漫画を読み終えたテラー君はほぇ〜っとサイクちゃんを眺めていたが……
テラー「ところでさぁ〜?」
サイク「?」
テラー「サイクちゃんのソレってさぁ、斧じゃなくね?」
ゴトン!!
一つ目巨人の斧を取り落としてしまう。
アブゼロが室内を吹き抜ける!
赤牛「サ、サイクちゃんの有り余るパワーを持ってすれば何を装備しても変わらないと思うぞ、うん」
テラー「おめーに言われても説得力ねぇなぁ〜」
赤牛「ば!俺なんかサイクちゃんの足元にも及ばねぇって!武器に力石仕込んでるくらいだぜ?」
センチ「ぼ、僕もノム賢がラケごと真っ二つにされるところは見たくないな。
室伏で場外ホムーランの方が萌えるんだな。ぱんつも見られるかもだし」
サイク「テラー君の言いたいこと、分かります。こんな装備で極上級のダンジョンに来る私が間違っていますよね?
鎧も↓リブアーマーだし……」
あぁ、もぅ!瞳が潤んできている!
流石のテラー君も空気を察したようだ。
テラー「あ、いや、そういう意味じゃないんだけど……なんてぇの?
武器の種類?その形で斧なの?木ぃ伐れねぇだろ?ってのが言いたかっただけで……その…ゴメン…」
主任「……確かにそうだな。サイク君の装備はあまりにも酷い」
ちょ!まとめ役のあんたが何言い出すのん!!
主任「殲滅力は自身や仲間の安全確保に直結するからな。ましてやここは極上級。
近頃のアベンジャーにはなめられている感が強いが、それでも最難関ダンジョンの一つだ。
そんなところで妥協が許されるはずもなかろう」
重苦しい空気が流れる。
主任「そこで、だ。サイク君にこれを使ってもらえると嬉しいんだが、どうかな?」
そういって片刃の大斧を差し出す。金色の大斧はうっすらと緑色の光に包まれている。
サイク「それは…!主任がコツコツとOEしてようやく梅たバルディッシュじゃないですか!ダメですよ!そんなの受け取れません!」
主任「それだけ君に期待しているんだ。そう言うな」
無理やり握らせる。両の手にずしりと重い大斧だが、それ以上に重い責務のようなものを双肩に感じる。
赤牛「サイクちゃん!コレも使ってくれよ。俺の予備武器だけどさ、DEX上がるから扱いやすいぜ!これで室伏したら5回転くらいイケるんじゃねぇの?」
笑いながら青い大斧を突き出す。
サイク「赤牛君……」
ずしゃん!!
派手な音を立ててテーブルに置かれたのは重厚な造りの鎧だ。
ロイヤル「我輩のこの鎧も是非使ってくれ。なんだ、その……前々から君の服装については何とかして欲しいと思っていたんだ」
何を余計なことを!!と言わんばかりにセンチが睨む。
手にはセーラー服とバニースーツを抱えて。
センチ「サイクちゃん、これも!これも!」
ウサ耳を乗っけるセンチの手にはナースキャップと猫耳が……
サイク「みなさん……」
肩を震わすサイクちゃんの表情は垂れ下がったウサ耳で隠れてしまって見えないが、涙の雫が零れ落ちているのが分かる。
サイク「みなさん………ごめんなさぁぃ……」
主任「違うだろ?サイク」
頭をむんずと掴み、面を上げさせる。
サイク「ひぃっ!?」
主任「みんな君に期待しているんだ。信頼しているんだ。分かるな?」
なんとか嗚咽をこらえる。
サイク「はいっ!がんばりますっ!」
彼女はまだ知らない……
今は涙でシワクチャだが、
彼女の無垢な笑顔こそが
このチームの最大の武器であることを……
Would you like continue?
盗「昨日さぁ、背反に行ったんだけど、サイクがバルディッシュとブリガン持ってた」
蛮「ドロップうま〜!だな」
盗「ってか装備してた」
蛮「は?」
盗「しかもあのバルディッシュ多分梅ってた」
蛮「…え?」
盗(ウサ耳のことは言うの止めておこう…)
>>953 最近は新規のリア厨がグループで仲良くプレイしている微笑ましいマイホ(´ω`)
しかし彼らが俺の事を「ホモボイスの人w」と呼んでいるのを聞いてしまった
(゜Д゜;≡;゜Д゜)
俺の中では紳士ボイスなのに…orz
ウホボイスは『そりゃダメだ』のヤツだと思います
>>957。
闇→『ついてきてくれ』→『やったぜぇ』をよく言われるので、ちょっと苦手。
同じ理由で、ドワも苦手。
>>951 GJでしゅ。
何か、とある職場での出来事みたいでワロタ&ほんわかした。
センチはどこにでもいそうなキモオタアキバ系ですね分かります><
そして懐かしの 黒のストライプwww
>>953 可愛いと思った時点で貴方は泥沼にw
それと、こいつを嫁に貰って下さい…
つ空気
>>957 ホモボイス?
あぁ「ついてこんか〜い!!」のやつか
>>960 乙かれさん
なんか思ってたより派手にしあがったねww
ここの次スレは
>>970でいいよね?
>>960 おぉ、いいですねぇ。
これは欲しいですよ。
>>964 いやね、最近ss書く人が増えたじゃない
だからちょっと早くしたほうが無難かなと思って
>>948 フレアマのぱんつ部分ってTだったんだな…はじめて知ったよ…
どうしても前掛けがヒラヒラしてるところに目がいってしまっていて、
後ろがそんなとんでもないことになってるなんて思わなんだw
そうか、Tか…、Tだったのか……。
ちょっと、うちの嫁がフレアマ着たがってたの思い出したんで、オクで落としてくるノシ
>>967 陽炎での屋外疾走はTバックが見える角度で行うのが紳士の掟
>>968 この間リンガーローブを着たときにエルフの黒ぱんつをたっぷり堪能した。
972 :
960:2009/06/14(日) 01:15:17 ID:pD905hg5O
規制がかかってたので携帯から失礼|ω・`)
ねんがんの しんきIC を てにいれたぞ!
新規ICを2枚買ってきたので増産予定で御座います。
ところで、一つ事実が発覚。
改造IC2枚だと、ICを挿す所に入らないことが解りました。
更新する場合は、
既製IC→改造IC→既製IC→…
とやらないと駄目っぽい。ウルトラがっかり(´・ω・`)
>>961 そのままだとちょっと寂しかったので、
模様やらQoDやらと入れてみたよ。
シンプルなのもいいけどね。
>>962,963
発注は私のホームまでお願いします。
場所は…おや?誰か来たようだ。
>>964 見せ辛いって人はゴローちゃんのICをオススメするんだぜ!
>>969 夏に一応持っていく予定ではあります。
欲しい人が会場に居るかどうかはさておき…。
>>966 さすがにスレ終盤でSS投下するような人もいないと思うが。
まとめの中の人にも迷惑掛かるかも知れんし。
>>973 じゃあスレ終盤でSSは投下されないという固定概念を打ち砕いておく
※ヘタレ作品+長文につき注意
--------------------------------------------------------------------
ここは「業火の魔龍」と呼ばれている「レッドドラゴン」が住んでいる洞窟。
いや、『今さっきまで住んでいた』と書くべきだろうか。
アルスター王国騎士団やアベンジャー達の間で「業火の魔龍」と恐れられていたレッドドラゴンは
つい先ほど、騎士団とアベンジャー達の共同作戦により打ち倒されたのだった。
溶岩をも溶かす炎を放ち、多くの人々を苦しめたレッドドラゴンだったが、圧倒的な数で挑む人間たちにより
徐々に傷を受け、ついにはそれらが致命傷へと至ったのだ。
動きを止めた巨大な龍の赤い肉塊を前に人々は歓声を上げた。
今、業火の魔龍の巣の最奥部は「苦労の末に挙げた勝利に喜ぶ者」「龍に傷を負わせたことを誇る者」
「神に感謝する者」「仲間から受けた支援に礼を言う者」…
そんな人々が喜びを分かち合う場所となっていた。
しかし、戦いにおける勝利とは「喜び」だけが残るものではない。もう1つ「犠牲」というものが残るのが当然である。
魔龍の巣穴までに至る道には多くの「犠牲」が残されていた。
そんな酷な道を一人の少女が歩いていた。
リッチの装束を身に纏ってはいるものの、小さな彼女にはちょっとブカブカのサイズ。
服の裾を床にズリズリと引きずりながら歩いていた。リッチ族の少女のリッちゃんである。
リッちゃんは戦いの跡を遊び半分の野次馬気分で来たつもりだったのだが、惨劇の光景を目にしたリッちゃんには
そんな遊び心は残っていなかった。いつもの笑顔は無く、有らん限りの嘆きの表情を浮かべていた。
975 :
(2/8):2009/06/14(日) 23:15:49 ID:DJEHgQHb0
しばらく歩いていると誰かが地面に倒れていた。リッちゃんはそこに走って駆け寄るとしゃがみこんで
その肩を揺すって声を掛けてみたが、その者は返事を返さなかった。『既に返事をすることができない状態』であったのだ。
「この人も…だめ…ですか…」
リッちゃんはその者の『現状』に気づくと、ショボンと肩を落とした。さっきからこの繰り返しである。
地面に倒れているものを見ればそれが魔族だろうがリザードマン族だろうが人間だろうが
お構い無く声を掛けていたのだが、返事は1つも返ってきていなかった。
何故こんな多くの「犠牲」を作り出す戦いが必要なのか…
皆がこんな事になる必要が何処にあるのか…
理解を超えた悲劇を見続けたリッちゃんは気持ちが疲れ果ててしまい、その場に両膝を突いてへたり込んでしまった。
…と、そんなときにリッちゃんに何処からか人の歌声が聞こえてきた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あぁ、何故貴方達は死を受け入れてしまったのか…
例えあなたが『孤高の戦士』と自負しても
あなたの不幸を嘆く者が居るのに…
例えあなたが『死を恐れぬ勇士』と思っていても
あなたの帰りを待つ者が居るのに…
一人の死は多くの生きている者を嘆かせるものなのに…
私は貴方達にもう何もしてあげられない
私が手を差し伸べても、誰もその手をとる者は居ないから…
私は貴方達全ての夢をかなえる力は無いけれど
せめて、貴方達が願った平和の世を紡ぐ為に歩みます
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
976 :
(3/8):2009/06/14(日) 23:17:19 ID:DJEHgQHb0
その歌声は物悲しく辺りの洞窟の壁に響き渡り、次々とリッちゃんの両耳に至った。
リッちゃんの今の犠牲者を嘆く気持ちそのままの歌詞に、心の中がキュッと締め付けられ、
大きな瞳から涙が溢れ出した。
(誰が歌っているんだろう?)
心に響き続ける歌に惹かれたリッちゃんは歌声の元を知りたくなった。
周囲をきょろきょろと見回すと、その音色が一本の細い洞窟の通路の先から流れ込んでいるようだと気付いた。
リッちゃんは音色に引かれるように立ち上がってその道へと歩いていった。
思ったより細い道だった。天井は2メートルもないくらいで、大の大人がようやく立って通れるくらい…
幅も狭く、リッちゃんが両手を伸ばすとピッタリくっつくくらいだった。
そんな細い道を通り抜けた先は、少し広めの空間、
百メートル四方の真四角に近い、開けた場所だった。
不思議と風通しがよく業火の魔龍の洞窟の奥にしてはやや涼しかった。
床はまっ平な場所を見つけるのが無理なくらいゴツゴツとした岩肌が並び、そこところどころに
リッちゃんがさっきも見続けていたような多数の『犠牲者』達が横たわっていた。
人だけではなく、リザードマンやデーモンと思われるものもあった。
そんな空間の中央付近に少し出っ張った岩があり、その上に一つの人影があった。
目を凝らして見て見ると人影は女性の魔法使いの様だ。
アビスローブを身にまとっているところを見ると、かなり熟練した魔法使いと思われる。
魔法使いはまだ歌い続けていた。まるで殺風景な岩肌が並ぶコンサートホールで『犠牲者』という観客に
コンサートを開催しいている様だった…リッちゃんが探していた歌声はそこからのものだった。
暫く遠くからその光景を眺めていたりッちゃんだったが、やがて「もっと近くで聴きたい」と
欲を出したのか、ゆっくりと人影の方へと近づいていった。
だが、リッちゃんは数歩進んだときに足元にあった石を蹴飛ばしてしまった。
コンサートホールに響く歌声にカチカチと小石が転がる音が混じった。
977 :
(4/8):2009/06/14(日) 23:19:09 ID:DJEHgQHb0
「誰だ!?」その魔法使いは異音に気づくとピタリと歌を止め、その方向に突然巨大な火球を放った。
その火球はリッちゃんの体と同じ程の大きさ、当たればその瞬間に全身真っ黒焦げに違いない。
「うわぁ〜」
リッちゃんは慌てて頭を抱えて身を屈めたが、その火球はリッちゃんの手前で急上昇し、
頭上の上を通り過ぎて行った。わざと外したところを見ると、どうやら威嚇射撃のようだった。
リッちゃんは再び魔法使いの方を振り向くと、既に2発目の魔法の詠唱に入っている様だった。
「ま、ま…待って下さぁ〜い。」
リッちゃんは手にしていたカースロッドを投げ捨てると両手を挙げた。
魔法使いはリッちゃんが『戦う意思が無い』事が分かると、魔法の詠唱を中断して「ふぅ」と一呼吸を置いた。
落ち着きを取り戻した魔法使いは自分の前で両手を挙げている者が幼い少女だということに今気が付いたらしく、
不可思議な表情でリッちゃんの方を見つめだした。
(小さな女の子がこんな所に!? …いえ、でもあの子は魔族みたいね)
油断が出来ないと魔法使いは杖を構えなおして
「何をしにきたの?」
と、少し強い口調で尋ねた。
「驚かせてゴメンなさい…素敵な歌声だったのでつい…もっと聴きたくなって。」
リッちゃんはそう言いながら、ぺこりと頭を下げた。
魔法使いは杖を手にリッちゃんの全身をじっと見つめながら慎重に周囲の様子も伺っていたが、
やがて危険が少ないと判断すると
「分かったわ…、じゃあ私の隣に座って。」
そう言いながら自分の隣に座るように勧めた。
リッちゃんは相手が僅かでも心を許してくれたのだと嬉しそうに杖を拾うと
魔法使いの隣に駆けて行き、ちょこんと座った。
リッちゃんは『魔法使いにとって他の魔法使いと対峙するときは接近したときが一番安全』
という、魔法使いが隣に来るように勧めた本当の理由に気付く様子も無く、無邪気にニコリと相手に微笑んだ。
978 :
(5/8):2009/06/14(日) 23:20:19 ID:DJEHgQHb0
その笑顔を見ても魔法使いは風変わりな来客に緊張し続けていた。
相手はどうみても7〜8歳位の幼い少女。だが、間違いなく魔族であり、それなりの魔力を感じており、
更に「歌を聴きに」一人でここまで来るものなのか…まだまだ油断できないといった様子で、
リッちゃんと並ぶように座った。
「ねぇ、『歌姫』さん…」
リッちゃんが魔法使いにそう話しかけると相手は少し不意を突かれた様子で答えた。
「えっ『歌姫』!? わ、私の事?」
「うん。だって、お姉ちゃんの名前を知らないし、歌が上手だから『歌姫』さんって呼んでいいですか?」
リッちゃんがそう尋ねるとと魔法使いは
「ふふっ、『歌姫』か…それでいいわ、その名前気に入ったから。」
と言って、クスクスと笑った。
「わたしは『リッちゃん』ですぅ。」そう言ってペコリと頭を下げた。
歌姫もそんな和やかな遣り取りに少しだけ緊張が解けたようだった。
二人は並んで広場を見つめると、相変わらずの多数の「犠牲」が無造作に点在する光景であった。
「酷い有様ね…。」今度は歌姫から話しかけた。
リッちゃんは頷いて答えた。
「うん…でも、どうして戦わなければならないんですか?
こんなことをする必要があるんですか?」
歌姫は『フォルガルが魔道書を手に人間界を侵略したから』…という答えは持っていたものの、
何も言わなかった。何か下手な事を言って相手を刺激してしまうことを避けたのであった。
979 :
(6/8):2009/06/14(日) 23:21:38 ID:i6NPZJMz0
すると、リッちゃんは「うっ…うっ」とやや涙を含ませるような声で歌姫に話した。
「わ…わたしのパパが…ずっと昔に…戦いで死んじゃったんです…
今でも嘘だと思いたいくらいなんだけど、棺の中で動かないパパを見て…わたし…わたし…」
歌姫はその言葉に反応するように、表情を変えずにリッちゃんに気付かれないように左手をそっと自分が腰に隠し持っている
マジックソードに手を伸ばし、半分だけ鞘から抜いてリッちゃんの様子を伺った。
隣のリッちゃんは瞳から涙を溢れ出させ、服の袖で拭いだしていた。
「人を恨んでいる」と言う方向に話が繋がらなさそうだと悟ると、そっと音を立てずに剣を鞘に戻した。
「あの時は…辛かった…今でもずっと辛いんです。
この人達もきっとお家には家族やお友達がいるんだなと思うと、
わたしみたいに辛い思いをし続けなきゃいけない人が…また増えるんだなって…。」
リッちゃんの言葉に心をうたれたのか、歌姫の瞳が少し潤んできた。
涙を悟られたくないのか歌姫はアビスハットの鍔を下げて深く被り、リッちゃんから少し顔を背けて瞳を隠した。
口が止まった歌姫にリッちゃんはやや自信なさ気な様子で尋ねた。
「…魔族のわたしが人のために悲しむのはおかしい…ですか?」
すると歌姫はアビスハットを深く被ったままリッちゃんのほうを振り向いて答えた。
「ううん、全然おかしくないよ。 リッちゃんはね『とても優しい子』なのよ。
命を慈しむ優しさを持っているのよ。立派な事だと思う。」
歌姫の口元がすこしだけリッちゃんに向けて微笑んだ。
「私ね、リッちゃんと会えてよかった。
異界の者って、粗野で凶暴で忌々しい者達だと思っていたけど、
中にはリッちゃんみたいな子も居るんだなって…知る事が出来たから。本当に良かった。」
「私も歌姫さんと出会えて嬉しいですぅ。」リッちゃんも嬉しそうに笑顔で返した。
二人の間だけに心が安らぐ暖かい風が流れてきた。
980 :
(7/8):2009/06/14(日) 23:22:45 ID:i6NPZJMz0
だが、歌姫は急に立ち上がると自分の杖を手にしながら言った。
「でも、残念だけどそろそろ帰らないといけないわ…仲間達と逸れてしまうから。」
それを聞いたリッちゃんは歌姫の服の袖をキュっと掴んだ。歌姫は少し驚いた様子でリッちゃんを見つめた。
リッちゃんは小さな声で歌姫に言った。
「ねぇ…もう少しだけ一緒に居てください。 折角お友達になれたんだし…歌も教えて欲しいし…
お話ももっとしたいですぅ。わたしテレポートの魔法で送ってあげられますから…もう少しだけ一緒に居てください。」
でも、歌姫はリッちゃんの言葉に頷かなかった。
「いえ、テレポートなら私も大丈夫。 …だけどね、戦いが終わったといえ、ここは異界の地。
私にとってはまだ死地同然なの。どんな危険が起こるか分からない場所に長居は出来ないわ。」
それを聞いたリッちゃんは残念そうな様子で無言で歌姫を見つめた。
歌姫はそんなリッちゃんの様子に少し可哀想に思ってしまったのか、こう続けた。
「リッちゃん。もし、いつかこの場所がお互いにとって死地でなくなったとき、
私はまたここに来るわ。そのとき、会いましょう。」
「本当に?」
「えぇ、約束するわ。また会いましょうね、リッちゃん。」
歌姫はそういうと右手をリッちゃんに差し出した。
リッちゃんはその意図がよく分からず、じっと歌姫の右手を見つめていると
「握手よ、リッちゃん。」歌姫が言った。
「あくしゅ?…って?」リッちゃんが不思議そうに尋ねた。
「人はね。お友達と深く挨拶するとき、お互いの手を握り合うの。それを『握手』って言うのよ。」
歌姫にそう言われたリッちゃんは右手を差し出す…すると歌姫は軽くリッちゃんの右手を握り締めた。
歌姫の右手は少しだけ暖かかった、その暖かさに心まで温められたようだった。
981 :
(8/8):2009/06/14(日) 23:25:10 ID:i6NPZJMz0
それから間もなく歌姫は姿を消し、リッちゃんは再び一人ぼっちになった。
リッちゃんの周りにはさっきと変わらぬ「犠牲」の光景が広がっていた。
何度見ても涙が溢れ出す悲痛な光景…
でも、きっと次ここは『歌姫』との再会の場所になる筈。
「また…また会おうね。『歌姫』さん。」
そのときはこの場所が嬉しく幸せな場所になる筈…そう願ってリッちゃんは魔竜の洞窟から姿を消した。
回回回回回 終わり 回回回回回
-------------------------------------------------------------
相変わらずのヘタレ+長文で失礼しました。
>>980通過しているので、ちょっと行ってくる。
>>972 頑張って夏の調整をしておきますので、よろしく。
>>983 乙〜酸素〜
ジャベリンやタラチャンだったらリッちゃん即死?
りっちゃんキターー!!
乙リッちゃん!
しかし業火ではなく
「劫火の魔龍」なのでございます…
>>983 スレ立て乙&リッちゃん乙。
じゃあ俺もギリでSS投下してみる
不浄なる慈悲
10分間隔でしか入れないダンジョン。その入り口では新たに四人のアベンジャーが待機していた。
「さぁて、今日も骨野郎を潰しに行きますか!」
高額な装備に身を包んだ四人。時間の表示を見ると後三十秒ほどだった。
ーー慈悲の最奥。
コインを吹き出し崩れ落ちるAD。互いに健闘を喜び合う。暫くして脱出し静まり返る空間。だが
「新しいアベンジャーがダンジョンに侵入。総員配置について下さい」
そんな放送が入るとADはイソイソと骨をかき集める。
「くそっ! 毎回10分以内で体直すの大変なんだぞ!? あぁっと……あれ、腰の骨が一個無いぞ」
そうこうしているとアベンジャーが七階に到達したと放送が。焦り骨が見つからないのに壁に戻ってしまった。
「よしっ! 三分余らせて着いたな。こりゃ行けるぜ!」
ワープしたアベンジャー達。ADは四人に飛びかかっていった。
「うりゃー!」
気合いと共に頭に殴り掛かる。と直後に崩れ落ちるAD。
……時が止まるように呆然とする四人。一体何が起きたのか?
ーーヤバい。体が支えられなくてつい……そうだ。組立直さないと。
ADの体が組み直されていく。ぼーっとしていた四人もすぐに迎撃体制を取る。
「よ、よし行くぜ!」
ガスを吹き出し暴れる体。ミサイルを放ち骨を突き出す。ADの猛攻に手こずるアベンジャー……の筈だった。
「ねぇ、頭がさっきからダウンしっぱなしなんだけど」
一人がそう言って体に張り付いていた三人が振り向く。水揚げされた魚のようにピチピチとのた打っていた。
ーー結果あっと言う間に沈むAD。すっきりしない様子で宝を手に脱出する四人。
「くそ……俺の、俺の背骨何処だよぉ〜!」
泣きながら叫ぶAD。それ以降は部屋数MAX柵も四つ以上一回からSSだらけの慈悲が無いダンジョンになったとさ……。
「あれ、私のFGに骨が……盾にしてたからかしら」
……FIN?
お二人さんSS乙ですぅ。
最近撮影して無いから画像ないお…
〜読み切り〜
ここはいつもの背反・楽屋裏。
何やらセンチが神妙な面持ちです。
センチ「よしっ!僕、アースクエイクEXを覚えるよ!」
赤牛「おっ?どうした?急にそんなに張り切って」
センチ「僕、気付いたんだ。ストーンノヴァは邪道だって」
テラー「はぁ?別にいいじゃん?」
センチ「ダメだよ!石化しちゃったらぱんつの色が分かんなくなっちゃうんだ!あんな悲劇はもう二度とごめんだ!
そんなわけで今から社長に掛け合ってくる!」
赤牛「あ、あぁ。頑張れよ」
バタン!
テラー「……なぁ、アイツがどうやって地震撃つの?浮いてるのに」
赤牛「さぁ?それよりも道中のダク恵さんはどうするんだろうな……」
テラー「あの触手で何とかするんじゃね?ノヴァとジェノペとテレポ以外使ってるとこ見たことないけど。メス限定ならあの触手は凶器になるよなぁ〜」
赤牛&テラー「……」
赤牛「しまったぁぁ!要塞にはメアちゃんがぁぁっっ!!」
わっふるわっふる
一昨日エンペラー出たけど売ろうか交換にでも出そうか悩む。
梅ついでに言わせてくれ。
SS自体は非常にGJなんだけどさ、
まとめ人への配慮や次スレ立てへの支障は考えなかったのか?
固定概念云々の問題じゃねえよ。
しかもスレ立て番号跨いでの投下とか何考えてんだ。無事に立ったからいいようなものの。
逸る気持ちを抑えて自重すべき所は自重した方が良い。
>>993 確かにそうだな。
それに毎日見てる人ばかりじゃ無いから、久々に来てみたら落ちてしまってて見れませんでした、とかなるかも知れんからスレ終盤に長文SS投下は自重すべきかもな。
>>989 ファンガスたんを盾にするとは……!
>>992 自 分 で 着 れ !
エロ司着用済みならきっとCCが相場の倍額くらいで落札してくれるぜ?ともかくオメ
>>993-994 萌えスレ的には常時また〜りとして終盤は次スレ立てに注意していけ。と解釈して宜しいですか?
新参者ゆえ、いろいろと読めずに調子こいてしまうかと思うので、その時はまたビシッ!と言って聞かせて下さい。
>>983 りっちゃん久しぶりィ!!!111!11
スレ立てもGJでしゅ。
>>988 ADの心の叫びが瀬賀に届いたのか? いや、これ以上鉄柵増やさないで欲しいwww
>>991 ここにきてなんというSSラッシュ。投下するのがSS勢の漏れからしたらうれしいことですよ。
なんとなくこのAA貼りたくなったので・・・「受け取れ」
(<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: 、
〜〈/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::) い ロ た
〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<、 い リ ま
~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,) よ コ に
、_ ,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ===く:::::::,:::::ヽ ね ン は
`V::::::::::::::::::::、_γ `ヾ,_ < ! も
l::::::::::::::::::::::く( γ⌒ヽ )> く,
〜v,ん:::::::::::::::´:::::::=; ,=ニ `/l/!/⌒Y
l:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ===イ ´::::゙:::::::::::::::::::::::::::::::
、m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
´ " ~ ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
>>993 それには同意。漏れもそうだけど、作者からしたら完成した作品は早く投下したいもの。
しかし、サーバーの機嫌によるものかは知らないけど、誰にでも安定してスレ立てれる保障はないから・・・。
漏れも以前にスレ立てに挑戦しようとしたけど、できなかったから泣く泣くテンプレだけ貼っておいたしorz
特にSS系は複数レス費やすからなおさら気をつけてもらいたいと。
逆に新スレたった後での梅兼ねてなら、この時ほど活用できない時期もないと思う。
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。