【ワシントン四日=春原剛】米国防総省は哨戒機「Pー3C」の後
継機に搭載する電子探知システムを日本と共同開発する方針を固め
た。Pー3Cの後継機を巡っては日本が機体の自主開発を決める一
方、米側は現行機の部分改良などを検討中。ただ、頭脳にあたる電
子機器は日本周辺有事などに備え、相互運用性の維持が不可欠と判
断した。ミサイル防衛構想もにらみ、電子兵器分野で日米間の協力
強化を目指す。【※解説記事】
複数の米国防総省筋によると、すでに米海軍は海上自衛隊と次期
哨戒機「PX日本側コードネーム)」を巡り、防衛用航空電子工学
(アビオニクス)技術の共同開発について、専門化レベルで協議に
入った。」(国防総省高官)という。今後技術的な議論を煮詰めた
上で政府間交渉の議論を発展させ、正式合意にこぎ着けたい意向と
見られる。
潜水艦の行動などを探知する哨戒機のアビオニクス技術の開発に
は、実戦データなどが不可欠。米側は日本の細心のエレクトロニク
ス技術と米側の保有する豊富なデータを組み合わせる事で、アジア
太平洋地域で発生する可能性のある脅威に対抗できるとみている。
Pー3C後継機の開発では、国産化を目指す防衛庁と国防予算の
関係から全面改良には慎重な国防総省とで立場が異なり、クリント
ン前政権時代から水面下で調整が続いていた。
日本経済新聞1月5日朝刊1面
【解説記事】
P3C後継機共同開発 日米になお温度差ー細部の詰め今後の課
題日本が自主開発の方針を決めて以来、米国内にくすぶり続けてい
た哨戒機「P3C」の後継機開発問題は、中枢の電子機器部分を日
米が共同開発する方向で決着する見通しとなった。だが、「後継機
の明確な任務内容を固めていない」とする米側と、後継機開発を民
間機の国産化計画につなげたい日本側とで今後、思惑の違いが表面
化する恐れもあり、最終決定までには曲折が予想される。
「同床異夢になる可能性も否定出来ない」ーー。PX問題に詳し
い米国防総省関係者は、最新のアビオニクス技術を駆使する日米共
同開発の行方になお懸念を隠そうとしない。
元来、P3Cの後継機開発問題を巡っては、新型のジェット機の
開発を主張する日本と、旧来のプロペラ機の性能向上で問題ないと
する米側とで意見の食い違いが生じていた。事実、国防総省は現時
点でも機体については(1)現行モデルの続投(2)部分改良ーー
など複数の案を検討中で、最終方針は固めていない。
国防総省は現在二十一世紀の安全保障環境をにらんで、全般的な
軍事ドクトリンの見直しを進めている。中でも焦点はアジア、中国
であり、中国の軍事力膨張を想定した上で、どのような軍事システ
ム、兵器が必要になるかを網羅的に検討してるといわれる。
>>2の続き
仮に朝鮮半島有事や台湾海峡危機などが発生した場合、全体の戦
況を大きく左右する対潜水艦作戦などでP3Cの後継機が重要な任
務達成を期待されるのは確実だ。米国内でも「具体的な役割像を固
めるのが急務」(国防総省当局者)との声が上がっている。
一方で新軍事ドクトリンの全体図がまとまっていない事や、米海
軍が予算割り振りでP3Cの後継機開発を低位に置いたことなどか
ら、後継機の電子機器についても詳細な内容の詰めは進んでおらず、
今後の検討課題として残っているのが実情だ。日本側もP3C後継
機に使う主翼、操縦システムなどを輸送機「C1」の後継機、及び
百席級の新型民間旅客機に転用することを計画している。いわば、
米側とは違う「お家の事情」を抱えながら共同開発に踏み出すこと
になる。
アーミテージ米国国務副長官に代表される知日派はいずれも次期
支援戦闘機(FSX)の共同開発を巡る日米間の衝突を経験してお
り、「あの二の舞いだけは避けたい」(ホワイトハウス高官)との
思いが強い。
だが、P3C後継機を巡る問題では、アジア大平洋地域の安全保
障政策の観点から共同開発を選択しようとしている米国と、防衛・
航空産業育成の観点から米国と共同開発を模索する日本との温度差
が依然、大きい。日米双方が対応を誤れば、相互不信を生み出す危
険性があることも否定出来ない。(ワシントン=春原剛)
日本経済新聞1月5日6面
だ〜か〜らソースを貼れって言ってんだよ
お前さんのコピペなんていらないの
>>3 >共同開発を選択しようとしている米国と、防衛・
>航空産業育成の観点から米国と共同開発を模索する日本との温度差
もし、機体の国産化がひっくり返ると、日本の航空産業界の
息の音は完全に止まるだろう。
それが米国の真の狙いなのだが。
6 :
1じゃないが…:02/01/05 12:44
「共同開発なんてどっかで聴いた台詞だ。
いやだな、アメリカから永遠に独立できないのか。
>>5 がんばって妄想してくれ。アメリカはそもそも次期哨戒機のドンガラにかける金が
あったらシステムの開発に使うつもりだよ。だから、日本が新しく無駄な金かけて
ドンガラ作るのには口を出してきてないだろうが…。
ソース貼れよ
11 :
名無し三等兵:02/01/05 12:54
自動車と電機では日本の台頭を許し失敗した、航空宇宙では
過ちを繰り返さない、というのが米国の戦略なのだから、
哨戒機国産の話を聞いたときからいつかはこんな話が出ると
思っていた。
あるいは、米国航空産業の代弁者である、日本の大商社が裏で
動いているかも知れない。なにせ大きな商談だから。
12 :
名無し三等兵:02/01/05 12:56
>>11 元もとこの話は2,3年前からでていたぞ。今頃読んで驚くな…。
哨戒機を探知するシステム?
14 :
名無し三等兵:02/01/19 16:57
しっかしP-3Cって現役長いよね〜。
15 :
名無し三等兵:02/01/21 00:41
アメリカのP−3後継って、P−7がつぶれた後、B757かB737の改造で
検討が進んでいたと思ってたんだけど、あれはもうやめちゃったのかな?
16 :
名無し三等兵:02/01/21 00:46
日本製のドンガラを売ろう!
とりあえず電子装置は共同開発
↓
P-3Cで行こうと思ってたけど、さすがに老朽化してるな
↓
いまさら新規開発するのも面倒だし。。
↓
そういえばニポーンがドンガラも開発してたっけ
↓
日本製対潜哨戒機ライセンス生産ウマー
18 :
名無し三等兵:02/01/21 00:54
>16,17
でもさ、エンジンが日本製じゃアメリカは買ってくれないって。
長時間の洋上飛行を行う飛行機に、あの会社の、あのエンジン
ってのはマズイだろ、やっぱり。
19 :
名無し三等兵:02/01/21 00:54
>>17↓
と思ったけど、MIL規格通らなくてアメリカでの生産中止マズー
↓
マスコミにたたかれてアチャー
>>17 対戦哨戒機って、契約額の割合の一番大きいのが搭載電子機器と
そのソフトウェアなんだよん。だからアメリカにしてみれば一番
旨いところを確保したわけ。そして日本がエンジンでもたつけば
即効で押し売りすると思われ。一番もうけが少ないのがドンガラ
だから、ま、そこは好きにしろ、ってことじゃない?