八王子市射殺事件で中国人身柄引き渡しへ…犯罪人引渡条約を結んでいない国からの引き渡しが認められるのは極めて異例
東京都八王子市のスーパー「ナンペイ大和田店」で1995年、パートの女性ら3人が
射殺された強盗殺人事件で、実行犯を知っている可能性があるとして、
警視庁が旅券法違反容疑で逮捕状を取ったカナダ在住の中国人の男(41)について、
カナダ・トロントの裁判所は10日、日本への身柄引き渡しを認める決定を言い渡した。
日本は米国、韓国以外とは犯罪人引渡条約を結んでおらず、条約のない国からの引き渡しが
認められるのは極めて異例。男は近く身柄を拘束される見通し。
警視庁は男が2002年4月、日本人名義の旅券を不正取得し出国した疑いがあるとして、
10年4月に旅券法違反容疑で逮捕状を取り、警察庁を通じてカナダ政府に引き渡しを要請していた。
男の弁護人はこれまで「身柄引き渡しを別の目的(強盗殺人捜査)に利用している。
合法性に問題があり、応じない」としていた。
カナダ司法当局などによると、男は30日以内に控訴裁判所に不服申し立てなどを行うことができる。
申し立てが認められなければ、10月にも日本に移送、逮捕される。
捜査関係者によると、男は中国・福建省出身。一緒に旅券を不正取得したとされる武田輝夫元死刑囚
(10年4月死刑執行=当時67)が09年9月、警視庁の事情聴取に、強盗殺人事件について
「(男が)実行犯を知っている」と話した。
ソース:ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120911-1014908.html