続・独ソ開戦から60年、本当はどうだったの?

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244名無し三等兵
 “ラインの守り”―1944年末、ドイツ軍が次第に絶望の色を深める戦局を
挽回すべく試みた最後の大攻勢の暗号名―は、結果的には目的を達せず終わった。
その第一の原因は、ドイツ軍にはこの作戦の大胆かつ野心的な構想に見合うだ
けの兵力がなかったことである。かたや連合軍は膨大な力をもって対抗したが、
その背後にはほとんど無限ともいえるアメリカ軍の物量があった。しかし確かに
ドイツ軍は“ラインの守り”とそれに続くバルジの戦いの後、その開始時の位置
まで押し戻されはしたものの、連合軍も敵の賭けを逆手にとって突出した敵兵力
の大部分を撃滅することには失敗したのである。当時のドイツ第5戦車軍参謀長
カルル・ヴァーゲナー中将はそれについて次のように述べている。「アルデンヌ
攻勢は、その最終段階の退却だけを取ってみれば成功だったといえる。最後の
ところで我が軍の思惑どおりになったのである。敵はあらゆる面で優位に立ちな
がらドイツ軍を突破することも包囲することもかなわず、疲弊しきった攻撃側を
完膚なきまでに撃破するほどの反撃も加えられなかった」

バルジの戦い 上巻 / ジャン・ポール・パリュ/著 岡部いさく/訳
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