▲ 古墳について語りませう ▲

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146出土地不明
今城塚の発掘現場に行って来たので報告。
墳丘およびその周辺の数ヶ所でトレンチを確認するが
発掘作業は本日休みらしくブルーシートで覆われていて目で確認は不可能だった。
昨年秋に確認した発掘トレンチは一部を除いて埋め戻されていた。
おそらく今のトレンチ2〜4ヶ所が来月の現地説明会のときに公開されると思われ。
その場所は、

1.前方部南側墳丘 一段目テラス:
ここは、築造時の墳丘面が地震で崩壊せずに残った数少ない場所で、
まだ発掘範囲が少ないのでこれから調査が進むと思われ。
内堤では隙間なく並べられている円筒埴輪列が墳丘上でも確認されるのではないか。

2.南側造出し〜くびれ部〜後円部にかけての墳裾部〜内堀:
ユンボがおいてあってあと少し調査区域が増えるのではないか。
トレンチの底に造出し基底部と思われるふくらみと後円部につながる曲線を確認。
この後円部側が前年度調査の北側より規模が大きいので何かあるのではないか。

3.後円部南側 横穴式石室開口部
落ち葉が相当落ちていて調査後、暫くシートに覆われている様子。
ここが横穴式石室の場所と思われ、シートの下を早く見たいものだ。
予想以上に掘り進んでおり、墳丘や葺石だけの確認ならここまで掘らないと思われ、
おそらく羨道部くらいは発掘で確認できているのではないか。
石室の方向は、南南東に開いていると考える。
さらにその奥の状況は全く分らないのが歯がゆい。
また後円部頂上に以前から露出している石が天井石の一部なら石室全長は、
おそらく30Mに及ぶと考える。後円部で地震による崩壊がなかったわずかの部分で
石室が一部でも発見されたことは、考古学上の大ニュースだろう。

4.後円部墳頂部東側:
ここは幅もなく深さも前者より浅く、やはり石室開口部は南側と思われ、
ただ、かなり墳頂部までトレンチが延びており興味がわく。

今城塚は埴輪で有名となったが、石室発見は、相当ビッグなニュースになるだろう。