【殺陣】AC Character Battle Royal 4rd【腥風】

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92魂の慟哭修正版(全文バージョン)
記憶が巻き戻される。
あれはいつの頃だったのだろう、あの少女と出合ったのは。

気まぐれに草薙の試合を観戦しようととした霧島。
だが試合時間に遅刻した彼は大慌てで観客席へ走る。
トーストをくわえ鞄を持っていたら、まるで彼が好きな少女漫画の主人公そのものだろう。
これで異性(転校生で美形)とでもぶつかれば完璧だと思いながら角を曲がる。
そしてぶつかった。

「草薙!?」
「京様!?」
草薙と同じ顔の霧島。草薙と同じ服装の少女。
二人は互いを草薙京と間違える。

その後、霧島はその少女と同じ方向を歩きながら会話をした。
自分は草薙と似てる理由、少女はある意味奇抜な格好の意味。
それぞれが説明を終えた後は、少女の草薙トークを聞いた記憶しかなかった。
放っておけば1時間は余裕で語れるのではないかと、当時の霧島にはそういう印象が残っている。
面白半分に現物に会わせたら、霧島には目もくれずにすっ飛んでいった。
京様京様と言う少女を見て、草薙を半分羨ましいと思いもう半分は大変だろうなと思った。

その程度だった。少女についての記憶は。