1 :
Bomber Command:
第二次世界大戦における連合国の爆撃攻勢は成功だったのか?
その目標選定・戦術は適切だったのか?
或いは交通ネットワークに対する少数機での分散的空襲の方が正解だったのだろうか?
都市に対する無差別焼夷弾攻撃に軍事的意義はあったのか?
そもそも、戦略爆撃だけで戦争に勝利することは可能なのか?
貴官らの意見を聞かせてくれたまえ。
ガッチリ自営業阻止
3 :
名無し三等兵:03/01/19 13:34 ID:rZPSedvC
西部戦線でドイツ空軍がボロボロになったから
バグラチオン以降の東部があの惨状になったと、パウル・カレルも書いている。
4 :
名無し三等兵:03/01/19 13:35 ID:dxEJVv+R
戦略爆撃というのは敵の迎撃兵力を分散させるという意味もある
そもそも、戦略爆撃だけで1の脳内破壊を実施することは可能なのか?
貴官らの意見を聞かせてくれたまえ。
戦略爆撃調査団あたりの評価は結構きついよなあ。
対日爆撃についての調査団の資料があったと思うんでちょっと本棚漁り中。
>5
不可能…
独断的評価
第二次世界大戦・目標−ドイツ:失敗
第二次世界大戦・目標−日本:成功
朝鮮戦争・目標−北朝鮮:失敗
ベトナム戦争・目標−北ベトナム:部分的成功(ニクソン政権、北を交渉に引きずり出した)
湾岸戦争・目標−イラク:失敗(フセイン抹殺に失敗した)
国家元首の抹殺なんて空軍の仕事じゃないでそ。
そもそもイラクを潰すことを目的としていた訳でもなし
そもそもベトナムや湾岸は「阻止攻撃」であって「戦略爆撃」じゃないし…
>9-10
湾岸戦争では当初の1〜2週間は空軍が提案したイラク指導部(フセイン、バース党幹部、軍首脳)への
精密攻撃が実施されたが、目標の位置特定が困難など効果が少なく中止され、その後は
中央軍が要望していた阻止攻撃に集中することになった、らしい
ベトナムの場合は、戦争末期にハノイ政権のジュネーブ交渉への参加を強要するため、
沿岸の機雷封鎖・経済目標への攻撃を解禁したラインバッカー2作戦が実施された。
これは一応成功と言っていいと思う。
>11
だからさ、現代戦においては「戦略爆撃」はイコール重重量大威力戦略核(ミサイルには
搭載不可能な)爆弾による攻撃、と定義されていて、ラインバッカーU(正式にはこっち)の
ような大規模通常爆撃は「阻止攻撃」なの
>12
今でも戦略爆撃の定義は核の使用の有無に関わらず
敵国の政治・経済・交通機関にたいする経空攻撃だと思うが?
ラインバッカーUは勿論、阻止攻撃を含む戦術目標への爆撃も含むがそれだけではなかったでしょ。
「阻止攻撃」は同じ交通線への攻撃でも、敵戦闘部隊の後方への攻撃ということで、
敵国経済の破壊を狙う「戦略爆撃」の一環としての交通線攻撃とは(一応)区別できると思う。
あと>「戦略爆撃」はイコール重重量大威力戦略核(ミサイルには搭載不可能な)爆弾による攻撃
これはおかしくない?弾道弾での都市攻撃なんかは「戦略爆撃」と呼ぶといけないのか?
>14
呼ばないんだよね、それが
イラン・イラク戦争を参照してくれ
>15
つーか、どこの誰の定義ですか?
17 :
名無し三等兵:03/01/19 17:12 ID:O4bJldEK
日本の戦略爆撃も成功じゃないと思うケド。
東京大空襲の次の日には都市の機能は回復してたし、国民の戦意が爆撃で
下がったか、と聞かれればそんな話聞いたことない。たかが十万人の市民の命
と都市機能を奪うのにコストが見合ったとは思えない。
戦略爆撃=都市爆撃(だけ)・・・・ではないよ。
戦略爆撃っつうか、機雷封鎖は効いた
機雷封鎖は陸上交通のインフラが出来ていない日本の息の根を止めた。
それでも船を動かしたため、被害続出。
23 :
名無し三等兵:03/01/19 18:42 ID:O4bJldEK
>18
都市攻撃により敵国の戦意を奪うという狭義(?)の戦略爆撃としては確かに失敗。
もっとも、これに成功したのはイタリア爆撃の事例ぐらいか?(メイ「歴史の教訓」では成功と判定)
24 :
18:03/01/19 18:46 ID:???
もちろん、機雷封鎖と潜水艦の海上封鎖は除いてだよ。軍ヲタさん。
B−29の空襲に怯えた工場疎開命令の乱発も間接的に生産性を下げたし
都市空襲は工場労働者の欠勤、勤労意欲の低下も誘発して、これも生産力
低下の一因になったよ。
>>24 これ、その機雷封鎖は誰がやった?
てか、お前の中で戦略爆撃の定義ってなんだ?
>>26 18の脳内では「でっかい飛行機から爆弾をいっぱい落とす」
じゃないの?
>もちろん、機雷封鎖と潜水艦の海上封鎖は除いてだよ。軍ヲタさん。
だから、B-29から機雷を落としてたんだよ。
米戦略爆撃調査団が戦後まとめた報告書の訳
「日本戦争経済の崩壊」の中の第5章「日本の戦争経済に対する空襲の効果」
からものすごく大雑把にまとめてみると
・軍需工場への空襲
直接的な被害よりも疎開を強いたことによる生産力の減少の方が大きい。
・製油施設・化学工業施設・金属精錬施設への空襲
既に海上封鎖により原材料自体が枯渇しており、効果は低かった。
・空中投下機雷による封鎖
日本近海における海上交通の遮断に成功(45年7月には下関海峡を通過する
輸送量はピーク時の12%まで減少)大成功。
・都市部への空襲
日本の都市人口の33%は住宅を失った。
「日本の市民生活の窮状を全く絶望的なものたらしめた」
反省点として強調されているのは
・国内の陸上輸送網への攻撃をもっと早期に加えておくべきであった
ぐらいか。
31 :
30:03/01/19 19:10 ID:???
細かな統計についてもかなり詳しく纏まってるん本なんだが、
纏めて書いてる暇が無いのでこれぐらいで。
32 :
名無し三等兵:03/01/20 09:06 ID:D0c37N9s
>30-31
ふむふむ。
大井篤も国内鉄道路線への空襲が無いことを不思議がっていますね。
ドイツの場合も油田・精油施設への攻撃よりは、本当はそれを運ぶ鉄道への爆撃の方が効果が大きいにもかかわらず
ルフトバッフェが健在の内は実行できなかったということらしいのですが、その辺りが理由かな?
>>30 >国内の陸上輸送網への攻撃をもっと早期に加えておくべきであった
フラーはこれに加え「発電・送電施設への攻撃」をすべきであったとして
ますね。
ドイツ空軍司令官のヘルマン・ゲーリングは、じつに雄弁にしゃべった。
彼は総合的な結論として、連合国軍の目標の選定はたいへん的確だったと評
した。そして、精密爆撃は夜間爆撃よりも有効だったと断言した。とはいえ、
空軍力だけでドイツが負かされたわけでは決してない、というのがゲーリング
の結論だった。しかし、ナチス・ドイツの第二代総統、すなわち最後の総統
となったカール・デーニッツ海軍最高司令官は、空軍力こそ決定的な要素だ
ったと言う。陸軍元帥のゲルト・フォン・ルントシュテットも、連合国軍の
勝利を決定づけたいくつかの要素のなかでも、空軍力は最高のものだと確信
していた。ヒトラーの側近だった作戦部長のアルフレート・ヨードル将軍は、
制空権を確保したことが戦争の勝利を決定づけたと言い、とくに戦略爆撃は
最も決定的な要素だったと言った。また軍需相のアルベルト・シュペーアは、
地上での侵攻がなくても戦略爆撃で勝利を得られただろうときっぱり断言した。
連合国軍はドイツの産業力を過小評価していた、とドイツ軍の指導者たちは
言った。背後に巨大な産業力を擁していたから、ドイツはゆっくりと戦時体制
に入ることができた。産業力は伸びつづけ、一九四四年半ばにピークを迎えた。
だが、そこで戦略爆撃作戦が強化された。戦時中に第三帝国を襲った全爆弾の
七二パーセントは、一九四四年七月一日以後に投下されたものだった。
「ワイルド・ブルー」(スティーブン E・アンブローズ)より
>34
各軍種、組織の都合みたいなものが露骨にでていて面白い(w
空軍は「敵の重爆もかなり叩き落としたよ!」
陸海軍は「もっと空軍がしっかりしてくれてれば(勝てたぜ)」
シュペーアは「ほんと色々苦労しました・・・オメーラのせいでな」
>>34 ゲーリングの見解が一番正しいと思う。1944年以降の欧州戦で
決定的な転換をもたらしたのはパリ解放とか、ルーマニア離脱とか、
ベルリン陥落とか、地上軍攻勢に関するものばかり。爆撃は制空権
として地上軍進撃の巨大な追い風にはなるが、爆撃オンリーは効果薄。
日本の場合もほぼ同じで、制空権を喪失した場合の地上軍・海上艦艇
の打撃は大きかったが、最終的決定打はソ連参戦で、やはり地上軍。
反世紀後の今も恨みがましいことを言って非難を続けている日本人がいる
ということは大成功だろう
抵抗の意欲を失い、地上の炎に照らし上げられたB-29を美しいと感じた
日本人も多かった
>33
送電網は冗長性があって爆撃が効果が低いという話を聞いたことが。
発電施設への攻撃は戦略爆撃調査団報告に、都市圏周辺に小規模施設が点在する傾向があるので
爆撃の目標としては優先順位が低い、という記述があったような(日本の場合。独は知らない)
>36
既出ですけど、独空軍の戦闘機隊を本土防空に拘束したこと、火砲生産の1/4を高射砲に配分させたこと、
兵員100万人前後を防空要員に転換させた効果が大きいという評価はありますね。
39 :
名無し三等兵:03/01/20 12:38 ID:D0c37N9s
>36
R.A.Pape, Bombing to Win: Air Power and Coercion in War では
WW2〜湾岸戦争までの戦略爆撃を分析して、もう少し爆撃を肯定的に評価してますね。
即ち、戦略爆撃は敵地上戦力の基盤となる政治・経済目標に打撃を与え、敵の指導部から地上戦闘における
勝利の期待(意志)を奪うことで、敵国を降伏に追い込むことができる、と。その成功例として日本を、
失敗例としてドイツを挙げています。
ドイツの場合は、ソ連による報復を恐れたドイツが最後まで地上戦闘の継続に固執したことが、戦略爆撃に
よる降伏強制を阻害した大きな原因だと言う逆説的な説明をしています。
>>36 ドイツの陸海空の全ての防衛戦に於いて最も行動の制約を受け、かつ作戦上の深刻な隘路となった資源の枯渇を招いた原因は何か?
例え1944年半ばに生産のピークを迎えても、それを部隊で動かす為に必要な資源は何か?
戦略爆撃「だけ」で総力戦を勝つ事は出来ないが、敵国の策源地に対して戦略爆撃が「出来る」って事は戦局を有利に導く上で大変
に重要な要素であるよ。
>>36 >ゲーリングの見解が一番正しいと思う。
俺にはただの強がりに読めるが?
>>37 B−29が丸焼けにした都市の生まれです。
父母・祖父母は、ほうほうの体で郊外に避難して、何とか助かったという経験をしています。
口を揃えて言います。
赤くなった空に、浮かび上がるB−29と、そこから放物線を描いて落ちていく爆弾のシルエットが、
すごくキレイに思えてしまったと。
助かったという精神の開放感が、そうなさしめるのでしょうか…。
東京大空襲とか原爆投下とか、市民無差別殺戮のやりかたをみてると、
実はアメリカもナチやソ連と同じであったように思える。
>>43 潔癖な考えとは思うんですが、べつだん当時はそれが当たり前の時代です。
>>43 ちなみに都市空襲は英国もやってます、日本もやってます。
そして実施には理由があります。
また原爆については完成出来れば当時のどの国でも使った
でしょうし使わない理由を探す方が困難です。
>そもそも、戦略爆撃だけで戦争に勝利することは可能なのか?
ドレスデン爆撃や東京大空襲・広島長崎原爆が、戦局に何らかの変化
をもたらした形跡はなかったなぁ。とはいえ戦果を誇示するにはこの
やりかたしかなかったのだろう。これだけやっつけてるんだと。
>ドレスデン爆撃や東京大空襲・広島長崎原爆が、戦局に何らかの変化
>をもたらした形跡はなかったなぁ。
威力誇示と自己満足、そして復讐心を満たすため。戦局に影響があろうが
なかろうが米国人は広島長崎の原爆投下に拍手喝采してるだろう。
>>46 だから戦略爆撃は都市空爆だけではないと言うとるのに。
それに都市空爆も相手国の戦意にボディーブローみたいに
ジワジワと効いてくるもので海戦や野戦での勝利のように
目に見えての戦果や効果は出難いもんです。
>>1は都市空襲だけに戦略爆撃の評価を限定していないのだが・・
#そもそも、戦略爆撃だけで戦争に勝利することは可能なのか?
この余計な一文だけでこのスレを駄目にしてしまった。
50 :
Bomber Commnad 改め 1:03/01/20 22:17 ID:/Z7Aq1YB
>49
戦争における戦略爆撃の意義を考えてみたい、と思ったのがこのスレを立てた動機です。
(特に)WW2における戦略的航空運用は、戦間期から提唱された「戦略爆撃だけで戦争に勝てる」という主張と
密接に関連しています。そして対日戦について言えば「成功」という評価も確かにあります。
周知のとおり、戦略爆撃の概念は都市爆撃(正確には地域爆撃?)だけに限定されませんが、
地域爆撃もまた戦略爆撃の外道でも何でもなく、精密爆撃と対置する戦術というだけで、
正に戦略爆撃そのものです。
51 :
Bomber Commnad 改め 1:03/01/20 22:18 ID:/Z7Aq1YB
その地域爆撃の評価については、精密爆撃と比較して、という限定が常に必要だと思います。
また、地域爆撃を選択するにあたっては、その効果は第ニ義的な要素だと思います。
言いかえると、効果において精密爆撃が地域爆撃に優越するのを前提にして、
昼間侵攻ができず、また夜間精密爆撃を行なう技術がない場合に選択されたのが地域爆撃であり、
従って、地域爆撃もまた経済的効果を狙って実施される以上は、
地域爆撃を戦略爆撃と切り離して評価することは意味が無いと思います。
52 :
打通さん:03/01/20 22:50 ID:???
航空爆撃で最も簡単にボコにされたのは日本海軍で、これはトラック基地空襲
でもそうだったし、戦艦大和も沖縄にたどりつくことさえできなかった。
また本土の港も爆撃と機雷投下で残存艦艇も殆ど活動を封じられた。
一方日本陸軍は大陸打通で敵の戦略爆撃を逆手に取って航空基地をぶっ
潰してやったし、硫黄島や沖縄でも決して抗戦能力は衰えていなかった。
親を、子を、師を、弟を、家を、庭を、小鳥を、書物を
焼かれた人たちの瞳はただただ茫然と炎をみつめるばかり
でした。
悲鳴は聞こえず、明るい夜空には流れるひかり、
敵機は際限もなく爆弾を落とし続けるのでした。
それは、例えようもなく美しい光景でした。
地獄も存外美しいのかもしれませんね。
54 :
名無し三等兵:03/01/21 01:46 ID:l3yniHpO
火事になって燃える自分の家や家族を見て、火の書き方をつかんだと喜ぶ画家もいるわけで・・・・
なんだっけこれ?
絵仏師良秀
で、これをモチーフにしたのが芥川龍之介の『地獄変』
>>50 あなたは「戦略爆撃」を地域や手段の視点にこだわりすぎませんか?
どこどこの地域をどんな手法をもって爆撃するかそれは「爆撃」と言う戦術の行為
から来る要求によるものであって「戦略爆撃」の本質・目的を示すものではありま
せん。
「戦略爆撃」とは総力戦時代に於いて敵国の生産力を低下させ、敵国民の戦意を
挫き、相手国の継戦能力を削ぐ事がその本質であり目的です。(ちなみに限定戦争
なら戦略爆撃は必ずしも必要は無く、かえって有害の場合もあります。戦略爆撃は
総力戦時代の到来によって生み出された思想です)
「戦略爆撃」の評価とは如何に相手国の継戦能力に影響を与えたかが「主」であって
(影響とは国家経済の物理的な破壊と共に敵国指導者の戦争指導への影響や国民の
戦争継続意思も含みます。継戦能力には敵戦力)その目的完遂の為に適切な運用が
行われたがポイントと考えます。
57 :
56:03/01/21 10:04 ID:???
途中でカキコしてしまった^^;
誤)戦争継続意思も含みます。継戦能力には敵戦力)その目的完遂の為に適切な運用が
正)戦争継続意思も含みます。継戦能力には生産力の低下により敵戦力を減衰させ燃料
資源などに打撃を与えてその活動を鈍らせる事も含みます)その目的完遂の為に適切な
運用が・・・
58 :
名無し三等兵:03/01/21 11:55 ID:JkLLjTCa
漢字が多いと眠くなるのである。
59 :
名無し三等兵:03/01/21 12:09 ID:91NGD+e5
でもおもろいな。良スレ
60 :
Bomber Commnad 改め 1:03/01/21 12:54 ID:9JeKneAP
>56
戦略爆撃の起源については、極論すると総力戦とは関連がないと思います。
銃後というか非戦闘員を攻撃の対象とすることは例えば攻囲戦などで古来から行われています。
その点では戦略爆撃自体に新しい思想はないとも言えます。
戦略爆撃がユニークなのは、「空軍力」を敵の戦闘部隊ではなく国家そのものに指向することによって
敵国の打倒が可能である(つーか戦勝の決定的な要因になる)という考え方にあると思います。
>>50で言いたかったのは、地域爆撃(都市爆撃)は本質的に戦略爆撃の部分であり、
これの倫理性を問題にするなら、戦略爆撃自体の倫理性を問わないとおかしいということです。
61 :
Bomber Commnad 改め 1:03/01/21 12:59 ID:9JeKneAP
従って、『「戦略爆撃」の評価とは如何に相手国の継戦能力に影響を与えたかが「主」』
には全く同感で、地域爆撃をもまた、その観点から考えることは有意義だと思います。
例えば一般に批判の多い地域爆撃ですが、当時の状況で地域爆撃以外の方法は可能だったでしょうか?
そもそも戦略爆撃で戦争に勝つことは可能か?という問いに対する私の答えはYesです。
62 :
名無し三等兵:03/01/21 13:18 ID:0kNlioGD
皇居を爆撃すればよかったんだ。
>62
皇居っても結構広いから、爆撃しても天皇など関係者が死傷するとは限らんぞ
>>60 戦略爆撃の発想に基づく軍事行動、すなわち、生産力を破壊し、
都市を破壊し、国民の戦争継続の意志と国力を喪失させる軍事行動の起源は、
恐らくは、アメリカの南北戦争、シャーマン将軍が行った「海への進撃」に求められるのではないかと思います。
この作戦行動は、南部諸州の支配領域を占領することにあったわけではありません。
進撃途上の都市を焼き払うことによって、まさに生産力を削ぎ、南部州民の式をくじくことにありました。
焦土作戦と言えるかもしれませんが、普通に我々が想起するような、防衛のために、
補給物資の現地徴発を不可能にすることを目的としたものとは違う。
まさに、地上軍によって行われた戦略的・組織的・攻撃的な焦土作戦、陸の「戦略爆撃」と言えると思います。
南北戦争は、最終的には、北部が数的優位を保ち、
唯一、南部が攻勢正面とした東部戦域のリー将軍指揮下の南軍部隊が、
ウィリアムズバーグにおいて降伏したことによって、事実上の終局を迎えました。
しかしながら、前線部隊の最終的な降伏をもたらしたものは、
南部諸州の戦争継続意志の破壊ということであったと思われます。
その意味では、第1次世界大戦の遥か以前に、第1次世界大戦型の総力戦が行われた、
と言えるかもしれません。
そして、その意味では、戦略爆撃に新しい思想はない、という考え方に首肯します。
65 :
山崎渉:03/01/22 11:12 ID:???
(^^;
戦略爆撃だけで戦争に勝てるのなら、アメリカはとっくに世界を支配できて
たろうよ。ま、それを実現してやろうってのが昔からの航空技術大国アメリカ
の夢でもあるんだろうが、結局それは東京大空襲とか広島長崎原爆とか、
ベトナムの枯葉剤散布だとか、限りなくナチやソ連のホロコーストに近づく。
核(ABC?)を伴わない戦略爆撃のみでの勝利は難しい
とされてるわな。
68 :
名無し三等兵:03/01/26 15:14 ID:enwaNDln
国家観の全面戦争に陥った場合、最終的に制圧するのは
地上軍だが地上軍が進行するためには戦略爆撃は不可欠
>>64 #戦略爆撃の発想に基づく軍事行動、すなわち、生産力を破壊し、
#都市を破壊し、国民の戦争継続の意志と国力を喪失させる軍事行動の起源は、
#恐らくは、アメリカの南北戦争、シャーマン将軍が行った「海への進撃」に求められるのではないかと思います。
<中略>
#その意味では、第1次世界大戦の遥か以前に、第1次世界大戦型の総力戦が行われた、
#と言えるかもしれません。
#そして、その意味では、戦略爆撃に新しい思想はない、という考え方に首肯します。
敵対勢力に対しその策源地を徹底的に破壊して敵対勢力の抵抗力を奪う焦土戦略と
いったものは太古の昔からあります。
ただし「戦略爆撃」は航空機の発達によって生まれたものである事をまず忘れないで
ください。
航空機の発達によって従来の戦争とは違った「戦争の勝ち方」として提唱されたのが
「戦略爆撃」です。
これはあくまで航空機というテクノロージーが生まれた事によって生み出された思想で
その意味で新しい思想ですよ。
70 :
打通さん:03/01/27 09:54 ID:???
はるか南方の異国の土地で、空爆と封鎖で補給を絶たれて戦闘以前に餓死
病死していった在外邦人たちの苦しみに比べれば、本土爆撃封鎖など何で
もなかったというくらい。よく日本共産党が反戦運動は特高の弾圧を受け
たと主張するが、刑務所に入れば衣食住に困ることはなかった。
おれさまのような小心者は、反戦運動という建前でわざと特高につかまり、
南方出征を逃れて刑務所で居候させてもらうしか生きる道はなかったのだ。
>>69 >航空機の発達によって従来の戦争とは違った「戦争の勝ち方」として提唱されたのが
「戦略爆撃」
これはヨーロッパや日本が考えていた「戦争の勝ち方」ではないでしょうか?
米国は南北戦争時に「南部の反逆者を滅ぼすには海上封鎖と生産施設の破壊が
重要」と、アナコンダ作戦を実施しております。
アナコンダ作戦とは、海軍により各港を閉鎖し(当時は機雷が発明されて間も
ないため、実用兵器になっていない)、陸からはジョージアを制圧して領土を
分断し、基本経済となる農場と輸送機関を徹底破壊する事で貧乏な南部は干上
がらせるという作戦です。
これを潜水艦と飛行機に置き換えると対日戦になります。
米国はインディアン戦争でもそうですがインフラ破壊を基本として戦争
計画を立てます。
ビリー・ミッチェルとか米陸軍航空隊は、精密爆撃で相手の工業力を破壊して、
敗戦に追い込めると真剣に考えていた。これもインフラ破壊の戦略の変型だろう。
詳しくは学研欧州戦記の記事を。
まあ、空軍万能論を説いた理論家の中で、一番有名なのは、イタリアの
ドゥーェなのだが。
74 :
名無し三等兵:03/01/29 12:35 ID:pDei2mpP
ドゥーエは国境を山岳に囲まれたイタリアに適した軍備として
空軍論を考えていた、つー話もありますね。
彼の場合、地上戦の非決定性と爆撃機の非脆弱性に依拠して理論を組み立てているので、
その意味では彼の空軍論も案外と脆弱な基盤の上に成り立っていて、
それが戦間期に混乱をもたらしたと言えるかも。
戦理は実践の世界でもあるので、その意味では、
戦術面に議論の焦点を絞り、実際に実験までしてみせたミッチェルの方を評価したいです。
75 :
名無し三等兵:03/01/29 12:39 ID:pDei2mpP
南北戦争には詳しくないのですが、
アナコンダプランの発想の原点は、英海軍の封鎖戦略なんですかね?
戦略爆撃についても、例えばドイツでは誰それが死んだから発達しなかった、のではなく
アングロサクソン流・大陸流の戦争のやり方に遡って差異を考えるみたいな考察は
あまり見たことがないのですが・・・
>>74 イタリアは、都市が生産拠点であり、都市が銃を普及させた都市軍を持つことが、軍備だった時代が長かったからでは、と思ってみた。
フランス人が戦略爆撃を発想するようには、あまり思わないね。漏れも。
イギリス人は、覇権側として相手の覇権準備拠点を破壊したい、そういう発想に思えるが、
上記はすべて、漏れの脳内である。
そういやセバスキーもいたな
>76
>フランス人が戦略爆撃を発想するようには、あまり思わない
パリ砲で砲撃されたり、偽都市つくって爆撃を欺瞞したり、苦労しているんですけどねえ…
マジノ線と重爆の組み合わせって自然だと思うのですが…
79 :
76:03/01/29 13:19 ID:???
でも、実際、具体的な案は出なかった。
あの国は、強国のはずなんだが…ナポレオンのドイツ改造以外に、ヨーロッパに覇を唱えたかね?(知らんけどね)
>79
シャルルマーニュ、ルイ14世なども過去にはありますが
フランスは航空機産業も第1次対戦から盛んだったですね。
オランダでしたかにもフォッカーがありましたし。
それをいったら、ベルギーにはいい軍用銃の工廠があるけど
2度とも侵略されているから工業と軍事上の革新とは直ちには結び
つかないのかも。
今回はイラクは空爆だけで屈服させられるって
アメリカは言ってたぞ。本気か?
82 :
名無し三等兵:03/01/30 05:00 ID:f2Qrp1It
B25で鉄路破壊
83 :
名無し三等兵:03/01/30 10:31 ID:kvaCzvPN
>81
フセイン政権の爆撃に対する耐性が判らないので、不明。
つーか当事者の米軍でも(見通しは立てられても)100%の予測は不能でしょう。
84 :
名無し三等兵:03/01/30 10:42 ID:kvaCzvPN
また米空軍が今回どのような戦略的航空作戦を考えているかも、
一口に空爆と言っても、
1)フセイン、又はイラク指導部を狙う精密爆撃
2)イラクの政治・経済目標を狙う古典的な戦略爆撃
3)地上戦の支援を目的とする阻止攻撃・対兵力攻撃
どれに戦力を集中するのか、あるいはどう組み合わせるか様々なパターンが考えられ、
これも現段階では(米軍が公表しないから)不明。要するに何もわからんです…
85 :
名無し三等兵:03/01/30 11:41 ID:kvaCzvPN
>79
よく考えたら、フランスの場合は陸軍でルール工業地帯を占領すりゃ終わりですね。
イギリスを仮想敵にでもしないかぎり重爆は不要か。
戦略爆撃なんて殆どプロパガンダのたぐいだろ。
ドレスデン空襲も東京大空襲も広島長崎原爆も、ベトナム戦争の枯葉剤
もその発想はみんなおんなじ。戦局への影響よりも憎いやつらをこんな
に殺してやったんだという自己満足。爆撃したその当時は国内で拍手喝采でも、
時が経てば経つほどナチやソ連のホロコーストに近いものとわかってくる。
>憎いやつら
自意識過剰です。相手の方はアナタのことをそこまで考えていないようです。
もっと自然体でイキイキとした自分を演出しましょう。
ラッキーアイテム:B29のブローチ
B29のブローチか。。。。
コンビニで売ってるかな?
>>86 上の方で、戦略爆撃による機雷投下で日本は日干しになったって書いてあったお。
90 :
打通さん:03/02/09 00:00 ID:18H38829
>戦略爆撃による機雷投下で日本は日干しになったって
今回のイラク爆撃の場合と同じ、アメの常套勝利プロパにすぎん。
爆撃だけで日本陸軍が参るのなら、打通作戦は、硫黄島は、沖縄はどうなる?
中国大陸は大きすぎたから?、なら硫黄島や沖縄は小さすぎたから?
ベトナムはどうなんだ、枯葉剤撒いても戦争終わらんかったぞ。
ガ島やニューギニアなんてとっくに日干しにされてたぞ。戦闘以前に
補給不足で餓死病死。それでも大量捕虜発生はなかった。それと比べ
れば本土での物資不足などはなんでもない問題だったといえる。
補給不足で餓死病死してりゃそれで十分
>>90 君の脳みそが日干しのようだね…
ガ島やニューギニアは日本が勝ったのかね?
1943年2月の日本軍転進は米国のプロパガンダで、実は米軍が撤退したのか?
何故打通作戦を実施したのだ?海上封鎖で海運輸送が出来ないから、陸上鉄道網で
輸送するため打通作戦を実施したのじゃないのか?打通作戦を実施せねばならない
事自身が負け戦だというのが理解できていないようだね
>>90 打通さん、兵隊さんへの補給はどうにかなっても
国 民 が 飯 食 え な く な っ ち ゃ う ん で す よ 。
>93
打通的には国民が餓死しようがどうしようが打通さえやればそれで満足なんだろ。
手段と目的の区別もつかないかわいそうな人なんだからほっとけ
95 :
打通さん:03/02/13 16:22 ID:???
>国 民 が 飯 食 え な く な っ ち ゃ う ん で す よ 。
だから太平洋でのアメリカとの戦争は決戦しても勝ち目はない、万策尽きた
ら最終的には降伏すればいい。だが降伏前に中華民国を集中的に狙い撃ちし
て徹底的に痛めつけて、米中連合が戻らないようにしておくのが大切だ。
>国民が餓死しようがどうしようが
だから本土決戦でそうなる前に天皇陛下のご性談が下されたのだ。
96 :
名無し三等兵:03/02/13 16:32 ID:xItSyPv2
>>1 連合軍の戦略爆撃が成功だったか否かと言えば、実際に勝った以上は
成功と言えるでしょう。
日本への戦略爆撃も、実際にオリンピック作戦を行うことなく日本を
屈服させた以上は、成功であり。
戦略爆撃だけで勝利を収めた最たるものとも言えなくもないが。
しかし戦略爆撃の本質は敵国への無差別破壊と殺戮だからな。
そうすることで敵国国民の戦争継続の意思を粉砕し。
敵国のインフラを破壊する。
近代戦では有効な作戦ではあるが、お勧めできる戦法ではないな
なんせ半世紀は禍根を残す
>>96 ソビエト連邦参戦を無視している3行目の時点で破綻。
再提出。
>>96 我が国も独逸も、英・米には禍根を残していませんが、何か?(除・ヒロシマ&ナガサキ)
>98
ドレスデンは禍根じゃないの?
我らがルーデル氏も戦争ではよくあることと割り切っているようでしたが。
101 :
名無し三等兵:03/02/23 15:33 ID:KmSLYcl3
内地にいた日本人にとっての戦争観とは、
青い空に白い航跡をのこし、迎撃機を尻目に飛び去る銀色の機体であり、
燃える東京の劫火に照らされて、赤く輝きながら焼夷弾をばらまく空の悪魔であり、
日本国民に、老弱男女ひとしなみに底知れぬ飢えをもたらす機雷封鎖であり、
広島と長崎に現れたいびつなマッシュルーム形の雲。
B29は、戦略爆撃は、日本人の心に、とてつもなく巨大な傷を残したわけだ。
紅蓮の炎の中、銀色に輝くB-29が編隊を組んで飛ぶ光景は、
この世のものとも思えないほど美しかったそうですね。
避難も忘れて見とれたなんて話も。
空襲の回想を読んでると時々出てくる記述ですが。
>>101 今となってはただの銀の細身の爆撃機だけどな。
>>95 だから本土決戦でそうなる前に天皇陛下の「ご性談」が下されたのだ。
ご性談て。どんな猥談だっつーの。
ばかじゃねえの(W
駄2は馬鹿じゃないのか。
わが日本帝国も戦略爆撃を行っている、それを知らないのか?
108 :
山崎渉:03/03/13 15:28 ID:???
(^^)
戦略爆撃を組織化かつ実施したのは中国において日本海軍です。
しかし、目標と目的が混同されていたため結果に結びつかなかった。
その、しっぺ返しがB17、B29による空爆。
110 :
山崎渉:03/03/17 21:17 ID:???
日本が降伏を画策しはじめたのはソ連参戦後のことであって広島原爆じゃない。
つまり原爆投下でさえも降伏への決定打にはなってない。原爆をはじめとする
戦略爆撃が日本を降伏に導いたという人もいるが、ソ連参戦とたまたま時期が
一致していただけのこと。但し航空部隊が本国に引き上げられたところを
ソ連に狙われた、という意味では有効な地上軍支援活動になってる。
だいたい戦略拠点を爆撃しさえれば全軍壊滅に追い込めるのなら、支那派遣軍
などはとっくに消滅していたであろう。ヤルタ協定での対ソ譲歩は、
ルーズベルト自身がそのことをよく理解していた証拠。
おそらく今回のイラク爆撃も、徒労に終わるのではなかろうか。
イラクを戦略爆撃だけで屈伏させられるなんて言っている香具師はいるのか?
巡回保全
B52くるぞ!!
115 :
名無し三等兵:03/03/22 00:26 ID:wOvzUgey
1時過ぎにも爆撃開始だが、B52の攻撃目標はどこなのか?
>>111 >戦略拠点を爆撃しさえれば全軍壊滅に追い込めるのなら、支那派遣軍
>などはとっくに消滅していたであろう。
駄痛さんでしょ?w
ダメダメ。支那派遣軍が【仮に】健在でも本国が降伏しちゃうものw
もっとも支那派遣軍自体がもうボロボロだったわけだけどね。終戦時には。
>支那派遣軍自体がもうボロボロだったわけだけどね。
そのボロボロだった支那派遣軍相手に、中国軍は自分の国の国土と
住民を棄てて我先にと逃げていった。
「戦略爆撃」などとは、大砲だけ撃っていれば歩兵を出さなくとも勝てるって
発想だ。いくら大砲が優秀でも、歩兵の進撃無くして勝利なぞありはしない。
大のソ連嫌いだったアメリカが、どうしてヤルタで満州権益を譲ってまで
(旅順口をソ連海軍基地に指定)ソ連に対日参戦を依頼したかを、おまえら
考えたことがあるのか。
アメリカが独力で日本攻略がなしえる自信があったのなら、わざわざ荒らしにエサ
を与える理由など全くない。日本陸軍がいかに健在であり続けたかが分かる。
>>98 今ドイツに住んでんだが、ドイツ人今でも空襲を恨んでるみたいだぞw
親から子へ、子から孫へと語り継がれていくのは日本と変わらんだろ。
さっきさあ、米国軍の会見でさあ
「イラク指導部を取り除くことが目的でインフラを破壊することが目的ではない」
って言ってたよ。
太平洋戦争じゃインフラを破壊することが指導部を取り除く近道だったのにねえ。
B52が絨毯爆撃してるってニュースでいってるね・・・・・うそ臭い。
124 :
いかがですか?:03/04/06 15:21 ID:c/XYIKsB
>>123 上空から絨毯をぼこぼこ落とすB-52・・・
126 :
名無し三等兵:03/04/06 16:15 ID:VWM87jdr
絨毯爆撃ならイラクはアメリカに圧勝できるな
>>119 ルーズベルトは異常なくらい親ソ派でしたが何か
128 :
名無し三等兵:03/04/06 16:23 ID:F7kZNgYB
アメリカ軍の航空燃料とか爆薬材料は、中東産出なのだろか。
もしかしてイラク産原油からつくってるかも、
自国の地下資源でとぶB52に爆撃されるのはどんもんか
129 :
601:03/04/06 16:26 ID:???
太平洋戦争では、日本は戦略爆撃だけで降伏した。
チン ☆ チン ☆
チンチン チンチン ♪
♪ ☆ チチン
♪ .☆ ジャーン!
☆ チン 〃 ∧_∧ ____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(・∀・ )/\_/< 絨毯爆撃まだー?
チン \_/⊂ つ ‖ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/| ‖
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :| /|\
| |/
132 :
名無し三等兵:03/04/06 17:36 ID:4AnR6jVc
ルーズベルトは中国贔屓だろ
133 :
山崎渉:03/04/17 11:44 ID:???
(^^)
134 :
山崎渉:03/04/20 05:36 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
14日までに米英が投下した爆弾は前回の20万発に対し、1万8千発(15日読売朝刊8面)
仮に1万8千発が全部通常爆弾中最重量の2000ポンド(約900kg)爆弾だった
としても、合計1万6千トン。太平洋戦争中日本に落ちた爆弾の数は16万トンです。
今回のイラクは日本と違って陸軍戦力を徹底的に破壊され指揮系統も破壊されたにも関わらず、
米軍が勝利に必要とした爆弾のトン数はわずか10分の1です。
「精密爆撃」の命中率の悪さに悩んだあげく無差別爆撃に走り、勝利のためには
過剰なまでの大量の爆弾を投下せざるを得なかった60年前と比べると爆撃効率
の良さは段違いと言えます。
さらに湾岸戦争の時は20万発、9万トン投下したものの地上軍中最大の目標
だった大統領警護隊にはほとんど損害を与えていませんでした。警護隊重師団の
保有する戦車1000両中166両しか撃破できず、ハムラビ師団では1万名中、
死者100人で負傷300。
ところが今回は投下数で10分の1、トン数で5分の1の爆弾でイラク地上戦力
は根こそぎ粉砕され、指揮系統も前回と同じかそれ以上に破壊されています。
おまけに巻き添えの市民の死者に至ってはトータルでたった1300人。
一夜で10万死んだあの東京の夜はなんだったんでしょうか。
全くあきれるほどの高精度爆撃と言えます。
>>135 ごめん、揚げ足を取るようで申し訳ないのだが。
>爆弾中最重量の2000ポンド(約900kg)爆弾だったとしても
今回は2000lbs爆弾の使用頻度が比較的低く、1000lbs爆弾、場合によっては500lbs爆弾の
使用が頻発していたという話が出ている。おそらく8000トンぐらいというのが正解に近いかと。
正式発表を待たないと何とも言えないけど。
>米軍が勝利に必要とした爆弾のトン数はわずか10分の1です。
4年間で使用された爆弾の量と、1ヶ月弱で使用された爆弾の量を比較するのはあまり、
意味がないかと。
> ところが今回は投下数で10分の1、トン数で5分の1の爆弾でイラク地上戦力
>は根こそぎ粉砕され
イラクの地上軍が実際にはどうなったのかは現段階では、不明です。湾岸戦争の時も当初は
空爆によってほとんどが破壊されたといわれましたが、その後軍の報告書で、あなたが指摘し
ているように、必ずしも破壊されていなかったという事実が浮かび上がってきています。
現段階で今回の空爆の成果についてコメントをしようとしても、分析の前提となる情報が不確実
で偏っているので、的はずれなコメントになる可能性が高いです。
軍の公式レポートはおそらく半年以内には第1版がでるでしょうから、それまでは
>>135のような
分析は無理にしない方がいいと思います。
まあ135の言いたいことは分かるなあ。漏れも
>一夜で10万死んだあの東京の夜はなんだったんでしょうか
みたいなこと思いながら、誤爆への遺憾の意を表明する会見とかみたもん。
>>137 時代が違う…
なんて言って、割り切りがたいものは確かに感じるんだよね。
東京ではないけれど、空襲に丸焼けにされた街の生まれ…
父母祖父母、親戚の爺い、婆あ、そろってB−29に追い回されて死ぬ思いしてるからな(もちろん、係累に死者多数)。
いや、どうだろ。今でも大国相手の戦争なら、
そのくらい死者がでるんじゃないか?