■■■オウム真理教をめぐるTV報道■■■

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390名無しさん@お腹いっぱい。
月刊日本 2009年12月号
野間健が読む(43)『金正日は日本人だった』(佐藤守・著)
http://www.fujisan.co.jp/Product/1224061/b/279534/

 昭和45年3月、赤軍派学生が日航機よど号を乗っ取り、北朝鮮に亡命した。赤軍派学生に乗っ取り
のための活動資金を出したのは、有名女性歌手の夫で、元学生運動家だったといわれている。
 当時、元学生運動家は、統一教会の資金援助を受けて事業を行っており、赤軍派学生への本当の
資金源は、統一教会だったようだ。
 統一教会は、教祖文鮮明のカルト資質に目を付けた韓国中央情報部と、反共カルト宗教育成に
血道を上げていた米CIAのバックアップによって育成された、米韓情報機関お抱えの擬似耶蘇教
団体で、その主要任務は資金獲得と情報収集にあった。統一教会が赤軍派学生に資金を提供して、
北朝鮮に亡命させた目的は、米CIAと北朝鮮軍・情報機関とのパイプを設置するためだった。
 米朝「核危機」の最中の平成6年、オウム真理教は「松本サリン事件」を起こし、翌7年には
「地下鉄サリン事件」を起こした。
 オウム真理教幹部はたびたび北朝鮮、ロシアを訪問し、麻薬、覚醒剤、武器取引に手を染めて
いた。日本国内の暴力団が、オウム、北朝鮮絡みの薬物売買に関与していた経緯を、警察当局は
追跡していたにもかかわらず、なぜか上部からの圧力で沙汰止みになっている。オウム真理教幹部
には多数の元統一教会会員が潜入していた。
 CIAは、アフガニスタンでの対ソ連戦、南米での対左翼ゲリラ戦などを戦うため膨大な資金を必要
としていた。
 議会の承認を得ることのできない、クーデター、要人暗殺、ゲリラへの武器補給などの秘密工作
のために、アフガンの麻薬、南米のコカイン売買は格好の資金源となった。これに協力したのが
統一教会だった。
 オウム真理教事件で、垣間見えた北朝鮮からの麻薬、覚醒剤密輸問題は、CIA=北朝鮮軍・
情報機関の闇の関係を暴露しかねない一大事だった。北朝鮮の麻薬、覚醒剤利権は、米CIAの
東アジアにおける最大の資金源であり、北朝鮮もこれをアメリカの裏体制保証と認識していた。
 その発端となったのが、「よど号事件」だった。赤軍派学生の北朝鮮亡命以降、統一教会と
CIA関係者の北入国が認められている。
 平成10年(1998年)8月31日、北朝鮮はテポドンミサイル打ち上げ実験を行った。翌日に行われた
自民党国防部会で、米ミサイル防衛構築のための研究開発費の大幅増額が認められ、今後10数年
をかけて、数兆円に上る支出が既定方針となり、アメリカ国防省と軍需企業を喜ばせた。
 クリントン政権までは、米朝はCIAと北朝鮮軍・情報機関との緊密な関係を背景に、テーブルの下
で手を握りあう関係であったことは間違いなく、米朝の喧嘩漫才に翻弄されながら、日本は双方から
いたぶられ、搾り取られていたのである。