軍事革命と日本の防衛 2

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さて、北九州で最も敵の着上陸侵攻の脅威を考えなくちゃならない地域は、対馬だと俺は考えている。
なぜなら対馬は半島の策源から最も近い孤島であり、かつ朝鮮海峡と対馬海峡の双方をコントロール下に置くためには絶対に必要な位置に存在する島であるからだ。
当然、日本本土への着上陸作戦を行う為には、それこそ北アフリカで戦争を継続する為にはマルタ島が極めて大きな意味を持っている以上に重大な意味を持っていると言えると思う。
さらに言わずもがなではあるが、日本海から太平洋に出る為にも極めて大きな意味を持っている事もあるな。

さて、俺の>>34での試案では、北九州に3個旅団基幹の師団1個、南九州に1個旅団が配置され、さらに沖縄と中国、四国に1個旅団づつが配備される事になっている。
今回の想定はまず対馬海峡と北九州、中国に話を限定させてもらうので、沖縄の旅団は考えから外させてくれ。
さて、予測される敵の侵攻兵力だが、これは半島の南の船舶保有量は半端じゃないので、実は対抗部隊甲よりも多くを運べる計算となる(爆)
とりあえず、北との絡みと上陸地の地積の絡みがあるので、俺は第一波は対馬に海兵1個旅団、北九州には古賀に歩兵1個師団、博多湾に歩兵1個師団、唐津に歩兵1個師団、翼側援護として中国の萩に歩兵1個師団を揚陸させてくると考えている。
これで橋頭堡の確保と、水際撃破を狙ってくる陸自の部隊を撃退して第二波の内陸への突破のための足がかりを作るわけだ。

というわけで、第一波の各兵団の目標は、対馬の完全占拠、佐世保と福岡の占領、関門海峡の封鎖、萩から瀬戸内海側への突破、という事になる。
そして、第二波で3個の機械化師団を唐津と福岡に上陸させ、内陸への突破侵攻をはかり、熊本−大分のラインまで進出し、政治的決着をはかる、と考えている。
まあ、38度線からさらに何個師団か引っ張ってこれるなら、九州全土の占領を目指すというのもありかもしれん。

ちなみに、中国へあがった1個師団は、関門海峡から陸自の増援が北九州に送りこまれるのを防ぎ、かつ本土から送られる予備兵力の吸引を計る為のものだ。
で、ここら辺は完全に翼側援護に撤しつつ、できれば広島と呉まで占領できればいいな、という程度のものであったりするわけだ。
つまり、萩から国道262号線沿いに南下して山口、防府を押さえ、そこから東へと瀬戸内海岸沿いに国道2号線沿いに徳山、岩国、広島へと侵攻する事になる。
なにしろ、最悪呉が占領されたら、北九州への逆侵攻を行うための海自の拠点が無くなってしまうので、これはもうなにがなんでも死守するしかないわけだ。
そして、最低でも1個師団、最悪3個師団からの敵を相手に遅滞防御を行うのには、やはり三単位師団が丸々1個と十分な火砲が必要になってくる。
となると、それだけ北九州へ送り込まれる陸自の部隊は減るわけで、まあ師団数に余裕のある敵としては使い捨てに出来る数の師団を投入するだけの価値は十分にあると考えていいと思うわけだ。

ちなみに、航空戦力に関しては、実はなまじ基地が半島に近いだけに、一時的な無力化による基地の移動と戦力の再集中と制空権の再奪取までかかる時間は、北海道のケースより長くなる事を覚悟する必要があるんじゃないかとも思っている。
まあ、AMRAAM搭載のF16と、爆装F4あわせて300機も突っ込んできたら、築城と新田原の60機のF15と20機のF2ではどこまで踏ん張れるか、かなり難しいんじゃないかな。