336 :
怪文書:
うららかな日差しが降り注ぐある日の昼休み
教員室のテラスでは、3人の教師が昼食後のひとときをくつろいでいた。
その視線の先には中庭の木陰で話し込むサンダースとアロエの姿がある。
アメリア「サンダース君とアロエちゃんて意外と仲いいですよね」
マロン「うむ、微笑ましいのだ♪」
ロマノフ「……彼らを見ていると昔を思い出すのう」
マロン「そうだねェ」
アメリア「?」
ロマノフ「学生時代の儂らを見ておるようじゃ」
マロン「ホントホント」
アメリア「??」
ロマノフ「ん? 何を不思議そうな顔をしておられるのかなアメリア先生」
マロン「あっ! アメリアちゃんには話してなかったっけ?」
アメリア「???」
マロン「マロンとロマっちはね、同期なんだよ」
アメリア「え?!」
ロマノフ「ちょうど、今のサンダース君とアロエ君のような感じじゃった」
アメリア「!!!!」
突然、白日の下に晒れた驚愕の事実に、アメリアは声も無く
ただ二人の顔を交互に見比べることしかできなかった。
マロン「わかってるとは思うけど、生徒達にはナイショだよ」
ロマノフ「いろいろと事情がありましてな」
マロン「もし話したりしたら、コ・レ・だ・よ」
マロン先生の片手には見慣れたバールのようなものが握られていた。