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>前に、アヌビスヒヒとゲラダヒヒのところで述べた通りです。
これなんですが、私はついついホタルの2秒型と4秒型を思い起こしてしまうんですよね。
フォッサマグナあたりでは明滅間隔が(2秒型+4秒型)÷2=3秒型になってたりしますよね。
実験の結果によると、これは遺伝じゃなく郷に入れば郷に従えの理論です。
要するにお互いの発光間隔につられていっちゃうんですね(笑)
ホタルの発光間隔ってのは、これは生殖にかかわる社会性なので、言ってみればもっとも原始的なところに位置するもんですよ。
だから、なんだか雰囲気的には、遺伝プログラミングによって2秒型と4秒型の個体が交雑すると3秒型になりそうなもんですが、
実際にはこんなに原始的な行動(生殖行動)ひとつにしても、遺伝ではなく他の個体につられて行われてたりするわけです。
まぁ、アヌビスヒヒとゲラダヒヒも交雑できる以上、
東のホタルと西のホタルみたいな程度の違いしかないと思います。
混血した群れがあっても、その混血児を最初に育てたのは間違いなく
ゲラダヒヒの母であったり、アヌビスヒヒの母であったりで、
初期の頃のその社会性は両者のごちゃ混ぜ状態だったはずなんですよね。
その中で両者の平均をとった社会性になっていくということは
ホタルの例なんかもある通り、なにも遺伝で考えなくても当然のように起こることだろうってことです。(人間の国際結婚と同じ)
よって、ゲラダヒヒとアヌビスヒヒの話だけではあまりにも論拠として弱すぎだと思うのです。
で、ゲラダヒヒとアヌビスヒヒ、ボノボとチンパンジーも交雑ができるんなら、
それは「白人・黒人・黄色人種」といった人種の違いや、「柴犬・ヨークシャーテリア・ダクスフント」といった犬種の違いと
何ら変わらない程度の違いと思うわけです。
犬の雑種を見れば一目瞭然なんですが、父親と母親の骨格が全然ちがう雑種なんてザラですよ?
それらをまとめて犬と呼んで、人類はミックスブリーディングをして新種を作ったりなんかもしてきたわけです。
まぁ、ボノボとチンパンジーが交雑できないんなら完全な別種でしょう。
で、ボノボの脳が優れているというのは研究結果などから認めます。
だから、「初期ネアンがチンパンジーで、後期ネアンがボノボ」みたいに考えてもらうと分かりやすいのかもしれないです。
ボノボがチンパンジーよりも進化したものだというのは見た目だけじゃ近年まで気付かなかったのも頷けます。
でも、その程度の違いは犬種の違いと変わらないよってことです。
頭のいい犬種、頭の悪い犬種ってのも実際ありますし、盲導犬に適した犬種とか、狩猟に適した犬種ってのもそれです。