【あの人は】消えたキャラ達のその後【今?】

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今年も後、残り僅かとなった。
思えば今年もアーケード界は不況に喘いでいた。
中小メーカーは更に淘汰され、
大手メーカーでさえ業界から撤退宣言をした。
抱き合わせ商法は相変わらず蔓延り、
直営店を縮小したり、営業そのものを辞める店が
続出した。

不況という重苦しい空気の中で
誰もが明日への夢を失いかけた時
とあるニュースが人々に希望を与えた。
万年最下位と言われ続けた野球チームが
18年ぶりに優勝したのだ。

人々はその弱小チームの快挙に
喝采を惜しまなかった。
行政が禁止していたのにも関らず、
付近の河川に飛び込むという奇行も
留まる所を知らなかった。
そして此処、清水寺では
毎年恒例の一字がまさに今
一人の書家の手によって記されんとしていた。
その書家の名は八角秦山と云う。

書家と云う名に相応しく、鷹の目の様に鋭い
彼の眼光は、この日の為に特別に用意させた
数ある筆の中から更により良い状態の物を
選別させていた。

やがて書家、八角秦山は
一本の大筆を手にすると
墨滴鮮やかに『虎』の一字を書き記す。
丁度その頃、とある密猟グループが
関係機関の手によって摘発されていた。
押収された数ある証拠品の中から
書家、八角秦山が先程使った筆・・・
子供の虎の髭から創られた筆の
試作品が大量に発見された。

弘法筆を選ばすと云うのは全くの誤りである。


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