FCS-3よどこへ行く

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201179ではないが・・・
「世艦」No.607の記事の概要

すでに「00式射撃式装置」として正式化
16DDHへの搭載計画進行中

「なみ」クラスへの搭載が見送られた理由は、
@ 127mm砲搭載による重量マージンの無さ
A コストの上昇
B AHRAM(AAM-4ベースの艦載SAM)の開発の遅れ
C 開発期間の長期化によるソフト/ハードの陳腐化

特にBとCが大きな問題とのこと。
これを踏まえ、16DDH搭載のため大幅な改良が加えられる。
予算削減のあおりでAHRAMの実艦テストはH18年度以降に先送りになったため16DDHには間に合わない。
そのためセミアクティブミサイルも撃てるように改良。ESSM導入が最有力。
アンテナカバー内に従来のG(C)バンド素子に加え、Xバンド素子も搭載しフェーズド・アレイ・イルミ
ネーターとして使う(この素子はF-2レーダー用素子の流用とのこと)
G(C)バンド素子も、より高性能の新型になる。
これによりAHRAMのみでなくESSM他各種ミサイルの管制が可能になるのみならず、僅かなプログラム変
更で砲の管制も可能(独立したイルミネーターも不要)

その他、システム構成機器に民需品を大幅に取り入れた他、ATECS(16DDHから導入される新概念戦闘
指揮システムに対応したものとなる)
この新FCS-3は素子やコンピューターのハード/ソフトの変更で容易に機能の更新・拡張が可能であり、
今後も様々なバリエーションが登場するであろう。

とのこと。