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名無しさん@お腹いっぱい。:
被害者から「カネはもう要らんから永野をブッ殺してくれ!」と頼まれた飯田篤郎(56歳)である。
もう一人の舎弟らしき伸びたパンチパーマの人物は矢野正計(30歳)だ。
永野会長宅の前で大勢の報道陣がいる中、
飯田はパイプ椅子でちからまかせにドアをぶっ叩き、
矢野は玄関横の窓ガラスを蹴破った。
矢野が持っていたカバンには銃剣が仕舞われていた。
数分後、血まみれの銃剣を手にして窓から出てきた飯田は
「殺ってきた。おれが犯人や。警察を呼べ」と報道陣に告げた。
そうして、また部屋へ入った。
数分後、再度出てきて飯田はこういった。
「これで死んどらんかったら、また殺ったる。ボケ老人を騙し腐った奴や。当然の報いじゃ」
再度部屋に入ったのは、トドメを刺しに行ったのだろう。
世間では、飯田はただの右翼構成員だと思われているが、それは少し違う。
飯田は鉄工所を経営していて、そこの従業員は高齢者や身障者であった。
飯田には彼なりの理念があって社会的弱者を雇い、
それだけに老人を騙し続けた永野一男がどうしても許せなかったのだろう。
しなびたパンチパーマの矢野は、
そんな飯田に心酔し敬意を表してついて行った“オマケ”に過ぎない。
伸びたパンチパーマがソレを物語っている。
ホンモノならば、ヘアーをキメてから殺る、そういう時代だったはずだ。