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571ゲームセンター名無し
THE END OF EVANGELION
感想
 本日2回目を観てきました。自分の考えもまとまりつつあるので,ここらでつたない感想でも書いてみようと思います。

 前記の通り今日の鑑賞は二回目となるのですが,上映後思ったことは一回目と同じでした。「きもちわるい」。ラストのアスカの言葉ですがこれがグサッと来ました。補完計画後,傷つけ合ってでも人間として生きていくことを選んだシンジは,他人であるアスカの首を絞めます。好きな相手に優しくできずまた,傷つけてしまう。結局ぐるぐる回っているだけなのです。エヴァに乗ったり乗らなかったり,人にほめられてうれしかったり,また逆に人を傷つけたり。シンジは監督の心理の投影。強いてはアニメファンの具現化であると思います。そのシンジに向かって他人であるアスカが言った言葉は「きもちわるい」です。ボクはこの言葉はアニメファンである自分に向けて発せられたものとしか考えられません。

 やはりアニメファンは「きもちわるい」存在なのでしょうか?上映後,ボクはこれからアニメを今まで通り観ていけるか本当に不安になりました。「夢は現実の中にある」という劇中の言葉通り,ボクは夢をアニメの世界に求めていたように思います。アニメを観るのは逃避でしか無いのでしょうか?


 初回上映からずいぶん経ちますが,未だにアニメを自分の中でどうとらえるか悩んでいます。しかし,一つ分かったことは,結局悩むしかないということ。人を傷つけ,自分を傷つけぐるぐる悩んで結論を自分の中で導き出すしかないということ。


 これからもボクはアニメを見続けるでしょう。しかし,「エヴァンゲリオン」以前とは違うスタンスで観ることができるとおもいます。ボクがアニメを観なくなったとき「エヴァンゲリオン」のそして庵野監督のメッセージはボクに届いたことになると思います。


...それまでは,自分の中でゆっくり消化していくしか無いようです。



最後に,ボクに考える機会を与えてくださったスタッフのみなさん。ありがとうございました。