真希波・マリ・イラストリアス
「びっくりしたにゃ〜。この車はすぐに倒れるなんて!?」
渚カヲル
「四輪車と違って安定性が悪いんだ。オート三輪を起こすのを手伝え。
今のような曲がり方をすれば間違いなくコケる。急いでそ〜っと曲がるんだ。」
渚カヲル
「四輪車とは、コーナリング特性が違うんだぞ。そんな速度で曲がれると思っているのか?」
真希波・マリ・イラストリアス
「何なのよ!?このでっかいオート三輪は?」
渚カヲル
「あれは、ダイハツのDT2000だ。日本で一番大きいオート三輪で、エンジンの排気量は約2,000ccある。」
渚カヲル
「やばい。前輪がパンクだ。バイクに近いからな。スペアタイヤなどはない。
ランフラットタイヤを履けばよかったのかな?」
↓
そうだ。わらをタイヤに詰めて走ろう。旧式のチューブインタイヤだからできる傾倒だ。
ふう、やっと前輪が外れた…。バイクより外すのが面倒だな…。ドガッ!?ああっ!?
キィイイイイン…。キラッ!?
あいつ、なんてことをしやがるんだ!?
真希波・マリ・イラストリアス
「これじゃ、とてもタイヤを取りに行けそうにもないわね。私達はここでリタイアするか?」