サ　　ム　　チ　　ャ　　イ　　７

アイスラッガーは持ってません。>>777はサムチャイ

　　サ　　ム　　チ　　ャ　　イ　　
http://game.2ch.net/arc/kako/1015/10155/1015548666.html
サ　　ム　　チ　　ャ　　イ　　２　
http://game.2ch.net/arc/kako/1017/10172/1017248313.html
　　サ　　ム　　チ　　ャ　　イ　　３
http://game.2ch.net/arc/kako/1022/10223/1022383372.html
サ　　ム　　チ　　ャ　　イ　　４
http://game.2ch.net/arc/kako/1031/10319/1031925559.html
サ　　ム　　チ　　ャ　　イ　　５
http://game4.2ch.net/test/read.cgi/arc/1043067422/l50
サ　　ム　　チ　　ャ　　イ　　６
http://game4.2ch.net/test/read.cgi/arc/1052492374/l50
関連スレ　アパカを熱く語るスレ
http://game.2ch.net/arc/kako/1030/10304/1030496053.html
神作成 夢のｻﾑﾁｬｲVSｻｶﾞｯﾄｹﾞｰ(ﾐﾗｰ)
http://members.tripod.co.jp/gamefolder/vs_1.zip.zip
http://members.tripod.co.jp/gamefolder/vs_2.zip.zip
関連ｻｲﾄ
ttp://members.jcom.home.ne.jp/minagi-t/samchay.htm

ﾊｧｰ

　|;;;;;＼!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!;;;;;;;;::::::::/
　''>;;;;/;;;;;;;;;""-""""--!!!!!!!!!iiiiiiiiiiiiii!!!!!;;;::(
　 !巛;ゝ､;;;;;;;::::/;: ,.::::::::　　"""-"""""　 ::ヽ
　 /-､;;;;;~~''-､､__;;::::::::::　 　　　　　|;: /;:　　:! 　
　/;;;;;;~''-､､;;;;;;;;;;;;;;~'''--､､､,,,,,,,,,,___________,,,,,,|､
　|;!!!!　;;;;;;; ;;~''''--､､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　サムチャイ・トムヤンクンがすかさず200ゲットだ！！
　/''''＼ !!!　!!　　;;;;;　~~'''''''''---､､､､､､､---ソ　　　　　　　　　　　
　|/"∫　::::::::::::　,,,,,,,,,,,,,_　　　　.i .|　i;;:　　　.）　　　　　 　>>3お前の力では永久に私には勝てん！
　|:::;;ソ ::::::::::::::::::: "ヾ,, ℃-､,,,__,! .|　!,､ｎ-''ｿ　 　　　　　　>>4さっきまでの勢いはどうした！
　| ::;;;;､ ::::;;;;;;:::　　:::::::~''---""≡ﾉ;;;~---~;| 　　　　　　　 >>5無理せずそのまま寝ていろ！
　|､　;" ;;;;;;;;;;;;ii;;;;　　　　　　　 ≡三≡;;　 ∫　　　　 　　 >>6女とて手加減はせん！それが私の闘う相手への礼儀だ。
　ヾ､-､､;;;;;;;;;;;iiiii;;;;　　　　　　;;;;;|　 |;;　　　.ﾉ　　　　　　　 >>7裕福な家庭でぬくぬくと育ったお前などに､負けはしない！
　|ゝ,,_,,,| ;;;;;;; ;;;iiiiiii;;;;;　　　;､--;;;;;　;|;;;,　 .ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　
　|;;;:::　;!::::;;;;;:: ::;;::　／　,;;ゝ,,,,,,,,::　　 ;!;;;/　　　　　　　　　　,,､-''ヽ,
　|;;;:::　:ヽ :::;;　:;;:: / :　i;;;;;;;;;;;;;:::~---" /　　　　　　　　,､-''　　　,,,,,!_
　|;;:ヽ　　ヽ　　　;;: 　 !;;::::::::,,,､､,,,~~;:::/　　　　　　 ,／"-､､,,､-''~　　'i
　|;;::::ヽ　　ヽ;:　　　　!iiii""-､､､､'"l;/　　　　　　 /~'''-､､　　＼ ､-'''~''
　|l;---ゝ､､,,ヾiii,　;;;　 ~''-､,,____,ノ/　　　　　　 ./;,,　　　~''　''~~ヽ,,､､
　!!;;;;;;;;:::::::::;;;;;:::ヽゝ,;;;;:::　　. . . . ./　　　　　　 /;;;:: ~''-　　　::;::::'''~:ヽ
　;;;;;:::　　　::::::::;;;;;;;ヽ;;''-､,,,,!!!!!!ノ　　　　　　./::''-~~''-､,　 ::　 ::;;; ::;;;;;;

>>2
200get?

新スレ乙













ｼﾞｭｯ

乙。


ｼﾞｭｯ

　　　　　ま　　た　　サ　　ム　　チ　　ャ　　イ　　か　　！


ｼﾞｭｯ

携帯から乙。


ｲｯﾎﾟﾝ

ﾜｧｧｧｧｧ




乙。

>>1
乙



ﾏｯﾄﾛﾝ

>>1
俺の話を無視した1はしねよ

新スレおめ





ﾖｯﾀ!

このままアケ板最古スレを目指そうか



ﾊｧｰ

続編はおろか作った会sh(ry
長寿スレだよな






ﾝｼﾞﾝ

ｼﾞｰﾝ　　ｳｨﾝｰｰｰｰｽﾞ

スレ立て乙。
ちゃーんとサムチャイスレ誕生から見てるぜ！
いつも心にサムチャイを。



ﾃｨｰｶｳ ﾃｨｰｶｳ ﾃｨｰｶｳｺｰﾝ

新スレ記念真紀子

ｼﾞｭｯ

>>1
おｼﾞｭｯ

どうせ新スレ立っても、相変わらずｼﾞｭｯ、ﾊｧｰしかやること無いんだろ











でもそんなサムチャイスレが大好きだ

まあ、いえることはただ一つ。











ｼﾞｭｯ

>>19
そうだ

ﾊｧｰ

ｼﾞｭｯ





















ﾊｧｰ

新スレ立ておｼﾞｭｯ

>17
同意ｼﾞｭｯ

ﾃｨｰｶｳｺｰﾝ

>>1
ｺﾞｿｺﾞｿ．．．乙ﾊｧｰ

>>1
俺の話を無視した1はしねよ

ｽﾚﾀｲの始めにスペースが入ってるあたりが原点回帰



ｼﾞｭｯ

>>1
乙
これからもﾏﾀｰﾘとｼﾞｭﾊｧｰしましょう

　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾖｯﾀ

http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/8791/1065927383/l100

>>27
なんか無駄に熱い攻略が行われているな




ｼﾞｭｯ

時に>>1よ。
神作成 夢のｻﾑﾁｬｲVSｻｶﾞｯﾄｹﾞｰ(ﾐﾗｰ)のURLは死んどるぞ

ﾊｧｰ

久しぶりにｻﾑﾁｬｲVSｻｶﾞｯﾄｹﾞｰやりたくなってきた











ｼﾞｭｯ

>>29
なんですと！どっかにアップするかな・・・

バーチャのＥＶＯでブラッドをモヒカンにしてサムチャイデビュー

サムチャイの身長は190で体重が77�s
身長を取り出して比較すると、FHD以外のゲームだと、
画廊は山崎（１９２ｃｍ）、ケビン（１８７ｃｍ）並
ストシリーズはユリアン（予想）並
侍だとワンフー並


でもゲーム中だと妙に小さく見える。

サムチャイって凄い長身だったのね…
だから遠距離強攻撃はリーチが長いのか






ｼﾝｼﾝｼｬｰｽｰ

漏れもサムVSサガやりてえなあ。
誰か神うｐして。

ｼﾞｭｯ

ｻﾑﾁｬｲvsサガットは未だに一日一回は遊ばせてもらうなあ。
神チャイのコンボが熱い。

それはそうと、
>>1　おｼﾞｭｯ

vs1が約３Ｍ、vs2が約５Ｍだが・・・
ここで質問。人様の物を勝手にジオとかのＨＰにうｐして問題無いの？

問題など無い！

>>38
お前って自分の都合のいいように言う奴だろ。
っていうか欲しいだけだろ。

>>37
READMEtxt.とかに転載とかについてなんも書いてないの？

ﾊｧｰ

ヤフブリには残ってないのか？

ｱﾊﾟｶｯ

>>40
操作法とかのテキストファイルはあるが転載についての記述は無い

>>41
わからない

吸出しで著作権を主張する香具師もいないと思われ。

駄目かな？

>>43
バカハッケーン

だれか版権買えばどうどうとできるわけだな！

だれかと言わず、君が買えばよかろう。


ﾊﾞｯｺﾞｰﾝ

ﾁｬｲｹｯｼｬ

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>>45
デコのほうはつぶれて版権がどうなってるんだろうな？

ﾁｬｲｱｰﾁｬｲｹｯｼｬ

ﾊｧｰ

ttp://strawberry.3utilities.com/cgi/up2/upload.html
にＵＰしました。
up0770.zipとup0771.zipがそれ。
苺は繋がりにくいので気長にやってください。

>>52
thx
これ、おもしろい。

>>52
サンクスコ。
よくできてるね。カットインがｶｺｲｲ

うるせー馬鹿

ﾏｰｽﾄﾘｱｽvsｻﾞﾝｷﾞｴﾌ
も見てみたい


ｳﾞｱｰｰｰ

同意あげ

ﾎｯﾎﾎﾎﾎﾎｰ

しかし、それはスレ違い

ﾜｧｰ

じゃあｻﾑﾁｬｲvsｼﾞｮｰでいいや

ジョーｖｓ飛馬は終わったねー

>>62はソムチャイ


ﾋﾞｯﾄｰﾈｲｯ

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　|;!!!!　;;;;;;; ;;~''''--､､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　ソムチャイがすかさず幼女ゲットだ！！
　/''''＼ !!!　!!　　;;;;;　~~'''''''''---､､､､､､､---ソ　　　　　　　　　　　
　|/"∫　::::::::::::　,,,,,,,,,,,,,_　　　　.i .|　i;;:　　　.）　　　　　 　
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ソムチャイのフルネームを覚えている人っている？



ﾊｧｰ

サムチャイ・トムヤムクン

>>64
？

サムチャイ・トムヤムクソって強キャラなの？
このゲームやった事ないんだが・・・・

ｼﾞｭ

187ゲームセンター名無しage02/10/05 03:13 ID:???【国際】2歳女児をレイプして殺害後に、排水溝に捨てた、犯人を逮捕　タイ

1 ：レコバφ ★ ：02/10/03 19:22 ID:???
バンコク都内で9月30日未明にパソンちゃん（2）がレイプされた上、殺害され
た事件で、犯行当日より行方不明だった、住所不定無職のソムチャイ容疑者
（26）が逮捕された。

　ソムチャイ容疑者の自供によると、30日の朝6時頃、被害者の母親と養父が
専門学校の庭で酒を飲んだ後、近くのテントで一緒に寝ていたため、容疑者は
非常な性的興奮を覚え、以前からお気に入りだったパソンちゃんを連れて自分
の欲望を満たすためレイプしたという。

　パソンちゃんはレイプ後泣き止まないため、パソンちゃんの首を締め付け
おとなしくさせようとしたところ、ぐったりして動かなくなったので、恐ろ
しくなり排水溝に捨てた。

　容疑者は、家庭問題などで15歳のときから同性愛者となり、身体を売るなど
して生計を立てていた。動機について、本物の女性と交われば同性愛から目が
覚めると思ったと話している。
※以上Bangkok ShuhoCo記事
http://www.bangkokshuho.com/topnews/topnews.htm

まままままさかお兄ちゃんの兄弟？

ソムチャイあげ

ﾜｧｰ

188ゲームセンター名無しsage02/10/05 04:02 ID:???
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　|;!!!!　;;;;;;; ;;~''''--､､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　ソムチャイ・トムヤンクンがすかさず２歳児ゲットだ！！
　/''''＼ !!!　!!　　;;;;;　~~'''''''''---､､､､､､､---ソ
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　|:::;;ソ ::::::::::::::::::: "ヾ,, ℃-､,,,__,! .|　!,､ｎ-''ｿ　 　　　　　　
　| ::;;;;､ ::::;;;;;;:::　　:::::::~''---""≡ﾉ;;;~---~;| 　　　　　　　
　|､　;" ;;;;;;;;;;;;ii;;;;　　　　　　　 ≡三≡;;　 ∫　　　　 　
　ヾ､-､､;;;;;;;;;;;iiiii;;;;　　　　　　;;;;;|　 |;;　　　.ﾉ　
　|ゝ,,_,,,| ;;;;;;; ;;;iiiiiii;;;;;　　　;､--;;;;;　;|;;;,　 .ﾉ　　
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　!!;;;;;;;;:::::::::;;;;;:::ヽゝ,;;;;:::　　. . . . ./　　　　　　 /;;;:: ~''-　　　::;::::'''~:ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　Ｇ　　　Ａ　　　Ｍ　　　Ｅ　　　　　　Ｏ　　　Ｖ　　　Ｅ　　　Ｒ

>>66
実にスタンダード。
初めてやる人にも優しい。キャンセル必殺技も二段技の存在のおかげで楽。
同時押し必殺技もあるのでコマンド入力の出来ない人にも良い。
一時に試合を決めるという手立てに乏しいのが欠点か。まあ、
弱点システムがあるので気にはならない。

>>67
乙です。
フルネームは解らず、か・・・

>>68
彼奴には顔ボコシステムの適用を

880 名前：ゲームセンター名無し　[　]　投稿日：03/10/27 00:06 ID:???
ファイターズヒストリーと言えば溝口とピエロとカルノフしか覚えてないね。

おはようございまｼﾞｭｯ

ttp://www.d3p.co.jp/s_20/s20_042.html

THE 異種格闘技にムエタイ選手が出る模様
ティーカウコーンはあるかな？

膝蹴りが汚いと思うのって俺だけ？

膝は思わないけど、肘はすげーあぶねぇなーとおもう。
肘ありならムエタイが立ち技最強って説もあるし。


ｼﾞｭｯ

「神秘の格闘技　ムエタイ」って本を買った。
それによると、

マッ＝拳　ラーン＝下方
ということで、マ・ラーンは下方パンチを表し。

パップ＝折りたたむ　ソーク＝肘　カウ＝膝
ということで、パップソーカウは折りたたむ肘と膝を表す。

シュラ・ナイ・カノム・トムのナイ・カノム・トムとは、
1767年にビルマの捕虜となりながら、ビルマの屈強な戦士10人を
ムエタイで倒した英雄らしい。
シュラって何気に凄い血筋？

あと、ホア・ジャイ＝心臓　らしい・・・心臓！？

>>70
それを書いた奴は(タイの)国賊






ﾊｧｰ

　それは、古い記憶だった。
「おい、酒だ！酒もってこい！・・・・・・聴こえねぇのか！サムチャイ！」
　薄明かりの中、義父の手からビンが飛ぶ。それは少年の後ろの壁に当たり、
派手な音と共に砕け散った。


　少し離れた場所で、お腹の大きな女性が諦めにも似た表情で
自分を見つめていたのを覚えている。
　今度、２人目の子供が生まれると聞かされていた。その傍で、
３歳になるかならないかの妹が怯えていたのも覚えている。
「もう無いよ。酒が欲しければ自分で買ってくればいいだろ」
　静かな抗議をしたとき、不意に投げつけられたもう一つのビンが少年の額を直撃した。
少年は一瞬顔をしかめたが、すぐに無表情になった。額が少し割れ、血が滲んだ。
ムエタイの試合で肘を食らうのに比べれば大したことは無かった。


「無愛想なガキだぜ・・・そういえば、おめえ、大人の試合は組んでもらえねえのか？
子供の試合で勝ってるんだろう？」
　数はこなしている。12歳になったサムチャイは、ジムの中でも有望株として見られていた。
が、まだ大人のリングでやるには早い。バンコク行きを有望視されていたが、規定では
後二年待つ必要があった。年少部の試合でもらえる、わずかばかりのファイトマネーは、
食費のために使っていた。
「ちっ、まあいいや。今度の試合はいつだ？負けたらブッ殺すぞ」
「一週間後」
　物騒な脅し文句に対して淡々と応え、ジムに行く支度を整える。
そんなサムチャイの服の裾を、何かが引っ張るのを感じた。妹だった。
　サムチャイは微笑しながらその頭をなで、家の玄関を出て行った。

どん兵衛きつねうどんにタバスコとレモン汁をかけるとトムヤムクン風味になる

>>77
これは･･･続きが気になる

>>77
幻ｼﾞｭｯ郎を思い出すな。

ｷｻﾏﾅﾄﾞﾆ　ｼﾞｭｯ　ｽﾙﾄ　ﾊｧｰ

>>70
なんだと！！天空の貴公子マーストリウスを知らないだと？

そんな香具師にはこうだ！



ﾀｲｸﾞｩ

ﾀﾞﾌﾞｩｼﾞｬｰﾏﾝ　　　ﾌﾝｯ　ﾌﾝｯ

>>77
良いね。漏れも続きを期待。

ところで、みんな11月11日は何の日か覚えているか？


ﾋﾞｯﾄｰﾈｰﾄﾞ!

クシュン　クシュン

「勝者！サムチャイ・トムヤムクン！」
　タイ北部地方にある、古いムエタイスタジアムにて。



　いつもの時間のいつもの試合。サムチャイはいつものように
勝ち名乗りを上げていた。
　そして、この空しさもいつものものだった。　焦燥に駆られた空しさだった。
　観客はオッズの低いサムチャイの試合にはさしたる興味も無く、
　次の試合の話題について話をしていたりしているようだった。
席を立つ者もいる。


　サムチャイが元チャンピオンとはいえ、すでに十数年以上も前のことである。
　華もなく、試合内容も盛り上がらないサムチャイの試合には賭ける者も少なく、
またサムチャイ自身の圧倒的な強さもあいまって、サムチャイは一週間に
一度試合が組めるかどうかのサイクルでのみ出場を許されていた。
　試合が組まれなければ、サムチャイが金を手にすることは無く、
　サムチャイ自身、たつきの道として、ムエタイ以外の手段を持たなかった。


　そしてサムチャイは、今日、自分の中で何かが変化するのを感じ取っていた。
　自分のからだから、何かが飛び去っていったような。
「・・・・・・」

　十年以上前、
　貧困にあえいでいた家族のために、サムチャイはグレートグラップルと呼ばれる
大会に参加したことがあった。

　その大会に於いて、様々なライバル達と出会い、許しがたい悪とも対峙した。
　心の迷いをを背負い、それを凌駕する覚悟で大会を勝ち進み、そして優勝した。
　その際に手に入れた賞金の大部分を様々な機関に寄付し、
　サムチャイは残った賞金を以って、弟妹達の教育費や養育費に使い、
一時期はささやかな幸せを実感することが出来た。


　しかし、甘かった。
　タイ国内を未曾有の不景気が包んだのは、末の弟を大学に入れたときのことであった。
　サムチャイの家族もその洗礼を受け、年長の妹は職を失い、上の弟も
レイ・オフを言い渡され、家計を支えるのは再びサムチャイ一人にゆだねられる
格好となったのである。

　それでも、サムチャイは弟妹達に言った。
「心配するな。私が家計の面倒を見る。
　妹よ、お前は新しい職につけるようになるまで、家でゆっくりすればいい」
「弟達も心配するな。大学は辞めるなよ。お兄ちゃんが何とかするから」

　サムチャイの脳裏には、自分の過去の姿があった。
　額に触れる。ビンによって殴られた傷が、うっすらと感じられる。
　兄弟達には、ああいう思いはさせまい。傷つくのは、自分のみでよい。
　負の因果は、私が断ち切る。


　それからは、今まで以上に試合への熱も入ったが、
サムチャイの強さ・妥協の無さは、賭け試合そのものの否定にも
繋がりかねないようなものであった。
　かくして、サムチャイの試合に於いての観客動員数は減る格好となり、
今はサムチャイ自身も、仕方なく遮二無二試合をするような思いにかられていた。
　そんな惰性にも似た環境が、３年続いた。


　そして今日。
　サムチャイは自分の体の変化を知った。

　それはいつか訪れるであろうということは覚悟していた。そして自分自身、
その変化の訪れは人より早いものになるだろうということも予感は出来た。
　だが、何故、「今」なのか。



「俺の体・・・衰え始めている・・・」

(・∀・)ｲｲ!!　FHD以後のサムチャイを描くとは思わなかった。

「Ｒｙｕ　Ｆｉｎａｌ」を越える名作になる鴨

良スレsage






ｵｰﾊﾞｰﾍｯﾄｷｯ

最近ジムに通い始めた。無論、ｻﾑﾁｬｲのように引き締まった体になるために。



ｿｰｶｳ

>>92
ガンガレ



ｼﾞｭｯ

ttp://ww3.tiki.ne.jp/~traispo/topics/convert.html

>>92
挫折したらお仕置き






ｷﾞｬｧｼｭ

「頼む、私に試合をさせてくれ」


　昼過ぎのバンコクムエタイ協会の一室。サムチャイは、口髭を生やした
協会幹部の一人と、机を挟んで対峙していた。
　口髭の男は、サムチャイをそれとなく観察する。そのあとで机の上の
インターフォンを手に取り、一言二言告げる。それが済むと、サムチャイのほうに
向かって言った。
「もっと早いうちに来ると思っていたがね。何故今ごろ？」
「・・・金のためだ」
　サムチャイは言葉を選んだ。もしもここで、自分の衰えを見透かされるような
ことがあれば、強制的に引退させられる事だってありうる。そうなれば家族は
おしまいだとサムチャイは考えていた。
　兄弟達には、自分のような目には、あわせない。

　協会幹部は、タバコに火をつけながら、
「いやね、良くあるんだよ。実力が衰えてきたベテラン勢が、自分の実力以上の
相手とカードを組ませてくれって言う請願がね」
　ヒゲは、サムチャイの目を見て話し掛けてきた。
　サムチャイも、目をそらすことは無い。
「そのベテラン勢はどうした」
「べつに。実力も人気も衰えているベテランと、スター級の戦士を戦わせた
ところで、賭けが盛り上がるでもないし、試合に華がつくということも無い。
まあ、以前試しにカードを組ませてみたことはあったがね。元ムエタイチャンプの
人間と、その当時ルンピニーで３位だった人間を」
「それで？」
　口髭の男がタバコをふかした。

　そのとき、ノックの音と共に一人の女性スタッフがいくつかのファイルを
持って入ってきた。
「ん。ご苦労」
　女性スタッフが部屋から出て、口髭の男がファイルに目を通す。その中で
一つのページを探し、別々のファイルでそのページと関連のある箇所に目を
通していく。

「サムチャイ・トムヤムクン・・・・・・この二〜三年の間は、タイ北東の地域で
試合をしているな・・・一週間に一度のペースとあるが、今は十日に一度あるか
ないかだろう。ムエタイの人気も、昔に比べると大人しくなった感があるしな」
「それで、私に試合をさせてくれるのか？」
　サムチャイは、せっつくように回答を求める。しかし、ヒゲはそれを上目で
一瞥すると、別のファイルの箇所も読んだ。
「人気の度合いは、低い部類だな。試合の賭け率も、この十年の間で特に変動は
無い。負けこそ無いが、観客動員数は低迷している」
「・・・それで？」

　協会幹部は、ファイルを叩いた。
「『それで？』じゃないよ、サムチャイ。現実の観点から見れば、君の試合数を
増やすことにメリットが見当たらないと言うことだ。キミのようなムエタイ選手は
ゴマンといる。自分だけが特別と思わんでもらいたいものだな」
「・・・っ」
　サムチャイは、唇をかみ締めた。
　そうなのだ。自分の時代はすでに終わっていたのだ。元ムエタイチャンプと
いっても、回転の速いこのムエタイ界において、一昔前にチャンプであった
ことなど、何ほどのメリットは無い。チャンプは、チャンプであったときに
こそ、その価値はあり、チャンプでなくなった以上は、一介のムエタイ選手でしか
ないのだ。
　その様子を見て取った協会幹部は、吸っていたタバコを灰皿に押し付けた。
「まあ、君の家庭の事情は知っているから、試合数を増やすことは考えておくよ。
今日はこれでいいかな？」
「ありがとう・・・感謝する」
　一礼して、その部屋を後にしようとするサムチャイ。

そのとき、先ほどの女性スタッフが、慌てて部屋に入ってきた。
幹部の机に行き、声を押し殺すようにしていたが、その声はドアの傍に居た
サムチャイにも、十分聞き取ることが出来た。
「ボス・・・ついに、取り付けました。『帝王』が、無差別級チャンプとの試合を
受けるそうです」


「何!?本当か?・・・詳しい話は?」
「来週辺りに、試合について詳しい話をするとの事です。ただ、現チャンプの方は
来年までスケジュールが入っていますから、具体的な試合日程は来年の３月頃に
なると思われます」
「解った。現チャンプの関係者には私からコンタクトを取ろう・・・・・・
　何だサムチャイ？まだそこにいたのか？」
「・・・一つ、聴き忘れていたことがある」
　サムチャイはドアを開けつつ、背中越しに言った。
「元ムエタイチャンプの男と、３位の男との試合はどうなった？」
　怪訝そうな顔をする口髭の男と女性スタッフ。
　ああ、と思い出したかのように手を打ち合わせる口髭の男。
「元チャンプは一方的に打ちのめされて、重度の脳挫傷。その時の賭け率は最悪。
元チャンプは、自分の治療の費用も稼げなかったよ。そのあとのことは知らん」
　ドアを閉める音が残った。

　日の暮れたバンコクの歩道を歩くサムチャイの脳裏には、いくつもの事柄が
浮かんでいた。


　自分の試合の価値、それまでの経緯。
　今の現実、元チャンプの話。
　そして・・・・・・帝王。
　帝王の噂は聴いたことがある。二〜三十年前よりムエタイ界のみならず
世界の格闘技界、あるいは裏世界にも通じているとの噂もあった、半ば伝説と
なっている男である。
　性格は清廉剛直で、誇り高く、裏世界に通じていたと言われた時でも、
帝王は善悪の立場を超えて一目置かれた存在だったとも言われている。
　しかし十年近く前より、その姿を公の場に現すことはめったに無くなり、
アユタヤの外れにある密林地域の広大な館で、一人修練に明け暮れているとも
聞いていた。
　サムチャイ自身、帝王と面識は無く、サムチャイがチャンプだった
ときには、「帝王」の名前だけが一人歩きし、顔を見たことのある者は少なく
なっていた。



　帝王、
　その名は、サガットと記憶していた。

　二日後の朝。
　サムチャイは簡単な旅支度を整え、弟妹に見送られようとしていた。
　不安そうな眼差しでサムチャイを見送る兄弟達に、
「心配するな。一週間後には帰ってくる。そのとき、バンコクに行っておいしい
ものを食べに行こう。
　元気でな。留守のことは頼んだぞ」

　言い残し、家を後にするサムチャイ。
　しばらく行って振り返ると、兄弟達がまだ見送っていた。
　手を振ってサムチャイは応え、そしてそのまま、振り返ることなく旅立った。


　それが、兄弟達とサムチャイの、長い別れになった―――

帝王ｷﾀ━━━ヽ(∀ﾟ )人(ﾟ∀ﾟ)人( ﾟ∀)人(∀ﾟ )人(ﾟ∀ﾟ)人( ﾟ∀)ﾉ━━━ !!!
続きが楽しみでｼﾞｭｯ

やっべー帝王きたよー！！
こりゃアドンもくるかな？

個人的にはジョーの親父やキングの師匠など
他のレジェンドの登場にも期待。

ｻﾑﾁｬｲ格闘さ、ｻﾑﾁｬｲのコマ投げ当たらないのとボスｻﾑﾁｬｲの乱舞技が出ないんだけど、なんか理由あるの？

最新版じゃないのでは？
微妙にアップデートしてたはず。

ジョーの父はムエタイ選手じゃない。
医者だ。

432 名前：ゲームセンター名無し 本日のレス 投稿日：03/10/31 18:53 ???
ハイパースト�UよりハイパーＦＨＤのほうがおもしろそう
カプコンは凸に謝れ




ｼﾞｭｯ

初代ｻﾑﾁｬｲ vs ＦＨＤｻﾑﾁｬｲの対決が見たい




ｿｰｶｳ

初代ｻﾑﾁｬｲ vs ＦＨＤｻﾑﾁｬｲ vs 神チャイも見たい。

･･･初代サムチャイは立ち回りで他のサムチャイにボロ負けの気がする。
投げを決めないと勝てなくないか？　

初代と２代目は何が違うの？

　　　　　ｼﾞｭｯ

　　　　　　　ﾊｧｰ
　
　　　　　　　　　ﾜｧｰ
>>110
初代のマットロンは隙が大きく、他の必殺技も隙が大きめ。
ただし投げは、弱点破壊能力を持っているので、上半身に弱点のあるキャラは
それだけで危機。

２代目は逆で、マットロンの隙が小さくなり、キャンセルで使っていける。
ティーカウは隙が大きいが、切れが良くなったので連続技に最適。
ソーカウは隙が小さいので使いやすい。
投げに弱点破壊能力がなくなっている。

ﾏｯﾀﾛﾝ

>>111
補足・ﾃｨｰｶｳｺｰﾝがヒットしてもダウンしないので、
安易に使っていくのは2代目よりも危険。
あと、初代にはティーカウロイが無い。

あと初代は６ボタンで通常技が多い。

　アユタヤ市街地より10キロほど離れた場所。
　サムチャイは、傍らに田園風景を見ながらタクシーに揺られて進んでいた。
　秋半ばの景色のあちこちには、稲作を生業とするものたちの姿が多く見られる。
黄色い景色が続く道を進んでいきながら、サムチャイはここに来るまでのことを
考えていた。



「サガットの家？」
　一昨日のことだった。家を出てアユタヤに行き、ホテルの部屋を取った
サムチャイは、ムエタイ協会に勤める古い知人にコンタクトを取った。サガットに
関する情報を得る為である。
　電話でアポを取り付けたその日の夕暮れ、ホテルのレストランで友人に出会い、
サムチャイは早速話を切り出した。



「『帝王』に会ってどうするんだい？試合でも申し込みに行くのか？」
　冗談交じりのように笑う友人。傍らの安いワインを手にとってグラスに
注いでいる。

　しかし、サムチャイは無言だった。
　その表情に何を読み取ったか、友人は眉をひそめ、
「本気か？」
「ああ」
「――やめとけ。死ぬぞ」


　声のトーンを落とし、ワインを飲む友人。そこに、サムチャイの料理が
運ばれてきた。
　タイ風焼き飯に、鶏肉のカレー風味の煮込みと、地味な料理だ。
サムチャイは、黙々とそれらを口にした。


　3口ほど食べた後、
「――それほど強いのか？『帝王』は」
　ポツリと呟いた。

　友人はグラスを置いた。
「曰く、帝王。　
　曰く、虎。
　曰く、英雄。
　まあ、様々な二つ名が奉られるが・・・・・・実際、俺もサガットの戦い振りを
　見るまでは眉唾物と思っていたがね。十数年前に――」

　十数年前。
　タイの中心部は、悪の坩堝であったと言われている。
　様々な犯罪組織が横行し、麻薬・売春・人身売買・殺人等と、犯罪の数だけ
それを得意とする組織がいくつも生まれていた。が、真に恐ろしかったのは、
それらを圧倒的に統括する者達が存在し、コントロールしていたことにあった。



　その存在の名は、シャドルー。
　ベガと呼ばれる謎の男を首領としたその組織は、世界の軍隊にもネットワークを
持ち、ベガ自身も、人に非ずと言われるほどの存在であった。
　タイの犯罪組織は数多存在していたが、それらの頂点にはこのシャドルー・
ベガが厳然として君臨していたのである。



　シャドルーの本拠地そのものを様々な犯罪組織で彩らせ、コントロールする
ことによって、一つの城砦を作り上げていた。
　かつてギースと呼ばれる男が、サウスタウンと呼ばれる土地を自分の本拠地と
して創り上げ、掌握したようなやり方を、ベガがベガなりの解釈でタイに施した
のである。



　結果、それは功を奏した。
　ベガの意図の副産物として、タイには常に闇がはびこり、人々は不安と絶望と、
そして諦観の中で支配されていた。恐怖を与えられた人々には、不審な者達の
密告が義務付けされ、インターポールや各国の諜報組織も、迂闊に入り込めぬ
空気が形成されていった。

　その頃であった。
　一人の男が、乱立する犯罪組織を制圧して回り始めたのは。
　タイの外側を想定したシャドルーの防衛網であったが、内側からの「力」に
対しては予想外の出来事であった。
　それが、単純な正義漢やタイの開放組織などのヒロイックレジスタンスで
あったならば叩き潰すのは容易かったかもしれない。しかし、その力は、
ぽっと出のヒーローで片付けるには意のままに出来ぬ「力」であった。
　潰されたマフィアのアジトを覗いて見れば、巨大な虎が乱入してきたかの
ごとき暴力が爪跡を残し、武器を持った人間が軒並み瀕死の状態であった。



　最初は放置していたベガも、やがては無視できなくなり、アユタヤにある
シャドルーの重要な拠点のひとつが完膚なきまでに破壊されたとき、ベガ自らが
腰を上げた。
　ベガは「虎」に情報を流し、自らの下へ向かわせるよう仕組み、この機会に
いくつかの仕事と、ひとつのデモンストレーションをすることを考えた。
　そして一週間が過ぎた。


　果たして、ベガの前に「虎」は現れた。

　夕暮れ時の時間帯であった。
　全長百数十メートルの巨大な寝釈迦像のある、アユタヤ自然公園での
邂逅であった。
　今とは違い、さほど開発されていなかったときの自然公園は、かなりの広さを
もっていた。
　公園とは言っても、寝釈迦像のある一部の場所を除けば、荒野ともいえる広さだ。
キロ単位で四方に伸びたその場所では、二人の立つ場所を遠巻きに眺める人々が
いる。



　ベガ自身がこの公園に場所を指定し、「虎」を誘導させたのには訳があった。
一つは「虎」の戦いぶりから、ある程度の人物予想をしていたこと。ベガ自身が、
「虎」の技量を試そうと考えていたこと。そのためには広い場所が必要であるとの
考えであった。己の力を見せ付け「虎」を屈服させることにより、人々の心を
支配しようという計算も働いていたろう。


　そして、この機会にベガ自身が執り行うデモンストレーションのためでもあった。
　そのためには、この場所がうってつけだった。ここなら、効率よく「事」を
進められる。それゆえの広さであった。

　かくして、二人は出会った。　
　ベガの目の前に立つ男は、まさに「虎」であった。



　身長は二メートルを超え、肩幅は身長を二つに割ったのと同じぐらいの幅を
持っていた。その格好は、木綿のシャツにスラックスと平凡であったが、
丹精に練り上げた粘土を削りだしたかのような僧坊筋と大胸筋は、虎が身にまとう
鎧のようであった。頭は剃り上がっており、黒い眼帯を着けている。
　顔は、無表情であった。しかしその眼光は、狩をする直前の虎のそれだ。
遠巻きに見つめる人々の口の端から、「帝王・・・」「サガット・・・」という
声がひそやかに聞こえてくる。

　ベガが、口火を切った。
「貴様がシャドルーの組織を潰して回っている男、だったか」
　無言。
「ヒーローの真似事か？『帝王』サガットよ」
　サガットは無言。
「・・・何も語る必要はないというわけか」
「・・・一つ聴きたいことがある」
　サガットが口を開いた。ベガは、
「ほう？何かな？」
「シャドルーの本拠地はどこだ」
　無言。
　間を置いて、ベガが笑った。大いに笑った。邪気のない、久々に痛快な笑いで
あった。
　同時に、「虎」を試してやりたくなった。耐えられねばそれまでだ。
「バンコクを歩き回っても見つからなかったのかな？まあ良い。本当の本拠地は
『ここ』だ。バンコクは情報収集の場よ。実働指揮の場所は、ここにある。
これは我とシャドルーの幹部しか知らぬ機密事項だ」
「何故そこまで教える？」
「色々と世話になった、ささやかな返礼と知れ。同時に、貴様は今死ぬことになる」
　ベガの姿が消えた。

FF11やり始めてからしたらばに入り浸りでアケ板自体トンとご無沙汰してたけど、
久々に覘いてみたら、まだこのスレが存続してる事と、折りしも新たなSSがスタートしている事に驚いた。
かつてのSSに負けない展開になることを祈り、上げる。

これはまさかサムチャイVSサガット小説！？
超燃ゑる！！

「！」
　瞬間、地上に残像を残したベガの身体は地上数メートルの高みに上り、そこから
ミサイルの如く落ちてきた！
　サガットは、それまでいた位置から大きく飛び退る。そこに、重く鈍い落下音が
響き、渦巻く砂埃の中にベガが立っていた。
「・・・！」
　サガットが居たその地面は、空気の渦を巻きつつベガの両足の形にえぐれている。
地面は石畳であった。
「ふむ。それなりに動きは鈍くないようだな」　
　ベガの右手に、暗い色をした稲妻が走りだす。それはベガの手の動きに
あわせるように質量を増していき、球の形になっていく。
「少々本気で行かせてもらおう・・・むんッ！」
　高圧の球が、速い勢いでサガットに放たれた。

　サガットは腕を十字に組んで防御の体勢をとる。
　ベガは不敵に笑った。
　自らの「サイコパワー」を収束した球、サイコショットは、並みの防御で
防ぐことは至難の業である。拳足を受けるのとは違い、高圧電流の塊を受けるに
等しい。下手な防御はそのまま命を削る。
　サガットの体が球を受ける。
「ムッ・・・！」
　同時に、暗い色の電撃が激しく炸裂する。サガットの周囲の空気がイオンを
帯びた。見ている者達から、声にならない悲鳴があがる。
　ベガは確信を持って成り行きを見つめる・・・が、サガットの体が、焦げた服
以外が無傷なのを見て取って眉間に皺を寄せた。
　こいつ、サイコパワーの防御法を知っているのか！
　サガットが、静かに呟いた。
「それに似た技、以前に受けたことがある」
　サガットの謎めいた言葉に疑問のクエスチョンマークがベガの脳裏をよぎる。
そのベガにお返しとばかりにサガットが、ほのかに光る両手を構え、突き出す。
距離は五メートルあった。
　瞬間、ベガは吹っ飛んだ！
「ぬぉぉぉ！」
　

　ベガは２メートル吹っ飛んだ。
　実際には食らうことなくガードしたのであったが、意外な攻撃と予想外の威力が、
ベガを吹き飛ばし地面に片膝をつかせた。
　サガットの放ったのが「氣」ということは理解できたが、ベガがそれまで受けた
ことのある「氣」とは異質の勢いがあった。周囲から、感嘆の声と喚声が上がる。
「クッ・・・小賢しい！」
　ベガは素早く立ち上がった。
　が、それは誤った選択だった。
「ァイガー！！」
　咆哮にも似た気合が空気を震わし、それが耳に届いたと思ったときには
再びベガは跳ね飛ばされていた。今度はベガの足元だった。重すぎる脚払いを
受けたかのようにベガはつんのめり、思い切り地面に両手をついた。そこに、
容赦のない三撃目が放たれた。
「ぬゥン！！」
　ベガは両手を地面についた体勢から、倒立の体勢で空高く飛び上がった。
間一髪！サガットの放った一撃により足元の地面が爆発した。
　尋常ではありえぬベガの体術であった。周囲の声に畏怖の響きが混ざる。
普段なら耳に心地よい響きであったが、今はベガ自身、軽い焦燥と、ある種の
期待を感じていた。　まさかここまでやるとは・・・
　しかし、虎は非情であった。
「ァイガー・・・・・・！」
　無防備なベガの視界の片隅から、何かが伸び上がってきた。

　ベガの胸元に、大きな何かが食い込んだ。
「ぬぉ」
　食らいつつも、全力で防御をしようと試みる。勢いを殺す自信はあった。
　が、それで終わりではなかった。
「お・・・おおおおおぉぉ！！」
　サガットの拳は止まらなかった。むしろ重みを増して、抉り噛み切るかのように
ベガの胴体を穿ち続ける。勢いが止まらない。
　しかも「たった一撃」であった。拳の勢いが、間断ない威力と痛みを与え続けて
いるのだ。
　危機の中で、しかしベガは己の喜びを感じていた。痛みは、不快ではなかった。
（ククク・・・流石！）
　この局面で、ベガは真の本気を出そうと勤めた。間に合うか・・・・
　そのとき。
「ブロウッッッ！！！！！！」


　気合をほとばしらせたサガットの拳の先端が、ついにベガの頭の芯を捉えた。
万全の威力が開放され、ベガの意識を一瞬断ち切る。周囲の空気も爆発させたかの
ような一撃であった。
　ベガの身体は空中高く飛ばされた。

期待ｼﾞｭｯ

帝王つええー！

文章は稚拙気味だが燃えシチュは頭の中にしっかり出来上がってると見た。
頑張れｼﾞｭｯ

この後起き上がりにＪ小Ｋ重ねて立ち小Ｋ、投げと中足下ｱｲｶﾞｰの二択だ。
端まで持って行ければ投げハメ重視で何とかなるぞ帝王！

あ、ＺＥＲＯか。






ﾊｧｰ

　見ていた周囲には一瞬の出来事であった。
　ベガが高みに上り、サガットに降り来たろうとしたそのとき、サガットの
不思議なアッパーカットが迎え撃つように上り、ベガをさらに高く跳ね飛ばした
のであった。
　不思議なと形容したのは、ムエタイを見慣れたタイの人々からすれば、あの
打ち方で威力を求められるはずがないという考え方があったためで――過去に
カエルアッパーや両足跳躍アッパーなどを試したムエタイ選手やボクサーが
居たが、果々しい戦渦は上げられなかったことを知っていた――しかしサガットの
放ったそれは、過去に見た見苦しいアッパーカットとは違った美しさと、
段違いの破壊力を持っていたのである。
　そしてそれは、ベガという悪魔を葬り去る一撃でもあった。
　サガットが一つ息をつき、周囲の人々の方を見やった時、喚声が上がった。
　普段は無表情のサガットの口の端に、かすかな微笑みが浮かぶ。
　・・・そのとき。




　――！！



兇気を感じた。
実際は、その危険から数メートルは離れていたが、兇気と表現してしまうほどに
危険な、危険すぎる「何か」が降ってきた。

　飛び退くように大きく離れたサガットの目の前に、空からゆっくりとやって
きたのは、ベガであった。
　ベガのはずだった。
（今、オレが感じたのは・・・こいつの、ベガのオーラか？）
（だが、このオーラは・・・）


「よくここまで追いこんだ。このベガを」
　人でない人が呟くような、そんな声であった。
　騒然としていたはずの周囲の歓声は、静まり返っていた。意識の死――気死と
呼ぶにふさわしい沈黙であった。
　サガットですら。
「サガット、貴様のような力を、我は求めていた。共にこい」
　ベガが語りかける。
　複数のベガに話し掛けられているような気分だった。
　サガットは答えた。
「・・・断る」
「是非もない返事よな。が、三度目は無事では済まさぬ。我と共に来い」

　サガットの拳が光った。
　同時にベガの拳も光る。数メートルの合間に、氣とサイコパワーが激しく
ぶつかり合い、空気が独特の気配に包まれた。
　じめつくような、負の気配に。
「・・・っ」
　予想外の事態に唇をかみ締めるサガット。
　体勢が十分なベガに相殺されるのを見越して、今の一撃には十分な威力を
乗せたはずだった。
　にもかかわらず、奴はそれを上回る力で潰したのだ！
　ベガの掌から、薄い燐光が立ち上った。
「貴様の『氣』は十分に練りこまれている。いるが、このベガが本気を出せば
こんなものだ。しかし、貴様の力に敬意を表して、我もサイコパワーの奥義を
以って応えるとしよう」


　ベガの体が浮いた。
　浮き、そして滞空した。
　周囲の空気を変質させ、腕組みをしてサガットを睥睨するベガ。サガットは、
ベガから醸し出される見えない重圧に耐えていた。
　遠く離れていた周囲の人間も、もはや生ける死人、否、逝ける死人と化していた。
　もはや肉体とか、氣とかの問題ではなかった。こいつは、本当に人間なのか!?
「行くぞ・・・帝王！」
　ベガの体が重い空気に包まれ、一瞬停滞した瞬間、流星の如くサガットに
向かって撃ち出された。
「サイコクラッシャー！！」

「むぅっ！！」
サガットは自らの全気力を集中させてベガの突進を受け止めた。
　激しい衝撃と摩擦。踏ん張った足が後ろに下がっていくのが解る。
　その中で、右手を前にかざし、回転するように高速で突っ込むベガの姿を、
サガットは意外にも冷静に観察できた。
　すでにサガットの腕には、焦げ目と無数の傷が彩られていた。シャツは
破れかかり、胸元がサイコパワーの勢いに少しづつ焦げていく。
　腕を解けば、一瞬の間に胴体を抉られ、今度は自分が空高く飛ばされることに
なるだろう。そして自分は戻ってこれない。
「我と共に来いィ〜〜サガットォ〜〜！貴様の背後にィ〜〜〜〜！
良いのか〜〜〜〜？ンン〜〜？」


　そのときサガットは気づいた。
　自らがベガの突進を防いでいると思っていたが、ベガが、その威力の向きを
絶妙にコントロールして、サガットの位置を大きく動かしていたのだ！
　サガット自身も、電車道のように地面をずらしながら受けているという考えは
あったが、今改めて見やる地面は、渦を撒き、曲線道路のように足道を形成し、
そしてサガットの背後には、気死して動きを忘れた人々がいた。
　サガットの顔に、焦燥の色が浮かんだ。
　ベガの動きが、加速する。




　不意に、遠くの空から、何かが降り立ってくるような、そんな音を
サガットは聞いた気がした。

sageﾁｬｲ

期待ｼﾞｭｯ

携帯からage

無職の俺が期待age

一度でいいから見てみたい

レイステージのスケボーの子がターンしてるとこ

一度でいいから見てみたい

ザジィの奥さんが脱ぐところ

俺はザジィのよりマーストリウスﾀﾝの奥さんが脱ぐところを（略

そんな君は今月のゲルエロス村でも見ておくといいだろう


ｼﾞｭｯ

　瞬間、ベガは間合いを離した。
　消えたと見まごう程の、瞬間移動であった。勢いをサガットの腕に残し、
サガットから数メートル離れた位置に立つ。
「・・・？」
　サガットは、ガードの姿勢のままベガを見ていた。腕から煙が立ち昇っている。
サガットの後方数メートルにいた人々も、ハッと我を取り戻す。
　ベガは、空を見ていた。
「フフフ。茶番はこれまで・・・・・・ようやく来たか」
　サガットもつられて空を見る。




　数機の飛行機が、ゆっくりとこちらに向かっていた。はるか高い位置に、
ポツリと見えるそれは、サガットの眼には３機と見て取れた。
　ベガからは、先ほどまでの重圧感は漂ってこなかった。サガットと最初に
出会ったときのベガであった。
　ベガは、サガットのほうを見て、静かに言った。
「アレが何か、わかるか？アレは、我を滅ぼすために差し向けられた
戦闘機よ。この場に、爆撃をする予定になっている」
「！」
「我が、情報を流したのだ。シャドルーのベガが、今日この場で軍事演習を
するとな。確認次第、必ずベガを殺せと」
「・・・・・・」

「我は死なぬ。サイコパワーがある。だが、貴様やタイの人間はどうなるで
あろうな。我がここで行動を起こしたのは貴様のためもあるが、情報網の整理と、
あるスパイの始末と、軍事機密のテストをするためよ。それはさておき」
　ベガが空を再び見やると、飛行機の翳が先ほどより近づいたように見えた。
まさか、本気で？
　ベガがサガットのほうを向いた。
「これが最後だ・・・我と共に来い。貴様が何のために我を狙うかは知らぬが、
おそらく取るに足らぬ者達に情でもほだされたのであろう？それなら、我と共に
来れば、貴様にタイの支配権を与えてやる。後はマフィアを潰すなり好きにすれば
よい」


　そのとき、空を切り裂く音が、ごく近くで聞こえ始めてきた。
　最初は不安そうに空を見ていた周囲の人々であったが、それが地上に近づいて
きたとき、不安に駆られた者からその場を後にし始めた。戦闘機は、本気なのだ。
　風の中でベガは笑っていた。邪悪に。
　サガットは叫んだ。
「何故だ！何故オレを引き入れる！殺すはずじゃなかったのか！」
「最初はな。だが同時に、貴様に利用価値を見出した。
貴様のその力、普通の人間でありながらそれを超越している。貴様の力ならば、
我のサイコドライブ計画の補助的役割を担うことも不可能ではない。来い！」
「サイコドライブ計画・・・・・・だと」


　ついに戦闘機が飛び来たってきた。
　通り過ぎた高度は、サガット達の居るところから100メートルほど上であろうか。
耳を劈くような音が風を巻き起こし、しかし離れた位置にあるベガの声は、
哄笑と共に朗々と響き渡った。
「サガット！貴様の手の届くところに我を見定めよ！貴様の怒りを我に与えよ！
さもなければ、貴様が死人と化すのみぞ！」

　ベガの周囲が、重苦しい雰囲気に包まれ始めた。
　その潮流は、サイコクラッシャーを放ったときのそれだった。力の奔流が
ベガを地上十数センチの位置に浮かび上がらせる。
　そして
「フｫォォォォ！」
　ベガの右手に力が集まり、一つの球となる。
　が、それはさらに収束し、より重く、より充実した「力」となって手のひらに
収まった。さながら、重力の塊にも似ていた。
　戦闘機は、７０メートルの位置にいた。照準のための、赤い信号が明滅している。
「見よ、サガァァット！」
　ベガの手が、大きく振られた。
　振られた先から、力の塊が飛んでいった。戦闘機に対してのものではなかった。
そのまま進めば、寝釈迦像の額に直撃するはずである。
　直撃した。次に起こるのは破壊だとサガットは思った。
　寝釈迦像は、無傷だった。
「！？」
　力の球は、寝釈迦像の額の一点、眉間のチャクラのある位置に収まり、
そしてそれは、サガットが思いもしなかった現象を起こした。

　起き上がる。
　百数十メートルの寝釈迦像が起き上がる。
　最初はゆっくりと。
　徐々に大きく、力強く、禍禍しく。
　サガットのはるかな高みに頭が存在し、しかし寝釈迦像は、上半身を起こした
ままだった。
　ベガの声が、遠く聞こえた。
「ハッハッハッ！　　ゆけい！」
　目覚めて間もない子供があくびをするように寝釈迦像の口が開き、
そこに薄紫色の光が集まったと見たとき、寝釈迦像は己の頭上高くに閃光を
吐き出した。

　戦闘機に乗っていたパイロットは、混乱していた。
　スパイとして潜入捜査をし、ようやく待ち望んだベガ抹殺の指令を受けた。
しかし、地上のベガを発見してナパーム弾を投下しようとしたとき、目の前に、
巨大な仏像が身を動かしてきたのだ。
　顔を、こちらに向けている。視線が合った。
「M-1よりM-2、M-3へ！応答せよ！」
　必死の通信――しかしその通信は、寝釈迦像が動いた瞬間、動作不能に陥った。
　同時に、重苦しい雰囲気が空に満ちた。
　邪悪で、身を縛り付けるような、重い空気が。
　このとき、この辺り一体をスキャンしていたアメリカの通信衛星は、すべて
作動不能に陥ったのである。ベガのサイコパワーが、仏像に施され、増幅した
結果の産物であった。
　そしてそれは、戦闘機のパイロット達にとって、恐怖に裏打ちされた
確実な死の宣告であった。
「ナッシュより、Ｍ-２、Ｍ-３へ！応答せよ！！」
　パイロットの悲鳴にも似た声が、キャノピー内に響き渡る。
　――そして。
「・・・う・・・・・うわぁぁぁぁ！！」




　仏像の放った閃光は、地上５万キロに位置するシャドルーの軍事衛星を経て、
目標の数だけ狙いを絞り、命中時の誤差を十分に把握し、均等に威力を調整した。
　その間、１０００分の１秒。
　三つの光が、地上近くをマッハ１弱で動き回る３機の戦闘機に、
秒速２万メートル以上の速さで放たれた。

ゼロ３やね

料理漫画として微妙なエロを混ぜたのがウリで、作者が天然なのか
狙ってやってるのか分からないから楽しめたのに、アシスタントが突然
「狙ってやってます。２ちゃんでは大漁です。ﾌﾟｯ」と暴露してしまった、と。

MMRの作者が、「こんな事起こるわけねーだろ、ﾌﾟｯ　釣れた、釣れた」と
言うようなもんかと。


味の助のマンガのキャプチャー画像

幼女：美味しい汁がピュピュて出てくる！
http://youchien.jpn.ph/cgi-bin/imgbd/src/1067996852151.jpg
http://l-c.hp.infoseek.co.jp/mirror/110510.jpg

顔射
http://up.isp.2ch.net/up/b6de60d81657.jpg

親子丼（作者の宗田と馬鹿アシスタントは、マンコを連想させるように描き込んでいる）
http://cham.dyndns.org/list/source/up693.jpg

編集＆再構成
http://youchien.jpn.ph/cgi-bin/imgbd/src/1068118866783.jpg

何が狙いだ？
ってか誤爆？

　轟音と爆炎。
　空中に、三つの赤い雲がかかった。
　突如地上から空へ上ろうと混乱の兆しを見せた三つの戦闘機は、登ろうとした
空の向こうより、光の槍を投げ与えられたようであった。
　貫かれてわずかな間をおき、戦闘機は連続して爆発した。戦闘機部隊は一度の
攻撃を出す間もなく、全滅した。
　燃える空を見つめるサガットに、ベガの含み笑いが聞こえて来た。
　声のした方を向くサガット。
　しかし、すでにベガの姿はそこにはなく、サガット一人が取り残されていた。
それでも、ベガの声は空間の中に響いてきていた。



「また会うのを楽しみにしているぞサガット・・・・・・貴様は来る・・・・・・
来ねばならぬのだ・・・・・・貴様の胸にある傷・・・・・解決する手立ては
見つかったのかな・・・・・価値ある死に場所が欲しいのならば、来るが良い・・・
・・・」



　サガットの胸元のシャツは、サイコクラッシャーを受けた際に大きく破れ、
そこから袈裟斬りの如く、分厚い傷跡が表面を縫っていた。
「・・・・・・」
　サガットの過去に、ぬぐい難い「恐れ」と「怒り」を植え付けた、傷跡。
　傷跡の恐れを拭いたくて、死に場所を求めて、正義の名を隠れ蓑に、死地へ
飛び込んだのか。
　抑えきれぬ怒りの発露の、とば口を。
　サガットは、ベガの気配が立ち去った後も、そこに居続けた。

　話は終わった。
　サムチャイは、静かな面持ちで聞いていた。料理はやや冷め気味であった。
　話し終えた友人は、自分の咽が渇いているのに気づき、グラスを一気に干した。
「俺は、あの時あの場にずっといたんだ。あの場面は今でも忘れられないよ。
次の日、新聞やニュースを見てみたけれど、仏像のことも含めて、何も書かれて
なかった。誰も信じちゃくれなかったけれども――――。
　ベガの声は、今でも覚えているよ。でも、それよりも、帝王――サガットが
ずっと一人で佇んでいたのが、一番記憶に残ってる」
「それで、サガットはどうしたんだ？」
「解らない。次の日から、サガットの姿をみることはほとんどなくなったよ。
でも、同時にタイの犯罪組織の数がぐっと減って、平和になったのもその頃から
だった。みんな、帝王のおかげだって口にしていたよ」

　サムチャイは、サガットの心中を想像してみようとしたが、上手くいかな
かった。
　正義感に突き動かされた、とも言い難い行動であった。むしろ、己の力の
発露を持て余しているというか・・・ありていに言うなら、怒りに任せて死に
場所を求めていたようなイメージが浮かんだ。
　そのこころの裏にあったのは、勝利への渇望か、それとも・・・
「サガット自身、過去に一度敗れているとも噂されているしな」
「！」
「帝王通の間では有名な話だよ。サガットの胸の傷、アレをつけた日本人が、
サガットをかつて敗北させたらしい。まあそれ以上のことはわからんがね」
「・・・そうか」
　帝王といえども、無敵というわけではない。
　いつかは、負けを知ることがあるのかもしれない。そんなことを思わずには
いられなかった。
　そしてそれは、今のサムチャイ自身にも言える事のような気がした。
「サムチャイ・・・・・・本気で戦うのか？」
「私は・・・・・・わからん。ただ、話を聴きたかっただけなのかもしれん」
「まあ、それならそれでいいけどな。体、大事にしろよ。ワインご馳走さん」　　
　友人は席を立ち、別れの挨拶とともにホテルを出て行った。
　サムチャイは、まだ考えていた。

　ホテル出立の日。
　明け方の暗い内より、サムチャイは入念な準備をした。
　氣を練り、かつてないほどに集中したシャドーをし、そしてワイクルを踊る。
　ワイクルを踊るサムチャイの表情は、かつてのサムチャイにあった、後戻りの
無い思いが生み出す雰囲気に包まれていた。




　――負けたら終わり。俺は死ねない――
　心気を整え、ただ、勝ちを祈念する。

　弟妹達や、ライバルたちの顔が思い浮かんだ。
　これが、自分の最後の戦いになるのかもしれないという思いがあった。
　サガットを倒し、万人に実力を認めさせ、チャンプとの大舞台に立つ。
　そこでの勝利と、莫大なファイトマネーを手に入れ、俺は引退しよう。兄弟達
の待つ、タイの家へ帰るのだ。
　ワイクルを終え、一つ息をつき、服を着替え、ホテルを発った。









　やがて、タクシーの先の道に、石畳の舗装路が現れてきた。
「ここで良い。止めてくれ」
　タクシーを降り、石畳の道の先に思いを馳せる。「帝王」の棲家が、この先に
あるのだ。
　サムチャイの拳から、かすかなオーラが立ち上る。
　サムチャイにとって、最後の戦いが始まろうとしていた。

うおー！ついに直接対決来たかー
早朝更新乙

この小説を「Ｓａｍｃｈａｙ　Ｆｉｎａｌ」と名付けよう

>>158
サブタイトルをつけるとなると、
Ｓａｍｃｈａｙ　Ｆｉｎａｌ　-膝頭の果てに-
辺りか？

ttp://nanashiyasan.web.infoseek.co.jp/htm/diary/200311.htm

ttp://moe.product.co.jp/product/ib/ib_top.htm
どのような展開と結末を迎えるかは『お兄ちゃん』次第っ！！

age

　石畳の道を300メートルほど進んだところで、両側の林が広く切り開かれた。
　その周囲は大きく拓かれていた。それほど遠くないところから、河川の音が
聞こえる。
　草木の匂いの中に　大きな館はあった。
　平作りの家で、門の両側から150メートルほど白塗りの壁が延びている。
その壁の向こう側に、広間を挟んで建てられたと思しき二階部分が見える。
年月を経たそれは、住人の歴史を伝えて久しいもののように思えた。鉄門の
高さは五メートル、幅は、２メートルあった。

　サムチャイは一つ息をつき、門を叩いた。
「すまない、サガット氏はご在宅か！」

　・・・

　帰ってきたのは、反響音ばかりである。
　静まり返った辺りの雰囲気に、サムチャイは言い様の無い不安を覚えるのを
感じた。が、ここで引き下がるわけにも行かない。
　なおももう一度叩こうとしたとき、
　



　――入りたまえ




「・・・！」
　扉の向こうから、低い声が聞こえて来たような気がした。
　圧倒感はあるが、威圧するような口調ではない。来るものは拒まず、の
雰囲気である。
　ただ、それが人の声であるかどうかの確信は、サムチャイにはなかった。
　空耳かもしれない。


　それでも、意を決した。
　重い扉を開ける。
「・・・」

　扉の向こうは、意外なほどに何もなかった。
　奥まった位置に大階段があり、そこから屋内の二階に続いていたが、それ以外は
何もない。
　広間というにも殺風景な場所であった。広さは、サムチャイの居る位置から
左右に１００メートル以上、奥にも数十メートルは伸びている。


　中庭にも似た場所であった。夕暮れ近い青空が上に見える。
　日に照らされた床のあちこちに、削れたような跡や、かすかなシミ等が
残っているのを見つけた。
　石畳の床は、きれいに舗装されていたが、この場所を使わなくなってから、
結構な年月が経っているようだった。しかし、辺りに広がる一種の「気」が、
サムチャイに、ここで行われることの予感を感じさせていた。


　誰もいない雰囲気の中、サムチャイが辺りを見渡すと、
「・・・・・・ムエタイの戦士か・・・・・・」
　遠い階段の上から、一つの大きな影が、サムチャイの方を見つめていた。

　サムチャイの予想より、大きな男であった。
　肉体的には、サムチャイより頭一つほど高いぐらいである。サムチャイも
かなりの長身だから、サガットの身長をみてもそれほど違和感は感じない。
しかし、サガットを大きく見せている要因は、単に身長の差や体格の大きさ
だけではないことを、サムチャイは実際に見て感じていた。
（・・・長年の鍛錬と、気力の差か・・・）

「何の用かな？」
　サガットは、羽織った緋色のガウンの裾を風になびかせながら、高みより
サムチャイを見つめていた。
　もう60歳近いと思われていたが、精気に満ちたその姿には、老いのかけらは
見あたらない。黒い眼帯を着けたその姿には、歴戦の風格さえ感じられた。
　サムチャイは、門の傍に荷物を降ろし、サガットに向かって言った。
「立ち合いたい」



　間をおいて、サガットが応えた。
「ほう」
　その後の言葉はお互いから出ることなく、無言のまま、天蓋を映す中庭には
黄昏前の風が吹き付けてきていた。
　サガットがゆっくりと降りてくる。

「・・・」
　サムチャイは、門から離れ、中庭の中央に向かって歩を進める。
　ただ、気力を充実させることだけを考えていた。同時に、一つのかすかな
思いが胸のうちにあった。
(俺は、ひょっとしたら、何かとんでもない事をしようとしているのでは
ないだろうか？)


　サガットが階段を降り終え、サムチャイから６メートルほど離れた位置に
立った。
　サガットが訊ねた。
「名は？｣
「サムチャイ・トムヤムクン」
　サガットの眼が、少し細まったようだった。
「ふむ。昔に聞いた名だな。無敗のままチャンピオンを追われたムエタイ戦士に、
サムチャイという男が居たが、君か？｣
「そうだ｣
　サガットは少し考えたようだった。
　そして、
「・・・いいだろう。相手をしよう｣




　サガットはガウンを脱ぎ捨てた。
　それと同時に、サムチャイはサガットの身体に感嘆の念を抱かずには
いられなかった。
　気圧されたという気持ちが真っ先にあった。
（これは・・・これが、これが『帝王』か）

神ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━ !!!!!
続きを！！！

ついに開幕かー
俺だったら様子見でバックステップで牽制振ってマットロンとか

いやいやバックステップするぐらいなら
不退転の決意で来て立ち会う意味が無い。
両者動くに動けない、と見た。

やべぇ．．．超おもしれぇ。

>169
ゲームの話にしても小説の話にしてもちとひよりすぎだな

　　　　　 *　　※ ☆ 　 ※　※ 　 ☆ ※　　*
　　　　 *　 ※ ☆　 ※ 　 ※ 　 ※ 　☆ ※　 *
　　　 *　※ ☆　※ 　 ※ ☆ ※　　※　☆ ※　*　　　　　　
　　 *　※ ☆ ※　 ※ ☆　　.☆ ※　 ※ ☆ ※　*
　　*　※ ☆ ※　※☆　　　　　☆※　※ ☆ ※　*
　　*　※ｷﾀ━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━ !!!※　* 　　　
　　*　※ ☆ ※　※☆　　　　　☆※　※ ☆ ※　*
　　 *　※ ☆ ※　　※☆　　.☆※　　※ ☆ ※　*　 　
　　　 *　※ ☆　※ 　 ※ ☆ ※　　※　☆ ※　*　　　
　　　　 *　 ※ ☆　 ※ 　 ※ 　 ※ 　☆ ※　 *
　　　　　 *　　※ ☆ 　 ※　※ 　 ☆ ※　　*

っとまだ途中なのかよｗ

期待age

ﾃｨｰｶｳするぞ
ﾃｨｰｶｳするぞ
ﾃｨｰｶｳするぞ
ﾃｨｰｶｳするぞ
ﾃｨｰｶｳするぞ

　半世紀を過ぎたロートルだという先入観はあった。
　が、目の前に立つ「帝王」は、そんな評価を打ち消すに足る肉体と気迫を
サムチャイに見せ付けていた。

「―――」
　二メートル以上の肉体に翳りはなく、筋骨は今こそ全盛期だと思われるような
鍛えられ方であった。身体の色艶・大腿四頭筋の筋目の張り・大胸筋の質量幅、
どれもが不断の熟練の証だ。
　しかしそれ以上に、身体をうっすらと覆うオーラは、無差別に他者を
はねつける闘気ではなく、不動の山を思わせる、大きな気力に満ちていた。
　来る者を拒まない、真の一流としての存在「帝王」と呼ばれる者の在り方を、
サムチャイはサガットに見出すことができた。　


　それゆえに、サムチャイは悟った。
　サムチャイも一流なればこそ悟れたのかもしれない、素直な気持ちだった。
（今の俺では勝てない。もしかしたら、以前の俺でも・・・）

「・・・・・・」
　だが、もう一つ、おそるべきことをサムチャイは考えた。


　いや、普通に考えれば、恐ろしくも何ともない考えであったが、
そのときのサムチャイには、あまりにも思い上がった思想であり、
「畏るべき」思考であった。


（でも、なんとかなるんじゃないのか。いや、何とかする。しなければならない）　
（俺は勝つ。必ず）
（やらねばならない。必ず）



　サムチャイは、手首のバンテージを締めた。
（――勝つのだ）

　サムチャイが構える。ゆっくりと「氣」を集中する。
　サガットは特に構えることなく、泰然とした態度で臨んでいた。


　空は、緋色に染まり始めていた。風の強さに、雲の流れが速くなる。
　サムチャイの身体に、気力が満ちた。
「マットロン！！」
　拳圧と共に、氣弾の一撃が放たれた。


　マ・トロン・デュ・サロップ（頭部急所への一撃）――
　氣弾とは、離れた相手に集約したエネルギー塊を撃ちこむ、強力な一撃である。
　グレートグラップルの中で得た、ライバル達との絆の証であった。サムチャイが
自らの技にこの意を与えたのは、適にして妙であると言えた。
　


　サガットは、右手を上げた。
「ふん！」
　サガットの呼気とともに繰り出された一撃の前に、マットロンは相殺される。

　
　が、それは予想済みだった。サガットが次の体勢に移るより早く、素早く
サムチャイは近づき、サガットの左足へ重いローキックを放った。
「――――」
　鈍い音と共に、サガットの腿に蹴りが食い込む。
　サガットは一歩後ろへ引いた。


（いける。通じる）
　体重をそのまま脚に乗せ、サガットの右腿へ左のローキックを放つ。
　サガットは右足を上げてブロックした。サムチャイは間髪いれず、体重の
乗っている左足軸へ素早くローを放つ。サガットの動きが止まった。
（ここで押しきる）
　動きの止まった傍から更に変化を極めて行く。
サガットの防御ゾーンを、サムチャイの意図する場所へ巧みに誘導しながら、
攻撃を叩き込んでいく。


　脚部へ、腹部へ、頭部へ。流れるように拳足を打ち放つ。
　サガットは防戦を強いられている。

　見た目の有利さとは別に、サムチャイは全力にして必死であった。
　兎にも角にも、この「帝王」を負かす。そして代わりに、自分がチャンピオン
への挑戦権を得る。俺の、最後の戦いだ。


　サガットの眉間に皺が寄る。何を思っていたのか。
　その眉間に向かってサムチャイが右肘を飛ばす。
　サガットがそれを受け止めた瞬間、サムチャイは鋭く踏み込み、伸び上がり
ながら爆発的に膝を突き上げた。
　サガットの腹部にめり込む。
　サガットは無表情のままだ。
「ﾊｧｰ・・・・・・！」
　サムチャイは歯を食いしばる。蹴圧を込める。
　筋肉の張りとバランスが噛み合った。爆発のタイミングが極まる。
　一気に力を放つ。
「――ぬっ」
　サガットの表情に、初めて苦痛の色が見えた気がした。
「ティティティティティーカウコーン！」

　一見無理な体勢から、強烈に打ち抜いた。
　ムエタイの常識では有り得ぬ必殺技であった。零距離から身肉にめり込んでいく
膝の勢いに耐え切れなくなったかのように、サガットの体が激しく吹き飛んだ。
　吹き飛び、サガットは片膝をついた。
（――！）
　変形の肘と膝の同時攻撃・パップソークカウからの、超近距離の強化変形
跳び膝蹴り・超ティーカウコーンだ。サムチャイの切り札の一つであり、
公式試合では封印している技の一つである。


　この局面で、サムチャイは一気に勝負に出たのであった。長引かせては
いけないという思いがあった。
　手ごたえは、いつものサムチャイならば十分のはずだった。
　サガットの様子に、変化は無い。
（・・・・・・）　

　　　　　　　　　　　　　 　　,!!!!!
超ﾃｨｰｶｳ ｷﾀ━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━ !!

hosyu

あげ。いつも楽しみにしてます。

「ティティティティティーカウコーン！」

「・・・今のは、中々だったぞ」
　サガットが、口を開いた。
　賞賛の言葉であったはずだった。

　しかし。
「続けないのか？」
　冷ややかな一言であった。無感情とも言える。
　そしてそれは、サガットの静かな怒りの発露であった。神聖たるべき
己の戦いの場に、不用意に踏み込んできた不届き者への
　サガットは一つ胸元を払うと、悠然と立ち直り、そしてサムチャイは、
直ぐに攻め込むことが出来なかった。躊躇った。


　サガットは、低すぎる声でサムチャイに語りかけた。　
「サムチャイ。貴様は、何をしにここへ来た」
「なん・・・だと」
「今の貴様からは、心身と気概の衰えしか感じられぬ――――端的にいうなら、
『やる気』のなさというべきか」
「なっ」

　サムチャイは、やる気のなさという一言に怒りを覚えた。
　が、その一言に込められたサガットの怒りは、サムチャイの、余人の思う
以上のものがあった。


　サガット自身への、ある種の侮辱。
――侮辱とは、対する相手に対する思い上がりの現れである。


　サムチャイの戦いに際する姿勢の甘さへの、苛立ち。
――苛立ちとは、煮えきらぬ態度を取る者への想いだ。


　生半可な功名心を求めて闘う者への、蔑み。
――蔑みとは？もはや語るべき余地も無いこと。



　それらが見えない雰囲気となって、サムチャイの怒りの発現、発言を許さない。
　サガットの遣る瀬無い燻りが、獣の威圧感となってサムチャイに沁み寄る。

「突きも、蹴りも、貧弱にして児戯・・・
　氣の練りも甘い・・・・・・ただ出せばいい、戦って倒せば良い・・・・・・
そういう気概に満ちているのが目に見える・・・・・・。アレで、私を倒せると
でも？」

　・・・サガットの背中の空間に、歪みが生じ始めた。
　サガットの気迫が、胸の傷跡を赤く光らせ、耐えがたい重圧と共に、大きく
　膨れ上がっていく・・・
　



「最高の力を出せ・・・これ以上、下手な手加減をしたら、生きては帰さん！！」
「ッッ！？」

　手加減？俺が？
　突き蹴りが甘い？そんなはずはない。
　氣の練りがぬるい？俺の一撃に、いつだって迷いはない。　
　超ティーカウコーンには万全の威力を乗せたはずだ。それを手加減している？





　俺が？
　何故？

　
　・・・いくつもの考えが、かすかに頭をよぎった。
　答えは、ある想いと共に導き出された。


（・・・俺は、俺自身を弱くしていたのか？十年間も）
（気づかないうちに、惰性の中で、俺は俺をやめていたのか？）
（サガットは、十数年以上の間、何も変わらなかった。俺が、変わり過ぎた？）
（強くなることよりも、弱くならないことを考えるべきであったのか？
　そうなのか？）





　サガットが近づいてくる。サムチャイは一歩下がる。
　サガットが歩みを止める。サムチャイは尚も下がった。

（俺は負けられない。俺は死ねない）

　サガットの足元から、見えない圧迫感が立ち上る。
　拓けた天蓋から射す光が、サムチャイの足元にサムチャイの影を落としていた。
　あまりにも薄く、頼りない影を。





（おれは）

素敵ｽｷﾞだよおい

　サガットの身体が一足にサムチャイへと飛び掛かった。
　サムチャイはとっさにガードする。しかしすべてを食い破る勢いで
躍り掛かって来たサガットの一撃は、膝の形を取ってサムチャイのガードに
食い込み、そして破壊した。

「！・・・」
　サムチャイの足元から、片目の虎がサムチャイを見つめていた。
　虎が伸び上がろうとした刹那、避けられぬと言う考えが浮かび、しかし
サムチャイは、ただただ生きることを祈念した。
（死ねない。戦えるはず）
　そんな思いが、サムチャイに逃げる手段を模索させた。
　大きく跳び退く手立てを選択し、サムチャイは動こうとした。
　しかし、無謀な試みだった。
「無駄ッ！　　　Genocide！！」




　倒さずには居れぬ、怒りのオーラに包まれたサガットのアッパーカットが、
跳び退った瞬間のサムチャイの胸に食い込んだ。

　筋骨が爆ぜた。
　咽の奥に得体の知れないものが湧き上がってくる。
　こぼれ落ちる。
「・・・ぐぷっ」


　生死を分かつ一瞬だった。
　サムチャイの胸に食い込んだアッパーカットは、十分な威力でサムチャイを
穿ち、引き裂く勢いで食い込んでいく。
　サムチャイの胸に、大きく真っ赤な、烙印が刻まれる。
　やけつくちからが。
（ああ・・・）


　抉れる。すべてが抉れる。
　肉が裂ける。骨が裂ける。
　心も。



　大きく吹き飛ばされる。足元に、地面が見える。

　―――。



　意識すらできぬ極限状態の中で、サムチャイは着地を決めた。
　胸が激しく熱い。最初に手合わせした位置から、すでに十五メートルは
離れていた。
　目の先にサガットが居た。呼気と共にサガットの両腕にまといつく闘氣。
　それにつられるように、サムチャイも呼気を極める。腕に力が宿る。
　ライバル達との絆。友との修練。


　サガットに集う氣勢が、サムチャイのそれを凌駕する。
　焚き火と発電炉の違いにも似た、集氣の質量の差。
　それでも、サムチャイの拳からは、氣砲・マットロンが打ち出された。
　そこそこに奇麗な、儚い一撃が。




　サガットの構えからは、他を圧倒する勢いとともに、サガットの両腕が
サムチャイに向けて大きく突き出された。
　サガットの総身に集った氣勢が、その一点より迸る。
　怒りのエネルギーの爆発。
　質実を兼ね備えた、破壊の一撃。
「タイガーキャノン！！」

　　　　　　　　　　　　――

　　　　　　　　　　　　一瞬の狭間の中で。
　　　　　　　　　　　　サムチャイは、その一瞬の中で、少年だった。

　　　　　　　　　　　　目の前に顔の無い義父が居て、同じように無貌の母親が
　　　　　　　　　　　　居た。
　　　　　　　　　　　　その隣には、やはり顔の無い妹が居て、見ず知らずの
　　　　　　　　　　　　弟が二人いた。
　　　　　　　　　　　　いつまでもその風景が変わらなかった気がした。ビンで
　　　　　　　　　　　　殴られた記憶のみだ。









　サムチャイのマットロンが、サガットの氣勢に掻き消された。

　　　　　　　　　　　　サムチャイは、その一瞬の中で青年だった。
　　　　　　　　　　　　顔の無い両親が居なくなって、顔の無い子供達が残った。

　　　　　　　　　　　　ビンの代わりにやってきたのは、肘や脚で殴られた記憶
　　　　　　　　　　　　ばかりだった。血の味がした。
　






　サガットの氣勢が、サムチャイの顔面に迫った。
　巨大な一撃は、サムチャイの上半身を覆った。

　　　　　　　　　　　　――


　　　　　　　　　　　　サムチャイは、その一瞬の中で――だった。
　　　　　　　　　　　　――のない――が3人――いたようなきがする。
　　　　　　　　　　　　グレート―――にでて、――――とであい――――ｼﾞｭｯ







　サムチャイの顔面を、灼熱が走る。
　サムチャイの脳髄に、衝撃が叩き込まれた。

　　　　　　　　　　　　　　――は――――
　　　　　　　　　　　　　　――――チャンピオンになりました！
　　　　　　　　　　　　　　――――ﾊｧｰ




　サムチャイの身体を引き裂く、サガットの氣勢。
　サムチャイの身体が、紙細工のように舞った。





　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　ｼﾞｭｯｼﾞｭｯｼﾞｭｯｼﾞｭｯ
　　　　　　　　　　　　　　ﾊｧｰﾊｧｰﾊｧｰﾊｧｰ



　　　　　　　　　　　　　　ﾏｯﾏｯﾏｯﾏｯ
　　　　　　　　　　　　　　ﾃﾂﾃﾂﾃﾂﾃﾂ





　　　　　　　　　　　　　　ﾜｧｰ

「――ﾜｧｰ・・・・・・」
　虚実は一致した。
　すべてが砂のように崩れ去った。
　それでいいとサムチャイは考えた。やっと、楽になれる。



　――何から？



　しかし、自らは気づかぬ無意識の中で、サムチャイは未練を残した。
　それは、サムチャイが最も大切にしたものではなかった。



　サムチャイが、最も苦楽を共にし、最も近い距離にあったものが、傍らに残った。
　ムエタイという名のものが。

>>197
不覚にもﾜﾗﾀ｡

ｼﾞｭｯ

サムチャイ

イ�`

ｺﾞｿｺﾞｿ
↓

…ﾊｧｰ

　
　――――。

　サムチャイは石畳の入り口付近で目覚めた。
　外はすでに夕暮れ時だった。どこをどう通ってきたのか解らない。
　手には荷物があり、手足は重かった。
　胸に触れると、生暖かいものが感じられた。
　触れる。
「・・・・・・」
　赤い血。焼け付く痛み。
　脇腹から肩口に、袈裟斬りの如き大きな傷跡が、サムチャイの胸に刻まれていた。
その傷跡を覆うように、薄く包帯が巻かれていた。
　自分で巻いたものだろうか。
「・・・・・・」


　血と包帯の糸くずがついた手に構うことなく、サムチャイは荷物を持って
石畳の道を後にする。
　自分は負けた。その事実のみが今のサムチャイの脳裏を閉めていた。
　その事実のみが。
「・・・アー」
　一声つく。耳を傾ける者は誰もいない。
　

　日は暮れる。
　誰もいない。



　ただ歩く。
　当ても無く。どこまでも。


　ムエタイと戦いのやり取りのことしか知らない。それ以外は不要だ。
　それ以外は、不要。



　それ以外は、不要。

　街道をひた走るタクシーの中で、ムエタイ協会から派遣された二人の男女が、
サガットの館への道を急ぎつつ、田園風景を眺めていた。
「ん・・・おや？」
　口髭の男が、何か見つけたかのように、窓の外をしきりに覗いた。
　タクシーの運転手がバックミラー越しにそれを見て、
「お客さん、何か見えましたか？」
「ん？いやね、一週間前にバンコクで会った、私の知り合いらしき男が歩いて
いたような気がしてね。気のせいだったらしい」
「それにしても、今日は『帝王』の館に行く人が多かったな。と言っても、
お客さん方で三人目ですがね」
「ほお。一人目はどんな人でした？」
「ん・・・ムエタイ選手だったかな？昔は『帝王』の館を訪れる選手も多かった
ですけれどね。いまどき珍しいと思ったもんですよ。でも、まあ、身の程知らず
だと思ったもんですよ」
「ハハハ。全くだ」

　タクシーの中で会話は弾み、その傍らを通り過ぎた男は、あても無く
歩き続けていた。




　心の壊れた放浪者のように。
　誇りある気概を失った戦士のように。
　刻むべき記憶を忘れた敗北者のように。


　黄昏に背中を押されつつ――――












　サムチャイは、自分の闘いと敗北以外の、すべての記憶を失った。
　

（第一部・終）

改行多すぎ馬鹿の見本

長編予定なの？お兄ちゃーーーーんッ！






ﾜｧｰ

第ニ部、楽しみにしています



ｼﾞｭｯ

ttp://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1069040738.jpg

キングの技のトップベノムとアンダーベノムってまさか・・・。

誰よ、このウンコ原画マン

第二部開始までにぜひ一度サムチャイVSサガットをやってみたい！




ｼﾞｭｯ

ｼﾞｭｯ

ｷｬﾉｫｫｫｫﾝﾝage


ｷｬﾉｫｫｫｫﾝﾝ

只で見せてもらってるもんにいちいちケチつけるのも無粋な訳で。

神の奮起に期待してage。

ああーどっちに感情移入していいかわからねぇー
とにかく期待

第２部に期待。
負けるなサムチャイ！
ｼﾞｭｯの心を胸に秘めて！

ﾊｧｰ

ageｻﾏｿｰ

サマソかよ！！

デヨッ

りーよこーｳｨ〜ﾝ

agechay

ageﾊｧｰ


ｼﾞｭｯ

コラァ！サムチャイ！
気合じゃ気合！もっと気合入れんかい！

ttp://www.pumpkinnet.to/ranking/words/
「ティーカーコーン」

それはもういいつーの

今更だけどこのゲームって本当に楽しいな。
出た当時はあんまやらなかったけどこのスレ見て
ハマってサントラやビデオまで買っちゃったよ。
でもいまだにサムチャイで牛が出せない…ﾊｧｰ

♪ﾎﾞﾝﾖﾖﾖﾖ〜ﾝ

ビデオみてえ・・・nyで手に入らない？

むりぽ

ｼﾞｭｯ

「サムチャイにーちゃん、遅いね」

「・・・・ねえ、サムチャイにーちゃん、戻ってくるよね？」
「あったりまえだろう、オレたちと約束したじゃないか。
　拳法教えてくれるって・・・サムチャイにーちゃんはウソつきじゃないよ。」
「・・・そーだよね！」

×拳法
○ムエタイ

セバのガロンEDか　懐かしいなw

「懐かしいサムチャイ・・・
　どこで何をしているのかしら・・・」


その頃サムチャイは、
闇と戦っていた。
かすかに残った良心にしがみつきつつ・・・

ドノヴァンＥＤだっけ？

>>237
闇サムチャイ？

あー、俺もタイ人の返り血を浴びすぎてサムチャイになれたらナー。

ｼﾞｭｯ
ｼﾞｭｯ
ｼﾞｭｯ
ｼﾞｭｯ


ﾊｧｰ

闇サムチャイ　→　ソムチャイ

打撃のほかに組み技も達者。

小説神はどうしたんだろう？

この前溝口危機一髪やった
スーファミなのにすげえ出来が良い
操作感違和感なし、やたら高度な連続技練習モードとかあるし
でもサムチャイ他キャラが削られてストーリーモードのちょいキャラに
代わりにチェルノブ使えるのは良いけどなあ、残念。

>>243
まあじっくり待とうじゃないか。

>>244
サムチャイがいないということで、購入を控えていたが、
面白いならやってみようかな。今なら安く手に入るだろうし。

>>245
まあスーファミにしてはって事で
本家ＦＨＤ＞＞＞＞＞ＳＦＣ版スト2＞＞溝口＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞ＳＦＣ版餓狼
って感じ
安いなら買うべ

あれは表題通り溝口が主人公のゲームだからなー。
練習モードやりまくった記憶あり。

あのゲームは連続技練習モードが
本人口調なのがスバラスィ。

小説神、餓狼伝好きっしょ？
かなりにおいがする。

溝口はむしろチェルノブゲー。

赤城ミサイルsage

はしご蹴りage

ゆーめーになるｼﾞｭｯ！

　――少年のサムチャイは、ジムに居た。


　外では、長く雨が降り続いている。ジムの中に、雨に打たれた草木の匂いが
漂ってきた。
　外と地続きになっている漆喰塗りの壁には、古ぼけたピンナップや怪しい
ヌード写真が張られ、壁の隅にはワセリンや汗の匂いが凄まじい。グローブ
などの器具は、それなりに丁寧な扱いを受けて一ヶ所にまとめられているが、
そのほとんどすべてに、年季と血と汗の痕跡がある。

　申し訳程度に取り付けられた屋根の下、サムチャイ以外の子供達が
トレーニングをしていた。
　掲げられたキックミットに一心不乱に打ち込む者、スクワットを延々と
繰り返す者、リングの上でスパーリングをする者・・・・・・


「さあこい、サムチャイ」
　サムチャイの隣に、頭の薄い男が、ミットを持って立っている。
　

　サムチャイと呼ばれた。自分の名前だろうか。
　だが、そんなことはどうでもいい。やるべきことをやろうと思った。

　サムチャイは、拳足の感触を確かめると、蹴りを放ち始めた。
　こうしている間は、嫌なことを忘れられる。
　こうしている間が、一番没頭できた。

「回転アップ！思い切り打ち込め！」

　打つ、打つ、打つ、打つ。
　金のことを思った。幸せを思った。
　家族の顔が浮かんだ。目に見えない枷を感じた。

　更に打つ。激しく打つ。
　力を求める。暴力に負けたくなかった。
　圧倒的な何か。制圧する感触。

　そして、自由。


「こい！」
「ｼﾞｭｯ！」


　軸足と体勢のバランスが最高の力をはじき出す。
　ミットを持っていた男の身体が、大きく弾かれた。蹴りの勢いに、
　その顔がうつむく。
　完成された力を自覚した。

　――児戯だな。


「！？」
　ミットを持っていた男の顔が上げられた。
　眼帯を着けている。その身体は、サムチャイが見たこともないほど
巨大であった。
　見たこともない景色が辺りに広がった。果てしなく広い石畳の床。
暗い空。闇が漂っていた。
　
　――これで、倒せるとでも？

　ミットが少年に向かって、高速で投げつけられた。
　サムチャイが受けた瞬間、それは焼け付く塊となって、サムチャイの
胸を焦がした。
　声にならない悲鳴を上げる。

　――児戯だな。

　サムチャイはのたうつ。胸の傷が開いていく。
　眼帯を着けた巨大な男は、更に巨大となっていった。

　――これで、倒せるとでも？


　
　鉄の雨が降り出した。
　人の骨、握りこぶしの様な鉄の雨が。
　柔らかく激しく打ちのめされるサムチャイの身体から、赤いものが
滲み出てきた。
　手から足から顔から背中から。
　開いた胸からは、掬い切れぬほどの血が迸る。失神すら許されぬ痛みが
駆け巡る。
　大きな傷跡が亀裂となって身体の全面に走っていた。それを見て、
声のない悲鳴をあげた。



　サムチャイは天に祈るように、膝をついた。雨は降り止まない。

　

>243、その他諸氏
遅れてすいませんでした。

>209
最初は長編でした。
今は、考えています。

>243
書いた物を破棄して作り変えていました。

>249
餓狼伝は漫画のほうは読んだことがあります。
原作は読んだことは無いです。

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

>小説神

餓狼伝の原作は、漫画に比べて数段面白いので、是非是非読んで下さい。
もつかれ＆期待ｼﾞｭｯ

agechay

保ｼﾞｭｯ

糞スレ

　　ヽ　　ヽ・∴
　　⊂ （>>263）っ
　　　U　V　V
ﾊ-ﾌﾟｿｰｸｶｳ!!
　　 ,!!!!!!!
　　ｲ===ヽ 　 ∧＿∧ 　　　ｱｲｶﾞｱﾊﾟｶ!!
　（ﾟдﾟ ∩）∩ﾒ●дﾟ）
　（つ　　丿 （ 　ﾒ　⊂）
　（　丿）　　 ヽ/　　）
　 し（＿）　　 （＿）Ｊ

ドラマティックバトルでぶっとべ！

良スレ

ｼﾞｭｯスレ
ﾊｰレス

FHDで２−０のまま勝ち進んでたのにクラウンに殺られますた。





ﾍｯﾀｸｿｰ

泣ける・・・
しかし、よもや一度で諦めるわけではないだろうな？

お兄ちゃんは不死身だ！

秋葉heyのFHDがレベル1から4に変わって全然進めなくなった…
CPUザジィとヨンミーは鬼だ

1だと牛が出ないので配慮だと思われ

>>269
ﾖﾝﾐｰは飛翔日輪斬風の技の間に昇竜の方のﾃｨｰｶｰｺｰ!!当ててた。
つかこのゲームって厨房の頃の思ひ出がつまりまくってる・・・・よりによってこのゲームだが

今このゲームの版権てどこが持ってるんだ？
続編・・・は無理か。

そういやCPUザジィがピヨった時にやってくる
近弱K→近強P→ヘルファイヤーってできる？
なんか近弱K→近強Pが繋がらない。

昨日、Zの通信対戦やってたら
サムチャイがいた。
不死身でした。

>>273
そんな君には小足→レバー前強P（2HIT）→ダッキングヘルファイヤーをおすすめする。
こっちの方がかっこいいし、ダメージもでかい。

　目を覚ました。
　夢を見ていた。記憶に無いはずの夢を。
「・・・う」

　目の前に、赤い色をした鉄の荒野があった。
　空は青かったが、雲が大きく広がり、風によってそれがいくつもの形に
分かれて、空の遠くに運ばれていった。
　サムチャイは、一人赤い大地に打ち捨てられていた。
　これも夢か？
「・・・」
　サムチャイは少年のままだった。15〜6才の身体だ。
　いつも少年のままだったような気もする。変わらない時間の中で、
自分は何を思い続けていたのだろうか。
　足元にビンの破片があった。どこかで見たような気がした。
　空を見上げた。雲の流れの速さが、サムチャイを孤独にしていた。寂寥感を
覚える。
　ふと、前方を見遣った。

「――」
　一人の男がそこにいた。いつ来たのか。
　頭から黄土色のボロをまとい、所々変色したそれは、
人影の歩んできた人生を代弁しているようであった。
　大人にしては小柄で、少年サムチャイと同じぐらい、あるいは
それよりも低い身長の男であった。
　しかし、その身体から来る威圧感は、泥のように淀んでいた。その身に
まとったオーラは、実体すら兼ね備えているように思えた。他人と戦い、
他人を傷つけることに慣れすぎた、ある種の人間が陥る一種の気質だ。
　言うなれば、殺人鬼の気迫のような。
　男が歩を踏み出した。

　突如、空が収束する。
　風の悲鳴に歪んだ空が、灰色の流れになった。その時、サムチャイ達の
立つ場所が、大地から台地へと変わっていた。
　せり上がったそこは、元居た場所からはるか高くそびえ立っていた。
高度にして100メートル、あるいは、1000メートルか。サムチャイと目の前に
立つ男を取り巻く台地は、直径20メートルほどの、いびつな円形のリングと
化していた。
「誰だ」
　少年サムチャイが聞いた。

　目の前に立った男は、ぼそぼそと口を開いた。異国の言葉のような気がした。
「――シュラ・ナイ・カノム・トム・・・・・・」
　なんらかの意味を告げたかのような、言葉だった。
　名前なのだと、サムチャイは考えた。古い国の言葉で語ったかのような名前
だった。

　そして、
「サムチャイ・トムヤムクン」
　自分の名前を呼ばれ、胸の鼓動が少し高まる。
　シュラと名乗った男はボロに手を掛け、脱ぎ捨てた。

　浅黒い体のあちこちにあるかすかな傷跡。
　やつれた頬に暗い眼差し。
　使い古されたモンコンを頭に巻き、トランクス一枚に赤いグローブを
着けたスタイルは、ムエタイ戦士のそれだと察することが出来る。
　ボロの暗がりで見えなかった、朴訥そうな顔は若かったが、
見た目以上に老成しているような、そんな雰囲気があった。
疲れきっているとも言える。

「・・・・・・ﾆｨ――」
　シュラが親しそうに微笑む。
　しかしその雰囲気は、少年サムチャイに対しての限りない憎悪と破壊衝動に
満ちていた。サムチャイには謂れの無い殺意であった。
　だから、少年もわかっていた。目の前に立つ男を倒さなければ、ここから
戻ることはならないと。よしんば逃げても、笑みを浮かべたまま地の果てまで
追ってくるのでは、という考えが浮かぶ。そんな笑みだ。
　何もかもが自分の夢かもしれなかったが、夢と割り切るには、目の前に
立つ男――シュラは危険すぎた。

（ここで殺されたら、本当に死ねるのでは――）
　サムチャイは覚悟を決めた。構える。
　それに納得するように、シュラも、軽く構える。
　誰もいないこの世界で、二人の存在だけがすべてだった。風の音が遠ざかる。
　と――
　

　猛打のやりとりが開始された。
　数メートルの間合いを一気に詰められ、シュラが繰り出した連続攻撃を、
捌ききり、それでもサムチャイの身体が数メートルは弾き飛ばされた。
　当てられた数は、５つか６つか。
「・・・」
　腕に響きが残っている。
　ガードは間に合っていた。手加減されたという実感がある。しかし、
自分は少年のはずなのに、少年の身体が、どうしても馴染まない。
「シッ！」
　シュラが猛烈な勢いでダッシュをしてきた。速い。
　サムチャイはガードを上げた。そこに攻撃が来ると思った。
　来なかった。認識に一瞬間が空いた。
「？」
　それが隙だった。
　ガードを下げた瞬間、更にその上の位置より打ち下ろされたパンチが、
サムチャイの頭を殴りつぶした！
「・・・ッ！」
　思い切り身体をくの字に曲げ、気が遠くなりそうな衝撃に歯を
食いしばる。

　シュラの攻撃は、サムチャイのムエタイの常識を覆すものだった。
サムチャイ自身はろくな手も打てず、シュラは容赦なく攻撃を繰り出してくる。
小柄な身体からは予想もできないリーチと拳足の切れが、ひょろ長い身体の
サムチャイを容赦なく責め立てる。
　背の高いサムチャイは、文字通りのでくのぼうと化していた。

>>274
HN　サムチャイ
パイロット名　ジュッ・ハー

でやってます。よろしく。

シュラキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

ﾆｲﾁｬﾝﾐﾃﾃｸﾚ

ﾏｹﾀｯｽｰ、ﾏｹﾀｯｽｰ、ﾏｹ(ry

　蹴りがサムチャイの胴に向かう。サムチャイがそれを食い止める。
　シュラの肘が下から突き上げられ、サムチャイがそれをスウェーで
かわしたところにハイキックが繰り出された。
　サムチャイは元の位置に拘泥することなく、一歩下がって蹴りをいなす。
蹴りの風圧が顔をかすめる。
　というより、下手に受けたらガードごと砕かれるという恐れがあった。
今のサムチャイでは、受けたら危ういと感じていた。
「ムッ！」
　シュラが蹴り足をおろし、１つステップを踏んだ後にダッシュを仕掛ける。
　サムチャイはそれを避けず、構えた。懐を深く取る。
　シュラの右手が赤い弧を描いた。サムチャイの脳裏に、真っ赤な刃物を
オーバースイングしたイメージが浮かんだ――――斬られる。
　二人の身体が重なる。シュラの右手が弧を描ききった。肉のぶつかる音が
響く。
　粘着音。
「・・・！」
「・・・ﾊｧｰ」


　血が飛んだ。
　シュラのアッパーに頬肉をこそげ取られていた。だが、当たってはいない。
　お互いが至近距離にいた。微妙な間。
　――好機だ。

　サムチャイは構えた左腕をシュラの右手のアッパーに差し合わせた。
　差し合わせ、右ストレートを放つ。慌ててシュラが受ける。
　しかしその右手がシュラの左手を掴んで封じたとき、サムチャイは大きく
踏み込んだ。
　体当たりに似た踏み込みと共に左の肘を繰り出す。シュラは不十分な体勢で
肘を受け止め、反撃を――


――しかし舌を吐いた。何かがみぞおちに深々と食い込んでいた。
「・・・・・・！！」
　サムチャイの踏み込みは、鋭利な膝の形を取っていた。
　故意か偶然か、膝は勢いを保持したままシュラのみぞおちに、ダイレクトに
食い込んでいたのだ。シュラが受けに意識を取られたとき、不意に食らった
格好となった。
　記憶を持っていたときならば、こう言っていただろう。「ハップ・ソーク・カウ」
（肘と膝の挟み打ち）と――

「ﾁｯ・・・」
　追撃から身を避けるように、大きく間合いを離すシュラ。
　奇抜な攻撃に対するシュラの慣れの無さが、シュラ自身を追い払った
格好となった。呼吸を整える意味もあったろう。
「――」
　サムチャイは深追いはしなかった。自分の攻撃が大して効いていた様子も
無かった。油断無く構えを整えるシュラを見て、再びゆっくりと構え直す。

　誰も立ち入る様子は無かった。二人のそばにあるのは、赤い台地と暗黒と、
流れ去っていく薄灰色の空ばかりだった。

――データ、再び安定しました

――小脳と大脳新皮質、ブイ５-２２間シナプス形成に電気的反応あり。
認識接続の復旧と判断します。

――肉体反応、正常。得られたデータを『実在概念』に変換します

――コード01111・01011・10111・11110。戦闘用不随意筋によるエネルギー
発生レベル・および小脳運動野第３域、４域の反応に活動は未だ見られません。
強化試行を続行しますか？


　機械の声に、肥満の男が答える。
　ひげを生やし、精気に満ちた、怪異な容貌の老人だった。東欧訛りの
言葉が告げた。
「かまわん。そのつもりだ。満足の行くまでやれ」


――了解。接続コード10101・01110・11011・01001・00011・・・
強化措置準備。ブイ11-1・12-1を、メインブイと再接続。再接続コード、
10111・10001・01100・11011・01100・11001・・・
　レベルＡ-１-12においての試行を開始します。

肥満の男ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!!!
続きが楽しみです。

ttp://www.mausland.de/indiana.html

ソムチャイの登場まだー？

肥満の男。実は・・・・









チン・シンザン

肥満で金持ち・・・適合するなｗ

兄ちゃんも遂に他の板でデビューしたぞ

http://news4.2ch.net/test/read.cgi/news/1071030711/l50

ﾜｧｰ

地元に初代が入荷しますた（５０円）
入荷初日はお兄ちゃんを筆頭に
ﾁｪｽﾄｰ、ﾀﾞﾎﾞｰｼﾞｬｰﾏﾝｯ　ﾌﾝｯﾌﾝｯ　などを動かしてみましたが感想など。

・お兄ちゃん声違う
・ｿｰｶｳは減るが当てても反撃喰らう
・ﾏｯﾄﾛﾝ隙でか過ぎ

・ﾊﾞｯｺﾞｰﾝがﾄﾞﾗｺﾞﾝﾎﾞｰﾙに聴こえる
・ﾀﾞﾌﾞﾙｼﾞｬｰﾏﾝ威力でかすぎ（３回でまず死ぬ）、間合いも強烈
・ﾁｪｽﾄがなかなかつながらない
・現在最高４人目まで、というデタラメなＣＰＵ難度

がんがってターバン着用＆弱点なカルノフを目指します。



ﾊｧｰ

>>294
いいなあ。俺もＡＣ版の初代ＦＨやりたいよ。
ところで何処のゲーセンですか？



ｼﾞｭｯ

初代はミゾグチとリーとマーストリウスでクリアした覚えがある。
割とガチガチのパターンゲーだった記憶はあるんだけど…
さすがにもうパターン覚えてないな。

ｶﾞﾝｶﾞﾚ>>294

ｼﾞｭｯ

初代は当時、お兄ちゃんで普通にクリアしてた記憶があるが。

リーならしゃがみ大パンチキャンセル絶招歩法→ダッシュ頂肘で
初プレイクリアも楽にできたよーな

ゲーム落とそうとしたらもう無かった（´．ω．`）

サムチャイゲーはみんなの心の中に･･･

agechay

サムチャイゲーはうちのハードディスクの中に･･･

サムチャイＶＳサガットをうｐしてくれる神はおらんのか

>>304
過去スレから自分で探そう。
サガットゲーを間違えて消してしまったので探しに行ったら、
サムチャイvsサガットも残ってたし・・・。

サムチャイゲーは難易度違いverも無くなってるぽいね。

>>305
見つかったよ。
ありがとう

間違えてあげてしまった…
ｽﾏｿ

こんな糞スレどうでもええやん

ﾜｧｰ

サガット・サムチャイ単体は見つかったけど、VSが見つからない。

ﾊｧｰ

俺漏れも

俺はサガット単体だけ持ってない

ゲームが出来ればいいのかな？
上げてみました
strawberry.atnifty.com/Sn2/up3/upload.cgi

1610です。一寸重いかも。

　どこかで雷が落ちた。　


　突如、目の前に立つ男が叫んだ。空気が一気に震えた。
　発せられる叫びに暗黒が場を譲り、シュラの体から来る雰囲気が変貌する。
　顔が血走りだす。内圧による鬱血が、顔面に血筋を描き出す。
　――獣の面差し
「aasssssssssssssshyaaaaaaa――――aaa！」


　常人には到底出せない声であった。何が起こったか？
　サムチャイにはわからない。気狂いが一人生まれたと言う現実のみだ。

　雷がもう一つ鳴った。それに打たれたかのごとく、シュラが狂った速度で
ワイクルらしいものを踊っている。隙だらけのはずなのに、サムチャイは
近づけなかった。狂人ならぬ凶人のワイクルだ。
　サムチャイが遠巻きに眺めていたところで、手を振り回しつつシュラが喚いた。
「ァイガーｸロｰ―――！！」


　声が飛んだ――

　と思ったその時、
危機に対して反射的に目の前にかざしたサムチャイの両腕が爆発した！

「な？　ッッ、　ッ！？」
　グローブをつけているとも思えぬ突進力とパンチであった。
　大人のサムチャイならば受けきれたかも知れぬそれは、今のサムチャイには
大口径の銃に匹敵する凶悪な一撃だった。腕が赤黒く染まる。

　獣が吼えた。
「aaaaAAAA――！」
　踏み込みが来る。今度の攻撃の軌道は見える。斜め下からのアッパーだ。
かわせるか――
「a――ァイガーファーング！！」
　風圧が頬を引っ張った。何かが弾けた。
　赤い軌道が駆け抜けて、サムチャイの皮膚が音を立てて切れた。
「っ――！」

　ガードがこそげ取られそうだ。血が飛ぶ。
　連続して、地面を滑走しつつ膝蹴りが飛んできた。一発目は防ぐ。
　――防いだ体が泳ぐ。
「しまっ――」

　もう一つ飛んできた膝はサムチャイの胴体を抉り、
　数メートル後方に吹っ飛ばした。

「・・・ぉ・・・ッッ、ッ・・、・」
　空気を吐く。胃が引きつり、アバラが破壊される感覚。
　ゆっくりとのたうつ。見えない何かが吐き出される。

　シュラが近づいてくる。親しそうに笑っている。
　気が付けば、既に台地の縁近くまで追い込まれていた。後がない。
手を伸ばせば、暗黒の空だ。
　打つ手もない。助けてくれる者は誰もいない。

　それでも――
「・・・ｼﾞｭｯ」
　気合を込めようと努める。今の自分では、勝てない――ならばせめて、
無力なりに、己の矜持は保とうと思った。一矢を報いずにはいられない。
　そのためにできることは――

「a―――」
　シュラがとどめの一撃を準備している。殺人ダッシュの態勢だ。
　サムチャイは、賭けに出た。傾く身体を半身に構え、ガードを緩やかに保つ。

　シュラは、用心しなかった。
　する必要もなかった。
　必殺のストレート「タイガークロー」が当たろうが当たるまいが、
サムチャイの動きは既に死に体だ。追い込んだその先、相手がどう動いても
こちらの蹴りの射程角の中に入る。そして今度は逃げ場はない。逃がさない。

　――勝ち、だ。
　奴に死を与える。




　サムチャイもそのことは知っていた。
　肉体的に勝てない分、知覚が鋭敏に働いていた。
　今のままでは、自分は勝てないだろう。速度、パワー、技の切れ。
すべてシュラが上だ。

　だが、負けることと同義ではないと言う信念があった。信念が己の技への
確信を支え、気力が満ち、覚悟が生まれた。

　――。
　これから俺は、死を選ぶ。

シュラはお笑いキャラだと思ってたよ

帝王スレ復活か？
http://game4.2ch.net/test/read.cgi/arc/1071403116/

>>312
ありがとう　ｼﾞｭｯ

>>317
復活っていうか、なんかイタイスレなんだがｗ

お笑いキャラはパンツ男か？

「―――」
　二人の意思は、一致した。

　光が踊った。
　シュラの体が霞み、風を巻いて走った拳が、鉄の爪となる。
　サムチャイは、拳を突き出した。

（誘い？カウンターか――ならば）
　シュラは己の拳の軌道を変更した。筋肉が一気にきしむ。
　加速のついた重心そのものをねじり変えるという、常人にはおおよそ不可能な
芸当だ。打ち出されるはずのストレートは、残像となってサムチャイの拳と
相殺した。
　サムチャイの拳が、幻の拳と打ち合う。
　サムチャイの拳は、虚の拳を穿ち、通り抜けた。
　サムチャイの動きは止まった。

（勝ったッッ）

　下から突き上げる拳は、無防備なサムチャイの身体に打ち込まれる
はずだった。
　そしてその拳は、螺旋を描いてサムチャイの肋骨下部に到達し、切れ味を伴う
シュラの必殺拳「タイガーファング」の一撃が、サムチャイの胴を捕らえた。
　サムチャイの体が抉れる――


　血が――出た。
　赤い飛沫が飛んだ。


「――？？」
　手ごたえがおかしい。
　違和感を覚えた。




　――残像だ。

「あa！？」
　拳の爆発は不発に終わった。シュラの体が一気に泳いだ。

　サムチャイは、シュラの正面にいた。シュラのストレートが
決まったはずの位置に。
　いや、決まっていない――決まった？
　手ごたえはあった――いや無い？
　意識を錯覚させるほどの、サムチャイの絶妙なポジション取りだ。


　サムチャイの「氣」は、シュラに打ち込むものにあらず、
高められた「氣」が、冷徹な感覚と共に絶妙な角度と最高の位置を
サムチャイに模索させ、シュラの「氣」の方向を知覚する働きをし、
最高の一撃を準備させた。
　シュラの見たものは、高速移動の最中に見た、サムチャイの異様に遅い
位置取り移動とのギャップによって生まれた残像だった。


　サムチャイの拳に力が宿った。
　今こそ、拳を叩きつける。
「マ・トロン・ジュオーン！！」

　シュラの顔面で拳が唸る。
　拳からは爆音が鳴り、当たったシュラの顔面は抉れ、地面からは
踏み込みによる土煙が上がった。
　本来なら、只のカウンターストレートだったはずが、数多くの要因が
重なった相乗効果によって生み出された威力は、その瞬間、爆発的な
一撃となってシュラの体を吹き飛ばした。

　シュラの顔面から赤い尾が伸びる。
「・・・ッッス・・・！」
　シュラの体は、台地の縁を越えて吹き飛び、跳ねて、空中に一瞬停滞したと
思った矢先、足元に広がる暗黒に飲まれていった。
　落ちていくその表情は、見えなかった。

　サムチャイは一人、ストレートを放った体勢のまま佇んでいた。
　――口の端から血が吹き出た。
「ぐ・・・」
　歯を食いしばる――しかし、無駄だった。胃の中から血があふれてくる。

　シュラの一撃をかわしたと思っていたが、それは直撃を避けたと言うことで
しかなかった。
　直撃とは？ 真正面から当たって台地の外にはじき出されることだ。
　サムチャイの左胸下方に、焼け付く痛みとともに、拳幅の抉れがあった。
真っ赤なシャベルで掘り返したような傷だ。
　威力は差し引いたつもりだったが、完全ではなかった。既にやられていた
アバラに追い討ちをかけるような結果になっていた。

「――」
　膝から崩れ落ちる。ゆっくりと息を吐く。
　血が簡単な溜りを作った。
　だが、これでよかったと思っていた。こうなることはわかっていたのだから。
慣れない身体で、よく頑張れたと思っていた。結果に悔いはない。
　今は、ただ、やすもう――
「――――ﾊｧｰ・・・」
　サムチャイはそのまま、動かなくなった。


　遠くで、雷が一つ落ちた。

シュラ萌え（´Д｀；）ﾊｧﾊｧ

あんだけ格好良かったのに最後は

負　け　た　ッ　ス

かｗ

そういやマキシマムとマッスルパワーのMAX超必で止めを刺すと
とんでもない事になったな。

マキシマム
ttp://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1071507180.mp3
マッスルパワー
ttp://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1071507817.mp3

>>328
負けすぎﾜﾛﾀ

>>312
本当にありがとう。

ソムチャイは当然出すんだろうな

このスレ、まだ続いていたのか！？

26 ：マロン名無しさん ：03/12/11 12:57 ID:???
ムエタイ
【一般人】神聖な格闘技
【バキヲタ】呪われた格闘技

俺はチャムチャイだ

ところでここの住人的にはガイルｽﾚってどうよ？

なんとも

>>335
初代サムチャイｽﾚと似た雰囲気を感じる。

あとムエタイで残ってるのはジョー、キング、ホアジャイ、アドン、後誰かいたかな？

ジョーは初代のガチガチの硬派な雰囲気で行ってほしいと切に願う

ハリケーンアッパーのジョーってヤツですな。

「ハリケーン（↑）ナッパァァ！！」ってやつですな（初代）

俺がエンディング考えていい？
ソムチャイがサムチャイの妹に手を出す話なんだけど。

帰ってくだｓ

>>341に顔ボコボコシステムの適用を求める

ｼﾞｭｯ

ﾊｧｰ

――試行終了。被験体心音、仮死状態に陥りました。蘇生措置開始します
――肉体性能、試行前より上昇。上昇率は15パーセント。
――大脳辺縁系に新たな刺激パターンです。データ習得します。





「上々――」
　コンソールの前で、肥満の男は一人ごちた。データは上昇し、それは
応用可能なレベルとなった。まずは成功だ。
　普通のムエタイ選手が、ムエタイ用の試行Ａを受けたなら、まともに生きては
帰れまい。良くて廃人だ。それを、仮死状態で乗り切った。流石は、ムエタイの
一流戦士といったところか。


「――万全とは言い難いように見えるな」
「・・・！」
　背後で声がした――二つの気配を感じ、その内一つから発せられる強烈な
気配に内心驚きを覚えつつ、にこやかに振り向く。
「これはこれは。ようこそお二方」

　肥満の男の目の前に立つ男達――一人は軍服に身を包んだ、顔に一直線に
切傷が刻まれた男。もう一人は、アイボリーグレーのスーツに身を包んだ、
長身の男だった。強烈な気配は、この男から出ていた。

　スーツの男は、肥満の男と数人のスタッフが取り組む画面と、広い実験室を
一望しつつ、肥満の男に聞いた。
「来年初頭にビルマ戦線に送り出す兵器のデータ採集はどうだ？」
「ご安心ください。順調です、ユリアン閣下――」




　ユリアンと呼ばれた男――
　その男は、おおよそ普通の人間が持ち得ないであろう、生まれついての
他者への優越を、水色の瞳に映していた。
　自らこそ選ばれし者だ、という意識を身体の隅々まで自覚しているに
違いない。その身辺から醸し出される雰囲気と威圧感は、他人を見下すことに
慣れている人間のそれだ。

　ユリアンの組織は、数年ほど前に台頭したばかりの組織であった。
　裏・表の社会を問わずその勢力を伸ばし、いずれはかつて存在していた
「シャドルー」の後継にもなりうるという評価をされていた。

　その規模は決して巨大なものではなかったが、ある種の期待感という点では
どの組織にも一目置かれていた。それらは、ワンマンリーダーであるユリアンの
手腕によるところが大きく、己の才覚を発揮させるべき場への期待を抱いて、
ユリアンの下へ来る科学者や戦闘技術者も多かったことに起因していた。


　加えて、ユリアン自身が、人外の力を持っているという噂に惹かれる者もいた。
　ユリアンが持つといわれている壮絶な戦闘力が、伝説に名を残すベガという男の
再来を思わせるという噂であった。
　だが、その力を間近で確認したものはいない。

　場面は研究室に戻る。
「本当に順調か？」
　スーツの男が、水色の瞳で肥満の男を見遣る――
　肥満の男は、自らの内心を見透かされるような気分を錯覚した。ユリアンの
隣に居る軍服の男が、不快な笑みを肥満の男に寄越した。

「・・・・・・」
　軍服の男の名はロレントと記憶していた。
　肥満の男がユリアンに付く前に雇われた、特殊部隊班統括の軍人だと
以前に聞いた。初老の男であったが、その雰囲気は、狡猾・老獪な狐を
連想させた。
　今、肥満の男に向けられるその眼差しは、明らかに蔑んでいた。
醜いものを見る目である。
　肥満の男が小さい頃より、何千何万回と見てきた目だった。

　だが、それにかまける必要もない。毅然とした態度で、
「――いささか、精神的に不安定な部分もありますが、試行に耐えうる
身体・意志力と、そこから得られるデータ数値は、理想的といえます。
死に物狂いの力というべきでしょうか」
「いいだろう。ここは貴様の施設だ。裁量は貴様に任せる。
だが、長くは待たぬぞ。二ヶ月以内に兵器にインストールするデータの候補を
そろえる。それまでに仕上げろ」
　一礼する肥満の男。スーツの男と、軍服の男はそろって退出していった。

　二人が退出していったのを見て、一つ息をつく。その目は、厄介者を
追い払ったという微妙な表情である。スタッフの一人が、肥満の男の近くに
やってきた。
「カルノフ様、サムチャイの先ほどの試行におけるデータ採集が完了しました。
続けて行いますか？」
「いや、今は良い。次の被験体のデータ採集に進む。後程試行を再開すると
しましょう」
　スタッフは、一瞬不思議そうな顔をしたが、直ぐに了解した。いつもなら
廃人になるまで試行を繰り返すのに、とも思いつつ。


　スタッフとともに、別の試行ルームへと移動する肥満の男――カルノフ。

　カルノフ。
　年齢は、一説には６，７０歳前後といわれている男である。
　歳に似合わぬ精力的な眼差しと雰囲気を纏ってはいるが、その一方でどこか
やつれている感があり、他者への影響力という点では、ユリアンなどとは
比ぶべくもない。肥満の身体は、歩くたびに肉の裾が揺れ動き、初めて見る者に
不快な印象を与えるのは避けられないであろう。
　顔には皺が走り、その禿頭には老人班がうっすらと窺える。


　ただ、実力はユリアンから認められているという点で、他の者達に舐められる
こともない。元は腕の立つ格闘技者であり、ロシアに大きな組織を展開していた
らしいが、今はその面影も見当たらない。

　地図上ではタイ北部にあるこの「施設」は、カルノフが自らの全盛期の時代に
偶然見つけ、いざというときのために維持していた物である。

　カルノフ自身、凋落が決定的となった十年近く前にこの施設に入り、
捲土重来を期して様々な試行錯誤や実験を開始した。高度な技術といくつもの
人体データを有していたその施設は、いまだ誰にも語られないカルノフの目的を
成就させるのに、うってつけの施設であった。


　それだけの施設を有していながら、何故ユリアンと呼ばれる男の下に
ついたか――？
　それはカルノフ自身にしかわからない。今のところ、カルノフは
殊勝な態度を取り続け、ユリアンの組織のために色々と働いている。

　カルノフは別の試行ルームへ移動する最中、強化ガラスの窓の向こう側に
横たわる、一人の人影を見た。
「・・・・・・」
　人影の眠り顔を見て、憎しみと親しみの混じった表情が浮かび――
そして寂しげに微笑んだ。その気分は、懐かしくも微妙な立場の知己に会った
ときのそれに似ていた。

　ガラス越しに、じっと、人影の顔を見つめる。
　心の内で呟いた。



「十数年もの時を経て、出会うことになるとは・・・・・・
　あなたは記憶を無くし、私は立場と名誉を無くし――。
　私がユリアンの組織の下っ端になって、兵器データ用の戦士を集めている
　今になって出会うのも、何かの縁ですかね・・・


　まあ、今度は私のためにじっくり働いてもらいたいものですな。あの忌々しい
　ロレントやユリアンに、大きな顔をさせないためにも。もう一度私が力を
　得るためにも。是非協力してもらいますよ。
　それまで、私が強くして差し上げます。今まで以上に――・・・！」

　ガラスの向こう側――
　薄青い光につつまれた大きな部屋のなか、斜めに立てかけられた機械の
ベッドの上で、サムチャイが眠りについていた。
　無数のコードと太いパイプに修飾されたそれに、体のあちこちをつながれ、
サムチャイは瞳を閉じたまま、動かない。
　サムチャイは、夢を見続けている――。


　記憶の無い人間の夢はどんな夢なのか。そんなことを思いつつ、カルノフは
その場所を後にしていった。
　サムチャイは、目覚めない。

ｷﾀ━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!!!

話がでかくて先が読めん！！

これからも期待age

ﾒｶｻﾑﾁｬｲ

どうなんだろ、コレ…(； ・`д・´)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

頼むから...お願いだからお兄ちゃんを



12




にだけはしないで...

頼むから...お願いだからお兄ちゃんを


バッルーーーン



にだけはしないで...

>>359
ごめん。君のレスを見て一発で頭に浮かんできたのがシスプリだった。
さて、クリスマスか･･･

>>361
なるほどね...だが全くの偶然なんで悪しから

...待てよ...
もしや小説神の発想もそれなんだろうか...？

それってとびっきりティーカウなやつ？

ある日突然、あなたの前に13人ものサムチャイが現れたらどうしますか？

それも……とびっきりかわいくて
とびっきり素直で
とびっきり愛らしくて
とびっきりの淋しがりや。
しかも、そのうえ……
彼らはみんなみんな、とびっきり！
あなたのコトが大好きなんです……

でも、残念なことにあなたとサムチャイ達は
現在離れ離れに暮らしていて……
実際に会うことができるのは、
２ヵ月に１回と決められた“対戦の日”だけ。
大好きなあなたと自由に会えないサムチャイは……
さみしくて、いつもあなたのことばかり想ってしまいます。
「……ハァーッ!」

だから、ようやく２ヵ月に１度の
「対戦の日」がめぐってきて……
２人が会えたときには、
サムチャイは世界中の幸せを独り占めしたみたいに、
とってもとっても……幸せ
もちろんガチで殺り合ってるんだけど、気分はまるで楽しいデート！
そしてサムチャイは、あなたのそばにぴったりくっついて……
心配そうにあなたの顔をのぞき込み、
こう……言うのです。
「ﾊﾞｯﾌﾟｿｳｶｳ！」

サムチャイ達は対戦格闘ブームの頃からずっとずっと
ただ純粋にあなたのコトが大好きでした。
やさしくってステキで世界にただ１人、
自分だけの大切な対戦相手……。
だから、いつもいつもあなたと一緒にいたくて、
いつもいつもあなたにかまってほしくて……。
ここに登場するのはそんな素直なムエタイファイター達……。
外見も性格もちがう13人のサムチャイ達ですが、
想いだけはみんな同じ……そう
「……ｼﾞｭｯ！」

>ガチで殺り逢ってるんだけど
ﾜﾗﾀ
楽しいデートとは言い難い（；´∀｀）

聖夜の夜は2人で、ｼﾞｭｯ ﾊｧｰ

ttp://jp.y42.briefcase.yahoo.co.jp/bc/or_seraph/lst?.dir=/2Dfight

このタイミングで新バージョンかよ！（ つД｀)ｱﾘｶﾞﾄｳ

ラスボスとエンディングに泣きました。

>>367
おお・・・・・・神よ！
お兄ちゃんスキーにとっての最高の贈り物です。
グッジョブ！




ﾊｧｰ

そういえば今日で一周年だったね

エリアルサムチャイ乱舞難しいな

なにやら予感がして数ヶ月ぶりに来てみたらこれだ
はぁ〜じゅっ

プラクティスの木偶がシュラなのにはﾜﾗﾀ
サンタさん今年もありがとう


ｼﾞｭｯ

素敵なイブの夜をありがとう



ﾏｯﾄﾛﾝ

出遅れたぁ！
ミラー神登場ｷﾎﾞﾝﾇ

神ゲー乙。
ところで、WinXPなんだけどサイドワインダー（ゲームパッドね）認識してくれないよー。
勝手にしゃがみになっちゃう。

>>376
あなたには軍人の霊が憑いています。

>>376
色々いじってそれでも駄目なら、サムチャイｖｓサガットのジョイパッド入力をＯＦＦにして、
ＪｏｙＴｏＫｅｙを使ってパッドから擬似的にキーボード入力をするという手もあるよ。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se101657.html

うpしてくれーーーーーーーーーーー

…なぜ動かん。
(´・ω・｀)

helpにちゃんと書いてありました。
自己解決。
すまんね
ｼﾞｭｯ

お兄ちゃんはアレ相手にﾃｨｰｶｳｺｰﾝや超ﾃｨｰｶｳ連打で勝てるけど帝王では辛いな。何やっても突進で反撃食らう


それはそうと、CPUｻﾑﾁｬｲの声は・・・

今時ブリーフケース使う奴はMr.オクレ

　　ヽ　　ヽ・∴
　　⊂ （>>383）っ
　　　U　V　V
ﾊ-ﾌﾟｿｰｸｶｳ!!
　　 ,!!!!!!!　　　ｱｲｶﾞｱﾊﾟｶ!!
　　ｲ===ヽ 　 ∧＿∧
　（ﾟдﾟ ∩）∩ﾒ●дﾟ）
　（つ　　丿 （ 　ﾒ　⊂）
　（　丿）　　 ヽ/　　）
　 し（＿）　　 （＿）Ｊ

ドラマティックバトルでぶっとべ！

落とせない…

年内に落とせるといいなぁ・・・

うｐロダ晒したら上げるけど、確か二次配布もOKだったよね？

サップ曙特集見てなぜかここを思い出した・・・・・ｼﾞｭｯ

>>382
突進全段ガード後に、ダウンさせられる技で反撃入れれば楽勝だろ

女性外人歌手がスローバラードで「sometime〜♪」って歌うと
サムチャイに聞こえる

重症だな。




ﾊｧｰ

http://www2.makani.to/akutoku/upload/index.html
誰かミラーをおながいしまつm(_ _)m

バージョンUPだから2ndあれば1stは必要ないんだよね。

>>392
そんな所に上げても一瞬で流れるだろ！もっとマシなところを探せ！

ttp://www.uploda.net/cgi/uploader1/index.php

ここか、>>312の所はどう？

楽しみを共有してくれるミラーﾈ申は居ないのですか？(´Д⊂

あれEXEが入って無くて遊べなかったから2つ落としたけど捨てちゃったよ(;´Д`)ｽﾏﾝ

やっと落とせたよ。
一瞬シュラもプレイヤーキャラかと思った。
あと牛もいるのね。

ネタバレイクナイ

>>367
サンタさんありがとうございます
「対戦」を選ぶと固まるのは仕様でしょうか？(´Д`;三;´Д`)

>>400
そのりくつはおかしい

>>398
sine

バイトから帰ってきたら技表でも作ろうかな。
テキストに載ってる技を見やすくするだけだけど。

需要ある？

ごめんなさい

>>403
すごく欲しい。

>>404
まあ、気を落としなさんな。

強K・強Pで必殺技が出ませんが・・・

>>406
ZEROサガット、SF2サガットは、弱、中、強
サムチャイ、ボスチャイは、弱、強、特殊

レバー入れ特殊技がボタンに割り振られただけなので、必殺技は出ない。

えーと、詳しく書かないけど、あの特殊な仕様のCPUサムチャイは使えるのかな？
神のほうじゃなくて、もっとこう違うやつ（ネタバレ回避のため曖昧でｽﾏｿ）

特殊サムチャイは>>382で既出かと

>>367をお気に入りに入れて、いつも「利用出来なくなっています」だなぁとぼやいてたら、
URLをhttp://briefcase.yahoo.co.jp/ocx/unavailable.htmlにしてた……。

今からやります。ｼﾞｭｯ

ttp://www.geocities.jp/samchayvssagat/
技表完成。
間違いがあったら指摘してください。

乙！
PとKの画像がもう一回り小さいほうが見やすいかな…

>>411
見やすくてｲｲ!!
ＺＥＲＯサガに4+強Ｋの特殊技ありますよ。
出始めに当て身判定あり。

>>413
ZEROカウンターみたいな技はそれだったのか
知らなかった

>>412
ＰとＫの画像を小さくすると色々とめんどくさいので我慢してください…
すいません

>>413
コマンドを追加しました

過去スレを読み返してたんだけどこのスレも息が長いな。
あと３ヶ月でもう２年になるのか。
初代からいる人間としては感慨深い。

ｼﾞｭｯ

>>416
確かに。すっかりﾏﾀｰﾘ進行が定着してるな。

例のｓｖｓ２００３（勝手に命名）だがどうもうまく動かないので
１．以前のサムチャイｖｓサガットをフォルダごとコピーして新たにフォルダを作る
　（これをサムｖｓサガ２とする）
２．ｓｖｓ２００３のデータ（.exeと説明書と.ini以外）をサムｖｓサガ２に上書きコピー
でやったら動いた。
エンディングが良かったよ。

ヤフブリにアクセス出来ない・・・。

ｼﾞ

ｭ

ﾗ

ｱ

ﾊﾟ

ｶ

ｯ

　　＼ 　　＼ｖ／　　／
　＿＿　ヽ(`Д´)ﾉ　＿＿＿ ｼﾞｭﾗｱﾊﾟｶｯ!!
　　　　　　（ 回 ） 　　
　　　　／　/　ヽ　　＼

　　　| ｖ／ 　 ｼﾞｬ､ﾏﾀ…
　　　|Д´)ﾉ 》
　　　|回.ﾉ
　　　|　<　　　

>>427>>428
誰だよ･･･(´･ω･`)

ボッキアゲマンですよ

今頃こんなｽﾚがあったことを知ってﾜﾗﾀ。
1ｽﾚ目の過去ログにもっとﾜﾗﾀ

今日から君も仲間だ。
来年もよろしくな。



ｼﾞｭｯ

ｼﾞｭｯ夜の鐘。

そしてﾊｧｰつ詣で。

人の群れにｳﾜｰ。

俺は人の群れにﾑｰｻﾙﾄﾌﾟﾚｯ

ﾊｧｰｼﾞｭｯ日の出暴走

年賀ｼﾞｭｯ

今年最後のﾃｨｰｶｳ

明けましておめでｼﾞｭｯ

あけまｼﾞｭｯておめでﾃｨｰｶｳ！


SvSのコンボ色々と試しているけど楽しい（´-｀）
面白いの見つかったら載せてみます
ではよいお正月を

ﾜｧ-

皿皿皿
　 /　　　　　＼
　│#　　　 ▲〈　　　　∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
　│　６ 　┃　 ⊃　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　 ト＿　　 　'田　　＜　あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん！！！　　　 ＞
　　 　　＼＿＿_)　 ＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨

>>443
もしかしてアビゲイル？
違うか。

そうだよ

ベルトスクロールアクションのサムチャイファイトなんてのも面白いかも



ｼﾞｭｯ

ｱﾊｧｰ

フジにサムチャイｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━!!

>>448
詳細ｷﾎﾞﾝ

　 　 　 　 　 　 ┏━━┓
　 　 　 　 　 ┏┛ 　━┻┳━━┳━┓
　 　 　 　 　 ┃　 　 　 　 ┃ :::::::::┣┓┗┳━┓
　 　 　 　 ┏┫　 　 　 　 ┃ :::::::::┃┗━┻━┛
　 　 　 　 ┗┫　 　 　 　 ┃ :::::::::┣┓
　 　 　 　 　 ┃　 　 　 　 ┃ :::::::::┃┗━┳━┓
　 　 　 　 　 ┗┓　 ━┳┻━━┻━━┻┓┃
　 　 　 　 　 　 ┗━━┛　 　 　 　 　 　 　 ┗┛

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
┃　　へんじがないただのカルノフのようだ　　　　.┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!!!

しかしボンヤスキーってやっぱサムチャイぽいよな。

>>451
あっ！それだ！
なんとなく覚えがあるなって思ってたんだよ、ｻﾝｼﾞｭｯ ﾍﾞﾘﾏｯﾁ！

ぱくったんだろ

>>453
　　　　　　＿人人人人人人人人人人人人人人＿
　 　 　 　 ＞　　　　な　なんだってー！！　　　　＜
　　　　 　 ￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^￣
　 　 　 　 _,,.-‐-..,,_　　　　　　 _,,..--v--..,_
　　　　／　　　　　｀''.v'ν　Σ´　 　 　 　 `､_,.-'""｀´""ヽ
　　　 i' 　 ／￣""''--i 7　　 | ,.ｲi,i,i,､ ､,､ Σ　　　 　 　 　 ヽ
. 　 　 !ﾍ /‐- 、u.　　 |' 　 　 |ﾉ-､ ' ` `,_`　| /i'i^iﾍ､ ,､、 　 |
　　　 |'' !ﾞ　i.oﾆ'ｰ'〈ｭﾆ! 　 　 iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....､　.|
.　　　,`| u 　 　 　 ..ゝ! 　 　 ‖　 .j　　　　 (} 'o〉 `''o'ヽ　|',`i
_,,..-<:::::＼ 　 (二> ／　 　 　 ! 　_`-っ　 / | 　7　　￣ u |i'/
. |、　＼:::::＼　'' ／　　　 　 　 ＼　''　／〃.ヽ `''⊃　　,　'v>、
　!､＼　 ＼.　,￣　　　　　　　 γ/|￣　〃　　 ＼二-‐' ／／`

男「ｼﾞｭｯ（挿）」
女「ああん」
男「ﾊｧｰ（抜）」
女「あっ」
男「ｼﾞｭｯ（挿）」
女「ああん」
男「ﾊｧｰ（抜）」
女「あっ」

女「い、いくー」
男「ﾜｧｰ・・・」

こんな感じのＡＶ見たい

萎えそうだ。




ﾁﾝｺｸｻｰｲ

お兄ちゃんはそんな汚れたことはしないぜ。

兄弟を養うためにAV出演するサムチャイ

ﾊｧｰ

もうすぐアパカスレ一周忌(つД｀)
http://game.2ch.net/arc/kako/1039/10394/1039476151.html

帝王はいつ帰ってくるの？

もうすぐハパ２稼動じゃん。
過去作のままとは言え帝王はまだ出番があるだけいいさ…

ttp://www.chikapu.com/streetfighterlegends/media/

　――

　今、サムチャイは、会員制クラブの奥まった場所にある専用の詰め所で
バンテージを巻いている。詰め所には誰もおらず、サムチャイ一人であった。
　遠い場所から、人々の喚声が聞こえてくる。



　今度の世界は、サムチャイがどこかで見たような場所での試合と言う形を
とって現れた。17歳のサムチャイは、資金繰りのために、この場所における
私的なムエタイ試合の選手として参加することになっていた。資金繰りには
重要な目的――があったはずだが、サムチャイにとってはどうでもいいこと
だった。

　闘うことには変わりない。そのことが「今の」サムチャイにとっては
すべてだったからだ。
　

　試合をする場所はわかっていた。
　クラブの中央にある大ホール、直径20メートルの円形のリングである。

　その周囲は、公的には認められていないムエタイ試合の賭けを楽しむ人々で
埋まっている。サムチャイは特別試合のメーンを張ることになっていた。
今夜の相手はかなりの強敵と言う話だったが、その分得られるファイトマネーは、
サムチャイにとって魅力的だった。
　サムチャイは己に与えられた理不尽な運命に愚痴をこぼすでもなく、黙々と
バンテージを巻いている。


「サムチャイ、出番だぞ」
　その時、黒服の男がサムチャイを呼び出しに来た。
　サムチャイはモンコンを頭につけると、黒服の後を追って、広間に通じる
花道を進んでいった。

　一方。


「――」

　カルノフは、考えていた。
　目の前に張り出されたガラス越しに見える光景は、冷たい墓場のようであった。
　数々のチューブが組み込まれた、斜め付きの柩の中でサムチャイが眠り、
その他何人もの戦士がサムチャイと同じような措置を施された状態で眠りに
ついている。
　カルノフは、サムチャイの装置に近づき、サムチャイの装置に備え付けられた
操作パネルに向かって何事かをなそうとした。


「何をしている？」
　不意に、声をかけられた。カルノフは内心眉をひそめつつ、しかし平静を
装って、入り口の方へ向き直った。

「ロレント将軍。何かな？」
「それはこちらの台詞だ。何をしている？」
「ここは私の管轄だ。私がここで機械の調節をしていることに、何か問題でも？」
「ああ。色々見てみたくなったのでな」

　ロレントは不敵に笑みを浮かべて、カルノフの近くにやってきた。
　カルノフは黙ってその様子を見守っている。

「――というのは兎も角、戦闘データの抽出は進んでいるのか？そろそろ
二ヶ月が過ぎる頃だ――」
「せかさずとも進んでいますよ」
　そう言って背を向け、再び装置に向かうカルノフ。ロレントに対する無言の
退去勧告である。が、ロレントはそれを気にする様子も無く、
「戦闘データの中に、めぼしいものはあるか？」
　辺りをはばかるような、それでいて好奇を隠せぬ問い方であった。
　カルノフは、その声に何か感じるところがあったのか、
「それを聞いてどうするつもりです？」
「ビルマの山奥で前線に立って戦うのは我輩だからな――兵器用のデータに
ついて詳しく知っておきたいという思いもあるのだよ」
「そのことに関しては、ユリアン閣下が同席したときに結果を告げますよ。
それでよろしいですか」
「いや。――ここだけの話、貴様、ユリアンについてどう思っている？」

　怪訝そうな顔をするカルノフ。無表情のロレント。
　少しの沈黙の後。
「――何とも。年老いてからは、強い者についていこうと考えるように
なったので。ユリアン閣下は理想的な＜強者＞ですよ」


「理想的な強者か――本当にそう思っているか？」
　無言のカルノフ。その様子に何を感じたか、
「我輩には手飼いの傭兵団がいて、武器供給も滞りなく行っている。無論、
ユリアンとは無関係のルートからだ。ユリアンについて行っているのは、
新しい国家作りのためのヒントを得るためだ」
「そうですか」
「――貴様には、我輩のような力は無いが、施設と頭脳がある。
我輩と貴様が組んだら、どうなる？」

　カルノフは黙ったままだった。ロレントが何を言いたいのかはそれなりに
理解できた。
　が、それを口には出そうとは思わなかった。それは手段にはなりえても、
目的ではないからだ。胸の内で出した結論は「ロレントに関わらない」と
いうことだった。


　カルノフが、無関心な様子で機械に向き直ると、不意にロレントに襟首を
掴まれ、引き込まれた。バランスを崩してロレントに密着するカルノフ。
　その耳元で、ささやかれる。

「・・・軍事会議では、データをそろえた後、ビルマ東部山岳地帯で
我輩が一軍を率いて新兵器を投入することになっている。貴様は、
いまだユリアンにも知られぬデータを握っているはずだ。１週間後の
戦略会議のときまで、ゆっくり考えておいてくれ。ちなみに、その気に
なればここの施設を制圧出来る程度の兵力は、常時展開させている。
貴様の返事次第だ」

「・・・・・・ユリアン閣下に報告しますぞ」
　ロレントはそれを聞いて、にやりと笑った。

「気にするな。我輩がユリアンの配下になったときより、アレは我輩のことを
信用などしておらぬ。いつでも叩き潰せると言う腹なのだ。そしてそれは事実
だろう。だが貴様の施設があれば、それを覆すことが出来る。そして、我輩に
残された時間は少ない」


　不意に、カルノフの襟元が楽になった。カルノフはよろめき、ロレントは、
カルノフが取り組んでいたサムチャイの柩を見つめると、操作パネルを見つめ、
おもむろにいくつかのボタンを押した。
「ロレント将軍！何を！」
「我輩がデータを読むことが出来ないと思ったか？こんな作業では早急の成果を
上げられぬ」
　慌ててパネルに取り付こうとするカルノフを邪険に振り払う。操作パネルの
データ表示に、危険な予兆が見えるのをカルノフは理解した。それを理解してか、
ロレントの目が怪しい期待に輝き始める。許されない危険な遊びをする子供の
ような目だ。一言で言うなれば、邪悪である。
　
（あのプログラムを送り込むのは・・・早過ぎる！）

　ちくり、ときた。
　理由はわからない。頭の中で何か歯車がずれたような。


　だが、そう感じたのも一瞬で、ホールから響いてくる歓声に近づくにつれ、
サムチャイの緊張感は研ぎ澄まされ、身体は自然とリラックスしていった。
経験が染み付かせた、サムチャイにとってありがたい癖と言えた。
　肘と膝のシャドーを小刻みに行っていると、いよいよホールの入り口に来た。
歓声の最中、支配人のアナウンスが響き渡る。


「さて。本日最後の組み合わせでございます。
　本日の組み合わせは実にエキサイティング。このクラブでの闘いを見慣れた
皆様にも、真に興味深く、また賭けも面白いものとなる一試合になることで
しょう。皆様、準備はよろしいでしょうか･･････よろしいようですね？
では、選手登場！青コーナー！･････サムチャイ、トムヤムクン！」

　ホールに出た。　拍手と喚声がサムチャイを包み込む。
　まばゆい光が自分を照らす。ムエタイの試合にはじめて出たときの気分に
似ていた。
　そのことをサムチャイは覚えていない。が、その時は、緊張感と義務感で
いっぱいいっぱいだったような気がする。声に押しつぶされそうな自分の姿が
そこにあったのだろう。



　ふと思った。
　それは、一瞬の光の中に、何かを見出せそうな「意味」だった。
　緊張感に身を縛られるのはわかる。が、義務感でいっぱいいっぱい――とは？
「・・・」

　自分に対しての義務感か、いや、それとも――に対する――
「う――」

　重要な存在が居たはずだった。そのために闘っていたはずだった。
　だがそれをなすには、あまりにも無力だった、サムチャイの――
　それが招いた結果は――胸の――胸の――

「・・・うぅ」
　頭が妙に重くなる。何かを忘れている。何かを。

　胸を見る。特に傷ついている様子は無い。至って普通だ。
　だが、忘れている何かを思い出すには、この場所は不適当だ――後で、
後で思い出す。
　だがその後でが来るのはずっと後のことになるということを、サムチャイは
考えなかった。




　花道から、ホールの中央に立つ。
　ライトが集まる。視線が集う。声が集中する。照明の熱源の数を感じ取って
数えられるほどに絞り込まれた自分の神経が、先ほどまで抱いていた迷いを
払拭し、サムチャイに不動の自信を与える。

　誰が来ても、闘える。倒せる。
　倒せるはずだ――

　迷いを振り切るかのように繰り出されるサムチャイのシャドーに、
観客の視線も集まる。17歳の子供らしからぬそれは、サムチャイの勝利を
予感させるのに十分なパフォーマンスと言えた。
　動きの切れは良い。順調だ。

　再び、支配人の声が響く。
　サムチャイは、無心で軽いフットワークを踏んでいた。
　誰でも来い。
「それでは、赤コーナーの紹介です！・・・・・・サムチャイ･トムヤムクン！」




　！？
　サムチャイの動きが止まった。観客の声が、笑いと驚きと拍手に重なる。
　花道の向こう側から現れる人影――

「――ﾊｧｰ」
　赤コーナーから出てきたのは――サムチャイだ。

同キャラ対戦ｷﾀｰ

　自分だ。自分自身だ。
　自分自身がシャドーを行いながらやってくる。
　トランクスやモンコン、パープラチアットの色だけが違う。赤色だった。
肌の色も、ごく微妙に違う。

　立ち尽くすサムチャイ。観客の拍手。
　支配人の声が三度響いた。
「まだまだいきますよー。再び青コーナー、サムチャイ・トムヤムクン！」



　サムチャイの背後から、もう一人のサムチャイがやってくる。
　シャドーをしながらやってくる。サムチャイと同じ顔で。同じリズムで。
こいつのトランクスの色はピンク色だった。

　観客の拍手。
　サムチャイは観客を見た。観客の目は普通だった。
　何の違和感も感じ取れぬほどに。確実な違和感の中での普通――サムチャイは、
それを、狂気と解釈した。どちらが狂っているのか。
　皆、当然のように振舞っている。サムチャイは自分の頬を叩いた。
　痛い。夢じゃない。現実だ。今この場に俺はいるはず――いるはずだ。
ここで殺されれば、俺は死ぬ。

　シュラのことを思い出した。あの時と同じ――だが、それよりも酷く現実的だ。
　どうしてこうも。


　支配人の声がまた――
「更に更に赤コーナーより――」
「青コーナーより――」
「赤コーナー――」

「・・・・・・」

　狂気の戦場。
　今、真実のサムチャイの周囲には、自分を含めて都合６人に増えた
サムチャイがいた。トランクスの色はそれぞれ、赤･ピンク･黒･水色･黄色。
真実のサムチャイのトランクスは緑だった。

　観客の声は、笑いと拍手ばかりだった。が、サムチャイの周囲は、
殺気を伴う沈黙ばかりが漂っている。　真実のサムチャイが抱いていた決意を、
それぞれのサムチャイも持っているのだろうか。
　各々が各々のシャドーを行い、お互いを見ようとしない。一心不乱である。
それもまた自分の姿だ。
　一致しない動きをそれぞれが行っている分、生々しい何かを実感した。


　位置取りは真実のサムチャイを中心として、５人が周囲にいる。
距離はバラバラで、一番近くにいる奴で３メートル。遠くて５メートルだ。
　ただし、五人全員が、真実のサムチャイに向かって、見えない敵意を飛ばして
いる。全員が敵――サムチャイは１対５の戦いを予感した。


　支配人の声が客の反応を読み取り、タイミングを計った。
　今――
「では――試合開始です！」

バトルロイヤルｷﾀ━━━ヽ(∀ﾟ )人(ﾟ∀ﾟ)人( ﾟ∀)人(∀ﾟ )人(ﾟ∀ﾟ)人( ﾟ∀)ﾉ━━━ !!!

なるほど、この後本物のｻﾑﾁｬｲは開始早々隅まで下がってﾏｯﾄﾛﾝ連打するのだな

ﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨ-ｶｳｺｰﾝ

>>479
周囲を囲まれてるらしいから隅まで下がるのも不可っぽい。
この後どうなるんだろう。すごく楽しみ。

　真実のサムチャイに向かって、六人のサムチャイが殺到した。


　先んじたのは桃色の奴だ。ミドルキックを振り出してきた。
「ｼｭｯ」
　両手を振り出してそれを往なす。よろめく桃色に一撃を加えようとしたとき、
左側から黒のトランクスが詰め寄ってきた。跳躍する。

　跳躍したと同時に、水色が正面から跳び蹴りをしてきた。
　黒色の奴を足蹴にし、輪の中から離れる。水色の奴は黒のいる場所へ着地した。

　サムチャイが混戦区域から離れたところへ、赤と黄色が両手側から詰め寄って
くる。正面には桃色がいる。桃色の跳躍準備と黄色の踏み込みは同時と読んだ。
　サムチャイは、鋭く踏み込んだ。
「ｼﾞｭｯ！」
　右ストレートを黄色の奴に叩き込んで黄色にガードさせる。させながら
思い切り押しのけ、即座に右手へ向き直り、戸惑った様子の赤色に対して
地面を踏み切った。　

「ティーカウコーン！」

　本来のサムチャイの得意技の一つ・ティーカウコーン――といわれる
跳び膝蹴りだったが、サムチャイには技の意識は無かった。　
　とにかく、囲まれないように。決死路を切り開く勢いの一撃だった。
　予想外のスピードで繰り出された膝蹴りに、赤色サムチャイはもんどりうって
地面に向けて吹っ飛んだ。


（今だ）
　赤色にとどめをさそうと――しかし、桃色が飛び込みながらの蹴りを極めに
来たとき、大きく跳び退った。跳び退った先は、壁だ。少なくとも、背後を
取られる心配は無い――と考えた。

　ちらっと、離れた所を見遣ると、黒･水色が様子をうかがいつつ近づいてくる。
そしてサムチャイのいる壁際では、桃色と黄色がサムチャイを取り囲む体制に
なっている。

　しかし、すぐにもう一つのグループと競り合うことになるだろう。
赤色もまだ闘えそうだ。無駄な立ち回りは出来ない。

　桃色と黄色が間合いを詰めてきた。
　無表情の自分の顔だ。薄気味悪さが募る。


　黄色がフットワークを使いながらサムチャイに接近しはじめる。
　壁に沿って動き、黄色を迎え撃つ。桃色がサムチャイの後ろからやってくる。
動かねば。
　素早く踏み込み、黄色に牽制のローキックを放った。黄色は難なくガードする。
　一歩遅れて桃色が殴りかかってきた。それをかわしたサムチャイに対して
黄色がハイキックを飛ばし、桃色がサムチャイに前蹴りを繰り出す。
「シッ」
ハイキックには肘を叩きあわせ、前蹴りには軸足へ蹴りを放ち転ばせる。
動きを殺された格好の両者からステップで遠のく。戦場はホールの中心部に移る。
巧妙なヒット＆アウェイと言えた。


　しかし。
（居着けば即座に血だるまだ）
　遠のきながら、左手を見ようとしたその時、その方向から不意に頭部へ
蹴りつけられた！

「ッ・・・！」
　もんどりうって倒れる。蹴ったのは黒色のトランクスだ。
　倒れたまま、転がって距離を取ろうとする。その転がる位置を読んだかの
ごとく、追いすがった水色が追い討ちのローキックを放った。
「うぐっ・・・」
　中腰の体勢で食らう。肋骨に嫌な感触が生まれた。そのまま飛び退く。
　飛び退きつつ、サムチャイは逃げきろうとしても逃げられない事を知った。
相手もまた、サムチャイなのだ。攻めていくしかない。
　だが、どうやって？


　水色トランクスの一撃に勝機を見出したか、桃色が追いすがって
起き上がりかけたサムチャイのアゴを蹴り上げる。
　半ばかわし、半ば蹴られる。口の端から血が滲む。反撃に足払いを放って
桃色を転ばせ、体勢を整えつつ大きく逃げる。
　今、背中にある壁の距離までは７メートル。敵の位置は、最も近くで
３メートル。
　囲まれたらおしまいだ。


　そこへ、少し離れた距離から、赤と黄色が無表情のままサムチャイを
見つめていた。二人と目が合った。
　二人は同時に何かを準備した。
（――まさか）
　地面に映った赤色と黄色の姿影が掻き消えた。声が和した。
「ティーカウコーン！」

　二人の繰り出したそれぞれは、先ほど放ったティーカウコーンと等しい切れを
まとい、同等の威力を満たしていた。
　二倍の勢いにガードを崩され、サムチャイはバランスを完全に崩し、吹き飛んだ。

「うう・・・」
　身体を起こしかけたところに水色と桃色が飛び掛ってきていた。
　しゃがんだ状態に降りかかるような水色の跳び蹴りを食らい、体勢が
定まらぬところへ、桃色の前蹴りがサムチャイを跳ね飛ばす。
　よろめくように跳ね飛んだサムチャイの目の先で、黒色の拳が妖しい光を
纏う。
「・・・？」
　サムチャイがそれに疑問を抱いたのと同時に、無感情の顔が拳を振るった。
距離は４メートルあった。普通ならありえない間合いだった。
「マットロン！」


　拳を空振りした、と思ったその時、エネルギーの塊のようなものが
黒色の拳より放たれ、それを抱くような形でサムチャイは胸元深く食らった。
予想外の不意打ちだった。
　衝撃が身体を駆け巡る。神経を引き裂くような痛みの違和感に、声にならない
悲鳴をあげた。
「・・・！」　

　今のサムチャイには、知識も技術も無い技だった。しかし偽サムチャイ達には
何の問題もない。
　マットロンを食らい、宙を泳ぐような姿で壁際まで吹っ飛んだ。後頭部を
壁に打ち付け、一瞬意識が途切れる。
　後頭部が血でぬめった。
「・・・く・・・う・・・」

　壁を背にして起き上がりかけたサムチャイの目の前に、赤を筆頭とした
５人のサムチャイがやってくる。
「偽」でありながら、五人の一人一人が、真実のサムチャイと同等以上の
実力を持っていた。今のサムチャイにシュラを倒した実績があっても、
この五人相手ではあまりにも分が悪かった。



　サムチャイには、機械の様に歩み寄ってくる偽サムチャイ達の無表情に、
憎しみの色をうかがえたような気がした。

　試合が始まって、十分近くが過ぎた。
　観客の中には、何を勘違いしたか、服を脱いで破廉恥な行為に
身をやつす輩も存在している。皆、サムチャイを嘲笑っていた。
一人の味方もいない。
　サムチャイの目が、観客を見据え、近づいてくる偽サムチャイ達を見遣る。
そこには無言の偽サムチャイ達の姿があった。


　動こうとして、しかしサムチャイは、自分の体が、思うように動かなくなって
いることを知った。偽サムチャイ達の連続攻撃は、サムチャイ自身に
深いダメージを与えていた。　頭はまだくらくらしている。
　徐々に無理が生じ始めていた。


（これで・・・終わりなのか・・・？）
　最後の時を予感する。ワインレッドの床に照明が照り返っている。
　心にいくつもの想いが――

　浮かばなかった。　
　何も覚えていない。思い出せない。自分の頭の中には、戦いに関する事だけ
しかなかった。
　楽しい想い出もつらい想い出も、何も無い。勝って負けた記憶、ただそれだけ
だった。誰に勝って負けたか？それも覚えていない。

「誰か」の記憶は、シュラの記憶しかなかった。言葉を交わすことなく
勝負を決し、二度と逢うことは無いであろう男の記憶だった。
　今のサムチャイの脳裏には、試合前に思い出しかけた記憶のことなど、
何一つ残っていなかった。戦いのこと以外は無用なのだと、見えない誰かに
告げられた。
　戦いの技術、勝ち、負け、その記憶しかない。その記憶以外は覚えられない。
　

「――ｰ・・・」
　サムチャイの目から、涙がこぼれ落ちた。
　すべての理由がわからなかった。
　以前にも、同じような状況に立たされたような気がした。そのときの情景も
思い出せなかった。
　ただ、そのときも考えたであろう、一つの想いが、ゆっくりと頭の中に
浮かび上がった。
（死ぬのか）

真実のサムチャイ　はどうなってしまうんだ・・・

ﾜｧｰ

しばらく羞恥プレイが続くな(´ー｀)

ここからサムチャイの逆転劇なのかッ！？

ここでCPUチャイお得意のｿｰｶｳ連打接近ですよ

ﾃｨｰﾃｨｰﾃｨｰﾃｨｰﾃｨｰﾀｲﾑ

多勢に無勢の大ピンチ。
だがこの時サムチャイの脳内で種が落ち（ｒｙ

その時穏やかな心を持つムエタイ戦士は激しい怒りに目覚めｒｙ

スーパータイ人

そこで
瞬獄殺ならぬ神極殺。五人まとめて１５ヒット。

タイガーアッパレ！

500getｱﾊﾟｶ

おっと ここで

ﾃﾞｨｰﾃﾞｨｰﾃｨｰ

ﾍｰﾙﾌｧｰｲﾔｰ

　五人の偽サムチャイが何かを準備し始めた。
　サムチャイは何が来るかわかっていた。だが、何も打つ手は無かった。
すべての行動を読まれている気がしていた。逃げ腰になっていた。
　ガードを固める。
　五人が順繰りに準備し、氣を纏いつつ、連続して跳躍してきた。
　超ティーカウコーンの五連撃だ・・・



「ティティティーカウ！」
「ティティティーカウ！」
「ティティティーカウ！」
「ティティティーカウ！」
「ティティティティティーカウコーン！！」　

　一発目は防いだ。
　二発目でガードを崩された。
　三発目に胸元へ食らい四発目で壁に縫い付けられ、五発目は側頭部へヒットした。

　よろめく。
　無意識の内に逃げた。間合いが離れる。偽サムチャイ達から数メートル離れ、
壁に手をついた。
　振り向いて様子を見ようと、

「マットロン！」
「マットロン！」
「マットロン！」
「ティーカウ！」
「ﾊｧｰ！！」


　一発目は頭に
　二発目は胸に
　三発目は上半身に当たり、四発目が再度壁に押し付け、五人目の赤色が、
吹っ飛ぶサムチャイの胸に目掛けて、叩き付ける様な跳び蹴りを食らわした。
「――――」
　一瞬心臓が止まり、サムチャイの意識が飛んだ。膝をついて倒れていく。


　水色がサムチャイの首根っこを掴み上げ起き上がらせると、
黄色がサムチャイの腹部にミドルキックを飛ばした。
　蹴りの勢いのまま、ふらりと立ち上がる格好になった。唇が切れ、
鼻から血が吹き出ている。ふらふらと足元が定まらない。
　血泡を口から吹いた。

　そこへ赤色が腹に蹴りを食い込ませ、桃色が胸を押しやるように蹴ると、
再び壁に背中がくっついた。蹴るたびに、サムチャイの口元から血の泡が吹き出る。
　サムチャイの顔は、血まみれのまま、無表情だった。口は半開きになり、
何かをぶつぶつとしゃべっている。
　黒色がサムチャイの頭へ左のハイキックを打ち当てる。サムチャイがそのまま
倒れ掛かるところへ、水色が反対方向からハイキックを飛ばし、サムチャイは
景気の良い音とともに元の位置に戻った。
「――」
　サムチャイの顔は、風船のように腫れ上がっていた。表情の機微は伺えない。
　視界の片隅で、赤色が蹴りの準備をし始めている。


　それから――三分。

「――――・・・ぅ――――・・・」
　何かをうめく、赤黒いものがそこにあった。
　目はうつろだった。右目の焦点が定まっていない。口は動いているが、
何を言っているのか判別できない。
　口元の乾いた血が、水あめの様に張り付いていた。左耳孔からは血が細く流れ、
鼻は赤黒く、豚のように膨らんでいる。
　それでもなお、何かにすがるかのように、踏ん張るようにして立ち上がり、
五人のサムチャイを見つめている。惰性で突っ立った、往生際の悪い人間の
見苦しさがあった。


　そんな様に業を煮やしたか、口を半開きに開けたサムチャイの真っ赤な顔面に、
黄色サムチャイが手の平を打ち付けると、サムチャイの後頭部は壁に追突した。
　そのままズルズルと崩れ落ちていくサムチャイの身体に、
今度は五人が寄ってたかってパンチの雨を浴びせかけた。
　血が飛び散り、壁も床も真っ赤に染まっていく。
　鈍い音と、ねちゃつく音が、サムチャイの脳裏に広がる沈黙の空間に響く。
　観客の声が霞んでいく。

　ｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯ
　ｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯｶﾞｯｺﾞｯ
（――）

　――――

　プログラムの流出に対する、サムチャイの意識成長データの値は減少しつつ
あった。値が０になったとき、サムチャイの命は尽きる。
　このシステムは、特定のデータを注入すれば強くなると言うものではなく、
データによって与えられる負荷を、自らの力で解決して跳ね除けると言うことに
意義がある。
　原理としては、バーチャルリアリティー――仮想現実の装置を、より効果的、
かつ危険に改造・改良を施したものだ。その訓練方式は「夢」に似た形を取り、
その結果は現実の心身に即座に影響を及ぼす。

　最終的には、被験者自身の素質や力が試されるのだ。
　そして試行に成功すれば、被験者の潜在的な力を伸ばすことが出来るように
なる。だが逆に、その負荷に耐えられなかった者は、負荷から逃れるために
意識的な自死を自らに行い、廃人の運命となる。

　今、サムチャイは、負荷のプレッシャーから、自らを「死」へと導きつつ
あった。そしてそれを止める者はいない。止められる者も。

　
「終わりか」
　ロレントが呟いた。
「さあ？」
　カルノフが返す。だが、カルノフ自身にも、何かを諦めたような風情があった。
この局面を打開するにも、変化させるにも、結局はサムチャイ自身の問題だった。
　サムチャイの表情は、実に静かだった。
　自らの終わりを知る者は、こんな表情を浮かべて逝くにちがいない。
　そんなことを思わせる静かな表情だ。

　サムチャイの生命値データが少しずつ減少し始める――
　カルノフは、最後の手段であるシステムダウンを行おうと、電源装置に
手を伸ばした。

　
　　 ,,,▲
　　'====ヽ　　ｼﾞｭｯ・・・！
　（　´∀｀）　
　（つ ￥ ）つ
　　） 　） ヽ
　（＿_） し

自分の屁の臭さにﾜﾗた

　――――

　撲打音を遠くに聞きつつ、サムチャイの意識は、フェードアウトの要領で
暗黒へと飲み込まれつつあった。感じていた痛みも異臭も、もはや遠い。
　自分の力の至らなさを痛感した。自分はこんなにも弱いのかという
失望感があった。
　シュラに勝った事など何の意味もなかった。
　全力を出し切って戦うということは虚構だった。
　
　衝撃につられ、時折視界が真っ暗になる。いよいよ最後に近くなってきた。
　楽になれる――楽になりたい――楽にさせてくれ――

子供の気配が通り過ぎた。
「・・・・・・」
　小金色の情景が目の前に浮かび、子供のときの自分が、タイの平原を
走っている。
　ムエタイ試合、親の死、弟妹の成長、ムエタイの修練、青年期。
　ムエタイ協会からの疎まれ、世界大会、友情、勝利、衰え、決意。
　そして――



「一週間後――バンコクに行っておいしいものを食べに――」
　誰だ・・・
「すまない！・・・・・・氏は、ご在宅か――」
　誰のことを――
「サムチャイ、貴様、何のためにここへ来た」
　え？

　轟音が鳴り響いた。
　果てしない石畳の床。暗い空。風が通り抜けていく。

　見上げるような長身。黒い眼帯。半裸の鍛え抜かれた姿。
　無限の空間の中心に、そんな誰かがいた。


「続けないのか？
　何のためにここへ来た。
　これで私を倒せるとでも？

　――
　私は、私が倒し続けてきた者達への「礼」を守り続けねばならん。
　それが＜帝王＞の名を冠ぜられた者の宿命――」


「　己自身を知らぬ貴様が、私に勝てる道理など無い。」

「誰だ・・・」
　サムチャイははっきりと口にした。
　明確な意識の復活があった。痛みが戻る。しかし危険な痛みだ。
長くは保たないだろう。
　そして、眼帯の男は言った。


「貴様の命は、長くなかった。
　朽ちるべき時は過ぎ去っていた。
　お前は無理をしすぎたのだ。
　無謀ともいえるほどにな。

　もしここで、自らを諦めることが出来るなら、お前はお前であることを
やめられる。
　＜楽＞になれる。」

「――」
　サムチャイは、理由も無く沈黙した。
　その言葉は、「今の」サムチャイへの言葉ではなかったと感じた。
　おそらくは――



「だが。もう一度、闘うというのならば。
　闘えるというのならば。


　――死を





　死　　　を

「―――！！」
　言葉が終わらぬ内に、サムチャイの身体に、激しく静かな力が満たされてくる。
　潜在能力の発動と言う小奇麗なものではなかった。


　怒りだ。
　純粋な怒りだ。
　何も知らず、何もわからず、何も感じられないまま、短い時間を生きて
唐突に死んだ、自分の姿を間近に感じ、見た。

　口を半開きにし、醜く腫れ上がった、自分自身の姿を。
　垂れ下がった手の傍には、ウジが湧いていた。その姿は、もはや誰にも
関心を持たれない。　

「今の」自分が知らない、サムチャイ自身にその姿を見られる。
　その口元には、笑みがあった。
　優越と自己卑下の、卑しい笑みが。

「・・・・・・！」
　歯軋りとともに、眼帯の男に向かって宣言した。
　一字一句噛み切って放つ言葉の中に、ある決意と闘志を秘めた。
「私を舐めるな・・・！」



　何のために闘うか。いまだ判らなかった。
　だが今このとき、二つ確かなことがあった。

　一つは、自分は死ねない。
　死んではいけないということ。一瞬の記憶の中で、サムチャイは待ち人達の
　存在を知った。
　自分にとって、大切な存在だった。借りを返すべき者もいた。
　自分の誇りを取り戻すべき、きっかけの存在もいた。

　
　もう一つ。
　本気を出すのに理由は要らない。
　全力であることに躊躇いを覚える必要は無い。理屈は要らなかった。
　今、俺は「俺」を超える。

代々木で発見

今更な質問で申し訳ないんですが、mugenキャラのサムチャイについて質問。
マ･ラーンの根元が必殺技キャンセルできないわけですが、キャンセル可に
するにはどうすればいいんでしょうか？

MUGENの話題は拒絶反応起こす人多いからやめて

>>520
そんな奴いねーよ。個人的な価値観を押し付けるな。
お前みたいに毛嫌いする奴が発言するせいで場の空気が悪くなる。
それをMUGENのせいにするなど笑止千万。
全部お前のせいだよ。黙ってろ。

同意

「MUGENの話題は･･･」と世論の如く、
勝手に括るのは我慢ならない

何故、無限のせいにするのかね
嫌なら無視すればいいのに

そうやって過剰に反応するのも荒れる原因
当然、無視できない俺もな

はい、この話題終わり

よくわかりませんが、ここにサムチャイ置いておきますね。

　　　 ,,▲
　　　　´===ヽ　　　ﾊｧｰ
　　○( ´Д｀ )○
　　　＼　\　／
　　　　|⌒l　 |
　　　 （＿_）ノ

ＳＦＣ版ＦＨの説明書読んで初めて知ったんだけど、
お兄ちゃん２１歳だったのか（初代ＦＨ当時）・・・。
おもったよりも若いのな。
ちなみに誕生日は１９７１年１１月１１日。

サガットが不明。
以前スーファミの攻略本で見たときは、１９５０代のような気がしたが・・・

>>523
「やめて」と意味無く否定されたら
その無神経な発言に対し、反応したくもなるが

分かる人が発言して他は黙ってれば済む話だったんだけどね。

>>526
サガットの誕生日が７月２日ということまではわかったが生年がわからん。
気になるからＳＦＣ版の説明書でも探してみるわ。

早速初代スト２の説明書見つけたよ。１９５５年７月２日生まれだそうだ。
あとこの説明書のイラストのサガットのポーズ妙にカッコイイ。

乙。
ぐぐっても、意外と知られてそうで知られていないな・・・生年。

ｻｶﾞｯﾄｽﾚ住人は完全になじんじゃったなぁ。
共倒れよりはよほどいい。

シュラでぐぐったら・・・星矢ネタが多いｗ

かわいいサムチャイが好き

ベルセルク風なサムチャイが好き

今日やっとお兄ちゃんのＥＤが見れますた。

長い道のりだった・・・ＥＤは短かった・・・


三方　ﾃｨｰｶｳｺｰﾝ

>>536
どっちかっつーとソーカウっぽい

三匕　ﾃｨｰｶｳｺｰﾝ

ttp://para.e-city.tv/555/dorakuesimat/1.html

>>539
ドラクエ？何故にここに･･･。

>>537
あ、確かに。ティーカウよりソーカウっぽい。
俺の脳内では

三方　ﾃｨｰｶｳ
三片　ｿｰｶｳ

だったもんで。
誰か新ﾃｨｰｶｳ文字ｷﾎﾞﾝﾇ

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　 !巛;ゝ､;;;;;;;::::/;: ,.::::::::　　"""-"""""　 ::ヽ
　 /-､;;;;;~~''-､､__;;::::::::::　 　　　　　|;: /;:　　:! 　
　/;;;;;;~''-､､;;;;;;;;;;;;;;~'''--､､､,,,,,,,,,,___________,,,,,,|､
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　|ゝ,,_,,,| ;;;;;;; ;;;iiiiiii;;;;;　　　;､--;;;;;　;|;;;,　 .ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　＜ﾃｨｰｶｳｺｰﾝ
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　　　　　　　　方

>>542
ﾜﾗﾀ

尤

勝ちポーズ

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　 !巛;ゝ､;;;;;;;::::/;: ,.::::::::　　"""-"""""　 ::ヽ
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三方　牛

ゲームセンターの人形の買取をしてくれるらしいよ。
http://www.h5.dion.ne.jp/~tomatoya/index.html

サムチャイフィギュア欲しいなあ・・・



ｼﾞｭｯ

>>547
宣伝乙。しかしあの女の子の写真の意味は？ｗ

　

しかしここスレッド一覧に埋もれてても
見つけやすいから楽だな・・・

溢れ出るオーラで一目瞭然だからな。





な？

>>552
ああ、もちろんさ！

す

どぴゅ

ttp://jonah.bigidea.com/html/arcade/moby_blaster/index.html

久しぶりに・・・

ｼﾞｭｯ

ﾊｧｰ

馬鹿なスレ

俺もやろう。

ｼﾞｭｯ

ﾊｧｰ

ﾃｨｰｶｳｺｰﾝ

ｼﾞｭｯと叩けばﾊｧｰと響く

ﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨ

ﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨﾃｨ

ﾃｨｰｶｳｺｰﾝ

ﾃｨｰｶｳｺｰﾝ

FHvs水滸演舞
デコの版権って何処が持ってるの？

>>567
ｻﾑﾁｬｲの版権だけは俺たちの心の中。

ﾏｯﾄﾛﾝ

ﾏｯﾄﾛﾝ

>>568
良いこと言った。

糞スレ

今年はファイターズヒストリーダイナマイト
ｼﾞｭｯ周年。
所で発売は1994年の3月何日だっけ?たしか8日か12日だった気がするが。
詳細キボンヌ

その頃のベーマガ読んだが詳しい日付解らず。
ちなみにランキングには餓狼スペ、龍虎２、バーチャ、スパ２Ｘ、サムスピ、ワーヒーＪＥＴ・・・
格闘全盛期やったねー。

ｼﾞｭｯﾊｧｰｼﾞｭｯﾊｧｰ
ﾁｬﾗﾗﾗﾗｰﾁｬﾗﾗﾗﾗｰ

ミσ　　ぼよよ〜ん

>>567
ttp://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040204/gmode.htm

>>576
の記事のリンク先が間違っているな。正しくは
ttp://www.g-mode.co.jp/

ジー・モード，データイーストのゲーム権利を取得
ttp://www.itmedia.co.jp/games/gsnews/0402/04/news04.html





ﾊｧｰ

ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!

しいたけ栽培もﾊｧｰ

サムチャイがハイパースト２に参戦しなかったのは何故ですか？

弱点システムが無いからです。

因みに無印FHは1993年3月18日、無印FHのSFC版は1994年5月27日です。
無印SFCはキャラの台詞がかなりFHDの移植だったのが残念です。
例えば･･･レイvsリーのレイの勝ち台詞は無印は
｢それがお前のクンフーか｣が正しいのですが、SFCではダイナマイトのせりふになってマッスル

お兄ちゃんの台詞も幾つかFHDの移植になってまｼﾞｭｯ

ﾊｧ〜

溝口危機一髪は1995年2月17日だったかな?
これは自信ない、間違ってたらｽﾏｿ
SFC2タイトルは発売当日に買いました。当然予約。
因みに溝口モードで
マットロックが出てきたりマーストリウスが出てきたりしますが
確か難易度の設定によって変わった気がする。でもどうやってもおにいちゃんは
出てきませんでｼﾞｭｯた。
つまりどうやっても出てこないのはサムチャイだけ。
溝口危機一髪は糞ゲーでｼﾞｭｯか??

溝口危機一髪のクラウン、中の人はジャンだった

溝口危機一髪のチェルノブの中の人はお兄ちゃんです

ｳｪｲとはﾊｯ!とかﾐｻｲﾙ!とか怪しい声を出すのがお兄ちゃんなの??

弟妹を養うために仕方なくやったと思われ。

ｼﾞｭｯ

ﾜｧｰ

どれみ:私達、歌も歌ってるんだけど
はづき:おにいちゃんの歌にピッタリなのがあったので
あいこ:おくりまっせ、あたしは貧乏な気持ち解る! お兄ちゃんガンバやで
ぽっぷ(おまけ);あたしにはお姉ちゃん(どれみの事)だけど、お兄ちゃんがいるのってどんな気分なんだろう?
一同:それでは"日曜日は魔法のコ"の替え歌で、"日曜日はムエタイガイ"お送りします

｢お兄ちゃんはムエタイGUY｣。｢日曜日は魔法の子｣の替え歌

[MAHO堂]
1,
ムエタイが　お兄ちゃんは　使えるのさ
試合会場に集まれ 合言葉はｼﾞｭｯ!

腹ペコだ〜 貧乏だ ひもじい弟妹
3人の為兄ちゃん 今日も戦おう

[どれみ]
朝昼晩ごはん 全部クイテウ [クイテウ : タイの麺類]
そんな願いも 毎日 叶えてみせちゃお勝っちゃお

[MAHO堂]
日曜日はムエタイガイ やめられない ムエタイガイ
テーカウ ソークカウ デュサロップ 出て来いあの技
日曜日はムエタイガイ カッコイイだろ お兄ちゃん
誰にもまだまだ 内緒だけど

2,
ムエタイが お兄ちゃんは 使えるのさ
ときどき モンコン危ない 気にしないで ｿｰｶｳ!
カルノフに レイ飛鈴 マットロック
そのまま そこで寝ていろ 子守唄がお似合いだ

[はづき]
弟妹に 裕福な 暮らしさせたい
そんな願いも ひっそり叶えてみせたい、勝ちましょ

[MAHO堂]
日曜日はムエタイガイ タイの国技の ムエタイガイ
マ･ラーン ティープに ティーカウロイ まだあるあの技
日曜日はムエタイガイ ワイクル踊る ムエタイガイ [ワイクル : タイの戦いの踊り]
誰かにそろそろ 教えたいな

[あいこ]
グレートグラップルで 優勝 チャンプ
"お前らの お兄ちゃんは 不死身だ!!"でありませ、おまっせ

日曜日はムエタイガイ めっちゃ無敵の ムエタイガイ
ゴッコー･ティー･カウ、ティー･ソーク 試そう首相撲
日曜日はムエタイガイ 今日も明日も ムエタイガイ
弟妹も踊ろう ワイクルを〜(ﾊｧｰ)
*************************

MAHO堂一同(どれみ、はづき、あいこ) : ご清聴ありがとうございました

>>590-592
　お　前　た　ち　の　お　ね　え　ち　ゃ　ん　は　無　敵　だ　！
になるのか？
















ﾊｧｰ

ｼﾞｭｯ

上尾の某店では毎週土曜閉店間際、
ダイナマイトの大会が毎回２０人前後を集めて
繰り広げられていたりする
昨日のエントリーは１８人
うちお兄ちゃんは２人



ﾊｧｰ

>>595
(;´Д｀)ﾊｧｰﾊｧｰ

うちでは大会どころかプレイしてる香具師が居ません
・・・OTL

あ、でも考えようによってはお兄ちゃん率100%ですが。

ﾊｧｰ

お前らのお兄ちゃんは無職だ！

>>595
優勝したキャラは誰？やはりレイあたりか？
それにしてもうらやましいなあ。
俺の住んでいる関西では対戦環境すら無いよ。

FHDは難しいよ
ｼﾞｭ

>>600
ｻﾑﾁｬｲへの愛が勝利を呼び込む秘訣です。
クリアできないのは愛が足りないのです。
ﾊｧｰ

闘劇でＦＨＤを･･･

サガ、サム、シュラオンリー格ゲー大会

餓狼伝説時代のジョーも入れてあげて！

「ザ・ラァスト・サムチャーイ」

ファイターズヒストリー　リアルバトルオンザフィルム

最近の格闘ゲームは色んなシステムが多すぎて"格闘"から遠ざかってる
気がするから(あんなに連続HITさせないとKOできないなんてありえん)
もっと格闘らしくシンプルなシステムキボンヌ。

(ｼﾞｭｯ

じゃあ一緒にバトルクロードでもやろうか

このスレだと前川orｼﾞｮﾝｱﾝﾀﾞｰｿﾝだけになりそう。
だが、そこがいい。

そこでゆうきスペシャルですよ

サム、シュラ、ジョーなら
MVSの切り替えで筐体で出来るなｼﾞｭ

>>599
２回戦で負けたとこで終電ｷﾀｰので
最後まで見届けられませんですた　ﾜｧｰ
たぶん情勢的にレイorザジィかと
レベルはなかなかのもので
ダッキングファイアやロンダートもバンバン使用されてますた

２回戦で当たったレイには
最初とりあえずけん制で出したマットロンに
いきなり開幕ﾀﾞｲﾀﾞｲﾀﾞｲﾀﾞｲﾀﾞｲﾅﾏｰｲ！が突っ込んできて
体力半分＆弱点多段ヒット→気絶…　そのままﾊｧｰ、　
という体たらく。
もっと修行が必要なようです。　ｼﾞｭｯ

一応このスレのたしなみとして
勝利の　ｼﾞｭｯ､　ﾊｧｰ　はちゃんとやってきますた。

>608
それは何でｼﾞｭｯか?

>>613
ttp://www.x-nauts.com/psikyo/product/bat/index.html

>>608ではないが、彩京が何か勘違いしちゃったやつだな＞バトルクロード
七年殺しとか。

いってきまｼﾞｭｯ

605のネタは偶然思いついたにしては渾身のネタだと思ったのに・・

122 名前：名無しさん必死だな[sage] 投稿日：04/02/09 16:47 ID:H9YIVJpJ
「エイリアンｖｓプレデター」究極の対決映画今秋公開
http://movies.yahoo.co.jp/m1?ty=nd&id=20040209-00000005-sks-ent

サムチャイvsサガットもオフィシャルで実現ｼﾞｭ

裏技っつーかなんつーか

空中サムチャイワールドをゲージ０でやるとキャンセル可能な空中強Pが出ます
よってゲージ０で屈強P→J28強P連打すると４割

>>619
月華２の斬鉄みたいだな

ﾊｧｰ

一つだけ突っ込ませてもらうと
>>612
ロンダート使ったからって別にハイレベルでもなんでもないだろw
寧ろアレが実戦で通用するレベルなのかと(ry

サムチャイｖｓサガット（実写）が実現するとなると
キャプテンサワダの位置が微妙。

ﾊﾗｷﾘｼﾞｭｯ

ジャンプ強キック→しゃがみ弱キック→立ち強キック→パプソークカウ
の5段はかなり強いｼﾞｭｯ
めくりギリギリジャンプ強攻撃極めたら立ち強キックが2段入り更に強くなるが
だれかめくりギリギリ強攻撃を常用出来る神はいますか?

俺だよ俺俺

623>>のめくりギリギリこうげきの補足
FHDはめくってしまうと相手はガード方向に飛ばされて密着できない
そこでかぶるように飛び込んで強攻撃を当て、吹っ飛んだ相手の背後に着地する。
言葉で説明するのは難しいｼﾞｭッ。要は相手の後ろに着地するがめくってはいけない。
漏れの腕では偶然以外では出来ない。
フツー、623で示されるような連続技、
ジャンプ強攻撃＋弱攻撃数発＋強攻撃＋キャンセル必殺技
が全キャラの基本連続攻撃かつ、強力な連続技なんだけど、実は、この基本連続技がその人の
最強連続技の場合、めくりぎりぎりで入るのはあまりメリットは無しﾃﾞｼｶｶﾄ。
でも、特殊な連続技を持ってると、凄くメリットがあるんだけど、出来る人は頼みマッスル

(｢めくりギリギリ｣、と｢キャンセル｣は省略)
レイ：メリット無し(弱攻撃が一段増えるのみ)
フェイリン：メリット無し(レイと同じ)
亮子：ジャンプ強キック＋立ち強パンチ＋超山嵐
マットロック：ジャンプ強キック＋しゃがみ弱キック＋立ち強キック(2段)＋オーバーヘッド＋しゃがみ強キック
サムチャイ：基本連続技だが、立ち強キックが2段になる
リー：ジャンプ強キック＋立ち強パンチ＋猛虎硬爬山＋スーパー強絶招歩法＋鉄山コウ
溝口：メリット無し(ごっついタイガー＋ネリチャギ＋チェスとー＋通天砕があるため)
ジーン；メリット無し(レイと同じ)
マーストリウス：メリット無し(ムーンサルとで飛び込めば弱は一段増やせる)
ヨンミー：メリット無し(レイと同じ)
ザジィ；ジャンプ強キック＋立ち(しゃがみ)弱キック＋立ち強パンチ＋ヘルファイヤー
クラウン：メリット無し(レイと同じ)
カルノフ：メリット無し(バルーン＋落下強パンチ＋しゃがみ弱パンチ＋立ち強パンチ＋100キックがあるため)

>>621
ロンダートを使う余裕があるくらい
ネタＯＫでアットホームな大会、という意味では

一応、つかいどころあるぞ。
無敵時間が異常に長いので起きあがりに重ねられた飛び道具を抜けることが
できる。
体力ぎりぎりで削られそうになってもロンダードで脱出だ！


でも、飛び道具よけても空中ＤＤＴで終。

ロンダートは何気に中段だ

今思えば、前タメって斬新だったよな。
当時は腹抱えて笑ってしまった。

サムチャイの弱点って真ん中にあるから気絶率が高い気がする。
ﾀﾞｲﾀﾞｲﾀﾞｲﾅﾏｲはともかく、
飛び道具とかザジィの立弱Kとかの牽制技で当たっちゃう事が多いのが痛い。

足元に弱点があるキャラよりマシですが。

ﾏｰｽﾀﾝ…

暇だったので少し増やしてみた。
ttp://up.isp.2ch.net/up/8341468b7771.zip

>>628
おのれ、レイめ……
俺もレイがジャンプしてきたのを、お兄ちゃんアッパー(2B)で落とそうと思ったところ、
レイ→空中ｳｨｰﾙｷｯ、俺（ ﾟдﾟ）ﾎﾟｶｰﾝ、レイ→ﾃﾞﾃﾞﾃｰ、俺ﾜｧｰ
レイ→ｵｰﾗｲ

･ﾟ･(ﾉД`)これだからCPU戦は気が抜けんぜ

最近身内でゲーセンでよく会う奴にたいして
ＦＨＤキャラのあだ名をつけるのが流行ってる

太ってる奴⇒カルノフ
猫背な奴　⇒クラウン
顔が怖い奴⇒ザジィ
金髪　　　⇒マットロック
うるさい　⇒溝口
女（ガキ）⇒リョウコ
女（若め）⇒ヨンミー
女（年増）⇒フェイリン

サムチャイの称号はいまんとこいないね。

胸にアップリケがあればレイだな。

嫁が同じ顔ならマースか

リアルお兄ちゃんになる条件
・貧しい
・幼い兄弟を養っている
・不死身

・ファイティングポーズの時後ろに反り返る

お兄ちゃんは何であんなに反り返ってるんだろう・・・

お兄ちゃんが溝口危機一髪に出ていない理由
｢あの顔が教育上良くない｣
と言った香具師がいましたが、そいつはあぼーんして宜しいですか?

許すのだ弟よ

憎しみは何も生まない・・・・

>>641
あ…あなたは！？

>>638
はサムチャイ

ｼﾞｭｯ

>>641
久しぶりに見たな･･･sageチャイ

サムチャイセブン

ｻﾑﾁｬｲｺｽﾓｽ

サムチャイの父

サムチャイ太郎

ι゛ゅっ

愛し合うふたり 幸せの空 隣どおし あなたとあたし チャランボ(首相撲)




ﾊｧｰ

サムチャイセブン



本当はゲームのサムライセブンから取ったｼﾞｭ

小説の続きまだかなぁ…

　　　＿＿,, ,　,　,　_ ､ ,,, ...　,,　_　..,_
　ー=､ ､ｰ-､`ヽ､、ヽ`!i' , ,i",r'",-'"=ミ
　　　 `ヽ`ヾ`､　! ヽ ! l! i! !_i_/_<'"``
　　　　　`,ゝ､iliｰ'"　"､,"､',　 i,　ﾘ
　　　　　 !/!,li ,;;-=o=-,ｯｨ=｡ｩｨ
　　＿_　 i､`!', '; `ー　/;;!i､''; ,!
ー''`ヽ`,ｰi'`''"!､ヽ　,　`一'､ /　　　__
　　　　`il `i !　ヽ､　 ￣￣ / iヽ、/ ,.ヽ_
　　　　　i!　!`　　 `ｰｧ､-ｰ'　 ! ﾉ!トi,!'",ﾉ-､
　　　,..=､i! iヽ-､　rィ',;'!ヽー-､! 　`/_,i' _,.!'､
ーニｰ-､._ `ヽゞﾆ-､.;' i! ! ,　　`ﾄ_ﾉ`x-'" ノ
=ニヽ､　,　`,　/ヾ=ソ ﾉ　!/　　　!､`ｰ`''イ､
-ｰ-､　`i,　/ / ヽ `イ_,　 i -'"￣`!　!　　　ヽ
　　　ゝﾉ /-'"　　`　　　'　!　　　　ヽ　　　　 !

くにへ　かえるんだな。
おまえにも　きょうだいが　いるだろう……

デヨ

ふたりはムエキュア
ジュ・アパカ・ﾊｧｰ・ﾃﾞﾖ
MUAYTHAI☆CURE

>>653
その頃のカプコンのキャラ絵はまだ良かったが、最近のは妖怪と化してる。
サガットもあんなにムキムキで体重100kg以下はありえないｼﾞｭｯ。
ザンギもさくらの胴より太い腕してながら115kgはないやろ。
本当に体重が軽いならお兄ちゃん位痩せてる筈だ。

ｿｰｶｳ

>>656
カプコンだけじゃなくかつてのＳＮＫ（あと今の芋屋）も体重が不自然だった。
身長２メートル軽く超えて体重１１０ｋｇとか、故ジャイアント馬場より痩せてるはず。
でもサガット以外のムエタイ選手は階級制のためかリアルな体重だったりする。

ﾊｧｰ

>>656
大きさの割に軽い遺伝子組み換え肉かと思われﾏｯﾄﾛﾝ
サガットミート（仮）。

ﾃｨｰｶｳｺｰﾝ

もしＦＨが現代風にリメイクされたら、
お兄ちゃんも帝王のように肉付きが良くなってしまうのか？


ﾊｧｰ

>>659
リメイクするのがカプコソだったらね。

SNKだったら髪を染めてサングラス 戦闘前デモで相手にメンチ切る

帰ってきたサムチャイ

659>>
サガットの首が頭より太い

>>1
アイスラッガーってなんですか？
前スレのネタだったら、今過去ログ見れないんで説明ｷﾎﾞﾝﾇ

ﾊﾟﾌﾟｿｰｸｶｳ

男は背中で語るものだ

お兄ちゃんの頭に乗っかってるのがアイスラッガー。
ウルトラマンネタだね。

>>664
ここが7スレ目でサムチャイ7だからかと




ｼﾞｭｯ

ｼﾞｭｯ　ｼﾞｭｯ　ｼﾞｭｯ
ｼﾞｭｼﾞｭｯ　ｼﾞｭｼﾞｭｯ
ｼﾞｭｯ　ｼﾞｭｯ　ｼﾞｭｯ
ｼﾞｭｼﾞｭｯ　ｼﾞｭｼﾞｭｯ
Question〜　Question〜　君は　だ・れ・!
パ〜プソーク〜　デュサーローップ〜　僕　サ　ム　チ　ャ　イ!!


書いてて笑ってしまった･･･。ｿｰｶｳ

ﾊﾟｰﾏﾝ?

Ｑ太郎かと



ｼﾞｭｯ

ｼﾞｭﾝ

ﾊｧｰﾝ

>>671
なんかエロい

ﾄﾞﾗｴﾓﾝのび太とﾑｴﾀｲの闘士

ﾃｨｰｶｳ ｿｰｶｳ ﾃﾞｭｻﾛｰｯﾌﾟ
遠くで呼んでる 声がする
来てよｻﾑﾁｬｲ 君の所へ 来てよｻﾑﾁｬｲ弟妹の所へ〜

続きｷﾎﾞﾝﾇ
ﾊｧ〜

スレ違いかもしれませんが他にＦＨＤ関連のスレが見つからないので
質問させて頂きます。
ザジィにダッキングヘルファイアと言う技があると言うことを聞いたのですが
コマンドを教えて頂けないでしょうか。お願いします。

66412K・P（スライド入力）で出るよ

今朝何故かファイターズヒストリーの新作をプレイする夢を見た



本当に幸せな夢だった･･･

このｽﾚは我々ｻﾞｼﾞｨｽﾚ保護団体が保護する！

>>676
教えて頂いて有難う御座いました。
早速ダッキングヘルファイアって来ます！

ＣＰＵジャン（サターンＥＡＳＹ）に
ロンダートを喰らって敗北しますた

ﾜｧｰＯＴＬ


>>677
実際出るとしたらどんなもんかね
オレの希望としては
１３人＋チェルノブ＋新キャラ数人　で
旧キャラは溝口危機一髪の新技装備、
んで溝口（ｒｙ　のタッグシステムと弱点システムを
うまく融合して改善、てとこかな。

弱点システム改善案

・弱点ゲージを導入、各キャラごとに耐久数値を変える
・キャラセレ時に体力／弱点のボーナスポイント振り分けができる
・タッグ控え中に弱点ゲージ回復

小パン３発や小足３発で
ﾎﾞﾝﾖﾖﾖｰﾝなのは個人的に納得がいかないので
改善してﾎｽｨところ
小パン３発でなく大パン３発なら…ということで
耐久数値制にしてみますた

>>572
超遅レスだがＡＡＳＮＫ格闘によると
９４年３月１７日（業務用）４月２８日（ネオジオ）１２月２２日（ネオジオＣＤ）
らしい。

おお、どうもありがとう!
3/17でしたか。某国立大学受験しに行って出たばかりのFHDやってたヨ･･･。
あっ、ファイターズヒストリーだ!!!!!!って連コインしてた。
ゲーセンがらがらだったから助かったけどね

寝る前にＳＳ版ＦＨＤをプレイ。
お兄ちゃん使って、五人目のﾏｯﾄﾛｯｸに負けた。

今晩もいい夢見れるといいな。

ｼﾞｭｯｸ睡

>>684
ﾍｯﾀｸｿｰ

みんな蔵嘘の声を｢ﾍｯﾀｸｿｰ｣とか書いてるが
漏れには
｢ﾌｰﾁｪｽﾊﾟｰ｣とか｢ﾋｰｶｯｶｰ｣とか(ポイントは最後の母音がア行)
にしか聞こえん。耳がおかしいか?

>>686
お兄ちゃんはパンチの連打が出来ないからパターンにはめ殺すのが
難しいでｼﾞｭｯ

近所のゲーセンに対戦台があるのだが
夜な夜な現れるザジィ使いのオッサンに勝てませぬ
　ダッキングとヘルファイアーの固めがきびしいっす

とりあえず空中↓＋Ｄは「ﾃﾝﾁｮｰ」と言ってるようにしか聞こえません

ＦＨＤの攻略本って存在するの？
見たこと無いんだけど…

>>690
結論から言うとあります。ｹｲﾌﾞﾝｼｬだっけ?
｢ファイターズヒストリーハンドブック｣
でも無印のアーケード版の攻略と溝口危機一髪については触れてません。
さらに細かいところで間違いがあるように思われ
>>689
それはマットロックですか?
無印だと｢ドーンサルト｣に聞こえます

アケ板はじめて来たがｲｷﾅﾘサ　ム　チ　ャ　イ　とか出ててﾜﾗﾀ

>>691
へぇ〜出てたんだ、
ありがとう、探してみるよ。

>>691
初代については
ＡＡ本第１作の「ＡＡ対戦格闘ゲーム」で
ある程度触れられてる

大した攻略はないけど
ＥＤが載ってるのは貴重ね

>>694
AA対戦格闘ゲームは95年ごろ偶然手に入れた。
勿論FHがあったからだけど、白黒なのが残念だったよ。
でも、凄く貴重な本です。あのキャライラストは特に貴重。
FHD以降、アニメみたいな絵になってるからね。

サムライとかサンライズとかいう言葉がでてくる歌を聴くとサムチャイって聞こえるおれが病気ですか？

>>696
病気と言うより君はｻﾑﾁｬｲ。

>>696
ほとんどｻﾑﾁｬｲ

むしろソムチャイ

マッ





ト

ディロン