秋葉原事件の川口隆裕くんがイケメンな件

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95名無しさん@お腹いっぱい。
東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、トラックにはねられた被害者を介抱している最中にナイフで刺され、
九死に一生を得た国際自動車のタクシー運転手湯浅洋さん(54)=東京都江東区=が、朝日新聞記者の取材に応じた。
湯浅さんは、男に刺された瞬間の激痛、そばの警察官が襲われた時の様子を生々しく語った。
17人が死傷した事件で、重傷者が取材に応じたのは初めて。19日に退院した湯浅さんは「秋葉原は好きじゃない。
あの日はたまたま通っただけ」と回想した――。
8日午後0時半。湯浅さんのタクシーは、JR秋葉原駅近くで客を降ろし、神田明神通りを西に進んだ。
歩行者天国だった中央通りとの交差点で赤信号で止まった。
「ドーン」という音に続いて、「キャー」という悲鳴が響いた。時速40キロくらいで蛇行するトラックが見えた。
「なんて下手くそな運転だ」。そう思った瞬間、トラックが人をはね、そのままタクシーの脇を走り過ぎた。
約2カ月前、勤め先で救命講習を受けたばかりだった。「自分に助けられる命であれば」。タクシーを降り、倒れていた男性に駆け寄った。
顔はパンパンに腫れ、血だらけだった。自分より年上に見えた。そばにいた女性に「頭を打っている。動かさないほうがいい。
ほかの人を助けにいこう」と言って立ち上がった。
その瞬間、男がドンとぶつかった。「痛い」。男を目で追うと、警察官をたたいているように見えた。
この男が加藤智大容疑者(25)=殺人容疑で逮捕=だと後に知る。
右脇腹が熱いように感じた。手で触るとべっとりと血のりがついた。「切られている」。会社の制服がみるみるうちに真っ赤に染まる。
立っている力がなくなり、そのまま倒れた。
救急車に乗せられた。現場に居合わせた消防団員の「もう少しで病院だ。がんばって」という声を最後に気を失った。
意識が戻ったのは4日後だった。加藤容疑者のナイフが肺を破って横隔膜や肝臓に達し、4時間の手術を受けたと聞かされた。
病床で警察の事情聴取を受けた。現場で介抱した男性の安否を尋ねてみた。亡くなったと聞き、「そうですか」と肩を落とした。男性は19歳の大学生だった。
退院後も、傷口はずきずきと痛む。
「ショックが大きすぎて、事件に遭った実感も、加藤容疑者への怒りもわかない。むしろ彼が家族にも友人にも理解されなかったというなら、かわいそうにさえ思える」
だが、外出すると、恐怖がよみがえる。若い男性を見ると、ナイフを持っているのではと警戒し、そばを歩くのを避けてしまう。
退院の翌日、警視庁の警視総監室で、警察庁長官と警視総監の表彰を受け、メダルを受け取った。
ずしりとした重さに、亡くなった7人の命の重みを感じた。「そう思えるのも、生きているからこそ」
湯浅さんは宮崎市出身で、高卒後に上京。ホテルの料理人を10年務め、飲食店経営に乗り出したが、数年で失敗。
トラック運転手を経てタクシー運転手になった。
加藤容疑者の実情は報道などで知った。「私も店を失敗したけれど、勝ち組、負け組なんてどうでもいい。
人に迷惑をかけずに生きていればいいことはある。私はそう信じて生きてきました」
九州の病院で療養し、体調を整えたうえで再出発するつもりだ。

http://www.asahi.com/national/update/0626/TKY200806260294.html