a AC-130対地掃射機はM102 105mm砲を搭載している。同砲は105mmHE砲弾を撃てる。
b M102 105mmHE砲弾は人員、機材、軽〜中程度の構造物に対して用いられる。
この砲弾は弾片と爆風により広い致死半径がある。爆発すると、およそ3000の破片を散らせる。
都市地形では、友軍位置と大変に近接した目標への攻撃が要求されることが多いので、
他の方法では攻撃できず、適切な掩護体が得られる場合にのみM102を用いる。
汎用信管の他に、M102は種々の信管が使える。M-557信管は汎用瞬発又は選択式遅延信管で
ある。確実に起爆するには最低1インチの厚さの木材に当てねばならない。
M102は特定の信管と組み合わせない限り、厚いコンクリート、レンガ、岩壁の建造物に
対しては僅かな効果しか発揮しない。
FMU-151/B硬化信管ならば、遅延モードで用いると硬目標に対して効果がある。
確実に起爆するには最低2インチ厚の木材に当てねばならない。
この信管により、10インチ厚さの5000PSI強化コンクリートを射角0度で貫通できる。
典型的な構造物に撃つと、瞬発モードで直径3フィートの孔を開けることができ、
遅延モードで外壁を貫通して壁の内側で直ちに爆発することになる。
対人員目的には、M-732信管を用いると地上高約7mで起爆する。
都市地形の大きな建造物は信管を過早に起爆させることがありえ、その場合、威力は減退し
付随的被害が増す。この信管は選択により、或いは近接機能がはたらなかった場合
瞬発起爆する。