自衛隊がファンタジー世界に召還されますた

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470ルナー属領地軍三等兵
>>469
軍板が平和になるw


さて、突如光に包まれた某研(14)が我に返ると・・・目の前には絵本のなかから抜け出してきたようなトロルの顔があった。

「トロルというものを見るのは初めてなのだがやはりここは異世界というものであろうか」

そんなこと言われてもトロルが答えてくれるわけがない。トロルはギロリと睨むと、その太い腕で某研(14)の胴を掴み、そのまま肩に担ぎ上げた。
某研(14)は為すすべもないまま自由を奪われた。逃げだそうとしても、地面からは数メートルもの距離がある。とても無事に降りられそうもない。
我が身の不運を嘆きつつ、某研(14)は見える範囲で周囲を伺った。

「・・・まあしかしなんという壮絶な光景であろうか」

周囲には死が満ちている。
いたるところに散らばるヒトだったもの。屍体の山。血溜まりのスープは寒気にあてられ湯気を発している。
内蔵をぶちまけた兵士が自分の下半身を探して泥の中を這いずり、頭部がヒキガエルのように潰れたゴブリンはいまだ剣を離そうとせず立ち往生といった、殺戮の庭園。

某研(14)はスカートが捲れてパンツ(ちなみに白だった)全開なのも忘れてそれらを見入った。