最強を決めろ!!各国中型戦艦スレッド!!!

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1超甲巡マンセー
 対艦巨砲主義の仇花、各国中型戦艦での最強を軍事板の皆で決めて欲しい。
ノミネートされるのは世界各国の

 排水量:3万トン以下
 兵装:16インチ砲以下 尚、魚雷は可
 選択範囲:WW2終結までに竣工した艦

 勝負方法:一対一のガチンコ勝負。昼夜一年365日いずれの場所・季節の指定は無し。

 論客、建艦馬鹿、厨房、来る物は拒まずだ。存分に語ってくれ。
2名無し三等兵:02/01/03 23:53
ウォースパイト
3名無し三等兵:02/01/03 23:53
ダンケルク級が最良だとアルザス氏が言い出しそうなスレだな。
4名無し三等兵:02/01/03 23:58
排水量が3万トン以下っていうのがネックになりそうだな
その条件ならば日米の強力艦の大半が脱落じゃん・・・
5超甲巡マンセー:02/01/04 00:08
 特例を設けよう。
 選択範囲の
 「WW2終結までに竣工した艦」
 と、
 排水量は
 基準排水量:32500トン以下
 にしよう。

 さもなくば、私の好きな超甲巡がエントリーしなくなってしまう。
凡ミスだな
6名無し三等兵:02/01/04 00:17
フランス巡洋戦艦「ボロッカス」
7バッチ3:02/01/04 00:25
基準が3万前後ならアラスカじゃないの?
シャルンホルストよりかは、こいつのほうが強いでしょ。
8アルザス:02/01/04 01:55
>7
 アラスカの上を行くとしたら、デ・モインだろう(戦艦じゃねぇ
9名無し三等兵:02/01/04 02:07
フランス巡洋戦艦「ぼろっ滓」
10名無し三等兵:02/01/04 02:23
良くわからんが、3万トン以下だと「中型戦艦」なのか?
三笠もそうなのか?
11名無し三等兵:02/01/04 02:28
三笠これ最強!
12バッチ3:02/01/04 16:52
>5
竣工していないのだから超甲巡はエントリーできないのでは?計画ならともかく。
>8
それ以前にWW2までに出来てない。
13加山(先ほど停電):02/01/04 16:56
なんとも・・。
日本で・・山城クラス、伊勢クラス、金剛クラス全部越えてっか・・・
その前のとなると・・摂津とかその辺になるなー
イギリス・・クイーンエリザベス級か
まてよ? ぜんぜんだめじゃん・・・。
レナウン、レパルスもそうじゃなかったっけ??
14名無し三等兵:02/01/04 17:06
だからどう考えてもウォースパイトだろ。
このクラスのどの戦艦と撃ち合っても多分沈まないし。
15名無し三等兵:02/01/04 17:11
中国戦艦スレッド と読んでシマタヨ・・・・鬱だ・・・
16名無し三等兵:02/01/04 17:45
>>1
35000tまでにしようよ
17名無し三等兵:02/01/05 03:00
>>15
>中国戦艦スレッド と読んでシマタヨ・

それ!それ最高!!
18 :02/01/05 05:18
比叡
19名無し三等兵:02/01/05 07:37
>>14
違う意味でも最強と言えるね、あの戦艦は....。
20比叡:02/01/05 10:56
56機ものアベンジャーを一瞬にして・・・(以下略
211 :02/01/05 19:29
条件に「計画艦も含む」とする事にしよう
22名無し三等兵:02/01/06 03:07
age
23名無し三等兵:02/01/06 03:25
>>21
設定がほとんど崩壊してるよ。(w
よくお勉強してから、来年またいらっしゃい。
241:02/01/06 03:44
>>23
sumaso,atodetatenaosuyo
251:02/01/06 03:47
 スマソ、後でもう一度設定を練り直すよ。
26名無し三等兵:02/01/06 03:54
デアフリンガー最強 35,000tまでならマッケンゼン…一応は進水してるョ。
27名無し三等兵:02/01/06 03:56
>「計画艦も含む」

金剛代艦・・・とか、呟いてみる・・・。
281:02/01/07 16:29
 >27
 それも有りだぞ
29名無し三等兵:02/01/07 16:33
普通3マンdもあれば大型戦艦だと思われ。
30超甲巡マンセー:02/01/07 18:35
 東京条約締結
 1935年1月、英米日独仏伊露西軍縮会議により以下が決定された。今後、各
国は現条約を10年間に渡り、厳守する事とする。

艦種:装甲艦
基準排水量:25000トン 満載排水量:33000トン
主砲:16インチ以下
最大速力:25ノット以上

艦種:戦艦
基準排水量:32000トン 満載排水量:35000トン以下
主砲:12インチ以下(厳守)
最大速力:20ノット以上

 なお、装甲艦に限り隻数の制限は受けない物とする。

 1927年のジュネーブ軍縮会議の失敗をうけて1930年に開かれたロンドン軍縮
会議は、英米が日本の要求 (補助艦比7割)を認めた事もあって、二度めの海軍軍備制限
条約が結ばれ、ワシントン海軍軍備制限条約の延長と、補助艦保有比率などの制限が
加えられた。
 しかし、この条約には仏、伊、露、独(四国とも、比率6割を主張。決裂した 裏には
フランスとロシアの結託とイタリアと独逸の裏取引が有ったとされている。)が不服とし
て批准せず、再度、1935年に東京で海軍軍縮会議が開催された。同会議では"ワシン
トン海軍軍備制限条約"の更なる延長と修正が提案されていた。会議の焦点は開催国日本
と、初参加のドイツの動向であったが、会議は意外なほど順調にすすみ、1ヶ月を待たずに
批准が執り行われた。今回の批准は、英米日仏伊独露の七カ国で、保有艦比率も英:10
、米:10、日:7、他の4国は5.5とされ、主砲最大口径上限12インチ、基準排水量
35000トンまでとされた。また、艦齢20年を超えるものについてはロンドン軍縮会議の
規定を破棄、条約実効後にその基準内での代艦が認められた。
31超甲巡マンセー:02/01/07 23:03
 ネタの皮を被った、スレッドにするつもりだ!!
 「ねこたま」スレッドで、戦艦マンセーの黄身はココに書き込もう!!
 
32O級マンセー:02/01/08 06:28
ビスの380mm連装を3基装備したシャル
攻防速そろって使い勝手よさそうだ

O級は装甲が・・鬱
33超甲巡マンセー:02/01/08 19:17
おっ、まずはシャルンホルスト(15インチ砲装備)が出たか、イタリア艦。
イギリス艦マンセーは来ないのかな?
34超甲巡マンセー:02/01/08 21:54
 >30
 考えてみると、コレでできるのはエジンコートとモニター艦だな
35名無し三等兵:02/01/09 00:03
 age
36名無し三等兵:02/01/09 16:38
age
37名無し三等兵:02/01/10 22:55
 age
38名無し三等兵:02/01/11 06:01
中国戦艦かとおもたよ。
39各国の事情:02/01/11 17:36
 中部大西洋 1945年 某月某日
「撃墜!!」
 アルバコアと思われるイギリス機が、黒煙を吹いて海面へ落下。海水を撒き散らしながら海中
へ沈んで行った。
 旧退化したソードフィシュに替わって大英帝国が採用した艦上雷撃機だが、戦闘機に追い
込まれては分が悪い。
 英雷撃機を次々と落としているのは、ブロッシュMB152、旧式ながらも7.5mm×2丁、20
mm×2丁の威力は目覚しい物が有る。
「上空!! すべて味方機です!!」
対空見張り員が叫ぶ 既に艦隊の上空には黒煙を吹き上げる英雷撃機だけしかおらず、護衛の
シーファイアは海底である。(尚、ブロッシュも8機が落とされているが護衛駆逐艦に拾い上げ
られている)
「「ベアルン」のパイロットには後で”リベラ・デル・ドゥエロ”を奢るとしよう、感謝状よりは、そっちの方が喜ばれるだろう」
 そういったフランシスコ・デ・パウロ少将だが、すぐに口元を引き締める
「空の敵は片付いた、次は目の前の羊を刈り取る番だ 艦長、洋上の敵はどうだ??」
「接近中です。 艦影 4。 距離 22100m 」
「目標の船団は?」
「敵艦隊の後方に退避中、敵駆逐艦。 煙幕の展開を始めました」
 艦長のファン・デ・べルボン・イ・ビッテンベーグ大佐が、双眼鏡から手を離さずに報告する。
なお、耳は伝声管に押し当てたままである
「いけるかな??」
「充分に行けますよ、今すぐに取り掛かれば」
「よいだろう −−掌信号長、カナリアス・バレアレスへ伝えよ。 『我へ続け』と」
 バウロの命を受け、ビッテンベーグは矢次ぎ早に号令を発する 彼の覗く大型双眼鏡には
4隻の艦影が移っている。 見張り員に寄れば一番大きな艦影は旧式巡洋艦カヴェンデッシュ
級だ。その19.1cm砲は仏の装甲巡洋艦に対抗する為に造られたもので最大射程19300m、
建造当時は何処の装甲巡洋艦もアウトレンジ出来るとされていた。其の単装砲を七基装備して
いる。
「目標! 最後尾のカヴェンデッシュ級。 主砲左舷砲撃戦」
「左32度、敵巡洋艦」「諸元入りました」「主砲1番 良し」「主砲3番 良し」「主砲4番 良し」
「撃ち方 始めィ!!」(同時に警報ブザーが鳴り、甲板の水兵が物陰に隠れる)
 一瞬の閃光の後、艦全体を包む砲煙。轟音が海面を打ち、砲弾は飛翔し、遥か20000m
以上の海面を叩いた。
「近弾!!!」
 弾着観測→電探諸元を元に距離と方向偏差を加えて第二弾、第三弾と砲撃を加える。
「敵艦発砲!!」
 彼方の艦影が赤白い閃光を発する。数十秒後、砲弾が飛来。 水中が上がるもまだ遥か手前だ
−お返しに撃ち返す、第6斉射で夾叉弾が出た。
向こうの弾丸は未だこちらには届かない 相手はやはりカヴェンデッシュ級のホーキンズだった
その19.1cm砲ではこちらまで砲弾を届ける事は出来ない。直後、砲撃音
「命中しました!!」
水柱の間に直撃の閃光を見出し、艦橋内に歓声が沸き上がる。 巨弾を浴びたホーキンズは激しく黒煙を上げつつ傾斜を強めつつある。
40各国の事情:02/01/11 17:46
巨弾。そうパウロ少将が指揮する艦は、戦艦だった。スペイン海軍の誇る海防戦艦「エスパーニャ」級のハイメ一世(U)
 基準排水量:14450トン。列強の弩級艦思想に便乗して計画された物で、「世界最小の弩級艦」として後世に伝わっている艦である。 だが、船体が小粒でも主砲は立派なもので30.5cm
(L50)連装四基を全部甲板に一基、艦橋と煙突の間右舷よりに一基、煙突と後檣の間左舷
よりに一基、後部甲板に一基搭載している。 竣工時には10.2cm単装砲20門と47mm単装
砲4基が有ったが、フランスでの修理・近代化改装にて10.2cm単装砲を8門に減じ、替わりに
10.5cm連装高角砲4基を艦中央部に集中配置し、他には37mm連装機銃8丁を各砲塔上に
装備している。機関も「ラ・メルポメーヌ」級の物を流用し15500PSから22500PSに向上し、最
高速力も19.5ノットから21.5ノットに上がっている。 後は装甲厚増加に伴い、船体にバルジ
追加と、揺動対策にキールの大型化をした位である。
 通商破壊艦としては不向きだが、スペイン沖を我が物顔で通行する英国船団を襲うには絶好の
艦だ
 ハイメ一世がホーキンズを打ち据えている間にカナリアス・バレアレスも砲撃を開始し、20.3
cm砲計16門を撃ちまくっている。 目標は、接近中の通称B級駆逐艦のバシリスク、ビーグル、
ブリリアントの四隻、健気にも彼女らは船団を守ろうと煙幕を張りつつスペイン重巡を備砲で牽制
している。 ハイメ一世とカナリアス・バレアレスが標的としているのは勿論英船団だ。
 シンガポールからイギリス本土へ戦略物資を輸送中のIK14船団。
 完熟訓練をかねて通商破壊作戦任務中だったフランシスコ・デ・パウロ少将は同盟国独逸から
同船団の情報を入手。ただちに艦隊を急行させた。 IK14船団は補足可能な位置を航行して
いたが、海図を睨むパウロ少将は眉をひそめた。IK14がツーロンを発した味方船団に極めて
近い航路をとっていたからである。
 パウロの予想通り、実際に両船団はきわどい距離で会敵した。 英の植民地であるシンガポールは英国に米国から買い付けた物資を支援する。 そして独仏は燃料事情の逼迫したイタリアを
支援する。 二つの船団ルートがスペイン沖で交差するのだ今日のような事態が起きなかった
のは、奇跡に近い。 普通なら小規模の護衛しか持たないために「申し訳」程度の戦闘で済むが
英船団には「レゾリューション」が、仏船団には「ベアルン」が居た為、戦闘が生起した。
幸い、「ベアルン」からの先制雷撃隊が「レゾリューション」の艦首に魚雷2 B砲塔に60kg爆弾3
の損害を与えた為にR級戦艦は速度を落として落伍したが、護衛空母艦載機と「ベアルン」の
戦闘機との戦闘が続いた所にスペイン艦隊が登場したのである。
「敵、巡洋艦沈黙」
ハイメ一世は30.5cm砲弾を5発命中させ、ホーキンズを炎上させた。 カナリアスは接近して来た駆逐艦バシリスクを撃沈、バレアレスもビーグルに20.3cm砲弾2発を命中させたが、反撃
の魚雷を1発を食らってしまった。 ビーグルもブリリアントも反転し、煙幕の中へ後退して行った。
 本来ならばハイメ一世もカナリアスも敵を追撃する所だったが、機関区にダメージw受けたバレ
アレスを放って置く事は出来ず、止む得ずカナリアスにバレアレスの消化を手伝わせ、旗艦だけを船団攻撃に向かわせた。
41各国の事情:02/01/11 17:55
 護衛の巡洋艦や駆逐艦ですら歯が立たなかったのである。船団の貨物船やタンカーは煙幕を
盾に脱出を図ろうとしていたが、その速力はせいぜい10数ノット。逃げ足の遅い羊達は狼に狩り
取られる運命だった。 せめて一時にやられまいと散開するがその中に突き進むスペイン艦隊
ハイメ一世は30.5cm、10.5cm連装高角砲、10.2cm単装砲、果ては37mm機銃まで
撃った。それ程肉薄しての戦いだった。 砲撃を受けた貨物船は炎上し、高角砲弾や機銃を浴び
たタンカーは強烈な火炎を吹き上げ、大西洋を赤一色に照らしあげた。
「近くに護衛空母も居るはずだ、沈めてドイツ人に借りを返すぞ。 敵空母を探せ」
パウロはパイプの煙を火炎のように吹きつつ言った。 修羅場と化した海上をハイメ一世が突き
進む、遅れて、バレアレスを帰還させたカナリアスも突き進む。 高揚感が艦隊上層部を駆り立て
、英雄感を募らせて行った。
 だが、待て。
 フッドを屠った独首脳部も思わぬ副兵に足を切断され損傷を被り、渋々「ライン演習」を中断せざ
るを得なかった。残りの獲物をあきらめて退却せざるを得なかったのではないか。
 まさに同じ事がパウロたちの身の上に起ころうとしていた。僚艦カナリアスから
「敵 駆逐艦 発見」の報告がパウロに入る。
スペイン戦艦の見張り員は目を凝らすが、敵艦は見つからない。海上に立ち込めた黒煙が視界を
奪い、漂い続ける船舶の残骸がレーダーの死角を作り出したからだ。
 否、それ以前に奢りが有った。
「「駆逐艦だと?? われわれが探しているのはそんな小物ではない、『空母』だ!!」」
という意識である。 だからこそ対応が遅れた。英駆逐艦ビーグルが黒煙から飛び出し、僅か
6200mから魚雷を放って来た時も、咄嗟には反応出来なかった。
 発射された魚雷はビーグルから8本、ブリリアントから4本。 雷跡が扇形と成って、ハイメ一世
に迫ってきた。
「面舵一杯!! いや、取り舵40!! 機関全速!!!」
炎上しつつ近づいて来るタンカーを見ながらパウロ少将は急いて指示を訂正した。 急速転舵、
海防戦艦ハイメ一世が波頭を切り裂き回頭する。一本は輸送船に止めを刺し、3本はかわした。
助かった。 と、そう思った瞬間、別の魚雷が白濁した海面の下を突進して来た。 号令を発する
暇もない。
 衝撃が下から付き上げ、パウロ達を床に叩きつけた。大音響と不気味な振動が艦を襲う。
ハイメ一世、右舷後部に魚雷1 被雷。 艦長達は直ちに防水処理を指令。乗員達が慌てて船体
を駆け巡る。
 悪夢は続く。 ビーグルの放った12cm砲弾が、次々と周囲に落下。内数発がハイメ一世に直
撃するがかろうじてシタデルに弾かれる。 ただ、衝撃が乗員達に精神的ダメージを与える。
 すかさず、副砲に攻撃命令が下されたが、前述の残骸船舶と黒煙が視界を阻み、思ったように
駆逐艦を狙うことが出来無い。
 結局スペイン艦隊の反撃はカナリアスが戦列に戻るのを待たねば成らなかった。重巡は主砲に
よる砲撃を開始、ブリリアントに直撃一発を与えた。 英駆逐艦2隻はこれ以上の深追いは厳禁と
ばかり、再び黒煙の中へ退避。カナリアスも旗艦の損傷を心配して深追いはしなかった。
 流石に危機感を感じたパウロ少将は、一時撤退を指示、戦況を把握すべく、戦艦と重巡を戦場
から脱出させた。
42各国の事情:02/01/11 18:04
ハイメ一世はエスパーニャ級の三番艦として1921年に竣工した。
その長い歴史において、一時は「太陽王国」「七つの海を支配する国家」として名を馳せていた
スペイン海軍だが、十六世紀イギリス艦隊に敗れてから没落の一途を辿った。各植民地を奪わ
れ、今は沿岸防備に徹するのみである。
 だが、1908年。 非効率な海軍工廠を、英造船資本導入によるスペイン造船会社に改組し
、これにより弩級戦艦の建造を命じた。これがエスパーニャ級で、英造船会社の設計により、主要
材料等は全て英国に仰いで建艦された。 ただ、各国の弩級艦並にするとドックの大きさに制限
が有るため、現有ドックの拡張工事が必要になる為、止む無く16000トン程度の世界最小の
弩級戦艦と言うよりか、海防戦艦的なものに成ってしまった。 それでも、主砲配置は同時期の
ネプチューン級を似通っており堅実な設計と言える。
 ただ、姉妹船は内戦の影響で消失して居り・・・ただ一つ残ったハイメ一世も味方からの空襲を
受け、自陣営の港でWW2まで放置されていたのである。彼女は朽ち欠けるかと、誰もが思った。
 だが、陸軍大国フランスを倒し、欧州では海洋国家イギリスを降伏一歩手前に追い込んだドイツ
第三帝国が、かつての太陽王国スペインに同盟を持ちかけた事で状況は変わった。
 アドルフ・ヒトラーがフランシスコ・フランコ将軍に交渉を持ちかけた結果。 スペインへの各種
兵器の貸与と既存艦艇の近代化が認められた。其の時、フランコ将軍はドイツにフランスの
中型戦艦を要求したが、居合わせたフランス代表が難色を示した。ヒトラーにしても地中海と
東シナ海で英国海軍への抑止力に成っているダンケルク級は易々と貸与する事は出来ず、
結局は戦艦の貸与はスペインの働き次第を見る事によって判断する事になり、替わりにフラ
ンスでの「ハイメ一世」の全面近代化改装に漕ぎつけたのである。
同時に、旧態化した巡洋艦も改良しドイツ製の射撃完成レーダーと新型魚雷を搭載している。
 その後、半年間の独仏士官による訓練により、ようやく2級海軍並の練度が期待できる様に
なった。(フランスからユダヤ系軍人の派遣が決まった事も練度の向上に一役買っている)
 装備だけを渡したドイツに対し、専ら教師役に徹したフランスはスペイン海軍を自国の艦隊
編成に組み込む様な事はせず、訓練終了後は指揮権をスペイン海軍に返還した。
 当初、スペイン海軍はドイツ・フランス海軍と共に作戦に加わろうとしたが、いかんせん主力の
ハイメ一世の速力と航洋能力に問題があり、遂行能力に問題があるのと、せっかく修理なった
主力艦と重巡を失うことへの心配から。結局がスペイン沿岸の防衛程度しか仕事は回って来な
かったのだ。 戦艦一隻に足して巡洋艦は2隻が付いた。カナリアス級のカナリアスとバレアレス
である。バレアレスは内戦時に自国駆逐艦の雷撃を受けて沈没してしまったが、同盟締結時に
ドイツより鹵獲重巡ケント級「サフォーク」を譲渡された。奇しくもケント級はカナリアスの母体と
なった艦であり、基本構造が似ていたために古参兵のなつきも良かった。 
43各国の事情:02/01/11 18:06
「撃沈確実 18隻か、内一隻は巡洋艦。 一気にスコアを伸ばしたな だが、こちらの被害も侮れん。」
 戦果報告を聞いてもファン・デ・べルボン・イ・ビッテンベーグ艦長の表情は優れない。ハイメ一世
は敵駆逐艦の雷撃を受けて12センチ砲弾8発と53.3cm魚雷を受けていた。 特に深刻なの
は魚雷だ。左舷後部に命中した事により左舷機械室に浸水。非装甲区画による浸水が相次いだ
為に速力の低下は免れないだろう。
「作戦の中止を本国へ打電せよ」
フランシスコ・デ・パウロ少将が決断する。唯一と言っても良い主力艦だ。本国の司令部も良い顔
はしないだろうが無理は言って来ないだろう。
 それにIK14船団には壊滅に近い打撃を与えているのだ。これ以上欲張っても大した戦果も
上がらないだろう。
「速力はどうだ??」
「16ノットまで回復しました。運用長の報告によれば、18ノットを超えれば」補修箇所に再び浸水
の危険性が有るそうです。」
ビッテンベーグ艦長は密林のような眉を顰めて答える。革命の折に革命派に組し、このハイメ
一世に補されて約一年。商戦狩りも三度目(二度は仮装巡洋艦にて)だが、これ程のピンチは
初めてだった。
 幸いいまのところ沈む恐れは無いが、問題は位置だった。どの港からも離れているのだ。
 進むべきか、戻るべきか。
 どちらにも味方と敵がが待っている。進めばドイツ・フランス本国艦隊と英国本国艦隊。戻れば
フランス地中海艦隊・イタリア海軍と英国地中海艦隊。
「とりあえず一番近いところに味方が居る。昨日、作戦協力した船団だ。まだ追いつける」
昨日は空母「ベアルン」の艦載機と上手く連携する事が出来た。
 ベアルンは建艦中止した戦艦「ノルマンディー」級の船体を利用した物で
基準排水量:22146トン
全長:182.6m 全幅:35.2m 速力:21.5ノット 搭載機:40機(半分を甲板に置く)。
飛行甲板の長さが短く、実用性に乏しかったが。ドイツとの空母建艦の為の技術交換の為に
カタパルトの技術を手に入れ、現行の戦闘機、雷撃機が運用できるようになった。
 ベアルンと合流すれば、その対潜哨戒の傘に入ることができる。眼下の敵に対する脅威も
薄れるはずだ。
44各国の事情:02/01/11 18:14
「名案ですな。しかし、反対します」
短い首を振るビッテンベーグ艦長。パウロも特に意外そうな顔はせず、先を続けさせた。
「本艦は既にイギリス海軍最大の攻撃目標となっており、合流すれば見方船団に機器が及ぶ事
にも成ります」
「ふむ、貴官の言う事ももっともだ」
既にイギリスがハイメ一世を捜索している事は、既に無線の傍受にて関知していることだった。
通商は海戦には一般には仮装巡洋艦や潜水艦を使うのが一般的だ。

隠密性、それに効率から言っても潜水艦が通商破壊に向いているのも明らかだが、各国とも
水上艦を同じ任務から引退させようとはしなかった。 レーダーや航空機の発達によってWW1
の様な大活躍は不可能になっているにも拘らずでもある。
 水上艦を投入するのは、その力と存在感をアピールする為だ。敵国にプレッシャーを与え、自国
民を鼓舞する。それは隠密行動が主体の潜水艦には出来ないことだ。だからこそ、イギリスは
ウォースパイトやレナウンを、ドイツはビスマルクやティルピッツ、シャルンホルストを、フランスは
リシュリュー、ジャン・バール、ストラスブールを大洋に放つのである。
水上艦が敵の目を引き付ける事によって、友軍の通商破壊艦艇の仕事がやり易く成る事も大き
な理由だが、やはりパワー・プロジェクションこそが水上艦の最大の役割ともいえる。

 最も、それは諸刃の剣でもある。通商破壊の水上艦が敵の手にかかって沈められてしまえば
正反対の結果になってしまうからである。敵の士気は高揚し、自国民は憔悴する。
 だからこそ、通商破壊艦の運用には慎重を期さざるを得ないのだが、ドイツ・フランス・イタリア
の姿勢は積極的だった。
「脱出方向は北だ」
 パウロの判断に今度は異論は無かった。北−
−−北に行けばフランスやドイツの傘に入ることが出来る。
東方ースペインに戻れば、ジャン・バールを追いまわすイギリス大西洋艦隊は待ち受けている事
は間違いない。 旧式のR級戦艦が2.3隻、唯一の16インチ砲艦ロドネーの南下も考えられる
(第二次ライン演習でネルソンはリシュリューに撃沈された)
入港できる港が限られるので、大英帝国の低速艦でも補足可能なのだ。
 南にいけばジブラルタルからのイギリス地中海艦隊が待ち受けている。KG5級の二隻とレナ
ウンが待ち受けている。
 北に行けば ドイツ本国艦隊のビスマルク、プリンツオイゲンとUーボート。フランス本国艦隊
のクレマンソーとシャトールノーと基地航空隊の傘に入ることが出来る。イギリス本国艦隊も考え
られるが、味方が多いほうが安心だ。
「本国の司令部は良い顔をしないだろうが、反対もしないだろう」
 協定を結んでいるドイツ海軍の港では、避雷箇所の修理も可能だった。だが、作業はドイツ任せ
になる為に、どの程度待たされるかが解らない。次の作戦行動も立てられない以上、上層部が
喜ばないのも確かだが、帰港途中に撃沈されるよりかはマシだろう。
45各国の事情:02/01/11 18:17
「北に向かっても油断は出来ない。もし、追ってくるとすれば何があるか」
パウロが言うと、副官が海図の上に敵艦を示す駒をばら撒いた。
「追撃戦となると、R級。ネルソン級といった低速戦艦は除外されます。距離も遠すぎる。フッド・
レパルスが海底から戻ってきたと言う情報は聞きません。クイーン・エリザベスとバーラムは
アレキサンドリアに。マレーヤはインド洋に。ヴァリアントは修理中。」
「ウォースパイトは??」
「修理は既に終わってるそうですが、ジャン・バールに痛めつけられたので港から出てくる気配は
ありません」
「怖気づいたか、気に食わんな。出くわすと厄介なキング・ジョージ・五世級はどうなんだ??」
「キング・ジョージ・五世、デューク・オブ・ヨークはスカパフロー。プリンス・オブ・ウェールズはU−
ボートに沈められました。アンソンとハウは修理中です」
「新戦艦のライオンは??」
「もう船体の儀装は終わっているらしいですが、砲塔は載っていないそうです。通商路を独仏伊で
締め上げておりますので資材が足らないのでしょう。後、1年は実戦は無理でしょう」
「ジョンブルを甘く見ないほうが良い、奴らはこちらが思ってもみなかった行動に出るからな」
「艦隊型空母は、本国周辺、地中海、インド洋、と 分散しております。しかし幾らなんでもフラ
ンス本土の近くまで空母を近づける事は無いと・・・ おっと、甘く見てはいけないのでしたな」
「もっとも大きな脅威は潜水艦。それにそれに通商破壊作戦中の巡洋戦艦だな。この低速の艦
では、巡洋艦にすら振り切れん。奴らに見つからないうちにフランスへ逃げ込んでしまおう。
フランスに着けば、クレマンソーやシャトールノーやシャルンホルストが有る。彼らの応援が有れば
まだまだ大英帝国に一泡も二泡も吹かせられる」
パウロがパイプに火を点し、一服をつける。それを横目にビッテンベーグが呟く
「いやいや・・・まだその前の段階だ。果たして本艦らが無事に辿りつけられるか・・・」
46各国の事情:02/01/11 18:19
某翌日
前路を警戒するカナリアスの後ろを、ハイメ一世は追っていた。たった二隻のスペイン艦隊の
北進である。 大西洋の波は刻々と高さを増し、カナリアスのマストが上下に揺れる。その艦尾が
跳ね上げる波浪は細かく散り、重巡の姿は霧の中を駆ける様であった。ハイメ一世自身も艦首
から潮煙を吹き上げ、船体に不釣合いな12インチ砲塔までもが飛沫を浴びていた。
 空の大部分を占めていた初夏の綿雲も、驚くべき速さで千切れ飛んでいく。鋭い風を受け、戦艦
の信号索は悲鳴のような声を上げていた。

「悪天候は願ってもいない事だ。飛行機は飛べなくなるし、潜水艦も海面近くには居れまい」
双眼鏡を覗きながらビッテンベーグ艦長はほくそ笑んだ。視界もずいぶん悪くなっており、それ
だけ発見の確立も落ちるという事だ。
「思ったよりもツキはあるようだな」
航続距離の短いカナリアス(15ノットで8000海里)は海が荒れる直前に味方船団と合流した
際にタンカーから補給を受けていた。もし、順序が逆ならば、今ごろは時化の中で立ち往生して
いた筈だ。
避雷によってハイメ一世の速力は18ノットに制限されている。それでも、まだ普通の商船等よりも
遥かに速い。仮に追跡してくる艦艇が有ったとしても。この波浪では難儀しているだろう。
「艦長、パウロ少将がお呼びです」
副長に言われて、ビッテベーグは嫌な予感がした。公室に出頭すると、直ぐにその予感が的中し
たことを知った。
 悪天候が味方をしてくれることは確かだが、天候など全く意に介さず追ってくるものがあった。
電波だ。
 目に見えない「電波」と言う敵が、ハイメ一世を追いかけ、圧力を加えていた。
「イギリス軍は、本艦を沈める為に多くの潜水艦を出撃させているそうだ」
 パウロは机の上の無線信号文の束を掌で叩いた。
「どちらの情報ですか?」
「どちらかもだ、本国からもイギリス軍からも」
「そんな解りきった事を、また煽らなくてもいいものを」
「いや、それだけではない。奴らは、戦艦を含む有力な討伐部隊を本艦退治に差し向けている
そうだ」
「戦艦の艦名は?」
「公表されてはいないな」
「出来ないからですよ、そんな艦は存在しないのです」
「しかし、ウォースパイトの位地だけは、まだ掴めてはいない」
「そうでしたな・・・」
47各国の事情:02/01/11 18:30
ビッテンベーグ艦長は固い表情のパウロ少将をまじまじと見詰めた。
「少将、たしかにウォースパイトが追ってきている可能性も有ります。38cm砲対30.5cm砲の
戦いでは、苦戦を免れない。速度も出ない上に味方は重巡のみ。圧倒的にこちらが不利だ。
しかし、今そんな事を憂いて考えて消耗する事こそ、奴らの思う壺ではないでしょうか」
「偽電か、そうかもしれんな」
「我がスペインがイギリスの後塵を拝する事にもなったのは、奴らの狡猾な知恵による物です。
年端の行かない洟垂れ少女を女王に仕立て、我が国を欺いた奴らをそう簡単には信じては
成りません。警戒は必要ですが、それ以上に過敏になることはありません」
「分かっているよ、艦長」

本当に其れならば良いが、と、思いながらビッテンベーグは円に切られた外の暗鬱な海の景色に
目をやった。
 隠れ蓑に成ると思っていた天候だが、良い事だけではない様だ。まったく、気が滅入って来る。
大英帝国に一泡吹かせると息巻いていた少将が僅か一日でこの有様とは。
「おや?」
机の上の電文綴りを目にしていたビッテベーグは態と弾んだ声を出した。
「悪い事ばかりじゃない。本艦を援護する為に味方の潜水艦も集まっているそうじゃないですか」
「通商破壊戦に出てる一等潜水艦ばかりだ。U−ボートが10数隻、ルドゥタブル級が数隻か」
「それにフランスの領海に近づけば、奴らだってそう簡単には」
「それはそうだが−−−」
パウロの声は途中で遮られた。
砲声、すぐ近くだ。
暗灰色の洋上に閃光が走る。耳がまた衝撃で痺れている内に、次の発砲音がした。
 先行するカナリアスの砲撃だった、近距離の海面に8インチ砲をぶっ放している。
「カナリアスから通信。潜望鏡を発見との事です」
「潜望鏡?」
たったいま味方潜水艦の話をしたばかりだ。まさか同士討ちではないのか? パウロは急いで
カナリアスに射撃中止を命じ、見張り員を増員して海面の監視を行わせた。
「ソナーの反応は?」
「反応なし」
「聴音状況悪し」
重巡の砲撃の余波だ。いや、それ以前に海が荒れている。
「全艦、対潜警戒を続けよ」
ビッテンベーグ艦長は舌打ちをした。「対潜音響戦闘管制」こそ発令しなかったものの、見張り員を
強化させた。一時間ほどその態勢を取らせらたがカナリアスが見つけたと言う潜望鏡も、撃沈の
証である重油や破片も発見できず、怪しげな水深音もキャッチできなかった。
 流木の見間違いと言うことで騒動は落ち着いた。見間違い自体は良く有ることである。特に緊張
し、精神に余裕が無いときには。
 その後の丸一日、潜水艦発見の報告が五度あり、警戒配備が繰り返されたが、いずれも誤報で
有った。二日後、消耗したスペイン将兵の前についに敵が出現した。第一波は海でなく、空で
あった。
48名無し三等兵:02/01/11 22:50
 age
49名無し三等兵:02/01/12 12:33
スウェーデン海防戦艦「スヴェリイェ」は?
50超甲巡マンセー:02/01/12 14:03
 >49さん
 当然、入りますよ。
戦艦になりきれない巨砲搭載艦もこのスレッドでは熱く語ることが許されていますから。
51名無し三等兵:02/01/12 16:00
>戦艦になりきれない巨砲搭載艦

ウオオ〜
ヤウズに撃沈されたモニター艦ラグラン(6150トン、14インチ連装一基)に栄光あれェェェ!
52超甲巡マンセー:02/01/12 16:47
そう言えば、ヤウズも中型戦艦ですねえ
53ななし:02/01/12 17:29
あの、なぜ「カブール」「ドリア」(改装後)が出てこないのでしょうか?
54超甲巡マンセー:02/01/12 20:28
コンテ・ディ・カブールもアンドリア・ドリアも立派な高速戦艦ですね。
55名無し三等兵:02/01/14 03:55
モニター艦
「ジェネラル・ウルフ」・「ロード・クライブ」・「プリンス・ウージュンヌ」
三姉妹。38cm連装1門、46cm単装1門 当たると恐いゾ〜
56名無し三等兵:02/01/14 03:56
>>55
同意!
俺もそれ言おうと思ったよ。
57名無し三等兵:02/01/14 04:03
>56
同意ありがとう。
ウルフとクライブは自国の有名人なので良しとして
ウージュンヌってのは…イタリア副王orオイゲン公のことか?
どっちにしても他国人じゃん。
なに考えてんだ、ジョンブル。
58名無し三等兵:02/01/15 04:54
age
59 :02/01/15 05:28
却下。
モニター艦は歴史的に使い物になったためしがない。
60名無し三等兵:02/01/15 06:30

中国に戦艦なんてあったか?
61名無し三等兵:02/01/15 07:43
定遠、鎮遠
62O級マンセー:02/01/15 18:04
>59
対艦戦闘で使い物にならないというのなら激しく同意
63名無し三等兵:02/01/15 20:56
 バイエルン級もココだと中型戦艦になりますね
64名無し三等兵:02/01/17 15:48
 age
65名無し三等兵:02/01/17 15:53
6万トン級18インチクラスの大和を基準に考えれば、4万トン級16インチクラスの
その他の戦艦は全部「中型戦艦」だと思う。
66名無し三等兵:02/01/17 22:32
>65
史上最大、タイマン砲撃戦最強の戦艦大和と比べるのはあまりにも酷だ
67名無し三等兵:02/01/18 10:21
>66H級戦艦相手だと負けるんじゃないか射程距離同じだしねえ
それに防御装甲に関して言えばモンタナかそれ以上だしアイオワ
より1万トンも重いし。
68各国の事情:02/01/18 16:34
「電探(RDF)に感!」
0535時。電探伝令の声に、ハイメ一世の環境が緊張する。
「小編隊。左舷から近づく。高度500.敵味方不明」
「鳥ということはあるまいな」          ( ゚∀゚  )
「まさか、電探に引っかかる鳥が居ますか!」(  ゚Дメ)
流木を潜望鏡と間違えるのは訳が違う。ビッテンベーグ艦長は対空戦闘準備を下令した。
「友軍という事を示す連絡は無いのだな」
「もうこちらも見えている」
左40度方向。双眼鏡の中に数奇ずつに別れた小編隊が映っていた。全部十数機と言った所だ。
低空を飛んできたため、電探にかかるのが遅れたのだ。
 昨日まで続いていた曇天も、既に回復している。すっきりとした青空だが、接近してくる飛行機の挙動を見ては、とても爽快とは言い難かった。 攻撃機はさらに高度を落とし、編隊を扇状に広げて来る。
「雷撃機だ! 対空射撃、急げ!」 ビッテベーグが叫ぶ
敵は英国海軍のバラクーダ艦攻。少ない機数から行って、英国の護衛空母の搭載機を差し向け
て来たのだろう。 大型の艦隊型空母をフランス沖くんだりまで接近させるのは考え難い。恐らくは
船団護衛の油送船改造空母から発艦したものだろう。
(後にIK14船団からの物と解る。Uボートにより撃沈)
 少数とは言え、雷撃機は脅威だ。今回はベアルンの戦闘機が護衛をしてくれるわけではない。
「撃て!!」
30.5cm砲に眼一杯俯角をかけて斉射する。海面が弾け、大きく盛り上がる。水柱で雷撃機を墜とそうと言うわけだが、バラクーダは既に懐に飛び込んでおり、主砲の斉射は一回だけに留まっ
た。
「敵機、魚雷投下!」
「雷跡左35度! 向かってきます」
「面舵!!! 一杯!!!!」
雷跡を睨みつつ、回避運動。同時にハイメ一世は対空射撃を撃ち出した。
 ハイメ一世は前述の通り、副砲の一部を下ろして対空砲を増加している。10.5cm連装高角砲
4基と37mm連装機銃8丁は大型巡洋艦にとって充分な装備だ。 追従するカナリアスも10.5cm高角砲と37mm機銃と13.2mm機銃で応戦。二隻は激しく弾幕を張り巡らせる。が、撃墜
できたバラクーダはたったの3機だけだった。 一方、バラクーダ艦攻も練度が低く、ヒヤリとした
のは左舷を掠めていった最初の一本だけで、残りは魚雷は見当違いの方向へ?走して行ってし
まった。
69各国の事情:02/01/18 16:34
0542時。初戦は7分ほどで終了し、英軍機は帰頭。
0712時。またも英軍機が姿を表した。機種はやはりバラクーダだが一機のみで対空射撃の届か
ないところを回っているだけだ。
 触接機だ。スペイン海防戦艦の位地や様子を逐一自軍に報告しているのである。
目障りだが、打つ手は無い。水上機は積んでいないので、追い払う事も出来ない。
「いっその事、主砲を撃ってみては」
と、砲術長からの意見具申もあった。 ハイメ一世の主砲は21200mの射程を誇るが、巨弾が当たるのは駆逐艦までの大きさまでで、航空機などの小さい的を狙うのはあまり得意ではない。
「確かに届きはするだろう。だが、当たりはしない。砲弾の無駄遣いだ」
撃って追い払いたいと言う誘惑はあったものの、流石にビッテンベーグ艦長は現実的だ。
「それより、フランスに連絡を取って、迎えを呼んだ方が良いでしょう。ここらの海で同盟国の艦艇が沈んでは、ダルラン提督(フランス外相も兼任)も寝覚めが悪くなるはずだ。なに、こちらの位地は既に敵さんに知られているわけですし無線で呼んでも差し支えは無いはずです。」
ビッテンベーグの具申にパウロ中将も頷き、援軍要請は直ちに実施された。
 それから3時間あまりが経過した、1014時。上空の敵機が去り、緊張が緩んだのもつかの間。
水平線の向こうから近づきつつある物が有った。
「電探に感! 複数の艦艇」
「マスト6本、40度、26500!!」
電探、続いて見張り員からも報告が入る。 敵か? 味方か?
 パウロ少将は貴下の二隻に取り舵を命じた。同航戦の態勢に占位する。
「通信は無いか?」
「何も入っておりません」
 無線も発光信号もなし。先方がさらに距離を詰めてくるのを見たビッテンベーグは総員戦闘配置
を命じた。
「ちっ、敵の方が早かったか」
右主砲戦用意を下令するビッテンベーグ艦長。緊張感を孕んだ時間が、じりじりと経過していく。
やがて見張り所は先方の変針状況に加え、艦種までも伝えてきた。
「巡洋艦3 駆逐艦3」
「巡洋艦はカヴェンデッシュ級1、リアンダー級2の模様」
「またカヴェンデッシュ級か」
数日前に砲をかわしたホーキンズの同型艦のフロッピシャーだった。19.1cm単装砲7基を搭載した旧式艦。
 残りの二隻は軽巡リアンダーとオライオン。共に15.2cm連装砲4基搭載。英巡洋艦の煙突は大体が三本で、一本しかない利アンダー級の見分けは直ぐにつく。
 残りの三隻はC級駆逐艦のクレセント・クルーセイダー・シグニットの三隻だった。
70各国の事情:02/01/18 17:11
このクラスは戦前の1937年にカナダ海軍に譲渡れたのだが、大戦がはじまると再びイギリスが
引き取り、船団護衛に使用していたのだ。
(頻繁にカナダとイギリスの間で軍籍を変えていたので、まるでコウモリの様だと、フランスが
抗議していた)
「やはり船団護衛の部隊から分派されてきた物と見えます」
「敵戦闘艦、24000mを切ります」
「射撃用意を完成せよ]
二対六の闘い、ビッテンベーグの頭にあったのは「先手必勝」の一念だけであった。乱戦で懐に
飛び込まれて被害を受けたのだ、あの卑怯者をちかづけてはいけない。
「方位盤、良し」
「撃て!」
轟音と共に1番主砲が火を噴く。猛烈な爆風が艦橋の遮風硝子をビリビリと揺さぶる。それが止ま
ぬ内に着弾。2発の30.5cm砲弾が海水を威勢良く吹き上げる。
「艦を回せ」
今のままでは艦首の2門だけしか指向できないので、回頭をする。が、敵艦が逃げるそ振りを
見せる。前のホーキンズは敵わぬまでも果敢に応射して来た物だが、今回の敵は数で勝っている
はずなのに、煙幕を展開しつつ転舵した。
「見敵必殺の伝統も廃れたと見える」
「追撃は可能かね?」
パウロ少将の問いに、機関長から”19ノットまでならば可能”と返事が来る。海面が穏やかな為に
僅かだが速力が回復してきている。
「よし、追撃だ」
ハイメ一世も増速して追い駆ける。
僚艦のバレアレスは30ノットの快速を飛ばす事が可能だが、パウロはその手綱を引き締めた。
重巡だけが突出しては万一に各個撃破になる。チャンスを与えるだけである。
 それに、今はフランスの港に入る事が先決であり、敵の撃滅は二の次だ。30分ほど追い駆けて
反転。
 ところが、敵はこちらが追い駆けるのをやめると、途端に追撃を仕掛けてくる。そしてスペイン
艦隊は相手をする、逃げる、追い駆ける。そんな事が二度三度、起きてスペイン艦隊首脳部の
苛立ちが頂点に達する頃。
「命中! 命中です!」
射撃指揮所から弾んだ声が入ってきた。
ハイメ一世の砲弾が落下した辺りに、巨大な水柱が上がっている。それが崩れたときに、敵巡洋
艦が無残な姿を晒していた。
 軽巡リアンダーが30.5cm砲弾の直撃を浴びたのだ。轟火と黒煙、そして傾きかけた船体が
遠くからでも断末魔の悲鳴を望遠鏡に映せている。
 苛立ち始めていたスペイン艦隊首脳部たちが、歓声を上げ始める。
 だが、直後。歓声が消えぬうちに時体は一変する。電探室からの報告を聞いた一同は、顔から
血の気が引いていくのを実感した。
「電探に感! 大型艦です。0度方向(真正面)電側距離27000m!」
71各国の事情:02/01/18 17:38
 現れたの敵輸送船団なのか? いや、英艦隊の指揮官が、あれほどの危険を冒したのだ。
味方の船団を危機に陥れる失策をするはずが無い。
 相手は戦艦だ。追撃をしていたはずのスペイン艦隊は実は英戦艦の待ち受けるポイントに誘導
されていたのだ。
「敵はウォースパイトか?」
「戦艦ですが、艦形不明。一隻のみです、20ノットで接近中」
「攻撃目標を敵戦艦に変更」
「了解。取り舵。右主砲戦用意、的側急げ」
ビッテンベーグ艦長が早口で指示する。
厄介な事に成った。相手が何級であろうと、イギリス戦艦で有る以上、ハイメ一世よりも大きな
主砲を積んでいるに違いない。
 通商破壊艦の鉄則にして、強敵に出会ったときの鉄則として、快速を生かして撤退をするに
限るのだが、今のハイメ一世は19ノットしか出ない。(全力発揮でも逃げられるかは微妙だが)
 更に、敵に背を向ければ。艦尾に二門しか指向出来ない。砲配置が背負い式でない為に。
四門が遊んでいるのだ。主砲配置のデメリットが出るのはこういう局面だ。
パウロとビッテンベーグは敵の頭を抑えて全力射撃をしつつ、離脱すると言う戦法に出た。(丁字
戦法)
 当然、イギリス艦隊も気付いて、軽巡部隊を前に出し、増速する。面舵を取って同航戦の用意。
「敵戦艦、変針。増速」
「敵艦はロイヤル・サブリン級の模様」
「何、R急が何故こんなところに?」
 接近、変針して見せた敵艦はまさにR級戦艦の特徴を有していた。三脚艦橋、直後の一本煙突
、後檣。イギリス戦艦の中では最もシンプルな艦容である。(ネーム・シップのロイヤル・サブリン
級以下、全てRで始まる名前のためにこう呼ばれる)
 パウロたちが驚いたのは、全く予想していなかった局面での対峙だったからである。もし、ハイメ
一世を追撃してくるのであれば、高速艦の筈だった。低速で旧式のR級戦艦では万が一にも取り
逃がす可能性がある。しかし、パウロの前に現れたのはR級戦艦−−−「レゾリューション」で
あった。
 何もおかしいところは何も無い。比較的新しいKG5級はいざと言うときの為に本国にて温存
されているが、R級のような旧式戦艦は気軽に船団護衛に使用されることが多い。そしてレゾリュ
−ションは船団護衛に用いられたが、先の戦闘で「ベアルン」の艦載機の雷撃により、損傷。 
増速して船団よりも先に本国に帰還する途中だったのである。
 そんな事を見落としていたとは、パウロ達がいかに、追い詰められていたかの証拠と言える
だろう。
 レゾリュ−ションは、本国帰還前にハイメ一世包囲網の連絡を受けて東進。それと連携する
英艦隊の巧妙な誘導作戦により、ハイメ一世はまんまと戦艦の前におびき寄せられたのである。
72ROM厨:02/01/18 19:12
>各国の事情氏
続きを楽しみにしております。
あと、この世界では日本はどうなっているのでしょうか?
その辺りも含めて、無理のない範囲で連載を希望します。
73O級マンセー:02/01/18 21:16
>66
H級はそれほど大した戦艦じゃない
火力は16inで普通だけど大和にはまず歯が立たないし
装甲も舷側327mm、甲板120mmじゃ46サンチ相手はやばすぎる
アイオワ、ダコタやヴァンガードを相手にするのもきつい

スレ違いスマソ
74O級マンセー:02/01/18 21:17
ごめん上のは>>67へのレスね
鬱だ・・・逝ってきます
75各国の事情:02/01/18 21:47
>72
 基本的に「ねこたま」スレッドと同じ時代設定です。
 日本はハル・ノートを受け入れ。WW2は未だ未参加。
アメリカは欧州の仲たがいを静観している。(英に対しての支援は無い)
ドイツはフランスを打ち破り、対英戦の真っ最中。
フランスはツーロンの悲劇の後にヴィシーフランスが対英戦に乗り出す。
イタリアは中東でイギリスと交戦中。
スペインはドイツと協力して、枢軸参戦。
76名無し三等兵:02/01/18 22:57
>>73
H級という空想戦艦(藁 のすべての妄想バターン(また藁 を紹介したサイトは無いもんですかね?

20inの計画もあるんでしょ、たしか?(呆れ

77名無し三等兵:02/01/19 08:50
>>73
H級戦艦がアイオワごときに負けるわけないと思うがサウスダコタにさえ
負けるそんな船なわけないでしょH40級でも基準排水量が55000トン
に達する船ですよモンタナ相手ならともかくガチンコ勝負でサウスダコタ
などフッドと同じ運命を迎えそうな気がする。
78名無し三等兵:02/01/19 08:52
>>77
ところが戦艦としてのプラットフォームとしてはSoDakの方が優れていて、
アイオワ vs SoSakのガチンコ対決ならアイオワは勝てない可能性が濃厚なんだよね。
79名無し三等兵:02/01/19 09:14
>>78どうして
80名無し三等兵:02/01/19 09:59
アイオワに見られる欠点がサウスダコタにはないからだよ。>79
81ROM厨:02/01/19 10:00
>各国の事情氏
有り難うございます。
日米の動向も気になりますが、今はハイメ一世の行く末が心配です。
スペイン海軍の意地を見せる、もしくは無敵艦隊の雪辱を果たす、
ということで首尾良くライミーに一泡吹かせられると良いのですが。

続きを楽しみにさせて頂きます。
82O級マンセー:02/01/19 21:24
>>76
自分も知らないなぁ、詳細まで網羅しているところは
>>73で書いたのはH41級ね、一番普通な奴。
で、次にH42ってのが来る。コイツは16.53in(42センチ)砲を連装4基装備を予定したタイプ
20inの奴はH44級。
20in連装4基で基準排水量109.246t、満載排水量118.104t
ディーゼル推進275.000馬力で30kt(予定)と言う空前の超ドキュソ戦艦

>>77
サウスダコタを甘く見てるね
あいつの主砲、45口径16in砲Mk.6はSHSなんて恐ろしい物の力もあり大和級の46サンチの次に甲板への打撃能力が高いんだ
砲戦距離25.000ydでも150mmを撃ち抜く。
ドイツ艦は共通して甲板装甲が不足していて、その上バーベッドや砲塔の防御も薄い
つまり、遠距離砲戦に対する防御性能が凄く甘いんだ
H級の甲板装甲は120mmだから、21.000ydでも撃ちかれるかもしれない

じゃあ、H級がサウスダコタの装甲を抜く距離はと言うと
サウスダコタの甲板装甲は146mm
H級の主砲は砲戦距離30.000ydでも127mmしか抜ける甲板打撃力が無い
これじゃあKGV級でも耐える。これ以上の距離だと命中するかが怪しくなるからパス

勿論、最厚部のみの話だからとにかく撃ちまくって他の部分をぶっ壊して戦闘不能にできるかもしれないし
近距離砲戦でチキンゲームに持ちこめば行けるかもしれない
サウスダコタは予備浮力の不足って言う弱点があったはずだし

ただ、中距離砲戦で撃ち合うと簡単に甲板を抜かれるのはきついよ
被弾して弾薬庫に引火、フッドのごとく一瞬であぼーんの可能性が・・・
83比叡が好き:02/01/19 23:46
純粋な戦艦同士の殴り合いじゃ、
大和>ダコタ>長門>アイオワ>=ビスじゃなかったっけ?
ダコタは霧島の至近からの三式弾直撃くらって一瞬で戦闘力失って評価低いけど、
戦艦同士の戦列組んでの砲撃戦ならかなり凶悪だよ。
84超甲巡マンセー:02/01/20 17:13
 このスレッドは安定するまでage推奨で
85名無し三等兵:02/01/20 17:20
いつから中型戦艦の上限が上がったの?
86超甲巡マンセー:02/01/20 17:23
 >85氏
 >30←を見て。 今後はこっちの方針で行くから。
87名無し三等兵:02/01/20 17:28
>>86
了解しました。
88O級マンセー:02/01/20 22:37
>>83
ノースカとヴァンガードを忘れちゃいけない

いまさらで悪いんだが>>30の、戦艦の主砲は12in以下ってなんだかなぁ
砲威力で装甲艦以下の戦艦に存在価値など無いような
装甲艦と撃ち合って砲威力で潰される戦艦・・・鬱だ
89超甲巡マンセー:02/01/20 23:21
 >88
 スマソ 12インチと書いたが、アレは14インチとする筈だったんだ。
それならば、コロラドは14インチ砲三連装4基12門で完成するし、扶桑:山城・
伊勢・日向でも何とか闘えると思ってな。
 
90O級マンセー:02/01/22 00:10
>>89
だいたい了解、ただ主砲に意見あり
口径だけではなく、砲門数にも制限を加えてはどうか?

例えば(以下戦艦制限私案)
主砲
16in砲:6門以下
15in砲:8門以下
14in砲:12門以下
14in未満:制限無し
とか
91超甲巡マンセー:02/01/22 18:34
 >O級マンセー氏
 >主砲
 16in砲:6門以下
 15in砲:8門以下
 14in砲:12門以下
 14in未満:制限無し

 うん、よさげな感じです。実は、各国の事情氏のスペイン艦隊者が終わったら。
米製装甲艦のSSを書くつもりだった。頭に思い浮かべていたのは、
 排水量:3万トン前後
 主砲:16インチ砲三連装二基(前後に一基ずつ)
 艦形:ノース・カロライナ級に準じる
 速力:30ノット以上

 目的は獣巡ねこたま対抗の為とする。 と言うもの
 
92各国の事情:02/01/22 20:35
旧式の為に、英海軍内では「棺桶戦艦」「旧弩級戦艦」「大型護衛艦」とまで言われているR級だ。
一年半前のジブラルタル沖海戦では、姉妹艦のロイアル・オークがフランスの戦列艦ダンケルクに
撃沈されている。 それでも、この局面に置いては強敵である事は間違いは無い。レゾリュ-ション
の主砲は、ハイメ一世よりも強力な15インチ八門。速力は損傷を受けているとは言え、22ノッ
トでハイメ一世よりも早い。(同じ魚雷一本でも、艦のサイズとダメコン能力で差が出る)
「敵軽巡洋艦、変針、増速。本艦の前面に回りこみます」
 沈没しかけている軽巡リアンダーの横をすり抜けて、フロッピシャー、オライオン、C級駆逐艦
三隻がここぞと言わんばかりに攻撃位地に占位している。
 ハイメ一世を誘い込んだ手腕と言い、味方戦艦に対する支援行動と言い、流石は一斉を風靡し
た英海軍である。
 パウロ少将は臍をかんだ。
「孤立無援、味方はバレアレスだけか」
「枢軸潜水艦が集結中のはずですが」
「それよりフランス海軍は何をしているんだ?」
募る危機感が幕僚達の口からこぼれる。フランスの玄関口に、何故、敵の戦艦(しかも手負い)
がうろつく事が出来るのか?
 それはフランスとイギリスとドイツ・フランスとの微妙な力関係が齎したものだ、両国のいびつ
な戦力的関係が英独仏のひしめく海域に空白をもたらしたのだ。
「「バレアレス」から入電。我、全敵掃討に入る」
先行する重巡洋艦は、退路を断とうとする敵艦隊の先頭艦に狙いを定めた。
 本来なら、ハイメ一世の主砲と共同でレゾリュ-ションに対抗したいところだが、退路を塞ごうと
する小物も無視するわけにはいかない。痛し痒しだ。
0950時。バレアレスは、果敢に発砲を開始した。目標は最大の脅威と思われたフロッピシャー
である。
 狙われた同巡洋艦も応戦。互いの中興警報が盛んに火を噴き、相手を海底に引きずり込もうと
している。 20.3cm砲8門対19.1cm砲7門の戦い。数字を見るだけなら、僅差だが、
両者の間には10数年の開きがあり、建艦技術・用兵思想に違いがある。それは砲の速射性や射撃
管制装置の差となって現れた。
 砲戦開始後第2斉射目でバレアレスに夾叉が出た。フロッピシャーは未だに見当違いの方向を
着弾させていた。 第五斉射後には直撃弾二発が命中。第二煙突と後部甲板に砲弾を受けたフ
ロッピシャーは、煙路を破壊され、脱出用のカッターを消し飛ばされ、後部機械室にダメージを
受けた。数千度の熱を持つ業煙が単装砲に取り付いていた水兵を焼き、甲板を炎上させる。
直後、遊爆した魚雷により、フロッピシャーは爆沈する。
 一方、未だ無傷のオライオンが距離を詰め、射撃を開始。15.2cm砲八門が轟然と火を噴出
す。同砲は戦艦ネルソン級の副砲を改良した物を用いており、最大射程は23300mであり、射
程では戦艦であるハイメ一世とほぼ互角である。
93名無し三等兵:02/01/23 07:02
> 目的は獣巡ねこたま対抗の為とする。 と言うもの
 
無効釜だ決まってない上に猫どもに対抗する為にわざわざドタバタするのは滑稽。(ワラワラワラ
94超甲巡マンセー:02/01/23 13:09
>93
 ん? 向こうがドイツや日本の最新型重巡を仕入れようとしている。
そして、その巡洋艦は単一艦でもかなりの攻撃力を有する。
 とすれば、備えは必要だろ?
史実のアメリカは存在もしない超甲巡の為にアラスカを建艦したんだからさ
95超甲巡マンセー:02/01/23 18:48
 >目的は獣巡ねこたま対抗の為とする。 と言うもの
 は、表向きの理由だよ。
実際は来る条約明けに向けて新型16インチ砲搭載戦艦のテストタイプと言っても良い。
装甲艦の主砲のサイズが限定されていないのは、その為と言っても良い。


 
96名無し三等兵:02/01/23 23:59
age
97名無し三等兵:02/01/24 19:41
age
98名無し三等兵:02/01/24 23:26
afe
99名無し三等兵:02/01/25 09:47
age
100名無し三等兵:02/01/25 10:21
100とった
101各国の事情:02/01/25 15:34
一方、ハイメ一世も射撃照準を整えて応戦する
「主砲、撃ち方始め!」
測距に耳を済ませていたビッテンベーグ艦長が号令を発する。
警報ブザーが鳴った後に、ハイメ一世は主砲を斉射。轟音と共に、連装4基の咆哮が砲弾を吐き
散らす。 それが達しないうちに敵戦艦レゾリュ-ションも有効射程距離に達し、砲撃開始。
 はるか2万2000m先での閃光を確認した見張り員が緊迫した声で応じる。
「弾着!」
遠方の水柱を観測中に、敵砲弾の落下音が聞こえてくる。身構える一瞬。直後、近くの海面が弾」
け、大量の海水が豪雨のようにマストの先まで叩きつける。その高さ240m以上。大口径砲同士
での神経のすり潰しあい。
「旧式ながら、向こうもやるわい」
双眼鏡片手に、パウロ少将が眉根を寄せた。確かにR級戦艦は「棺桶戦艦」と呼ばれるほどの旧式だが、英国海軍は電子兵装を惜しげもなく積み、強化をしていた。
 それは「第一次世界大戦の遺物」や「博物館行って良し」と味方からも言われながらも、一戦とし
て英空母で活躍するソードフイッシュ雷撃機にも当てはまる。
 第一次大戦時建造の旧式巡洋艦も改良し、世界に先駆けて防空巡洋艦への転送も行った。
どの様なものでも戦力化して使い潰す。イギリスならではのしたたかさだ。
旧式二隻の英西の戦艦同士の一騎打ちが続く、発砲の度に報恩は洋上に轟き、互いの砲弾が
宙を貫く。
「着弾の閃光を確認!。命中、命中です!」
1025時。ハイメ一世の第五斉射が、レゾリュ−ションをとらえた。
30.5cm砲弾の一発が第一砲塔の上板を叩き、測距儀を破壊。同時に二発目が左舷中央部に
命中。ケースメイト式の副砲三門が破壊される。
 歓声に湧くハイメ一世の艦橋。だが、それから一分も経たない内に、今度はレゾリュ-ションの
15インチ砲弾数発がハイメ一世に降り注ぐ。
 一発は全部兵員室を斜めに抉り、海中で炸裂して浸水を巻き起こし。一発は第二砲塔の天蓋を
掠めて行ったが、ショックで砲塔が外れ、旋回不能になってしまった。深刻なのは最後の一発で
有る。砲弾自体はかすりもしなかったが、補機室に浸水を引き起こし、4砲塔を旋回させる水圧が
出せなくなってしまったのだ。これにより、斉射出来るのは4門までで、あるいは砲塔一つずつの
交互発射しか出来ないのだ。
 最初の夾叉によって、ハイメ一世は早くも火力の25%、実質50%を失ったのだ。
「ひるむな!!照準は合っている! 火力は半分が残っていればそれでいい!!」
ビッテンベーグ艦長が檄を飛ばす。
 第一・第三砲塔で斉射し、一拍置いて第四砲塔が火を吹く。打ち続けるうちに、数発の命中が
出た。うち一発が英戦艦のX砲塔の砲身に当たり、ショックで両方の砲身を捻じ曲げる。
 更に鋼鉄のハードパンチが交わされる。互いに高角砲やマストや副砲など、弱い部分が次々と
失われる。至近距離での打ち合いの為に、15インチ砲では水平弾に成り、的の小さいスペイン海防戦艦に当てる事が難しくなり、一方12インチ砲では最大射程距離ギリギリの為に落下角弾
となり、数値以上のダメージを英戦艦の弱装甲部に与える。
 だが、両者には決定的な違いが有った。一歩は戦艦として建艦された30000トンの戦艦であり
、一方は海防戦艦として建艦された物だと言う事を。スタミナや耐久性には大きな開きがあり、
時間と共に劣勢が明らかになる。
「索敵電探に感!距離32000!大型艦1 小型艦4!!艦隊です!!」
「くっ!!味方か!!敵か!!!」
「電探、ロストしました!!」
アンテナをくくり付けた後檣が、砲弾に吹き飛ばされたのだ。むしろ、この状況で今まで持っていた
のが奇跡に近い。
102名無し三等兵:02/01/26 22:07
ソ連の「マラート」あたりは格としてどのあたり?
103名無し三等兵:02/01/26 22:11
低価格
104名無し三等兵:02/01/26 22:17
>102
マジレスするとWW2限定なら最弱といっても過言ではない。
旧式30センチ砲ではいくらなんでも砲撃力無さ過ぎ。
防御面から見ても、金剛級巡洋戦艦とあまり差がない。

あげくのはてに群を抜いた低速では利用価値は無い。
105名無し三等兵:02/01/29 00:12
age
106名無し三等兵:02/01/30 18:19
age
107名無し三等兵:02/01/30 18:21
>>104
艦砲射撃限定なら使える。
108名無し三等兵:02/01/30 19:08
>107
それを言うなら「陸上砲撃」とかじゃないんか?
109107:02/01/30 20:10
>>108
そう言ったほうが性格ですね。
110109:02/01/30 20:17
>性格ですね。

正確ですね。ハハハ
111O級マンセー:02/01/30 21:06
>>107
実際それにしか使われなかったしね
112名無し三等兵:02/01/31 01:28
 クールベ級よりかは活躍できたかと
113名無し三等兵:02/02/02 18:21
age
114名無し三等兵:02/02/02 18:26
やっぱりデアフリンガー級を俺としては一押しだな。
115名無し二等兵:02/02/02 19:40
南米最強のアルミランテ・ラトーレを忘れてはいかんぞ( ‥)/
・・・ちとトロいが
116名無し三等兵:02/02/02 20:12
グナイゼナウの主砲が15インチに換装されたって本当なの?
換装後の連装砲塔の写った写真 見たことないけど。
117名無し三等兵:02/02/02 20:24
>>116
工事しようとしたらヒトラーから解体命令が出てしまいました。
118名無し三等兵:02/02/02 20:42
どなたか アラスカ級VSシャルンホルスト級の砲撃戦の 実況中継をしてください。
各2隻ずつ 魚雷 飛行機はなしで。
119名無し三等兵:02/02/03 17:33
各国の事情氏期待age
120名無し三等兵:02/02/04 00:09
age
121名無し三等兵:02/02/04 12:31
age
122名無し三等兵:02/02/05 03:01
age
123名無し三等兵:02/02/05 17:01
age
124名無し三等兵:02/02/05 17:32
125名無し三等兵:02/02/05 18:09
age
126O級マンセー:02/02/06 02:02
>>118
うー・・やってみたい気はするんだがなぁ
127名無し三等兵:02/02/06 15:09
age
128名無し三等兵:02/02/08 02:08
ag
129名無し三等兵:02/02/08 15:13
age
130名無し三等兵:02/02/09 18:12
age
131名無し三等兵:02/02/09 18:35
>>118の一言で西部戦線の塹壕戦みたいになってしまったな(笑)。
132アルザス:02/02/09 22:36
age
133名無し三等兵:02/02/09 22:41
>132
ダンケルク級を混ぜても良いから実況して下さい。
134名無し三等兵:02/02/09 22:48
まぁ、ダンケルク級が混じればダンケルク級が一番有利か?

装甲防御は薄弱だけど、主砲の威力、射程ともに圧倒的に有利だからね。
フランス製33センチ砲は、英国の14インチ砲に匹敵するのではないか?
135アルザス:02/02/10 00:55
>134
 一応言うがダンケルク級の装甲は13インチ砲戦艦にして固すぎるぞ。
格上の・・・英国製15インチ砲弾なら25000m以上ならダメージを
食い止めるくらい訳は無い。

 独伊英米中型戦艦とサシならそうそう負けはしないぞ
136O級マンセー:02/02/10 18:39
>>英国製15インチ砲弾なら25000m以上〜〜〜〜
「舷側装甲に当たれば」という一言をくわえるべきだ
ダンケルク級は甲板装甲が127mmしかないのを無視しないで欲しい

ドイツ艦の甲板装甲はもっと薄いが・・・
137名無し三等兵:02/02/11 20:19
age
138名無し三等兵:02/02/11 20:37
中型戦艦という言葉を厳密に解釈すると巡洋戦艦と考えていいのか?
139名無し三等兵:02/02/11 20:45
>>138
装甲艦ってカテゴリに分類する事もできるよ
140名無し三等兵:02/02/11 20:50
中型戦艦の時期を指定してくれないと言い様がないよな。
141超甲巡マンセー:02/02/11 20:58
>138さん
>139さん
 巡洋戦艦・装甲艦・戦列艦・超甲巡・大型巡洋艦・海防戦艦
どれでも呼び方はOKです。

>140
1921〜1946年の範囲としております。
時代背景では、1945年まで太平洋戦争は起こらなかった世界。
(史実とは異なったワシントン条約に基づいた艦船設計と成った世界)
としております
 
142名無し三等兵:02/02/11 21:10
何と!俺の愛してやまない帝国ドイツ巡洋戦艦は入らないのか・・・・
ショックだ。
143名無し三等兵:02/02/11 21:12
>142
激しく同意するとともに哀悼の意を表する
144名無し三等兵:02/02/11 21:16
>>143
感謝!
こうなったら勝手に近代改装案をぶち上げてやろうか。
145超甲巡マンセー:02/02/11 21:25
>142さん
>143さん
>何と!俺の愛してやまない帝国ドイツ巡洋戦艦は入らないのか・・・・
ショックだ。
 
 すいません!! 大丈夫です、戦艦に比べて
「ちょっと主砲口径が足らない」「排水量が小さい」とかの戦艦はは入ります。
146名無し三等兵:02/02/11 21:35
しかしゲーベンを除くと1916年にみんな海の底だけど良いのかな。
147名無し三等兵:02/02/11 22:06
ということはイルマリネンも入るな。
スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェーで海防戦艦連合艦隊♪
148名無し三等兵:02/02/11 23:33
よし!ゲーベンをドイツが買い戻して近代改装するぞ!!
149各国の事情:02/02/12 17:18
「バレアレスからの応答ありません!!」
唯一の味方である条約型重巡も苦闘していた。バレアレスは戦闘のはじめから1対4で善戦して
いたが、オライオンに前部砲塔二基、C級駆逐艦に3方向から攻められ、後部砲塔、高角砲、果て
は機銃までを乱射していた。
 オライオン、クレセント、クルーセイダ−に次々に命中弾を与えたが、バレアレスも被害を受けて
いた。イギリス前衛艦隊も多くの射弾をスペイン重巡に与えていた。
 バレアレスは巡洋艦としては航続力・航海性には優れているが独重巡の様に防御力に優れる
わけではなく、四隻がかりの集中砲撃を浴びてはたまった物ではなかった。
 4基ある主砲塔は2番砲塔以外の三基を潰され、マストや煙突は倒壊。そして艦全体を覆う
紅蓮の炎。
 まだ健在な高角砲や2番砲塔で戦っているのは感嘆すべきだが、重巡の命運が尽きかけ、沈む
のも時間の問題であった。
「バレアレスの乗員たちも、似たような目でこのハイメ一世を見ているのだろうな・・・・・」
硝煙がたなびく海面を見やり、パウロ少将が呟いた。
「バレアレスも戦っております。そして本艦もいまだ三基の主砲塔と三基の高角砲が健在です」
ビッテンベーグ艦長が硝煙でがらがら声になった喉から声と闘志を絞って返す。 だが、艦は艦長
の奮闘も虚しく、測距儀とレーダーのやられては命中弾を出す事もおぼつかない。
「敵戦艦の様子はどうか」
「2万mを切りました、直も接近中」
「近づいて止めを刺そうと言う訳か」
「なあに、奴も相当ガタが来ているはずです、少将。近づかないと、相手もよく見えないくらいに」
ビッテンベーグは直も強気で双眼鏡を握る。その身体には無数の鉄と硝子の破片が突き刺さり、
気力で立っているという感じだ
 双眼鏡の視界の向こうから、黒い艦影が近づいてくる。細かいディテールは分からないが、戦艦
ならではの重厚な姿が見て取れた。ふてぶてしいまでの大きさ。
「こんなフランスの庭先で白旗を揚げる訳にも行かぬな。一番・四番砲、良く狙って撃て」
ハイメ一世が死力を振り絞って砲撃する。だが、非情にも砲弾は目標から500mも離れて水柱を
上げるだけに留まった。
 レゾリューションが応射。悲鳴にも似た金属音が鳴り響き、艦橋に居る者が壁や舵輪に叩きつけ
られる。
 敵のマーク1 15インチ砲弾が艦のどこかに命中した様だが、もはや被害報告すら入って来ない
。いや、ただ一つ解っている被害がある。頭を打ったパウロ少将が気絶した事だ。ビッテンベーグ
は衛生兵に命じて少将を担架で医務室へ運ばせた。
150各国の事情:02/02/12 17:46
 すいません、途中で重巡の名前が変わっていました。(謝罪)
 正しくは
 バレアレス→カナリアス 
              です。
 バレアレスはスペインに帰還しています。
151各国の事情:02/02/12 17:59
英戦艦は更に砲音を響かせてハイメ一世に死への砲弾を浴びせてくる。
「くそっ」
ビッテンベーグ艦長は全身の痛みをこらえて立ち上がる。そうだパウロ少将が居ないこの艦橋で
下士官を支える者は俺しか居ない。俺が立たないでどうする。
 だが、砲弾が右舷に着弾し水柱が上がる。至近弾。大量の海水のシャワーが弾丸となって艦
全体に降りかかり、甲板の死体や残骸を海に洗い流す。
「万事休す。ココで沈めばドイツへの嫌がらせにはなるか・・・・・・・・・。」
ドッゴォォォォオオオオオオオオオンンンンンンン!!!!!!!!!!
砲声が響き渡る。
「後方に艦隊!!大型艦が3 中型艦が3 小型艦12!!」
「奴ら・・・・・艦隊を呼び寄せたか・・・・・たかが海防戦艦一隻に・・・・・
まぁ良い、ハイメ一世を造った奴らが自分でかたをつけるんだからな・・・何だ?」
ビッテンベーグの思惑と異なり、砲弾を浴びせられているのはレゾリューションの方だった。
大きな水柱が16本、それより小型の物が8本・・・・
ハイメ一世は撃っては居ない、ましてやバレアレスでもない。
「どう言うことだ?仲間割れか?」
悠然と走っていたレゾリューションは水柱だけでなく、火柱にも包まれていた。遠目にも艦が次第
に艦首寄りに傾いていくのが見える。水線下の破口が衝撃によって広がったのだ。
「大傾斜・・・・沈没! 敵戦艦、轟沈!!轟沈です!!!」
艦後部を高々と持ち上げて沈んでいくレゾリューションだったが、直も砲激に襲われ、艦が沈む
前に大破壊音と共に爆沈したしまった。
凄惨なスペイン艦隊の甲板上に歓声が沸きあがった。傷ついていた乗員達も、立ち上がり、歓喜
の輪に加わった。キスを交わす物も居る。
152各国の事情:02/02/12 18:04
 突如、主力のレゾリューションを撃沈された前衛部隊は明らかに狼狽した。他の艦の多くが被弾
しており、それにフランス海軍も何時やってくるか解らない。第一、霧の向こうに未知の艦隊が
居る。長居は無用だ。 慌てた彼らは攻撃を中断し、反転。北上した行った。スペイン艦隊に追う
力は残されていない。
「カナリアスに近づけろ、酷いな。よくあれで浮いていられる物だ。
 ・・・・・・・・しかし、何だったんだ?」
ビッテンベーグは次第に近づいて来る艦隊を見やった。
先頭の艦は巨大な主砲塔を前甲板に二基集中させている。後続の中くらいの艦も同じ様式だ。
三番目の艦は3連装砲塔を前に2基、後に一基積んでいる。 そして、重巡と軽巡が駆逐艦を
引き連れてやってくる。
「あれは・・・・・先頭の二つはフランス艦だ、後ろの一隻はシャルンホルスト級だろう。そうか、彼
らはやって来てくれた・・・・」
 実は独仏共同で通商破壊戦の演習を行う予定で、ブレスト港に集結していた リシュリュー級
三番艦「クレマンソー」と改ダンケルク級「シャトールノー」と防空軽巡「ギッシャン」やブレスト工廠
にて不調だった機関を換装した「シャルンホルスト」と重巡「プリンツ・オイゲン」が、フランコ将軍らの救援要請に応じたヒトラーとダルランから任を受けて急行したのだ。
「やれやれ、やっぱり頼りに成るのは”友軍”と言う事かい」
 ビッテンベーグ艦長は近づいてくる独仏練習艦隊へ向け、敬礼を送った。

 フランス沖の鼻先にて行われた海戦は結局の所、執拗に追っ手を差し向けた英海軍の敗北となった。スペイン艦隊に大打撃を被らせた物の、代わりに貴重な主力艦を失い、更に双方に有効な取引材料が出た結果。スペイン艦隊が復興するまで最新鋭の仏戦艦4隻と、完調成った独
通商破壊艦隊がスペイン沖に展開する事と成ってしまった。
 これにより、大西洋沿岸の航路が更に狭められ、大英帝国の台所は更に惨憺となり、今後の
建艦計画に闇をもたらす事になるのだった。
153名無し三等兵:02/02/12 18:38
各国の事情氏に敬礼!
謹んで感謝を!

ところで、続きはあるのでしょうか?
この世界の行く末が気になるのですが。
154各国の事情:02/02/13 20:13
 >153さん
 次は地中海の戦いに逝って見ようかと思っています。
 英地中海艦隊と伊迎撃艦隊の絡みを予定しています。

155153:02/02/14 04:51
>各国の事情氏
回答、有り難うございます。
期待してお待ちしております。
156名無し三等兵:02/02/16 23:38
age
157名無し三等兵:02/02/16 23:51
急にスレが冷え込んだな。
158名無し三等兵:02/02/18 19:05
age
159馬@超ドキュン戦艦:02/02/18 19:21
>>各国の事情さん
楽しく読ませて頂いております。
次回作が楽しみです。
160名無し三等兵:02/02/19 03:30
age
161超甲巡マンセー:02/02/19 21:18
age
162超甲巡マンセー:02/02/19 21:27
age
163超甲巡マンセー:02/02/20 21:16
あげ
164名無し三等兵:02/02/21 00:32
最強の中国戦艦なら「定遠」&「鎮遠」で決まりだな。
165名無し三等兵:02/02/22 19:18
age
166超甲巡マンセー:02/02/23 01:47
age
167超甲巡マンセー:02/02/23 19:05
age
168名無し三等兵:02/02/25 20:48
age
169名無し三等兵:02/02/26 00:32
重戦艦・軽戦艦と言う艦種が存在しない以上、巡洋戦艦を除く全ての戦艦は中型である。
よって「大和」級が最強。
170超甲巡マンセー:02/02/26 21:47
age
171名無し三等兵:02/02/27 00:44
あげ
172各国の事情:02/02/27 16:11
地中海 1945年 某月某日

 「ドイツはフランスを巻き込みやがった。イタリアを始めオランダ・ベルギー・スペイン・ポルトガル
もドイツ側だ。 連中は英国への矛を収めていないって話だ。」
 イタリア海軍駆逐艦「フランチェスコ・モロ」の兵員室で上官が下士官に世界情勢を語る。
「フランスがドイツに降伏したとき、イギリスが奴らの艦隊を攻撃したからですか?」
「それが第一の原因だな。 って言うか、それがフランスがドイツとくっつくきっかけになったん
だな」
 ラムネのビンを手にした上等水兵の質問に、マルコ何度か頷いて見せた。マルコは話を続ける。
「いいか、イギリスはフランスが降伏したときに、その残存がドイツやイタリアの手に渡るのを恐れ
たわけよ。 あの時はフランス海軍には戦艦や空母が健在だったし、そんなもんが手に回って
見ろ、イギリスさんとそのお友達(植民地政府)が束になってもちっとやそっとじゃ勝てやしねぇ
さね。」
「なるほど。で、イギリスと日本。それに満州国とインドで首吊りの足を引っ張る真似をしたん
ですか」
「首吊りの足引っ張りたあ、人聞きが悪ぃな、だが、フランスにしてみりゃそうだろうよ。泣きっ面に
蜂ってとこだ。いや、航空攻撃だったから熊ん蜂か」
 マルコはフランス領アルジェ港での話を始めた。 アルジェ港は大きな港で、当時。フランスから
脱出した戦艦二隻と大型砲艦一隻、重巡6隻と護衛駆逐艦10隻が停泊していた。母国のヴィ
シー・フランス政府の意向に従って、一切の戦闘行為を放棄していた彼女と彼らを英国大西洋
艦隊と遺欧護衛艦隊が明け方に総攻撃したのだ。
 仏戦艦『ブルターニュ』と『プロヴァンス』。大型陸軍砲艦『マジノ』は、一旦。港外に避退しようと
したが、英艦隊の砲撃と航空爆撃と日本の護衛駆逐艦による夜間統制水雷戦の猛突撃に晒さ
れ、『プロヴァンス』が着底し、直後。火柱を吹き上げて大爆発した。総員998名は艦と運命を
共にした『ブルターニュ』と『マジノ』は13.5インチ砲や15インチ砲を振りかざし、水雷戦隊に
猛然と対抗した。慌てた水雷戦隊は全酸素魚雷を射出したが、重巡は二隻が『ブルターニュ』
『マジノ』を庇って避雷轟沈したが、戦艦と大型砲艦と重巡四隻と護衛駆逐艦と共に脱出に成功
した。(ジブラルタルでは、中立国の船団に紛れ込み、通過した)
 ヴィシー・フランス政府はこの事件に大激怒した。また、フランスを脱出して連合軍に亡命しよう
としていた、一部の陸軍士官も急遽、本国側に立って闘う事を決意した。
(その中には、初戦で独逸機甲師団を打ち破ったシャルル・ド・ゴールも居た)
 イギリス首相アンソニー・イーデンは、メルス・エビ・ケビルのフランス艦隊が無力化された事を
国王に報告し、「もう仲間は居なくなったので御座います」と、告げた。
 だが、仲間が居なくなったくらいではすまなかった。
フランス国民は、抵抗の意思の無い。かつての同胞に攻撃した英国に強い不信感をあらわにし、
憤慨した。ペタン元帥のヴィシー政府は即日イギリスとの外交関係を断絶した。
 だが、これを「チャンス」と考える者達が居た。リッペンドロップとゲッペルスが、ヒトラーに進言
した。リッペンドロップは
 「フランスはもはや連合軍ではないのです」と言い、フランスを都合よく使うときが来た事を力説
する一方、ゲッペルスはフランス国内で反英国宣伝をいつでも開始できる旨をヒトラーに伝えた。
独裁者は、頬を緩めた。

 7月10日からフランスで反英運動が始まった。パリではコンコルド広場、シャンゼリゼで街路と
言う街路をドイツ宣伝小のポスターが街を覆った。その多くは燃え盛る『ブルターニュ』や、チャー
チルを醜悪に描いた絵を用いて、フランス人の反英感情をあおった。
 ラジオは英国艦隊の攻撃からからくも生き残った『マジノ』からの船舶工兵からの証言を流した。
同じ国の、同じ言葉から紡がれる、同胞殺しの悪行の数々は幼き子供の心にさえ刻み付け
られた。
 いつしか、街を人々の言葉がこだまする。
「メルス・エビ・ケビルを忘れるな!」「憎き英国に正義の鉄槌を!」「ワーテルローを忘れるな!」
「政府は裏切り者を野放しにするのか!」
 だが、ヴィシー政府は沈黙を守り続けた、復活の時を持ちながら。
 そして、フランス英国へ宣戦布告。同日、ドイツ・イタリアと同盟締結
173名無し三等兵:02/03/01 17:14
age
174名無し三等兵:02/03/01 22:48
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175名無し三等兵:02/03/03 15:52
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176名無し三等兵:02/03/04 20:14
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177名無し三等兵:02/03/05 15:58
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178名無し三等兵:02/03/08 17:06
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179名無し三等兵:02/03/10 14:41
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180名無し三等兵:02/03/12 18:38
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181名無し三等兵:02/03/12 18:39
木馬
182名無し三等兵:02/03/14 22:00
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183天皇裕仁:02/03/14 22:42
あぼーん
184名無し三等兵:02/03/16 00:46
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185名無し三等兵:02/03/19 11:16
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186名無し三等兵:02/03/22 17:43
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187名無し三等兵:02/03/25 21:52
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188名無し三等兵:02/03/26 20:09
アゲ
189ダンケルク:02/03/28 20:03
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190旅人 ◆.eiIUl2E :02/03/28 20:05
難しい・・・。
条件的にWW2前になるよ・・・。
191名無し三等兵:02/04/01 20:30
a
192名無し三等兵:02/04/08 00:46
あげ
193名無し三等兵:02/04/09 10:12
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194名無し三等兵:02/04/09 10:26
どんな最強のフネでもいずれは沈むんだよ。
もういいかげん退艦してもいいのでは?
195名無し三等兵:02/04/10 16:41
あげ
196各国の事情:02/04/11 14:11
第二章 第1話

 星一つ見せぬ闇夜の下、灯火管制された艦隊が静々と進んでいく。
先頭を従者のように進む防空巡4隻と、それに連なる8隻の駆逐艦。そして、後方を進む艦はある種の、独特のシルエットを持っていた。
 排水量4万トン近くある船体は不自然に喫水が浅く、巨大な箱型艦橋と簡略化された後部三脚
檣。そして、本来は砲塔が収まるべき場所は甲板装甲と同じ厚みを持つ装甲板が張られ、代わりに13.3cm連装両用砲を甲板に所狭しと並べられている。
 それは、大英帝国期待の新型超弩級戦艦「ライオン」。本来は45口径16インチ砲三連装三基九門の、ドイツのビスマルク。フランスのリシュリュー級を性能で凌駕できる戦艦と成る筈だった。

 だが、独仏伊の通商破壊戦による物資の欠乏と、バトル・オブ・ブリデンの後遺症で各種工場の
復興がならず、16インチ砲を乗せる事が出来なかったのだ。その為、既存の15インチ砲やKG5の14インチ砲を載せる事を考慮されたが、R級やKG5級が度重なる艦隊戦で消耗するに至っ
て、砲身や装甲板の生産が難しくなった為、遂には主砲さえも載せることが出来なくなって
しまった。
 加えて、船団護衛用のR級戦艦が先の「ブレスト沖海戦」に置いて「レゾリューション」を失った
為に、船団護衛に使える艦が減ってしまい、追加要員がわりに半ば強引に護衛艦隊に編入され
てしまったのだ。海軍省では期待の新戦艦が備砲もないのでは話にならないとして、ダイドー級
用に過利生産された13.3cm連装両用砲を何と24基も載せたのだ。
 その戦艦としては妙に「つるぺた」然としてしまった甲板を見やりながら、参謀長が呟く
「今晩が新月で良かったですなあ・・・、月一つ無い夜ならば、忌々しいダンケルクやカイオ・デュイ
リオ級に襲われる事もなさそうですな・・・」
 それに窓の外を見つめていた艦長が答える
「往時は、世界の海を制していた我が帝国海軍も、今は二級海軍に地中海と大西洋の制海権
を奪われ、風前の灯か・・・。まさか、大英帝国最強最強戦艦が「大型護衛艦」となって竣工される
事になるとは・・・・ フィッシャーも驚きだろうな・・・」
「まったくです、物資欠乏のために主砲塔も載せられないとかで・・・・ 二番艦の「サンダラー」は
先日沈んだレゾリュ−ションの予備の15インチ砲を連装で三基積むそうですなァ・・・・・」
「だが、三番艦の竣工はまだ先だ。ココで私たちが輸送船団IO15の輸送を完了させれば、イギ
リスは後半年間は戦える鉄鋼と油を手に入れることが出来る! 間違ってもイタリア海軍やフランス海軍などには襲わせられんな!!!」
「まったくです! だが、この「ライオン」とダイドー級4隻と護衛駆逐艦二戦隊が有れば、地中海
艦隊に余力も出来ましょう。」
「うむ、一つの罠も仕掛ける余裕が有るな」
197各国の事情:02/04/11 14:13
第1話

 星一つ見せぬ闇夜の下、灯火管制された艦隊が静々と進んでいく。
先頭を従者のように進む防空巡4隻と、それに連なる8隻の駆逐艦。そして、後方を進む艦はある
種の、独特のシルエットを持っていた。
 排水量4万トン近くある船体は不自然に喫水が浅く、巨大な箱型艦橋と簡略化された後部三脚
檣。そして、本来は砲塔が収まるべき場所は甲板装甲と同じ厚みを持つ装甲板が張られ、代わり
に13.3cm連装両用砲を甲板に所狭しと並べられている。
 それは、大英帝国期待の新型超弩級戦艦「ライオン」。本来は45口径16インチ砲三連装三基
九門の、ドイツのビスマルク。フランスのリシュリュー級を性能で凌駕できる戦艦と成る筈だった。

 だが、独仏伊の通商破壊戦による物資の欠乏と、バトル・オブ・ブリデンの後遺症で各種工場の
復興がならず、16インチ砲を乗せる事が出来なかったのだ。その為、既存の15インチ砲やKG5
の14インチ砲を載せる事を考慮されたが、R級やKG5級が度重なる艦隊戦で消耗するに至っ
て、砲身や装甲板の生産が難しくなった為、遂には主砲さえも載せることが出来なくなって
しまった。
 加えて、船団護衛用のR級戦艦が先の「ブレスト沖海戦」に置いて「レゾリューション」を失った
為に、船団護衛に使える艦が減ってしまい、追加要員がわりに半ば強引に護衛艦隊に編入され
てしまったのだ。海軍省では期待の新戦艦が備砲もないのでは話にならないとして、ダイドー級
用に過利生産された13.3cm連装両用砲を何と24基も載せたのだ。
 その戦艦としては妙に「つるぺた」然としてしまった甲板を見やりながら、参謀長が呟く
「今晩が新月で良かったですなあ・・・、月一つ無い夜ならば、忌々しいダンケルクやカイオ・デュイ
リオ級に襲われる事もなさそうですな・・・」
 それに窓の外を見つめていた艦長が答える
「往時は、世界の海を制していた我が帝国海軍も、今は二級海軍に地中海と大西洋の制海権
を奪われ、風前の灯か・・・。まさか、大英帝国最強最強戦艦が「大型護衛艦」となって竣工される
事になるとは・・・・ フィッシャーも驚きだろうな・・・」
「まったくです、物資欠乏のために主砲塔も載せられないとかで・・・・ 二番艦の「サンダラー」は
先日沈んだレゾリュ−ションの予備の15インチ砲を連装で三基積むそうですなァ・・・・・」
「だが、三番艦の竣工はまだ先だ。ココで私たちが輸送船団IO15の輸送を完了させれば、イギ
リスは後半年間は戦える鉄鋼と油を手に入れることが出来る! 間違ってもイタリア海軍やフラ
ンス海軍などには襲わせられんな!!!」
「まったくです! だが、この「ライオン」とダイドー級4隻と護衛駆逐艦二戦隊が有れば、地中海
艦隊に余力も出来ましょう。」
「うむ、一つの罠も仕掛ける余裕が有るな」
198名無し三等兵:02/04/13 20:54
age
199名無し三等兵:02/04/15 16:35
あげ
200名無し三等兵:02/04/17 15:37
sage
201名無し三等兵:02/04/18 19:56
さげ
202名無し三等兵:02/04/19 14:17
age
203名無し三等兵:02/04/19 15:30
う〜ん
参加したいとは思ってるんだが、
中型戦艦ってのがどうもしっくりこなくて・・・
204名無し三等兵:02/04/19 15:32
シャルンホルストが一番かっこいいね
205名無し三等兵:02/04/19 15:52
いやいやダンケルクでしょう
あのSFチックな艦橋がもうたまらん
206超甲巡マンセー:02/04/20 02:11
>203
この際、もう。中型戦艦以外でも語って下さい!

207超甲巡マンセー:02/04/20 02:11
上の方でも、ライオン級出るSS書き始めている人も入る事ですし
208名無し三等兵:02/04/20 02:26
中型戦艦なんてモノはないだろ。
209超甲巡マンセー:02/04/20 02:51
>209
 はい、その通りです
210超甲巡マンセー:02/04/21 21:03
あげ
211名無し三等兵:02/04/25 18:01
age
212名無し三等兵:02/04/26 20:53
あげ
213名無し三等兵:02/04/27 22:39
age
214名無し三等兵:02/04/27 22:48
>>210
上げたいのなら何か新しい問いかけしたら?
215名無し三等兵:02/04/27 23:05
戦後、超甲巡がたどる運命を予測するとか
216名無し三等兵:02/04/28 11:39
アラスカ級の評価が低いのは大量の正規空母とアイオワを抱えるアメリカだか
らであって、他の国なら充分有効な戦力と評価されてると思うのだが。
217名無し三等兵:02/04/28 11:42
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218名無し三等兵:02/04/28 12:05
どこかの馬鹿が暴れてるな。
219名無し三等兵:02/04/28 14:03
>215
長門と一緒に水爆実験。
220名無し三等兵:02/04/28 14:17
>>219
スターリンの強欲要求に屈してソ連に引渡し。
221名無し三等兵:02/04/29 19:07
>215
戦後のソ連への抑止力に
222名無し三等兵:02/04/30 20:43
「まさか・・・・・・・・・このような痴態を晒す事になるとはな・・・・・」
「『無い』よりかはマシですが・・・・・。この場合は『有って』もイヤですね・・・・」
シンガポールにて、改装を受けている「ライオン」。船団護衛時には「つるぺた」だった前後甲板に
「砲塔」と「主砲身」を乗せる工事をしているのだが・・・・
「まさか・・・・ダミー砲塔・砲身とはな・・・・・・・」
「昨今の物資欠乏のため・・・・・恥をしのんで・・・・・・・ですね」
 太平洋の要。シンガポール基地工廠でも、物資欠乏は大問題であった。燃料となる重油は産出されてはいるが、鉄鋼はオーストラリアから持ってこなければ成らない。 だが、その鉄鋼は独仏
の通商破壊艦隊によって止められているのだ。
 よって、「ライオン」の砲塔・砲身は木星のダミーである。砲爆撃を受けたら、一たまりも無いだろう。
「でも、一応は格好はつきましたよ」
「格好だけでいくさが出来るか・・・、と言っても、頭の緩いイタリア艦を騙すのには丁度良いか」

 来月には「IM12船団」が出航する事になる。この輸送船団が本国に辿り付けば、本国は半年
間は充分な作戦を行動を行う事が出来るのだ。 そうすれば、英本国離脱作戦の足掛けに成る
だろう。 
 それと、同時に失敗してしまったタラント湾空襲を再び行う。前回では低速の空母機動部隊は
たまたま、進路上を進む民間船に発見され、撃沈するまえに本国に打電され、急遽迎撃戦闘機
隊と対空砲火に遮られて失敗してしまった。
(不運は続き、帰路には「イラストリアス」がUボートに雷撃を受け、大破してしまった)
「今回は、向こう(戦艦・空母)が囮で、こちら(護衛艦隊)が主力ですからな・・。せいぜい引っ掻き
回してもらいましょう。」
「うむ、彼らには悪いが今回は犠牲になって貰う! だが、次こそは我らが海戦の主力となって、イタリアに目に物を見せてやるのだ!!」

彼らが工廠で自分勝手な世間話をしている頃・・・・・・・

「帰ってくる者」が居た。
223名無し三等兵:02/05/02 02:15
さげ
224名無し三等兵:02/05/03 17:28
さげ
225各国の事情:02/05/06 15:20
 洋上を東に向け進む艦隊・・・・・・・
前方には駆逐艦と大型駆逐艦が哨戒を勤め、その後方に6インチ砲を7門積んだ奇妙な巡洋艦、そして三脚檣の戦艦が続き、更に後方には「まっ平ら」の艦容を持つ船が続いていた。
戦艦マニアが居たならば、その艦隊の奇妙さに首を傾げただろう。
 大型駆逐艦は「トロンプ」、巡洋艦は「デ・ロイヤル」級軽巡、仮想敵国の日本の古鷹級のカウンターとして建艦された。その後方の艦は「ネヴァダ」級戦艦。さらに後方は「インディペンデンス」級軽空母だ。
 だが、何故米艦隊が東へ向かうのだろうか?いや、もし、洋上に国旗に詳しいものが居た
ならば、奇妙な点に気付いただろう。
 上から、「赤・白・青」の横帯が描かれた国旗。そう、この艦隊はオランダの艦隊なのだ。
独逸軍の侵攻により、国を追われたオランダの首脳陣と一部の軍人達が、アメリカに亡命したのだが、友邦国イギリスの危機に立ち上がったのだ。 そして、今一、欧州戦に乗り気でない国民の
為に英国への支援を行えないアメリカが、オランダの「失われた国土の回復」を紳士的精神により支持すると言う「大義名分」により、無理やりオランダ艦隊に旧式艦・補助艦艇を付与して太平洋に送り込んだのだ。

「言ってみるものですな・・・・ まさか、戦艦を一隻くれるとは・・・・・・」
「うむ、やっとアメリカも重い腰を上げたようだ」
旧「ネヴァダ」現「ゼーゴイセン」の艦橋でカレル・ドールマン中将が呟く
「これだけの戦力が有れば、ヴィシー・フランス東洋艦隊も一捻りでしょう」
「うむ、正しいオランダに戻すのは、植民地に根拠地を作ってからだな。
その為には・・・イギリス東洋艦隊と協力し、サイゴンに巣食うドイツ潜水艦隊と
フランス東洋艦隊を潰す必要がある。」
「苦しい戦いに成りますな・・・・」
「だが、我らは帰ってきたのだ。取り戻すために・・・・・」
226各国の事情:02/05/07 15:57
酷暑の中、司令部の地下の情報部での会話

「おいおい、何だこりゃ」
 偵察機が撮って来た数枚の偵察写真を虫眼鏡で覗き込んでいたハンス・リッター中尉が興奮し
た声を上げた
「どうした? ライオン級の2番艦がやってきたか?」
分析科の上司、シュバルツ・フォン・エーベルバッハ大尉が、「本物」のコーヒー片手に覗き込んで
来た。
「いえ、そうではないです。アメリカさんが重い腰を上げたようですよ、逃亡者に強力な武器を与えたようです。」
最初の写真はシンガポール・リンガ泊地周辺の物で、数隻の戦艦と巡洋艦が停泊している。その
中には新鋭「大型」護衛艦「ライオン」の姿も有る。
「次がコレ。フィリピン周辺で撮った物です」
第二グループの束を渡す。単縦陣で、ろくに煤煙処理もしていないがために盛大に黒煙を上げて
突き進む艦隊が写っていた。
「なるほど、駆逐艦や巡洋艦はオランダ艦だが、大型艦は違うな。戦艦は「ネヴァダ」、空母は
「インディペンデンス」級だな」
ネヴァダは1916年竣工の海軍休日前の旧式超弩級戦艦だ還暦29年のベテラン戦艦で、余りの旧式さの性で、サウス・ダコダ級が一線配備されたが為に大西洋艦隊に回された艦である。
それが、オランダ艦と共に進軍してきている。何処に来る?当然、此処に来るだろう。
「そして、コレを見てください」
ハンス中尉の渡した報告書を見るエーベルバッハ大尉
「こっこれは! オーストラリア−イギリス間の大規模船団輸送計画??
普段役に立たない、諜報部もたまには役に立つな」
「特別に、私のコネで入手した奴です。まだ本国でさえ届いては居ない、最新情報ですよ??」
「なるほど・・・・貴官もこのような辺境で終わりたくはない、そうだろう」
「ええ、その件に関しては大尉のお力もいただきたく・・・」
「うむ、本国の思い腰をあげる前にこっちで早く準備が出来るぞ、でかしたぞ中尉!」
227名無し三等兵:02/05/07 21:08
ポケット戦艦ドイッチュラント!
228各国の事情:02/05/07 21:37
>227
今度はその艦を出しましょう
229名無し三等兵:02/05/09 15:38
期待sage
230名無し三等兵:02/05/11 07:04
下手な長文うざい
231名無し三等兵:02/05/11 11:32
各国の事情 さん続きギボンヌ
232設定の一つね:02/05/12 15:39
 東京条約締結
 1935年1月、英米日独仏伊露西軍縮会議により以下が決定された。今後、各
国は現条約を10年間に渡り、厳守する事とする。

艦種:軽巡
1万トン以下で6インチ砲を装備する物

艦種:重巡
1万トン以下で8インチ砲を装備する物


艦種:装甲艦
基準排水量:25000トン 
主砲:16インチならば6門まで
    それ以下ならば、門数の制限無し
最大速力:25ノット以上

艦種:戦艦
基準排水量:35000トン 
主砲:16インチ以下(厳守)
最大速力:20ノット以上

 なお、装甲艦に限り排水量の制限は受けない物とする。

 1927年のジュネーブ軍縮会議の失敗をうけて1930年に開かれたロンドン軍縮
会議は、英米が日本の要求 (補助艦比7割)を認めた事もあって、二度めの海軍軍備制限
条約が結ばれ、ワシントン海軍軍備制限条約の延長と、補助艦保有比率などの制限が
加えられた。
 しかし、この条約には仏、伊、露、独(四国とも、比率6割を主張。決裂した 裏には
フランスとロシアの結託とイタリアと独逸の裏取引が有ったとされている。)が不服とし
て批准せず、再度、1935年に東京で海軍軍縮会議が開催された。同会議では"ワシン
トン海軍軍備制限条約"の更なる延長と修正が提案されていた。会議の焦点は開催国日本
と、初参加のドイツの動向であったが、会議は意外なほど順調にすすみ、1ヶ月を待たずに
批准が執り行われた。今回の批准は、英米日仏伊独露の七カ国で、保有艦比率も英:10
、米:10、日:7、他の4国は5.5とされ、主砲最大口径上限16インチ、基準排水量
35000トンまでとされた。また、艦齢20年を超えるものについてはロンドン軍縮会議の
規定を破棄、条約実効後にその基準内での代艦が認められた。


233名無し三等兵:02/05/15 13:38
期待さげ
234各国の事情:02/05/17 12:15
もうちょっと待って下さい、ネタを集めているので・・・・・
235各国の事情:02/05/17 14:30
スペイン海防戦艦「エスパーニャ」

☆世界最小弩級戦艦?
 1908年。 非効率な海軍工廠を、英造船資本導入によるスペイン造船会社に改組し、これに
弩級戦艦の建造を命じた。これがエスパーニャ級で、英造船会社の設計により、主要材料等は
全て英国に仰いで建艦された。 ただ、各国の弩級艦並にするとドックの大きさに制限が有る為
、現有ドックの拡張工事が必要になる為、止む無く16000トン程度の世界最小の弩級戦艦と
言うよりか、海防戦艦的なものに成ってしまった。 それでも、主砲配置は同時期のネプチューン
級と似通っており、堅実な設計と言える。  

 だが、彼女ら姉妹のその後は、決して幸福とは言えない物であった。
一番艦の「エスパーニャ」は1923年。モロッコ沖で座礁し、主砲その他武装を取り払い、浮揚
しようとしたが、労報われず、暴風によって船体が破壊してしまい、復帰を断念した。
二番艦の「アルフォンソ三世」は1931年の革命により共和国になった折に、長女の「エスパー
ニャ」の名を継承したが、1936年以降のスペイン内乱でフランコ側に付いて戦い、政府軍陣地へ向け艦砲射撃を行ったりしたが、間も無くスペイン沖北岸にて触雷し、沈没した。
三番艦の「ハイメ一世」は1914年に進水したが、WW1にて材料が英国から届かなくなり、一
事、工事を中断せざるを得なくなり、竣工は戦後に持ち越しなった。本艦はスペイン内乱で政府軍
に属し、各地で砲撃に従事したが、奮戦空しく空襲を受けて大破したが、沈没には行かず、内乱
が終了しても自陣営の軍港で放置されていた。スペイン最大の弩級戦艦もいずれは解体される
運命に有るかと、思われたが・・・
(竣工時)
基準排水量:14450トン 満載排水量:15580トン
全長:140m
全幅:24m
喫水:7.8m
主機:ヤーロー式12缶+パーソンズ・ギヤードタービン四軸
最高出力:15500shp
最高速力:19.5ノット
武装:30.5cm(50口径)連装4基、10.5cm(50口径)単装砲20門、47mm単装砲4門
   20mm機銃2丁、45.7cm水中魚雷発射管4門
乗員:750〜900名
236各国の事情:02/05/17 14:31
 だが、陸軍大国フランスを倒し、欧州では海洋国家イギリスを降伏一歩手前に追い込んだドイツ
第三帝国が、かつての太陽王国スペインに同盟を持ちかけた事で状況は変わった。
 アドルフ・ヒトラーがフランシスコ・フランコ将軍に交渉を持ちかけた結果。 スペインへの各種兵
器の貸与と、既存艦艇の貸与・近代化が認められた。 其の時、フランコ将軍はドイツにフランス
の巡洋戦艦を要求したが、居合わせたフランス代表が難色を示した。ヒトラーにしても地中海と東
シナ海で英国海軍への抑止力に成っているダンケルク級は易々と貸与する事は出来ず、結局は
戦艦の貸与はスペインの働き次第を見る事によって判断する事になり、替わりにフランスでの
「ハイメ一世」の全面近代化改装に漕ぎつけたのである。

 その時に、旧退化した射撃管制装置の一新とドイツ式の対艦・対空レーダーを載せる事が
出来た。又、半壊状態だった船体もフランスの海軍工廠で無償で修理・改良する事ができた。
 これにより、「ハイメ一世」の戦闘能力は飛躍的に向上し、曲がりなりにも『戦艦』と呼べる物
に成った。また、最低水準だった乗組員も積んだ装備によって、ドイツ・フランスの派遣軍人に
教育され、一級ではないにしても、二級海軍並の練度を得る事が出来た。
(ココには、独で迫害されていたユダヤ系軍人をフランコの計らいでスペインに移住させる
政策も効果があった。)
 改装後暫くは沿岸警備を担っていたが、チャンスは意外に早く訪れる。完熟訓練をかねて、通商
破壊作戦任務中だったフランシスコ・デ・パウロ少将率いるスペイン艦隊は、英IK14船団を攻撃
し、一挙に商船17隻、巡洋艦1隻のの戦果と英戦艦リゾリューションを中破せしめた。代償に
「ハイメ一世」は大破に近い損害を被るが、辛くも駆けつけた独仏新鋭軍艦艦隊の協力によって
「リゾリューション」撃沈の瞬間に立ち会えた。

新生スペイン戦艦は次はどんな戦果を上げるのだろう?

(近代化改装後)
基準排水量:17050トン 満載排水量:22580トン
全長:140m
全幅:25.4m
喫水:7.8m
主機:ホフエルト式4缶+ラテゥ式ギヤードタービン2軸
最高出力:56000shp(公試:68000ps)
最高速力:25.7ノット
航続能力:14ノット/3300海里
武装:30.5cm(50口径)連装4基、10.2cm(50口径)単装砲8門、10.5cm連装高角砲
   4基、37mm連装機銃8基、550mm3連装魚雷発射管2基
乗員:900名
237名無し三等兵:02/05/20 17:35
期待age
238名無し三等兵:02/05/21 23:34
期待上げ
239名無し三等兵:02/05/22 04:33
かなり下がってるので保全&期待あげ
240名無し三等兵
>236

なんだ、その東シナ海って。(w