>>593 88式MBT氏
以下、長文になってしまってまことに申し訳ない。
というか、貴君の書き込みに色々と触発されてしまって、この通りの長文となった。
よろしければお付き合い願いたい。
旧ソ連軍の評価は、佐藤大輔氏を初めとして非常に低い評価を下す人が多いけれども、彼らはなりの独自性を持った合理性によって来るべき戦争に備えていたわけなのだよね。
むしろソ連軍の参謀将校の欠点は、全てを力学的に把握し、それに対処しようとしたところにあるわけで、それは社会主義的リアリズムのなせる技だと俺は思っているよ。
まあ、自衛隊に関しての問題なんてのは、これはもう日本政府の無合理的な慣行と法体系によるものであって、それ以上でもなければそれ以下でもないと俺は考えている。
というか、自衛隊が装備する兵器の法制上の所轄が経済産業省にあって、自衛隊はそれにまったくタッチできないという泣くに泣けない状況が存在しているのも、日本ならではだね。
おかげで、小松とモワグが経済産業省の肝いりで提携して、あげくアクティブサスペンションを始めとする各種の高度機密情報を洗いざらい持っていかれてしまったわけで(藁
ちなみに、モワグから小松へと提供された情報は、ピラーニャの第一車軸の保護技術、ぶっちゃけていえばあの車体正面の鋭角的な三角形くらいなもんなのだから、モワグ社は笑いが止まらなかっただろうねえ(苦藁
三菱の特機事業部は、どうやら陸戦兵器の開発から足を洗うつもりらしいし、これはもう昭和陸軍の二の舞と諦めるしかないんだろうね。
今の自衛隊は、大正期から昭和期にかけての陸海軍とまんまそっくりな形で組織を悪化させつつあるように、俺には見えるよ。
歩兵直協車輌に関しては、最終的にはMBTとIFVの配備密度を向上させるしか方法はないと俺は思っているよ。
これは編成スレにも書き込んだ内容だけれども、MBTとIFVと歩兵分隊を3:3:3で小隊を編成し、さらにこれを指揮するための小隊指揮車を配備するとかいう、重均衡編成小隊を運用の基幹に据えるとかね。
無理して直射火器を新しく開発して配備するのは、結局はなんだかんだで非効率的だし、調達性も低くなるだろうしね。