2chログの書籍化について

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806ちょっと待て名無しが今何か言った
著作権というのは、著作物を使って「利益を得る独占権」のことだからねえ。
(英語を直訳した「複製権」の方が意味が分かりやすいと思うけど)

で、個々の書き込みの著作権(人格権でなく、著作権ね)の重みと、書き込み時の
著作権に関する民事契約の重みを比較すると、後者の民事契約の方が重いだろう
という解釈が弁護士の間では主流なようで・・・
(決して一方的に有利な契約ではないから。)

そして、著作人格権をもって出版差し止め請求というのは、まず無理かと。
一人(あるいは少人数)が全体を通して執筆する従来の形態とちがい、ほんの極一部
についての著作人格権を有するのみというのが過去の書籍等には無かった形態。
そして、前後のレスとつながりを見ないと意味が通じないのであれば、そもそも、その
レスの中には、著作物とは認められないものも多いだろう。
# ましてや、損害賠償請求するような損害が発生するのかと・・・
# 著作権(著作物で収益を得る権利)での請求はできないから、それ以外の損害はあるのか?

あと、内容を改変していなければ、そもそも訴える権能が発生しないので、裁判所で門
前払いになるだけだし、もし、レスがまるごと削除されていたり、丸ごと別のものに置き
換わっていたら、それは出版社の著作行為になるから、元のスレのカキコの著作権も
人格権も無関係になるし。

# 余談だけど、元来ひろゆきに存在する編集著作権と、個々の書き込みの著作権を
# 比較すると金銭換算的には圧倒的に編集行為に起因する金銭価値が大きいと思う。

もし訴えるとしたら、著作権(著作人格権)とは無関係な、プライバシーの侵害とか中傷
的記述の削除要請でしょうけど、自身の書き込みであれば、すでにプライバシーは喪失
しているし、中傷も自らの行為だからダメ。他人が自分のことを書いている記述しか対象
にはならないでしょうね。(で、一般大衆が本の記述から個人を特定できるとも思えないし。)

とかオモタよ