>>3 どうもです。
>>1ですが、
最近になって、ヒトゲノムが全部わかったでしょ。まあ、まだまだ
細かい内容はおいといて、いろいろな遺伝子がどこにあるとか、どの
遺伝子とどの遺伝子は染色体上で近くにあるとか。
で、近くにあるものは、一緒に子孫に伝わる率が高いわけです。
そうすると、たとえば、おっしゃるような、一重瞼の話もあったとして
一重瞼になるような遺伝子がまあ、たぶん、一つじゃなくて、二つか
三つか、四つかそれくらいあるとしましょうや。そうすると、そういう
のが選択的に選ばれる文化においては、その遺伝子の近傍にある別の
遺伝子も残っている可能性がたかいですね。そうすると、たとえばの
話ですが、一重瞼が選択的に残るような文化では、突然、ある種の病気
が頻繁に起こったりするかもしれないわけです。
そうなると、形質と病気との関係なんてのももう一度考えてみないと
いけません。よくあるでしょ。こういう顔したやつは悪いやつだ、みた
いな直感的なもの。それが案外今後分かってくるかもしれないし、こう
いう行動をとるやつは、胃が悪くなる可能性が高いとか。
で、さらに、その行動原則はときに文化的影響を受けるし、さらに
もっとダイレクトなのは1で述べたように、ある文化で民間療法として
うまれた(近代医学以前は全部民間療法でしょうが)ある方法も、特定
のSNPをもつ人だけに有効だとすると、そういう療法を発達させた文化
はそのSNPの人が生き残りやすいし、かつそのSNPのある染色体上の場所
に近い他の遺伝子も選択に影響うけて、その結果が突然背が高くなった
り、あるいは、ずんぐりむっくりになったり、みたいなことが起こる
のではないか、ということなんです。