1 :
533 :
02/11/26 21:45 ID:DV4PsdIZ 稀代の名将アハマド・シャー・マスード。 数々の大敵を、その智謀により撃退し「パンジシールの獅子」の異名をとる。 その軍事的才能だけでなく、人柄の良さからも彼は多くの人々に敬愛された。 アフガニスタン人による自由で平和な祖国の建設、それが彼の願いであった。 2001年9月9日、ジャーナリストを装った自爆テロにより彼は倒れる。 アメリカ同時テロ事件の二日前のことであった。 マスード死して1年がたった。 だが、彼の志は彼の地の人々に受け継がれ、決して途絶えることはないだろう。 彼の死から2か月、アフガニスタンでは彼の志を継ぐ者たちが新政権を樹立した。 暫定政権発足式場に掲げられた巨大なマスードの肖像は、祖国を見守っている かのようだった。 私たちもマスードを思い起こしつつ、今後の動きを見守っていきたい。
山賊3
3 :
533 :02/11/26 21:46 ID:DV4PsdIZ
4 :
533 :02/11/26 21:46 ID:DV4PsdIZ
5 :
533 :02/11/26 21:47 ID:DV4PsdIZ
6 :
名無し三等兵 :02/11/26 21:47 ID:MoQqFahD
ドウモ〜〜〜ッ!!お〜o(⌒0⌒)oは〜♪ハジメマシテ〜〜〜ッ☆☆(*⌒ヮ⌒*) 私は27歳のOLしてるのぉ〜〜〜っ♪(#⌒〇⌒#)キャハ うーんとー、私メル友がすっごくすっごく欲しくってー、\(⌒∇⌒)/ 探してたら(◎_◎)なんσ(^_^)とっ!☆彡(ノ^^)ノ☆彡ヘ(^^ヘ)☆彡(ノ^^)ノ☆彡 素敵(゚□゚;ハウッ!な掲示板♪を発見!!!!(^o^)//""" パチパチパチ あやしい所(゚□゚;ハウッ!とか…{{ (>_<;) }} ブルブルすごい数の掲示板がありますけど、 これ全部1人の方が管理して \(^o^)/ いるんですか?(@@;)すごすぎ … てなわけで、ついついσ(^_^)書いちゃったC= C= C= C=┌(^ .^)┘ のらー(o^v^o) エヘヘφ(`∇´)φカキコカキコ♪ メル友に、なってσ(^_^)くれるよねっ。(*^-^*) お・ね・が・い♪(* ̄・ ̄)ちゅ♪ッ え?くれないのぉ〜?(;¬_¬)そんなのいやい♪(#⌒〇⌒#)キャハ や〜〜、ガ━━━(゚ロ゚)━━━ン なってくれなかったら、( `_)乂(_´ ) 勝負! \(^o^)/ ☆○(゜ο゜)o ぱ〜んち、☆(゜o(○=(゜ο゜)o バコ〜ン!!♪(#⌒〇⌒#)キャハ ( ゚▽゚)=◯)`ν゚)・;'パーンチ (>_<) いてっ!ダメ!! ゛o(≧◇≦*)oo(*≧◇≦)o″ダメ!! 素敵(゚□゚;ハウッ!な掲示板♪ガ━━━(゚ロ゚)━━━ン を発見!!!!(^o^)//""" パチパチパチ (☆o☆)きゃ〜〜(@_@;)やられた〜〜(o_ _)o ドテッ ガ━━(゚Д゚;)━━ン! (+_+) 気絶中。。。。・゚゚・o(iДi)o・゚゚・。うぇぇん <(゜ロ゜;)>ノォオオオオオ!! (゚□゚;ハウッ! なあんて(#⌒▽⌒#)こんな♪(#⌒〇⌒#)キャハ 私っ!σ(^_^)だけど、(///▽///) お友達σ(^_^)になってm(_ _)mくださいませませ♪('-'*)フフ ドガ━━━Σ(ll◎д◎ll)━━━━━ン ということで。(^-^)vじゃあね〜〜〜♪(⌒0⌒)/~~ ほんじゃo(゜▽゜ヽ)(/゜▽゜)o レッツゴー♪ それでは、今から他の掲示(゚□゚;ハウッ!板も色々見てきまーすC= C= C= C=┌(^ .^)┘ (*^-^*)ノ~~マタネー☆'.・*.・:★'.・*.・:☆'.・*.・:★
7 :
533 :02/11/26 21:47 ID:DV4PsdIZ
8 :
533 :02/11/26 21:48 ID:???
というわけでスレ6とあいなりました。 上の関連サイトは前スレのをチェックして、リンク切れを起こしている ものは他のサイトに取り替えたものもありますのでご了承ください。
スレ立てお疲れさまです。 前スレで紹介されてたマザルの映画、楽しみです。 でも、ランボーみたいになりそうな予感が少し……。
11 :
533 :02/11/27 00:24 ID:O3VfgNRs
やはり最初はマスードの話でないといけないような気がするので、先日
みつけたニューズウィークのインタビューの訳を。去年9月20日に掲載
されたものです。(良い写真あり)
http://www.msnbc.com/news/631847.asp?cp1=1 反乱軍指導者 故マスードの最後の言葉
暗殺の2週間前に、このタリバン最大の敵手はインタビューを承諾した。
これは彼の最後のインタビューであろう。
ニューズウィーク独占
9月20日―アーメド・シャー・マスード、もと国防相にしてアフガニスタンの
地位を失った政権の長(原文のまま)は、9月11日の米国へのテロ攻撃
の2日前に自爆犯によって暗殺された。48歳のマスードは1980年代には
レジスタンスの指導者として、次から次へと襲い来るソ連の侵略を寄せ
つけなかった。
12 :
533 :02/11/27 00:25 ID:O3VfgNRs
しかしソ連がこの国から撤退したのち、彼も加わっていた連立政権は権 力を保持することができなかった。90年代中期までには、マスードはタリ バン最大の敵になった。アフガニスタンの北部同盟の指導者として、彼 は米国がカブールのいまの体制を倒すために行う今後のどんな試みに とっても鍵となる人物となっていたことだろう。 ジャーナリストを装った暗殺者たちは、今ではオサマ・ビンラディンの命 で動いていたと考えられているが、テレビカメラに隠した爆弾でマスード を殺した。その2週間前にニューズウィークのアントニア・フランシスが マスードに会ったのは、フワジャ・バハウッディンの町に近い建物にある 大きな応接室であった。警備はゆるかった。ジャーナリストは身の検査を されなかった。マスードは祈りを捧げる間は誰でも待たせた。それから 大きな机のうしろに座り、通訳を通じて質問に答えた。以下はその抜粋 である。
13 :
533 :02/11/27 00:28 ID:oOs5E+ct
―ニューズウィーク:北部同盟に対する米国の政策に変化はありました か。軍事援助を望んでおられますか。 アーメド・シャー・マスード:タリバンは不敗と思われているかもしれませ んが、そんな敵ではありません。彼らはいまでは民衆から遠ざけられて います。かつてのように強くありません。パキスタンやオサマ・ビンラディ ンやその他の過激派によってやっと支えられているのです。その支えが 止まったら、生き残ることは非常に困難でしょう。われわれは米国の将来 の政策は、パキスタンに圧力をかけると同時に、アフガニスタンが和平を 達成するための援助を行うものであってほしいと思います。それは[われ われに]武器や弾薬を贈るよりはるかに効果的でしょう。 ―あなたはオサマ・ビンラディンを引き渡しますか。 われわれはアルカイダ[ビンラディンのテロリスト・ネットワーク]を含め、 どんな形のテロリズムも支持しません。
14 :
533 :02/11/27 00:28 ID:oOs5E+ct
―タリバンに対するパキスタンの影響力はどのようなものですか。 アフガニスタンを効果的にコントロールするために、彼らはアフガニスタ ンが[通常の]国家または政府であることを望みませんでした。かわりに アフガニスタンを、各民族がパキスタンに依存するような部族システムに まで退化させるのが彼らの目的です。分割して統治せよという古い方法 です。よい例は、タリバンが出現してからだいぶたちましたが、依然として [正規]軍を欠いていることです。パキスタンは彼らのために軍を作ってや ることができたはずですが、そうはしないのです。また彼らはカブールに もカンダハルにも、どのような軍事学校も建てていません。[北部同盟筋 はパキスタン人がタリバン兵士の40%にのぼると主張している] ―アフガン国家の主要原則はどのようなものであるべきでしょうか。 すべてのアフガン人が幸福だと思えるようなアフガニスタンであるべき です。また私はそれは合意に基づく民主主義によってのみ保証されると 考えます。このような状況においてのみ、すべての部族や人びとが自分 は公平に代表されていると思えるようになるでしょう。
15 :
533 :02/11/27 00:29 ID:oOs5E+ct
―アフガニスタンの分割に人々は賛成すると思いますか。 アフガニスタンで戦闘が続き、困難が多いにもかかわらず、国家の解 体や断片化を望むものは一人もいません。われわれはみなアフガニスタ ンは一つであるべきだということに合意しています。 ―ジュマ・ナマンガニとそのウズベキスタン・イスラム運動はタリバンに支 援されてその部隊とともに戦っていますが、これはどの程度の脅威ですか。 ナマンガニの部隊は現在、北方の前線の一つに配置されています。400 名ほどの兵士がいます。彼らは誰が指揮官になるかで互いに争っていま す。しかし彼らは単に多くのサブグループの一つにすぎません。 ―北部同盟の内部では司令官同士の不和という問題はありますか。 バダフシャン州の限られた区域ではそれがあります。しかし東部全体で は何も問題ありませんし、西部でも同様です。ファイザバードの司令官た ちの間には小さな議論が若干あります。
16 :
533 :02/11/27 00:29 ID:oOs5E+ct
―伝統的な価値と、あなたのもっと近代的な政治的ビジョンとをバランス させるという問題にはどう対処されますか。とくに女性の平等な権利につ いてですが。 もちろん伝統的な価値を無視することは不可能ですが、われわれは変 化をもたらすように一歩ずつ進んでいくべきです。バダフシャン州では女 の子も学校に通い、仕事を見つけています。特に保健部門と学校で働い ています。 ―あなたの民主主義的価値観を証明するために何をされましたか。 われわれは民主主義的なシューラつまり評議会制度を発達させました。 人々は集まって何をすべきか決定します。これらのシューラは社会の異な る部門から構成されています。宗教的な人たち、長老、教育のある人たち です。司令官はこれらのシューラには加わっていません。われわれのシュ ーラは村落レベルでスタートし、地域、さらに州レベルに広がっていきます。 大部分の政治問題はこれらのシューラ構造との協議によって運営されて います。
17 :
533 :02/11/27 00:30 ID:oOs5E+ct
―それらには女性の代議員もいるのですか。 いや、シューラには女性は入っていません。われわれは漸進的な変化 がよいと考えています。 ―戦闘の状況は現在どうですか。 今年われわれが達成した前進は大きなものです。昨年タリバンは「われ われは全アフガニスタンを征服し、抵抗するのはタジク人の多いごくわず かな地域にすぎない」と言っていました。しかし現在われわれはアフガニス タン中でレジスタンスの復活を目にしています。たとえばハザラ人やウズ ベク人のレジスタンスです。ゴール州、ヘラート州、バーミヤン州、そして 南部の他の地域でも、われわれの戦士はタリバンと交戦しています。過去 にはわれわれがこれらの地域に再進出してタリバンへのレジスタンスを始 めることができるとは思えませんでした。どうやってレジスタンスを長引か せているかもおわかりになれるでしょう。われわれにとってタリバンに対す るレジスタンスを長引かせ、拡大することが重要です。
18 :
533 :02/11/27 00:30 ID:oOs5E+ct
―ロシア人と戦っていた当時と比べて、あなたの現在の軍事戦略はどう ですか。 ロシア人に対しては戦闘の自然な性質でした。長引かせる、継続する、 ロシア人に高くつくものにすることです。それで彼らは去っていきました。 賢明な考えがパキスタンの将軍たちに、彼らもソ連と同じ運命になると教 えるでしょう。そして彼らも去らなければなりません。 ―戦争の間に多くのアフガンの文化遺産が失われました。バーミヤンの 仏像の破壊がまず思い浮かびます。しかしそのほかにも、2万点にのぼ るティリヤ・テペの黄金の遺宝が、あなたの政府が1996年にカブールを 退去したあと行方知れずになっています。これらはどうなったのでしょうか。 ティリヤ・テペの遺宝は大統領宮殿の地下室にありました。鉄の扉があ って、入るにはパスワードが必要な安全な場所です。タリバンが来たとき、 彼らは国立銀行の総裁に領収証を渡し、「われわれは安全にこれらの銀 行の財宝を受け取った」と言いました。私はその領収証のコピーを持って います。
19 :
533 :02/11/27 00:32 ID:lrBd82FZ
―アフガニスタンの仏教美術については多くのメディアが報道しています が、あなたの領域にある豊かなイスラム美術や建築を保存するためには 何かされましたか。 率直に言って現下の状況では、われわれが戦争していることを考えれば、 多くのことはできません。われわれは小さなステップを踏みました。パンジ シール渓谷では非合法な発掘が行われているという報告があります。わ れわれはすでに掘り出されたものは押収し、発掘を止めさせました。私が 情報を得たものについてはこれははっきりしています。しかし私はこのよう な歴史的遺物は当分の間、地下にあるままにしておくほうがよいと思いま す。私が後悔していることの一つは、アフガン国立博物館の所蔵品を安全 な場所に移しておかなかったことです。 ―あなたが権力を持っていたとき、タリバンの勃興を止めるために政府は 何かできたでしょうか。 われわれは当時もっと統一されているべきでした。現在[われわれと]連 合している部隊はその当時から連合しているべきでした。
20 :
533 :02/11/27 00:33 ID:lrBd82FZ
#このインタビューは普通と違う角度の質問もあって興味深いと思います。
最後の方で出てくるティリヤ・テペの遺宝というのは、クシャン朝時代(今か
ら2千年ほど前)の墓から出土したもので、黄金製品2万点という大変なも
のですが、いろいろネットで探してみると、どうやら今も大統領宮殿の地下
にあるようです。ただまだ機が熟していないということか、公開されてはい
ない模様。
参考
http://www.afgha.com/article.php?sid=16329 (なおインタビューの途中で私のIDが変わっているのは、途中で2重カキコ
とか言われたためです)
http://www.sabawoon.com/news.asp?id=11655&view=detail ISLAMABAD, Pakistan, 11/25/2002 (Reuter) ::
イスラマバード、パキスタン、11/25/2002(ロイター)::
Pakistan Islamists Reject U.S. Help in Terror Hunt
●パキスタン・イスラム教徒は、恐怖捜索での米国の支援を拒絶します
記事一部
>・・・・MMAは反U.Sを軽く打つことにより10月の選挙で巨大な収益をを獲得しました。
>(*票をとった)特にアフガニスタンの境界の近くのエリアの感傷。
>それはアフガニスタンの前のタリバンの政権およびal Qaedaネットワークのメンバーを
>アメリカの軍隊が捜し求めている場所です。
>形式的に来週NWFPの中で力をとるだろうMMAは、特に少女、服装規則およびメディア・アクセスに、
>教育に影響することができる厳密なイスラム教の社会アジェンダによって押すことをさらに誓いました。
> 「アメリカの軍隊あるいはFBI捜査官からの支援、あるいは他の米国の機関の必要はありません」と
>Liaquat Baluch(MMAにいるJamaat-e-Islamiパーティーの代理の頭)が言いました。
>しかし、パキスタンの宗教の権利の昇進は、パキスタンの昨年の9月11日の攻撃まで
>タリバンの支援とは対照的に、アフガニスタンで米国のキャンペーンを支持する
>ムシャラフの決定への多くのエリアの抵抗を強調します。
>「MMAは、今力のパイに指をちょうど持っています」とアナリストが説明しました。
>「種族のエリアの、およびNWFPのいくつかの地区のほとんどの人々は、
>イスラム法法則に従おうと既にしています。」
・・・後略 MMA記事おわり
22 :
533 :02/11/27 19:59 ID:Tq7k7VhY
朝日新聞(大阪版)27日朝刊より。 アフガン 天然ガスで復興狙う 内戦で開発停止 ロシアが支援先行 アフガニスタン北部に眠る天然ガス資源が、経済復興のカギとして浮上 してきた。内戦時代に開発はストップし、施設は老朽化したまま。本格的 な開発再開には資金・技術力が不可欠だが、旧ソ連時代に支援したロシ アなどが事業への参画を目指して動き出している。(カブール=竹内幸史) ラクダがゆっくりと歩く広大な土漠に、直径80センチほどの赤さびた鉄 管が伸びる。北部のシベルガン近郊から約120キロ東のマザリシャリフに ガスを送るパイプラインだ。 アフガニスタンの「ガス産出国」としての側面は意外に知られていない。 ザヒル・シャー元国王が君臨した60年代、旧ソ連の協力でガス田を開発。 ガスは近郊の住宅や北隣のウズベキスタンに送られ、一時は国の外貨 の半分近くを稼いだ。
23 :
533 :02/11/27 19:59 ID:Tq7k7VhY
マザリシャリフにはガスを原燃料にする化学肥料の工場がある。日に 170トン生産する国内最大の製造業だ。タリバーン時代にも稼働は続い た。 ところが、シベルガン南郊のガス田に行くと、設備の老朽化がひどい。 ガスは深さ2200メートルの地中から噴き上がるが、国営企業アフガン・ガ スのハビブラ社長は「32のガス田のうち使えるのは15だけ。89年の旧ソ 連撤退後、新たな掘削が止まったまま」という。産出量はかつての2割弱 に落ち込んでいる。 ガス田に接する精製工場には、巨大な脱硫装備がそびえるが、「ガス 輸出が途絶え、外貨も部品もなくなり、維持管理できずに止まったまま」 という。大気汚染源の硫黄分を除かずに、ガスを供給し続けているのだ。 一方、国営企業「アフガン・ガス石油探索」には、ロシア、米、英、中国、 オランダなどの企業や外交官が実態調査に相次ぎ訪れている。各国が 復興支援事業の「目玉」としてガス資源に注目し始めた。
24 :
533 :02/11/27 20:01 ID:Tq7k7VhY
アフガンのガス推定埋蔵量は3兆5千億〜5兆立方フィート。世界のガス 産出国としては中堅規模だが、資源問題に詳しいパキスタン人ジャーナ リスト、アハメド・ラシッド氏は「アフガン国内の需要をまかなうには十分豊 かな資源。復興の牽引車になりうる」とみる。 支援で一歩先んじたのは「地の利」を持つロシア。8月上旬、国営企業ロ スネフチなど2社がガス産業復興の調査協力にアフガン鉱工業省と合意し た。 旧ソ連時代の80年代末にかけて進めたアフガンの資源開発情報も駆使 する構えという。 ラクダが歩く広大な土漠に伸びる天然ガスのパイプライン=マザリシャリフ 近郊で、竹内写す
25 :
533 :02/11/27 20:02 ID:b8f6hUtV
#シベルガンのガスはどうなったのか気になっていましたが、はじめて詳 細な記事を読みました。 この記事にも出てくるラシッドは『タリバン』の中で、タリバン時代にガスは 止まっていたと書いているのですが、どうやらそれは正確でなかったようで、 細々と生産していたのでしょう。 このガス田はソ連の投資で作られたので、昔はガスの一部はソ連に供給 されていました。ただ上の記事ではそれは(無料のもあったかもしれないが) 買い取りだったようで、外貨の半分近くを稼いだとありますね。 今後このガス田をフル稼働させるには相当の投資が必要でしょうが、輸出 となるとやはりウズベキスタンぐらいでしょうか。しかし同国の金払いがよい かどうか。むしろラシッドのいうように国内で使うのを中心にする方がよい のではないかと思います。 いずれにしても、シベルガンはドスタムの出身地で現在の本拠地なので、 そのあたりの算段は怠りないことでしょう(笑)。
26 :
コヴァ :02/11/27 20:03 ID:O0xf+nhK
今になって「北斗の拳」を思い出すと、タリバン時代のアフガニスタンが、全然シャレになっていない。 ラオウがオマルなら、ケンシロウがマスード、バットがカルザイか。 ケンシロウがいなくなれば、北斗の軍も内部分裂したであろうか。 拳法より始末の悪いAKとRPGが腐るほど残されているアフガンの現状は、マンガより救いがたいというべきか。 赤十字やUNHCRが僅かながら手を差し伸べるだけ、マンガよりマシというべきか。
27 :
533 :02/11/27 20:23 ID:b8f6hUtV
まあ前に比べると、内戦再発の可能性は非常に小さくなったように思います ね。 というのは、これまで内戦が続いてきたのは、周辺諸国が自分に隣接する アフガンの派閥に武器をやって戦わせてきたという事情があるわけですが、 これらの諸国はもうそんなことには興味がないでしょう。 むしろ道路建設などをやりたがっている。ということは、アフガニスタンを通っ てその向こうの国とつながる貿易の方に関心が移っているということです。 そのためには内戦などやられては元も子もありません。個別の周辺国による 各派への武器援助も今ではかなり縮小したか中止されただろうと見ています。 唯一例外かもしれないのはイランとイスマイル・カーンの関係で、イランには 米軍のイラン侵攻の防波堤として彼を確保しておきたいとの思惑があっても 不思議ではない。 ただイスマイルも賢いので、中央政権とのパイプは切らないし、米政府要人 とも会っているようです。
28 :
533 :02/11/27 23:59 ID:b8f6hUtV
米国のNGOマーシー・コー(Mercy Corps)のプレスリリース。
アフガニスタンの平和と繁栄のための道づくり
http://www.afgha.com/article.php?sid=17803&mode=thread&order=0 マーシー・コー リリーフ・ウェブより
2002年11月25日 カサンドラ・マーカム・ネルソン
道路建設はこの国の将来にとって最重要とみなされている
アフガニスタンの地図は時として非常に人をあざむくものである。道路
を示す線はこの国の村や町をつないでおり、それは確かに地図上では
その通りの線である。しかし実際にA地点からB地点へ行こうとすると、
はげしく幻滅することになる。道路であるはずのものは土の上についた
車のわだちに過ぎない。川には橋がない。1時間しかかからないと思わ
れた移動が1日がかりの旅になってしまうのである。
29 :
533 :02/11/28 00:00 ID:jnyOhZ7b
アフガニスタンの道路網の総延長20,720キロメートルのうち、3,120キロ メートルしか舗装されていないし、この3,120キロメートルの舗装道路の 45パーセント以上はひどい状態である。 道路のこの破壊ぶりは、アフガニスタンがどんなに分断されたままであ るかを絶えず思い出させるものだ。物理的にも政治的にも都市国家に 分割された状態ではこの国は再統合できないと、ハミド・カルザイ大統 領は言った。この国は再び一つになるために道路を必要としている。 アフガニスタンでは民族集団がうつろいやすく混じり合い、ライバルの軍 閥も中央政府の安定に対する脅威であり続けているが、このような分断 状況を克服するための本当の進歩はタリバン崩壊後1年たった今でも、 ほとんどなされていない。「国の異なる地域の政治的統合という意味では、 われわれの歩みは非常に遅々としたものです」とアフガンのアブドゥラ・ アブドゥラ外相は東京訪問時にロイター通信に述べた。「私はこれまでの 達成に満足していません」
30 :
533 :02/11/28 00:01 ID:jnyOhZ7b
アフガン中央政府の多くの高官が、よりいっそうの支援、とくに道路とい う形での支援が、治安状況の進展を確実にし、脆弱な政府がこの動乱 期に生き延びるためには必要なことだと強く主張している。また驚くこと ではないが、「対テロ戦争」という面から治安は米国など連合国がアフガ ニスタンへの支援を続ける中心的動機でもある。 しかし道路の再建を求めているのは政府だけではないのだ。普通のア フガン人もこれが国にとって最優先の課題だと考えている。クンドゥズ州 のある村人はいう。「いまうちの小麦を市場に持って行くのには1日以上 かかる。もし地元の道がよくなったら数時間で行ける。市場に行ったり、 病院や学校に行くのにも道路が要る」 明らかに道路はアフガニスタンでは優先順位が高い。国の各部分を結 びつけ、治安や経済的機会を国のすみずみまで行き渡らせるにはそれ が必要だ。しかしカルザイが政権について1年近くたっても、ほとんど仕 事は行われていない。
31 :
533 :02/11/28 00:01 ID:jnyOhZ7b
「政府には自分で道路を造ることができません」アフガン計画省のもとで 同国および国際的NGOを担当するセデク・ムダベル博士は言った。「再 建にはNGOの協力が必要です」 しかし最近カルザイの嘆願がかなえられたようである。10月にブッシュ 大統領は米国がサウジアラビアおよび日本といっしょにアフガニスタン の道路改善のために1億8千万ドルを拠出すると発表した。 マーシー・コーはアフガニスタンの南部と北部で、地方の経済を再建し、 道路を修復することに焦点をあてたプログラムを実行している。計画に は9本の道路の再建が含まれ、全体では240キロメートル以上、暗渠部 分が14ある。これらは米海外災害援助事務所(OFDA)、国務省難民移 民局(PRM)、台湾政府、ヨーロッパ人道援助局(ECHO)の拠金によって 遂行されている。 (後略)
32 :
533 :02/11/28 00:02 ID:jnyOhZ7b
>>25 パイプラインをロシア−ウズベキスタン−アフガニスタン−パキスタンという形で
確保して将来的にはロシア方面からヨーロッパに、パキスタン方面からヨーロッパ
以外の主要地域にというルートを開拓できる、又はしようと考えているんじゃないで
しょうか。あの地域が安定すれば将来的には良い供給地帯になると思います。
34 :
533 :02/11/28 18:51 ID:cR57qFDB
35 :
533 :02/11/28 18:51 ID:cR57qFDB
米国はドイツとオランダに、1年間指揮をとるよう要請してきたが、両国 の外相は国連に「半年間だけ指揮をとりたい」と伝えていた。今回の決議 採択を受け、両国政府はそれぞれの議会に決議の趣旨を説明し、理解を 求めることになる。 アフガニスタン暫定政権と国連事務局は、ISAFの地方都市への展開を 求めていたが、今回も認められなかった。ISAFはこれまで通り、首都カブ ールとその近郊にのみ駐留することになる。 [毎日新聞11月28日] ( 2002-11-28-10:47 )
36 :
533 :02/11/28 18:52 ID:cR57qFDB
朝日新聞(大阪版)11月28日朝刊より。 特派員メモ 平和と野生動物 ◆バーミヤン(アフガニスタン) 今年のバーミヤン渓谷の冬の訪れは例年より10日以上早いそうだ。 すっかり紅葉した渓谷を囲む山々はすっかり雪を頂き、郊外に少し車を 走らせると、そこはすっかり銀世界だ。つま先から寒さがジーンと伝わっ てくる。 タリバーンが破壊した大仏のある仏教遺跡を見て回っていると、村人 が大声を上げて一斉に走り出した。何事かと見ると、1匹の大きな茶色 のキツネが、畑の中を懸命に走っている。後ろを村の子供や大人たちが 追いかけている。でもキツネは追跡をかわしてたちまち姿をくらました。
37 :
533 :02/11/28 18:52 ID:cR57qFDB
それから15分ほどしてまた村人たちの歓声があがった。今度は灰色の オオカミが、これまた畑の中を必死に走っていた。 「荒涼としたバーミヤンで野生動物を間近に見られるなんて」と私が言 ったら、カブールから同行してきたアフガニスタン人の助手が「これは国 が平和になっている証拠ですよ。内戦中は野生動物も砲声、銃声におび えて姿を隠していたのですから」と殊勝なことを言った。 オオカミはヒツジの大敵。キツネは、村人のニワトリや七面鳥を狙う。し かし、どちらも過酷な自然の中で戦乱の世を生き抜き、人里にも姿を見 せた。よくぞ生きていてくれた。 (宇佐波雄策)
>>36-37 バーミヤンは激戦地でしたからね。
動物も災難ですな……。
39 :
533 :02/11/28 20:00 ID:???
雪が多いというのは朗報ですね。来年は水が豊富になりそうです。今年は 北部は雨が降ったのですが、南部は干ばつが続いた模様。
40 :
533 :02/11/28 20:55 ID:cR57qFDB
>>33 アフガニスタンの天然ガス埋蔵量が3.5兆〜5兆立方フィートとすると、
あまり大きくないですね。遠くまでパイプラインを引くほどのものかどうか。
カスピ海の天然ガスは確認埋蔵量300兆立方フィートと言われています
から、桁違いです。
41 :
533 :02/11/28 20:56 ID:cR57qFDB
カスピ海地域の石油・ガス開発の現状
http://www.idcj.or.jp/1DS/11ee_jousei020906.htm このサイトではアフガニスタンのガスについて、
「OGJ誌は天然ガスの確認埋蔵量に関してのみ2001年末現在35,300億
立方フィート(998億m3)という数値を挙げている。旧ソ連時代に、年間30
億m3ピークに達したガス生産量は、現在ではロシアの生産量の1%にも
満たない。当時、アフガニスタン産のガスは、ガスプロム所有のパイプラ
インを通じて、ロシアに輸出されていた。しかしながら、この程度の生産水
準では南方(アフガニスタン→パキスタン)への輸送では計画は採算に乗
らない。」
と評価しています。仮にソ連時代の生産水準を回復したとしても、年産30
億立方メートル(約1060億立方フィート)では33年でなくなってしまう計算。
これだと、輸出はほどほどにして国内で使った方がよいだろうし、輸出分
が少なければ、遠くまでパイプラインを引くほどのものではないということ
になろうかと。
42 :
533 :02/11/28 20:57 ID:cR57qFDB
ちなみに上の記事はトルクメニスタンのガスをアフガン経由でパキスタン
に送る、かつてユノカルがやろうとしたパイプライン計画についても、外国
の投資家が乗る可能性は極めて小さいというのが大方のエネルギー関係
者の見方だ、としています。
こういう評価はほかにも
http://www.jnoc.go.jp/c_review/pdf02-05/106_117.pdf の記事中にある「トルクメニスタン〜アフガニスタン〜パキスタン天然ガス
パイプライン建設計画は経済性に問題あり,当面実現可能性は低い」と
いう題のコラムがタイトル通りの論調。
一つはトルクメニスタンがロシアへガスを輸出するようになり、経済事情が
好転したこと。もう一つはパイプラインをアフガンからパキスタンへ伸ばし
ても、パキスタンの需要見通しが不明確で、かつ大消費国のインドは敵国
パキスタンを通るパイプラインなどに頼ることは考えられないから、という
ことのようです。なかなかうまくいかないもの。
43 :
コヴァ :02/11/28 23:02 ID:4PX0+vLG
日本にできる最大・最高の援助 1 国交官僚を大量に割愛する。 アフガンの国土復興に最も必要なのは、インフラとしての道路・橋・トンネルの再建。 公共事業が減って仕事も減る道路役人を大量に派遣したれ。死ぬまで大喜びで道路工事を進めるだろう。 2 警察官僚も割愛する。 インフラと同時に再建すべきは、治安機関。いずれ、国際治安部隊が撤退したら、自力で治安を維持しなくてはならない。 その時、軍閥の手から治安を取り戻すには、中央政府に軍隊と共に有能で強力な警察がなければならない。 明治初頭に、全国の警察権を内務省に一元化したことを、そのまま再現すればよろしい。 中央及び地方の警察機構と警察学校、治安警察部隊と、役人が情熱を注いで建設できる機関は、山ほどある。 これによって、日本国内の行政改革も一挙に進むから、両国にとって最良の選択である。
http://www.csmonitor.com/2002/1129/p07s02-wosc.html >2度、今週、ロケットは大蔵省の近くで落ちました。
>そのような攻撃は、安定が短命かもしれないという恐れを生じます
>、誰かが米国ベースに中国か、ソビエト作られた107あるいは
>122ミリメートルのロケットを打ち込みます
>これらの攻撃、パキスタン(それは北部境界に沿ってイスラム教の
>パーティーのために強い収益をもたらした)で最近の選挙と結合した、アルQaedaおよびタリバンの闘士との戦いでの協力に対する懸念を投げかけました。他のものは、ほぼ14,000の外国の軍隊によって現在保護されたアフガニスタンの
>安定が短命かもしれないのではないかと心配しています
45 :
533 :02/11/29 18:52 ID:Krh+0b11
46 :
533 :02/11/29 21:09 ID:Krh+0b11
米国がアフガン国軍創設を援助中(USAトゥデー)
http://www.afgha.com/article.php?sid=17837&mode=thread&order=0 USAトゥデー 2002年11月26日 エリオット・ブレア・スミス
アフガニスタン カブール―凍てつく空気に頑丈な米兵の息は蒸気のよ
うになった。米兵に見守られて、アフガン軍の新兵たちは手織りの毛布で
痩せた肩をしっかり包み、底の薄いサンダルをはき、毎日町はずれにあ
る元軍学校の小石が散らばる校内に入っていく。
カブール軍事訓練センターの兵士は基礎を学ぶ。どうやって制服を着、
ライフルを撃ち、整列して行進するか。彼らは月30ドル支払われている。
卒業したら月50ドルになるという約束だ。そして1日3食つき。
「訓練はすばらしい」と新しく編成された第1大隊のダドゥラ大佐は言った。
彼は一つの名前しか使わない。「われわれが昔やってきた訓練は役に立
たない」
47 :
533 :02/11/29 21:09 ID:Krh+0b11
しかしアフガン人も米当局者もこの国の安定に不可欠だと考える国軍の 建設までは、まだ前途はるかである。 「われわれは連合軍としてこれをやらなくてはならない。さもなければアフ ガニスタン問題では何もしなかったことになってしまう」とカブール訓練セン ターの米陸軍報道官ドン・ディーズ三等軍曹は述べた。 これまでの6か月の努力はいろいろな問題に悩まされてきた。国軍はタジ ク人とウズベク人が大部分を占めているが、これはアフガニスタンでの米 軍の攻撃で主要な同盟者となった北部同盟の主要部分をなす少数民族 である。この国で最大民族のパシュトゥン人は少ししか入っていない。国 民的徴兵制度はアフガニスタンではうまくいったことがめったになく、最初 はこの国軍はそれが取って代わるべき軍閥たちに兵士の供給を依存しな ければならないのである。
48 :
533 :02/11/29 21:10 ID:Krh+0b11
目標は野心的である。2年以内に7万人からなる新たなアフガン国軍が、 国内に散らばる20万の民兵に取って代わり、四半世紀に及ぶ紛争に終 止符を打つことになっている。しかし今までのところ、新国軍は4個大隊、 約1400名である。 この国が国軍を創設して、アフガニスタンの歴史で支配的だった軍閥の 私兵に置き換えようとするのは最初ではない。過去に4回の試みがあった。 いずれも失敗に終わった。歴史的には、部族は外国の侵入者に対しては 団結して撃退するが、その後はすぐお互いに戦う状態に戻ってしまうのだ った。 米国とアフガンの当局者は、今度は違うという。数千の外国部隊がハミド・ カルザイ大統領の政権を守っている。何十億ドルもの海外の援助がこの 国の再建のために約束された。彼らはこれが新国軍を建設するための 堅固な基礎を作るのに役立つだろうと期待をこめている。
49 :
533 :02/11/29 21:10 ID:Krh+0b11
政府に忠誠を誓う国軍なしでは、カルザイ政権が持続し、タリバン支配下 で繁栄したアルカイダのテロ組織の復活を阻止することは難しいだろう。 6月にはカルザイの筆頭副大統領で、東部アフガニスタン出身のパシュ トゥン人だったハジ・アブドゥル・カディルが首都の彼のオフィスの前で暗 殺された。そして先週にはムハマド・カシム・ファヒム国防相に対する暗殺 計画を当局が摘発した。容疑者は当初の暗殺目標はカルザイだったと述 べた。 「もし国際的な支援を取り払ったら、カルザイ政権は1日も持たないだろう」 とアフガンの軍事史家アリ・ジャラリは述べた。 しかしこの国軍の最後の再生にはカルザイの個人的将来以上のものが かかっている。
50 :
533 :02/11/29 21:11 ID:Krh+0b11
国連のアフガニスタン特別代表ラフダル・ブラヒミは10月に国連安保理で 述べた。「よく訓練され十分に装備され、きちんと俸給を得る警察と国軍 が置かれることなくして、アフガニスタンの治安問題を長期的に解決する ことはできないだろう」 第三世界の諸国では、軍隊はしばしばその国で最も進歩的な組織であり、 若者が彼らの父や祖父の世代を分断してきた民族的反目を克服するため に、教育、上昇志向、訓練や規律を促進する役に立っている。軍隊が国を 作るビルディングブロックになっていることも多い。 「最後には彼らは一つになる。アフガニスタンの国軍にだ。士官は(民族的 に)混合され、兵士も(民族的に)混合される。彼らは結合する」とカブール 軍事訓練センターで教える約400名の訓練教官の1人である米特殊部隊 当局者は言った。軍のガイドラインでは彼はロバート大尉としか呼べない。
51 :
533 :02/11/29 21:11 ID:Krh+0b11
しかしこれまでのところ、彼が望んでいるほど軍は混合されていない。 最初の1400名のアフガン国軍兵士の40%はタジク人である。これは北部 の少数民族で、米軍のデータによれば人口全体の約25%しか占めない。 アフガニスタン最大の民族であるパシュトゥン人は人口の44%を占めるが、 新国軍では3分の1を少し超える程度である。そして噂話によれば、パシ ュトゥン人はタジク人やウズベク人が大部分を占める北部の新兵より早く 国軍からドロップアウトしているという。 理論的には国軍は志願兵からなるはずであるが、当局は軍がその「志願 兵」のいくぶんかを軍閥から供給してもらわざるをえないことを認めた。 そして自分のところの最良の兵士を差し出そうとする軍閥はほとんどない。
52 :
533 :02/11/29 21:14 ID:CCZvI7IK
元北部同盟の司令官で国防省のナンバー2であるアティクラ・バリアリは、 各州の司令官たちがはじめ部下の中でも最も不出来で武装も悪い新兵 を首都に送ってきたことを認めた。「はじめ人々は国軍についてよく理解 していませんでした。彼らは最良の兵士や最良の武器は送ってきません でした」とバリアリは述べた。 ヘラートの軍閥イスマイル・カーンがよこした新兵の一団はあまりにも軍 に向いていないと判断されたので、基地司令官のグラム・サヒ・アシフィは 自分がこれらの者たちを送り返して、かわりに12人の新しい者を要求した と述べた。 政府当局者は忍耐をつちかっている。米国とフランスの教官たちが現在、 10週間ごとに300名から500名の多民族部隊に元軍学校での基礎訓練コ ースを修了させている。
53 :
533 :02/11/29 21:15 ID:CCZvI7IK
「国軍は政府を守り、いかなる地域的軍隊をも打ち負かすようになろう」と アシフィは述べた。 新国軍が訓練されている間は、カルザイの潜在的ライバルのひとりファヒ ム国防相が自分の私設部隊を使って首都の治安を維持している。そして 首都意外の治安はライバル関係にある軍閥たちの指揮下の不正規兵が 引きうけている。 カルザイは名目的にこれらの部隊の司令官であるにすぎないので、政府 は1年以内にこれらの民兵を武装解除し、復員させたいとしている。カル ザイの個人護衛は軍や警察ではなく、国務省の外交セキュリティサービス が行っている。 新たに訓練された軍の正規兵でカルザイのスポークスマンでもあるサイー ド・ファゼル・アクバルは、自分たちは大統領の次のステップはアフガン国 軍の最初の大隊―訓練を終えた4個と編成中の2個を含む―を現在軍閥 が支配している地域に配備することだと思う、と語った。
54 :
533 :02/11/29 21:18 ID:CCZvI7IK
55 :
533 :02/11/29 21:38 ID:???
この記事では、過去に国軍を作ろうとしたことが4回あって、いずれも失敗 したと書いていますが、これは何をさして言っているのか。徴兵制がうまく いかなかったということなら理解できますが。
56 :
コヴァ :02/11/30 00:27 ID:Zcj0GABa
明治初期に、廃藩置県を断行し、軍事と警察を中央に集約した政府と、中心になった西郷隆盛の偉大さよ。 「(廃藩置県に)逆らう者がおれば、こん西郷が御親兵を率いて討ち潰し申す」 こういう人材が出てこなければ、アフガンは救われない。
「誰も書かなかったアフガニスタン」読了。 >前スレ866 >サラントンネルは天井がやたらに高く、戦車を載せたトレーラーが通れる >ように最初から設計されていたとか、完成後もソ連が管理していたといっ >た話もあります。 その話も同書にも出てきた。どうやら松浪はアフガンの件でソ連 嫌いになったようだ。他にも水道援助や農業援助などの日本の 援助の成果を、ソ連が横取りして言ったなどと攻撃している。 ……好きな奴などおらんだろうが。 また、同書にはタラキ時代の土地改革の話も出てきた。 松浪の言葉を信用するなら、この土地改革はアフガンのためには全く ならなかったようだ。 「平野部の豊沃な土地はがっちり政府が握り、殆ど農民には 配分されなかったと聞く」 「岩山ばかりの山岳地帯で、農家一戸平均で2ヘクタールの土地を 与えてどうなるだろうか」 「アフガンの農耕地帯は水が豊富でない上、水路が限られている。 そんなところで土地を分配し、私の土地、あなたの土地と決め込んで しまうと、水の分捕り合戦が生じ、耕作どころではなくなってしまう」 「地主が良い意味で君臨し、統括しなければ、農民達はやっていけなかった」 などと批判している。
「マスードの戦い」だったか「アフガニスタン敗れざる魂」だったかで、 長倉氏がマスードに土地改革について追及する場面があったが、 マスードはそれに必ずしも賛成でなかったことを覚えている人も 多いだろう。 それには上記のような根拠があってのことだったようだ。 ただ、地主の高金利小作料貸しが、農村の構造的貧困を作り出し、 「芥子でも作らねば暮らしていけねえだ」状態にしていることも 確かだ。 ダウド独裁時代には、日本の援助などもあって、共同組合が 作られていたようであり、私見でも他に方法はないように思えるのだが。
少し前にでたものだが、ジハードUNのスタッフの一人がアナン事務総長へあてた手紙
英文元記事
http://www.jihadunspun.com/articles/08162002-Long.Live.Afghanistan/ >アフガニスタン人の血液でそれらの手を汚しました。
>それらの力および人は殺し、レープし、奪い、略奪し、それらが過去に遭遇したアフガニスタンの
>人々を裸にしました。それらの殺害されたリーダーAhmadシャーMasoudに加えたこれらの人は、
>1992-1995からの彼らの前の統治中にカブールで50,000人の民間人の死に単独で責任を負います。
>これらの人がその時にアフガニスタンの国家に対して犯した、恐ろしい犯罪が1992-1995の
>アムネスティ・インターナショナルの報告書の中で強調されることに世界人権は気をつけます。
>また、アメリカ国務省の国さえ報告します。多量殺害、多量誘拐および強姦がBadakhshanへの
>Faryabからバルフまで、カブールの首都の至る所でのアフガニスタンの家族および
>田舎に対して生じました。Osamaビン・ラディンを追うそれらの探究での米軍は、
>Fahim将軍のようなより小さな地方のテロリストおよびYunis Qanooniができるようにしました。
>この力真空は、以前に考慮されない政権を握るグループを許可しました。
The Afghan people want the evacuation of all foreign armies immediately from the country.
We want an immediate end to all the US military
operations in the country.
>アフガニスタンの人々は、国からすべての外国の軍隊の撤退を
>直ちに望みます。私たちは、国のすべての米国の軍事の
>行動の即時の終わりを望みます
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*ほーー、アナンさんへの手紙に、アフガン人として
外国の軍隊の撤退を望むと書いている、、、
これからもアフガンムシャヒデンさんは、雨軍に必死の抵抗を試みていくのであろう。
60 :
533 :02/11/30 15:17 ID:bxx2H4UW
英軍を主要都市に配備(ガーディアン)
http://www.guardian.co.uk/afghanistan/story/0,1284,851104,00.html アメリカの要請で英国が部隊を主要6都市に配備することになったそうで、
12月には配備が開始されるとか。ホワイトホール筋が明らかにしたとの
ことで、この部隊はパトロールを行うほか、地元部隊を訓練する由。
#主要6都市というのはどこか。カブールが入っているとすれば、ほかに
ジャララバード、カンダハル、ヘラート、バーミヤン、マザリシャリフあたり
かと思いますが、文中「米国は英国に、ホストに基地をおく国際部隊の
指揮を執るよう要請していたと考えられている」との記述があるので、カ
ブールは入らず代わりにホストが入るのかも。
61 :
533 :02/11/30 15:25 ID:???
訂正。「主要6都市」というのは、アメリカが同盟国に配備を要請してい たということで、英国がこの要請に応えたとあるのでそう思ったのです が、よくみると英国の配備は"in a town outside the capital"となっている ので、ホストだけかも? この件についてはまもなくドイツで開かれる支援国会議で発表されると あるので、もう少しすればわかるでしょうが。……
62 :
533 :02/11/30 19:12 ID:bxx2H4UW
63 :
533 :02/11/30 20:01 ID:bxx2H4UW
64 :
533 :02/11/30 22:08 ID:qjxCehFu
>>57-58 松浪氏は去年の著書でも土地改革については同じようなことを書いてい
ました。
また前田耕作・山根聡『アフガニスタン史』でも、
「また土地改革によって伝統的な地主と小作人の関係を破壊し、イスラ
ーム法による土地所有権を無視した。アフガニスタンの地主と小作人の
関係は搾取のそれではなく、土地を所有するか否かということしか違い
はなく、両者に大きな対立はなかった。したがってアフガニスタン国民の
大多数が従事する農業の伝統的な携帯を急激に変革することは、農民
に不安を与えた」
と書かれています。
この記述はよくわからないところがありますが、松浪氏はカレーズの水が
ゆきわたらないところは耕作不能なのだから、土地は地主が持っていて、
耕作者はそれを割り替えして耕すのが公平なのだといったことを書いて
いたように思います。
65 :
533 :02/11/30 22:09 ID:qjxCehFu
確かに水利権を地主が持っているとすれば、それを変革するとしても、 水利組合的なものぐらいがよいと思いますが、地主制が「搾取のそれで はなく」というあたりはちょっと地主側の宣伝ぽい気がする(と書くとこちら が左翼ぽい感じになるかw) 雨の多い日本でも田んぼを作るには水の足りない土地は多いのですが、 現在はため池や堰を水利組合で管理していますから、地主がいなければ 争いになるというのは必ずしも正しくないのではないか。 小作料率などのデータがないのですが、カレーズの維持管理に必要な労 働力の費用を除いても地主が結構な収入を得られるほどの小作料を取っ ているとすれば、一般耕作者には不満があると思われます。ただいきなり 地主制を廃止しても、ではどうやってカレーズを管理するのかということに なるので不安を抱く農民も多かったということかと想像していますが……。
66 :
533 :02/11/30 22:33 ID:???
まあ日本の戦前の地主制は寄生地主が多く、ただ小作料を取るだけで 管理は小作人や村がやっているという形だったので、農地改革がうまく いったのですが。 地主が実際に水路などの管理業務をやっているのなら、(伝統社会では 多くの国がそうだったでしょうが)その地主は「旦那様」で、村人同士の争 いを止めるだけの力を武力も含めて持っている反面、小作人が困った時 には助けてやるような関係だったのでしょう。 今のアフガニスタンの村にいる「長老」はそういう人たちかもしれない。 ただこういう状況も変わっていくかもしれません。水が足りないのは克服 しがたい自然条件としても、現在の技術で生産性を上げることは可能で はないか。 しかしそのためには農民も字が読めないといけないし、教育が普及する なら、その過程で農村のミクロレベルでも変化が起こってくるだろうと思い ます。 こういう変化は「外からもちこまれる近代」で、多くの国で摩擦を生じること でもありますが。
うーん、反対に恵谷治氏は「アフガン山岳戦従軍記」の中で、 「悪徳ムラーによる搾取」(ムラーは地主と結びついていることが多い)と はっきり述べてるね。 芥子栽培に関する報道でも、「借金」の話は頻繁に出てくるようだが。
68 :
533 :02/12/01 14:27 ID:XLsi4GXn
前スレで紹介されていた河出書房新社の「アフガニスタン史」を読みました。 確かにマスードに好意的な内容ですね。 アフガニスタンの歴史について、古代から現代まで俯瞰して理解できるんでなかなか良い本ですな。
70 :
533 :02/12/01 19:46 ID:???
>>69 この本はなかなか便利ですね。
アフガニスタンという国ができるよりずっと前から主要都市は栄えて
いたわけですが、十八世紀に国ができるいきさつやその後の歩みな
どは、わかりやすく書いてある本があまりないと思いますし。
「通史」にしては、最近のことに偏りすぎている感じもしますが、これは
やはり今の時点で出す本だからそれを売りにするということで、執筆者
も割り切ってそこに重点を置いたのかもしれません。
執筆者のひとり前田耕作氏は著者紹介でもわかるように古代が専門
なんですが、古代史など本当に簡単に片づけられていますね(笑)。
まあ建国以前は「前史」だからということでしょうが。
十年先に新版を出すのなら、その頃には平和になったアフガニスタン
に観光客がたくさん訪れているでしょうから(そうなってほしい)、古い
時代の記述をもっと充実させると良いかも。
71 :
533 :02/12/01 19:47 ID:???
あと、ミスかと思われる点ですが、 p125 「『旗』派を率いたのはカルマル(一九二九〜)で」 ※カルマルは1996年に死んでいますが、この本では生きていることに なっている。もっとも、某氏の本でヘクマを1996年に「殺した」のよりは ずっと罪が少ないと思う(w p199 「一九九七年八月、マザリシャリフ市内に駐留していたヘクマティ ヤル派兵士がタリバンに寝返ったため、ドストム将軍は再びトルコに逃 亡し、北中部一帯はタリバンに制圧された」このあとハザラ人大量虐殺、 イラン外交官殺害事件が発生。 ※これは1998年の事件。巻末の年表では98年のところに書いています。 たんなるミスプリントか。
72 :
533 :02/12/01 23:06 ID:XLsi4GXn
73 :
533 :02/12/02 19:50 ID:XXbXLLuJ
米が西部の衝突地点に爆撃(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2532223.stm イスマイル・カーンとアマヌラ・カーンが衝突したシンダンド付近で、米軍
のB52爆撃機が2000ポンドのレーザー誘導爆弾7発を投下したとのこと。
アマヌラ側は、これは両者の前線を分離しようとするためだろうと言って
いますが、米軍側は、この抗争とは別に付近で行動していた特殊部隊が
攻撃に巻き込まれたからだと説明し、派閥間の抗争には米軍はかかわ
らないと主張。爆撃で被害があったとは書かれていません。
74 :
533 :02/12/02 19:51 ID:XXbXLLuJ
75 :
533 :02/12/03 19:26 ID:o3D1BS+c
7万人のアフガニスタン国軍創設で合意 復興会議
http://www.cnn.co.jp/world/K2002120300636.html 2002.12.03
Web posted at: 12:18 JST
- CNN/REUTERS
ドイツ・ケーニヒスビンター――アフガニスタン復興を協議する国際会
議が2日、ドイツ西部のボン郊外で開かれ、7万人規模のアフガニスタン
国軍創設に合意した。
30カ国の外相や国連、欧州連合(EU)の代表が参加した会議で、アフ
ガニスタンのカルザイ大統領は、7万人規模の国軍創設の計画を発表し、
会議の合意を得た。
76 :
533 :02/12/03 19:26 ID:o3D1BS+c
カルザイ大統領は、「カブール政権の影響力が地方まで及ばず、充分 な行政が行われていない」と現状を説明し、地方での治安支援などを要 請した。 米国は国軍の整備で協力し、ドイツは警察力の整備、日本は元軍人の 社会復帰などで支援していくことを表明した。 今回の会議は、ボン郊外で昨年開かれたアフガン暫定政権協議の一周 年に合わせたもの。主催国ドイツは、アフガンで活動する国際治安支援部 隊(ISAF)の指揮を、現在のトルコから、オランダと共同で引き継ぐと説明 した。資金支援については、協議されなかった。
77 :
533 :02/12/03 19:27 ID:o3D1BS+c
78 :
533 :02/12/03 19:28 ID:o3D1BS+c
79 :
533 :02/12/04 19:23 ID:z335wiEv
アフガン支援:
190億円の融資を決定 アジア開発銀行
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20021205k0000m020029000c.html アジア開発銀行(ADB)は4日、アフガニスタン復興に向けた政策改革、
インフラ整備などを支援するため、同国政府に1億5000万ドル(約190
億円)相当の融資を行うことを決定した。ADBによる融資は79年以来、
23年ぶり。
融資により、▽予算管理の強化など公的サービスの改善▽新通貨の導
入▽運輸分野での法律・規定の制定▽天然ガスと水力発電の開発など
の施策を後押しする。返済期間40年、年利1.0%で、最初の10年間は
金利支払いを猶予する。
ADBは今年1月に東京で開いたアフガニスタン復興支援国際会議で、
総額5億ドルの低利・長期融資と贈与の実施を表明していた。【谷川貴史】
[毎日新聞12月4日] ( 2002-12-04-18:49 )
80 :
533 :02/12/04 19:24 ID:z335wiEv
81 :
533 :02/12/04 19:38 ID:z335wiEv
C・ブランシェット、アフガンの困難を演じる
2002年12月4日
http://entertainment.msn.co.jp/articles/nartist2.asp?w=124357 アフガニスタンでタリバン兵に捉えられたイギリス人ジャーナリスト、イボン
ヌ・リドリーの著書が映画化されることになり、主演をケイト・ブランシェット
がつとめることになった。リドリーの著書「イン・ザ・ハンド・オブ・ザ・タリバ
ン」(原題)は、リドリーがタリバンに捕らえられてから、カプールでの11日間
にわたる拘留生活、ロバに乗ってパキスタン国境を越えるまでの経験を綴
っている。ブランシェットは次回作でもアイルランドの新聞記者を演じており、
ジャーナリスト像が強い印象を与えそうだ。
#マザリシャリフの映画より一足先にできそうですね。リドリーさんは去年
9月28日に拘束され、10月8日釈放。
82 :
533 :02/12/05 07:32 ID:9LwpUPOl
ISAFに「スティンガーを買わないか」との商談(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2542935.stm カブール駐留のISAFに対して、スティンガーやロケット砲を買ってくれと
いう商談があったそうです(w
スティンガーは1基20万ドル、ロケット砲は5千〜1万ドル。
ISAFのアキン・ゾルル将軍は、最近のロケット弾攻撃の増加はディーラー
の戦略であろう(アフガンにはこんなに武器がたくさんあるんだ。買って
減らさないと危ないぞ)と発言したとのことですが、買ったかどうかは書か
れていません。
#ISAFへの攻撃に関する意外な説明(笑)
83 :
名無し三等兵 :02/12/05 21:55 ID:+TkfZpQ0
カルザイも大変だな、 治安は回復せず、地方では軍閥が幅効かしてるし。 この中で一番カルザイにとって重要なのは地方の 軍閥解体だろう、特にどすタムが手ごわそうだな。
やっと3まで読んだ。コピーしながらだから時間がかかる。
ところで4のこれ↓だが、
100 名前: 100。 投稿日: 02/02/16 23:20
>>98 どのスレか分かった(w
タリバンによるハザラ人虐殺を突っ込まれたタリバンまんせー君が、
「マスード部隊だって、ハザラ居住区へ無差別砲撃したんだから、」
とか、とんでもないこと書き散らしてるアレですな。
便乗質問恐縮ですが、その中村哲信者が、ソース?として
>マスードの件、丸山直樹著・アフガン乾いた大地に記述あり
って言うんだけど、読まれた方いらっしゃいますか?
同書は読んだことが、そんな箇所は特になかったはず。
中村医師の意見と思われる(この筆者は、取材に当たってペシャワール会の全面
バックアップを受けている)マスード評らしきものが載っていたような記憶も
おぼろげながらあるが、そんなものがソースになるはずは勿論ない。
むしろこの本は、丸山が現地で雇ったアフガン人ガイドが、中村医師とは反対に
タリバンに批判的な意見を次々出してくるせいで、親タリバン、反タリバンの
意見がモザイク状に入り組んで紹介されている、「考えを纏めてから書けよ!」的な
本になっている。
86 :
533 :02/12/06 18:58 ID:Ps+32584
アフガンでラマダン明け(AP)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A17150-2002Dec6.html アフガニスタンでは木曜(昨日)からラマダン明けの祝祭が始まったとの
ことですが、米軍は「祝砲を攻撃と間違わないように」とパイロットに命じ
ているとか。7月の事件がありましたから。
#ラマダンを決めるイスラム暦が太陰暦であるため、去年より11日ほど
早くなっていると思います。上の記事によるとイスラム圏の一部では今日
(金曜)からラマダン明けの祝祭が始まるところもあるそうです。
それにしてもラマダンの間に、ドスタムとアタもドンパチやったし、イスマイ
ル・カーンとアマヌラ・カーンはもっと派手にやってましたな(-_-)
87 :
533 :02/12/06 20:15 ID:Ps+32584
アフガン国軍に落ちる軍閥の影(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2544091.stm デビッド・ロイン BBC特派員
2001年に私がはじめてハジ・バリに会ったとき、彼はバグラム空軍基地
の近くでタリバンと対峙する北部同盟の前線の一部を指揮していた。
カブールから車で1時間ほど北に行ったところである。
1年後また私はカブールでハジ・バリをつかまえたが、彼は今では将軍
になっていた。
しかし彼が入っている軍隊は、アフガンのハミド・カルザイ大統領が最重
要課題だとした国軍にはほど遠いものである。
アフガニスタンをタリバン後のコースにセットした国際会議から1年後に
ボンで開かれた会議でカルザイ氏は、7万の新国軍は「小さくて効果的、
給与をよく支給され国家に奉仕する」ものでなければならないと述べた。
88 :
533 :02/12/06 20:15 ID:Ps+32584
われわれがカブールで会ったとき、ハジ・バリは政治家のように話した。 実際政治家にも十分なれそうだった。彼は国軍の必要性に同意した。 「アフガニスタンをこの暗黒から救うために、われわれは国中がひとつの 兄弟のようでありたいと考える。タリバンは民族間を引き裂いた。タジク、 パシュトゥン、ハザラ。われわれはそれを再び統合しなくてはならない」と 彼は語った。 しかし多くのムジャヒディン司令官がそうであるように、彼の経験してきた のは普通とは非常に異なる軍隊である。そこでは若い兵士はただ1人の 司令官に対してのみ義務を負い、家族や部族への忠誠の網の目に結び つけられている。 司令官たちは大きな集団との間に忠誠の絆で縛りつけられているが、隣 人との間には恩義の貸し借りがあり、影響力や権力が相互に及んでいる。 彼らがいるのはそんな世界なのだ。
89 :
533 :02/12/06 20:16 ID:Ps+32584
司令官たちは部隊を無傷で保とうと必死である。それは可能なら戦うより は交渉しようとするからだし、また権力が移行するようならそのあとについ て寝返るためである。 このシステムは「軍閥主義」と呼ぶことができる。それは過去25年の戦争 によって洗練された形態になったが、もっと古い部族の掟に由来している。 それはロシアの侵入当時から戦ってきたハジ・バリのような男が、プロフェ ッショナルな軍隊の外側のシステムに縛りつけられていることを意味する。 よい時代には、彼は国軍よりずっと高い報酬を部下に払うことができる。 戦闘は続く ハジ・バリはカブールの政府に忠実だが、他の地域でははるかに巨大な 軍閥がタリバンの打倒後に権力に返り咲いており、北部や西部ではまだ 戦っている者もいる。
90 :
533 :02/12/06 20:16 ID:Ps+32584
一方、南部にいるタリバン分子は、もし好機があればすみやかに再武装 することができるだろう。 カルザイ氏は国際軍事顧問の小部隊を、これらの諸州の安定のために 提供しようという煮え切らない提案を受けてはいるが、今のところ彼の権 力はカブールの外にはあまり及んでいない。 タリバン崩壊後に支援を行っている国際部隊は、ボスニアやコソボでの紛 争後に派遣された同等の部隊に比べてずっと小規模で、治安を保証する ことができない。 アフガン国軍を創設するのは人をひるませるような仕事であって、国際社 会がこれまでにアフガニスタンに約束したのよりも多くの資金を必要とする。
91 :
533 :02/12/06 20:17 ID:Ps+32584
締め出されるパシュトゥン人 部族間の摩擦を終わらせるという楽観論にもかかわらず、噂ではパシュト ゥン人兵士が差別されているという。これらの兵士は元ムジャヒディンの ための訓練キャンプから出てきた者で、彼らが国軍に採用されないことを 知ったという。 私はハジ・バリといっしょに、ロシア人との戦闘で死んだある有名な兵士 の記念式典に行った。 私は去年も彼といっしょに同じ式典に行ったのだが、今回の雰囲気は去 年とそう違っているとは感じられなかった。
92 :
533 :02/12/06 20:17 ID:Ps+32584
個々の戦士は依然として彼らの司令官に忠誠を尽くしているのである。 ―国家に対してではなく。 カルザイ氏が国軍創設を呼号するのは、麻薬戦争の宣言など彼の他の 演説と同様に考えるべきかもしれない。希望にみちた声明だが、意図を 表明したもので、彼にそれができる事実を述べたものではないと。 #ムジャヒディンの部隊が1人の司令官に従う十数人〜二十数人程度の ユニットで構成され、その単位で寝返りを行うというのは去年の戦争でも 観察されていました。新国軍はこういう既存のユニットを抱え込むのでは なく新しく編成するように言われていますが、一方ではいま「国軍」を名乗 っている各地の将軍は依然としてそういう部下を抱えているわけですね。 それにしてもcommanderはいつも司令官と訳していますが、「官」がつくと 正規軍の軍人になるなあ、などと気にはなってます。「侍大将」とか、いっ そ「土豪」などの方がいいかもしれないが(w
93 :
名無し三等兵 :02/12/06 21:44 ID:dWwKFqMY
少し前からマスードスレ読み始めたけど、魅力的な人がいたんだね。 個人的には、大久保利通のような印象を持ったが違うかな? 何はともあれ、スレ立てた人と533氏には感謝。
95 :
533 :02/12/07 07:03 ID:+/TP39xd
朝日新聞(大阪版)12月7日朝刊の記事。 アフガンの暗闘 イスラム保守派 対 カルザイ大統領 宗教回帰へ動き 人事で防戦必死 【カブール=武石英史郎】アフガニスタンでイスラム法(シャリア)の支配 を求める保守派の動きが高まりを見せている。宗教支配を徹底したタリ バーン政権が崩壊して7日で1年を迎えるが、新憲法の基本理念にシャ リアによる統治を明文化しようという運動や、宗教警察の復活を狙う動き が目立つようになった。イスラム化を警戒する欧米の支援に頼る穏健派 カルザイ大統領との暗闘が、水面下で始まっている。 今年8月、宗教省内にイスラム振興局が新設され、傘下の女性部の職 員が真っ黒なスカーフをかぶってカブールで「化粧はやめなさい」「地味な スカーフをかぶりなさい」と説いて回った。
96 :
533 :02/12/07 07:04 ID:+/TP39xd
国連は「タリバーン時代に宗教警察と呼ばれた悪徳追放・美徳増進省 を連想させる」と警戒感を強め、行動監視に乗り出した。カルザイ大統領 は最近になって保守的な女性部長を更迭し、穏健派閣僚の妻を新部長に 据えた。 新部長は、保守派のナセルヤル宗教相に女性の権利保障を求める異 例の公開文書を出すなど、活発に動き出したが、予算を凍結されて実質 活動停止に追い込まれた。 カルザイ政権に影響力を持つ保守派の中核は80年代、ソ連侵攻に対す る「聖戦」を主導したラバニ前大統領や軍閥指導者のサヤフ氏といった 北部同盟の長老たちだ。宗教相もラバニ氏とつながりが深いとされる。保 守派には、ファヒム副大統領兼国防相ら政権内で若手が台頭する中で、 宗教回帰を訴えることで自らの存在感を高める狙いがある。
97 :
533 :02/12/07 07:04 ID:+/TP39xd
保守派の圧力が脅迫につながった例もある。ラバニ氏系の新聞が6月、 社会進出する女性の代表格シマ・サマル前女性相への批判を展開した。 イスラム教を冒涜したとしてイランの故ホメイニ師から死刑宣告を受けた 作家サルマン・ラシュディ氏になぞらえ「サマルはアフガンのラシュディ」と 書き立てた。前女性相は殺害の脅迫を受け、最近まで自宅を国際治安支 援部隊の装甲車が警備する状態が続いた。 保守・穏健派対立の最大の山場は03年12月に予定される新憲法の制 定だ。カルザイ大統領は憲法起草委員会のメンバーの大半に穏健派の 法学者を起用。これに対して保守派の影響力が強い最高裁判所は「新憲 法はシャリアを基本理念とするべきだ」と決議。人口の99%がイスラム教 徒の国柄で、カルザイ大統領も宗教的要求を真っ向から否定しにくい事 情もある。 政権の支配が及ばない地方ではもっと極端だ。国際的な人権団体ヒュー マンライツ・ウォッチによると、ヘラートのイスマイル・カーン州知事は独自 に宗教警察を創設し、音楽カセットやビデオは非宗教的だとして商店から 没収し始めた。東南部ホーストでは、ビデオ店を狙った爆弾テロも起きた。
98 :
533 :02/12/07 07:05 ID:+/TP39xd
#ラバニは最近何をやっているかと思ったら、こんなことに精を出している とは。 この人は昔からこうだと言えばそれまでですが、記事にもあるように、マス ード系の若手から無視されている(らしい)のに対して存在感を示すという ことでしょう。 憲法制定の行方ですが、思うにトルコのような完全な世俗国家にはならな いと思います。ただ女性の権利うんぬんは去年のボン合意文書にも盛り込 まれているので、これを無視するような憲法は国連の賛同を得られないで しょう。政権側もそういう「スポンサー」側の意向は十分承知しているはず。 いずれにしても憲法で政党と議会についての規定ができて、諸政党が活動 を開始すれば、アフガン社会内での色分けもはっきりしてくるでしょう。
99 :
533 :02/12/07 07:05 ID:+/TP39xd
ところで朝日朝刊には遺跡の記事も出ていました。古代バクトリアの遺跡 アイハヌムで、フランス隊が発掘していましたが、ソ連侵攻以後中断。 最近盗掘が行われたようですが、それによって思いがけず、未調査だった 丘の上に神殿があったことがわかったとか。またこの丘の上には北部同盟 がタリバンと戦うために築いた陣地があり、塹壕が掘られていますが、その 断面から建築物の土台がわかり、これらの情報をもとにフランスは近く調査 を再開するそうです。 アイハヌムは記事には「タジキスタン国境のアム川(アムダリヤ)支流にあ る」と書かれているだけですが、コクチャ川とアム川の合流点付近にあり、 ウズベク語で「月姫の丘」の意味だとか(前田耕作『バクトリア王国の興亡』)。
100 :
533 :02/12/07 18:58 ID:+/TP39xd
国軍についてのカルザイとファヒムの対立?(ユーラシアネット)
http://www.eurasianet.org/departments/insight/articles/eav120602.shtml この記事の前半は、もし米軍のイラク攻撃が起こったら、世界の目はそち
らに引き付けられ、アフガニスタンは焦点からそれてしまうと心配するアフ
ガン国防省筋の発言ですが、記事の末尾にこんなことが書いてあります。
「アフガン政府の高官はユーラシアネットに、財政よりも政治の問題で国
軍の形成が妨げられていると述べた。ファヒムとカルザイは誰を新国軍
に入れるかについて鋭く対立している。カルザイは、1980年代にソ連の侵
略者と戦ったムジャヒディンの大部分は十分な教育を受けていないし、入
隊に必要な世間の評価も得ていないと考えていると言われている。
101 :
533 :02/12/07 18:58 ID:+/TP39xd
一方ファヒムは、大部分の古参ムジャヒディンは国軍で奉仕する権利を 持っていると考えているといわれる。米国は新国軍を訓練し支援すること について主導権を握ることになろうが、この件に関してどちらがよいとも言 ったことはない。ファヒムが米国を公式訪問したことがない数少ないアフガ ンの高官であることに注目し、過去においてアメリカ側が数回にわたって ファヒムの訪問日程をキャンセルしたと主張する人もいる。アフガン人が アメリカの関心を失うことを心配している時に、このようなシグナルは深刻 な懸念を引き起こしうるものである。」 ムジャヒディンを国軍に入れろという意見がファヒムから出ているのは、彼 がタジク人のムジャヒディンを抱えている立場から理解しやすいことで、仮 にマスードが生きていていまファヒムの立場にいても同じ問題に直面した でしょう(辞めるのは周囲が許さなかったと思うので)。 この記事の観測が正しければ、米国はファヒム的な立場を好んでいないと いうことのようですが。
102 :
533 :02/12/08 17:17 ID:QrhldMTo
GIのあゆむ危険な道 敵の捜索とアフガン人の疎外のはざまで
(ニューヨークタイムズ)
http://www.afgha.com/article.php?sid=17937&mode=thread&order=0 ザ・ニューヨーク・タイムズ 2002年12月7日 デビッド・ロード
アフガニスタン アサダバード―数百人のアフガン人の視線が6名の
米軍落下傘部隊に注がれていた。この部隊はアサルトライフルを担ぎ、
かつてタリバンの山地の要塞だったこの地の主要道路を行軍して下っ
ていた。最近の金曜の朝のことである。
兵士たちは2名の士官が糧食を買いに行くのを護衛しながら鋭い視線
を前後に走らせ、敵が隠れていないか探していた。アフガン人たちは
彼らを見つめ返した。武器をいからせたこの不思議な訪問者に魅了さ
れると同時に怖がってもいるようだった。
103 :
533 :02/12/08 17:18 ID:QrhldMTo
この作戦にかかわっている多くの米兵がそうであるように、この情景は 緊張にみちてぎごちなく、いろいろなメッセージが混じり合ったものだった。 ある米兵がペットの猿を買ってそれを肩にとまらせた時は、群集から歓 迎の叫びが上がった。しかしその少しあとで、近くのミュージックショップ の店員がタリバンをほめたたえるテープを大音量で鳴らした。 米国がアルカイダとタリバンの残党狩りにそれまでより多くの地上部隊を 使用するという新戦略を採用してから4か月たったが、この戦略がうまく いっているかどうかははっきりしないとアフガン当局者は述べている。 米軍基地に対する攻撃は秋いっぱい継続しており、見方によっては激化 している。パキスタンとの国境沿いに住むアフガン人たちは、米軍地上 部隊が攻撃的だが救援物資をくれるわけでもないことが地元住民の気 持ちを遠ざけていると言っている。
104 :
533 :02/12/08 17:18 ID:QrhldMTo
アメリカの軍事作戦の中心的課題は危なっかしいものである。どうやって 影のようなゲリラの敵を倒し、しかも極度に独立心旺盛なアフガン人を疎 外しないでおけるか。アフガン人は大英帝国やソ連のような強敵をこりご りさせ、その鼻をへし折って来た長い伝統を持っている。 最近の攻撃と、パクティア州、ホスト州、クナル州という3つの戦略的な 国境地帯の諸州での数十回のインタビューから判断すると、米軍はせい ぜいのところ、古典的な対ゲリラ戦になってきた戦いで負けないでいるに すぎない。彼らの敵は怖じ気づいているというよりむしろ徐々に大胆にな ってきているようにみえる。 最近の3か月にわたって米兵への攻撃は継続しており、軍当局者によれ ば1か月あたり約50件にのぼる。
105 :
533 :02/12/08 17:19 ID:QrhldMTo
米当局者によると、地上部隊の掃討によって元タリバンやアルカイダの 兵力は集結できない状態にあり、また大部分の攻撃は命中率の低いソ 連製のロケット弾を使って夜間に行われているため、ほとんどすべての 攻撃が目標を外れているという。 しかし攻撃の性格は変わってきているようにみえる。夜間に1発だけロケ ット弾を撃つかわりに、軍当局者によれば、いくつかのケースでは米軍基 地に対して5発から10発のロケット弾の斉射が行われたという。最近で はしばしば同じ夜に数カ所の基地が攻撃されており、ロケット弾を撃った 敵はほとんど捕まえられたためしがない。 最近では3人の男がルワラの米軍基地近くを1台のトラックに乗って午後 12時30分に通りかかり、ロケット弾を基地に撃って逃げた。また狙撃者 が米特殊部隊の兵士の足を撃った。
106 :
533 :02/12/08 17:19 ID:QrhldMTo
米軍当局者はロケット攻撃はやけくそで効果のないものだという。「効果 的かどうかという観点からは、これらはまったく命中していない」とアフガ ニスタン駐留米軍の報道官ロジャー・キング大佐は述べた。「われわれ はまだ1人の犠牲も出していない」 キング大佐は「過去2か月の間にわれわれが発見した武器貯蔵場所の 半分は地元住民が来て教えてくれたものだ。彼らはよい結果をおさめて いる」とつけ加えた。 国境地帯のアフガン当局者は、米国はこの地域を兵士ではなく援助でい っぱいにすべきだと言う。毎月米国は約10億ドルをアフガニスタンでの軍 事作戦に費やしているが、援助には平均で月2500万ドルである。ペンタ ゴンの当局者は最近、焦点をいくぶんか再建に移すことを計画していると 述べている。
107 :
533 :02/12/08 17:21 ID:Mt8j4Y0l
アメリカの戦術の変更を求めているアフガン当局者の一人はジャン・カー ンで、パキスタン国境から20マイル離れたこの孤立した州都(訳注:クナ ル州の州都アサダバードのこと)の市長を務めている。彼は米兵が最近 彼の家のドアを破って捜索し、3000ドルの現金を押収したが、この手入 れは誤った見通しに基づいて行われたと述べた。 「もし彼らが家宅捜索をせず、住民に対して問題を起こさなければ、人々 は歓迎するだろう。もし彼らがアフガニスタンを再建したいというのなら、 人々は大変幸せに思うだろう」とカーン氏は述べた。 これらのインタビューのすべては地方在住のパシュトゥン人に対するもの で、パシュトゥン人はタリバンの母体となり、しばしばアメリカやアメリカが 支援するアフガニスタンの新政権に敵意を持っているとみなされている。
108 :
533 :02/12/08 17:21 ID:Mt8j4Y0l
しかしパシュトゥン人たちは、アフガニスタンの大統領でやはりパシュトゥ ン人であるハミド・カルザイに対しては、驚くほど強い支持を表明している。 また彼らは米軍の特殊部隊に対しても、しばしばあご髭を伸ばして野球 帽をかぶり、地元民に対しては敬意をもって接していると言って賞賛して いる。 彼らの不満は夏以来掃討作戦を行っている地上部隊に向けられている。 この大部分は第82空挺師団の分隊を含んでおり、地元住民は空挺部隊 を「悪い兵隊」と呼んでいる。 パシュトゥン人たちは空挺部隊が不必要に攻撃的であると非難している。 敵を圧倒し、味方の犠牲を最小限にするという米軍の戦術、たとえば武 装攻撃ヘリをホバリングさせたり、警告のために迫撃砲を撃ったりするこ とがアフガン人をおびえさせ、気持ちを遠ざけていると彼らは言う。許可な く家に入ることは特にパシュトゥン人にとっては侮辱である。
109 :
533 :02/12/08 17:22 ID:Mt8j4Y0l
市長を含むクナル州の住民は、9月にある山腹に行われた米兵による 迫撃砲試射で羊飼いの子供が死んだと言っている。他の者は空挺部隊 が市民に銃を向け、無実の人々を抑留していると不満を述べている。 米軍報道官のキング大佐は、地方の男が子供の死体を米軍基地に運ん できた事実は確認したが、迫撃砲を撃った兵士たちはこの山が無人だと 思っていたと述べた。彼はすべての米兵は家に入る前に許可を求めるし、 食糧や毛布を捜索に際して配っており、また米軍の女性兵士がアフガン 人の女性を調べていると述べた。 結局のところ最大の課題は、アメリカ人とアフガン人が軍隊の使命につい て懐いているおのおの異なった期待を橋渡しすることだろう。
110 :
533 :02/12/08 17:22 ID:Mt8j4Y0l
この地でパトロール中の若い空挺部隊兵士が、先週の金曜の朝、どこに 行ったら「ロシア製の歩兵用銃剣の本物」が買えるかと尋ねていた。 数ヤード離れたところで、ジャバルと名乗る25歳のアフガン人が、米兵に 「家が焼けた。助けてほしい」という手紙を書くのを誰か手伝ってほしいと 言っていた。 #米兵の評判について書かれた興味深い記事。空挺師団は「悪い兵隊」 のようですな。最近の韓国での事件のことなども連想されます。ただパシュ トゥン人地域でもカルザイの支持は高いようです。タリバンを賞賛するテー プがかかった話が出てくるとはいえ、住民は米軍「熱烈歓迎」とはいかない までも、タリバンへの潜在的支持が強いというわけでもなさそうな印象を受 けます。
111 :
533 :02/12/09 19:11 ID:pfD3CFpQ
米軍の地方展開(ワシントンポスト)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A24768-2002Dec7.html 米軍が戦闘から再建にシフトして、民政専門家を中心とするチームを各
都市に派遣することになったという、前に紹介したニュースの続報。
これによると、派遣される都市はヘラート、マザリシャリフ、クンドゥズ、
ジャララバード、カンダハル、バーミヤン、ガルデズとのことで、チームに
は技師や獣医が含まれ、地元企業と契約して学校建設などの復興業務
を行うとのこと。もっとも、攻撃される恐れがあるのでふだんは基地にい
るようです。この都市の選び方はよく考えられているという感じをうけまし
た。
NGOの間には米軍が余計なことをすると批判する声がありますが、記事
はパクティア州ガルデズからのもので、ここでは歓迎する声が高いと書い
ています。ガルデズの東方山地はアナコンダ作戦が行われたシャヒコット
で、またパクティア州は謀反した知事パチャカーン・ザドランが最近まで
のさばっていたところ。
112 :
533 :02/12/09 19:12 ID:pfD3CFpQ
地元では米軍が多いほど治安がよくなるし、帰還難民や除隊兵士の仕 事も増えるとの声があがっていますが、どうやら政府軍兵士には問題が あるようで、ある地元の農民は家畜を市場に売りにいった帰りに兵士20 人に呼びとめられ、小銃の台尻で殴られて有り金まきあげられたとか。 この兵士らは「ピカピカの制服」を着ていたが、顔をスカーフで隠していた そうで、この人は「米兵は親切だが、アフガン人兵士は血も涙もない」と 語っています。(これはおそらく地元の軍閥兵を国軍に編入したものでし ょうが、これから作ろうとしている新国軍とどういう関係にあるものやら。)
113 :
533 :02/12/10 19:05 ID:q8tIn3sF
114 :
533 :02/12/10 19:05 ID:q8tIn3sF
115 :
533 :02/12/10 21:49 ID:???
116 :
533 :02/12/11 19:17 ID:rgTmpC72
カブールに公衆浴場を再建、憩いの場復活と女性喜ぶ
http://www.cnn.co.jp/world/K2002121101970.html 2002.12.11
Web posted at: 18:42 JST
- CNN
カブール(CNN) 昨年末に崩壊したアフガニスタンのイスラム原理主
義勢力タリバーン政権下で閉鎖されていた首都カブールの公衆浴場を
再建するため、欧州連合(EU)が計50万ユーロ(約6250万円)の基金
をこのほど設立した。市内にあった66カ所の公衆浴場のうち、半分とな
る30の施設を再建する。
EUによると、木材不足や長年の干ばつで、燃料や水の値段が急騰し
ているカブールでは、家で風呂に入れない人が多数を占めているのが現
状。旧市街には、既に公衆浴場が1件建てられたが、同地域に住む500
人にとって唯一の浴場で、需要を満たしていない。浴場の管理は国連が
実施している。
117 :
533 :02/12/11 19:18 ID:rgTmpC72
また、タリバーン政権下で公共の場に姿を見せることをほとんど禁じら れていた女性にとって浴場復活は朗報となっている。体を洗えないことは、 女性にとって深刻の衛生上の問題となっていた。同時におしゃべりなど交 わす貴重な社交の場の復活ともなった。 浴場の料金は、大人1人約25円となっている。 一方で、公衆浴場の設計、建設に不満はあるようだ。浴場の運営代理 者であるハミダさんは「浴場のために大金を支払ってくれるのは嬉しいが、 建設作業がいいかげん」「塗装はすでにはがれ落ち、タイルも外れてきた。 水もきちんと出ないし、パイプが破裂して貯水槽からは水が漏れている」 と説明している。 復興途上のアフガンでは、役人の根強い汚職体質の問題が表面化して おり、公衆浴場の建設と関連付ける声もある。
118 :
533 :02/12/11 19:19 ID:rgTmpC72
#最後に書かれている「役人の根強い汚職体質」はちょっと気になります が、現状では公務員の給与も外国の援助に頼っており安月給らしいので、 これを何とかしないと、役人もバイトか汚職かしないと生活できない状況 なのかもしれません。
119 :
533 :02/12/12 19:35 ID:CNN+IG++
120 :
533 :02/12/12 19:35 ID:CNN+IG++
南東部の軍閥に警告?(ロイター)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A39273-2002Dec11.html アフガン軍と国際平和維持部隊は、南東部5州の軍閥が10日以内に
武器を置かなければ懲罰を加えると警告したとのこと。AIPがアフガン
軍報道官の話として伝えたもので、対象となっている州はロガール、
パクティア、パクティカ、ホスト、ガズニの各州だそうです。
ガルデズ駐留のアフガン軍第3軍団のイスマイル報道官は、すでに
ISAFの200名も到着したと発言したが、ISAF側はカブール以外に部
隊は送っていないと否定。
イスマイル報道官によると、正式に国防省、内務省その他アフガニス
タンの政府機関に所属していない者はすぐ武器を提出しなければなら
ないとのこと。
121 :
533 :02/12/12 19:36 ID:CNN+IG++
#ソースがAIPだからというわけでもありませんが、ISAFが地方軍閥への 「懲罰」に加わるというのは相当疑わしい。ただ南東部諸州ではパシュト ゥン人の群小軍閥が小競り合いを起こしたりする状況があるのは事実で はないかと思います。ドスタムとかイスマイル・カーンのような大物でない のであまり報道もされませんが、前に紹介したガズニ州知事の記事でも、 州内でパシュトゥン人とハザラ人が抗争するのを止めるのに手を焼いて いると言っていました。(前スレの795-800)
122 :
名無し三等兵 :02/12/12 20:33 ID:XpuMk3hF
汚職の横行は今朝の朝日新聞でも取り上げられていましたね(たしか宇佐波記者ではなかったかと思う)。 警察や裁判所の賄賂が四倍にもなって市民が音をあげているとか。 やはり公務員の給与の低さが指摘されていました。
628 :黒ターバン ◆RGK/h/GT6g :02/12/13 01:45 ID:eQylTEuS
露西亜のメディア、このスレ初登場(以前はプラウダ)
http://www.worldnetdaily.com/news/article.asp?ARTICLE_ID=29954 戦略地政学直接知能最新版 GEOSTRATEGY-DIRECT INTELLIGENCE UPDATE
◆米国の兵士が処刑されました。 U.S. soldiers executed
アフガニスタンで? In Afghanistan?
ロシアの情報機関は18のMIAと言います。
Russian intelligence says 18 MIA
●タリバンによる捕獲に続くこと following capture by Taliban
>ペンタゴンおよびホワイトハウスが、アフガニスタンから出て来る任意の戦略の情報上できつい蓋を維持していた一方、
>18人の米国の兵士がタリバンによって捕らえられ、次に、処刑されたと主張して、ロシアの軍事情報部が
>緊密に国の米国の活動をモニターしていた、と戦略地政学(グローバル知能通信社)は報道します
>遺体は回収されていません。
>ロシア人も主張します、一部分米国の高官によって頑固な詳細の中で、米国の軍隊は断固としたal-Qaida
>およびタリバンの軍隊とのゲリラ戦い中に泥で汚されました。
>2001年10月7日から、2002年9月まで、152人のアメリカ人が知能データによれば
>別の215人がアフガニスタンで死にました。
>最も血の戦いは南東アフガニスタンのPactia州でオペレーション・
>アナコンダ中に2002年3月に起こりました・・
>ロシアの情報機関は、初期の収益の後に、特にアフガニスタンのパキスタンの
>境界に沿って、米国の軍隊が多数のエリアからのal-Qaidaあるいはタリバンの
>軍隊を見つけていないし移動させないと主張します。
> 結果は、堕落した米軍、死傷者格闘から多くの軍隊の撤退縮小する
>その報告書は終えました。
124 :
533 :02/12/13 19:49 ID:dths85qY
125 :
533 :02/12/13 19:49 ID:dths85qY
○アフガン向け課金/カスタマー・ケア契約獲得=NZアージェント〔BW〕
http://news.msn.co.jp/articles/snews.asp?w=310783 2002 年 12月 12日
*ニュージーランドのアージェント・ネットワークスは、20余年にわたる内
戦で断絶していたアフガニスタンの外部世界との通信再開をサポートする
中央集中型課金およびカスタマー・ケア契約を獲得した。この225万米ド
ルの契約は、米テレホン・システムズ・インターナショナルとアフガニスタン
通信省の合弁企業アフガン・ワイヤレス・コミュニケーション(AWCC)と交
わされた。AWCCは、ワイヤレスGSMとIPネットワーク向けのプリペイド/
ポストペイド課金とカスタマー・ケアのために、アージェントのプラットフォー
ム「アージェントエクリプス」を採用した。これによりAWCCは、外部の無線
サービス・プロバイダーと初めて相互接続され、アフガニスタンにおける通
信発達の第一歩を踏み出すことになる。〈BIZW〉(ビジネスワイヤ)
126 :
533 :02/12/13 20:45 ID:dths85qY
米援助当局者:アフガン経済に復興の兆し(VOA)
http://www.afgha.com/article.php?sid=17983&mode=thread&order=0 VOA News 2002年12月12日 バーバラ・シェートツァウ
米国際開発庁長官は、アフガニスタンの経済は回復の徴候を示し始め
ていると述べた。
USAIDのアンドリュー・ナツィオス長官は、援助機関や支援国の努力に
よってアフガニスタンの再建に進歩がみられるとしたが、人道援助は依
然として緊急的重要性を持っているとも述べた。
「非常に厳しい冬で誰かが死ぬことは防ぎたい。難民キャンプから帰っ
たばかりの人たちには身を支える物もなく、そういう人たちにとっては特
に冬は厳しい。そこで人々が自活できるようになるまでは、再建の一部
として人道援助を組み込むことを続ける必要がある」と彼は述べた。
127 :
533 :02/12/13 20:46 ID:dths85qY
ナツィオス氏はアフガニスタンのインフラストラクチャーの再建、経済の 再生、そしてこの国が一年半以内に選挙を行う準備を助けることが重要 課題リストのトップにあると述べた。20年以上にわたり侵略、内戦、タリ バン支配によって引き裂かれてきた国にとっては困難な挑戦である。し かしUSAID長官は、努力は毎日実を結びつつあり、病院は再開し、道路 工事は進み、井戸や灌漑システムが機能しはじめていると語った。 「これらのことの多くは目に見えないものだ。免疫をもった家畜が輸入さ れていてもどれがそれかはわからない。小麦畑は見えるが、どれがわれ われの援助した種で、どれが在来の種かはわからないだろう。しかしわ れわれは、食糧問題が今年の収穫で劇的に改善されたことは確かに知 っている。地方の各地で市場が機能を取り戻し始めている。生活が通常 に戻るにはあと2、3年はかかるだろうが、経済は回復しはじめており、 もし灌漑システムを稼働させることができれば、この国は数十年前の状 態よりもっと繁栄することができるだろう」と彼は述べた。
128 :
533 :02/12/13 20:47 ID:dths85qY
再建が軌道に乗っているので、政府機関には通信システムが設置され、 教師、会計検査官、会計士などのトレーニングプログラムが始まってい る、学校は開かれて予想より多くの生徒を集めているとナツィオス氏は 述べた。 「われわれは3月に学校の授業開始に備えて1000万冊の教科書を印 刷した。10人のアフガン人の教師、6人は男で4人は女だが、この10人 が教科書を3回読んで、テキストに間違いがないことを確かめた。この作 業は非常に注意深く行った」と彼は述べた。「われわれはこれで当座の 役に立つと思ったが、彼らは春の授業開始にあと650万冊を要求してき た。予想したより多くの子供たちが入学したからだ」
129 :
533 :02/12/13 20:48 ID:dths85qY
破壊的な干ばつにもかかわらず、アフガニスタンの農業部門も回復の徴 候を見せている。ナツィオス氏によると、タリバンがこの国の大部分の灌 漑システムを爆破して以来死んだと思われていた果樹園が灌漑で再生 しつつあるという。綿花生産は地域によっては400%も増加した。またナ ツィオス氏は食糧生産は夏を通じて劇的に増加したとも述べた。 「小麦の生産は80万トン増加した。これは50%の増大だ」と彼は述べた。 「必要とされる量と生産量との間にはまだ25%のギャップがあるが、われ われはあと1年半かければ、食糧生産を1978年以前のレベルに持って 行けると信じている。その頃はこの国は食糧を輸入せずに自給自足でき ており、果実や野菜、ぶどう、ナッツを輸出していた」 ナツィオス氏は、アフガニスタンが経済を回復させる奮闘で示している大 きな力は、一つには国民が本来もっている企業家精神によると述べた。
130 :
533 :02/12/13 20:48 ID:dths85qY
#訳しておいて言うのもあれですが、USAIDの宣伝的な感じはします(笑)。 しかし出ている数字は根拠があるものでしょうから、経済が回復してきて いるらしいのは喜ばしいこと。ただ文中、タリバンが国中の灌漑システム を爆破した(blew up)と書いているのはどういうことか。ハザラ人地域など ではそういうこともしたかもしれませんが、ソ連軍がやったことと混同して いるのではないかとも思いました。
131 :
533 :02/12/14 18:51 ID:NqaZrrzl
アフガン周辺諸国外相会議を呼び掛け(アウトルック・インディア)
http://www.afgha.com/article.php?sid=18007&mode=thread&order=0 カルザイ政権発足1周年にあたる12月22日に、アフガニスタンの隣国
パキスタン、イラン、ウズベキスタン、トルクメニスタンと、地域の主要国
としてサウジアラビア及びインドの外相、国連のアナン事務総長、EUの
代表などを招いてカブールで会議を行うそうです。米国が招かれている
かどうかは現時点では不明とのこと。
カルザイはこの会議で参加国がアフガニスタンの領土主権の尊重を約
束した合意文書に調印することを望んでいるとして、記事は次のように
結ばれています。
「われわれはすべての隣人たちとの関係において新たなる章を始める
ことを望んでいます。これにはわれわれが過去に問題をかかえていた
国も含まれます」と彼は述べた。彼はどの国とは名指ししなかったが、
アフガニスタンの新政権はパキスタンを、過去におけるタリバンとの結
びつきゆえに注意深く見つめている。
132 :
533 :02/12/14 18:51 ID:NqaZrrzl
#インド紙らしい記事ですが、たとえばパキスタンの外相を呼んで、北 西辺境州でどんな地方政権ができても国としての姿勢に変化はないと 国際会議の場で言わせるのはアフガニスタンとしてはやっておきたいこ とかもしれません。 この記事では招かれている国の中にタジキスタンが入っていませんが、 単に記者が書き忘れたのかもしれません。(中国も隣国ですが、これは さほど深い関係でもないし、インドを呼ぶことでもあるし今回は呼ばない のかも) しかし領土主権云々というと、デュランド・ラインをアフガニスタンの側も 尊重しろという話をパキ側は言いたいことでしょうが、歴代のアフガン政 権のどれも認めていない(が、デファクトの国境である)この線の問題は、 まあこの会議では話題にならないだろうと思います。
>>130 タリバンが、塹壕として使われないようにと用水路を破壊した話があったが、
出典が見つからない。
134 :
533 :02/12/15 06:28 ID:???
>>133 なるほど。もし水路を破壊するとすればそういう理由ですよね。ソ連軍も
ゲリラがカレーズの地下水路を通って出てくるのに業を煮やしてだいぶ
壊したとか言われています。だから「国中」というのは大げさで、反タリバ
ンの活動の強い地域のことなのだろうと思います。
135 :
533 :02/12/15 07:09 ID:LOvrKdKf
カンダハル警察の内部対立?(AP)
http://www.afgha.com/article.php?sid=18009&mode=thread&order=0 この記事によると、カンダハルの5000人の警察部隊は、カルザイ政権
に忠誠をもつ派と、グルアガ知事派に分かれて対立していると、同市の
アクラム監察長官が語ったとのこと。最近米軍と地元の軍部隊が警察署
を手入れしてヘクマ派を捜索する事件がありましたが、これはグルアガが
米軍に誤った情報を流して、政府支持派の警察の信用を失墜させ、その
武装解除を図ろうとしたのだとこの人は非難しています。
#真偽は不明ですが、この捜索では結局ヘクマ派もタリバンも見つから
なかったので、ありそうなことではあります。
136 :
533 :02/12/15 07:09 ID:LOvrKdKf
137 :
名無し三等兵 :02/12/16 03:54 ID:x8RXpA+U
うわあー! まだあったんですか!このスレ! 533さんには敬服します。 それで過去スレは何処?
138 :
533 :02/12/16 19:49 ID:Bad/pJCv
>>137 まだやってます(笑)。
過去スレの一覧は
>>3 にありますが、この前のスレ5はDAT落ちしてます。
139 :
533 :02/12/16 19:50 ID:Bad/pJCv
140 :
133 :02/12/16 21:06 ID:???
用水路破壊の話、どこかで見たと思ったら、このマスード・スレの4だった。 576 名前: 名無し三等兵 投稿日: 02/03/29 14:41 タジク人の強制移住については、マイケル・グリフィン 『誰がタリバンを育てたか』にも記載があります。(第15章p.325-6)長いですが引用を。 …99年8月4日、ショマリ平原から避難民の群れが隠れ場所を求めて カブールからパンジシル渓谷に向けて脱出しているようだとの第一報が届いた。 当局の推定では10万人の住民が移動中であったが、反対側はその数を25万と 見積もった。98年のバーミヤンの時には現地住民がタリバンの報復を恐れて 逃げ出したが、ショマリ平原のタジク人住民は、ただ単にマスード軍が彼らの 豊な蓄えに頼れないように、駆り立てられているのだ。 6000のタリバンとパキスタン人同盟軍は、この地域からマスード同調者を一掃し、 「情け容赦もなく殺し、町という町、兵器庫という兵器庫を空っぽにし、 家畜はマシンガンで撃ち殺し、果樹は切り倒し、灌漑用水路を粉々に爆破する」 という任務を与えられた。兵士になりそうな若者は誰彼かまわず射殺した。(*13) タリバンは1800家族をジャララバード郊外の恐ろしいサルシャフィ難民キャンプへ トラックで運んだ。それは「彼ら自身を保護するため」とタリバン広報官は語った。 反撃を見越して民間人を銃撃戦に巻き込まないための「一時的な措置」であると いうことだった。タリバン軍は、単に塹壕として使われないようにという理由で 用水路をダイナマイトで爆破した。(*14) 8月8日から12日にかけて、5万5000人の 難民がカブールへ通じる旧道をくだり始めた。(*15) 8月15日、国連は「民族浄化」というあいまいな言葉ではなく、「焦土戦」であると 歯に衣着せぬ表現でタリバンを非難した。「村という村はすべて徹底的に 焼き尽くされたと難民家族は話している」と国連は指摘する。 「そして収穫物には火が放たれ、この肥沃な渓谷に難民が戻ってこられないようにしている」と。(*16) 注 (*13) New York Times, 19 October 1999 (*14) Agence France-Press, 4 August 1999; Guardian, 6 August 1999 (*15) UN Weekly Update 330, 14 September 1999 (*16) International Herald Tribune, 16 August 1999
141 :
533 :02/12/17 19:16 ID:t+8vMt/T
>>140 なるほど。軍事上の「必要」からそうすることはあったでしょうね。しかし
いくらタリバンでも地盤の南部でそんなことをしたわけではないだろうか
ら、灌漑システムが悪い状態だというのは主として、カレーズが戦乱で
放置され、泥がつまったりしたことによるのではないかと思います。
142 :
533 :02/12/17 19:17 ID:t+8vMt/T
>141 南部でも初期にはヘクマチアル軍と戦っていたのでは?
>>142 半テロ組織ヒズボラの支部がアフガンにもあったとは知らなかった。
まあハタミ大統領は改革派である以上、
ヒズボラのような組織はもはや用済み以外の何物でもないということであろう。
さて、私はネタスレに戻るとするか。
145 :
533 :02/12/17 20:56 ID:???
ヒズボラというとレバノンで活動しているのが思い浮かぶわけですが、 アフガン・ヒズボラというのはどういうものなんでしょうな。 いずれイランの息がかかっているとは思うんですが、アフガン国内の シーア派であるハザラ人とかイスマイル・カーンとはまた別個の組織で、 それゆえイランに事務所を持っていたりするのでしょう。 イランはタリバン時代にこういうものを作って何か企んだが、今は用済 みということでしょうか。 ただIRNAの記事では前にヘクマの事務所を閉鎖したのと同様の措置 だとも言っており、イラン側はこれはあくまでアフガンの組織がイランに 事務所を置いたものだと主張したいようですが。
>>145 私もヒズボラ系の組織がアフガンで活動しているとは知りませんでした…
>>144 #ブルーウォーターネイビーの構築を妄想している国防相ハーケン!
767 名前:黒ターバン ◆RGK/h/GT6g :02/12/18 01:46 ID:e4w14D57 ●アフガニスタンの4人の子供が射撃場上で死にます >米軍は、月曜日に発表された軍隊声明によってアメリカの特殊部隊によって >行なわれているトレーニングの間に射撃場上で死んだ、4人のアフガニスタンの >子供の死を調査していました。 >3人の子供も土曜の出来事で負傷した、と米軍は声明で言いました。 >2人は治療され、1人が、Bagramの米国陸軍病院(首都の北)から、 >安定した状態だった間に、国際的な平和維持者によって実行される病院から退院。 >日曜日に、アフガニスタンの国営テレビは、2人の子供が出来事で死んだと言いました。 >不一致の即時の説明はありませんでした >米国軍隊ステートメントは、新しいアフガニスタンの軍隊の第5の大隊が事故が起こった時練習を発射する >モルタルおよび無反動銃を導いていたと言いました・・・・・ >州テレビは、モルタル・シェルが射撃場上で爆発した時子供たちが死ぬと日曜日に報道しました。 >その子供たちは、そのエリアで遊ぶように見えました。州テレビ報告書によれば、居住者は、射撃場がその時で >使用されているのに彼らが気づかないと言いました。 >他のところに、Asadabadの東部町の米軍はKunar州で、それらの基礎の近くで日曜日の夕刻に >聞かれた爆発を調査していました 「より進んだ調査に際して、爆発が基地の3マイルからの >ロケットの発射だったように見えた。米国の死傷者はいませんでした、および、設備への損害に注意した。」
148 :
533 :02/12/18 19:19 ID:1ytlwy5y
アフガン:
東部にアルカイダ新拠点か?
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20021219k0000m030025000c.html 国際テロ組織アルカイダの動向を調べている国連安全保障理事会の
「監視グループ」(マイケル・チャンドラー委員長)は17日、アフガニスタン
東部のパキスタン国境周辺で、訓練用の複数のキャンプが新たに設け
られるなど、アルカイダの活動が再び活発化しているとの報告書を発表
した。
チャンドラー委員長は記者会見で「数多くのメンバーやアルカイダで訓
練を受けた人間が拘束されないまま活動している」と指摘。アルカイダが
今後、大量破壊兵器や放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」を保有する
可能性がある、と警告した。
アルカイダのメンバーは約40カ国に潜伏、計1万人に上るとの数字も
挙げられているという。国連は、アルカイダと関係があるとして232人、
92組織をリストアップ、資産凍結などの措置を加盟国に求めている。
(ニューヨーク共同)
[毎日新聞12月18日] ( 2002-12-18-18:50 )
149 :
533 :02/12/18 20:35 ID:gBTKPfoU
カルザイが政軍分離を命令、グルアガとドスタムが受け入れ(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2584727.stm アフガンの軍閥がカルザイの命令を受諾
アフガニスタンの2人の地域指導者の代理人が、ハミド・カルザイ大統領
の発した、有力政治家が軍事的活動に参加することを禁ずる命令を受
け入れる意向を表明した。
カンダハル州知事グルアガ・シルザイのスポークスマンはBBCに、彼は
この決定はアフガニスタンの安定に寄与するとして歓迎すると述べた。
強力な北部の指導者アブドゥル・ラシッド・ドスタムの公的代理人は、彼
もまたこの命令を受諾すると述べた。
150 :
533 :02/12/18 20:35 ID:gBTKPfoU
カルザイ大統領はこの命令を月曜に発したが、これは武装民兵をコント ロールしてカブールの政権を弱体化させているとされるアフガンの軍閥 を制御するための最初の大きな一歩である。 重大な損失 われわれは中央政府のいかなる意見、決定、命令にも従う」とシルザイ 氏のスポークスマンであるハリド・パシュトゥンは述べた。 「われわれはカルザイ大統領に何度か、どのような命令にも従う用意が あると言ってきた」AFP通信によればパシュトゥン氏はこのように述べた。 ドスタム将軍の副官ヌールラー・アガーも同様なコメントをしている。 「もちろんわれわれは中央政府の命令に従う。議論するのは文官の地位 と軍での地位のどちらを保持するかについてだ」と彼は述べた。
151 :
533 :02/12/18 20:36 ID:gBTKPfoU
ドスタム将軍の兵力は北部アフガニスタンの広大な地域を支配しており、 この命令は彼の権威に著しい影響を与えることが予想されている。 最初の一歩 しかしながら、大きな武装集団を指揮しているすべてのアフガニスタンの 強力な地域指導者がこの命令に応えたわけではない。 いまのところイスマイル・カーンからは何の返答もない。彼は強力で自己 流の「太守」、あるいは西部ヘラート州の知事である。 特派員はタリバンの旧支配者が米軍に追放されて以来、軍閥たちは地域 に支配力を誇示し、紛争を解決するためにその武力を用いてきたと報じて いる。 カブール駐在のBBCのキリー・モリスは、この命令はこの状況を変えるた めに直接の効果がある最初の重要な一歩だと述べている。
152 :
533 :02/12/18 20:36 ID:gBTKPfoU
#この2人は受け入れを表明していますが、どれぐらい実効性があるか は今後を見守らないと。ただ中長期的にはこの方向を実現させなければ ならないわけです。いわば廃藩置県の第一段階といえましょう。第二段階 は、もちろん新国軍を形成して軍閥兵と置き換えることですが、こちらは まだあまり進んでいません。仮にドスタムらが政治家としての地位を選ぶ とすると、その兵力は国軍に編入されたことになるのか、それとも解散す るという意味なのかははっきりしませんが、すぐ解散しては無防備になる と思われる一方、武装解除計画も取り沙汰されています。 ドスタムあたりは、もしマザリシャリフの軍権をアタに、行政権をドスタムに 与えるとかいう条件なら喜ぶかも(笑)。まあそんなのはただの妄想ですが、 いずれにしても手勢を手放すようなことになれば、そうなった後でも彼らの 政治的影響力が続くかどうかはアフガニスタンの今後を占う試金石といえ るでしょう。ドスタム自身は選挙に出ても北部の票は堅いと思いますが。
153 :
533 :02/12/18 20:37 ID:gBTKPfoU
関連するニュースとして、武装解除計画のことがあります。
http://www.afgha.com/article.php?sid=18061&mode=thread&order=0 アフガン国防省の国際関係部副部長ミル・ジャンによると、カルザイは
向こう6か月で武装解除を行う指令を出し、ファヒムらはこれを討議した
が、障害はなく、6か月で完遂するだろうとミル・ジャンはロイターに語っ
たとのこと。
日本政府が来年武装解除のために数百万ドルを国連を通じて拠出する
(前スレの715によると、1100万ドル)ことにも触れています。
またこの記事によると、文官が軍事活動を行うことの禁令は「国防省お
よび内務省に所属して地方公務員として二重の役割を果たしている者」
が対象になっている由。
>>147 続報。韓国でも日本でもアフガンでも米軍は犯罪を起こしてばかりだな。(藁
786 :黒ターバン ◆RGK/h/GT6g :02/12/18 19:34 ID:FLjY/k1x
http://www.sabawoon.com/news.asp?id=11842&view=detail Parents of children killed by mortar fire during U.S.-led training exercise in Afghanistan express outrage
●アフガニスタンで米国主導のトレーニング練習の間にモルタル火によって
殺された子供の親 の怒り
>週末トレーニング・の間に発射されて、それたことによって殺された4人の子供の親は、
>彼らの子供を出血多量で死なせたことで米国の兵士を非難しました。
>彼らは、それらが死ぬ子供を連れて来る前に4時間それらを待たせておいたまま
>練習を行なっていたエリート米国の特殊部隊だったと言いました。
>「なぜそれらは注意を払いませんでしたか。
>なぜそれらが子供を連れて来るのに4時間かかりましたか。それは間違っています!」
>マホメットAkram(その息子サイードImran(15)は死者の一人だった)は言いました。
>親は、そのエリアに子供を近づかせない明瞭な印あるいはフェンスがないと言いました。
>アブドゥールZaher、14歳のその息子Hafizullahが殺され激怒した。
>「事故の後に、私の息子Habibullahは何が起こったかアメリカ人に伝えるために走りました。
>しかし、それらは彼を真剣に受けとめませんでした」と彼が言いました。
>「それらは発砲をつづけてました。」
>Noor(突風を生き残った14歳の少年)は、モルタル・シェルがそれらの中で >急に爆発した時子供たちが丘にともに座っていたと言いました。 >2人の子供が即死したと彼は言いました。また、他に5人が出血してました。 >助けを得るために他の数人の子供が走った、と彼は言いました。 >子供のうちの2人は既に埋められていました。また、2人は >東アフガニスタン(ニュース-ウェブサイト-)でそれらの生まれたLaghman州へつれて来られていました。 Akramは、米軍が射撃場に近づかないように居住者に警告したが >練習が土曜日にあるだろうと言わなかった、と言いました。 >彼は、範囲を避けるように子供と他のものに警告するために組み立てられた >フラグあるいはフェンスがないと言いました。 「子供は誰もよりよく知りません」と彼が言いました。 >「アフガニスタンですることは何もありません、したがって、 砲撃が始めた時、それらが行うのにほかに楽しいものは何も持たないので、 子供たちは丘から見ることを決定した。」
軍オタどもは都合の悪いニュースは無視するんだな。(藁
157 :
533 :02/12/19 21:16 ID:EdHsunUE
158 :
533 :02/12/19 21:17 ID:EdHsunUE
今日のホストは変身した。武装勢力も彼らを率いていた裏切り者のリー ダーは姿を消し、人でごったがえしている通りを知事に忠実な軍部隊が スマートな制服を着てパトロールしている。大学が設立された。サッカー スタジアムでは最近ミュージックフェスティバルが開催された。そして長 いこと閉館している映画館を再建する計画がある。 「私たちは過去23年間このかたなかったほど平和で静かな暮らしをして います」と45歳の労働者モハメド・ザヒルは言った。「当局は統制されて いるし、私たちの抱える問題に注意を払っています。今では私たちの息 子を行かせる大学もできましたし、銃よりペンで物事を解決するように だんだんなっていくでしょう」 しかしこの有望な見通しには一つの影が落ちている。数日ごとにロケット 弾が町の近くか、ホスト州の周辺にある数か所の米軍基地のどこかに 落ちる。攻撃はパキスタンの方角から来るが、国境に沿った無法なトラ イバルエリアにはアルカイダとタリバンの残党が避難所を見出している。
159 :
533 :02/12/19 21:18 ID:EdHsunUE
アフガニスタンの30の州の多くが、ホストが長いこと抱えているのと同じ 問題を持っている。地方の貧困、識字率の低さ、戦争による混乱、変化 に対する部族の抵抗などだが、アフガニスタンのこの一角にはこれに加 えて特に、以前にはタリバンの牙城として悪名高く、また現在では米軍 と連合軍が去年タリバンを打倒したときにそこから逃れて国境を越えた イスラム武装集団の攻撃に弱いという問題に悩まされている。 国境一帯で米軍戦闘部隊による定期的な掃討作戦が行われているにも かかわらず、米軍基地やホストの前哨地点およびホスト州に隣接する国 境地帯の各州に対するロケット攻撃の数は高い水準を保っている。夏以 来1か月に50回、11月には55回だった。そして攻撃の大胆さが増して いる。 その一つの理由は、パキスタン内のゲリラが短時間の攻撃のためにアフ ガニスタンに潜入しはじめたことだと米軍およびアフガン軍の当局者は 述べている。
160 :
533 :02/12/19 21:18 ID:EdHsunUE
今月には一団が秘かに国境を越え、ラワラ近くの米特殊部隊のキャンプ 近くにロケット弾を撃ち込み、米軍のヘリコプターや航空機による攻撃を 逃れて、木の多い丘を登ってパキスタンに戻ったという。 「出撃地点はまさに国境にあり、基地から3マイル先だ」とカブール空軍 基地の米軍報道官ロジャー・キング大佐は述べた。ラワラはホストからは 車で5時間かかり、ちょうどパクティカ州との境界を越えたところにある。 攻撃者は捕まらないように「時間遅延装置を使い、ロケット砲を岩に寄せ かけておいて立ち去ったのだ」とキングは言った。 しかし大部分のロケット攻撃は素人臭くて不正確なもので、ほとんどの攻 撃は狙った目標は明らかだが、その目標を外れている。今月のはじめに はhot-wired rocket(※訳語不明)がアフガニスタン内に入ったところにあ る丘から発射され、米軍が管理するホスト空港から1000ヤード離れたザ マル・ジャンのクローバー畑に着弾して彼の家畜に怪我をさせた。翌日に はさらに4発が町の反対側の村に落ちたが、被害はほとんどなかった。
161 :
533 :02/12/19 21:19 ID:EdHsunUE
「彼らはラジオバッテリーを使い、発射するために2本の電線を交差させ ている。(※訳語自信なし)これは大きな脅威でも組織された脅威でもなく、 単に人々に嫌な思いをさせているだけだ」とアフガン軍のホスト師団の副 師団長モハメド・ナワブは言った。「しかし国境は非常に長いし、丘は低く て越えやすいので、われわれは1mごとに兵士を配置するわけにはいか ない。この調子で(見当外れの攻撃が)続いてくれるように期待している」 ホストの町から車で2時間の距離にある国境のグラム・カーンの村では、 緊張は明らかに感じ取れる。 アフガン軍部隊は国境を見下ろす丘の上から先へはあえて近づこうとし ない。この国境でパキスタン側の舗装道路と電柱は突然なくなり、埃っぽ い小道がはじまる。この現実の国境線は人も住まない、両国で係争のあ る地である。そして歴史的にアフガン人がいだくパキスタンの意図につい ての疑念は前よりも増しているように思える。
162 :
533 :02/12/19 21:19 ID:EdHsunUE
この地方のゴルバズ部族の指導者バダル・カーンは、自分にも自分に従 う武器を持つ者たちにも、パキスタンを攻撃する以上の望みはないと言い 切った。かつてタリバンだった者たちが国境のすぐ向こうの町で大手を振 って暮らしているのは確かだと彼は述べた。パキスタンの家畜やタイヤを 満載したトラックが国境を越えるところである。 「われわれの先祖はこの領域を守るために戦ってきた。われわれは寸土 たりともパキスタンに渡しはせん」とカーンは誓った。「われわれは彼らの 【情報機関が】大っぴらにタリバンを助け、モスクに行っては子供たちに、 パレスチナに行ってそこで今起こっている聖戦を戦ったりするな、異教徒 がアフガニスタンに来ているから、ここで戦うのだと言っていることを知って いるのだ」 (後略)
163 :
533 :02/12/19 21:22 ID:EdHsunUE
#略した部分には、この地方をさんざん悩ませたバチャ・カーン・ザドラン
の残党がほぼ無害化されていることや、記事のはじめにあったホストに
設立された大学の説明があります。この大学はもとパキスタンのペシャワ
ールにあって、アフガン難民のための大学だったそうですが、これが閉鎖
されてここホストに移されたとか。この地域は特に教育水準の低いところ
なので、政府がここを選んで大学を作ったそうです。
タリバン残党はパキスタンから越境して攻撃しているようですが、RPG-7
を岩に立てかけて逃げるようでは当たらないでしょう(笑)。この地域の地
元住民はこういうパキスタンからの攻撃に敵意を懐いているようで、地元
にタリバンへの支持基盤があるわけではないとこの記事からは読みとれ
ます。アメリカの新聞の記事ではありますが、こういう空気は事実かと。
地元住民はパレスチナにおける聖戦はムスリムとして行うべきと思ってい
ますが、アフガニスタン国内ではタリバンはもううんざりなようで。
参考に、ホスト周辺の50万分の1地図
http://www.lib.utexas.edu/maps/middle_east_and_asia/kabul_tpc92.jpg 右下にホスト(ホウスト)がありますが、残念ながらラワラなど記事に出て
いる村は載っていません。
164 :
533 :02/12/19 21:43 ID:EdHsunUE
アフガン新国軍が非合法チェックポイントを破壊(ABC)
http://www.afgha.com/article.php?sid=18084&mode=thread&order=0 新国軍の最初の実戦として、ラバトという町の近くにある非合法チェック
ポイント2か所を急襲破壊したとのこと。
#ラバトがどこにあるかは記事には書いてありませんが、通行税を取っ
ている群小軍閥も次第に圧迫されている模様。
軍閥といえば、昨日紹介したようにドスタムやグルアガは政治と軍事の
分離を受け入れるとしていますが、カルザイが彼らをうまく「料理」できる
かどうか。「狡兔死して走狗烹らる」的な疑いを抱かせるようなやり方は
昔の中国では大反乱が勃発したものですが、ザドランの運命からも現状
でそれは考えにくいが、ドスタムなど庇護する勢力に事欠かない人物で
すから、何らかのポストは意中にあるでしょうし、それはカルザイも承知
しているでしょう。
165 :
533 :02/12/19 21:44 ID:EdHsunUE
166 :
名無し三等兵 :02/12/19 22:17 ID:wsVpcGhR
>163 何といいますか、ひと昔の極左過激派みたいですな。 アメリカに対する反発もあるでしょうが、それがタリバンの復権につながるとは ちょっと思えませんね。未来への展望を示せない今では、パシュトゥン系の過激 派以外に支持基盤が広がらず、過去の存在といってよいんじゃないでしょうかね。 繰り返し民族浄化の対象とされたハザラ人に支持されるような方向転換ができる なら話は別ですが。
>>166 このスレだけ読むからそう思えるだけ。
http://www1m.mesh.ne.jp/~peshawar/17dec.html ジャララバードの混乱は、致命的な混乱をもたらすが、
現実にそれが起きようとしている。
地域の権威筋がタリバン時代の厳しいシャーリア(イスラム法)を復活させようとしているが、
米軍の存在は、これと矛盾する。
最近米軍の軍事活動は、奥地のヌーリスタン部族に及び、
親タリバン的なメンバーを捕らえようとして医療チームを装って入ってきた。
失敗すると、その中心地が爆撃され、住民の多数が死亡した。
米兵も数名が死傷した(軍事筋は未発表)。
同地では、米軍が奥地への道路工事を始めているが、
地上軍の展開を容易にするためとの憶測もある。
これまで、パシュトゥン部族と、
北部同盟の一部であったヌーリスタン部族は反目を続けてきたが、
「反米」という目的で連合する可能性が強まっている。
いよいよ泥沼に入ってきた。
旧ソ連軍でさえ制圧できなかった山岳地域である。
PMS診療所があり、
医療チームを装う幼稚な軍事スパイ活動は許せない。
今後、少なくとも同地域では、米軍に不利な何かが、起きるだろう。
533は米帝に都合の悪いことは無視する 典型的なポチホシュであるに過ぎない。
169 :
533 :02/12/20 19:14 ID:V5u0VmBb
>>167 ヌリスタニ人にタリバン支持者が多いというのは初めて聞きました。
パシャイ人とも言われるこの民族は19世紀に異教から改宗してからは
熱心なムスリムになったということですが、この民族の一人でジャララバ
ードでも力を持っているハズラット・アリは昔から北部同盟です。タリバン
崩壊後ジャララバードでハジ・ザマンなどと対立していたが、ザマンがトラ
ボラ作戦でタリバンを逃がしたという嫌疑をかけられて立場を弱くすると
彼が勢力を増したとのこと。ただこれは今年の初めころの話なので、その
後変化があったかもしれませんが、アリは米軍の援助も受けている人物
なので、米軍がそう簡単に彼と、その背後にいるこの民族を見捨てるとも
思えませんが。
まあ私がポチホシュであるとかいうレッテル貼りは、いくらでもどうぞ(笑)。
170 :
533 :02/12/20 19:14 ID:V5u0VmBb
オスロ会議で来年分として10億ドル以上の支援を約束(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2587351.stm ノルウェーのオスロで開かれていた支援国会議では、アブドゥラ外相は
緊急援助よりも長期的建設を支援してほしいと訴えていました。東京会
議で約束された支援のうち、約15億ドルが今年分としてすでに拠出さ
れたそうです。
ノルウェーのヘルゲセン外務次官によると、2003年分としてはすでに
12億3000万ドルが約束されており、上積みがありうると言っている国
も何か国かあるので、20億ドルが現実的な目標だろう、としています。
171 :
533 :02/12/20 19:16 ID:V5u0VmBb
#東京会議では5年間で45億ドルとされていましたが、今年15億ドル で来年が20億ドルなら、5年ではそれ以上になりそうですね。アフガン 人の国造りへの姿勢が支援国を動かしたということでしょうか。 ただ今年の援助は多くが難民などへの人道援助に使われ、インフラの 再建などに回る金が少ないことに政権側は不満を漏らしていたようです。 人道援助はそれをしないと死ぬ人がいるのだからやむをえないことです が、いわばマイナスからの出発という厳しい状況を示しています。 日本も財政状況が良ければいいのですが。……
172 :
533 :02/12/20 19:16 ID:V5u0VmBb
カルザイが司法改革を追求(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2591881.stm カルザイはオスロに続いてローマでの国際会議に出席。この会議には
30か国の代表とブラヒミなどが出席しているそうです。
この席でカルザイは、すべてのアフガン人がアクセス可能で公平な司法
制度を樹立しなければならないと演説。
(おそらく、現状では軍閥に一種の領主裁判権があるのではないか)
BBCのローマ特派員によると、カルザイは「アフガニスタンはムスリムが
支配的なので、シャリア法は維持するつもりだが、同時に多元的民主主
義と独立した司法制度を樹立する」との方針を明らかにしたとのこと。
173 :
533 :02/12/20 19:28 ID:V5u0VmBb
174 :
533 :02/12/20 21:28 ID:V5u0VmBb
175 :
533 :02/12/20 21:29 ID:???
×周一回 ○週一回
176 :
533 :02/12/21 08:48 ID:71NZNldr
パイプライン計画の現状(ユーラシアネット)
http://www.eurasianet.org/departments/business/articles/eav121902.shtml アフガン横断パイプライン計画は前進、しかしリスクにも直面
マーク・バーニカー 2002年12月19日
アフガニスタン、パキスタン、トルクメニスタンの指導者たちは12月の
後半に会合して、アフガン横断パイプラインを建設することでの合意を
打ち立てるつもりである。このパイプラインは中央アジアのエネルギー
を南西アジアに、たぶんもっと遠くへも運ぶだろう。しかし専門家は、こ
の計画には政治的リスクや潜在的な財政的落とし穴を含む多くの障害
があると警告している。
3か国の首脳―アフガニスタンのハミド・カルザイ、パキスタンのペルヴ
ェズ・ムシャラフ、トルクメニスタンのスパルムラト・ニヤゾフ―は12月の
26・27日にトルクメニスタンの首都アシハバードに集まる予定である。
177 :
533 :02/12/21 08:48 ID:71NZNldr
当初の計画では、1500キロの長さのパイプラインをトルクメニスタンか らパキスタンまで伸ばすのに20億ドル以上の建設費を要し、約300億 立方メートルの天然ガスを1年に輸送することができる。 この未決定の交渉にかかわっている3か国のうち、トルクメニスタンは天 然ガスの輸出によってその最も望んでいる歳入を得ることができ、一番 よい立場にある。このパイプラインはトルクメニスタンにとっては、アシハ バードの豊富なエネルギー資源を国際市場に運ぶのに既存のロシアの パイプラインに依存することを減らすこともできる。アフガニスタンは通過 料金から利益を得、インフラの発展にも役立つ。一方パキスタンは国内 市場むけの天然ガスを得ることができる。しかしこのパイプラインの主要 な長期の消費者であるインドはアシハバードには招かれていないし、同 国はパキスタン領土を通る天然ガスがほしいなどとほのめかしたことは ない。
178 :
533 :02/12/21 08:49 ID:71NZNldr
アナリストの多くはこの計画は理論的にも微妙であり、3か国すべての政 治的条件が不安定なことから、現実にパイプラインが建設されるまでに は長いことかかるだろうと考えている。 「パイプラインを考える方が作るよりもたやすい。また「原則的な」合意は 技術的細部を詰めるよりも簡単だろう。アフガニスタンの政治状況はまだ 十分安定していない。それにパイプラインというのは多くの政治問題と関 係しているものだ。だから我々は物事が解決するのを待たなくてはならな いが、私は近いうちにパイプラインができるだろうとは思わない」とカーネ ギー国際平和研究財団の客員研究員でアフガニスタンとパキスタンを専 門とするフサイン・ハッカニは述べている。 政治は別としても、この計画の資金調達は複雑で時間がかかると予想さ れている。現在アジア開発銀行(ADB)は一連の調査を行っており、次年 度におもな実行可能性の検討を行う企業を募集している。
179 :
533 :02/12/21 08:50 ID:71NZNldr
「アジア開銀は100万ドルで技術面の調査を行う企業の登録名簿を持っ ており、2003年の第1四半期には企業が決まっているでしょう」とアジア 開銀のスポークスマンのイアン・ギルはフィリピンのマニラにある同行の 事務所で語った。 「参加している3か国はアジア開銀に対して、実行可能性の検討が終わ ったら共同融資者を集めてほしいと要求している。これは民間部門の参 加者やその他の多国間・二国間の援助機関になるだろう」とアジア開銀 の文書は述べている。この文書はさらに、アジア開銀は「実行可能性の 検討が終わってから」融資が確実になるまでに「あと12か月を要するだ ろう」と予測していると述べている。もしすべての調査が融資への参加者 の審査をパスしたとしても、アフガン横断パイプラインは2004年第1四半 期より前には着工されそうにない。
180 :
533 :02/12/21 08:50 ID:71NZNldr
アジア開銀からユーラシアネットに提供された文書には、国際融資機関 は「パイプラインで運ばれるガスの主要消費者であるインドのこの計画 への関与について積極的に追及するだろう」と書かれている。 最終的にはパイプラインの未来はインドにかかっている。インドとパキス タンとの関係がしばしば緊張することから、専門家はニューデリーはアフ ガン横断パイプラインへの参加に慎重だろう、インド政府はエネルギー 供給をイスラマバードに依存するようになりたくないからだと述べている。 同時にインドはおそらくトルクメニスタンのガスの最大の市場でもある。 アフガン横断パイプラインはトルクメニスタンのガス市場の将来にとって は決定的に重要である。それは生産目標を達成していないし、時代遅れ の技術を更新して外国の投資を惹きつけるという重大な挑戦に直面して いるのである。トルクメニスタンは掘削、製造、ガスパイプラインのインフ ラストラクチャーの長年にわたる衰退を逆転させるために、アフガン横断 パイプラインの建設をあてにしている。
181 :
533 :02/12/21 08:51 ID:71NZNldr
トルクメニスタンのテレビが12月17日に放映したレポートによると、アシ ハバードは天然ガス生産を2005年までに年間850億立方メートルに、 2010年までには1200億立方メートルに増加させようと考えている。こ の目標を達成するために、トルクメニスタン政府はこの国の石油ガス部 門に250億ドルを超える投資を見込んでいる。 アジア開銀と世銀はアフガン横断パイプライン計画への融資の大部分を 引き受けると期待されているが、融資パッケージが最終的に決まるまで にやらなければならない仕事はたくさんある。米国際開発庁(USAID)や 米国務省の国際援助局もこのパイプライン計画で役割を果たしている。 「USAIDはアジア開銀や世銀を含む国際機関で特別な役割をもっていま す。USAIDはアフガニスタンに現地駐在の専門家チームを持っており、こ れはアフガニスタン政府と協力して、パイプライン建設への投資を安全 なものにするための法的・調整的な枠組みを発展させる助力を行う用意 があります」とUSAIDのハリー・エドワーズ広報官は述べた。
182 :
533 :02/12/21 08:52 ID:71NZNldr
アジア開銀はアフガン横断パイプラインについての見地を「アジア開銀は この計画にまつわるリスクを十分に認識しています。そのリスクは無視で きないものです」との発言で明確にしている。 3か国すべては政治的環境が不確実だという特徴がある。トルクメニスタ ンのニヤゾフに対する最近の暗殺の試みは、この国の統治システムに生 じた亀裂が拡大しているかもしれないことを示唆している。これに加えて ニヤゾフは気まぐれな交渉相手であることが知られており、突如として立 場を変えることができる。観察者のある者は、トルクメニスタンはカスピ海 条約にとって主要な障害の1つをもたらしていると述べている。 トルクメニスタンの不確実性以外に、アフガンにパイプラインを伸ばすこと についても懸念がある。互いに抗争している軍閥たちがアフガニスタンに おけるパイプライン建設労働者やエネルギー運用専門家の安全性に対し て持つ潜在的な衝撃力に関する疑問がある。
183 :
533 :02/12/21 08:53 ID:71NZNldr
そのほかにも専門家は、パイプライン設備はこの地域では製造されてい ないため日本か西欧から輸入しなくてはならず、これがかなりコストを押し 上げ、計画の財政的リスクを増加させているとしている。 トルクメニスタン、アフガニスタン、パキスタンの3か国政府はアジア開銀 とともにこのプロジェクトを前進させてはいるが、民間企業や主要な世界 的金融機関がまだできていないコンソーシアムに正式に加入するかという 疑問は残されている。各政府や国際機関は民間企業よりはこのリスクを 引き受ける用意があるかもしれない。 3か国政府と国際金融機関や民間企業がアフガン横断パイプラインを推 進しようとしたのはこれが初めてではない。1997年の10月に、カリフォ ルニアに本拠を置く民間企業ユノカルはパイプラインを推進するための コンソーシアムを設立したが、この計画の資金面を確実にすることに失敗 してのち1998年8月に建設計画を中断した。
184 :
533 :02/12/21 08:54 ID:HphZEd01
アフガン横断パイプライン計画は復活しているが、ユノカルは今回はこの 投資に参加しないだろう。「ユノカルはもうこれにかかわることには興味が ありません。アフガニスタンに安定した政府がないことが資金調達を困難 にしているのが問題です」とユノカルの国際コミュニケーション部長テリー・ コヴィントンは述べた。 #この計画については前にも実現は難しそうだという記事を出しましたが、 これもその一つ。上の記事には出ていませんが、パキスタンでは最近ガス 田が発見されたので、当面は中央アジアのガスに頼る必要がなくなり、こ れがまた状況を変えているようです。タリバンとユノカルが交渉していた頃 にはパキスタンはガスの供給源を欲しがっていたのですが、現在ではむし ろアフガニスタン同様、国内を通過するパイプラインのロイヤリティに興味 が移っているようです。だからガスはインドに買わせるとかいう話になって くるわけですが、これは政治的に無理でしょう。また港から積み出すには 液化設備が必要なので、いっそう投資額が膨らみます。
タリバンはアフガンの伝統的宗教感に即していたという証拠。
そうでないと言っていたポチホシュどもは責任とって師ねや。
38 :黒ターバン ◆RGK/h/GT6g :02/12/21 01:55 ID:/9dQldIp
前スレで、、アフガンは西側に屈しない?とか、の見出しで、憲法決めるに当たり、結構
がむばっている人たちがいるって情報があったなぁ、・・・これもアフガンの別の戦いであろう。
http://www.sabawoon.com/search.asp?id=11849&view=detail&newsdate=12/18/2002 Afghan court bans un-Islamic programming
●アフガニスタンの法の禁止・イスラム教でないプログラミング
>イスラム教に違反する映画を遮るために、アフガニスタンの最高裁判所が
>Jalalabadの東部都市のケーブルテレビ・オペレーターを禁止した、と
>アフガニスタンのイスラム教の出版(AIP)は水曜日に言いました。
>法は、ケーブル・オペレーターがわいせつな西洋とインドの映画を上映していると
>裁決しました、それは「イスラム教、私たちの文化およびジハードの精神に対して。」
>個人のパキスタンが本拠の通信社は法決定を引用して言いました
> 法令は、さらにイスラム教およびアフガニスタンの文化に対するどんなプログラムも放送しないように
>国営の地方のラジオおよびテレビ局に命令しました。
>裁判所がいつその決定を出したかは直ちに明らかではありませんでした。
>しかし、報告書は、Ningarhar州の知事(Jalalabadはナンガハルの都市である)が
>直ちに評決を実行するように治安部隊に命じたと述べました。
> AIPは、影響を受けた会社のうちの1つと言いました、個人のAfghan Cableセンター、
>ニュースおよび西洋とインドの映画の20本のチャンネルを放映して、
>過去数か月の間Jalalabadの中で作動しました。
> その評決は、深く宗教の地域の未確認の攻撃者によるビデオと音楽の店に対する
>一連の攻撃に続きました。 ・・・・・・・・・・・・・
186 :
533 :02/12/21 15:11 ID:7+helg1C
187 :
533 :02/12/21 15:12 ID:7+helg1C
インド映画の是非については私が論ずる立場ではありませんが、何か月 か前に情報文化省がインド映画のテレビ放映を禁ずる命令を出したこと があったのはご存じでしょうか。この命令はしばらくして撤回されましたが、 この期間中もカンダハルなどではカブールと違ってインド映画の上映が 続いていたそうですから、インド映画がアフガン人の「宗教観」に合ってい るかどうかは別として、南部では人気はあるようです。もっともこれについ ては、政府の行政命令がどの程度地方に及んでいるかという観点からの 検討も必要ですし、またカブール政権内部の保守派と親欧米派?の抗争 という面からも興味は持っています。
188 :
533 :02/12/21 18:09 ID:7+helg1C
189 :
533 :02/12/22 19:42 ID:u5DPivVc
カルザイ政権1周年(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2598289.stm イアン・マックウィリアム BBCカブール特派員
ハミド・カルザイ―タリバン政権後のアフガニスタンの最初の大統領 ―
は日曜に就任1周年を迎える。
20年にわたる戦争の惨禍からこの国が再生するだろうというオプティミ
ズムが広がる中で、彼は1年前に就任した。
カルザイ氏の政府は、新たな安定をアフガニスタンにもたらしたと言って
いるが、この最初の1年の歩みはそうたやすいものではなかった。
ソ連の占領と内戦の20年を経ているだけに、治めにくいことでは定評の
あるこの国で政権にとどまっているというだけでも、カルザイ氏は誇って
よい。
190 :
533 :02/12/22 19:43 ID:u5DPivVc
彼が統治していた1年間は比較的平和であり、楽観主義者はこれは未来 への吉兆だという。 しかしカブールの政府は名前だけの全国政権である。 首都を離れると、国の広大な部分は地域的権力者にコントロールされて いる。彼らは理論的には中央政権を支持している―しかし実践的には、 封建領主のようにテリトリーを運営しているのである。 中央政府は歳入の大半を国際援助に依存しており、また国軍はその初 期段階にあるので、首都を越えて権威を強化することができない。 難民 カルザイ大統領は破壊された経済を再スタートする助けになるような再 建計画を推進しようとしている。
191 :
533 :02/12/22 19:43 ID:u5DPivVc
優先順位が高いものの1つは交易の刺激になる道路や橋の再建である。 他の1つには、より多くの難民を帰還させることがある。 平和の回復とともに、約200万人のアフガン人が国に帰ってきた。 この巨大な奔流のうちカブールに流れ込んできたものを吸収するのも難 しいが、家族が村に帰ることが、アフガン人が生きていくのにいまだ主と して頼っている農業を再生するのに欠かせない。 他方では各種委員会が新憲法を起草し、新たな法律を作って近代的な 政府機構を創出するのに余念がない。 彼らが成功するかどうかについてはまだ確かなことは言えないが、国際 的な援助の継続こそが、カブールが正しい方向に進んでいくことを維持 する最善の保証になるだろう。
192 :
533 :02/12/22 20:08 ID:u5DPivVc
#カルザイ政権の評価について「政権を保っているだけでも誇ってよい」 というのはちょっと笑いましたが、92年のムジャディディ政権のことを思え ば確かに立派なことです。 政権を維持するだけではなく、最近は軍閥構造の解体にも着手しようと していますが、これはなかなか容易なことではないだろうし、また慎重に 行う必要があるでしょう。 しかしザドランを除けば、カルザイに公然と反旗を翻した勢力はなかった し(最初から政権に加わっていないタリバンやヘクマティアル派を除く)、 ザドランに呼応する勢力の蜂起もありませんでした。 各地の勢力は実質的には日本の昔の大名のように地域を治めていると しても、カブール政権への支持は決して撤回しないでしょうし、それが出 す「お触れ」は無視できないでしょう。 それはカルザイのバックには米軍の力を含めた国際社会があるというの が一つ。もう一つは仮に中央政府が消滅した場合、昔のような各勢力の 果てしない内戦を止める力がなくなるわけで、それは地域の一般住民は もちろん「軍閥」自身も望まないことだろうからです。
193 :
533 :02/12/22 20:08 ID:u5DPivVc
また仮にある勢力がカブール政権からの「独立」を標榜した場合、そこに あえて援助を与える国があるかどうか。等々と考えれば、中央政府に対 する求心力が失われることはまず考えられません。 これを背景にして、カルザイは徐々に軍閥構造を解体というか「正常化」 して、合法的な行政組織と正規軍とに分離していかなくてはなりません。 この方向はすでに出されていますが、遂行にはまだ何年もかかるでしょう。 ただ思うに、ドスタム、イスマイル・カーン、ハリリなどの地域指導者の権 力を完全に奪うのことは彼らの地元での人望を考えても難しいし、得策で もないはず。(1)軍権を中央が掌握する。(2)政府の出す法律が全国で施行 され、それに基づく公平な裁判が行われる。というのは是非とも実現させ なければならないと思いますが、国の各地域にそれぞれの地域の発展を 志向する有力政治家がいること自体は、発展途上国に往々ある首都だけ の巨大化を防いで各地域のバランスのとれた発展を可能にするプラス面 もあると思います。ただ連邦制を敷いたりすると、あとあと分離傾向が出て くるかもしれない懸念がありますが、アフガニスタンの諸民族は周辺国に 同族がいるにもかかわらず、分離志向は一切示していないのは幸いです。
194 :
533 :02/12/22 20:32 ID:u5DPivVc
アフガン:
周辺6カ国の外相ら「善隣友好会議」 カブール
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20021223k0000m030040000c.html 米軍などの攻撃によるタリバン政権崩壊を受け、アフガニスタン暫定
政権が発足して1年に当たる22日、アフガンと、パキスタンやイランなど
周辺6カ国の外相らがカブールで「カブール善隣友好会議」を開いた。
7カ国は、他国の侵攻や介入によって20年以上にわたる戦乱に苦しん
だアフガンの安定化を促すため、善隣友好と相互不干渉をうたったカブ
ール宣言に署名する。
アフガンのカルザイ大統領は冒頭のあいさつで「われわれは過去の過
ちから教訓を学び、今後は正しい道を進むだろう。アフガンは領土を広げ
て他国を害することはしないし(他国のアフガン政策についても)同じこと
を望む」と述べ、周辺国との友好関係を重視しながら平和国家として歩む
決意を強調した。(共同)
[毎日新聞12月22日] ( 2002-12-22-19:47 )
195 :
533 :02/12/23 09:41 ID:E2Im3qxf
イランが依然ヘクマを支援?(AP)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A26140-2002Dec22.html アフガニスタン周辺6か国が善隣友好をうたったカブール宣言に署名した
という記事ですが、終わりの方にこんな記述が。
「米国は本日、イランがカルザイ政権を不安定化させようとしており、また
裏切り者の反乱軍指導者グルブディン・ヘクマティアルに援助していると
して非難した。またカルザイ政権内には、パキスタンの情報機関がタリバ
ンをかくまい支援していると非難する声もある。パキスタンは敵対する隣
国インドがアフガニスタンで影響力を得ようとし、それによってパキスタン
を非友好的な2国でサンドイッチにしようとしていると懸念している。」
#イランがまだヘクマを支援しているというのは本当かどうか。保守派の
一部がそうしていることはありうるかもしれませんが。そういえば、ヘクマ
がイランの事務所を閉鎖されたとき、イスラム党のHPも繋がらなくなって
いましたが、これが復活しています。(いつ復活したかは不明)
http://www.hezb-e-islami.org/
196 :
533 :02/12/23 11:19 ID:E2Im3qxf
サウジが道路建設の援助条件を変更(ワシントンポスト)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A24132-2002Dec21.html 日米サウジの3か国が共同でカブール〜カンダハル〜ヘラートのハイ
ウェイを再建する工事では、米が8000万ドル、日本とサウジがそれぞ
れ5000万ドルを拠出することになっていました。ところがサウジが当初
の約束を変更して、5000万ドルの供与ではなく3000万ドルの低利の
融資をアフガン政府に持ちかけたとのことで、アフガン政府は借款を嫌
ってこれを拒否。このため道路建設の遅延が懸念されています。
サウジの意図が奈辺にあるかは不明ですが、ワシントン駐在のアフガ
ニスタン大使は失望を表明し、サウジが国際社会に誤ったメッセージを
送っていると述べたとのこと。またかつてサウジはパキスタンのマドラサ
に援助してタリバンを育成した「前科」などもありますが、対イラク戦を睨
んでサウジとは複雑な関係にある米国はとりあえず当初の条件に復帰
するよう働きかけている模様で、下院議員にはサウジを非難した人もあ
ります。ただし道路建設自体は現在も進んでおり、気象条件が許すまで
続くと米当局者は述べており、工事への影響は当面ないようです。
197 :
533 :02/12/24 19:12 ID:DSL9mLUj
ロシア企業がアフガンに石油を供給
http://www.afgha.com/?af=article&sid=28336 ロシアの石油会社ロスネフトとアフガン企業のジョイント・ベンチャーが
12月初めに設立されたとのこと。ロスネフトは2003年には250万トン
の石油をアフガンに供給する予定で、これはアフガニスタンの需要量の
半分以上に相当するそうです。供給品目はガソリン、ディーゼル、航空
燃料、液化天然ガス等で、国際価格で提供する由。
#関係ないが、アフガ・コムはデザインが変わって、文字が小さくなった。
……それはどうでもいいが、過去ログのアドレスが変更になったので、
前のレスに貼ってあるアドレスをクリックしても行けなくなりました(^^;)。
記事自体は保存されているのですが。
198 :
533 :02/12/24 19:12 ID:DSL9mLUj
199 :
533 :02/12/24 20:31 ID:DSL9mLUj
イランとパキスタンの首脳会談(ロイター)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A30527-2002Dec23.html ムシャラフはインドが紛争解決に不熱心と語る
ロイター 2002年12月23日(月)5:13 PM
パリサ・ハフェジ
イスラマバード(ロイター)―パキスタンのペルヴェズ・ムシャラフ大統領
は月曜、インドが平和の実現に乗り気でないと非難し、イランに緊張緩
和への助力を求めた。
イランのモハマド・ハタミ大統領は月曜に隣国パキスタンに到着したが、
これはアフガニスタン問題の協議、パキスタン領を通ってインドまで伸び
るパイプラインの提案、また米軍主導の対イラク戦の可能性に関する協
議のためである。
200 :
533 :02/12/24 20:31 ID:DSL9mLUj
イランはときどきパキスタンとは対立したが、伝統的にインドとは良好な 関係を保ってきた。イスラマバードとの関係はパキスタン政府が昨年後半 にアフガニスタンのタリバンへの支持を撤回したことで著しく改善された。 「インドがヘゲモニーへの野望をもち、懸案の問題を解決する気がないこ とが南アジアの不安定と緊張の原因だ」とムシャラフは公式晩餐会の席 上で述べた。 インドはパキスタンがムスリムの武装勢力を訓練し、ムスリムが大半を 占めるインドの州ジャム・カシミールに彼らを送り込んで、12歳の反乱軍 を支援したりしていると非難している。 イスラム国家のパキスタンはそれをカシミール人の自決を求める闘争と 呼び、パキスタンはそれに外交的・精神的支援をしているにすぎないとし ている。
201 :
533 :02/12/24 20:32 ID:DSL9mLUj
「カシミール人たちのインドの占領からの自由を求める闘争を挫こうとし て虐殺を行うこともインドはやめなければならない」とムシャラフは述べた。 紛争地に近接しているが、シーア派ムスリムであるイランはこの核を持っ たライバルの緊張を緩和するための外交努力からは距離を置いてきた。 「われわれはあなた(ハタミ)に国連の解決策とカシミールの人々の意志 に沿った形で紛争を平和的に解決することに合意するようインドを説得し てくれることを望んでいる」とムシャラフは述べた。 平和に向けたパイプラインの提案 エネルギーに富んだイランは40億ドルの建設費を要するパイプラインを 提案している。これはパキスタンを横断してインドまで伸び、巨大なインド 市場につながって、この亜大陸で争っている核保有国間の平和を促進す る狙いがある。
202 :
533 :02/12/24 20:32 ID:DSL9mLUj
パキスタンとイランは昨年、このパイプライン計画の実現可能性を調査す ることで合意した。 「イランの外交方針はインドとパキスタンの国益を守ることだ」とハタミは 述べた。 イランは米軍主導のイラクに対する戦争が何らかの形で行われれば、国 境を接するイランにもとばっちりがあることを懸念しており、衝突を避ける ために地域での支持を蓄えておきたいと考えている。 テヘランはこのガスパイプラインが平和の促進につながることを望んでい るが、インドはイスラマバードが約束しているにもかかわらず、パキスタン を通った供給の安全性に懸念を持っている。
203 :
533 :02/12/24 20:33 ID:DSL9mLUj
「われわれはこのパイプラインの安全性を保証する用意がある…経済問 題は政治問題と混同されてはならないからだ」とパキスタンのミアン・フル シード・マームード・カスリ外相はイラン国営のIRNA通信に語った。 #議題の1つのアフガニスタン問題についての記述は全くないのですが、 近隣の大国同士の首脳会談ということで紹介。記事に出てくるパイプラ インはアフガニスタン横断パイプラインとは全く別のものらしく、イランから パキスタン西部のバルチスタンを通ってインドまで引くことを計画している ように思えます。アフガン横断パイプラインと同様末端消費者はインドを 想定しているので、どちらも同じ問題がありますが、パキスタンとしては、 一方でアフガンとも交渉しているわけだから、これは二またを掛けている ということか? まあトルクメニスタンから引くよりはイランからの方が正直 のところ実現可能性は高そうに思いますが、インドの市場の大きさは2本 のパイプラインを必要とすると皮算用しているのかも。
204 :
533 :02/12/25 20:03 ID:Hex7pwqq
ヘクマティアルがタリバン・アルカイダとの同盟を発表(AP)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A36001-2002Dec25.html パキスタンの支持者が発表したパシュトゥン語のメッセージで、タリバン
及びアルカイダと共同して聖戦を戦い、これは国際平和維持部隊も対象
とすると語ったそうです。
一方米軍はヘクマ派を警戒し、とくに東部クナル州にはアルカイダ及び
ヘクマ支持者が多いとみて掃討作戦を行っていますが、しばしばロケット
攻撃をうけています。
APによると、タリバンのトップの1人マウルヴィ・アブドゥル・カビルの甥が
クナル州に隣接するパキスタンの北西辺境州バジョール地域にタリバン
の訓練キャンプがあり、また爆発物の購入費を援助する者もあると語った
とのこと。
205 :
533 :02/12/25 20:04 ID:Hex7pwqq
206 :
名無し三等兵 :02/12/25 23:44 ID:P3UX1A72
>205 性懲りもないといいますか。 しかし「同盟」といったって、オマルもラーディンも居場所が知れない現在、 ただの勝手連なのでは(笑) タリバンにしても、かつて追放した奴さんと手を結ぶのは、自分たちが掲げ てきた大義が建前でしかなかったことを認めるも同然でしょうしねえ。
ヘクマチアールをアフガンに送り返したのはまずかったかな?
まあ我が国でも厄介者だったわけだが。
>>203 市場の大きさもあるだろうが、セーフティ上の問題もあるのではないかね?
どちらかが不足の事故やテロで輸送不能になっても、
他方が供給を続けることができるようにするものではないかと愚考するがね。
ま、私は海軍の人間で、経済の問題には疎いわけだが。
ところで、最近「激動のアフガニスタンを行く」(80年刊)という本を読んだのだが、
これがまあ要するに赤旗がソ連のアフガン侵攻を批判した本でな。
そういう本なもので信憑性に「?」マークを付けているのだが、
この中で、
「アフガンには鉄道がない」
「アフガンは8割が遊牧民」
とあるのは本当のことかね?
208 :
533 :02/12/26 07:05 ID:???
209 :
533 :02/12/26 18:51 ID:OrnnglO7
>>208 の補足ですが、ウズベキスタンとアフガニスタンを結ぶ「友好の橋」
はソ連が侵攻した時にはまだなかったものです。トルクメニスタンからの
鉄道もその頃はなかったのかもしれません。つまりご紹介の本が80年
の刊行なら、「鉄道はない」で当時は正しかったのでしょう。
遊牧民はいることはいますが、情報が少なくてはっきりしません。
6月のロヤ・ジルガでは、代議員の遊牧民枠があって、それは25名だっ
たそうです(代議員総数は1450名)。実際の人口より代議員数の面では
冷遇されているかもしれないとしても、あまり多くはなさそうです。
http://www.afgha.com/?af=article&sid=13809
210 :
533 :02/12/26 18:52 ID:OrnnglO7
211 :
533 :02/12/26 19:03 ID:OrnnglO7
212 :
533 :02/12/26 19:37 ID:4OQkKVXI
朝日新聞(大阪版)26日朝刊の記事。 アフガニスタン パキスタン 水面下で神経戦 「内政不干渉宣言」よそに 後断たぬ武器密輸、デマ 【イスラマバード=武石英史郎】1800キロあまりの国境線を接するパキ スタンとアフガニスタンが、水面下で不穏な神経戦を繰り広げている。 パキスタンは1年前まで、タリバーンを支援した因縁を持つ。アフガン新 政権の誕生後、両国首脳は関係修復を強調しているが、パキスタン側 がアフガンの不安定化を狙ったとみられるデマ情報の流布や武器密輸 が後を絶たない。 アフガン新政権の発足1周年を迎えた22日、20年以上にわたりアフガ ン紛争に介入してきたパキスタンなど周辺6カ国の外相らがカブールに 集まり、アフガンに対する内政不干渉を宣言した。1年たってこうした宣 言をすること自体、国境を越えた干渉が今も絶えない現実の裏返しでも ある。
213 :
533 :02/12/26 19:38 ID:4OQkKVXI
15日、「アフガン東部ガルデスで日本人とインド人が襲撃され、インド人 が死亡した」との情報がパキスタン側ペシャワルから流された。2日後、 ガルデスの軍閥司令部でカルナル・サマド副司令官は朝日新聞記者に 対し「明らかなデマ。こんな小さな街で人が死ねばすぐに分かるが、だれ も遺体を見たものはいない。アフガンの不安定化を狙ったどこかの国の 仕業だ」と一笑に付した。 19日には、パキスタンの通信社がアフガン側国境地帯で米兵とアフガ ン兵を乗せたヘリが撃墜され、30人全員が死亡したと配信。先月には、 ペシャワルの地元有力紙が、アフガン側で米兵40人が行方不明になって いると報じた。この間、米軍は「7カ月ぶりに米兵1人が戦闘で死亡した」 と発表しただけだ。 こうした情報の発信地のほとんどがアフガン国境に近いパキスタン・ミ ランシャーとなっている。パシュトゥン人の諸部族が国境を自由に往来す る部族地域の中心都市だ。部族は敬虔なイスラム教徒で知られ、イスラ ム原理主義を説いたタリバーンやアルカイダに保護を与えたとみられる。
214 :
533 :02/12/26 19:38 ID:4OQkKVXI
パキスタン紙の関係者によると、情報源は表向き国境を往来する部族 民だが、国境地域で米軍のアルカイダ掃討作戦に協力しているはずの パキスタン軍情報筋も大きく関与しているという。 ガルデス近郊では3か月前、パキスタン国境からやってきたタンク車の 中からカラシニコフ銃100丁以上が見つかる事件があった。アフガン側は 「明らかに組織的犯行。パキスタンはいまだにアフガンへの野心を捨てて いない」(サマド副司令官)と批判する。 #なかなか面白い記事で、カルザイとムシャラフの写真が並んで出てい ますが、ムシャラフのレベルでこんなことをするのは非合理的なので、記 事にも出てくる「パキスタン軍情報筋」つまりISI内部にまだ未練をもつ連 中がいるのではないかと思います。ミランシャーはホストから東に国境を 越えたところ。
215 :
533 :02/12/26 19:39 ID:4OQkKVXI
また
>>102-110 や
>>188 でふれたように、最近東部クナル州で米軍が掃
討作戦をしていますが、この州はパキスタンのトライバルエリアではなく
北西辺境州と接しています。北西辺境州では最近の選挙でイスラム主義
勢力が政権を取ったので、その関係でかくまわれているタリバン残党の
活動が活性化しているのかもしれません。
ただこれらはアフガンの治安部隊にとっては厄介な相手ですが、大勢に
影響を与える可能性は小さいでしょう。アフガニスタン内に支配地域を獲
得するほど集結すれば、米軍にとっては飛んで火に入る夏の虫のような
もの。要人の暗殺には警戒する必要がありますが。
216 :
533 :02/12/27 06:51 ID:uks8QwIN
アフガン横断パイプライン計画を詰めることで合意(ザ・ステイト)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=28406 トルクメニスタンのニヤゾフ大統領、アフガニスタンのカルザイ大統領、
パキスタンのジャマリ首相の3人がトルクメニスタンの首都アシハバード
に集まり、金曜(つまり本日)コンソーシアムの枠組み合意書に署名する
とのこと。
パイプライン計画の概要や問題点については前に紹介したユーラシア
ネットの記事と同様です。(
>>176-184 )
ただこの計画には日本の伊藤忠が興味を示していると書いていますが、
ユノカルはじめ他の企業には一枚加わろうという会社はないとか。
217 :
533 :02/12/27 06:57 ID:uks8QwIN
533、
アフガン専門家気取りなのが痛いね。
ほれ、
ホンモノの専門家であるニューハンプシャー大学教授の意見を載せてやるから、
533がいかにアフガンの現実見えてないかみんなで笑ってやりな。
539 :黒ターバン ◆RGK/h/GT6g :02/12/26 01:43 ID:6ZJTMmgA
http://www.sabawoon.com/news.asp?id=11911&view=detail ニューハンプシャー大学、ヘラルド教授インタビュー記事(アフガン民間人犠牲者、ネット上公表した雨の大学教授)
BB: How do you see the current situation in Afghanistan?
BB:どのようにアフガニスタンの現在の状況を見ますか。
MH:軍事的に、状況は、ロシア人が1981年に面したものに似ています。
基地がロケットによって規則的に打たれている特殊部隊;カブールは、
ロケットで時々打たれています。また、爆弾は頻繁に破裂します;
また、反対は、タリバン、al Qaeda、Heymatyarの党派およびパキスタンの
知能コミュニティーの要素の要素を結合して結合しています。事態がほとんどの
国で改善していない人々中で高まっている感覚があります。
村の米軍の暴れ回りは、以前共鳴した人々を国の外国の軍隊の存在に反対する向けました。
ベトナムに雇われていたそれに著しく似ている、異なる方角(市民アクション・モデル)へ
米国が移動させるつもりの証拠があります。国を和げる米国努力は、いくつかの道を再建し、
数人の学校を建造し、いくつかの井戸を掘り出すことを含むように見えます。
2-叉、ある努力が常にあります。
―― 軍事と市民の社会人々。・・大量の米国金が荒廃中の悲惨に生きている何百万もの貧しいアフガニスタン人の
安寧を支援するために送られたのを見る場合、改造が実際に起こっていると信じるでしょう。
政治上、西洋が、特にKarzai(この人は昔に「グッチ・ゲリラ」とあだ名をつけられた)の下で、強い中央政府を作ろうとする
考えを放棄するまで、進行中の努力があるでしょう。
本質的に、国は混乱です。Karzaiは 事実上 昼間市長です (Taliban warlords like Gul Agha )タリバンの将軍のようなグル、アガ、およびラシードDostum将軍は、国の多くをコントロールします。 ヘラートに集中したアフガニスタン西部では、将軍イスマーイール・カーンが、30,000の十分に武装した力を運営しており、 カブールからの完全な金融独立を持っています。 他の田舎では、いくつかの実際に不快な特徴が極端な腐敗で充満している ショーを実行しており、はね返る製薬産業に結束を閉じます。Northernアフガニスタンでは、 ラシードDostum将軍、Karzaiの代理の防衛大臣を務めるウズベクおよびマホメット・アタ(タジク人)が、 自分の市民軍を持っており、そのエリアの管理のために戦っています。これらのガイはすべて、 軍備縮小することを拒絶します。 重大で発展する1つの状況は、アフガニスタンへ戻っており、今パキスタンの難民キャンプへ 戻っている難民の何十万を含んでいます、その生活を発見したこと、の中で「解放された」 ・・カブールは耐えられません。少数の素晴らしいレストラン、およびハイアット社を含む2つの会社からの提案が、 高級ホテルを上げるためにBの場所およびMustafaホテルのバルコニーのようにカブール中で突然飛び出ているかもしれません 、かなり絶望的なままです。 BB:近い将来の見通しは何ですか。 MH: MH:私はそこに考えます、継続され、戦いを拡大するだろう。また、 イラクとの戦いがメディアの注意を支配するために起こるとともに、 ほとんどのアメリカ人は容易にアフガニスタンを忘れるでしょう。 占領軍はカブールでパトロールするでしょう、Karzai、もぐもぐ言うだろう、、 またより多くの時間を外国で過ごす、・・・ 1980年代および1990年代に行った、将軍、また、引き続き国の残りの 扱いを心得ているでしょう。 BB:また、仕事を継続していただけませんか? MH: MH:アメリカがその妨害を中へ継続する限り、そしてアフガニスタンの占有、私は無情にも 共通のアフガニスタンの市民のための、そのようなアクションの法外な結果のドキュメント化を 続けるために励起しましょう。
220 :
533 :02/12/27 19:48 ID:uks8QwIN
トルクメニスタンで反対派指導者を逮捕(ワシントンポスト)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A42135-2002Dec26.html ニヤゾフ大統領は26日、11月25日に起きたニヤゾフ暗殺未遂事件の
首謀者でクーデターを企てたとして、シフムラドフ元外相をトルクメニスタ
ン国内で拘束したと発表。
#トルクメニスタンの政治的反対派の主要な1人がこの元外相ですが、
国外(モスクワ)にいるとされていました。元外相が暗殺未遂の背後にい
たのは事実かもしれませんが、反対派に対するこういう強権的手法のこ
ともあり、どうもこのニヤゾフを相手にパイプラインの相談などをするのは
危ない感があります。(折しもその会談の最中のはずですが、記事には
そのことは出てきません)
221 :
533 :02/12/27 19:49 ID:uks8QwIN
そのパイプライン計画はBBCが報じていました。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2608713.stm 上でも触れましたが、建設することで3か国が合意したとのことで、写真
も出ています。パキスタンの外相が署名している後ろで、カルザイとアブ
ドゥラが何やら目配せしあって?いる様子(w
この記事では、アフガニスタンの中央政府の支配権が及ぶ範囲が限ら
れている現状では外国の投資家は極めて慎重だろうとしていますが、
それはその通り。
もしアフガン政府が向こう1〜2年で強化されるとしても、その頃にはニヤ
ゾフ政権がぐらついているかもしれないし、また潜在的消費者のインドが
パキスタンを通るパイプラインに興味を示す保証もないしで、前途多難
と思います。
222 :
533 :02/12/27 19:54 ID:uks8QwIN
223 :
533 :02/12/28 19:10 ID:i4w0pfLS
北部の「軍閥割拠」の状況
http://www.afgha.com/?af=article&sid=28426 アフガニスタンの再建―銃による統治
タコマ・ニューズ・トリビューン 2002年12月27日 クリス・クロール
アフガニスタン セイアゲルド―オバイドゥラは北部アフガニスタンのこの
村の近くにある自分の農地がゆっくりと枯死してゆくのを見ている。果樹
園はかつては350本の木を数えたが、10本にまで減った。昔は小麦と大
麦が穂を垂れていた畑は乾ききっている。
長年の間、46歳の彼は時々ある干ばつも乗り切ってきた。数百年前から
ある灌漑システムは共有と共同管理に基づいており、そのおかげだった。
しかし武器を持った追いはぎたちが水路の上流に陣取り、彼の水を奪っ
て自分たちの木綿や米に回したので、彼は干上がってしまった。
224 :
533 :02/12/28 19:11 ID:i4w0pfLS
これを仲裁できる力を持った政府機関も援助組織もなく、オバイドゥラに 武器を与える者もない。どちらにせよ腹が減って戦えない。 「人間が問題ではない。その武器だ」とオバイドゥラは彼が水に近づけな いようにしている隣人たちについて述べた。マザリシャリフの15マイル北 に村はあり、水はその近くにある。「もし銃が全部なくなったら、古い制度 に戻ることができる。しかし今の状態が続く限り、そのことを口にするのさ え恐ろしい」 ハミド・カルザイ大統領が率いる親西側の政府は1年以上前に打倒され たタリバンに取って代わった。しかし国の大部分は、この地のある若者が 言ったように「銃を持つ者が政府」という無法状態である。 オバイドゥラのような零落した農民だけが犠牲者ではない。彼の苦境は いかに銃とそれを振り回す軍閥がアフガン経済を歪め、政府を妨害し、 人道援助や再建への援助の分配を妨げているかの一例にすぎない。
225 :
533 :02/12/28 19:11 ID:i4w0pfLS
外国に支援されてソ連やその後はタリバンと反乱軍が戦っている間、銃 はこの国に流れ込みつづけた。現在これらの武装集団は首都カブールの 外では事実上の政府であり、彼ら自身にしか責任を負わない。 米国や他の諸国は新アフガン軍と警察部隊を訓練しているが、効果的 な配備には少なくともあと2年はかかる。カルザイ政権はオバイドゥラの ような紛争を仲裁する手段をほとんど持たない。国際社会は平和維持部 隊をカブールの外に配置するのを拒否したが、それがあれば政府が支 配権をもつ助けになるかもしれない。 空白を埋めているのは軍閥と数千人のその武装した手下たちである。 文民の当局や法の支配より彼らが優越していることはここでは多くの含 意をもつ。
226 :
533 :02/12/28 19:12 ID:i4w0pfLS
軍閥がこの国の主な入国地点で何千万ドルもの税や輸入関税を集めて いることにカルザイ政権の閣僚はいらだちを募らせている。その金は政府 の財政にとって極めて重要なものだ。アフガン政府は軍閥による徴収が 今年1年で3億ドルにものぼると見積もっている。 あるインタビューでモハメド・アミン・ファルハング再建相は、政府はカブー ル空港に着陸する航空機で輸入される物資や、陸路を通っておもなトラッ クターミナルに入ってくる物資にかかる関税を徴収することさえできない ほど無力だ、それは武装勢力がこれらの枢要な場所を押さえているから だと不平を述べた。 「自力で国の歳入を得ることができない政府は完全な政府とはいえないし、 国家主権を持てるようにもならないだろう」とファルハングは述べた。
227 :
533 :02/12/28 19:13 ID:i4w0pfLS
北部アフガニスタンではこの状況は特に先鋭である。この地域の主要な 国境通過地点は3人の強力な軍閥に支配されている。アタ・モハメド、アブ ドゥル・ラシッド・ドスタム、モハメド・サルダル・サイエディである。 いずれもタリバンを駆逐するのに貢献した軍事指導者だが、依然として 武装した部隊を率いており、だいたい民族によって部隊が分かれている。 各人はカルザイから公式な軍の地位を与えられ、ドスタムは北部における 大統領の代理である。 これら3人が国家の利益より各集団の利益を優先させているのは明らか である。アシレフ・ガニ財務相は軍閥たちに対して、関税を中央政府に渡 すよう要求したが、西部ヘラート州知事イスマイル・カーンがそれに応じて これまでに500万ドルを送ってきただけである。 アタはインタビューで、集める収入は彼の部隊が政府と分け合うが、それ は政府が北部諸州に何ができるかを示してからだと述べた。
228 :
533 :02/12/28 19:13 ID:i4w0pfLS
もちろん中央政府はわれわれの必要を考慮してくれる限り、税収を得る 資格がある」と彼は述べた。 一方、北部の主要な援助組織は文官の当局と協力して援助物資を配布 しようとする彼らの努力に軍閥たちが干渉しており、問題を提起したり補 給物資の何パーセントかを要求したりすると述べている。 「誰と交渉したらよいか。権力基盤を強化しようとする。自分の欲で動いて いる個人か、それとも地域住民のニーズにこたえるためにある合法的な (しかし力のない)文官の当局か」とある救援関係者は怒って問いかけた。 ある救援機関の当局者は、来年の援助の優先順位を決めるために州知 事がマザリシャリフの主要人道援助機関を集めた会議のことを話した。 参加者が驚いたことに、この会議はアタが仕切っており、彼は1時間にわ たって、資金を向けてほしい計画のリストを並べ立てた。
229 :
533 :02/12/28 19:14 ID:i4w0pfLS
今も続いている脅迫や散発的な暴力事件も当地の援助団体に大きな損 害を与えている。6月にはフランスのNGOであるACTEDに属する車列が 武装集団に止められ、現金とコンピュータを奪われたほか、グループの 女性メンバーがレイプされた。 この襲撃が偶発的な暴力事件なのか、それとも援助機関に誰が北部の ボスかを知らしめるために行われた政治的事件なのかは議論の余地が ある。しかしアフガン人女性の援助関係職員らは、女性の権利や教育を 助長するようなプログラムに参加しないようにとの警告を受けていると当 地の援助職員は述べている。 10月に米国のロバート・フィン大使は、地方の武装集団の衝突でアフガ ン人6名が死亡したあと、マザリシャリフ周辺における新規プロジェクトに 対する米国際開発庁を通じた拠出を凍結したと述べた。
230 :
533 :02/12/28 19:14 ID:i4w0pfLS
「われわれはマザリシャリフ地域でこれ以上支援プログラムを立てること はできない。米国市民に「はい、どうぞ行ってそこで仕事をしてください」と 言えるような治安状況をもたらす能力をこの地域の指導者たちが欠いて いる状況が続いているからである」とフィンはその時述べた。 国連を含む国際的組織は自発的武装解除プログラムを北部で推進して おり、これまでに1600点の武器を集めているが、この計画にはアタとドス タムは限定的な支持しかしていない。彼らの部隊は全面的に武装解除さ れようとしているわけではないが、二人とも数か所の地域の武器収集地 点に現れて、武器の供出について指図したことがある。
231 :
533 :02/12/28 19:16 ID:oGFQNJ5R
#軍閥統治の実態についてかなり踏み込んだ記事。面白いといったら不 謹慎のそしりを免れませんが、冒頭の水の分配が武器を持った連中に 牛耳られていて伝統的な共同体関係が崩壊していることなどは、他の地 域でも見られることかもしれません。またマザリシャリフにおけるアタの統 治についてはこれまであまり記事を見たことがありません。 この状況をカルザイは何とかしなくてはならないわけですが、最近軍と民 政の分離を命令したのは(どの程度実効性があるかはともかく)その方向 の一つ。また最近新国軍がカブール近くの非合法チェックポイントを破壊 したと報じられたのは、空港に着く便からも徴税できないという現況を打破 する他の試みですね。地域勢力の側にも外国の援助に依存しているとい う弱みがあるわけなので、これをうまく利用して、かつ地域有力者の納得 も得ながら政府の統治を全国に拡大する実力を蓄える段階にあるという ところでしょうか。
232 :
533 :02/12/30 19:24 ID:7GDtzfeQ
今年はじめ、ムシャラフはインドに核を使う決意を表明していた(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2614401.stm アフガニスタンの話題から少々外れますが隣国の重要なニュースなので。
今年はじめに印パ関係が緊張したさい両国を仲介しようとした外国の指
導者たちに対して、ムシャラフはもしインドからの攻撃があれば「パキスタ
ンはその領土を守るために通常戦争以上に進むであろう」ことを明確に
したそうで、この発言が効果的にインドに伝わったために戦争が回避され
たのだろうと、カラチでの式典の席上で軍幹部に語ったとのこと。
#こういう関係にある隣国にガスを売ろうというのだから、パイプライン計
画も多難なわけです。
233 :
533 :02/12/30 20:51 ID:???
このニュースについて思うに、パキスタンが核を手にして、それがインド との戦争の抑止力になっている(と思っている)とすれば、かつて同国が 追求した「戦略的深度」、つまりパキスタンに対するインドの全面的侵攻 があった場合にアフガニスタンに政府と軍の中枢が避難してそこから反 攻するという政策を追求する必要性はかつてよりは薄れているのでは ないか。つまりアフガニスタンにしゃにむに親パ政権を樹立しようとして タリバンを支援したような、結果的には裏目に出た介入政策は今後は パキスタンの優先目標ではなくなるのではないか、という期待も抱かな いではありません。 ISI内部や北西辺境州にはまだ見果てぬ夢を追う連中もいるでしょうが。
235 :
533 :02/12/31 07:40 ID:???
>>234 そういえば今出ているビッグコミックのゴルゴ13で「ヘキマチヤール」の
話がちょこっと出てますね。
米国の裏金が「ヘキマチヤール」の麻薬製造に流れたとかいうことになって
いる(w
関係ないレスでごめんなさい。
>234 おもしろいスレ紹介ありがとで〜す:-) >235 533さん、地道な翻訳活動、ほんとにおつかれさまです:-)
237 :
533 :03/01/01 20:27 ID:FfngD2DV
新年おめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。 これからもできる限り情報のウオッチと提供に努めていこうと思います。 アフガニスタンの昨年は幸い大きな混乱もなく過ぎましたが、再建という 面からは助走期間だった感があります。 今年がよい年になるよう期待します。
238 :
533 :03/01/01 20:27 ID:FfngD2DV
昨年のニュースですが少々。
北部のテレビが武装解除を訴える
http://www.afgha.com/?af=article&sid=28528 マザリシャリフのバルフTVで29日夕、次のようなメッセージが流れた由。
「当局のみなさん。あなたがたは国の名誉と地位をを守るという仕事を
果たされました。今こそ銃を再建の道具に持ち替え、荒廃したわが国を
建て直す時です」
#マザリシャリフはアタ・モハメドが押さえています。TVは政府の意図を
反映した放送をしたものか。
239 :
533 :03/01/01 20:28 ID:FfngD2DV
240 :
533 :03/01/01 20:28 ID:FfngD2DV
米軍がパキスタン領に爆弾を投下(ロイター)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A58506-2002Dec31.html 米軍側の発表では、パキスタンとの国境に近いアフガニスタン領内を
パトロールしていた米兵が、パキスタンの国境偵察兵がアフガン側に
入ってきたため戻るよう呼び掛けたところ、相手が発砲し、米兵1人が
負傷。銃撃戦となり相手は「近くの構造物」に退避したため近接航空支
援を要請し、500ポンド爆弾1個を投下したとしています。
この米軍のコメントからは国境のどちらを爆撃したか不明ですが。パキ
スタンのトライバルエリアの南ワジリスタンの当局者は、米軍機がパキ
スタン領内のアンゴル・アダの町にある神学校を爆撃したと述べ、また
パキスタンの情報関係者は爆弾は2個だったと言っている由。負傷者
などはなかったようです。
事件が起きたのはシキン近くといいますから、12月に米兵1人が戦死
したあたりです(パクティカ州)。
241 :
533 :03/01/01 20:29 ID:FfngD2DV
この件についてワシントンポストの記事
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A60833-2002Dec31.html これによると、南ワジリスタンからの報道では、パキスタンの国境偵察
兵2名が死亡したと言っているとのこと。
パキスタンも米国も共同作戦に関する方針に変わりはないと強調して
いますが、パキスタン軍筋は「この種の事件は初めてだが、国境の緊
張が高いのが原因」と話した由。
米軍報道官によると、事件が起きたのは国境に関して係争のある場所
だったが、国防省筋は銃撃も爆撃もアフガニスタン側だったと信じている
と述べたとのこと。また報道官は、銃撃した男は確かに国境偵察兵の
制服を着ていたが、本物だったかどうかはわからないとも述べたとか。
#事実関係には曖昧な点がありますが、パキスタン側も交戦したのが
偵察兵だったことは認めている模様ですから、越境してきたのは変装し
たタリバンではなく本物だったように思えます。
いつぞやは我輩の質問に答えていただき、感謝する。 (注:偉そうな口調は、このネタ・キャラの性格設定なので気にしないように) ちなみに、先に紹介したこの「激動のアフガニスタンを行く」だが、 ガイドのM君なるアフガン人のお喋りの中に、面白い言葉がある。 「日本の車はいい」「日本人とイギリス人は信用できるが、アラブ人はダメだ」 また、市場では英語やロシア語、フランス語やドイツ語までが聞かれるという記述もある。 どこの国でも商人は逞しいようであるな。
243 :
533 :03/01/01 23:07 ID:FfngD2DV
>>242 アフガニスタンと英国は戦争した仲ですが、信頼関係というか互いに評
価しているのかも。
ISAFを英軍が指揮していた頃も摩擦に類する話は聞かなかったように
思いますし。
244 :
533 :03/01/01 23:07 ID:FfngD2DV
245 :
名無し三等兵 :03/01/02 06:13 ID:xEh/VUYt
明けましておめでとうございます。 いつも見ています。 533さん、ありがとうございます。
246 :
533 :03/01/03 13:57 ID:qetsCEi2
247 :
533 :03/01/03 13:58 ID:qetsCEi2
248 :
533 :03/01/03 13:58 ID:qetsCEi2
>大ごとになるかどうかは疑問。 ポチウヨとしてはオオゴトになっては都合が悪いんだろうな。(藁
250 :
533 :03/01/03 15:31 ID:qetsCEi2
地雷除去技術開発、対アフガン 政府が方針
http://www.yomiuri.co.jp/00/20030103i101.htm 政府は2日、国内重機メーカーと協力して、アフガニスタンの対人地雷
除去のためのハイテク技術開発に乗り出すことを決めた。山岳地帯の気
温の変化にも耐えられる地雷探知機用CPU(中央演算処理装置)の開
発や、でこぼこな路面でも常に地雷の埋まっている深さまで掘り返すこと
のできる高度制御ロボットアームの実現など、日本にしかできないハイテ
ク支援の実現を目指す。
経済産業省、防衛庁、外務省と文部科学省が協力した省庁横断プロジ
ェクトで、アフガニスタンに対する「顔の見える支援」として、2003年度後
半に実行する計画だ。
251 :
533 :03/01/03 15:31 ID:qetsCEi2
経産省によると、アフガニスタンには、内戦の影響で1000万個の対人 地雷が埋まっているとされる。国連ボランティアなどが犬の嗅(きゅう)覚 (かく)で地雷を探し出し、特殊な針を使って人手で除去作業を行っている が、難民らが月100人のペースで死傷しており、除去支援は急務となって いる。 今回のプロジェクトでは、経産省の外郭団体である新エネルギー・産業 技術総合開発機構が6億円、重機メーカーが6億円をそれぞれ拠出、地 雷処理技術連絡会を組織し、2003年末をめどに地雷除去の技術開発を 行う。 (1月3日03:03)
252 :
533 :03/01/03 15:32 ID:qetsCEi2
ラバニの娘の話
http://www.afgha.com/?af=article&sid=28633 アフガニスタンは「独立したメディア」を必要とする
ガルフニューズ 2003年1月2日 タニヤ・グースージアン
元アフガン大統領のブルハヌディン・ラバニは歴史書で女性解放の先駆
者のように書かれることはないかもしれないが、20歳になる彼の娘ファ
ティマはそれには脚注をつけ加えたいと思うだろう。
「父は女性の権利に全然反対していません! 父が大統領だった時には
女子学校がありましたし、女性はブルカの着用を強制されていませんで
した」と彼女は言った。「父は女性の教育を支持しているし、女性にも働く
場があると考えています。私を見てください。私は男女共学の学校に通っ
たんですよ!」
253 :
533 :03/01/03 15:32 ID:qetsCEi2
流暢な英語を話すファティマはシャルジャ(※アラブ首長国連邦)にある アメリカン大学でジャーナリズムを学んでいる。 この気力旺盛な女性は、去年ハミド・カルザイに道を譲るために自発的 に大統領の座を降りた彼女の父が西側のメディアに「ムラー」のステレオ タイプで描かれているのを悲しんでいる。 「メディアは父をステレオタイプ化しています。多分見かけがそう見えるか ら。メディアは間違った印象を受けています。父は本当はとても開かれた 心を持っています」と彼女は述べた。「彼にも限界はありますが。……父 は自分流のやり方で穏健派なのです」 彼女は数か月前にタイム誌に出た記事を引き合いに出した。それはラバ ニについていろいろ述べていたが、ファティマによると「まったく事実では ありません。でもそれはたぶんアメリカの雑誌だからでしょう」。
254 :
533 :03/01/03 15:33 ID:qetsCEi2
ラバニの政府は、タリバンがアフガニスタンの大部分を制圧する以前で は最後の民主的に選ばれた大統領だったが、「穏健派イスラム」であり 「比較的進歩的」だったと広く考えられている。 タリバン支配地域に比べると北部の状況は良かったかもしれないが、そ こでもラバニの大統領在任中(1992-1996)に重大な人権侵害や女性に 対する暴力があったと国連は報告している。 ファティマはアフガン人の新しい世代の一員であり、戦乱で荒廃した故国 を近代化することに熱意を抱いている。 卒業後は彼女はこの国のメディアを刷新することにエネルギーを使うつも りだ。
255 :
533 :03/01/03 15:33 ID:qetsCEi2
「アフガニスタンのどの政治指導者も、彼らの狭い関心に応える新聞や 雑誌しか持っていません。これらは自分たちを賞賛して反対派を批判し ています。誰も民衆がどう思っているかなど気にかけません。私たちには 独立したメディアが必要です」と彼女は述べた。 彼女の兄ジャラルはカナダに住んでいるが、オマイド(希望)という雑誌を 運営している。これは一般アフガン人が投稿した詩と、人間的興味のあ る他の記事に特徴があり、ファルシー語と英語で発行されている。タジキ スタンで発行してアフガニスタンに発送されている。 ファティマはアフガン・ソ連戦争のさなかにパキスタンで生まれた。1996 年にカブールのパキスタン大使館が攻撃されたのち、家族はロンドンに 居を移すことを余儀なくされた。1年後に彼女の父は家族をUAEに住ませ ることに決めた。
256 :
533 :03/01/03 15:34 ID:qetsCEi2
アフガニスタンの外で成長したにもかかわらず、ファティマは「どこにいよ うといつも自分はアフガン人だと感じています」と言う。 彼女は自分の父は政治的義務を果たすあまり、家庭生活をあまり顧み ないと説明するが、それでもラバニはいつも子供たちの野心を「支持して いる」という。「父は教育には厳格です。父は私たちに、何があろうと学業 は終えなければならないし、修士号は取らなくてはいけないと言っていま す」と彼女は述べた。 「父は私がジャーナリズムを勉強しているのを喜んでいます。父は多くの ジャーナリストを相手にしてきたので、重要な職業であることを知ってい るのです」 ファティマと9人の兄弟姉妹は主に母親の手で育てられた。母のことを 彼女は「強い女性」と表現している。
257 :
533 :03/01/03 15:34 ID:qetsCEi2
「母は父にとっても、兄弟姉妹にとっても大きな支えでした。私たちは母 にうんと頼っています」と彼女は言った。「母は戦争未亡人や孤児のため にバダフシャン州(アフガニスタン北部)に孤児院を開設しました」 ファティマは自分も姉妹も政治や社会問題に関心を持つようになったと 言うが、それはたぶんこの母が見本になっているのだろう。 「兄弟の誰も政治的野心は持っていません」と彼女は言った。「母はとき どき私に、あなたが次の大統領よと言ってからかいますが。…」ファティ マは大統領になりたがってはいないが、政界入りの可能性は否定しない。 「アフガニスタンでは物事が変化しています。5月に帰ったとき、私は変 化を感じました」 彼女の父はときどき彼女が女性運動家や政治家の会合に出るのを許し、 そこで彼女は見聞し学んだ。
258 :
533 :03/01/03 15:34 ID:qetsCEi2
父から学んだ教えの一つは、他人を過度に信用するな、大部分の人間 は金と個人的関心で動いているからだ、というものだ。 「父は私に、もし私が政治にかかわるなら、民衆というのは忠誠がない ものだし、めったに本当のことを言わないことを忘れてはいけないと言い ました。また友人は賢く選べ、発言には注意深くあれとも言いました」と 彼女は述べた。 ファティマはしかし、父の方針のすべてに賛成してはいないことを進んで 認めた。 「私には私の見方があります。たぶん私はアフガニスタンの外で見てきた ことに多少影響されていると思いますが、私は物事を違うように見ていま す。父がアフガニスタンを統治した方法は、私ならやるだろうという方法 とは違います」と彼女は感慨深げに言った。
259 :
533 :03/01/03 15:35 ID:qetsCEi2
260 :
533 :03/01/04 18:22 ID:/PPsJZon
パンジシール渓谷のエメラルドの話
http://www.afgha.com/?af=article&sid=28658 特別記事:アフガニスタンのエメラルド
自由ヨーロッパ放送 2002年11月28日 タニヤ・グースージアン
外国の地質学者や投資家たちが、北部アフガニスタンの豊かな天然資
源を再び見ようと、少しずつパンジシール渓谷に入って行くようになった。
この地域を訪れた人々は採掘の潜在的可能性に深い印象を受けるが、
23年間の戦争はこの国の宝石資源をほぼ手つかずの低開発状態に
おいたままにしている。
長年にわたってアフガンのエメラルドは北部同盟の収入源という汚名を
着せられていた。これらの宝石を売った収益―タリバンとの戦争時に北
部同盟にとって緩衝地帯となっていたその山々で見つかる―は暗殺され
たアーメド・シャー・マスード司令官が同盟のタリバンとの戦闘を財政的
に支えるために用いられてきた。
261 :
533 :03/01/04 18:22 ID:/PPsJZon
彼の義弟ラシッド・モハマディ(34)は内戦の期間中、この貴重な石の取 引に従事していた。 彼は1994年以来、アジアからヨーロッパ、中東へジェット機で飛び回り、 北部同盟のビジネス担当の片腕となってきた。彼は最近、アラブ首長国 連邦のアフガニスタン代理大使に任命され、またこの国の宝石産業を発 展させる役目に携わることに決まった。良い年には故マスードはこの国の 北東部に存在する数百の宝石鉱山から6000万ドルの収入を得ることが できただろう。宝石はアフガニスタンからパキスタンおよびタジキスタンに 運ばれ、そこでハードカレンシーに替えられて、銃や弾薬、ロケット砲、中 古のヘリコプターなどの購入費にあてられた。 技術的にはこの取引は違法なものではない。シエラレオネで起きた事件 ののち、国連は「紛争ダイヤ」の取引に反対する国際キャンペーンを行っ たが、アフガンの宝石の取引に対して規制がかけられたことはない。
262 :
533 :03/01/04 18:23 ID:/PPsJZon
しかし、アフガンのエメラルドは軽く扱われてきた。評判の高いコロンビア 産の中から選んできた多くのトレーダーからは厄介もの扱いされてきたの だ。今日、アフガンのトレーダーは、彼らの「地元産の」エメラルドは色、 輝き、弾性などの点でコロンビア産の最良のものにひけをとらないと断言 している。 モハマディはロシアのビジネスマンであるアレクス・ロガチンスキーとその 仲間を5月にパンジシールに招いた。これはロガチンスキーの最初のア フガニスタン旅行で、その唯一の目的はアフガンのエメラルドの潜在的 可能性を調べることだった。ボザラクの村に散らばる田舎屋敷の一つで、 アフガン流に絨毯を敷いた部屋で豪華な夕食を満喫したあと、主人と未 来の投資家は薄暗い明かりのついた客間に入り、そこの小さなテーブル のまわりに肩を寄せ合って座った。数個のガラスのボールにはダークグリ ーンの結晶した石の塊が縁までいっぱいに入っていた。
263 :
533 :03/01/04 18:24 ID:/PPsJZon
ロシア人たちは拡大鏡を取り出して、朝食のシリアルのように彼らの前 に置かれたこの貴重な緑の石をもっと精密に調べた。宝石は原石で、カ ットされていなかった。訓練された彼らの眼は石の非常に深くまで入って いるかもしれない亀裂を探した。 ロガチンスキーはこのエメラルドは非常に高い品質であることを認めた が、いくつかの問題を起こすかもしれない取引の一側面を見て取った。 「最大の問題は、アフガニスタンにはエメラルドの公的規制機関がない ことです。価格を決定する委員会もコンソーシアムもありません。政府は 取引をコントロールしていません。数家族が運営しているのです」と彼は 述べた。 モハマディはこの批判を退けた。エメラルドの価格は石の価値で決まる、 と彼は強調した。「キロあたりいくらで売っているわけじゃない」と彼は警 句を吐いた。
264 :
533 :03/01/04 18:24 ID:/PPsJZon
モハマディの話によると、28年ほど前に1人の羊飼いが鉱山を発見して 一産業を興した。アフガン産エメラルドの高級品は今日、1カラット(200 ミリグラム)が2000ドル以上する。より下級のは1カラット500ドルぐらいで 売れる。 「羊飼いは緑の石を見つけて村に持ち帰り、友人に見せました。噂が広 まり、1年後には彼らは採掘事業を始めました」とモハマディは説明した。 「[アフガン大統領だったモハマド・]ダウド・ハーン政権下[1973-78]には、 鉱山省が設立されてこの事業を監督しました。しかしこの政権が倒れた のち、鉱山はいろいろな人の手に渡りました。ソ連による征服とジハード の時代には、ムジャヒディンが鉱山を支配していました」と彼は述べた。 モハマド・カシム・ファヒム国防相の下にあるアフガン国防省が現在は鉱 山をコントロールしているが、鉱山は宝石を切り出すための先進的技術 がないことに苦しんでいる。
265 :
533 :03/01/04 18:25 ID:/PPsJZon
「地表近くに非常にたくさんのエメラルドがあります。…これは山の地下 深くに眠っている富を示すインジケーターです」モハマディは説明した。 「われわれは採鉱のために開発されたものではない鑽孔機を使っていま すし、ダイナマイトも使います。ときどき、でたらめな爆発で宝石が損傷し たり失われたりすることがあります。われわれには爆発物を仕掛ける前 にエメラルドのようすをチェックするための新しい機械やレーザー、X線 が必要です」と彼は言った。 モハマディは西側の服装をパリッと着こなし、このビジネスを「カジノ」に たとえる。「何年もかけて10万ドルを費やしても、何も得られないかもし れません。しかし別の時にはただ1度で何百万ドルも作れます。私たち は自分の鉱山のもつ潜在的採掘可能性を予測する設備を持っていませ ん」。
266 :
533 :03/01/04 18:25 ID:/PPsJZon
800名から1200名のアフガン人労働者が採掘場で働いている。これらの 労働者の年齢は12歳から65歳にわたり、閉所のトンネルの末端で金 属の棒や鉄槌、かなてこ、シャベルを使い、またダイナマイトで破砕され た粗石をより分ける辛い作業に従事している。彼らは週5日山麓に泊ま り込んで働いているが、それは鉱山への道が毎日通うにはあまりに遠い からである。一番近い村にも徒歩で2時間かかる。 労働者も彼らが掘り出した宝石の小さなかけらを貰っているが、道具類 を支給し経費を支払っている実業家はかなり大きな宝石を得ている。パ ンジシール渓谷でエメラルドの取引に携わっているのは30家族ほどで、 その大部分は北東部で支配的なタジク人の部族に属している。 パンジシール渓谷のエメラルド採掘に対する課税はソ連占領期からマス ードの資金源になっていたが、近年には彼は採掘や宝石の販売に対す る統制を強化していた。彼が作ったシステムは去年(※2001年)の9月に 彼が暗殺されてからも存続している。
267 :
533 :03/01/04 18:26 ID:/PPsJZon
今は誰が取引をコントロールしているのかと聞かれて、モハマディは冗談 まじりに答えた。「誰かだ!」 タニヤ・グースージアンはアフガニスタンが専門のジャーナリストである。 #前スレ629-631で紹介した記事と重なるところがありますが、前スレは 過去ログ入りしていて、専用ブラウザでないとすぐ見られません。 マスードが資金を得ていたエメラルド鉱山。今でもそれを継いだファヒム が管理しているようですが、収益は国防省(国家)の歳入になっているの か、それとも北部同盟のマスード派の私的権益になっているのかは必ず しもはっきりしません。もっとも記事中のロシア商人の話からはあまり国家 管理が進んでいないような感じ。 この記事によると鉱山はまだまだほんの一部しか開発されていないよう ですから、将来とも重要な収入源になるでしょうが、国家管理におくまでの 間には摩擦があるかもしれませんね。
268 :
533 :03/01/05 17:21 ID:0Nq8IaLD
米国とパキスタンの部隊がアフガン国境で銃撃戦
http://www.yomiuri.co.jp/05/20030104id22.htm 【イスラマバード=新居益】「対テロ戦争」で足並みをそろえてきたはず
の米軍とパキスタンの間で、不協和音が高まっている。アフガニスタンと
パキスタンの国境地帯で、米パの部隊が銃火を交える事態が相次いで
発生したためだ。パキスタン領内における米軍の活動をめぐる両国の認
識の違いや国境線問題が浮上しており、「対テロ戦争」の雲行きに影響を
与えかねない。
4日付パキスタン高級紙「ドーン」によると、パキスタン―アフガン国境
地帯にあり、パキスタン側が自国領と主張するアンゴール・アダで3日、
米軍部隊とパキスタン国境警備隊との間で約2時間にわたり銃撃戦が
発生した。
269 :
533 :03/01/05 17:21 ID:0Nq8IaLD
同地では先月29日にも小競り合いがあった。アフガン駐留米軍報道官 によると、米軍部隊が29日、パキスタン国境警備隊員に銃撃され、米兵 1人が負傷した。米軍機は、男が逃げ隠れた近くのマドラサ(イスラム神 学校)跡地を空爆した。 パキスタンのカスリ外相は4日発表した声明で、パウエル米国務長官が 3日、パキスタンのムシャラフ大統領に電話し、「再発防止に努めるため、 相互の調整を強化することで一致した」ことを明らかにし、事態の沈静化 に努めている。 しかし、アフガン内で活動する米軍が、国境を越えてパキスタン領内で 追撃できるかどうかをめぐる両国の見解の対立は解消されていない。
270 :
533 :03/01/05 17:22 ID:0Nq8IaLD
米軍のクラッター報道官はロイター通信に対し、「米軍が国境を越えるこ とはあり得る。それはパキスタン政府も承知しているはずだ」と語ったが、 カスリ外相は声明で「パキスタン国内で作戦を実施できるのはパキスタン 軍だけだ」と改めて強調、“越境攻撃”への反発をにじませた。 問題を複雑にしているのが、アンゴール・アダが、アフガンとパキスタン のどちらに属するかでも、見解が分かれていることだ。米軍報道官は「ア フガン領内」とするのに対し、パキスタン政府は「パキスタン領内」(クレシ 大統領報道官)との立場だ。 パキスタン―アフガン国境の山岳地帯は、パシュトゥン人の部族地域。 部族は国境を越えて行き来しており、「大まかな国境線はあるが、細かい ところまで両政府の合意はない」(パキスタン連邦政府辺境省幹部)のが 実情だ。 (1月4日23:07)
271 :
533 :03/01/05 17:22 ID:0Nq8IaLD
#先日の爆撃以後も銃撃戦があったという記事。これから考えると暮れ の事件も本物の国境警備隊員がやったもののようですが、前に爆撃した マドラサ(上の記事では跡地となっている)のあるアンゴル・アダの町の 帰属自体に議論があるというので、爆撃に関する米とパキスタンの発表 の食い違いが理解できました。 こういう事件があってもなくても、米軍としては見境なくパキスタン領内に 攻撃することは難しいから、タリバン残党としてはいわば「戦略的深度」を 得ていることになりますが、最近は戦闘の話は国境地帯以外では聞かれ なくなっています。タリバンはアフガニスタン内の地盤を失い、国境外から 攻撃してくる「外敵」のようになってきているように思えます。それはそれ で(パキスタンとの「友好関係」を犠牲にすることにはなりますが)アフガン 国内の足並みを揃えるような効果はあるかも。
272 :
533 :03/01/05 18:55 ID:0Nq8IaLD
カルザイの反軍閥キャンペーン(ユーラシアネット)
http://www.eurasianet.org/departments/insight/articles/eav010303.shtml アーメド・ラシッド 1/03/03
米国と国連の支援のもと、アフガニスタンのハミド・カルザイ大統領は10
億ドルの再建努力の一環として、軍閥のもつ民兵を武装解除する計画を
進めている。彼は米軍の協力を得て、この国の幼弱な官僚制を周辺地域
に拡大しようとしており、政府の金庫に入らない密輸経済を根絶する計画
を仕上げようとしており、また10月までに憲法を制定する独立委員会を
立ち上げた。
2002年6月に移行政権の指導者に就任して以来、西側とアフガンの観察
者はカルザイが軍閥の権威に対して決定的な挑戦を行うことを避けてい
ると批判してきた。12月に彼は軍閥に6月までに武装解除するよう求め
た命令を発し、またこの期限にいっそう現実性を与えるために政府を強
化すると約束した。
273 :
533 :03/01/05 18:56 ID:0Nq8IaLD
カルザイはアフガニスタンの官僚制が弱いために、アフガンの多くの地域 を効果的に統治している軍閥に対抗することは中央政府にとって難しい と述べた。「軍閥は中央政府なしで存続できないこと、中央に挑戦するほ ど自分が強くないことを知っています」と彼は12月に彼のオフィスで行わ れたインタビューで述べた。「反抗的態度はあるかもしれませんが、挑戦 はありません。われわれが指揮していますが、中央政府の権威と、地方で の管理の欠如との間の大きな断絶があります」 反軍閥キャンペーンの準備として、カルザイは彼のスタッフの要注意人物 をパージしようとした。12月に彼は各州の29名の当局者を免職し、汚職 について語り、また軍閥が各州で政治と軍事の役割を兼務してはならない とする命令を発した。この迅速な行動はアフガニスタンがいまだプロフェッ ショナルな統治階級を欠いていることを示すのを彼は知っている。「善良 で訓練された人たちが私には必要ですが、現在は不足しています」と彼は 述べた。
274 :
533 :03/01/05 18:57 ID:0Nq8IaLD
もし軍閥を弱めようとするなら、カルザイは政府にも広範な変更を加えな ければならないかもしれない。ロヤ・ジルガと呼ばれる大評議会で選ばれ てから、カルザイは数人の軍閥を政府に迎え入れてきた。なかでも有名な ウズベク人軍閥アブドゥル・ラシッド・ドスタムは虐殺と腐敗で告発されて いる。カルザイは自分の決定を後悔してはいないと述べたが、軍閥に対す る一般の反感を過小評価していたことを認めた。「政治的には民衆は私た ちより先を行っています。人々が私たちに求めていることは大きく、また彼 らは中央政府の必要性を理解しています」とカルザイは述べた。 現在までのところ、このキャンペーンはまあまあ成功しているといったとこ ろである。約10名の当局者が辞任を拒否した。北東部クンドゥズ州では、 国連がモハメド・ダウドを援助して約6000点の武器を集めた。しかしヘラ ート州では強力な軍閥イスマイル・カーンが2万5000の兵力の武装解除 を拒否した。軍閥の中には軍事か民政かを選べというカルザイの命令を 受け入れた者もいるが、他の者は聞かなかったふりをしている。カルザイ はこの不均一な進展は権威への挑戦というよりペースの問題だとした。
275 :
533 :03/01/05 18:57 ID:0Nq8IaLD
「少なくとも誰も政府の命令を拒否するほど厚かましくありませんが、アフ ガン時間で動いている人もいます」と彼は述べた。 軍閥が退却するには、アメリカのアフガニスタン政策もまた変わらなけれ ばならないだろう。アメリカと連合軍は2001年秋のタリバンに対する軍事 行動の間、ドスタムや他の軍閥を支援したし、専門家はアメリカの金はま だアルカイダとの戦いの名目で軍閥の部隊の給料に充てられていると述 べている。「アメリカは軍閥と政府を分断するような戦略ではなく、政府の 方に軸足を移した新戦略を必要としています」と重要な顧問はカルザイに 語った。 米当局者は12月にカルザイが述べた新国軍建設の約束を支持している。 これは軍閥体制を著しく弱めるだろう。しかし今までのところ国防省はこの 仕事にぐずぐずしており、7万の国軍のうち2000の兵士が訓練を受けた にとどまる。
276 :
533 :03/01/05 18:58 ID:0Nq8IaLD
一方米国は国防省の大改革のための資金を拠出しており、モハマド・ファ ヒム国防相に対して、少なくとも33名の高官を他の民族の代表に替えるよ う圧力をかけている。ファヒムはこれに従うと約束したが、観察者はファヒ ムが民族間バランスを達成し、パンジシール渓谷に蓄えているといわれる 武器のストックを引き渡すまでは軍閥が居座るだろうとみている。 彼のボスと同様ファヒムは軍閥体制を掘り崩すために働いていると主張す る。「この原則には真の意味の反対はありません」とファヒムは述べた。「武 装解除は新国軍の建設と並行して進めなければなりませんが、国連のプ ログラムでこれらの除隊兵士に生計の道や収入を与える必要があります。 …すべては国連がどれぐらい速く動けるかによります」ファヒムは1月にワ シントンを訪問する予定である。彼はペンタゴンにカブール以外の州でも 部隊を訓練することを求めるつもりだと述べている。
277 :
533 :03/01/05 18:59 ID:0Nq8IaLD
軍閥の部隊を武装解除するのは困難な仕事だと判明しつつある。「武装 解除した兵士には相応の収入を提供しなくてはなりません」と国連のため に民兵の武装解除に従事するスルタン・アジズは言った。「誰もが武装して いる国ですから、悪夢のようなシナリオは皆が兵士のようなふりをして退職 金をもらおうとすることです」。軍閥は国連とも戦うことができる。日本、カナ ダ、スウェーデンなどが約8000万ドルを武装解除のために拠金している 一方、専門家は軍閥たちは毎年6800万ドル以上の金を集めていると推 計している。各国の専門家はカルザイ政権はおよそ5万の軍閥兵つまりフ ァヒムの目標の25パーセントを武装解除できると見ている。 それにもかかわらずカルザイは人気を保っており、信頼されている。「政治 にはモラルの見地がなければなりません。タリバンにはモラルの見地がな かったため、国を破壊しただけで建設できませんでした」とカルザイは述べ た。カルザイがその政権の正統性を打ち立てるために他の統治者に立ち 向かう決意を固めたことは明らかである。
278 :
533 :03/01/05 18:59 ID:0Nq8IaLD
#「タリバン」の著者アーメド・ラシッドの記事。依然アフガン・ウォッチを続 けているようですから、何年かしたら「タリバン」の続編というか、新生アフガ ニスタンについての本を読みたいものです。
279 :
名無し三等兵 :03/01/05 20:20 ID:FLsB+59t
533さん、いつも有難うございます。 ラシッド氏の続刊を期待したいですね。 次の焦点はやはりパキスタンの部族地域になりそうですね。 インドとの緊張をはらんでISIと原理主義派、ムシャラフの駆け引きが 続くのでしょうか。
280 :
533 :03/01/07 06:45 ID:L+qqud8i
281 :
533 :03/01/08 19:06 ID:XAduavwz
282 :
533 :03/01/08 19:07 ID:XAduavwz
国境を越えた追撃問題で合意(ワシントンタイムズ)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=28839 両国がこの問題で合意した模様で、今後もこれは行われうるが、どちら
の側(パキスタン、アフガニスタン)とも抗議などは行わないということに
なったと外交筋が述べたとのこと。
外交筋によると、年末の件は報道のされ方で大きな問題になったが、過
去にも両側ともホットパーシュート(国境を越えた追撃)はあった。
また侵入・爆撃があったのが係争のある国境だったことはすでに報道さ
れていますが、この記事によると、地図によって問題の場所がアフガン
領だったりパキスタン領だったりするそうです。
また米兵を撃った兵士が言うには、そのときは興奮しており、米兵が自
分の管轄地域に入ってくるのを見て撃ってしまったが、反撃に遭って仲間
とともに近くの建物(廃校のマドラサ)に逃げた。一方米軍側はそこがアフ
ガン領だと思っていたので、そこに侵入してくるパキスタン国境警備兵に
退去を呼び掛けたら撃たれた、ということだとこの記事は述べています。
283 :
533 :03/01/08 19:08 ID:XAduavwz
#この問題は複雑で、別の報道によるとインドがカシミール・ゲリラの攻 撃があった場合、追撃してパキスタン側カシミールに入る権利を主張して おり、パキスタンとしてはこれは認めるわけにいかないことから、米兵の 「侵入」に対しても(政府レベルで)認めるような言質を与えられない事情 があるようです。
284 :
533 :03/01/09 19:32 ID:l9utxUBg
285 :
533 :03/01/09 20:04 ID:l9utxUBg
カンダハルのレーズン工場(AP)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A31892-2003Jan9.html かつては輸出産業だったアフガニスタンの干しぶどう製造が復活してい
るという話題。タリバン時代には女性の就労が(一部を除き)禁じられて
いたわけですが、この工場で働くのは65名の女性従業員で、レーズンの
洗浄・選別・パックなどをしています。多くは戦争未亡人で、その収入で
家族を支えている人が多いとのこと(賃金は1日1.7ドル。なお去年、瓦
礫撤去をする作業員が1日1ドルと報道されていました)。
アフガニスタンのレーズンは70年代には7万トンを輸出していたそうです
が、内戦期以後は生産が減少し、トルコやイランなど他の生産国が伸びて
いました。
この工場ですでにチェコに100トンを輸出し、現在は英国からの数十トン
の注文にかかっているとのこと。
いつも翻訳ご苦労。我が国情報部もいつも参考にさせてもらっているよ。 さて、今日はフランソワ・ミッセン「地獄からの証言」(故サンケイ出版)から、 ダウドの最期の様子を一部割愛で紹介したい。 私(政府高官ジャマル・スルタニ:仮名)は後に、ダウドの地下指令部にどのように突撃がなされ、 どういう最期を迎えたか、詳しい情報を知った。 王宮の周囲は高い壁で固められていて、内部が見えないようになっていた。王宮地下司令部と外部とは、 数ヶ所にある哨舎を通じて接触でけるだけであった。 正午少し前、閣議が開かれていたが、このとき最初の砲撃を受けた。 攻撃が始まるとダウドは直ちに閣議を中止し、大臣達に、自由にしてよいと言った。 「自宅に戻りたい者はお帰りなさい……。自宅に戻らない者は、王宮にいらっしゃい。 何の遠慮もいらない。忠誠を誓う軍隊が到着するまで戦おう」 既に戦車と戦闘機の砲撃に晒されていた閣議室をダウドが出たとき、彼に着いていった大臣は3人であった。 内相、副大統領、そしてワイド・アブダラーである。 彼ら以外はさらに閣議室に留まり、ぐずぐず逃亡計画を練っていたため、庭から進入してきた ハルクの第一特別攻撃隊の手で逮捕されてしまった。農相、情報相、法相、文相などがそうである。 ダウドは王宮二階の非常に大きな広間にあって、ますます激しさを増す戦闘機の爆撃から逃れていた。 篭城軍と大統領一家は、王党軍に一縷の望みを託していた。食糧が支給された。 大統領にはまだ服を着替える余裕があった。彼は格子縞の上着を着、地下司令部の上や、 辺り一面に落とされるロケット弾の音に気も狂わんばかりになっている子供達の気を鎮めようと、 懸命になっていた。
五時であった。王宮だけが、否、より正確に言えば王宮二階だけが、 市中のあちこちにあった島々を次々飲みこむ大洪水に、 最後まで抵抗を試みる島であった。 商相がメガホンを手に王宮に近付き、降伏するようダウドに頼んだ。 ダウドは地下司令部の銃眼に機関銃の一斉射撃を命じ、どういうわけか さっきの閣議に姿を見せていなかったこの大臣に、 「総司令官に、私がどこにいるか教えてやれ……」 と言った。 大臣のそばにいた大尉が、警察長官でありながら、急に反乱軍の内相づらを しはじめたカディルに、ダウドの要求を伝えた。 カディルは最期の突撃を命じ、ダウドを殺せと命じた。今度は扉越しに、 大尉を従えた電気通信相グラブゾイが、大統領と最後の交渉を行った。 十メートルかそれより少しあるかの距離であった……。 ダウドは、総司令官を連れて来いと、再度同じ要求を繰り返し言った。 事はあっという間に起こった。 外部の二人が扉を突き破ろうとした。扉の正面と上部に一斉射撃を食らわせた。 二人は遂に地下司令部に侵入した。 自動小銃を持って扉の正面に立っていたダウドが、 二人に向けて弾丸の雨を降らせた。グラブゾイが腕に負傷した。 これがダウドの最後の勇姿であった。 ダウドは大尉の軽機関銃弾に倒れた。崩れ落ちるダウドの上に、 ダウドの妻が身を投げた。彼女は、ダウドの弟ナイムや、子供達諸共 銃弾の雨を受けた。彼らは主ダウドの上に、折り重なるように倒れていった。 宮殿内で殺戮が続いていた。夕刻には死者は九十一人を数えた。 逮捕された大臣や運転手達は、この死者の数には含まれていない。 彼らは後にリンチを受けた。 夜陰に紛れて脱出を試みたダウド親派のバラ・イサール隊も遂に降伏した。 ダウドとその家族の遺体は一日王宮に放置され、二四時間経過後、夜、 プル・チャルキ刑務所近くの広い土地に運ばれた。一つ大きな穴が掘られ、 そこに全員がぶち込まれた。
288 :
533 :03/01/10 19:21 ID:SWPmtJVN
>>286-287 ありがとう。このクーデターから事態が悪い方へ悪い方へと転がっていき
ましたね。
北隣に超大国「ソ連」があるという当時の状況下では、ソ連の強い影響で
近代化をめざす潮流が出現するのは避けられなかったでしょうが。……
ところで現在のアフガンとイラン(「貴国」と言わないといけないかw)との
関係は良好ですね。米はいい顔をしないかもしれませんが、パキスタン
とのバランスを取る上でもイランとの関係はどうしても必要。
289 :
533 :03/01/10 19:23 ID:SWPmtJVN
折しもアブドゥラ外相がきのうから4日間の日程でイラン訪問中だそうで
す。(ロイター)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=28930 これによるとアブドゥラは出発前に、米国もイランのアフガン再建への協
力は歓迎していると述べたそうです。それはイランが反タリバンであるこ
と、麻薬のこともあってアフガン政府の強化を望んでいるなど、めざす「ゴ
ール」に米国との共通点が多いからとしています。
一方アブドゥラはパキスタンに対しては、もっとタリバン狩りに努力すべき
だと言っています。
#カルザイとアブドゥラは見たところ協力関係は密接な印象を受けますが、
出自から言ってもアブドゥラの方が反パキスタン感情が強いでしょう。
290 :
533 :03/01/10 20:12 ID:SWPmtJVN
291 :
533 :03/01/10 20:12 ID:SWPmtJVN
292 :
533 :03/01/11 13:19 ID:6owoaayL
バーミヤン渓谷の再建(AP)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A38651-2003Jan10.html アミル・シャー AP通信ライター 2003年1月10日 2:19PM
アフガニスタン バーミヤン―サイド・アスカルと妻と4人の子供たちは
険しい岩壁に彫られた煙が立ちこめる洞窟を1部屋しかない家にして
いた。そこはかつてアフガニスタンの有名な仏像が立っていたところで
ある。
この家には家具はほとんどなく、床は汚れ、1枚のプラスチックのシート
を窓代わりにしている。しかしタリバン体制の頃に山中に逃げていた
彼らにとっては、これでも大きな進歩なのだ。
いまタリバンが去って、約50家族―貧しいバーミヤンでも最も貧しい―
が洞窟でやっと暮らしながら、よい日が来るのを待ち望んでいる。
293 :
533 :03/01/11 13:20 ID:6owoaayL
「ここの洞窟暮らしは大変だ。寒いし、娘は病気だ」とアスカルはもう1人 の娘の手から水の入ったバケツを取りながら言った。この娘は45分も かかって危険な道を洞窟まで上ってきたのだ。 首都から約60マイル西にあるバーミヤンはアフガンの豊かな歴史の輝 かしい中心地だった。1500年前からそびえ立つ一対の仏像がその王冠 だった。タリバンはこれをイスラムの解釈に反する偶像だとして、2001年 にこの像をダイナマイトで爆破した。 アスカルの洞窟はかつて像があったところから約100ヤード離れている。 タリバンは東部アフガニスタンのパシュトゥン人に起源をもつが、1998年 から2001年の間にこの地のハザラ民族の多数を殺害し、家や作物を焼 き払い、家畜を盗んだり殺したりした。
294 :
533 :03/01/11 13:21 ID:6owoaayL
タリバンは5000戸以上の建物を倒した。この地域にはまだ電気はなく、 水は川から汲んでいる。 しかし人々は生活を元通りに組み立てはじめている。一軒ごとに一歩一 歩。 気温がマイナス4度(訳注:「マイナス4」としか書かれていないが、華氏 マイナス4度なら、摂氏ではマイナス20度)にまで下がる冬でも、バザー ルにある50軒あまりの店や食堂、小さな学校は雑踏している。道路や 家の新築工事が希望をもたらしている。 この再生の大きな要因は米軍の駐留にある。バーミヤンでは人々は微 笑し、手を振って米軍を迎えている。これは米軍や他の部隊がタリバン やアルカイダの残党を捜している南東部アフガニスタンとは著しい対照を なす。
295 :
533 :03/01/11 13:21 ID:6owoaayL
「私たちは目立つようにしています」と食べ物を買いに来た米兵は言った。 米軍は最近バザールの近くの川に橋を架け、毛布や食糧を配布し、数戸 の家の再建に協力したとこの兵士は述べたが、自分の名は明らかにしな かった。 バーミヤン市長のナシル・アーマドはタリバンが彼の親類4人を殺し、彼を 2年間投獄していたと語った。「もしアメリカが行ってしまったら、あのテロ リストどもはまた戻ってきて殺しを始めるだろう」 アフガンおよび外国のNGO約25団体が再建努力を手伝っている。最も活 動的なものの一つであるアフガンの慈善団体シュハダは、絨毯織りのワ ークショップから助産術、看護課程にわたるプロジェクトを運営している。 この団体は11戸の家を建て、さらに200戸を計画中である。
296 :
533 :03/01/11 13:22 ID:6owoaayL
タリバンは谷から追い払われたが、まだ残党が周辺山地で活動している と考えられている。月曜にはタリバンの疑いのある者がバーミヤンで逮捕 され、カブールに送られた。 米軍の駐留は報復に対する抑止力にもなっているかもしれない。 アーマド市長は、彼の隣人がタリバンといっしょになって彼の家を略奪した が、報復は望んでいないと語った。 「あの男は私に家畜や家を弁償できるわけがないですから」バザールの近 くの道路工事の監督を手伝っているアーマドは言った。 彼は工事現場の方に手をやった。 「正しいやり方はこれです」と彼は言った。
297 :
533 :03/01/11 16:25 ID:6owoaayL
武装解除計画(ロイター)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=28953 アフガンと国連が大規模な武装解除を計画
スイスインフォ 2003年1月10日 サイモン・ディナイアー
カブール(ロイター) アフガン政府と国連は制御しにくい民兵を武装解
除し、復員させる新規の大規模な行動を開始しようとしていると当局者
は述べた。
この計画では25万にのぼる民兵は武器と引き換えに現金、職業訓練、
仕事を見つけることへの援助を受け取る。この計画は新国軍の建設と
並行して進められる。
この2つは別々のものだが不可分に結びついており、ハミド・カルザイ
大統領の政府が影響力を全国に拡大し、個々の封建所領のパッチワー
クを中央政府のコントロール下に置こうとする新たな動きの一環をなす。
298 :
533 :03/01/11 16:25 ID:6owoaayL
それはまたイスマイル・カーンとかアブドゥル・ラシッド・ドスタムのような 地域司令官の忠誠を試すリトマス試験紙でもある。彼らは私兵を解散し、 いくらかの兵士を新国軍に提供し、他の者は復員させることを求められ るだろう。 政府当局者はロイター通信に対して、ドスタム、イスマイル・カーンなど はすべてこの計画に参加する署名をしたと述べた。 しかし外交筋は私的見解として、北部や西部のこれら地域指導者が、 制御しにくい南部や東部にいるもっと小規模な司令官たちも同様だが、 完全には信頼していない政府にみずからの権力基盤を差し出すことに 興味を持つかどうかは疑問だと述べた。 「ドスタムやイスマイル・カーンのような地域司令官にとっては、これは 時流に乗って新生アフガニスタンの建設に一役買うか、それともそうし ないかという機会だ。単純なことだ」
299 :
533 :03/01/11 16:26 ID:6owoaayL
この運動を調整している国連当局者の1人であるポール・クルックシャ ンクはそう述べた。 カルザイは武装解除、復員、再統合を監督するための3つの小委員会 を今月後半に指名する予定である。 地方事務所は南部のカンダハル、北部のクンドゥズ、西部のヘラート、 東部のジャララバードなど国の主要な8地点に設置されることになって いる。 「記念碑的事業」 この計画の資金の一部は日本が提供しているが、国連当局者は春か 初夏までにはこの計画を軌道に乗せることができるよう望んでいる。彼 らによると、5月までにはこれが順調にいくかどうかわかるだろうという。
300 :
533 :03/01/11 16:26 ID:6owoaayL
これは2001年12月にカルザイ政権がタリバンに取って代わってから、ア フガニスタンの強力な民兵を武装解除しようとする最初の統合された努 力である。 国連当局者によると北部ではいくらかの「自発的」武装解除が非常に限 られたスケールで実施されているが、回収された武器は地域司令官自 身が管理する倉庫に保管されているという。 今回は銃はカブールの中央政府に引き渡される。ほとんどは破壊される が、状態の良いものは新国軍の武装に役立つだろう。新国軍はすでに 武器の入手や新兵の徴募に取り組んでいる。 アフガニスタンの多くの地域では武器を所有することが深く根づいた文化 になっている。銃は食糧を手に入れるにも防衛にも役立つ。個人所有の 銃器をすべて取り上げるのは、米国でそれをやろうとするのと同じぐらい 難しいだろう。
301 :
533 :03/01/11 16:27 ID:6owoaayL
「このプロセスが終わっても、アフガニスタンが武器のない地域になろうと しているなどとは決して言えないだろう」とクルックシャンクはロイターに語 った。 そのかわりに組織された民兵だけが、武器を提出して一時金を得る資格 をもつ。彼らは何度も何度も同じことをして金を得ることがないように指紋 を押し、またおそらく虹彩のスキャンを受ける。 不正を防ぐのは大変な仕事である。人々が武器を提出して金をもらい、 その金で翌日新しい武器を買うのを防ぐことができるかどうかはやってみ ないとわからない。
302 :
533 :03/01/11 16:29 ID:6owoaayL
#日本も資金提供して行われようとしている武装解除計画の詳細記事。 この記事にもあるように全土の「刀狩り」は不可能でしょうが、これが実行 されれば、少なくとも各地の安全性をいくぶんなりとも高めることにはなる でしょう。 10年ぐらいして平和が定着すれば、武器を手放しても安全だと思う人は もっと増えるでしょうが。 当面はトライバルエリアの武器屋が繁昌しないように注意しないと(^^;)。
303 :
名無し三等兵 :03/01/11 21:38 ID:O+HpBMEY
このスレ、やっと見つけた。 もっと早く見つけたかったよーーー。 俺にとって、マスードは神。いつかきっと、墓参りをしたい。 マスードの息子が、余りに似ているため、過大な期待をしてしまう。 立派な父親を持った子って、案外平凡だったり、道を誤ったりしがちだから、大丈夫かな。
長岡洋海だっけ? あの人の講演言ったよ。アフガニスタンの復興の現状がテーマ だったのに、1時間半の枠いっぱい+30分ずっとマスードについて語ってた。最後は ずっと泣いてた。マスードにずっと会いたいって言ってたよ。莫逆の友だったんだね。
マスードへの思い入れが激し過ぎる長倉洋海は、情報ソースとしての価値なし! ……と、タリ警が言ってたよ。
306 :
名無し三等兵 :03/01/11 22:43 ID:YxU7JveL
戦場なんだ。ソースなんか関係ない……ロマンだよ……なんつって
307 :
533 :03/01/12 19:37 ID:mUfLIAIU
武装解除計画の続報(ロイター)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A45253-2003Jan12.html きのう翻訳した記事もロイターのでしたが、きょうの記事によると、カルザ
イは武装解除・新国軍編成関係の委員会を4つ作ったとのこと。これらは
武装解除、党派に属する戦士の社会への再統合、国軍の新兵徴募、国
軍兵士の訓練の4つとされています。
この中で最重要なのは武装解除委員会で、これはハザラ人指導者のハリ
ム・ハリリが委員長になるだろうということです。
再統合委員会の委員長はタジク人で国防次官のアティクラ・バルライ、他
の2つの委員会はパシュトゥン人が委員長になるとのこと。
#ハリリは良い人選かと思います。タリバン崩壊後にはハザラ人による報
復も伝えられましたが、その後は他党派との衝突の話もほとんど聞かれず
(私が知っている唯一の例外はガズニ州でパシュトゥン人とハザラ人が衝
突したことがあったこと)、地元のバーミヤンでは塔を建てて、マスード、ア
ブドゥル・ハク、マザリらの冥福を祈ったりしていました。
308 :
山崎渉 :03/01/12 20:57 ID:???
(^^)
>307 わしは逆にハリリはおもしろい人選だと思いましたです。 一筋縄ではいかない武装解除委員会の委員長なのに、そこにハリリを持ってきた ということは、じつはカルザイの指導力は、いわゆる「軍閥」の連中をしのげるくらいに なりつつあるのかなぁ、などという印象を持ちましたです。
>>309 >じつはカルザイの指導力は、いわゆる「軍閥」の連中をしのげるくらいに
ふと、戦国大名の佐竹を思い出してしまいましたです。
>>310 国王陛下お久しぶりです、まだ続いてますんでたまにはのぞきに来てくださいな
スレとは関係無いのでsage
312 :
533 :03/01/13 19:31 ID:rAsDVXmJ
>>309 そうですね。確かにハリリも「軍閥」の一人。
その面から考えてみますと(推測にわたりますが)ハザラ人部隊は北部同
盟としてタリバンと戦ってきた部隊の中では武装がもっとも悪く、これは今
でも解消されていないのではないかと思います。自力で兵を養うには中央
高地は貧しく、国の真中では他の軍閥がしているように関税を取ることも
できないでしょう(通行税は取っているかも知れませんが)。
中部のハザラ人にとっては、強力な中央政府ができれば公共投資も期待
できるし、信頼できる政府なら防衛もその正規軍に委ねたいと考えている
のかもしれません。
もっとも、タリバンだけでなく元国王時代にもハザラ人は弾圧されていたと
聞きますから、政権がシーア派原理主義のような傾向を強める可能性に
ついては警戒心が強いはずだし、上の
>>295 では地元住民が米兵の駐留
を望む発言もしていました。つまりハザラ人は武装解除・国軍の編成を望
む気持ちと、それに対する不安と両方を持っていると思います。そういう
意味でもこの人選は面白いと思ったり。
313 :
533 :03/01/13 19:33 ID:rAsDVXmJ
ムスリム・ムジャヒディン秘密軍
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29029 ペシャワールに出回ったパンフレットで、こう名乗る組織が米軍などへの
攻撃について「犯行声明」を出したとのこと。
カブールの米大使館近くで起きた爆発や、ISAF司令部へのロケット弾攻
撃、ジャララバードの幹線道路での米兵待ち伏せなど50回の攻撃を行っ
たとしているそうですが、組織の民族構成などは不明とか。
314 :
533 :03/01/14 19:47 ID:I+TNuCw/
>>312 の訂正。
×政権がシーア派原理主義のような傾向を強める
○政権がスンニ派原理主義のような傾向を強める
315 :
533 :03/01/14 19:48 ID:I+TNuCw/
朝日新聞(大阪版)1月14日朝刊の記事。 地方整備 力注ぐ日本 アフガン復興支援 始動 東京でのアフガニスタン復興支援国際会議から1年。総額50億ドルを 超える拠出を表明した各支援国の動きにもエンジンがかかり始めた。日 本政府は「地方重視」を打ち出し、南部カンダハルの復興を各国に先駆け て担う構えだ。一方で、治安に問題がある地方での援助活動を不安視す る声もある。 (カンダハル=野嶋剛) 道路や学校補修…多数の地雷 難工事予想 330キロを日米分担 アジアとヨーロッパを結ぶ「アジア・ハイウェー」を走る国際トラック運転 手たちが「最大の難所」の一つというのが、全長330キロのカブール― カンダハル道路だ。
316 :
533 :03/01/14 19:48 ID:I+TNuCw/
長年の混乱で補修を怠った路面は極度に劣化。朝5時にカブールを出 発し、15時間走り通して夜8時にやっとカンダハルにたどり着いた。 鉄道のないアフガンで2大都市を結ぶ道路が役に立たない経済的損失 は大きい。復興支援の最重要案件に挙がる補修工事では米国がカブー ル―ガズニ南部まで、日本がそこからカンダハルまでを分担する。米国 は昨年末に着工し、日本も今月にも着工する。補修とはいえ実際には新 設に近く、道路周辺には対戦車用を含め相当の地雷が残っているはず で、難工事を予想する専門家も多い。 カンダハル重点 日本政府は、他国が援助に積極的ではない地方都市でより多くの事業 を手がける「地方展開」を基本方針に打ち出した。 中でもカンダハル州に力を入れる。カブール―カンダハル道路に加え、 市内道路舗装、病院・学校改修、干ばつ・飲み水対策など事業が目白押 しだ。タリバーンの本拠だった同地の復興はアフガン安定に不可欠だから だ。
317 :
533 :03/01/14 19:49 ID:I+TNuCw/
ただ、地方での援助活動には不可欠な治安対策で日本の対策が固まっ ているとは言えない。 カブール―カンダハル道路補修で日本が工事を行うガズニ州やザブー ル州はタリバーンの残党が多く、強盗や発砲が頻発する地域。国際治安 支援部隊(ISAF)が守るカブールと違い、地方では地元の軍・警察が頼り になるとは言い切れない。現地で日本人が襲われ、人命を失う事態にな れば復興支援全体に悪影響を及ぼす可能性が高い。 いまカンダハルにいるのは国際協力事業団(JICA)や建設会社員ら10 人前後だが、今後大幅に増える見通しで、関係者の間では「治安状況を 判断し、国連とも連絡を取り合える大使館員をカンダハルに置くべきだ」 との意見も出ている。 ゼネコンも注目 一方、不況の日本の建設業界がアフガン復興に注ぐ視線は熱い。今 後は日本企業に発注される一般無償援助が動き出す。各地を視察する ゼネコンは後を絶たない。
318 :
533 :03/01/14 19:50 ID:ZUkDGrjG
カンダハルにいた株価が100円を切る中堅ゼネコンの担当者は「規模 は数十億円だが日本の現状では馬鹿にできない。それに、これから10年 は続く復興支援事業への足がかりにもなる」と意欲を燃やしていた。 ■■03年に実施見通しの日本の主な復興支援■■ カブール―カンダハル道路補修(60億円)/カブールテレビ局機材整 備(23.5億円)/カンダハル―スピンボルダック道路整備(18億円)/ カブール空港整備(金額未定)/地域総合開発支援=カンダハル、ジャ ララバードなどの地方でインフラ整備、医療、住宅、地雷除去などの支援 (50億円)/カンダハル市内道路(5千万円)/カブール、カンダハルで の学校、病院の修復 (一部は実施開始) 国軍整備からライオン寄贈まで 各国競う独自色 拠出遅れも浮上 昨年1月21、22日のアフガン復興支援会議などで表明された拠出金 額は世界銀行などの融資を含め計約56億ドル(約6700億円)。
319 :
533 :03/01/14 19:51 ID:ZUkDGrjG
一国対象の国際支援としては空前の規模だ。将来のイラクの「戦後復 興」でモデルケースにしたい思惑もあるようで、各国とも独自色を出し、 競いあっている。 拠出国のビッグ3はイラン、日本、米国、日米は政府援助機関である JICA、米国際開発局(USAID)を活用し、多額の資金注入を機動的に進 める。日本は道路など公共交通ネットワークの確立を重視。米国は治安 確立に国軍整備へ力を入れ、イランは国境を接する西部のヘラートを中 心に援助を行う。 英国は麻薬の原料のケシ栽培を放棄する農家への支援金を援助。イ ンドは航空機やバスを、隣国パキスタンは食糧や生活用品などを供与し た。中国はカブール動物園に一対のライオンなど多くの動物を寄贈し、 巧みに点数を稼いだ。 アフガン政府当局がしばしば不満を漏らすのが拠出金が十分に届かな い問題だ。援助調整庁によると、02年の拠出実行率は約7割。日本や欧 米諸国は約束通り出したが、イランやインド、サウジアラビアは遅れがちだ。
320 :
533 :03/01/14 19:52 ID:ZUkDGrjG
■■アフガン復興支援の主要拠出国と拠出状況■■ 国名 表明額 年数 02年の拠出実行率 1 イラン 5.6億ドル (6年) 65% 2 日本 5億ドル (2.5年) 96% 3 米国 4.4億ドル (2年) 100% 4 英国 3.4億ドル (5年) 60% 5 ドイツ 3.2億ドル (4年) 106% 6 サウジアラビア 2.2億ドル(4年) 49% 7 中国 1.5億ドル (5年) 97% 8 スペイン 1億ドル (5年) 31% パキスタン 〃 (5年) 35% インド 〃 (1年) 32% デンマーク 〃 (5年) 59% (アフガン政府・援助調整庁の資料から。拠出額は東京会議などで表明さ れた額の合計。拠出実行率は02年内に拠出すべき額に対して実際に拠 出された額の割合)
321 :
533 :03/01/14 19:52 ID:ZUkDGrjG
#日本が担当する道路はカンダハル側のようですね。多分カンダハルか
ら北へ工事が始まるのでしょう。今年が終わるころにはかなり進んでいる
と期待します。このハイウェイ建設に日米とともに参加していたサウジアラ
ビアが有償に切り替えたいと言い出したというニュースを前に紹介しまし
たが(
>>196 )、この記事には道路にサウジが参加することも出ていません。
どうなったことか。
サウジは援助の拠出実行率も良くないようですが、最近はコーランをたく
さんアフガンに寄贈するというニュースが伝えられていました。こういうこと
には熱心 。(そのソースは失念)
322 :
533 :03/01/15 20:53 ID:0q2WAx/7
323 :
533 :03/01/15 20:54 ID:0q2WAx/7
ショッピング区域はドラゴン・シティと呼ばれる区域の向こうにあって、プリ ングルスのポテトチップやヒット映画のDVDを売っている。ドラゴン・シティ のテントの中でひときわ大きなテントに、連合軍を指揮するダン・K・マク ネイル中将のオフィスがある。マクネイルは部下にまじって非常に控え目 に座っているので、ジャーナリストは彼が誰だか気がつくまでにまごまご してしまう。(机の上に衛星電話が積まれているのが、彼の地位を示すヒ ントである) ここ数週間のうちにマクネイルは合同地域チーム(JRT)の準備をした。 これは70名の兵士、民政担当官、技師、軍医、国務省当局者からなり、 東部アフガニスタンのガルデズに派遣される。このチームはアルカイダの 最強の牙城の一つガルデズに基地を設営し、ハミド・カルザイ大統領が いまだ眠っている政府の権威を拡張し、再建プロジェクトをカブールの外 で開始するのを助ける狙いがある。他のJRT計画は北部クンドゥズが対 象になっている。
324 :
533 :03/01/15 20:54 ID:0q2WAx/7
マクネイルは数か月かけて米軍の計画を練り直したと語った。「当初の 予想は、この国の大部分の地域ではすぐにかなりの程度の治安と安定 性が確保できるだろうというものでした」と彼はつけ加えた。数か月にわ たってアフガン人や西側の援助機関、たとえばCAREなどが、米国政府は カルザイ政権を支援して国を再建し、各州における軍閥の権力を弱める 努力を十分行っていないと批判してきたが、その後にこの決定が行われ た。 マクネイルはアメリカとアフガン政府・軍当局者の会談を11月に何度か 持った。また国連、非政府組織(NGO)、英国、ドイツ、フランスの当局者、 それにカブールの多国籍平和維持部隊である国際治安支援部隊(ISAF) の士官とも協議を行った。これらの会談では「鶏と卵の状況」が明らかに なったという。新しくインフラを建設することが人々を安全にするのか、そ れとも人々を守ることが再建を支援することになるのかを選ばなくてはな らないという問題である。
325 :
533 :03/01/15 20:55 ID:0q2WAx/7
彼は再建が「治安の進歩を助長する」と判断した。JRTは連合軍部隊が 「アルカイダの残党およびその支持者」を挫き、同時に「中央政府への支 持を高める」ことができるようにするという。このためにマクネイルは「チー ムを編成し、それを7〜8か所の地域に連合国や国連と同時に派遣する」。 彼の希望では、夏までにJRTは国中でバーミヤン、マザリシャリフ、クンド ゥズ、ヘラート、ガルデズ、ジャララバード、カンダハルに派遣される。もし これらが成功すれば、プランナーはさらに6つのJRTを編成できるだろうし、 もっと多くがそれに続くだろう。 彼らの仕事には試行錯誤もあるだろう。「教科書は何もない」とマクネイル は述べた。マクネイル中将と交渉してきた国連当局者は、マクネイルのプ ランの強みはその明らかな柔軟性にあると述べた。「米軍はドナルド・ラ ムズフェルドがデザインしたモデルを持っているわけではない」とこれらの 当局者の一人は国防長官を引き合いに出した。「そのかわりマクネイルは、 賭け金を預かっている国連とかカルザイが計画について何か疑問を出す のに従って計画を修正している」
326 :
533 :03/01/15 20:55 ID:0q2WAx/7
カルザイはマクネイルのアプローチに賛同しているが、彼ははじめ留保を 表明していたと言う人もある。「私の考えでは、JRTはよいステップです。 それは国中の経済活動をスピードアップするための再建プロセスの一部 だと見ているからです」とカルザイはユーラシアネットに述べた。「地方当 局は適切に配置されなければなりません。そうすれば中央政府の権威が どこにでも行き渡るようになるでしょう」カルザイは正直な地方当局者を JRTといっしょに仕事をするために送ることを約束した。 モハメド・カシム・ファヒム将軍は国防相であり、また旧北部同盟の古参で あるが、国軍を再建しようとするこれまでの努力に対しては地方分権的な やり方で躊躇を見せていた。しかし12月後半に彼はアメリカの計画への 支持を表明した。「今日必要なのは中央政府の権威と法の支配です」とフ ァヒムは述べている。 米国がありうべきイラクへの侵入の準備をしている最中にJRTを配備する のは、米国人がアフガニスタンを見捨てない意志を宣伝することにもなる。
327 :
533 :03/01/15 20:55 ID:0q2WAx/7
マクネイルはJRTが「速やかな部隊展開」、航空支援、必要なら物資の空 輸を含むバックアップを受けるだろうとし、資金や手当の心配もないと述べ た。「チームは支援を受けるだろう」とマクネイルは述べた。他の西側将校 は、JRTの経験はイラク戦争が成功したのちに類似のチームを編成する ときのために非常に重要だと語った。 しかし専門家の中にはJRTが兵士と援助従事者との境界を曖昧にすると 懸念している人もいる。絶望的なまでに貧しい男たちが軍閥や過激派の 傭兵になって戦うことが多い諸州では、敵兵と間違われるかもしれないこ とは恐ろしい。CAREインターナショナルのポール・バーカーは、JRTは援 助という仕事のもつ普遍的な性質を理解しなくてはならないという。「もし 私たちが武装した軍の兵士といっしょに働いたり、ある村が親米的だとい う理由から他の村より多くの援助をしたりしたら、私たちはスタッフを危険 にさらすことになるのです」と彼は述べている。一方欧州の外交筋は、表 面上は文民的なJRTでは拡張ISAFの代わりにはならないと強調している。
328 :
533 :03/01/15 20:56 ID:0q2WAx/7
当局者はJRTは地方行政組織、国連機関、NGOを助けて、この春から始 まる地方の再建にあてられた3億ドルの支出のために道をつけるだろう と述べている。しかしながら、米軍将校はJRTがISAFの地方展開の代わ りになるものでも、国軍部隊と軍閥兵のいさかいを終わらせることを約束 できるものでもないことを認めている。カルザイの顧問らは、彼らがマクネ イルに、アメリカ人が2001年秋の対タリバン軍事行動の間に有力者を財 政支援した結果、これら軍閥の権力に対する主張を「創出した」ことを認 めさせたと述べた。マクネイルの計画では、それぞれのJRTの司令官は 中央政府当局者と協力しつつ、地方軍閥との交渉についてある程度の柔 軟な対応ができるようになるだろう。しかし彼はJRTは主として安全装置 の役割を果たすもので、中央政府が「地方のあつれきを解決する主要な 役割を果たす」べきだと主張している。米軍は約2000名の新アフガン国 軍兵士を訓練しているが、国軍は7万規模に達するとされている。もう一 度訓練が修了すれば、アフガン軍の大隊がJRTと同行できるかもしれない。
329 :
533 :03/01/15 20:56 ID:0q2WAx/7
彼らが遭遇する脅威を予測するのは不可能である。マクネイルはタリバ ンの指導者オマル師に関する多くの情報を得ていると述べた。オマルは 「隣国にいるかもしれない」という。JRTはアフガン再建にある種のかか わりを持つが、アフガニスタンの予測しがたい大地に心配事を埋葬して しまえるようなことはないだろう。 #再び『タリバン』のラシッド登場。JRTについてはおおむね評価している ようですね。ただこの話でも前に出した朝日記事の復興支援の記事でも、 アフガン復興をイラク戦後復興の手ならしみたいに扱う議論があるのは 少々違和感あり。(いずれも記者の意見ではありませんが)
330 :
533 :03/01/15 21:25 ID:0q2WAx/7
ウォルフォウィッツ国防副長官のアフガン訪問(AP)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A58434-2003Jan15.html 1日の日程でカブールを訪問し、米軍と日本の援助で改築されたカブ
ールの女性用病院や、カブール−カンダハル道路の改修現場を視察
し、「アフガンの再建は速いほどいい」と述べたとのこと。
新国軍は来年春までには9000〜1万2000の兵士の訓練を終える
そうですが、訓練視察後のウォルフォウィッツとファヒムの会話が出て
います。
ファヒム「われわれは非常に近い将来にアフガニスタンがより積極的な
貢献ができると楽観視しています」
ウォルフォウィッツ「軍に入らない人のために良い仕事を作ってやるの
も大事ですね」
ファヒム「その通りです。私たちが敵と対決するというメンタリティを捨て
るのが重要です。そうすれば人々は市民としての生活を選ぶようになる
でしょう」(一部意訳)
331 :
533 :03/01/16 19:38 ID:BVTDOKMp
カブールで傷痍軍人のデモ(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2658015.stm 2003年1月14日 17:45 GMT
アフガンの傷痍軍人が恩給を要求して抗議行動
戦争で障害者となった数百名の古参兵たちが首都カブールに集まり、
恩給の増額を要求した。
その多くが腕か脚をなくした約300名が抗議行動に参加して保健省の前
に集合したが、そこから大統領宮殿までの行進は警察に止められた。
これらの古参兵は100アフガニ(2ドル)の恩給を数か月間支払われてお
らず、また政府は外国の援助の使い道を誤っていると訴えている。
8万人ものアフガン人が1979年から1989年までのソ連占領期、およびモ
スクワの撤退に続く内戦期に障害者となったと考えられている。
332 :
533 :03/01/16 19:38 ID:BVTDOKMp
この多くは地雷で障害者となった人たちで、非常に多くが国中に散らば っている。 「犠牲と苦難」 古参兵たちが街頭に出たのはここ6週間で2度目である。 「われわれは権利を要求している」AP通信によると、右脚の膝から下 がないモハマド・アクバルはこう言った。 「われわれはテロリストではない。犠牲となって苦難をなめた国家の息 子なんだ」 彼らは国家がくれる雀の涙の恩給では生活できないと抗議している。
333 :
533 :03/01/16 19:39 ID:BVTDOKMp
「これでは何の足しにもならない。交通機関に乗るにも恩給の2倍はか かる」と抗議者の1人グル・ババはAFP通信に語った。 古参兵たちはハミド・カルザイ大統領の新しい政府は住宅に対する助 成、安い食糧を得るクーポン、そして仕事を供給すべきだと訴えている。 「機会がない」 モハメド・アブドゥラは旧政府の軍事アカデミーを卒業しているが、APに 対して、多くの古参兵は障害はあっても事務仕事はできると述べた。 「私は教育を受けている。文盲じゃない。だが政府はきちんとした生活を する機会をくれない。だからわれわれは乞食みたいにして暮らさなけれ ばならない」と、結婚して6人の子をもつ彼は語った。
334 :
533 :03/01/16 19:40 ID:BVTDOKMp
抗議者の中には政府が外国の援助の使い道を誤り、供与された物品が 町中に売りに出されていると非難する人もいる。 政府はこの非難を退け、古参兵の要求にできるだけ応えようとしている と述べている。 カルザイ大統領がこの問題を協議するために彼らの指導者と会うことに 同意したので、古参兵たちは抗議行動を中止することに決めた。
335 :
533 :03/01/16 19:40 ID:BVTDOKMp
アフガン産のアヘン価が暴騰(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2661921.stm 国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、アフガン産のアヘンの価格が
去年のおよそ2倍、90年代における最低価格に比べると17倍にも暴騰
しているとのこと。(1キロ600ドル前後)
この急騰の理由ははっきりしませんが、今年は政府の取り締まりがきつく
なると思って作付けをやめる農民が多くなっているのではないかという推
測もある一方、このような価格の魅力でケシを作る農民も出るだろうし、
また合法的な作物への転作を促すのがますます難しくなると懸念されて
います。
336 :
533 :03/01/17 19:53 ID:8fOIlZFW
337 :
533 :03/01/17 19:53 ID:8fOIlZFW
ドスタム暗殺を狙った男を逮捕(AP)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A5133-2003Jan17.html 日曜に北部のドスタムの本拠地シベルガンの司令部の外で男を逮捕。
男はピストルと衛星電話、手榴弾を持っており、取り調べの結果ドスタム
と側近を殺そうとしたことを認め、またアルカイダ及びタリバンのために
働いていると自白したとのこと。男はクンドゥズ出身だそうです。
この件はドスタムのスポークスマンの発表。
先週にはマザリシャリフ近郊で電気器具修理工とその友人がテープレコ
ーダーの爆発で死亡する事件があり、このテレコには電池を入れると爆
発する仕掛けがしてあったそうです。おそらく誰か他の人を暗殺するつも
りだったと考えられていますが、今のところ犯人はわからず。
338 :
533 :03/01/18 19:25 ID:r25+uD0m
トルコがアフガン軍を訓練(フーバーズ)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29223 現在ISAFの司令官をしているトルコ軍のゾルル将軍とアフガニスタンの
バリアライ国防次官兼再建相が合意文書に調印。トルコはアフガン軍の
訓練、治安確保のための科学技術分野、警察の訓練などで協力するこ
とになったそうです。
#米軍に代わろうというわけではないようですが、訓練のペースが上が
れば国軍の編成も速まるでしょう。
339 :
533 :03/01/18 21:17 ID:r25+uD0m
2002年のできごと(IRIN)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29224 2002年の人道関連の進展年表
IRINニュース 2003年1月17日
イスラマバード 2003年1月15日(IRIN)
2001年12月22日:南部アフガニスタンの最大の部族のひとつの指導者
でパシュトゥン人のハミド・カルザイが、6か月の任期の暫定政権の議長
に就任。カルザイは20年以上にわたる戦争と貧困によって破壊された
国を再統合する責を負うことになった。
1月1日:自発的にイランから国に帰るアフガン難民の数は、2001年後半
に顕著に減少したのち増加に転じる。2002年のはじめ以来2500人以上
がアフガニスタンに戻った。
1月2日:国際治安支援部隊(ISAF)の最初の部隊がアフガンの首都カブ
ールに配置される。
340 :
533 :03/01/18 21:17 ID:r25+uD0m
1月7日:国連開発計画の会議でアフガン人の専門家、実業家、ビジネス マン、学者らがイランの首都テヘランに集まり、アフガニスタンの再生に 必要なことを討議。 1月10日:最初のアフガン人捕虜をキューバのグアンタナモ湾の米軍基 地に航空機で護送。 1月21-22日:東京での支援国会議で45億ドルのアフガニスタン再建支援 が約束される。 1月25日:最初のアフガニスタン訪問で国連のコフィ・アナン事務総長は アフガン人、暫定政権および国際社会に対して再建への助力を呼び掛 ける。 2月13日:国連人道問題・緊急救援調整次官の大島賢三がアフガニスタ ンとパキスタンを訪問し、現在の危機を査定し支援国の対応を取りつける。
341 :
533 :03/01/18 21:18 ID:r25+uD0m
2月14日:アフガンの航空旅行相がカブール空港で暗殺される。事件は 未解決である。 3月1日:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が調整して、数百万人 のアフガン難民の自発的帰還キャンペーンがパキスタンで開始される。 並行したプログラムはイランでも1か月後に始まる。 3月2日:アナコンダ作戦。米軍主導の連合軍による最初のタリバン・アル カイダに対する大規模な地上戦が開始される。 3月25日:大地震で北部バグラン州では少なくとも1800人が死亡、1万人 が家を失う。 4月17日:イランとパキスタンからの難民帰還のペースが最高になり、帰 還者の数は30万人にのぼる。
342 :
533 :03/01/18 21:18 ID:r25+uD0m
4月18日:元アフガン国王モハマド・ザヒル・シャー(当時87)が29年間の ローマでの亡命生活を終えて帰国。 5月13日:パキスタンからのアフガン人の帰還者数が増加したため、財政 に深刻な懸念はあるが、UNHCRは本年の当初計画を改定して野心的な 85万人の帰還を見込むことを余儀なくされる。イスラマバードと国連難民 機関が合同で当初に計画したのはこの年で40万人の帰還者だった。 6月4日:イランから故国に帰ったアフガン人の数が10万人に近づいてい るとUNHCRが発表。UNHCRは治安上の懸念があるとして、一時的にイラ ン南部国境の通過地点ミラクの使用を中止。 6月11-19日:1550人のメンバーからなるアフガニスタンの大会議ロヤ・ジ ルガの最初のワーキングセッションで、カルザイを政府の暫定元首に選 出。国民大会議は新たな移行政権を樹立。
343 :
533 :03/01/18 21:19 ID:r25+uD0m
6月20日:5000の兵力をもち国連の委任を受けた多国籍平和維持部隊 ISAFの指揮をトルコが引き継ぐ。 7月1日:ウルズガン州で米軍の爆撃で48人の市民が死亡。多くは結婚 式に参加していた。 7月6日:アブドゥル・カディル副大統領がカブールで暗殺される。事件は 未解決である。 8月1日:南部の都市カンダハルで国連食糧農業機関(FAO)とUNHCRの 事務所が手榴弾で攻撃される。 8月27日:イラン政府が未登録アフガン人に対して、移民・外国人局に出 国書類を申請するための届け出期限を課す。これによる登録難民数の 増加は帰国へのプレッシャーを示す。
344 :
533 :03/01/18 21:20 ID:r25+uD0m
9月1日:イラン国境ミラクで国境警備隊を巻き込む銃撃事件があったの に伴い、UNHCRは再びミラクを通る難民帰還を中断する。イランからアフ ガン人がこの年に帰国するための主要出国地点としてドガルンが残る。 9月3日:世界食糧計画はイラン政府を、アフガニスタンへの主要な人道 支援の通路として顕著な役割を果たしたとして賞賛。 9月5日:カンダハルで銃を持った男がカルザイ大統領暗殺に失敗し、護 衛に射殺される。またカブールでは車爆弾で26人が死亡。 9月12日:カルザイは国連との会談で、世界の主要国が援助の約束を果 たすよう訴える。 9月17日:東部の都市ジャララバードで、ユニセフの事務所に2発のロケッ ト弾が命中。
345 :
533 :03/01/18 21:20 ID:r25+uD0m
10月7日:新アフガニ札導入。3か月で旧札と交換される予定。 10月16日:3年間の遅延ののち、アフガン政府は南部のヘルマンド州に あるハジャキ・ダムからヘルマンド川を経由するイランへの通水を再開。 ハムン湖地域はアフガニスタンの厳しい干ばつの期間にヘルマンド川の 水が止められて以来、生態系の破滅に直面し、広範囲な野生生物がす みかを失い破滅している。 10月29日:30万人以上のアフガン人がイランから帰国し、その4分の3は UNHCRが帰還を支援。 12月5日:UNHCRの報告では、冬の到来とこの週に終わった断食月ラマ ダンの期間中には予測できたように明確な難民帰還者数の落ち込みが みられたにもかかわらず、UNHCRが統合自発的難民帰還計画を4月9日 に始めて以来、約3万5000家族がイランからアフガニスタンに帰還。
346 :
533 :03/01/18 21:21 ID:r25+uD0m
12月18日:オスロでの会議で支援国がアフガニスタンに対し、2003年分と して12億4千万ドルの援助を約束。 12月22日:アフガニスタンの6つの隣国が不干渉と同国の独立および領土 の統一性を尊重することを誓う。パキスタン、イラン、中国、トルクメニスタ ン、タジキスタン、ウズベキスタンの外相および代表が書類にサインした。 12月31日:一年の終わりでは、200万人を超えるアフガン難民が隣国およ び国内の難民キャンプから帰還。近現代における最大の難民帰還努力 の一つである。
347 :
533 :03/01/18 21:22 ID:r25+uD0m
348 :
533 :03/01/19 19:15 ID:x34pEKpQ
ザドランも年貢の納めどき(インターナショナル・ヘラルド・トリビューン)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29256 パチャ・カーン・ザドランは依然としてカルザイを非合法政権呼ばわりし
てはいますが、パクティア州とホスト州を結ぶ幹線道路沿いに小規模な
陣地を構えるにすぎない状態。地元の各部族もカルザイに対して、前に
ザドランに味方した者たちは罰するからこれからはカルザイを支持する
と言っているとのこと。2週間前まではザドランの甥が米軍基地のまわ
りで米軍に使われて諜報活動か何かしていたようですが、これも突然
逮捕されたと伝えられています。
349 :
533 :03/01/19 19:15 ID:x34pEKpQ
カンダハルで宗教学校がオープン(Yahoo News)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29268 タリバン政権崩壊後初めてとのこと。ここの学生は神学生ですから「タリ
ブ」(タリバン)ですが、ムラーは「前政権の者たちはテロリスト」だったと
述べ、処罰のために手を切断したり、ジハードと称して他のムスリムを
殺したりしたため「タリバン」といえば悪いというイメージを諸外国が抱く
ようになったが、「タリバン」の語がふたたび受け入れられるようにしたい
と抱負を語っています。
「現在われわれのタリバンとムラーたちは人々を預言者ムハンマドの方
法で教えています。預言者はわれわれにつねに平和的であれと言って
います。われわれはムハンマドが人々に統一、平和、安定を教えたやり
方に従います。タリバンという名前が良い意味になるにはしばらく時間
がかかるでしょうが」
350 :
533 :03/01/20 19:28 ID:QtpXX+Yf
ヘクマティアルがカルザイ誘拐を企む?(ヒンドスタンタイムズ)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29291 もとはドイツの週刊ニュース雑誌Focusの記事。その月曜に出た号の記
事によると、ドイツの連邦情報局(BND)が下院防衛委員会に提出した
報告書の中で、アフガン警察がカブール市内や周辺でいくつかの隠れ
場所を発見したが、これらはカルザイおよび政府首脳を誘拐したあと監
禁するつもりで作られたことが明らかで、またこの計画の背後にはヘクマ
ティアルがいると考えられると述べたとのこと。
またこの記事によれば、東部で今月はじめに受信された、政府に対する
武力闘争を呼び掛ける私的放送局の電波もヘクマと結びついたものだ
とアフガンの情報機関は考えているとしています。
351 :
533 :03/01/20 19:29 ID:QtpXX+Yf
ヘラート〜イラン国境の道路が80%完成(IRNA)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29285 イランの資金提供で作られた国境のイラン側の町ドウガンからヘラート
までの道路が80%完成したと、イランの駐アフガニスタン大使がIRNA
(イラン国営通信)に述べたとのこと。総工費5000万ドル、重機200台
を動員した工事ですが、予定より25%速く進んでいるそうです。
これとともに送電線の工事も行われ、2月12日には第一段階としてイラ
ンからヘラートへ2万ボルトの送電が開始される予定。第二段階はあと
1年を必要としますが、13万2千ボルトの高圧送電が行われることにな
っているそうです。
#ヘラートには送電網がないと去年どこかの記事で読みましたが、よう
やく電気のある生活ができることになりますね(北部はウズベキスタン
からの送電が去年8月に開始されています)。
352 :
533 :03/01/20 19:30 ID:QtpXX+Yf
北部の武器回収(ABC)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29294 ドスタムが率いる(!)武装解除のための代表団はマイマナ(ファリャブ
州の州都)の町で歌や踊りで迎えられ、雪も降る厳寒の中にもかかわら
ずその日の日没までに500丁の銃が集められたと、国連スポークスマン
のマヌエル・デアルメイダ・エシルバが述べたとのこと。
#報道官は「武装解除に対する地方住民の支持を示すものだ」と言って
いますが、ドスタムが地方で人気があるという以上のものかどうかは今
後を見守らないと(笑)。
353 :
名無し三等兵 :03/01/20 22:00 ID:yHc16d3x
ヘラートも再建が進んでいるようですねえ。 治安対策とインフラ建設が復興の両輪でしょうが、回りはじめれば 中継貿易に従事してきた商人もいることですし、経済復興も期待で きるんじゃないでしょうか。
>>353 再建が進んでいるように見せかけてるだけ。
そうでないと米帝が国内の突き上げを食らうことになって困るからな。
↓これが現実だ。
252 :黒ターバン ◆RGK/h/GT6g :03/01/20 23:59 ID:11Lw8Pkq
>>250 にも、関連する記事、、雨軍への攻撃は確かにあったらしい、。
こちらは、NNI独自の記事である。スピンブルダックでの戦闘は
前スレに載せた、、、タリバンリーダーを捕まえにきたが、支持者達の
抵抗にあい、銃撃戦となったというニュース、、、アッザーム記事にもあった。
その件にもふれている。地元の人の話ではタリバン時代のほうが平和だったとさ。
http://www.nni-news.com/today/world/wld-02.htm Allied forces in Afghanistan attacked with rockets
●アフガニスタンの連合軍はロケットで攻撃されました。
MIRAN SHAH、Pak-アフガニスタン境界、1月20日(NNI):
もう一つ。
251 :黒ターバン ◆RGK/h/GT6g :03/01/20 23:21 ID:11Lw8Pkq
昨夜は、北から非パシュトゥンが、雨軍と闘うと、声明をだしたというニュース
(>193 >195 >201 参照)
↓は、、、雨軍め、、、口実として、アルカイダ攻撃といいながら、、、、
一般人を殺した、、、許せない、、というもの、、北の司令官からも出始めた。
http://www.nni-news.com/today/world/wld-01.htm Afghan General for halt to US bombing
●アフガニスタ一般人は、米国爆撃を停止させる。
カブール1月の20(NNI):
●●隊くん、あちこちご苦労さん
358 :
533 :03/01/21 19:04 ID:fN20CkF9
>>356 「反乱軍司令官バドシャ・カーン・ザドランの要塞」とはまた、ザドランも
出世したものですね(笑)。
>>354-355 NNIの記事はすでに別のものと入れ替わっています。
ヘラートの復興の記事はIRNAのですから、そこまでして米帝に気を使う
立場ではないでしょうに。
359 :
533 :03/01/21 19:05 ID:fN20CkF9
クンドゥズ州で司令官暗殺
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29339 ジャパン・トゥデー 2003年1月20日
イスラマバード―アフガニスタンの最も有名な「ジハード」司令官で、ハミ
ド・カルザイ大統領に忠実な人物が、土曜に北部クンドゥズ州で正体不
明の銃を持った男に暗殺されたと、アフガン・イスラム通信(AIP)が日曜
に報じた。
パキスタンを拠点とする同通信社はカブールラジオの放送を引用して、
「アブドゥラ司令官」という名でしか知られていないこの司令官は、カルザ
イを大統領の座に導いたタリバンおよびテロ組織アルカイダとの戦いに
おいて重要な役割を果たし、また1979年以来のソ連のアフガニスタン占
領期における「ジハード」でも強力な指導者であったと述べた。
#どういう人なのか詳しいことは知りません。
360 :
533 :03/01/21 19:55 ID:BzXX+pgQ
クローズアップ現代「アフガン 悲しみを撮る」 タリバン時代を描いた映画「虹」のセディク・バルマク監督の話でした。 虹は自由を意味するとのこと。アフガン人は今も自由を手にしていない と語っていました。 タリバンが映像を禁止したとき多くのフィルム焼却されるシーンも出て きました。マスードと二人の写真も登場。 出演者はすべて一般人で、主人公役に選ばれたマリナちゃんが泣き たくなるのは戦争の時だと言って涙をこぼすのを見てもらい泣きします た(;;)
361 :
533 :03/01/21 22:18 ID:BzXX+pgQ
アフガンがケーブルテレビを禁止(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2679397.stm アフガニスタンの最高裁判所はカブールにおけるすべてのケーブルテレ
ビジョンのサービスを、これらが非イスラム的な番組を放送しているとし
て閉鎖する命令を下した。
ファズル・ハディ・シンワリ首席判事は東部の都市ジャララバードで最近
ケーブルテレビが禁止されたことに抗議する訴えを退け、この判決を下
した。
彼は数十件の告訴があったのでこの命令を出したと述べている。
カブールの5つのケーブルテレビ会社が放送している番組は月曜に警
察によって放送中止にされた。
シンワリ氏は「最高裁に訴えてきた人々は、これらが裸同然の歌手や映
画の卑猥な場面を放映していると苦情を言っている」と述べた。
362 :
533 :03/01/21 22:18 ID:BzXX+pgQ
「われわれはアフガン人であり、ムスリムである。わが国にはイスラム法 とイスラムの価値がある」 「責任をもつ当局として私はアフガニスタンのどの場所でもケーブルテレ ビを許可できない」とシンワリ氏はつけ加えた。 この国の他の地域がこの命令の影響を受けるかどうかは明らかでない。 「矛盾」 カブールのケーブル会社はタリバン政権後にポピュラーになり、12のチャ ンネルで主として西側とインドの音楽や映画を放映している。 最高裁は12月中旬にジャララバードの唯一のケーブルテレビの管理者 に放映を禁止し、外国映画の放映は「イスラムとアフガン文化に真っ向か ら反する」と非難した。
363 :
533 :03/01/21 22:19 ID:BzXX+pgQ
ジャララバードのアフガン・ケーブルセンターの取締役モハマド・フマユン は禁止措置の解除を求めてきた。 フマユン氏のチャンネルにはCNN、BBC、カタールを本拠とするアラビア 語のネットワークであるアルジャジーラ、それにダンスと映画のチャンネル がある。 カブールのケーブル会社のオーナーは、自分たちは新しい暫定政権から 与えられた免許に基づいて放映を開始したと述べている。 経営者の一人は「これは矛盾している。彼らは免許を与えたときに、私た ちがどんな番組を放映するのか知っていた」と述べた。 他の経営者はこの事態をハミド・カルザイ大統領の政権の中におけるイ スラム主義者と親西側的要素との抗争の一環とみなしている。 テレビはタリバン前政権下では他の多くの娯楽同様全面禁止されていた。
364 :
533 :03/01/21 22:20 ID:BzXX+pgQ
#去年は情報文化省がインド映画の放映を禁止し、その後撤回するとい うことがありましたが、今回またこのような措置。ただケーブル会社のオー ナーが言っているように、政権内部のイデオロギー対立があるのでしょう。 (インド映画の放映を禁止しろという市民の声があるのも事実でしょうが) ジャララバードの会社はアルジャジーラもケーブルで流しているようですが、 これもいけないことになるのか。
365 :
名無し三等兵 :03/01/21 23:53 ID:HmMNN2VD
>カブールのケーブル会社はタリバン政権後にポピュラーになり、12のチャ >ンネルで主として西側とインドの音楽や映画を放映している。 タリバン政権下で誰が見てたんでしょうか。 こっそりムッラーたちが見てたとか(w そう言えば、先日エジプトでこんな話があったそうです。 無理矢理一緒にアダルトビデオを見たがる旦那さんに怒った奥さんが、 「夫は非イスラム的です」と離婚をイスラム最高学府アザハルに訴えました。 アズハルの法学者の判決は… 「夫婦仲良くがイスラムの教え。離婚の方が罪は重いから、一緒に見てあげなさい」 なかなか柔軟ですな。
366 :
山崎渉 :03/01/22 11:11 ID:???
(^^;
367 :
533 :03/01/22 21:39 ID:le7sWqGw
>>365 あ、「タリバン政権後」は「タリバン政権崩壊後」の意味だと思います。訳が
わかりづらかったかも(^^;)
368 :
533 :03/01/22 21:40 ID:le7sWqGw
369 :
533 :03/01/22 21:41 ID:le7sWqGw
パキスタンでもガスパイプラインにロケット弾攻撃(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2682795.stm 南部のスイのガス田から北部にガスを引くパイプラインが、その少し北の
デラ・ブグティで3発のロケット弾攻撃を受け、ガスの輸送に著しい障害が
出ている模様。
一説に、電気代を払わずに電気を止められた部族民の腹いせではないか
と。
#攻撃があったのはトライバルエリアではないんですが、バルチスタンの
人たちの多くもロケット砲を持っているのでしょうか。何にしても、純然たる
パキスタン国内でこういうことがあるようでは、アフガン横断パイプライン
も先が思いやられるというもの。
371 :
533 :03/01/23 19:31 ID:/0jphOfo
372 :
533 :03/01/23 19:55 ID:/0jphOfo
373 :
533 :03/01/24 19:01 ID:r0rYO2N4
昨晩はアフガ・コムのトップにアクセスできませんでした。 「そのIPは乱用があったためブラックリストに登録されています」などとい う2ちゃん的な恐ろしいメッセージを見ました(笑)。 個別の記事へのリンクが大丈夫だったので最近のから辿って記事を紹介。 またそこからバグ報告用の投稿フォームに行って「乱用とは何だゴルァ!」 という趣旨の(w文句を書き込んでおきました。 一夜明けたら回復しており、メールが来ていましたが、実はプロバイダの トラブルで、主催者もアクセスできなかったとのこと。 画面に出るメッセージがあれではさぞ苦情が殺到したことでしょう(w
374 :
533 :03/01/24 19:02 ID:r0rYO2N4
375 :
533 :03/01/24 19:40 ID:r0rYO2N4
カブールの噂
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29433 カブール・ウィークリー 2003年1月23日
タウフィク・カシェフィ訳
以下はアフガンの新しい新聞の1つ「カブール・ウィークリー」の記事の
翻訳である。この記事はカブール周辺に飛び交う噂やアフガン人がしば
しば口にする不平不満を列挙している。 人々の声がここにある。
人々は言う:いくつかのNGOは大きな約束に釣られて各プロジェクトで
一生懸命働いたが、それが完成すると自分で生計の道を探さなくては
ならない。
人々は言う;グルブディン・ヘクマティアルは失われた自分の将来と人気
を取り戻したいと必死になっている。彼は現政権への脅迫を満載したリー
フレットを配っている。
376 :
533 :03/01/24 19:49 ID:fKGSLOd+
人々は言う:軍の高官が影響力を使って、文民政権の決定に介入して いる。 人々は言う:反対勢力や元共産主義者は民主主義への復帰から利益を 得ており、彼らのイデオロギーを再生しようとしている。 人々は言う:警官が警察の車を使って自分の子供に運転を教えている。 人々は言う:内務省の役人がハイル・ハナ(カブールの北西)にあるコン テナを月曜に移動させたが、持ち主が賄賂を贈れば元の場所に戻して やるという以上の意味はない。 人々は言う:カブールの交通幹部会は交通の困難にまた新しいことを つけ加えた。一部の通りでタクシーの通行を禁止したが、緊急時にそう いう人々を運ぶのもダメなのである。
377 :
533 :03/01/24 19:50 ID:fX509aio
人々は言う:ハイル・ハナ(カブールの北西)の発電所はデ・カパクのバス ステーションの真向かいにあって、夜は非常にうるさい。近くの住民はこ の発電所から利益を得ることもできない。電気は24時間使用の権利をも つ他の場所や人に送られてしまうからだ。 人々は言う:政府に敵対して行動している多くのタリバンがカブールの いろいろな場所にいる。治安当局はこれを知らないか、発見する能力が ない。 人々は言う:市当局はマクロラヤン3番地の仮店舗を壊させて、そこに 大きなコンテナを置いた。マリク・アシュガル町の書店にも同じことが起き るだろう。 人々は言う:殉教障害者省の次官は9年生の学歴しかない。
378 :
533 :03/01/24 19:51 ID:fX509aio
#どうでもよさそうなことも書かれていますが、こういう記事はもっといろ いろ読みたい。
>殉教障害者省の次官は9年生の学歴しかない。
にはワラタ。「かまやつはヅラ」と同レベルではないか。
ところで、先に触れた「地獄からの証言」によれば、
いわゆる「バザールの噂」は、世論を探ったり操作するために、
意図的に流される場合もあるのだそうな。
某医師の言うように「たいてい真実である」、
と言うわけではないから気をつけたまえ。
>>351 まあ、ヘラートは事実上我が国の領土であるのだからな。
これくらいのことはしてやらんと。
(合言葉は『シーア派は一つ!』)
380 :
533 :03/01/25 19:01 ID:CicHYDHH
>>359 なるほど。<意図的に流される場合もある
ヘラートの道路は、重機を入れてバンバンやるのはいいんだけど、作る
のは結局イラン人で、アフガン人労働者は450人ぐらいしか使わなかった
とか。
381 :
533 :03/01/25 19:01 ID:CicHYDHH
新国軍建設はいまだ遠い夢(ロイター)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A27720-2003Jan22.html ロイター 2003年1月22日 12:36 PM
サイモン・ディナイアー
カブール(ロイター)―歩調は揃わず、隊列には凸凹があり、好奇心いっ
ぱいの十代の若者のようにあたりに視線をやりながら、アフガニスタンの
新国軍第5大隊は卒業記念式のパレードでグラウンドに歩を進める。
ちょうど400名を超えたぐらいの―目標の3分の2である―米軍が訓練
したこの大隊は今月の卒業段階ですでに顕著に定員を下回っている。
徴募の困難や脱走の問題につきまとわれ、地方軍閥は協力的でなく、
国際的な本気の支援もないので、アフガニスタンの新国軍はいまだ遠い
夢の段階にあると、外交筋や観察者はみている。
382 :
533 :03/01/25 19:02 ID:CicHYDHH
「この徴候はよくない」と援助機関CAREは最近の声明で述べ、国民的な 治安維持部隊を作るには10年もかかるだろうと警告し、危険な「治安の 真空」が生ずると訴えている。 アフガン大統領ハミド・カルザイは2009年までに新国軍を作るために 兵7万を必要としている。しかし米国、フランス、英国が部隊の訓練を始 めてから8か月たつのに、5つの大隊の1700名超の兵士が10週間の 訓練を修了したばかりである。 「われわれには常時もっと多くの兵を訓練する能力がある」と米軍報道 官ロジャー・キング大佐は語った。「しかしこれは訓練生を供給するこの 国の能力に左右されるのだ」 問題の一部は当初のつまずきにあったと当局者は述べている。地域司 令官や軍閥は自分たちの権力基盤を侵食されるのを嫌い、質の良い兵 士を国軍に加入させようとせず、多くの場合はまったく兵を送らなかった。
383 :
533 :03/01/25 19:03 ID:CicHYDHH
ドロップアウト率は高かったが、給料の安さに見合ったものだった。訓練 期間中は月30ドル、卒業後の一般兵士は50ドルだったが、訓練を終え た兵士の給与は70ドルに引き上げられた。 多くの兵士は、もっと高い給料を約束されていたと言っている。また給料 日のあとで家族に会いに家に帰ったきりキャンプに戻らない者もいる。特 にカブールから遠いところに住む者はそうだ。 「給料日のあとは欠席者が多い。彼らは家族に金を渡しに帰るからだ」と 仏軍の訓練教官のパトリック・ルル報道官は述べた。 仏軍の士官は、多くの応募者は非常に若く、16歳の者もおり、大部分は 読み書きできないと言っている。パシュトゥン語しか話せないのもいるが、 訓練は共通語のダリ語で通訳を使って行われている。
384 :
533 :03/01/25 19:03 ID:CicHYDHH
「彼らの大部分は山地の住民で、95パーセントは文盲だ」とジョルジュ・ フェレイラ大尉は第6大隊の武器操作訓練を監督しながら言った。「前に 武器を使った経験のある者もいるが、単なるゲリラで兵士ではなかった ので、彼らが学ばなければならないことは非常に多い」 しかしフェレイラなど仏軍士官は、訓練を終えた新兵の士気は非常に高 いと強調している。またロイターがインタビューした兵士たちも、熱心に学 んでいると言っていた。 新兵大募集 政権について1年、カルザイの政府は国軍建設を最重要課題としている。 おもな地域司令官は50名から100名を新しい各大隊に提供することが 期待されており、今年はもっと多くを送ることが始まったと軍当局者は述 べている。
385 :
533 :03/01/25 19:04 ID:CicHYDHH
徐々にアフガン人士官が訓練を引き継ぐようになっており、またこのプロ セスを加速するため地方訓練センターも計画されている。 これと並行する計画として、25万に及ぶ民兵が現金と職業訓練を提供 されて武装解除され、民間人となる。 民族的にバランスのとれた軍隊の建設は最大の課題である。特に一部 のパシュトゥン人がカブールの政府はタジク人が支配しているとみて警 戒しているからなおさらである。 たとえば仏軍が訓練している第6大隊はタジク人が56パーセント、パシ ュトゥン人が37パーセントでスタートしたが、総人口に占める割合と比較 すると、それぞれ25パーセントと45パーセントである。米当局者は軍全 体の数字を提供することは断ったが、問題があることは認めた。
386 :
533 :03/01/25 19:04 ID:CicHYDHH
「われわれはこの国の民族構成を国軍建設のテンプレートにしようと考え ているが、正確にはそのひな型に合っていない」とキングは述べた。 最大の疑問は、北部のアブドゥル・ラシッド・ドスタム将軍や西部のイスマ イル・カーンなどの各地の有力者が新国軍を建設するために私兵を差し 出す用意があるかどうかである。 「彼らはそうすると言っているが、私はあまり信じていない」ある外交官は 述べた。「信用するためには言葉より行動を見たいものだ。米特殊部隊 による強制がなければ、日が暮れても何も起きない」 アフガン大統領府のサイード・ファズル・アクバル報道官は、外部の世界 がしっかり政府を支えていることを人々に証明し、地方軍閥の力を弱め るためには、政府はもっと財政支援を必要としていると言った。
387 :
533 :03/01/25 19:05 ID:CicHYDHH
「もし十分な財政的支援があれば、強制力を使う必要はありません。人々 は司令官から離れるでしょう」と彼は述べた。 先の外交官は、外の世界がアフガニスタンの治安を支えるため十分な 努力をしてこなかったことを認め、たとえば外国軍隊が新兵募集を援助し たり、武装解除プロセスを監督したらどうかと述べた。 「ここの外交官は全員、治安上の真空があることは認めているが、彼ら はみなダチョウのように頭を砂につっこんでいるだけで、アフガン新国軍 が突然出現するだろうと思っている」と彼は述べた。 「4年のギャップがあることは皆が認識しているが、問題はそれを公に認 めたがらないことだ。というのは、そうすれば次の質問は「あなたがたは それについて何をしていますか」になるからだ」
388 :
533 :03/01/25 19:06 ID:CicHYDHH
米軍はアフガニスタンの平和を維持する責任を引き受けることはしない と決めているが、新国軍に成功のチャンスがあることについてはもっと楽 観的である。 「十分な数の兵士を集めることは挑戦だ。何らかのタイムラインを決めて それに合うようにしなければならない」とキングは述べた。「認識しなけれ ばならないことは、これは大きな計画だということだ。…そしてこれには時 間が必要だということだ」 しかし2004年の中ごろに選挙を控えて、アフガニスタンにどれだけの時 間があるかは不明だと外交官や援助関係者は言う。そうしているうちに も、今月の訓練修了生たちは不確かな未来にむかって行進している。
389 :
533 :03/01/25 19:06 ID:CicHYDHH
#7万の国軍は2009年までに作るというのが今の計画のようですね。 この期限にふれた記事は初めて見ました。もっとペースを上げないと、と ても達成できないでしょうが。 また選挙が来年の中ごろだと書いてありますが、移行政権は1年半の任 期だと思っていました。一部の報道では1年半というのは憲法制定ロヤ・ ジルガまでの期間としているのもありましたが、今年末に憲法を制定して、 それに基づいた選挙はその何か月か後というスケジュールか。
390 :
533 :03/01/26 17:20 ID:wQQRrdK+
パキスタンからそっぽを向くアフガニスタン?(ユーラシアネット)
http://www.eurasianet.org/departments/business/articles/eav012403.shtml アフガニスタン・パキスタン間の緊張でカブールは新たな交易路を開発
アーメド・ラシッド 1/24/03
ハミド・カルザイ大統領は海のないアフガニスタンを中東、中央アジア、
欧州を結ぶ交易の結節点として確立させようとしている。過去2か月で
アフガン政府はイラン、インド、中央アジアとの貿易交渉を行った。この
すべてはアフガン産品に大きな権利を認めている。アフガン貿易が取ろ
うとしている新たな方向は、前にはアフガニスタンの主要な交易相手で、
その輸出入の窓口となってきたパキスタンを置き去りにするものである。
パキスタンの観察者の中には、両国の貿易関係の正常化を妨げている
最大の障害は、アフガニスタンの暫定政権で現在高い地位を占めている
旧北部同盟の指導者がもつ敵意だという人もいる。しかしながら他の人
はパキスタンの対カブール政策の曖昧さに注目している。
391 :
533 :03/01/26 17:21 ID:wQQRrdK+
パキスタンの指導者はカルザイ政権を支えるための援助と貿易の両方 を約束しているが、同時にイスラマバードはタリバンの高位の指導者や、 グルブディン・ヘクマティアルとかジャラルッディン・ハッカニなど他の反政 府の裏切り者に対し、パキスタンの部族ベルトを事実上の避難場所とし て認め、それによってアフガン政権の権威を傷つけてきた。 イスラマバードの西側外交筋は、パキスタンのアフガン政策を支配して いる統合情報部(ISI)は貿易関係を発展させることよりも、カブールにお けるインドや北部同盟の影響力に対抗することに関心を持っているよう だと述べている。「パキスタンはアフガニスタンの貿易や安定性よりも、 インドに対抗することを上におくという近視眼的政策をとっているために 好機を逸している」とイスラマバード駐在のある西側の大使は述べた。 もしパキスタンの治安機関がカブール政策を再編成しないのなら、イス タンブールは孤立するだろうと観察者はいう。このように孤立してはパキ スタンは中央アジアの石油・ガス資源の開発の分け前にも預かれない。
392 :
533 :03/01/26 17:21 ID:wQQRrdK+
すでにカブールの影響力のある多くの当局者が、この春に開始される再 建プロジェクトの入札にパキスタン企業を入れることに反対している。し かしカルザイはパキスタン企業もアフガニスタンの再建に参加してほしい と強調している。 スティーヴ・シャウリスはアフガンの内戦にもかかわらず、10年にわたっ てこの国のドライフルーツやコットンを輸出してきた数少ない貿易商であ るが、彼はこれまではいつもパキスタンのカラチ港を使ってきた。ここは 過去50年間アフガン産品を輸出するための唯一の港だった。しかしここ 何か月か、彼は他の選択肢を探さざるをえないように感じている。彼は アフガン国境からの鉄道貨物運賃をパキスタンが2002年に2倍に引き 上げたことを挙げている。またパキスタンがアフガニスタンとの間のトラン ジット貿易に関する新しい合意を実行に移すことを拒み、アフガン産品に 新たな規制をかけたとも付け加えている。
393 :
533 :03/01/26 17:22 ID:wQQRrdK+
シャウリスはいまはイランの港を使っていると述べている。「輸出する積み 荷はイランを通るルートに変えた。ここの輸送コストは半分だし、サービス はずっと速く、規制も少ない」とシャウリスは述べた。彼は南部アフガニス タンで再建の一環として大規模な農業ビジネスを発展させているところで ある。「アフガン人の荷主の大部分はパキスタンの態度に当惑している」 1月はじめにサイード・ムスタファ・カゼミ通商相はイランとの協定にサイ ンした。これはアフガンの輸出業者がチャバハール港を使用する場合に 港湾料金の90%を免除し、また倉入れ料を50%引き下げるというもの である。おまけにアフガンの車両はイランの道路を自由に通過する権利 をもつ。 1月6日にはテヘランで別の会合があり、インド、イラン、アフガニスタン が中央アジアとアフガニスタンに向かうインド産品に対して、チャバハー ル港で同様の特恵待遇と関税引き下げを与える合意書に署名した。
394 :
533 :03/01/26 17:22 ID:wQQRrdK+
インドはこのほか、港とアフガン国境との間の道路の改修のための資金 提供にも合意した。「チャバハールはアフガニスタンの特産品を輸出する ための新しい選択肢ですし、より重要なのは中央アジア向けの物資を今 ではアフガニスタンを通って運べることです」とカゼミは述べた。 インドとイランはチャバハールからアフガン国境までの間に鉄道を建設 する覚書にもサインした。イラン当局者はチャバハールをアフガニスタン と中央アジア諸国にとっての主要貿易港として発展させるのが目的だと 語っている。一方バンダルアッバース港はロシアおよび欧州との貿易港 として取っておくつもりである。「チャバハールは中央アジアに開かれ、ア フガニスタンはハブになるのです」メルボルンとカブールに拠点をもつオ ーストラリアとアフガンの合弁投資会社モービー・キャピタル・パートナー ズの重役サアド・モーセニは言う。「インドもイランも、カブールに利益を もたらすこの貿易ルートのインフラのために投資する用意があります」
395 :
533 :03/01/26 17:23 ID:wQQRrdK+
カブールがテヘランとの絆を深めているのはワシントンにいくぶん懸念 を与えている。イランは西部アフガニスタンに電力を供給することになっ ているし、この計画に必要な1650万ドルの費用を引き受けている。ま たイランとトルクメニスタンはヘラートの町に天然ガスも供給する。1月 だけでもアフガンの外相、教育相、通商相、女性問題相がテヘランを訪 問した。カブールの西側外交筋は、1月13日に米国のジョージ・W・ブッ シュ大統領がアフガニスタンに貿易の特恵待遇を与える命令を下した のは、一つにはアフガン・イラン関係の急速な拡大に促されたものだっ たと述べている。この合意はアフガニスタンが5700品目の産品を米国 に無関税で輸出できるようにしている。皮肉なことに、アフガンの輸出品 は絨毯やドライフルーツを含めて、おそらくイランを通って運ばれるだろ う。 カブールはまた急速に中央アジアとの貿易ルートを開こうとしている。 12月に北東部アフガニスタンのクンドゥズ州の軍事司令官モハメド・ダ ウド将軍は隣国タジキスタンに貿易代表団を率いて赴いた。
396 :
533 :03/01/26 17:23 ID:wQQRrdK+
資源がない国なのに、タジキスタンは電気をクンドゥズに供給し、タジキ スタンを通るアフガン産品の関税を引き下げることに合意した。ドゥシャ ンベはまたアフガン人学生200人に奨学金を出すことや、両国を隔てる アムダリヤ川にさらに橋を架けることも約束した。アガ・カーン財団が去 年11月に5つの橋のうちの最初を完成させている。一方、マザリシャリフ に拠点をもち北部で影響力がある軍閥ラシッド・ドスタム将軍は同様の 交渉をウズベキスタンとの間で行っている。これらの交渉は貿易の拡大、 関税引き下げ、マザリシャリフへの電力供給に関するものである。 カルザイはパキスタンとの交易関係はすぐに回復するだろうと希望を残 している。「アフガニスタンがどの面でも利益を得られるといったら、ほか にないですから」とアフガンの暫定大統領はあるインタビューで述べた。
397 :
533 :03/01/26 17:24 ID:wQQRrdK+
398 :
533 :03/01/26 20:24 ID:???
訂正。
>>391 × イスタンブールは孤立する
○ イスラマバードは孤立する
何をボケてるのやら(^^;
>398 まぁ前後の文脈で意味判りますし(笑)
どーもー、Dr.中村ちゃんでーす!
思わぬところからペシャワール会と中核派のつながりが出てきて、
プチ盛り上がりしてる、ニュー議板の中村スレからこんばんはー!
パキスタンとアフガンの仲が疎遠だって?
どーりでドーン紙を始めとするパキスタン各紙がカルザイ政権への批判的傾向を強めているわけですねー。
そんなドーン紙を微塵も疑いもしない解説が、ペシャワール会のHPに載ってるので、
みんな見てねー!(宣伝)
ところで、
>>370 のリンク先でも引用してる下川祐治「アフガニスタン」という本によると、
オマル師のタリバン結成時の伝説的な逸話、
ISIのトラック部隊がカンダハルの軍閥に捕まったのを救出する話あるじゃん?
これは同書によると、その軍閥はパキスタン軍が攻めてきたと勘違いして逃げ出し、
その結果、タリバンはカンダハルを占領できた、って書いてあるんだけど、
ソースが示されてないんだよねー。
「人々に支持されていたから占領できた」というボクちゃんの講演よりも信憑性は高そうだけど、
ラシッドにもグリフィンにも田中宇(笑)にも、この話はないしねー。
物知りのここの人なら、ソース分かる? 分かったら教えてー。おねがーい!
(キャラ性を重視したら頭の悪い文章になってしまった。スマソ)
401 :
533 :03/01/28 20:42 ID:h8+bONgD
402 :
533 :03/01/28 20:43 ID:h8+bONgD
山の麓にパキスタンのアングル・ハダの町があるのが双眼鏡ではよく見 える。マイクとそのアフガンでの上官は、パキスタン内にもっと入った他の 町や村と同様に、ここがしばしばアルカイダとタリバンの戦士たちでいっ ぱいになることを知っている。数週間前には1人の米兵がアングル・ハダ に近い国境の駐屯地に近づいたさい撃たれて負傷し、狙撃者が隠れた 近くの建物をF-16戦闘機が破壊した。 「この地の住民にわれわれを攻撃するよう、アメリカ人に対する暴力を呼 び掛けたプロパガンダを配っている者がいます」マイクはそう言った。折し も米軍の何かの重火器が城塞の基部にある砂嚢を積んだ掩蔽壕から演 習として発射され、人里離れたところに飛んでいった。「私たちはこれらの すべてを非常に、非常に深刻に受け止めています」
403 :
533 :03/01/28 20:43 ID:h8+bONgD
ワシントンとアフガニスタンの多くの米当局者の多くは現在、米軍のミッシ ョンの焦点を戦闘から国家の再建にシフトさせたがっているが、ここシキン にあるような孤立した米軍の重砲基地の兵士はそれがまだ起きていない 理由を肌で知っている。タリバンを倒しアルカイダを破壊するという彼らの 作戦が始まって15か月たつが、彼らは今も目には見えないが決意の固 い敵に直面している。敵は遠いパキスタンの安息地からアフガニスタンに 忍び込み、自分たちが異教徒や侵入者とみなした者を攻撃することがで きる。 アフガン戦争における米軍の犠牲は少なく、軍の報告書では戦死者26 名、負傷者121名である。そして最近の敵の努力は一般に「低強度」で あり、軍事的脅威というよりむしろ不安定さの雰囲気を作り出す狙いだと されている。米国と同盟軍が昨年春にシャヒコット山地でアナコンダ作戦 を実施して以来、敗走したアルカイダとタリバンは大きな集団を作ったり、 目覚ましい攻撃を行うことができなくなっている。
404 :
533 :03/01/28 20:44 ID:h8+bONgD
しかし米国とアフガンの情報筋によれば、彼らの小規模な攻撃は継続し ており、広範囲な武器が用いられ、減る気配は見えないという。その大 部分は南東部アフガニスタンで行われているが、ここはタリバンの核をな していたパシュトゥン人が国境の両側に多数居住している。 ある日1人の米兵がホスト近くで新たに埋設された地雷を踏んだ。また 別の日にはジャララバード近くで米国の車列が通りすぎたとき、自転車に くくりつけられていた爆弾が爆発した。最近ではカブールでジープに乗っ ていた2人のアメリカ人に若い男が手榴弾を投げつけたし、無誘導だが 当たれば致命的なロケット弾は毎日のように米軍基地にむかって発射さ れている。過去30日に1人の米兵が戦死し、10名が負傷した。 また武装勢力はどうにかしてアフガニスタン内にラジオ局を作り上げ、散 発的にアメリカ人に対するジハードつまり聖戦を呼び掛ける放送を流して いる。武装勢力はまた威嚇的なポスターを広範囲に貼っているし、パキス タンの国境に沿った大体において無法なトライバルエリアから武器弾薬 をこの国に運び込むことができるようにみえる。
405 :
533 :03/01/28 20:44 ID:h8+bONgD
カブール近郊のバグラム空軍基地に司令部を置く米軍当局者は、武器 弾薬の貯蔵場所の発見をほとんど毎日発表している。報道官のロジャー ・キング大佐によると、押収された武器の20パーセントから25パーセント は他の場所から運び込まれたものだという。 結果的には、現在ペンタゴンは技術と民政の専門家を国中に派遣し、治 安の仕事はアフガン新国軍に委ねようという計画にむかって動いている のだが、その一方でアフガニスタンにおける米軍の最初の使命は不変の ままである。「まず第一に、われわれがここでやろうとしていることは、テロ リストを捕まえること、殺すことである」と、この国の駐留米軍を指揮する ダニエル・K・マクネイル中将は述べた。マクネイルは向こう18か月から 2年間はアフガニスタン駐留米軍を約8000名のレベルに保ち、それ以後 に徐々に減らすことを期待していると述べている。
406 :
533 :03/01/28 20:45 ID:h8+bONgD
南東部アフガニスタンのここパクティカ州は乾ききった人口のまばらな土 地で、不毛な山地の中には隠された無数の小道が通っている。はっきり 定義されていない、コントロールしにくいパキスタンとの国境は長く、米軍 やアフガン側武装勢力がいても、ここを越えてくる攻撃者を止めるのが容 易でないことは明らかである。この荒れた土地がゲリラを止めようとする 外国軍隊よりゲリラに好意的である(ちょうどアフガンのムジャヒディンが ソ連占領期の1980年代にこの国境を出入りしていた時にも地形が味方 したように)だけでなく、パキスタンの国境警備隊は国境の自分たちの側 にあるトライバルエリアにアルカイダとタリバンの戦士が避難場所を見つ けているのに、それをコントロールすることをやりたくないか、できないよう に見えるのである。 たとえばパキスタンの駐屯所がアングル・ハダの両側の見通しのよい場 所にあるが、米兵やアフガン兵はロケット弾がその近くから飛んできたこ とがあると言っている。
407 :
533 :03/01/28 20:46 ID:h8+bONgD
軍当局者はここ数週間の間にアングル・ハダ周辺のアメリカ人とパキス タン人の関係は改善されたと言うが、そう遠くない過去には両側とも重火 器の照準をアルカイダではなくお互いに向けていたとも述べている。 パキスタンの大統領ペルヴェズ・ムシャラフ将軍の報道官ラシッド・クレシ 将軍は国境沿いの米軍とパキスタン軍との緊張に関する報告は誇張さ れており、パキスタンはテロリストを捕まえるために最善を尽くしていると 述べている。 「連合軍とパキスタン軍との関係は最高で、われわれは情報をもらったら いつでもすぐ行動する」と彼は述べた。「民衆はパキスタン側で起きること について荒々しく抗議行動をしているが、米軍中央司令部からの抗議は ないと申し上げることができる」
408 :
533 :03/01/28 20:46 ID:h8+bONgD
イスラマバードとワシントンとの関係には政治的考慮が大きな役割を果た しており、それはパキスタンの対テロ戦争への支援に強く依存している。 イスラム的闘争心がパキスタンでは強い力を持っており、また歴代のパキ スタン政府はアフガニスタンのタリバン体制を育み支援してきたが、米国 が9月11日の後にアフガンで軍事行動を開始したさい、ムシャラフは米国 側についた。結果としてワシントンは、ムシャラフに無理な要求をして、反 米感情または親タリバン感情の炎を燃え上がらせ、彼の政府を危機に陥 らせるようなことがないよう気を使っている。 「パキスタン・アメリカの共同軍事行動でアルカイダが隠れているトライバ ルエリアの50の洞窟を探し求め、それらをこちらの大した損害なく破壊し、 軍事的勝利を収めることは十分可能だ」とある米軍当局者は述べた。「し かしもし抗議行動が起こってムシャラフ政権が倒れたら、その軍事的成功 にはたしてそれだけの価値があるだろうか」
409 :
533 :03/01/28 20:47 ID:h8+bONgD
米軍が直面しているレジスタンスの最もよい例の1つは先月に行われた ルワラ前線基地の放棄である。これはシキンの50マイル北の同じように 岩だらけの境界地帯にあり、アメリカが過去10か月間維持してきた。 ルワラ基地は頻繁なロケット攻撃を受けた後の12月11日に放棄された。 数発のロケット弾、通常は白いリンを含み、酸素に触れると非常な高温 の炎を出すが、それが米軍基地構内やその近くに着弾した。米兵の戦死 者や負傷者はなかったが、数台の車両が破壊された。 マクネイルはアメリカ人が基地を立ち去ったのは主として、そこが米軍の 求める情報を生み出さなかったからだと述べた。しかし彼はそこが非常 に国境に近いため攻撃に対して脆弱であること、そこを狙ったロケット弾 がおそらくパキスタンから継続的に発射されていたことは認めた。
410 :
533 :03/01/28 20:47 ID:h8+bONgD
「われわれは単に居場所がほしいというだけでどこかにしゃがんでいる わけにはいかない」とマクネイルは述べた。「そこは期待したものを生ま なかった。われわれは非常にアクティブだったのだが。……そこではうま く行かなかった」 ルワラ地域にハミド・カルザイ大統領から派遣されたアフガン当局者アミ ン技師によると、この地域のパシュトゥン人部族の間には緊張があり、 大多数はアメリカ人との協力に傾いていたという。 アメリカ人はルワラを立ち去る時、その敷地を米軍に味方している重要 なパシュトゥン人部族の一つでアブドゥル・シャー・ワジルが率いる地元 の武装集団に引き渡した。しかし彼の兄トゥラン・ヌールザイ・ワジルに よると、300名を擁するこの武装集団はアメリカ人からもカブールや地方 政府からも何の支援も受けられなかった。ワジルは兄と一緒にカブール に行って支援を請願したが、何も具体的なものは得られなかった。男たち は基地からだんだんと姿を消しはじめた。
411 :
533 :03/01/28 20:48 ID:h8+bONgD
先週にはワジル兄弟を脅迫するポスターが現れ、彼らとその兵力に町か ら立ち去れと書かれていた。この脅迫に恐れ、補給の欠如や地域的な支 援に疑問があることに悩まされ、最後の者が先週なかばに基地を離れた。 次の晩、ワジルの描写では「アルカイダの奴ら」がルワラを強襲し、そこを 焼き払った。ワジルによれば大部分が破壊されたという。 「これらはすべて、アメリカ人にとっては非常に良くない」とワジルは言い、 このエピソードの詳細が国境のパキスタン側に広く知れ渡っていると指 摘した。「地元の人たちは米軍が立ち去ったのはロケット弾のせいだと 思っているし、彼らはわれわれが何の支援も受けていないことを知ってい る。これではアメリカ人が弱く、アルカイダが強いように見えてしまう」 バグラムの米軍当局者は月曜に、ルワラにいるワジルの勢力に対する 脅威については知っているが、攻撃されたとは聞いていないと述べた。 ある当局者は最近の飛行で基地が「隅まできれいにされた」ことが判明 したと述べた。
412 :
533 :03/01/28 20:49 ID:h8+bONgD
地元のアフガン人が言うには、何十年も続いているこの地方の部族同士 の争いに米国が首をつっこんでしまったことが状況をいっそう込み入った ものにしているという。これはワジル部族とハロト部族の争いで、ワジル 部族はルワラ地域から国境を越えたパキスタンの北・南ワジリスタンにま たがって多くの部族民を擁し、多数のタリバンとアルカイダ(原文のまま) の敗残者はここの出身だと考えられている。 しかしシキンの米軍基地は裕福なハロト部族の商人の所有地にあり、こ の部族はワジル部族と仲が悪いと地元のアフガン人はいう。この商人の 敷地は遙か昔の仏軍外人部隊の追憶の要塞で、今ではアメリカの国旗 が翻り、重武装されたのだが、そこを使うという決定はワジル部族の間に、 米国は彼らの敵側についたのではないかという懸念を生んだ。 敵兵を捕獲し殺すことは今もアフガニスタン駐留米軍の最重要使命だが、 いくつかの基地はアフガン人同盟者の安全を確保し、再建の仕事にシフ トする方向に踏み出している。
413 :
533 :03/01/28 20:49 ID:h8+bONgD
パクティカ州境から30マイル離れたオルグンに基地をもつ特殊部隊では、 現在の中心的課題はアフガン新国軍の訓練になっている。 基地司令官のフランク少佐によると、アフガン軍部隊は今では米軍に同 行してパトロールを行っている。それだけでなく、彼らは最近の喧伝され た元ムジャヒディン司令官の逮捕にも参加していた。この人物はオルグン からシキンへ通じる当座しのぎの道路を通るトラックや旅行者を止めて 金を要求することを始めていた。総合的にはアメリカ人は今ではアフガン 人のアドバイザーになっているとフランクは述べた。 フランクは彼のミッションはうまくいっており、地元民はどこに武装集団が いるとか、どこに武器弾薬を隠しているかもしれないという情報を寄せて いると述べた。彼のキャンプも攻撃されたことがあるが、シキンやルワラ のキャンプほど頻繁ではない。去年の夏には自爆犯が米兵を探してオル グンにも現れた。代わりにアフガン治安部隊駐屯地の門で彼は自爆し、 数名の人々を傷つけた。
414 :
533 :03/01/28 20:50 ID:h8+bONgD
しかしオルグンでも、武装勢力はアメリカ人とカルザイ政権に対する敵 意をいろいろな形で示している。先週のある晩にはオルグンのモスクに ポスターが貼られた。それはアフガン人に新国軍に入るな、アメリカ人と 一緒に働くなと命じていた。この命令に背けば深刻な結果を招くだろうと ポスターは語っていた。 #長文ですが、面白い記事。米軍はアルカイダを根絶しないことには戦 争目的が達せられないとはいえ、敵は国境の向こうにいるとあっては苦 労の絶えないことです。それにしてもシキンの基地がフランスの外人部隊 と昔に関係があったとは、どんな事情なんでしょうか。
415 :
533 :03/01/28 21:03 ID:h8+bONgD
416 :
533 :03/01/28 21:18 ID:h8+bONgD
日本のCNNの詳報。
http://www.cnn.co.jp/usa/K2003012801428.html 米軍が元首相派と交戦、18人死亡と アフガン東部
2003.01.28
Web posted at: 19:26 JST - CNN
アフガニスタン・バグラム空軍基地(CNN) アフガニスタン軍事作戦に
従軍する米軍は28日、アフガン東部のシュピン・ボルダック市近郊の山
岳地帯で27日、米軍兵士などがヘクマチアル元首相派とみられる武装
メンバー約80人と交戦、敵側兵士少なくとも18人が死亡したと述べた。
米軍に死傷者は出なかった。
交戦は6、7時間にわたって続き、米軍は空軍の支援も要請。B1爆撃
機、F16戦闘機が出動、標的への精密誘導爆弾などを投下した。米軍が
2002年3月にアフガニスタン東部の山岳地帯で2週間実施した「アナコ
ンダ作戦」以来、最大の戦闘規模としている。同作戦ではアルカイダ要員
ら500人以上が死亡したとみられている。
417 :
533 :03/01/28 21:18 ID:h8+bONgD
今回の作戦は、監視パトロール中の米陸軍特殊部隊が拘束した敵対 勢力のメンバーが兵力の集結情報を供述したのを受けて実施。先陣出動 の武装ヘリコプターが攻撃された後に、爆撃機などの応援を求めた。 アフガン現政権や米国への聖戦を宣言するヘクマチアル派は過去数カ 月間、アフガン東部に潜伏するテロ組織アルカイダやアフガン原理主義勢 力タリバーンとの共闘工作を進めてきたとの情報もある。シュピン・バルダ ック市はパキスタンとの国境に近い。
419 :
533 :03/01/29 19:18 ID:u16acl+w
>>418 この記事を読む限りでは、「より広い基盤の政府」というのは要するに、
パシュトゥン人がもっと多くの閣僚(あるいは全閣僚)を占める政府がほ
しいとパシュトゥン人の長老たちが言っているということですね。
このこと自体はパシュトゥン人の中にはありうる要望ですが、どこでの集
まりかという基本的情報も記事では与えられていません。
しかし国連に対してもっと平和維持部隊を送れと要求したということです
から、現在の枠組み自体を否定するものではないでしょう。
おまけ的にRAWAの発言を引いているあたりは手当たり次第という感じ。
420 :
533 :03/01/29 19:19 ID:u16acl+w
421 :
533 :03/01/29 19:19 ID:u16acl+w
422 :
533 :03/01/30 20:07 ID:LBgpG1KW
423 :
533 :03/01/30 20:07 ID:LBgpG1KW
反政府側に統一なし(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/2702623.stm ペシャワール発で、ラヒム・ユスフザイというパシュトゥン人らしい名前の
人の分析記事。
この記事ではスピンボルダク付近で戦ったのはタリバンだと書いていま
す。ヘクマティアルはプロパガンダには長けているが、イラン亡命時に
ほとんどの司令官が離反したので実際の戦力はないだろうし、またタリ
バンとヘクマティアルが連合したという報道は両者とも否定しており、事
実ではなかろうとしています。ソ連侵入期にパキスタンとイランがゲリラ
に与えたような支援をする国はどこにもないが、外国軍隊の駐留の長期
化、米軍のイラク侵入、カルザイ政権の失政などがあれば反政府側へ
加わる者も出てくるかもしれないと。
424 :
533 :03/01/30 20:08 ID:LBgpG1KW
スピンボルダクの戦いについては、APの記事
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A64353-2003Jan30.html こちらでも、米軍はヘクマティアル派だと発表しているが、元タリバン当
局者やカンダハル州の住民で戦闘を見ていた人などは、あれはタリバン
だと言っており、「シラジュッディンとアブドゥル・ラーマンが指揮していた」
と名前まで出しているとか。
記事の後半部にタリバンが現在アフガン各地でオルグ活動をしていると
いう情報が出ていますのでそこを訳しておきます。
(以下訳)
タリバンはまた新たな秘密行政機構をパシュトゥン人地域に持っている
と元タリバンは述べた。
それによると、ウルズガン州のデー・ラウード出身で元タリバンの上級
指揮官だったムラー・ブラデルが亡命指導者ムラー・モハメド・オマルの
使命でタリバンの軍事指導者になっているという。
425 :
533 :03/01/30 20:09 ID:LBgpG1KW
ブラデルの副官は元知事のアフタル・モハメド・ウズマニ、片脚のタリバ ン司令官でクンドゥズの激戦を逃れたダドゥラ、それに元タリバン内相の アブドゥル・ラザクである。 パシュトゥン人が支配的なアフガニスタンの各地は元タリバンが分割し て担当し、不満を持つ若者をリクルートしている。アナコンダ作戦で連合 軍と戦ったアフガン兵士を指揮したサイフ・ウル・ラーマンはガズニ、パク ティア、パクティカ、ガルデズの各州が担当である。 ラザクとウズマニはカンダハル、ウルズガン、ヘルマンド、ザブル州でオ ルグ活動を行っている。東部のナンガルハル、クナル、ラグマンの各州 はタリバンのナンバー3、マウルヴィ・アブドゥル・カビルがオルグしてい る。またタリバンの司令官アンワル・ダンガルは中部のパルワン、カピサ、 ワルダク、ロガール、カブールの各州を組織している。
426 :
533 :03/01/30 20:09 ID:LBgpG1KW
「これらの州には行政・軍事機構がある」と匿名のタリバンの元メンバー は述べた。彼はタリバンの元情報部員と密接なコンタクトを持っている。 #どの程度のものかは知りませんが、各州に多少ともタリバンの残存勢 力がいるのは確実ですから、こういったものもあるのでしょう。APはタリバ ン内に何らかの情報源を持っているらしいので(前にもいろいろそういう 記事があった)、ある程度信頼できるかも。
427 :
533 :03/01/30 20:14 ID:LBgpG1KW
訂正: ×ムラー・モハメド・オマルの使命で ○ムラー・モハメド・オマルの指名で あと、オマルを「亡命指導者」と訳したのは原文fugitive leaderなので、 必ずしも国外にいるとは限りません。
428 :
533 :03/01/30 21:16 ID:???
429 :
533 :03/01/31 19:13 ID:/WxJedQu
430 :
533 :03/01/31 19:14 ID:/WxJedQu
政権内部のイスラム主義派と穏健派の抗争(自由ヨーロッパ放送)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29733 この記事では、ベルギーのシンクタンクICG(インターナショナル・クライシ
ス・グループ)のレポートが引かれていますが、それによると最高裁長官
で最近ケーブルテレビを禁止したシンワリはラスル・サヤフの支持者で、
イスラム連合(イティハディ・イスラミ)のメンバーとのこと。
またシンワリは80代だそうですが、現政権が準拠している1964年憲法
では最高裁長官は60歳未満でなければならないという規定があるとか。
ICGは最高裁の36名の判事はいずれも世俗法の学位は持っていないと
も指摘しています。
「抗争」の方はあまり具体的ではありませんが、ラバニとサヤフはいずれ
もシャリアの保守的適用を主張する人たちなので、この影響力が強まって
新憲法が原理主義的になってはいけないというのがICGの主張。
マスードについて、ほとんどの日本人が知らないままでいることは残念
さて2ちゃんも閉鎖になるわけだが、 533氏はぜひ自分でHP開いてでも続けてほしいものである。
433 :
533 :03/02/01 07:16 ID:???
434 :
533 :03/02/01 20:10 ID:DT8Gi+Pe
バス爆破事件(ロイター)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29765 爆破から数時間後でも現場には破片が散乱し、深さ3フィートのクレータ
ーがうがたれていたとのこと。カンダハル州政府のパシュトゥン報道官は、
単なる地雷ではなく迫撃砲の砲弾が添えられていたと見ています。(事実
とすれば事故ではないことになる)またパシュトゥン報道官は、アルカイダ
はもう「終わっている」ので、やったのはタリバンかヘクマティアルだと話し
ています。
435 :
533 :03/02/01 20:11 ID:DT8Gi+Pe
>>433 朝日の論調では「治安は悪くなる一方だ。アメリカのやり方は間違ってる」とのことでしたが?
在アフガン米軍の規模を縮小しようという方向は 間違ってると書いてありましたね。
438 :
533 :03/02/02 17:09 ID:hhKjAkx1
>>436 米軍が縮小されるという話は現在出ていないと思います。ただ戦闘より
民政へ軍の役割をシフトしようとするのはここでも何度か記事を紹介した
ようにそっちの方向に動いていますが、朝日はそのことを米軍が厭戦的
になっているかのように報じていましたね。
それは事実というより希望的観測じゃないでしょうか。ただ戦闘の方は、
パキスタン領内にうかつに手を出せない以上、スピンボルダクの戦いの
ように相手が尻尾を出すのを待つような状況になっていることも否定でき
ないでしょうが。
439 :
533 :03/02/02 17:10 ID:hhKjAkx1
440 :
533 :03/02/02 17:10 ID:hhKjAkx1
441 :
533 :03/02/03 19:51 ID:HVayj9nv
アフガン政府報道官、最高裁判事に対する批判に反発
(イラン国営放送)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29847 ベルギーのシンクタンクがシンワリ最高裁長官を更迭すべきだと発言し
たのに対し、大統領府のアクバル報道官はアフガニスタンは独立国で
あり、イスラムの価値に由来する法にもとづき自国のことは自国で決め
ると反発。
また司会者が「最近ムジャヒド・パブリケーションに出た司法相のインタ
ビューでは、新憲法の20パーセントはイスラム法から取り入れられるべ
きだと言っていたが、これは(イスラム法の比率が低いため)最高裁判事
の間に懸念を生んでいる。これについてどう思うか」と訊ねたのに対して
は、報道官は「それは誤解だろう、法律は完全にイスラムとアフガンの
価値に基づくべきだ」としています。
#どうもこの人もかなり保守的な感じですが、司法相の発言が事実とす
れば、かなり新憲法の草案づくりが進んでいるということでしょうか。
442 :
533 :03/02/03 19:52 ID:HVayj9nv
443 :
533 :03/02/03 19:53 ID:HVayj9nv
444 :
533 :03/02/04 21:15 ID:n70CK2vj
カブールの噂(第2弾)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29881 カブール・ウィークリー 2003年2月3日 タウフィク・カシェフィ
アフガ・コムは世界のゴシップの中心カブールからまたまた「人々は言う」
をお届けします。麻薬、武器、内輪もめが今週のホットな話題です。
人々は言う:北部各州の司令官たちは自分の武器庫をまだ持っている。
地方当局はそれを禁止する措置を何ら講じていない。
人々は言う:司令官たちは党派の争いに使うための私兵をまだ持つこと
を主張している。
人々は言う:ガソリンスタンドはガソリンの値段が安くなると聞いて、ガソ
リンではなくディーゼルを売るようになった。このため多くのエンジン故障
が起きた。
445 :
533 :03/02/04 21:16 ID:n70CK2vj
人々は言う:各党派の会合が政府機関が開いている時間にもそこで行 われている。 人々は言う:政府当局者は自分の出身州には多くの奨学金と再建プロ ジェクトを必ず割り当てる。 人々は言う:各州で集められた武器は倉庫に保管されたが、それが運 び出されて市場で売られている。 人々は言う:ヘロインの生産は東部諸州では過去数年より増大している。 ヘロインはジャララバードとクナル州の道路を使って国外に密輸されて いる。 人々は言う:政府の役人はお互いに相手が十分働いていないと非難し 合っているが、市民は役人がどれもこれも全然働いていないと非難して いる。
446 :
533 :03/02/04 21:16 ID:n70CK2vj
人々は言う:国連がアフガニスタンに援助した薬品は配られる前にパキ スタンに輸送される。そこで元の薬は粗悪で期限切れの薬に取り替え られ、それからアフガニスタンに運ばれる。 人々は言う:カブール市当局がテレビに関して行った発表はどれも実行 されていない。当局は仕事をするふりをしているだけだ。 人々は言う:パキスタンの偽札作りがアフガニスタンで仕事を始めようと 入ってきている。 #真偽不明の噂の2回目。最後のは、新アフガニ札の偽札が出回って いるとされているので真実味があります。
447 :
533 :03/02/04 21:17 ID:n70CK2vj
カルザイが選挙に出ない!?(ワシントンポスト)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A20812-2003Feb3.html カルザイは来年の選挙は何があっても行うと断言したものの、それに
自分が出るかどうかは明言を避けたとか。あるインタビューで「私はこ
の国を個人崇拝の方向に持って行きたくない。……大事なのは政権
の長さより質だ」と語ったとか。
西側の外交筋の中にもカルザイがここ何週間かのうちに、選挙には
出ないかもしれないと言ったのを聞いた人がいるとか。
カルザイいわく「われわれにはアフガンの人々に働いてきた証拠を示
す義務があります。もしそういう証拠が示せて、人々が来て『うん、ハミ
ド、あんたはいい人だ。信頼する。続けてくれないか』と言い、私が疲
れてなくてやる気があり、またこの人ならという人が他にいると言えな
いなら」と言って、あとは言わなかったそうな。
#まあ政治家の発言ですから、ちょっとアドバルーンを上げてみたと
いうところでしょう。
448 :
533 :03/02/05 19:09 ID:v0NEtUBD
ウズベキスタンがサラン・ハイウェイを修復(フーバーズ)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29925 ウズベクTVの3日の報道によると、バルフ州のサラン・ハイウェイに、
ウズベキスタンが建設した2つの橋が完成したとのこと。ウズベキスタ
ン国営道路建設社などが工事を請け負い、年末の合意からわずか22
日で完成。ウズベキスタンの技術者は2003年11月までに、この路線
に10の橋を架けることになっているそうです。
#この道はバグランあたりから北は立派な舗装路になっているそうで
すが、サラントンネル周辺は名だたる悪路のようです。しかし順調に進
めば今年中にはここも面目を一新することでしょう。
449 :
533 :03/02/05 19:10 ID:v0NEtUBD
カンダハル北西でアフガン軍部隊がタリバンと交戦(ロイター)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29926 匿名の地方当局者によると、火曜(4日)にカンダハルから10マイル
北西のシャワリ・コットでアフガン軍部隊がタリバンと思われるものと
交戦、両者とも重火器を使用したが、死傷者および双方の人数につい
ては詳細を把握していないとのこと。情報機関がそのあたりにタリバン
がいるという情報をつかんだので、軍が出動した結果だそうです。
ハンジャール師団の事だとおもって覗いてみたら……(;´д⊂)
あれ、553になってました。もちろん533さんです。
453 :
533 :03/02/06 19:25 ID:NY5dQprE
>>451 ありがとうございます。同じ戦闘だと思います。もっとも、さっき
>>449 の
記事を確認したら、戦闘があったところは「北西」と最初書いていて、
その下には「10マイル北東」と書いてあったりしました(-_-) 。
朝日の記事は別の情報源のようですから、北西が正しく、同じ場所なの
かと思います。
APも戦闘の報道をしていますが、これがどうも同じ戦闘なのか違うのか
よくわからんのです。
http://www.afgha.com/?af=article&sid=29969 カンダハルの司令官カーン・モハマドによると、火曜(4日)に彼の部下
200名がカンダハルの東80マイルのアルメシュでタリバンおよびヘクマ
ティアル派の襲撃を受け、モハマド側は3人が死亡し3人が負傷、敵側
は5人が死亡したとのこと。
>>449 の戦闘とは同じ日ですが、場所が方向違いなので別の戦闘があっ
たものか違うのか。朝日の記事とは犠牲者の数も違いますね。公式発表
がなく各社が別々のソースから聞き込んだ話ということか??
454 :
533 :03/02/06 19:27 ID:NY5dQprE
>>451 カンダハルの人たち
グラガ・シャラザイは州知事のグルアガのことですね(グルアガ・シルザイ
とも)。他の人の消息は知りません。
ついでに、私もパシュトゥン語もダリ語ももちろんわかりませんが、英語の
報道ではアフガン人の名前のアルファベット表記は同じ人でもまちまち
です。同じ報道機関でもニュースによって違うこともあります。
ダリ語やパシュトゥン語のアルファベット表記が定まっていないのかもし
れないし、文字を知らない人が多いので場合によっては外国記者が耳で
聞いた名前を書くよりないこともあるかもしれませんが。
455 :
451 :03/02/06 19:40 ID:???
グラガ・シャラザイはグルアガのことだったんですね。 「タリバン」にしたって、外務省や朝日はより発音が近いとして 「タリバーン」と表記しますし、現地語になじんでないと同じ人やものを 違うものと認識してしまうことがありますね。注意したいと思います。
456 :
533 :03/02/06 20:24 ID:YiNNlRdG
457 :
533 :03/02/06 20:42 ID:YiNNlRdG
この男は火曜に基地の外にあった2か所の別々の地雷で負傷した3人 の1人だった。この場所は世界一地雷の多い国の一つであるこの国でも 一番地雷の多い地域である。 この男たちのうち2人は顔に傷を負い、1人は肩に傷を負った。3人目の 男は別の爆発で両手に負傷したほか右足を切断した。3人ともバグラム 空軍基地で手当を受けた。 アフガニスタンの地雷は23年におよぶソ連侵攻と内戦の時代の産物で ある。国際赤十字によれば地雷や不発弾やロケット弾が1979年以来、 20万人ものアフガン人を殺したり不具にしたりしてきた。 2002年のはじめ以来、バグラムから7千個以上の地雷が除去された。 この基地はアフガンの首都カブール近くの戦略的に重要な場所にあり、 この地で戦われた20年間の内戦でしばしば争奪の場になった。
458 :
533 :03/02/06 20:42 ID:YiNNlRdG
米兵は地雷やそれが埋まっているかもしれない場所を認知する訓練を 受けているが、それでも長く忘れられていた地雷の犠牲になることがあ った。先月にはルイジアナ州軍の出身で第769工兵大隊に属する兵士 がバグラムのまだ地雷処理されていない区域で地雷を踏み、右足を失 った。この爆発でポーランド兵も軽傷を負った。 基地の広い敷地の1.5平方マイル近くがまだ地雷を除去しなければな らない。建設プロジェクトで土がひっかき回されると、長い間埋められて いた地雷がしばしば地表に現れる。 基地の看視哨から米軍兵士はまだ爆発していない地雷が点在する周囲 の村の廃墟で、子供たちが凧揚げをしたり遊んだりしているのを見ている。 過去6か月間に基地構内またはその近くで8件の地雷による死亡事故が あった。
459 :
533 :03/02/06 20:44 ID:YiNNlRdG
韓国軍は来週バグラムに診療所を開設する計画である。これはとりわけ 地雷で傷ついたアフガン人の治療のためのものだ。基地の防備セクショ ンは診療所へのアクセスを便利にするため移転される。 国連は残された爆発物でアフガニスタン全土では毎月150人から300 人が死亡または障害を負っており、その70パーセントは一般市民だと述 べている。地雷除去や地雷に対する知識を普及させるキャンペーンがあ り、その中にはカブールの政府の建物の壁面に作られた地雷の壁も含ま れるが、それにもかかわらずまだ。
460 :
く :03/02/06 22:17 ID:uAKcNukJ
のぜ
461 :
533 :03/02/07 19:34 ID:3Q9NcuUh
462 :
533 :03/02/07 19:37 ID:3Q9NcuUh
463 :
533 :03/02/07 19:37 ID:3Q9NcuUh
アフガニスタンがロシアの軍事支援について合意(フーバーズ)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=30005 Hoover's 02/05/2003
ロシアのイーゴリ・イワノフ国防相の招きで訪露していたアティクラ・バリ
アライ国防次官は本日帰国した。
彼は述べた。【ビデオでバリアライがTVレポーターにダリ語でインタビュ
ーを受けている様子】最も恵み深く最も慈悲深い神の御名において、私
はロシア国防相の招きで訪問していました。代表団と一緒でした。
私たちはロシア国防省との間で技術面および教育面での合意に達しま
した。また同様に航空輸送の刷新についても合意しました。これにはヘリ
コプターや輸送機が含まれます。このほか、【ロシア人は】アフガン国軍
のスペアパーツや無線通信ユニットの支援をするため代表団を派遣する
ことでも合意しました。また異なる分野で働く271名の士官の訓練につい
ても契約にサインしました。これらの合意はすぐに効果をあげるでしょう。
Source: Afghanistan Television, Kabul, in Dari and Pashto 1430 gmt 5 Feb 03
464 :
533 :03/02/08 07:56 ID:cvQmsueB
朝日新聞(大阪版)2月8日朝刊の記事。 アフガン内戦で迫害10年 復興 インド商人にも光 流通・投資増加を期待 イスラム教の国アフガニスタンに、独自の宗教を守るインド系商人が 脈々と生き続けている。人口の1%に満たない少数派ながら、内戦前ま で都市商業の大半を牛耳っていた。復興時代の幕開けとともに、失われ た繁栄を取り戻す動きが活発化。インド政府も、中央アジア市場の獲得 をにらみ、彼らを支援する貿易ルートの開拓に動き始めた。 (ガズニ〈アフガニスタン中部〉=武石英史郎) 首都カブールから、砂漠の砂利道を南へ車で約4時間。細い川の両岸 に広がるオアシス都市ガズニ(人口約3万人)は、千年前にはインド亜大 陸の主要王朝の首都だった。
465 :
533 :03/02/08 07:56 ID:cvQmsueB
「私たちの祖先がやってきたのはその当時。以来、ずっとここに住んで います」。衣料品店を営むハルバン・シンさん(45)は誇らしげに言った。 インドの主要宗教の一つシーク教のターバンがひときわ目立つ。 10世紀にこの地に興ったトルコ系ガズニ朝は、デリーなどインド中心 部に17回にわたって進軍し、莫大な財宝とともに、医学、文芸、技術に 秀でた多数のインド人を連れ帰ったといわれる。その子孫は生来の商才 を生かして次第に商業の担い手となり、10年前にはガズニだけで200 軒以上、市内の全商店の7割をインド系が占めた。 しかし、92年に社会主義政権が崩壊し、軍閥が割拠するようになると、 時代は暗転。軍閥は商店や家屋敷に勝手に入り込み、金品を要求し始 めた。次の支配者タリバーンは、シーク寺院に上がり込み、シンボルの 旗や聖典を破き、専用の火葬場を破壊した。誘拐や強盗事件も相次い だ。 母国インドなど国外に逃れる人が相次ぎ、いま残るのは40商店だけ。 インド商店が軒を連ねたバザールの一等地は新しく来た軍閥が接収し たまま、配下の新興商人が店を構えている。
466 :
533 :03/02/08 07:57 ID:cvQmsueB
イラン経由ルート、故国が支援 希望が見え始めたのは、昨年6月の緊急ロヤ・ジルガだ。シンさんは 議席を獲得したのを機に商店の返還運動と、学校や寺院の再建を始め た。最近になってインドへ逃れた元住民から「ガズニに戻りたい」と問い 合わせもくるようになった。 流通の担い手だったインド系商人の復活は、アフガンの民間経済が 往時の繁栄を取り戻すカギでもある。「インド系が増えれば、インドから の民間投資も増える」と、シーク教徒から抜擢されたケシャン・シン商務 省計画部長は指摘する。 カブールで運送業を営むインド系商社社長カルタル・シン・シンワリさん (40)は昨年6月、一時避難していたデリーからカブールへ戻った。「今は まだ、パキスタン側のペシャワルに拠点を置いているが、時期を見て本 社をここに戻したい」 「問題はパキスタンのいやがらせだ」と言う。昨年10月、インドから送っ たコンテナ300個のうち、3か月かかって届いたコンテナはまだ二つだけ。
467 :
533 :03/02/08 07:57 ID:cvQmsueB
印パ関係悪化のあおりで、パキスタンではインド系商人に対する手続き の遅延や高額のわいろ要求が頻発しているという。パキスタンとアフガン 軍閥の関係も悪く、国境通過も不安定だ。 代わって有望視されているのが西隣のイラン経由のルートだ。カブール へ輸入物資を運ぶ場合、10年前は大半がパキスタン経由だった。今は 7割が遠回りのイラン経由に変わった。復興需要を見込んで、イランは 港湾使用料9割引きや関税の半減など、大胆な誘導策をとっている。 そこにインド政府が絡み始めた。イラン、アフガン両政府と先月、アラビ ア海に臨むイランの港チャーバハルとアフガン西部を最短距離で結ぶ新 ルートの開拓で合意した。 パキスタンでは「インドはアフガン復興支援を口実に、パキスタンをのけ 者にして、中央アジア市場を狙っている」と、商務省のアフガン貿易担当 官は焦りを隠さない。 インドの歴代王朝にとって、中央アジア、ペルシャ、ローマへ続く西方交 易路は生命線。その支配権をめぐり紀元前から繰り広げられてきた争い が、いま再び活発化の兆しをみせているようだ。
468 :
533 :03/02/08 07:58 ID:cvQmsueB
#後半部分は先に紹介したラシッドの記事(
>>390-397 )とも重なります
が、はじめの方のインド商人の記事は面白い。
パキスタンを経由してインド人がアフガンに荷を送るのは難しいようです
ね。
印パ関係悪化はどちらか一方だけの非ではないとしても、「パキスタンと
アフガン軍閥の関係も悪く」というのはパキスタンの自業自得。(
>>162 あたりに関連)
469 :
533 :03/02/08 20:34 ID:IxPxWoU2
アフガンの湿地帯がほとんど干上がる(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/2736795.stm アレックス・キルビー BBCニュース・オンライン ナイロビ特派員
国際的に重要なアフガニスタンの湿地帯は現在ほとんど完全に干上が
っていると国連は述べている。
衛星写真によると、国境からイラン国内まで広がるシスタンの湿地帯の
99%は1998年以来乾燥している。
シスタン地域に流入するヘルマンド川の水位は平年レベルよりずっと低
い。
アフガニスタンはもし湿地帯を救わなければならないなら国際的な支援
が要ると述べている。これらの発見は国連環境計画(UNEP)の紛争後
査定部が行った。
470 :
533 :03/02/08 20:35 ID:IxPxWoU2
紛争によるダメージ この部局の報告書の主部は1月29日にカブールで公開されているが、 シスタンのダメージについての詳細は当地(訳注:ナイロビ)で開催され るUNEPの運営会議に2月7日までに提出された。 アーマド・ユスフ・ヌリスタニ博士はアフガニスタンの灌漑水利環境相で ある。 彼は言う。「この報告書はいかに紛争が環境破壊をもたらしているかを 明確にしています」 「また同様に、環境の枯渇や天然資源の不足が継続すれば、それが将 来の紛争の原因になるのです。効果的な環境管理は邪悪なサイクルを 打ち破る鍵です」
471 :
533 :03/02/08 20:36 ID:IxPxWoU2
ヌリスタニ博士はアフガニスタンの移行政権は3月末までに最初の国家 予算の編成を終えるつもりだが、彼は自分の省の環境予算として2000 万ドル近くを要求していると述べた。 重要な鳥たち UNEPの報告書によると、アフガニスタンの国土の31%の流域面積を もつヘルマンド川には、最近数年では年間平均を98%下回る水しか 流れていない。 しかしUNEPが「流域盆地にあるダムと灌漑機構の調整のとれていない 運用」と呼んでいる状態は20年に及ぶ衝突の期間中続き、4年間の干 ばつによってさらに悪化した。 安定した水資源がないことで、シスタン盆地の野生植物は死滅したり、 燃料になったりした。
472 :
533 :03/02/08 20:37 ID:kktBGj0i
これは表土の侵食を増大させ、道路、耕地、居住地への砂漠の拡大を もたらしている。 湿地帯は昔から鳥たちにとっては死活的に重要だった。 1975年にはハモウニイプザクでは150種類の水鳥が50万羽もいた。 ここは3分の2がアフガン領のシスタンにある。 その中には世界的に生存が脅かされている渡り鳥であるハイイロペリ カンやウスユキガモが含まれている。 名声 2002年に中部アフガニスタンでUNEPは野生の水鳥とフラミンゴの隠れ 場所をダシュティ・ナワルで発見した。アビ・エスタダは完全に干上がっ ていた。
473 :
533 :03/02/08 20:38 ID:kktBGj0i
深刻な危機にあるソデグロヅルは1986年以来アビ・エスタダでは姿が 見えない。しかしよいニュースもある。アフガニスタン最初の国立公園で あるバンデ・アミールは「良好な水の状態」にあるとされており、アイベッ クスやウリアル(羊の一種)の数を支えている。 多くの地雷が埋められている場所もあるが、UNEPはここが潜在的には ネイチャー・ツーリズムのための重要な場所になると提案している。 ヌリスタニ博士はBBCニュース・オンラインに次のように述べた。「私たち はぜひともエコツーリズムを再生させたいと思っています。それはわれわ れが最も意欲的に計画していることの一つで、私は1、2年のうちにはそ の活動が始まっていればと思います」 「われわれは訪問者が来て、わが国の危機にある野生動物、ユキヒョウ やマーコール(※ヤギの一種)、クマなどを見てくれることを望んでいます」
474 :
533 :03/02/08 20:38 ID:kktBGj0i
「また難しいことですが、私はタリバンが2001年に破壊したバーミヤン の仏像を元通りにできるだろうと考えています」 アフガニスタンの各所に散らばる地雷や不発弾が未来の旅行者の行く 気をそぐことは明らかだし、それはアフガン人にとっても良い農地を使う ことの障害になっている。 しかし査定部のペッカ・ハーヴィスト議長は、彼のチームが訪れたところ では爆撃による化学汚染の徴候は何も発見しなかったと述べた。 環境に最悪のダメージを与えたのは長年の内戦のように思われる、と 彼は言った。
475 :
533 :03/02/08 20:38 ID:kktBGj0i
#たまにはこういうニュースもいいかなと思って紹介しました。アフガニス タンにフラミンゴとは、と私も最初は驚いたんですが、調べてみると映画 「カンダハル」にも出てきていたようです。
476 :
533 :03/02/09 16:51 ID:F22XrBFp
477 :
名無し三等兵 :03/02/09 17:01 ID:umvXsKJX
478 :
533 :03/02/09 17:05 ID:F22XrBFp
ISIがタリバンとヘクマティアルを援助(フィナンシャルタイムズ)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=30053 一部の訳。
「アフガン政府高官や西側外交筋は、情報機関の調査は再集結してい
るタリバン及びヘクマティアル派の兵力が兵站および財政面の援助を
パキスタンの統合情報部(ISI)の退役または現役の隊員から受けてい
ることを示していると述べた。このような主張は隣接諸国間およびパキ
スタンと米国との関係のきしみをさらに悪化させるだろう。」
#意外な話ではありませんが、どのくらい上まで関与しているのか、規
模はどれぐらいかが問題。
479 :
533 :03/02/10 20:46 ID:Bvo1Dzfs
オマル伝説の成長?(クリスチャン・サイエンス・モニター)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=30075 パシュトゥン人社会における超自然的英雄の伝統
クリスチャン・サイエンス・モニター 2003年2月6日
スコット・ボールドーフ
ほとんど文字を知らない社会では、落ちのびたタリバン指導者ムラー・
オマルは超自然的な地位を獲得することがありうる。
パキスタン マルダン―タリバンを創設したパシュトゥン人ムラー・オマル
は自分を神に選ばれた少数者の一人だと見せることができるようなこと
なら何でもやってきた。
初期には彼は部隊を集めて預言者ムハンマドの外套を肩に羽織り、アミ
ール・イ・ムーミニーンつまり信徒の指導者の称号を得た。彼は神が夢を
通して自分に語りかけると信じたし、しばしばそれらの夢に基づいて最も
重大な政治的決定を下した。
480 :
533 :03/02/10 20:47 ID:Bvo1Dzfs
ある者にとってはムラー・オマルは単なる宗教指導者から、世界最後の 超大国を向こうに回した超自然力を備えたイスラムの英雄へと変身する 潜在能力を持っている。アフガニスタンとパキスタンが文字をほとんど知 らない社会であることがこれに味方している。そこでは歴史は神話の形 で語り伝えられるのだ。 しかしこの変容は保証されているとはとうてい言えない。この逃亡指導者 には過去の偉大なムラーが持っていたような精神的影響力がないという 人もいる。他の者はムラー・オマルが米軍の追跡―9月11日以後米軍 は彼を追い続けている―を長期間かわし続ければ続けるほど、彼は神 聖な地位に近づくという。 ムラー・オマル以前にもイスラム英雄の長い伝統がある。1985年(※訳 注、1885年の誤り?)、痩せてあごひげを生やし、カリスマをもつ東部ア フガニスタン出身のハッダのムラーが英国の植民地化に対抗してパシュ トゥン部族を糾合し、彼に従う者に神は彼とともにあると信じさせた。
481 :
533 :03/02/10 20:48 ID:Bvo1Dzfs
このいわゆる気違いムラーは深い瞑想を通じて精神的パワーを得ていた といわれている。 この町の路上では多くの村人たちが今でもハッダのムラーの超自然力に ついて話してくれる。彼が敵を悩ませるためにどうやって雹やスズメバチ の群れを創り出したかについての物語をしてくれる。またハジ・トゥラング ザイの話もある。これはパキスタンのチャルサッダ出身の19世紀のスー フィの聖者で、あるときひとつかみの土を銃弾に変えたという。イピのファ キルはその祈りで最も重い戦傷も癒すことができたという。 「スーフィズムはパキスタン社会の非常に重要な部分をなしている」超自 然的な恵みをきわめて重要視するイスラムの一学派について、マルダン 出身の富裕な地主シェル・アフガンはそう述べた。「信心があるレベルに 達した者には、神がなんらかの超自然力を授けるという感覚がある」
482 :
533 :03/02/10 20:49 ID:Bvo1Dzfs
スーフィーであり、またムラー・オマルを知っている数少ないジャーナリス トの1人であるラヒムラ・ユスフザイは、すでに今日でもこのタリバン指導 者についてはいくつかの物語が語られていると述べている。 「アメリカ人が爆撃した結婚式の話がある」と彼は言った。「主人はアンワ ルという男で、アメリカと組んでいた。彼はムラー・ビラダルやたぶんムラ ー・オマルをもこの式に招待しようとしていた」タリバン指導者をアメリカの 罠にはめる代わりに、アンワルは米軍の爆撃で30人もの親類を失って しまった。「人々はこれが魂をアメリカ人に売った者を神が罰するやり方な のだと言った」 しかしパキスタンの部族ベルト、そこでは多くのタリバン指導者が身を隠 していると考えられているが、ここに住む大部分のパシュトゥン人はムラ ー・オマルにも彼の超自然力にもほとんど興味がないようだ。
483 :
533 :03/02/10 20:49 ID:Bvo1Dzfs
「ムラー・オマルは大衆に人気のある人物ではない」マサチューセッツ州 ウィリアムズタウンのウィリアム大学で人類学を教えるデイヴィッド・エド ワーズは言う。彼はパシュトゥン部族の超自然的信仰を研究してきた。 「タリバンが崩壊した速度からみて、彼の魅力が及ぶのは最後の牙城と したカンダハル周辺の局地的なものであることがわかる」 しかしもし今日のムラーがあまり精神的に見えないとすれば、それは今 日のパシュトゥン人たちがそれをあまり望まないからかもしれない。ここ 100年の間にムラーたちは次第に楽な生活を送るようになり、政府から サラリーをもらったり政治的な地位を探したりしている。 しかし地方のパキスタン人ジャーナリストは、ムラー・オマルの評判は上 がるかもしれないと言う。
484 :
533 :03/02/10 20:50 ID:Bvo1Dzfs
「彼が長い間つかまらなければ、それだけ人々は多くの性質を彼にくっつ けるようになる」とムラー・オマルを知っていた少数のジャーナリストの一 人ユスフザイ氏は述べた。「人々は、神が彼の味方をしているからつかま らないのだと言うようになるだろう」 ハッダのムラーをとりあげてみよう。彼はペシャワールの北方の山を越え る峠でパシュトゥン部族とともに最後の防衛戦を行った。英軍は最終的に は勝ち、ジャロビにあるムラーの隠れ場所を破壊した。彼が故郷に戻った とき、戦士である夫を失った女たちは彼に唾を吐いたと伝えられている。 しかし最後には、英国が彼をつかまえられなかったために、多くのパシュ トゥン人の心の中で彼の像は強大なものになっていったのだった。 #面白い記事ですが、今後オマルがこのまま消えたとしても、シーア派の お隠れイマームみたいに待望される人物になるかどうかは相当疑問。 そういう状況はありえないとまでは言えないでしょうが。……
485 :
533 :03/02/10 21:28 ID:Bvo1Dzfs
486 :
533 :03/02/11 19:27 ID:3SjrcKKD
487 :
533 :03/02/11 19:28 ID:3SjrcKKD
アフガニスタンが国際刑事裁判所(ICC)に加入(AP)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A55047-2003Feb11.html 89番目の加入国。ご存じのようにこれは米国が自国兵士の訴追を嫌っ
て反対しているものですが、アフガニスタン政府は1月13日に、米国の
反対にもかかわらず加入を決定したとのこと。一方、ヒューマン・ライト・
ウォッチなど人権団体はこれを歓迎し、軍閥たちに対して、これまでやっ
てきたことがハーグに持ち込まれるかもしれないぞと警告しているとか。
#個人的には、これまでの長い内戦やタリバン打倒の戦闘でのことを
言い出すと際限がないですし、それは土に埋めて今後の平和を築くこと
に専念してほしいと思いますが、一方では米国の反対を押し切っての加
入は、カルザイ政権が「傀儡政権」でないことを示すものでしょう。
惰性でニュースリンクupするなら自分のサイトでやって欲しい。
533さん 御疲れさまです >今後の平和を築くこと に専念してほしいと 禿しく同意
491 :
533 :03/02/13 18:58 ID:y5i87mdy
アフガンで米軍誤爆?17人死亡報道も
http://www.yomiuri.co.jp/05/20030212i214.htm 【ニューデリー=佐藤浅伸】アフガニスタンからの報道によると、タリバ
ンとアル・カーイダの掃討作戦を続ける米軍が10、11日、同国中部の
山岳地帯を空爆、民間人に多数の死傷者が出た模様だ。ロイター通信
は地元関係者の話として、死者は少なくとも17人で、ほとんどが女性と
子供だと伝えた。
カブール北方に駐留する米軍報道官が12日明らかにしたところによる
と、ヘルマンド州バグラン渓谷で、米軍の地上部隊が、タリバンとみられ
る約25人の武装ゲリラを発見、10、11日、米軍のB1、B52爆撃機、デ
ンマーク軍のF16戦闘機が爆撃を行った。戦闘でゲリラ12人を拘束した
が、民間人の死傷者に関する情報はないという。
(2月12日23:26)
492 :
533 :03/02/13 18:59 ID:y5i87mdy
493 :
533 :03/02/13 20:51 ID:pJDIKKa7
イスマイル・カーンの演説
http://www.afgha.com/?af=article&sid=30155 ヘラートの知事が新兵に対して背信なきよう訓戒
ヘラートTV(ダリ語) 2003年2月4日
新たに訓練を終えた第四軍団の兵士と士官を前にしたスピーチで、ヘラ
ート州知事イスマイル・カーンは若者たちが軍に対していかなる形の裏
切りをも働かず、「強盗」を家に招き入れることのないよう激励した。彼は
不正直や反逆行為を行う者たちに警告し、結局は身を恥じることになる
ことをしないよう戒めている。知事は制服を着ることはただの生活の手
段ではなく、必然的に義務を伴う一つの生き方なのだと述べている。以
下は2月4日にアフガンのヘラートテレビが放映した演説の抜粋である。
イスマイル・カーン:「神の御名において、親愛なる抵抗運動の同志諸君、
尊敬すべき聖戦士であり、アフガニスタン・イスラム国軍の勇敢なる兵士
の諸君。私の心をこめた挨拶を受けたまえ。
494 :
533 :03/02/13 20:52 ID:pJDIKKa7
私は状況が平穏であり、復興に向かっていることを神に感謝したい。諸 君の刻苦の結果、敵は打ち倒され、汚辱にまみれた。イスラムの真の息 子である諸君は町から、この国から敵を打ち払った。 今日この平和で自由な空気の中にあって、アフガニスタン・イスラム国移 行政権西部軍管区の教導連隊の兵士諸君はコースを修了し、アフガニ スタン・イスラム国移行政権で最初の教導連隊はその認可証を交付され た。これはひとえにわが兵士諸君の真摯な努力の賜物であり、とりわけ 第四軍団副司令官や支援をいただいた多くの兄弟たちのおかげである。 親愛なる兄弟たち、私は演説しようとは思わない。私は諸君に対し、塹壕 でともに戦った戦友として、兄弟として、義務と責任のことを思い起こして もらいたいと思う。 われわれが今いるこの場所は50年以上にわたって軍事基地として使わ れてきたところであり、数千人のアフガン人がここで軍事訓練を受けた。
495 :
533 :03/02/13 20:52 ID:pJDIKKa7
しかしながら、アフガン人の正直なムスリム兵士は民衆に奉仕し、国家と その統一および諸原則の擁護者とならなければならないが、それにふさ わしいものとして要求される訓練はこれまで実施されてこなかった。 同胞のアフガン人たちは最後には軍の怠慢によって生じた死と破壊を 非難することになった。ハジャ・アブドラ・アンサリ近くの多くの木がある 軍事基地だった場所は、諸君も今日自分の目で見ることができるが、放 棄された土地と化している。(※ソ連軍の破壊によるものか) 何百万本も木のある大きな森だったところに現在は数本の木しか残って おらず、大きくしっかりした建物があった場所は廃墟でしかないことは、 諸君がその目で見るところである。 数百両の戦車やその他の武器が並んでいた場所は、破壊された車両や 武器の墓場となっている。
496 :
533 :03/02/13 20:53 ID:pJDIKKa7
諸君の責任とはただ単に武器や車両の使い方について何かを学ぶだけ ではないと言わなければならない。軍事技術を知ることは兵士に必要な ことの一つである。しかしながら、それより重要なのは義務に対する強固 で偉大な信念であり、その信念に基盤を置いて義務を果たすことである。 兄弟たちがいつも言っているように、熟練し専門知識があるのは大変結 構なことだ。しかしもし十分な根拠や必要性がないところにそのような熟 練さがあっても、熟練も専門性も人々の役には立たないばかりか、破壊を 引き起こすことさえあるのだ。 イスラムの正直な兵士諸君、尊敬さるべき聖戦士、勇敢な若者諸君、国 家の諸原則は諸君が護らなければならないのだ。諸君は十分な技能、自 覚、軍事上の専門技術を有しているので、失敗は繰り返されないだろう。
497 :
533 :03/02/13 20:54 ID:pJDIKKa7
わが軍にも国にもクーデターは起きないだろうし、過去のように簡単に起 こされることがあってはならない。過去には多くの者が権力については、 しばらくの後に失脚していった。 その例をあげれば、ザヒルからダウドへ、ダウドからタラキ、タラキから アミン、アミンからカルマル、カルマルからナジブラへなどいずれもそうで ある。最後にはアフガニスタンの暗黒時代が終わり、幸多い時代が幕を 開ける政変を諸君も目撃した。 しかしながら、今日ではわが民衆の一人一人が国の守護者である。私は 人々に対しては確信をこめて、また世界に対しては勇気をもって、信頼に 値する廉直な軍隊がわが殉教者や立派な聖戦士の息子たちの中から形 づくられたと言うことができる。彼らが農地や工場で働いているか、それと も軍の基地にいるかは違いではないのだ。私はここにいる諸君すべてを 親しく知っている。諸君は山岳や砂漠で爆撃にさらされ、炎暑や極寒、異 なる気候条件の中で、一生のうちでも困難な時を過ごしてきた。
498 :
533 :03/02/13 20:55 ID:pJDIKKa7
諸君は抵抗運動を起こし、国を解放するまで戦ってきた。それだけでなく、 今日諸君は自由に復興に向かって進もうとしている。教育を進歩させる知 性の復興と、建物や農地などの再建を含む物理的な復興の両方にである。 私は諸君に十分な自覚を持ってもらいたいと思う。それは諸君が未来の 士官であり、明日はこの国の子供たちを訓練することになるからだ。諸君 はその子らを賢明に訓練しなくてはならない。 命令には従え、しかし盲目的であってはならない。コーランが諸君に教え ることに従え。神、預言者、民衆に満足を与えるような形で服従をなせ。 諸君は命令に従わなければならないが、それは神の命令に基盤を置い た服従であって、以前の軍が要求したような服従ではない。過去の軍隊 の中にはコーランに忠実であると言っていた者もあるが、政変や状況の 変化が生じたとき、これらの軍隊は敵に協力したのであった。
499 :
533 :03/02/13 20:55 ID:pJDIKKa7
コーランに基づいて賢明に服従せよ。真の意味の服従と責任を伴うとき のみ、われわれはこの国を復興させることができるのだ。そうでなく盲目 的に服従したなら、それは諸君を悲惨の中へと導き、道を誤ることになろ う。悲惨さや破壊へ通じるような命令は実行されてはならない。 アフガン軍は主要兵器なしでも存在しうる 真の兵士を訓練しよう。そうすればわれわれは軍に信頼をおくことができ る。過去にわが軍がトゥルグンディとハイラタンの国境の向こうからロシア 人を導き入れたようであってはならない。事実わが国の部隊は当時、敵を 国に入れるための交通整理の役を果たしたのだった。われわれは何もな いところから軍を再建しなくてはならない。すべての軍施設や備品は破壊 されたが、軍を破壊するのが敵の目的だったのである。われわれは一番 はじめからスタートして軍を再建しなくてはならない。
500 :
533 :03/02/13 20:56 ID:pJDIKKa7
軍を再建しても意味がなく、また大量破壊兵器、大陸間弾道弾や近代的 な戦闘機がなくては効果的でないと言う者もあるだろう。しかしながら、過 去にはこれらすべての近代兵器や核兵器を持った軍隊が、わが国の弱く 傷つきやすい、武器を持たない人々を攻撃したのである。それにもかかわ らず、わが国の知性の力はこのような敵を撃破し制圧することができた。 その通り、わが国民の知力が彼らを打ち破ったのである。 今日われわれが近代兵器を持っていなくても心配するには及ばない。世 界にある大量破壊兵器はアフガン民衆を殺すために作られているのでは ない。先進国の進歩した武器は無力な国々だけではなく武装した国々に 対しても脅威である。これらの兵器の危険性は武装した国家をいっそう脅 かしてさえいるのである。 結論として、もし進歩した兵器を持たなくても、われわれは世界の先進兵 器のことを心配しない。とはいえ、われわれはこれらの兵器が要らないと 言っているのではない。
501 :
533 :03/02/13 20:56 ID:pJDIKKa7
いまやわれわれは国を解放したのだから、文明の面で開拓者となり、近代 兵器や、軍事と市民生活とを問わずすべての分野の近代技術を持つこと を期待できるのである。 われわれはそのような進歩した段階に到達するまでの間、兵器がないこ とを気に病むことはない。 (後略) #長い演説なので前半部分のみ。後半はまたいずれ訳そうと思います。 後半にはヘラートの「諸君」の部隊(教導連隊)がアフガン国軍の一部とし てカブールの国防省から正式に認められ昇格したというくだりがあります が、基本的には彼は現在自分の勢力下にある部隊を前に演説している ようです。ただし私兵に向けた演説というものではありません。
502 :
182 :03/02/13 21:00 ID:WkTEWq+U
503 :
533 :03/02/14 20:46 ID:VOpmR2/r
504 :
936 :03/02/14 21:00 ID:Caie9n+I
505 :
533 :03/02/14 21:56 ID:VOpmR2/r
>>493-501 の続き。
不誠実が続くなら制服は無益
尊敬すべき兄弟諸君は誇るべきすばらしい業績を達成したグループで
ある。演習においても諸君は要求された技術をすべて身につけることが
できる素質と能力を持つことを示した。このような短期間で諸君は士官
が軍学校で学ぶのと同様に学ぶことができたのである。諸君はすぐれた
才能と強い興味によって、かくも短期間でよく学ぶことができた。
実際には、諸君が学んだことは十分ではない。もっと学び、努力を重ね、
そして敵が破壊した武器や施設を復旧しなくてはならない。使用できる
武器や施設を用いて、われわれは国是と国を雄々しく勇敢に防衛する
必要がある。
誠実さと真摯な努力があれば短期間で強力かつ組織された軍ができる。
506 :
533 :03/02/14 21:57 ID:VOpmR2/r
無関心で平気な態度でいては、現在のみじめな状態や組織されていな い状況が長いこと続くことになるだろう。 親愛なる若者たちよ、諸君が背信を防ぎ、裏切りを注意深く止めること を期待する。裏切り者たちがこの国をかくも貧しい状態におしとどめて きたからである。 新しい世代に属し、レジスタンスの歳月ののちに軍を作ろうとしている 諸君、諸君の最初の一歩は誠実で深く献身的であり、信頼と強い信念 を抱き、自らも責任を負いつつ刻苦精励するものでなくてはならない。い まここで諸君が軍の基盤を作ろうとしているのだから。 もしわれわれが注意を怠り、これまでやってきたことを続け、過去に無視 してきたことをまた見逃すならば、われわれは国の防衛に失敗するだけ でなく、軍の形成にすら失敗することは疑いないのである。
507 :
533 :03/02/14 21:57 ID:VOpmR2/r
あらゆる訓練に加えて、誠実さがより重要である。しかし多くの者がいま だ軍事基地を乱用している。いまだにわが兵士や聖戦士を悪用している 者がいる。いまだにジハードの英雄をあえて悪用する者がいる。司令官 の中にも、いまだに部隊や聖戦士への給与を流用している者がいる。 もし諸君が自分の権利を獲得したり、その権利や財産を守ることができ ないなら、諸君は民衆の権利を守ったり救ったりもできないだろう。わが 軍には卑しさがあってはならないし、権利の乱用を許してはならない。ま た乱用する者が乗じる隙を作るようなことがあってはならない。 もし諸君が部下の聖戦士や兵士の権利を確保することができないのな ら、どうやって諸君は国家の権利を確保できようか。われわれは争いや 敵意を生み出している乱用者すべてに厳しく警告する。彼らは自分の給 与、政府が払ってくれるもので満足しなければならない。兵士と聖戦士 のための給与を流用したり、司令官や士官の名のもとで政府の施設や 設備を私用に供してはならない。
508 :
533 :03/02/14 21:58 ID:VOpmR2/r
わが軍には裏切り者のいる場所はない。裏切り者がわが国を悲惨な状 況に導いたのだ。われわれは裏切り者を除去せねばならない。 もし諸君が大志を抱かないのなら、軍を作ることはできないだろう。もし 諸君が裏切りに沈黙するなら、諸君は恥じることになろうし、軍を形成す ることもできないだろう。また神も諸君を見てお喜びにはならないだろう。 評判のよい、大志を抱く軍を作ろう。誠実な軍を作ろう。 いまだわれわれは軍の基地において多くの乱用を目にする。ロジスティ シャンや技術者、それに同様のポストで働く者の中には4人の妻を持って いる者がいる。どこから彼は妻全員のための金を得ているのだろうか。 諸君はこのような裏切り者に心当たりはないか。彼らはまだ軍で不正を 働くつもりだろうか。諸君は自分の上官が裏切りを働いているのに、銃を 持つことを恥と思わないのか。諸君にとって銃は何なのか。何のために 諸君は制服を着ているのか。
509 :
533 :03/02/14 21:58 ID:VOpmR2/r
もし諸君が軍内における裏切りから抜け出せないなら、どうやって社会 の裏切り者をきれいにできるだろうか。諸君、名誉ある軍人諸君、誇りを もって生きよ。裏切り、犯罪、賄賂を目にして沈黙するな。 制服を着るのは生計の手段以上のものである 制服を着ることは単に生計の資を得るだけのことではない。諸君が得る 俸給は荷物運びの賃金や、普通の商人が4日間で得る金よりも安い。 運送屋が10日で稼ぐ金と諸君の1か月の給料が等しいのだ。諸君は野 戦で行軍して山岳に至るようなあらゆる苦難を引き受け、低い給与で生 計を支えている。なぜか。その理由は何か。金を儲けるのと民衆に奉仕 することとの間で選択をなしたのは諸君である。もし諸君がここで民衆に 奉仕するつもりなら、諸君は賄賂を取る者を見たらそれを止め、残酷な 振る舞いをも防がなくてはならない。諸君自身が抑圧されていて、どうし て抑圧を止めることができようか。
510 :
533 :03/02/14 21:59 ID:VOpmR2/r
われわれは最初の訓練された集団である諸君にこの裏切りに終止符を 打つことを促したい。われわれはこの地域で命を落とした2万4千人の 血に対して誓い、諸君の最初の一歩として裏切りを止めることを求める。 わが軍に裏切り、裏切り者がなくなる時にこそ、わが民衆にも繁栄の日 が来るのである。 レジスタンスの最良の仲間であった諸君と、諸君に究極の信頼をおくわ れわれはともに手を携え、かつてロシア人を駆逐したように、タリバンを 駆逐したようにして、今日わが家から強盗どもを追い払おうではないか。 諸君は誇るべき国を持っている。諸君の国は諸君が正しい方向に進む のを支えているのである。 このような国家を持っており、諸君を支えるこのような軍隊があることを 知りながら、諸君を不正な目的で使用する者がいるのはなぜか。
511 :
533 :03/02/14 21:59 ID:VOpmR2/r
なぜ彼らは諸君の軍事基地の木を伐っているのか。なぜ彼らは諸君の 車両を売っているのか。なぜ彼らは諸君の食料割当量を流用している のか。なぜ彼らは諸君の給与をちょろまかしているのか? 諸君はこういうことを軽蔑すべき卑しいことだと思うか。彼らはこんなこと のどれもやっているのに、諸君は黙っていたのだ。大志をもった軍を作ろ うではないか。 われわれの教科書にも、われわれが行った聖戦にも裏切りの文字はな い。ましてわれわれの誠実な兵士たちはいかなる裏切り行為をも許すこ とはない。裏切り者だけが敵を友とするのである。自分を磨き進歩させ るのが第一だ。われわれが人々の高い評価、支持、正義、神聖さにふさ わしいものになるように。 はじめに自分を磨き、裏切りが自分の家にないようにしてこそ、他の人 たちにそれを広めることができるのである。
512 :
533 :03/02/14 22:00 ID:VOpmR2/r
ヘラートの士官は国軍の一部 外国のメディアは諸君を地方軍隊と称している。われわれは誇りをもっ て、昨日この訓練センターにおいて、この教導大隊がアフガニスタン・イ スラム移行政権によって教導連隊に昇格されたと言うことができる。 カブールにいる友たちは、アフガニスタンのセンターで100人から400人 の者たちを国軍に配備しつつあり、また諸君はアフガニスタンのこの地 域において訓練を受けている。実際諸君は別々の軍隊なのではなく、 国軍の一部なのである。先月には諸君の仲間の聖戦士100名がカブー ルの教導大隊に加わったし、ゴール師団の師団長がここにおられるが、 その100名が今週に加わる。またゴール州の40名とヘラート州の60名が カブールの国軍に参加するよう要請されている。
513 :
533 :03/02/14 22:01 ID:VOpmR2/r
われわれは聖戦士やこの基地の兵士の時間を無駄に費やしてはいな いし、彼らを軍事訓練に習熟させているから、カブールで訓練を受けて いる7万の兵士の配備を待つ必要はない。われわれはここで訓練した 者をカブールで訓練された者同様に国軍に加わらせるであろう。 われわれはこの訓練が諸君の準備となり、諸君が翌年にはアフガニス タンの陸軍大学に入学できることを期待する。そうなれば諸君は未来の アフガニスタンを担う確実な証明書をもつ軍隊といえよう。 結論として、軍でその過程を修了しつつある400名以上の諸君は、アフ ガニスタン・イスラム移行政権の国軍兵士なのであり、もし敵がわれわ れのこれらの努力を認識できないまま何かを言ったとしても、それは諸 君を堕落させることはあるまい。それは諸君に何らの否定的影響を与え ないであろう。
514 :
533 :03/02/14 22:01 ID:VOpmR2/r
このセンターやわが国の他の軍団で行われている努力をもってすれば、 われわれは1年半から2年の内に、アフガニスタン・イスラム移行政権に 対して、すべての軍事的技術を具備し、組織された国軍を提供すること ができるであろう。 われわれは諸君がより刻苦精励し、いままで学んだことで十分であると 決して考えることがないよう希望する。 私はこれまで刻苦して諸君を訓練した人々、および3か月にわたり最善 を尽くし、困難な状況の中にあって学んできた諸君に感謝したい。 われわれは諸君が実りある人生を歩まれんことを望む。
515 :
533 :03/02/14 22:02 ID:VOpmR2/r
われわれはいわゆるタリバンの弱体な残党や他の犯罪者、またカンダ ハルで橋を爆破したりカブールや他の場所にミサイルを撃ち込んだりし て国の治安を乱している煽動分子、敵の最後の生き残りが、わが国軍 の真正な聖戦士の大志によってこの国から一掃されることを望むもので ある。 われわれはこの国の安全を脅かす敵の銃声や爆弾の炸裂音を聞かぬ ことを望む。われわれは彼らが不吉な目標に到達することなからんこと を望む。われわれは諸君が賢明で自覚を持ち努力し、それが諸君の国 に平和と復興をもたらすことを望む。 神がわれわれと共にあらんことを。
翻訳ご苦労である。 あえて綱紀粛正めいたことを口にしているところを見ると、 どうやら末端兵士の無頼行為が日常化しているのではないかと思わせるな。 「ヘラートの士官は国軍の一部」と強調している点も、 逆に何か意図するものがあるのではないかと気になるところだな、 事実上我が国の一部であるヘラートの防衛を、事実上担当する者としては。 ところで話は変わるが、宮嶋茂樹なるジャーナリストが、 「儂は舞い降りた」で「長倉は偉い!」と言っていたよ。 この宮嶋氏、陸路でアフガン入りした際に、ツルツルのタイヤを履いた、 おんぼろトヨタのピックアップで峠を越えてくるという、 よく死ななかったもんだな的体験をしたそうで、 こんなところで20年も取材を続けた長倉は偉い、と。
517 :
533 :03/02/15 19:00 ID:gR0n58Sb
>>516 その通りですね。
「教導連隊」と訳したのは原文"the Training Regiment of Transitional Islamic
State of Afghanistan"となっていて、この連隊が一般兵士の訓練教官に
なるように思ったのですが、連隊を訓練したのは誰なのか。カブールで
は米軍と仏軍が兵士の訓練に当たっていますが、そこで訓練されたのは
今のところ2000名強です。米軍には余力があるが、兵士が来ないとい
うことで、イスマイルはじめ各地の軍閥は兵をカブールに送りたがらない
ということが前々から報道されてきました。(
>>381-389 )。
>>52 の記事によればイスマイルが送った兵士はひどかったとか(w
ヘラートの連隊を訓練したのはイスマイル(彼も正規軍出身ですが)の
部下か、もしかするとイランなのか。去年の報道ではイランはヘラートの
兵士たちに制服も供与していると言われていました。
ヘラートの兵士たちの給与は誰が払っているのだろうか?
いずれにしても面白い演説です。
518 :
村田銃三郎 ◆WE7QmhAn86 :03/02/15 19:08 ID:92zFdF2w
アッラーに反逆するマスー奴に死を!
519 :
533 :03/02/16 07:29 ID:5ArD16Ds
アフガン元兵士の復帰支援へ…22日に東京で国際会議
http://www.yomiuri.co.jp/01/20030215ia30.htm アフガニスタンの治安回復策を話し合う「アフガニスタン『平和の定着』
国際会議」が22日、東京で開かれる。日本が呼びかけたもので、従来は
日本がかかわっていなかった元兵士の社会復帰への支援が中心議題と
なる。米国のイラク攻撃後に予想されるイラク復興支援でも、兵士の武
装解除、社会復帰が大きな課題となることを見越し、会議を主宰してノウ
ハウを身につけるのが狙いだ。
「平和の定着」会議には、米英、欧州連合(EU)など約30か国・10機
関が参加し、アフガン暫定政府のカルザイ大統領も出席する。アフガン
関係の国際会議は、2002年1月に東京で開催された復興支援会議以
来、2度目。
520 :
533 :03/02/16 07:30 ID:5ArD16Ds
復興支援会議で約60か国が総額45億ドル以上の支援を約束したこと により、アフガンの復旧・復興は着実に進みつつある。しかし、カルザイ 政権は、タリバン崩壊後に復活した軍閥指導者たちを中央政府に取り込 むのに失敗し、依然、地方で戦闘が続いている。 治安回復に主眼を置いた「平和の定着」会議を開催するのも、「カルザ イ政権が進める新国軍創設を助け、国軍からあぶれた兵士を武装解除 し、社会復帰させることが急務」(政府筋)となっているためだ。 元兵士の武装解除、動員解除、社会復帰を目的とした支援は、国際的 に「DDR(Disarmament,Demobilization and Reintegration)分 野」と呼ばれる。具体的には、元兵士が完全に軍事活動から離れるよう に一時金を支給したり、職業訓練を実施したりする。 日本は従来、この分野については資金面の協力に限られ、国連平和維 持活動(PKO)協力法に基づく自衛隊派遣など人的支援は、難民・避難 民支援やインフラ復旧が中心だった。
521 :
533 :03/02/16 07:31 ID:5ArD16Ds
しかし、イラク復興支援では、多国籍軍による治安支援部隊の展開が 想定され、現行のPKO協力法では自衛隊派遣ができない。このため、政 府は、イラク復興支援への自衛隊参加を可能とする新法の成立を目指し、 人道・復旧支援だけでなくDDR分野でも人的支援を行いたい考えだ。 アフガンの治安回復策を話し合う「平和の定着」会議を日本が呼びかけ たのも、イラク復興支援でDDR分野への人的支援を行うことを念頭に、 「アフガンをテストケースにして、イラク復興支援の貢献策を探る」(外務省 幹部)狙いが込められている。 ただ、イラク攻撃後の治安情勢が不透明なため、復興支援新法案を審 議する過程で、こうした人的支援の安全性が議論になる可能性もある。
522 :
533 :03/02/16 07:31 ID:5ArD16Ds
◆日本の支援実績、3億7500万ドルに◆ 日本は昨年1月のアフガン復興支援会議で、単独では米国に次ぐ規模 の、2年半で5億ドルの支援を表明した。人道支援(総額約9200万ドル) を含め、一昨年9月の米同時テロ以降に実施した支援総額は、すでに約 3億7500万ドルにのぼる。 拠出した資金による主な成果としては、インフラ整備では、首都カブー ルと地方都市カンダハルを結ぶ幹線道路の整備など。教育分野では、約 260校の学校が修復された。1250個以上の仮設学習施設の提供・修復、 1万1000人以上の教員研修の実施などにも使われた。保健・医療・衛生 分野では、約24の病院・クリニックが修復された。 (2月16日01:08)
523 :
533 :03/02/16 07:31 ID:5ArD16Ds
#アフガンはアフガン、イラクはイラク……とは言っておきたい。日本の マスコミは昨今、アフガニスタン支援はイラク復興の練習のためにある かのような論調が多い気がします。(外務省が言っているのですが) それはともかく、上のイスマイル・カーンの演説でも「彼らが農地や工場 で働いているか、それとも軍の基地にいるかは違いではないのだ」という くだりがあり、これは兵士を復員させることを言っているのか?とも思い ましたが、あの演説ではそこはあまりはっきりせず。
524 :
533 :03/02/16 16:06 ID:q3pvXkQ8
マスード暗殺共犯者の裁判(ABC)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=30310 反タリバン指導者の死に関連した裁判が命じられる
ABCニュース 2003年2月14日
ベルギーの裁判所が反タリバン指導者の暗殺に関連したパスポート偽
造事件で12名に対する公判を命じる
ベルギー ブリュッセル 2月14日―ベルギーの裁判所は金曜、パスポ
ートを偽造したとされる12人の一味に対して、アフガンの反タリバン指導
者アーメド・シャー・マスードの暗殺実行犯が用いた偽造書類を用意した
嫌疑で裁判を行うことを命じた。
525 :
533 :03/02/16 16:06 ID:q3pvXkQ8
マスードは9月11日の2日前、ジャーナリストを装い、ベルギーの偽造パ スポートを所持した2人の自爆犯によるテロ攻撃によって暗殺された。当 局はこの暗殺者はマスードを除去するためにオサマ・ビンラディンが送り 込んだものと考えている。 パスポート偽造一味の首謀者とされるのはタレク・マロウフィ容疑者で、 テロ組織アルカイダとのつながりの嫌疑があり、外人部隊への新兵募集 を含む容疑で裁判されるだろうと検察官は述べている。マロウフィはチュ ニジア出身で、2001年12月にベルギーで逮捕された。 マロウフィはまたアルカイダが関係した他の事件の容疑もかけられてい る。チュニジア出身の元プロサッカー選手ニザル・トラベルシはパリの米 国大使館および米軍が使用しているベルギーの軍事基地に爆弾を仕掛 けようとした容疑が持たれているが、トラベルシを中心とする事件との関 連である。
526 :
533 :03/02/16 16:07 ID:q3pvXkQ8
527 :
533 :03/02/17 21:18 ID:d8Z1YNRu
528 :
533 :03/02/17 21:18 ID:d8Z1YNRu
カルザイ大統領日本訪問へ(ロイター)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A19274-2003Feb17.html 軍閥の武装解除計画を胸にカルザイは日本に向かう
ロイター 2003年2月17日 4:09 AM
サンジェーブ・ミグラニ
カブール(ロイター)―アフガン大統領ハミド・カルザイは今週日本を訪
問するが、分裂した同国の強力な私的軍隊と武器を除去するという、彼
の政権にとってもまた平和にとっても最重要な課題として残っているもの
についての腹案を抱いている。
この計画は週末に東京でカルザイが明らかにすることになっているが、
2004年に予定されている総選挙までに、数十万人にのぼる各党派の
兵士にハイウェイや橋やダムの建設工事の仕事を世話して、彼らを武
装解除するのが狙いである。
529 :
533 :03/02/17 21:19 ID:d8Z1YNRu
ほかの者たちは米国とフランスが援助して建設中のアフガン国軍に吸 収されるだろう。 「東京に出発するまでには、われわれは元戦士の復員プロセスの始まり と終わりの日時を含む特別計画を策定します」とカルザイの側近のタイェ ブ・ジャワド報道官は言った。 日本はアフガニスタンの武装解除・復員・再統合については主導しており、 何億ドルもの金を国連を通じて今年支出すると約束している。 カルザイは木曜から日曜までの東京訪問期間中に小泉純一郎首相およ び川口順子外相と会談することになっている。 彼は1年前にもアフガン再建国際会議で日本を訪れたが、そこでは世界 中から5年間で45億ドルの援助の約束があった。
530 :
533 :03/02/17 21:20 ID:d8Z1YNRu
「大統領を招待したのは日本がアフガニスタンの平和と安定に深い関心 を抱いているしるしです」と日本外務省はこの訪問をアナウンスして述べ ている。 日本は裏切り者(※原文"renegades")を武装解除するためには国際社 会の支援が必要だとこれまでにも言っている。 しかしアフガニスタン人のほとんどは、2001年に原理主義勢力タリバン が崩壊して以後この国の大部分を支配している地方軍閥が武器を捨て るとは思っていない。 壊れやすい国 昨年夏に北部で行われた武装解除プログラムは、強い司令官が弱小な 司令官から武器を取り上げるという結果におわった。
531 :
533 :03/02/17 21:20 ID:d8Z1YNRu
「アフガニスタンの治安状況は依然としてもろい。軍事司令官たちがこの 国の治安の真空の90パーセントを埋めている」と援助機関CAREは最近 述べている。 カルザイの行政命令が届くのは4500名の国際平和維持軍が守ってい るカブールに限られているようだ。 しかしアフガン当局者は国際社会に対して、23年間の内戦の結果この 国に出回っている推定800万挺に及ぶ銃器の脅威を深刻に受け止めて いることを強調したい考えだと述べた。 ジャワドは政府が今週、武装集団を解散し復員させる機構とその実行期 限を定めるための委員会のメンバーを指名するだろうと述べた。 ほかの3委員会は先月に設立されたが、それは武装解除、民兵の社会 への再統合、それに国軍兵士の徴募と訓練のための委員会である。
532 :
533 :03/02/17 21:21 ID:d8Z1YNRu
「われわれは来年夏に予定されている選挙の前にこの武装解除計画を 完遂できることを望んでいます」と彼は述べた。 「われわれは国際社会に対して、アフガニスタンは新しい国家を作り、市 民社会を創出する正しい道を歩んでいると保証するつもりです」 ジャワドは武装解除する必要がある者が10万人から15万人であると政 府は見積もっていると述べた。援助機関は民兵の数は20万以上として いる。 #武装解除なるか否か。日本もここが援助のしどころでしょう。
533 :
533 :03/02/19 19:25 ID:G2Qr61Yz
カブール博物館の修復(AP)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=30378 貴重な収蔵品を持っていた博物館ですが、多くは内戦期に盗まれたり、
残った物で人物を描いたり彫ったりしたのはタリバンが破壊しました。ま
た建物も大きな被害にあったようです、
大英博物館などの協力で一部の展示室が修理され、また工芸品のいく
つかは修理できそうだとのこと。これらの一般公開はまだ行われていま
せんが、来年の終わりまでには公開したいとのこと。
534 :
533 :03/02/19 19:25 ID:G2Qr61Yz
535 :
533 :03/02/21 19:54 ID:4a1E4RkJ
536 :
533 :03/02/21 20:53 ID:4a1E4RkJ
アフガン大統領が天皇陛下と会見、教育支援に謝意
http://www.yomiuri.co.jp/04/20030221i111.htm 天皇陛下と懇談するアフガニスタンのカルザイ大統領(皇居・宮殿竹の
間で)=代表撮影
天皇陛下は21日、来日中のカルザイ・アフガニスタン大統領と会見さ
れた。陛下は、皇太子時代の1971年にご夫妻で同国を訪問しており、
皇后さまとともに、その情勢に高い関心を寄せてこられた。
宮内庁によると、会見では、日本の支援が様々な分野で復興を支えて
いる状況を大統領が説明。特に教育分野は、子どもたちがほとんど教育
を受けられなかった状態から、近く400万人が就学できるまでになったと
大統領が謝意を示した。陛下が「平和を進めるため様々な人たちをまと
めてゆくのは大変でしょうね」とねぎらわれると、大統領は「困難もあるが、
人々は平和を熱望しており、それが支えになっています」と語ったという。
(2月21日19:04)
537 :
533 :03/02/22 22:46 ID:tS1Fly7A
アフガン大統領「1年で武装解除目指す」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20030222AT2M2201F22022003.html 都内で開かれていた「アフガニスタン『平和の定着』東京会議」(日本
政府主催)は22日午後、議長総括を発表して閉幕した。「復員登録庁」
を設けて兵士の武装解除、社会復帰を進める計画について、アフガン
のカルザイ大統領は「3月21日に計画の詳細を発表するが、1年以内の
武装解除を目指す」と表明した。
アフガン国内の8カ所に武装解除した兵士の登録所を設ける。武装解
除の対象者数は明確でないが、このうち約10万人は国軍兵士や警察官
などに採用し、そのほかの元兵士には職業訓練を施して社会復帰を促
す。
538 :
533 :03/02/22 22:47 ID:tS1Fly7A
国連開発計画(UNDP)は兵士の社会復帰計画に3年で1億3400万ドル が必要と試算している。今回の会議で日本が41億6500万円(約3500万 ドル)、米国が1000万ドル、英国は350万ドル、カナダも220万ドルの拠出 を表明し、初年度の目標である5000万ドルを満たした。 会議後に都内で記者会見したカルザイ大統領は中央政府が地方軍閥 を統制できず武装解除が進まないとの見方に対して「中央と地方の連絡 は密で、関係は以前より好転してる」と反論した。 (18:51) #復員登録庁の構想は前に川口外相が表明していたものでした(日本 の戦後の復員が念頭にある)。 成功を祈ります。
539 :
533 :03/02/24 19:47 ID:UyaqPT4W
また北部で衝突(AP)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=30563 土曜(22日)にファリャブ州都マイマナ付近でドスタム派とアタ派が衝突、
少なくとも6名の市民が死んだとのこと。アタ派のサボル将軍という人物
がマザリシャリフから衛星電話でAPに伝えたもので、日曜に大雨が降っ
たので戦闘はおさまったそうですが、サボルはドスタムが攻撃したとして
非難しています。
#北部の衝突はどの報道も、ドスタムの方から攻撃したと言ってアタ派
が非難するパターンなので、第三者の証言がほしいところ。
540 :
533 :03/02/24 19:47 ID:UyaqPT4W
541 :
533 :03/02/24 19:48 ID:UyaqPT4W
542 :
533 :03/02/24 21:04 ID:UyaqPT4W
543 :
533 :03/02/25 22:18 ID:sOemr6eo
ブラヒミの警告(ニューヨークタイムズ)
http://www.afgha.com/?af=article&sid=30606 国連特別代表がアフガンの平和は脆弱だと警告
ニューヨークタイムズ 2003年2月24日 カルロッタ・ゴール
アフガニスタン カブール、2月20日―当地で国連特別代表を務めるよ
うになって1年、アルジェリアの元外相でアフガニスタン和平のベテラン
であるラフダル・ブラヒミは、この地の平和はもう昔に戻らないと保証で
きるほど確かではないと警告した。
イラクで戦争があるという予測が無気味にたれこめる中で、ブラヒミは
現在のような弱い状態では、アフガニスタンは多方面からの風波に堪え
ることはできないだろうと予測している。国境地帯ではタリバンとアルカ
イダの活動が活発化しており、イラクでの戦争の不安が大衆の間で高
まるにつれてバクチの成功率は上がるだろうと彼は述べた。
544 :
533 :03/02/25 22:19 ID:sOemr6eo
「私には非常に気になる」とブラヒミ氏はカブールで戦争の見通しについ て述べた。「この戦争をアフガニスタンという局面に限って見ても、それ が否定的な影響を及ぼすことを恐れている」 戦争は隣国、とくにパキスタンで社会不安を増大させるかもしれない。 アフガニスタンについていえば、この国のもろい平和が最もデリケートな 局面にさしかかったところで、この国が再び世界から見捨てられることを 恐れている、と彼は述べた。 ワシントンはイラクで何が起ころうとアフガニスタンを見捨てることはしな いと請け合っており、1月にはコリン・L・パウエル国務長官が自ら約束も しているが、それにもかかわらずブラヒミ氏は自分の経験から自分は違 うふうに考えざるをえないと述べた。
545 :
533 :03/02/25 22:19 ID:sOemr6eo
「1日には24時間しかない。もしイラクで20時間を使えば、それ以上の 時間を他の場所で使うことはできない。どんなにそうしたいと思っていて も」と彼は述べた。 タリバンが崩壊し、ブラヒミ氏がアフガニスタンを2004年の総選挙まで 指導する暫定政権をまとめるのに尽力していた14か月前より、この国 はずっとよくなったように見える。国連アフガニスタン特別代表として、 彼は国連の大規模な生活援助、人権、政治プログラムの責任を負って きた。 しかし彼はこの仕事はまだ半分しかできていないし、それが続くために は国際社会の全面的な支援がまだ不可欠だと述べている。国造りはま だ始まったばかりだ。アフガニスタンには機能する国軍、警察、司法制 度がまだない。すべてのプロジェクトは外国の援助に依存している。
546 :
533 :03/02/25 22:20 ID:sOemr6eo
武装勢力の武装解除と復員に関する国連のプログラムはまだ始まって もいない。本質的には雇用創出ということになる国家の再建はまだそれ が効果的だといえる段階にまで達していない。 政治的にはタリバンは敗北を受け入れることを拒み、現在もなお統治権 を主張している。ボン合意から締め出された他の政党や政治集団は権 力の分け前を求めており、また隣国、特にパキスタンからの干渉もある。 そのうえこの国には2000万人を超える、大部分は文盲で住民登録もさ れていない国民がいるが、18か月のうちには新しい指導者と憲法を決 めるために選挙をやらなくてはならないことになっているのだ。 ブラヒミ氏は出身国の激動を乗り切った経験と、レバノン内戦を終結に 導いた交渉手腕から、この仕事に適任だと考えられた。
547 :
533 :03/02/25 22:21 ID:sOemr6eo
しかし彼が自認するところでは、アフガニスタンの状況は特別なものであ る。米軍主導の連合軍が現在もこの国のいろいろな場所で反乱軍と戦っ ている一方、ブラヒミ氏は和平を達成しようと頑張っているのだ。これは 平行線であり、国連当局者の中には、米軍の目的はこの国の長期的な 平和と再建への必要性と背馳していると言う人もいる。 ブラヒミ氏がアフガニスタンの将来についてもつ見通しは「もし」ばかりだ。 そして彼は向こう2年は国際社会の全面的サポートがなければ、この国 は自力で立っていくことはできないと警告する。 「もし国際社会があと何年か支援して、国軍についてのわれわれの構想 がうまくいくようなら」そしてもし警察と司法制度がきちんとできれば、その とき成功が視野に入ってくるだろうと彼は述べた。「そしてもし昔のように 家に屋根をかけたいなら、18か月以内に信頼できる公正で自由な選挙 をやらなくてはならない。それではじめて自分の国ができるのだ」
548 :
533 :
03/02/27 19:32 ID:iuDnYbwc ISIがアルカイダ・タリバンを援助している件についての米国の意見
http://www.afgha.com/?af=article&sid=30666 ホワイトハウスのフライシャー報道官は、ISIがタリバンやアルカイダの
再結集を支援して米軍を攻撃させているという報道に関して、アルカイ
ダは依然としてアフガニスタンやパキスタンだけではなく世界中で再結
集しようとしており、パキスタン国内には取り締まりの難しい地域もある
が、「パキスタンは米国の不屈の同盟国」だと述べたとのこと。
#こういう他ないですね。……