>>634-636 人事に関してばかりではないけれど、幹部自衛官の友人を飲ませて話させると、非常に面白い話が聞けるだろうね。
曹幹部や一般隊員の自衛官ですら、それはもう面白い話がわんさときけるわけでさ。
元自の人なら、かなりのところまで突っ込んだ話を聞かせてくれるかもね。
「装輪」云々は、嘘かまことかは知らないが、装備体系を決定する立場にある背広や制服が、PANZERやアリアドネの各種書籍くらいしか読まないせいというのは大きいらしいね。
やはり、ある程度歳を取ってくると、英語等の外国語の文献を原語で読むのが億劫になってくるらしい。
まあ、俺も英語はからきし駄目だし、人の事は言えた義理ではないのだけれどもね。
その上で実際に部隊での経験がろくに無いまま情報ばかり詰め込んでしまうと、整備運用の手間が少なく、安価で、装軌車両の95%もの路外機動力を持つ、という雑誌の情報を鵜呑みにしてしまってもしかたが無いのかもしれないけれどね。
ちなみに、M113のようなAPCを大量配備するとして、何に使うのかな?
昔は歩兵の対戦車火力はそれほどでもなく、IFVも大した数が配備されていなかったら、Cal50搭載のAPCでも別によかったわけだ。
ところが、現代では機械化された歩兵の火力は、IFVのおかげもあって非常に向上している。
20mm級の機関砲が当たり前で、さらには分散して隠蔽された歩兵が各種の重たい火器を持って待ち構えているわけだ。
IFVは、本質的には突撃砲であり、MBTが対装甲車両戦闘に特化してしまっているため、対歩兵、対陣地戦闘に投入するにはコストパフォーマンスが悪いために歩兵支援用に開発された兵器なわけだね。
西ドイツのマルダー、ソ連のBMP、ともに第二次大戦東部戦線で戦車や突撃砲や大口径機関砲による歩兵戦闘支援で大きな効果をあげた経験から作られた車両だと俺は考えているよ。
SS第12装甲師団戦史や、第6装甲師団戦史等を読んでみると、歩兵直協用のAFVのありがたさが良く判ると思う。