「ここにすべて記してある。25日前、彼らはチェムタル地方のカラバルガ村
を襲った。22人が殺された。彼らは殺し、家、車、トラクター、絨毯、窓を略
奪し、7人の少女を誘拐した。あなたは行って確かめるがよい」と彼は言っ
た。
「ヤンギカラでは3人が殺され、すべての家が略奪にあった。何も残らなか
った。カレナウシャロタキは完全に略奪された」と彼はリストを読み上げた。
「カレカクラクでは女性が……」彼は急に読むのを止めた。「いや、これに
ついては話せない」と彼は言い、リストを折り畳んだ。パシュトゥン人にとっ
て彼らの女に対するレイプは口にすべからざる恥辱だからである。
もっと西では、少女が誘拐され、女は犯され、そして住民を追い出すため
に井戸が破壊されたという驚くべき物語をパシュトゥン人の村人たちが語
った。モハメディン氏の言うところでは、チルガジでは各家族がトラックを
雇って、隣のバドギス州にあるこの町まで脱出したという。村には数人の
男しか残らなかったが、その中にモハメディンと年配の父親シャー・モハメ
ドがいた。
村に残った人々は、ウズベク人兵士はやってきて村中を略奪し、ドアや窓
さえ家から取り外して持ち去ったという。モハメディン氏は兵士たちが彼の
家の小麦と干し草の貯えを奪ったと述べた。攻撃のあとで、残っていたわ
ずかな人々もここに逃れてきた。
村人たちが言うには、ウズベク人は武装解除に来たのではなく、パシュト
ゥン人が永久にこの地域から立ち去るように脅しに来たようだった。「私た
ちは武器は何も持っていなかった。タリバンがもう私たちを武装解除して
いたからだ。彼らはパシュトゥン人が嫌いだ。彼らはここはトルキスタンで、
パシュトゥン人はここに住むべきではないと言った」と村の重立ちであるア
ブドゥル・モハメドは述べた。
ウズベク人はトルコ系の民族で、トルクメン人、タジク人、ハザラ人とともに
アフガニスタン北部では支配的な民族である。この地域のパシュトゥン人
は、パシュトゥン人以外の諸民族がタリバン支配下で苦難をなめたことを
認めている。
「タリバンはウズベク人をよく扱わなかった。だがそれは私たちがやったこ
とではない」と35歳のパシュトゥン人運転手トゥルジャンは述べた。ウズベ
ク人兵士は彼のトラックをゴルマクの村で奪ったという。「私の村にはタリ
バンは誰もいなかった。もし私たちがタリバンだったら、いっしょに逃げてい
ただろう」
[ヘラートにいる国連の当局者によると、国連はウズベク人部隊の所業に
対する反対の意をカブールの中央政府に伝えたという。政府はこの問題
を現在国防次官であるドスタム将軍に提起した。ドスタム将軍は声明を出
し、彼の部隊は治安を確保するために働いていると述べた。国連当局者
は、これはドスタムが最悪の暴力に終止符を打つという徴候であろうという
希望を持っていると語った]
バグディス州のある地域のタジク人行政官は、パシュトゥン人の訴えを認
めている。タリバンが撤退してから彼が亡命から戻るまでの間の15日、ウ
ズベク人部隊がこの地域を支配していたという。「彼らは6人のパシュトゥン
人を殺し、1人の少女を連れ去り、略奪を働いた」と彼は述べた。今ではウ
ズベク人はファリャブ州に戻り、彼の部下が職務についていると彼は述べ
た。
785 :
名無し三等兵:02/01/25 02:39
当分ゴタゴタするのは避けられないでしょうな。
あれだけ混乱していたんだから。
犠牲者には気の毒だけど、少しずつ進歩すてくれたら・・・
この記事でウズベク人のした悪事を記録して記者に見せたというバルフの
アミル・ジャン・ナセリという人ですが、どこかで見た名前だと思ったら、この
スレの
>>340-343に出ていました。「今年(=2001年)初めに反タリバン勢力
に寝返ったパシュトゥン人司令官のアミル・ジャン」とされています。クンドゥ
ズのタリバンは、アミル・ジャンになら投降するという条件を出したとのこと。
こういう人なので、その発言を100%信用できるかどうかはわかりませんが、
ドスタムの部下が荒れているのは事実でしょうね。ただその前に彼らがタリ
バン支配下でどんな目にあったのかは、この記事ではわかりませんが。……
イランからの援助でイスマイル・カーンが自立度を強めているという記事。
(英ガーディアン紙)
http://www.guardian.co.uk/afghanistan/story/0,1284,638249,00.html 世界はカブールに、イランはヘラートに援助
軍閥イスマイル・カーンは自分の領土を保つための戦いに、熱心な同盟
者を発見
スザーン・ゴールデンバーグ ヘラートにて
2002年1月24日 ザ・ガーディアン
アフガン軍のベテラン軍人は大きな騒音を聞いた。「フンムムム。こんな
風だった」それから小爆発がいくつかあり、それに続いて大きな爆発が
起きた。彼の部下を少なくとも18人は殺したこの爆発についての公式説
明は、ロケット砲の誤操作というものだった。しかし彼も仲間もそんなこと
は信じなかった。
「軍の基地にいる当局者はあとで私に、あれは巡航ミサイルだったと言
った」と彼は述べた。
実際、2発のミサイルがかなりの正確さで、クルイウルドの軍司令部に保
管されていたイランの銃、対人地雷、そのほかの軍需物資の集積に命
中した。
それは伝説的な軍閥イスマイル・カーンがイランの後援を得て、西部ア
フガニスタンのアミールを自認するのをワシントンがよく思っていないと
いうしるしだった。
ハミド・カルザイのカブールの暫定政権が45億ドル(30億ポンド)の国際
的援助を約束されたのと同じ週に、西部アフガニスタンに独立した戦力
を樹立しようとするイスマイル・カーンの作戦がアメリカに支援された再
建計画全体を危うくするような事態が発生した。
イスマイル・カーンが11月にヘラートに戻ってから、イランはアフガン通
貨を積んだトラック20台を送り、彼がそれを支払って自分の兵士の忠誠
を維持できるようにした。
縦隊をなした兵士たちが町はずれでのパレードで地面の埃を踏みしめ
て歩いていた。新たな軍営では部隊が密集した戦車によじ登っていた。
「今ではいつもイランの人々が行き来している。彼らは昨今、イスマイル
・カーンの兵士の多くをを訓練してきた」と、ある税関の役人は述べた。
イスマイル・カーンはタジク人でアフガン国軍の元軍人であり、1979年
はじめ(※疑問がありますがそのまま)のソ連軍駐留に対する流血の決
起を指導したことで名高いが、彼にとってはテヘランの支持は生命線で
ある。
最近の数週間、1ダースかそこらのイランのトラックが中心的な軍事基
地に毎日到着していた。外務省の地方支部はその内容まで記録してい
ないが、イスマイル・カーンの軍の司令官たちは、それらが武器や制服
その他の物資を人道援助を装って運び込んでいると述べている。
「友好的な国々がわれわれを援助している。イスマイル・カーンはわれ
われに、新しい制服がまもなく到着するのでそれをもらえるだろうと言っ
た」と、ゴワル州出身の中位の司令官は語った。
イランの気前のよさは容易に目にすることができる。ヘラートの部隊は
カブールあたりをうろついている浮浪者のような兵士より身なりがよい。
イスマイル・カーンの司令部では、制服を着た男たちが門にある儀式用
の大砲に新しく緑のペンキを塗っていた。
市民たちはイスマイル・カーンがアフガニスタンの新政権から離れて進
んでいこうとしていることにはっきり気づいている。ヘラート人はもう彼の
英雄ぶりをほめそやすことはなく、カブールのよりずっと自由の少ない
体制について不平をつぶやいている。
イランとの自然な親近性にもかかわらず、住民たちはテヘランとの軍事
的・経済的なつながりが増大するのに深い懸念を抱いている。人口の40
パーセントがイランと同じくシーア派であり、またアフガニスタンの他の
地域で使われるダリ語より標準的なファルシ語を話すのだが、彼らはイ
ランの意図に疑いを残している。
彼らはイランのテレビ放送を見、イランの商品をバザールで買っている
が、テヘランの増大する影響力がカブール政府から彼らを閉め出し、い
まや国に流れ込もうとしている何十億ドルもの国際援助に預かれなくな
ってしまうのを心配している。
彼らはイランのテレビ放送がカブールの新政権を「アメリカが後ろにいる」
と描写するのには同調しないし、国の大部分が廃墟と化しているのに、
商売の機会を増進しようとするようなトークショー番組に気分を害してい
る。
「内政干渉は文化的なつながりとは全然違う。ほとんどの住民はたとえ
イランのテレビや文化プログラムが好きでも、イランがこの町に影響力を
もってほしくないと思っている」と地方の教師は語った。
「ここの住民はイランに深い疑念を持っている。人々はこの種の支援を
好まない。彼らはイランがアフガニスタンの平和を望んでいないと考えて
いる」
イスマイル・カーンの軍備増強は民族的・領土的ライバルの注意を再び
目覚めさせてもいる。今週、南部の都市カンダハルの情報部長ハジ・グ
ラライは、この軍閥の野望を阻止するため、地方指導部が2万人の部族
兵士を召集したと述べた。
彼はイスマイル・カーンがカンダハル州に隣接するヘルマンド州に遠征
隊を送って地域の戦士たちの忠誠を獲得し、また自分の部下を送って
2つの都市(※カンダハルとヘラート)の間で商用の車列を獲物にしてい
るとして非難した。
しかしイスマイル・カーンは昔の彼ではない。アフガニスタンにおけるアメ
リカの戦争と、その結果として暫定政権でパンジシールのタジク人の気
に入るように権力分配が行われたことにより、彼は自分の領地で孤立す
ることになった。
彼は先月、新政権の発足式をボイコットすると脅したが、まだ公式には
ヘラート州知事にとどまっている。
予想できたことだが、彼はタリバンとの戦争の間に数千人の兵士に避難
場所を提供し、長年彼の軍を財政的に支えた同盟者の方を向いた。
アメリカが懸念しているのは明らかである。先週、アメリカのアフガニスタ
ン特使はカブールの報道陣に、ワシントンはテヘランがイスマイル・カー
ンの軍を増強し、また人道援助の名のもとに市民への影響力を増してい
ることを心配していると語った。
昨日CIAの当局者が町の中心部で四駆に乗りこみ、イラン国境に通じる
道路をイスマイル・カーンの基地にむけて出発した。
#この記事によればイランがイスマイル・カーンを支援しているのは事実
と思われますが、暫定政権の分裂につながるような深刻なものかどうか。
記事にも出てきますが、政権は金を握っているという強みがあります。た
ぶん、イラン側にもアメリカの影響力を嫌う保守派の動きがあり、またアメ
リカもそれに過剰反応して、話が大きくなっているところがあるのではない
かと思います。
こんな記事もあります。
イランによるアフガン介入の証拠は見られない=ベンドレル国連代表
http://news.msn.co.jp/articles/snews.asp?w=109105 国連はドスタムよりイスマイル・カーンが好きなので庇っているのでしょう
か(笑)。
正午のNHKニュースにドスタムが登場。訪問先のトルコで記者会見し、
「アフガン人はアメリカがタリバンとアルカイダと戦ってくれたこと
に感謝しており、今後も駐留するのは当然」と述べたそうです。また、
先日のラバニ派との衝突については「対立はもうない」と語ったとか。
(前にはあったわけだな)
記者会見に出たドスタムはスーツを着ており、なかなか決まってまし
たが、身振り手振りで話をするのは相変わらず(笑)。
ドスタムのトルコ訪問の詳報。
http://www.turkishpress.com/turkishpress/news.asp?ID=4890 ラシッド・ドスタム将軍がイスタンブール訪問
イスタンブール、1月25日(A.A)―アフガニスタンの国防次官ラシッド・ド
スタム将軍は、トルコ国家と政府がつねにアフガンの人々を援助してく
れることに感謝すると述べた。
イスタンブールのポラト・ロネサンス・ホテルで金曜夜に行われた記者会
見で、ドスタムは記者団に、9月11日のアメリカ攻撃以後のアフガニスタ
ンの状況進展について語った。
米空軍の助けを得て、ドスタムたちはタリバンとアルカイダに対する大き
な戦いを始め、その戦争は1か月続いたが、短期間のうちにマザリシャ
リフを占領することができたとドスタムは述べた。
彼は9日前に非公式にアンカラを訪問し、ビュレント・エジェビット首相や
イスマイル・ジェム外相と有益な会見をもって、どのような種類の中央政
府をアフガニスタンに建設することができるかについて議論したことを明
らかにした。
「トルコ国民とトルコ政府に非常に感謝しています。いつも私たちを助け
てくれます」とドスタムは言った。
トルコ軍の経験について指摘しながら、ドスタムは国軍と警察組織をア
フガニスタンに建設することへのトルコの支援を要請した。彼はまた国
の再建について、トルコの建設会社の助力をも要請した。
暫定政権のムハメド・ファヒム国防相との対立が伝えられているが、と
いう質問に答えて、ドスタムはそのような対立はないと答えた。「彼は国
防相で、私は彼の副官です。私たちは特別な友情も持っています。言わ
れている事件は私の配下の2つのグループの間で起きたものです。私た
ちはこの問題を解決しました」と彼は説明した。
他の質問に答えて、ドスタムはアメリカにも感謝すると述べた。「アメリカ
の助けがなければ、タリバンとアルカイダはわが国民を破壊していたこ
とでしょう」と彼は述べた。また彼は、アフガン人は国際平和維持軍の外
で米軍兵士がアフガニスタンに駐留することを望んでいると述べた。
ドスタムは約500人のアフガン人の学生が数年前にトルコに留学し、それ
らの学生の何人かはトルコでの学業を修了し、50人はすぐにでもアフガ
ニスタンに戻る準備ができていると語った。
その昔、アタチュルクとエマヌラ・ハンとがトルコとアフガニスタンとの友
情の基礎を築いたとドスタムは述べ、トルコはアフガニスタンのウズベク
人だけではなく、パシュトゥン人、タジク人など他の民族に対しても援助
してくれることを確信していると語った。
アナドル通信 2002年1月25日 10:34:13PM
#ドスタムはどういう名目でトルコに行ったのかはわかりませんが、絶
好調という感じ。トルコのゼネコンもおいでみたいなこと言ったり(笑)。
数年前に送り出した留学生というのは、彼が北部を支配していた頃のこ
とでしょうね。奨学金も出していたのでしょうか。(北部を失ってそれも途
切れざるをえなかったでしょうが)
今朝6時のニュースみて、近所迷惑もかえりみず「ドスタムが背広きてるよぉ〜!」
とか叫んでしまいました(笑)
なんかこう、九州の山奥から、東京に勤めに出てる娘さんの結婚式に出てきたよ
おとっつぁん、というかんじ:-p
(九州人のみなさんごめんなさい_(__;)_)
すいません途中で書き込んじゃいました。
で、ふと思ったんですがアフガン現暫定政権上層部で背広着たのは彼が
初めてのような。
このスレで何度か話題に出てますけど、いわゆる「アフガン氏族の族長」
とは、やはり全く異なるメンタリティと行動の人なんですなぁ。
ドスタムの写真といえば、ここなんかちょっと凄いですよ(笑)。
http://www.junbesh.com/p-5.htm 一番右のは前にフセインだと言われた背広姿のドスタムです(笑)。
カルザイ議長も背広は好きらしいんですが、着ている姿はあまり見かけ
ません。反対にアブドゥラ外相は背広以外は見たことがありません。
カブールの役人は、タリバン時代には黒いターバンをかぶって髭を伸ば
し、北部同盟が入ってくるとタジク人のよくかぶる帽子をかぶりで、変
わり身が大変だとか、前に記事を読みましたが、背広にネクタイという
姿には旧政権的なイメージが今もあるのかも。
801 :
名無し三等兵:02/01/27 01:34
>>799 これ全部同じ人なんですか…
うーむ、やはり外人の顔の見分け方は難しい
802 :
名無し三等兵:02/01/27 01:43
ハリリ師は3年前ほどにニュースステーションの取材を受けていたがなかなか感じ
のよさそうな人だった。バーミヤンの大仏のある洞窟の上に対空機銃があった。
そのあとタリバンにバーミヤンが陥落させられたのでもう北部同盟に勝ち目はない
と思ったよ当時は。
バーミヤン大仏再建に日本の専門家大歓迎 ハリリ党首
http://www.asahi.com/international/update/0126/014.html アフガニスタン中部のバーミヤン地方一円を支配するモンゴル系ハザラ民族の政治
勢力「イスラム統一党」のハリリ党首(51)は26日、バーミヤンの党本部で朝
日新聞記者と会見し、「大仏破壊調査や再建のため日本の学者や修復専門家がバー
ミヤンを訪れるのなら大歓迎だし、身の安全も確保する」などと語った。
ハリリ党首は、「バーミヤンの大仏はこの土地の住民ばかりでなく、全世界の人に
親しまれて、人類の宝だった。イスラム教は本来、他の宗教にも寛容なのにタリバ
ーンが破壊したのは残念だ」と語った。
さらに「バーミヤンの大仏破壊はタリバーンのしわざとだけ報道されてきたが、実
際に爆破(昨年3月)の指揮や技術指導をしたのは外国人だったと聞いている。バ
ーミヤンにいたタリバーンにはアラブ人、パキスタン人、チェチェン人も多数含ま
れていた」と語った。
今後のアフガン新政権の樹立については「ボンでの合意に基づき、今後4、5カ月
のうちに緊急ロヤ・ジルガ(国民大会議)が開かれ、順調に政権樹立プロセスが進
むと思う」と楽観している考えを示した。
アフガン西部のヘラート州知事のイスマイル・カーン将軍とカンダハル州知事のグ
ル・アガ将軍が対立していることについて「双方に緊張があるのは事実だが、双方
とも私の友人で、今の時期がアフガンに重要なことを2人は知っているので最悪の
武力衝突までにはならないだろう」との見方を示した。(00:03)
例のカブールの老ライオンが、死んだそうです。マスード氏に会いに
行ったのでしょうかね。
激動のアフガンを生き抜いた盲目ライオン死ぬ
http://www.asahi.com/international/update/0126/015.html アフガニスタンのカブール動物園で26日、人気者の盲目の雄ライオン「マルジョ
ーン」が老衰のため死んだ。旧ソ連軍の侵攻や米軍の空爆など、20年以上におよ
ぶアフガンの戦乱の時代を生き延びた象徴でもあった。
マルジョーンは70年代後半に西ドイツ(当時)から贈られた。95年にライオン
舎に飛び降りた男にからかわれ、男をかみ殺した。その兄が「敵を討つ」と手りゅ
う弾を投げつけ、顔面に重傷を負って失明した。
おりの中で動かなくなっているのを飼育係が見つけた。ここ数日は食べ物を口にし
ていなかったという。(00:35)
>>804 マルジョーンが死にましたか。大往生ですね。
この動物園はライオン以外はあまり動物がいないそうです。国が苦しい
のに動物園に金を掛けるのはどうか、という議論を前にアフガニスタン・
オンラインのフォーラムで読みましたが(ここは在外アフガン人が多く参加
して真面目に議論しているので時々見ます)、いやひもじい子供でも動物
園には行きたいし、行けば大人になってもその思い出は残る、という意見
があって納得。
アフガン:
軍隊創設は2段階で 国防省局長が構想
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20020127k0000m030121000c.html 【カブール福島良典】アフガニスタン暫定行政機構国防省のサレハ・モ
ハマド・レゲスタニ対外関係局長(39)はこのほど毎日新聞と会見し、タリ
バン政権崩壊を受け、治安維持にあたる軍隊を2段階で創設、整備する
構想を明らかにした。一問一答は次の通り。
―どのように軍を創設するのか。
◆まず、パキスタンやアフガン南部、両国国境に潜むテロリストやタリバ
ン残党の脅威に対処するため、元ムジャヒディン(イスラム戦士)を集め、
(暫定的な)軍を組織する。同時に、将来に向けた正規軍を創設するため、
作業を開始する。既に第1師団を作るため、国内32州に対し200人ずつ
兵員を送るよう要請した。師団ごとに3カ月間の訓練を行い、年間2、3師
団を作り出す。将来的には6〜7万人規模の職業軍隊を形成したい。
―元ムジャヒディンの武装解除はどう進めるのか。
◆武装解除は経済状況と関係する。武装解除の対象となった者のため
に仕事を探さなければならないからだ。20年以上に及ぶ戦乱のため、彼ら
は戦うこと以外、知らない。専門家でもなければ、コンピューターも使えない。
―アフガンにとって最大の脅威は何か。
◆特定の国家ではなくテロリストだ。近隣諸国との関係は良好だ。パキス
タンとの問題はいずれ解決されると思う。大使館相互開設に続き、両国の
政治関係が始まるだろう。
―軍隊と警察の協力関係は。
◆現在、本当の「警察」はいない。街中で見かける「警官」は国防省が内
務省に出向させている兵士だ。内務省は国家警察の創設を目指しており、
各州に100人ずつの人員提供を求めている。
[毎日新聞1月27日] ( 2002-01-27-03:01 )
アフガン復興従事者、報酬は食糧・世界食糧計画
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20020126CCCI159526.html 紛争時に食料などの緊急援助などを行う国連機関、世界食糧計画(WFP)
は4月から、アフガニスタンで道路建設など国の再建に携わるアフガン人
への給料を食料で支払うなど、新たな支援を始める。来日中のWFP事務
次長、ジャンジャック・グレース氏が明らかにした。難民に対する食料支援
が中心だったが、「自助努力を促す支援への切り替えが必要」と判断した。
グレース氏によると、新プロジェクトでは道路建設などの復興活動に従事
する人や、人材不足が心配されている警察官や教員などの公務員の給与
の一部を食料で現物支給する。また、住宅建設や電気技師などの職業訓
練を受けた人にも食料を与え、元兵士が社会復帰できるよう促す。
さらに、就学率を向上させるため、学校に通う生徒には家族分も含めた
食料を配給するプログラムも展開。特に低い女子の就学率を上げるため、
女子を就学させた家族は食料の支給量を上積みするという。
ヘラートのカーン司令官、国際治安部隊受け入れ表明
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20020127CIII016727.html 【ヘラート(アフガニスタン西部)27日共同】アフガニスタン西部ヘラート州
などを実効支配するイスマイル・カーン司令官は26日夜、ヘラートの政府
庁舎で会見し、当初反発を示していた国際治安支援部隊(ISAF)について
「平和維持のため受け入れる」と述べ、同部隊配備に反対する意思はない
ことを示した。
またイランの軍事援助などを受けていると一部で指摘されていることにつ
いては「われわれは外国どころか暫定政権からもほとんど支援を受けてい
ない」とあらためて否定。その上で、タリバン政権が残した銀行預金と国境
での税関収入などで政府職員の給料を支払うなど独自の政策を進めている
とし「6カ月後にはヘラートなど五州はアフガンのモデルとなるだろう」と語っ
た。イランが開始したヘラート市とイラン国境までの道路建設については「ラ
バニ政権時代にイラン政府と交わし、タリバン政権時代に中断していた契約
が再開されたにすぎない」と説明した。
810 :
獅子よ 獅子よ:02/01/27 13:18
昨日カブールの動物園で隻眼の老ライオンが息を引き取った
隻眼の理由は、蛮勇を誇るためライオンの檻に入ってきた
タリバンの阿呆を容赦なく噛み殺し、その後仇討ちにきた阿呆の弟から
手榴弾を投げつけられ負った負傷だった。この国から阿呆
どもと戦う勇敢な獅子がまた一頭逝った。ドイツの動物園から
来て30年、戦時薬殺の危機も乗り越え人間年齢にして50歳後半だったと言う。
>>811 へえ、そんなことがあったんですか。それにしてもドスタムの妻子がアン
カラにいるというのも、初めて知りました。
813 :
タリ板住人:02/01/29 00:41
誰がタリバンを育てたか マイケル・グリフィン 大月書店
今、知人に借りて読んでますが、難しい内容ですね・・・
ヘクマティアルとマスード司令官の確執の部分まで読みましたが。
関係ない話で恐縮ですが。。。。
グッチのデザイナー、トム・フォード氏いわく、今世界で一番シックな
政治家は、カルザイ議長だって。イタリアン・クラシコのスーツにアフガン・コート
やアフガン帽子をあわせるあたりの、東西融合なセンスをベタぼめでした。
マスードが生きて、メディアに出ていたら、どう評されていただろう。
カルザイ以上にシックな男だったと思う。
朝日新聞(大阪版)29日朝刊の記事。
アフガン国旗変更 緑赤黒にコーラン
【カブール28日=宇佐波雄策】アフガニスタンの国営放送が27日報じたと
ころによると、暫定政権がこのほど開いた閣議で、ザヒル・シャー国王当時
の1963年に制定された国旗を基にした新国旗を作ることを決めたという。
新国旗は、ザヒル時代の緑、赤、黒の3色に、新たに「アラーのほかに神
なし」というコーランの一節をあしらうという。
#そういえば、カルザイ議長が米国を訪問して、アフガニスタン大使館の
再開式典に臨んだというニュースをテレビで見ましたが、大使館に掲揚さ
れる国旗は(垂れているので図案の詳細はわかりませんが)緑、赤、黒の
3色でした。ラバニ政権旗は赤がなく白になっていたので、おやと思いまし
た。上の記事によると今の段階ではまだ新国旗ができていないでしょうか
ら、ザヒル時代の旗を掲げたのかもしれません。
ザヒル・シャー国王時代の国旗
http://www.afghan-network.net/Flags/1930-74.gif
同じく朝日朝刊の記事。
盲目の雄ライオン 告別式に市民の列
【カブール28日=宇佐波雄策】アフガニスタンのカブール動物園で死んだ
盲目の雄ライオン、マルジョーンの告別式が28日午後、同動物園構内で
行われ、市民や動物園職員など約150人が別れを告げに来た。
「世界動物保護協会(WSPA)のジョン・ワルシュ国際計画部長は「マル
ジョーンは過酷な戦乱の中で一生を過ごした。最後まで尊厳を失わなかっ
た動物だった」と語った。
パクティア州でパシュトゥン人勢力が衝突
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A63029-2002Jan30.html パクティア州ガルデズで、州知事パチャ・カーンとこれに対立する地元勢
力が衝突、死者も出た模様。
このパチャ・カーン・ザドランは前の
>>689にもありましたが、3州を支配す
る有力者で北部同盟とも近いのですが、パクティア州の地元勢力とは対
立しています。昨年12月の車列誤爆事件もこれが背景にあったようで
す。
ワシントンポストの記事によると、パチャ・カーンは東へ進出してパキスタ
ンとの密輸ルートを押さえたい意図があるようです。
一方、こういうごたごたに助けられて、ホスト近郊ではアルカイダの再結集
の動きもあると米軍筋は述べていますが、米軍は地元勢力同士の対立に
荷担するわけにもいかず困惑の模様。
このほかこの記事によると、国際通貨基金の人がアフガニスタンは経済
を再建する間、アフガニを廃止してドルを使ったらよいなどと発言したため、
1ドル=36000アフガニまで暴落する騒ぎがあったとか。
818 :
名無し三等兵:02/01/31 16:27
マスード=ヤン・ウェンリーあげ
サラン峠のトンネルが車も通れるようになったらしいですね。
http://www.asahi.com/international/update/0131/008.html 難所越え活気再び アフガン・サラン峠
アフガニスタンの首都カブールと北部マザリシャリフを結ぶサラン街道
中の難所サラン峠(標高約3000メートル)はすでに雪が積もっているが、
19日のトンネル開通以来、北部と首都を行き来するトラックやバス、乗
用車が日に1000台も通過するようになった。
タジキスタンに接する北部タカール州からこの峠までトラックで南下して
きた運転手のイマーム・ディーンさん(48)は、「タリバーンがいた時には
北部同盟によってサラン峠のトンネルが爆破され、閉鎖されていたので
北部から首都に行くのにう回路を走って3日もかかった。でも、今は15時
間で行ける」と、喜んでいた。
南北の物流、通商の大動脈は、ほとんど5年前に近い状態に回復しつ
つあるという。カブール側から北部をめざすトラックの荷台には、タリバー
ンが禁じていたテレビが山積みされ、峠の雪道をゆっくりと上っていく。ト
ンネルの入り口には約80センチものつららが下がり、路上は完全凍結し
ている。
北部からカブールに向かうバスの車掌、ナビ・ハディさん(18)は、「サ
ラン峠と北部を結ぶ道路の治安は保たれ、山賊もタリバーンの残党も出
没しなくなった」と話していた。
(15:35)
#治安が回復しているようなら、この間アフガン・イスラム通信が報じた
プレフムリのドスタム派とラバニ派の衝突というのはやはりガセだったの
か、あるいは最近のクンドゥズ州での小競り合いと同様、大したものでは
なかったのでしょう。
我が国では外務省にたかって利権を貪る与党代議士某が、失礼にもアフガニスタン
復興にも触手を伸ばさんとしたようで、政争が始まってしまいました。
マスード閣下、カルザイ議長始め親愛なるアフガンの市民の皆様には、お見苦しい
ところをお見せしてお恥ずかしい限りであるとともに、貧困と、過剰に残る兵器の
脅威に現在も直面しているアフガン市民の皆様に対して大変申し訳なく思って
おります。
ですが、外務省やNGOに圧力をかけ、アフガンに幸福を招来せしめるために
使われるべき資金をくすね、隙あらば自らの懐を暖めんとするかのような言動を
座視する訳には行かないのです。平に、ご容赦下さい。
独り善がりだったかな。sageにしておきます。
アフガンで軍閥同士が最大規模の衝突、43人死亡
http://www.yomiuri.co.jp/05/20020131i214.htm 【カブール31日=新居益】アフガニスタン暫定行政機構の国防省当局
者が31日、本紙に明らかにしたところによると、アフガン東部パクティア
州で30日、暫定行政機構が指名した知事と反対勢力との間で衝突が発
生した。AP通信によると、31日までに少なくとも43人が死亡した。昨年
12月のアフガン暫定行政機構の発足後、最大規模の衝突とみられる。
アフガンではタリバン崩壊後、権力の空白につけ込んで地方軍閥が復活
し、二重三重の権力状態が発生、小競り合いが続いており、暫定行政機
構にとって最大の懸案となっている。
国防省当局者によると、同州知事にパチャハン・ザドラン氏(パシュトゥ
ン人)が指名されたことに、別のパシュトゥン人有力者アジ・サイフラ氏の
部隊が反発、州都ガルデズで市街戦となった。サイフラ氏の部隊は州庁
舎を占拠している。ロイター通信によると、米軍はガルデズに駐留してい
るが、静観している。
タリバン崩壊後、アフガン各地では統治体系が混乱。暫定行政機構の
実質的支配が及ぶのはカブールとその周辺に限られている。
外交筋や地元ジャーナリストの情報を総合すると、アフガン各地を実効
支配しているのは、ファリャーブ州を拠点とするドスタム将軍(ウズベク人)、
ヘラート州のイスマイル・カーン司令官(タジク人)、カンダハル州のグラガ・
シャラザイ州知事(パシュトゥン人)、ナンガルハル州のアブドル・カディー
ル都市開発相(パシュトゥン人)、クンドゥズ州のダウド司令官(タジク人)、
バーミヤン州のハリリ氏(ハザラ人)、パロワン州のファヒム国防相(タジク
人)の7有力指導者。
暫定行政機構は、これらの実力者と緊密に連絡を取りながら、知事選定
を進めていた。
今回の事件の舞台となったパクティア州とその周辺5州では抜きんでた
有力者がおらず、シューラ(評議会)による集団指導体制を取っているた
め、治安情勢が不安定とみられていた。
ただ、7人の実力者の元にも計1000前後の中小の軍閥が連なり、「二
重三重の権力構造」(地元ジャーナリスト)がある。軍閥間の小競り合いは
頻発しており、パクティア州と同様の大規模衝突が発生する可能性は捨て
きれない。
このため、暫定行政機構のカルザイ議長は、主にカブールで活動してい
る国際治安支援部隊(ISAF)に対し、地方展開の要請を強めることになろ
う。
カルザイ議長は国内でも高い支持を得ているが、軍閥の微妙なバランス
を見誤れば、一挙に支持を失うことになりかねない。
(2月1日00:21)
#
>>817の詳報ですが、この地域は混沌としているようです。
それにしても、各地域の有力者を列挙しているところで、ドスタムが最初に
出てくるのは、やっぱりというか何というか(笑)。
>821
キツい言い方をすれば、>751で海の人氏が言っていることと同じことを
ムネヲはやっているに過ぎないのですが、ね。
826 :
名無し三等兵:02/02/01 09:45
今夜、高槻市での、長倉氏のアフガニスタン報告聞きに行ってきます。
マスード葬儀の様子のビデオ(約30分)も上映とか。
見たいけれど、見たくない・・・・。
>825
うん、アフガン復興をお互いの経済活動として捉えることには、私も是としています。
アフガン人と手を組むことで利益が上がる、というのは復興を軌道に乗せる上で
結構大事なことですからね。(俗な話ではありますが。)
要は、調整役気取りでしゃしゃり出て来たムネヲを容認するか否か、
ということでしょうか。
うう、また496KB超の警告が……。
今回は要約を多くしたつもりだったんですが、翻訳記事とかずいぶん
流したことも確かなので、また1000まで行けなくなってしまいました。
すみません。
スレッド4は必要でしょうか?
830 :
826ではありませんが:02/02/02 00:08
高槻市で行われた、長倉さんのアフガニスタン報告会に行ってきました。
なんか観客、女性の方が多かったような気が…。
葬儀のビデオに映っていたマスードの顔は、髭がひどく白かったです。それがなんだか強烈でした。
今回上映されたマスードの葬儀ビデオは
4月位にもしかしたら、NHKで放送されるかもしれないと仰っていました。
後は4月位に新潮社(違うかも…)でマスードに関する写真集が出るかも、とも。
831 :
名無し三等兵:
高槻の講演会に行ってきました。
今帰ってきたとこです。遠かったですが、良かったですよ
初めて見る葬儀の様子は、感慨深いものがありました。
長倉氏も少し予定をオーバーして話され、
最後の方には涙ぐまれる場面も……。
マスード将軍の娘さんの写真も見ることができました。
お父様似で、可愛かったかなと(w
マスコミ報道への話や、マスード将軍がいたからタリバンが打倒できた、とか
このスレでもあったラバニのリーダーシップ(笑)の話など、
いろいろ興味深いお話でした。
4月にはNHKあたりで映像を流したいとも言っておられましたよ
>829 533氏
あなたには本当に頭が下がりますm(._.)m
確かに、アフガンのことはマスコミにも取り上げられる量が減り、
書ける内容も減ってきましたね(TT
個人的には、たまに上がってきて、マターリできるスレに
なればいいんじゃないかと思うんですが……