1 :
ゲームセンター名無し:
どこにあるの?
桶 違うな
蛸 これも違う
蛹 あ、でた
「さなぎ」って読むのか
4 :
ゲームセンター名無し:03/04/20 12:26 ID:00b7SmuV
キラートマト・・昔の映画であったな
まじでどこ〜
6 :ゲームセンター名無し :03/04/20 12:24 ID:00b7SmuV
いるなぁ友達にいるわ
そいついわく「仲良くなると、コインもらえる」
らしい
(^Д^)1は死ね!
ここはどういうスレなの??
VOIDDDなスレです
∧ ∧ ┌─────────────
( ´ー`) <
>>1ナンテシラネーヨ
\ < └───/|────────
\.\______//
\ /
∪∪ ̄∪∪
>>8 それじゃあ
ゲラヴェー・・・
と思いましたが、エルロスレにします。。
/\___/ヽ ヽ
/ ::::::::::::::::\ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わ
| 、_(o)_,: _(o)_, :::|ぁぁ
. | ::< .::|あぁ
\ /( [三] )ヽ ::/ああ
/`ー‐--‐‐―´\ぁあ
13 :
ゲームセンター名無し:03/05/01 03:18 ID:Wrgqpkoi
うんこ
カラカラとスレは流れ
>>1は流れ
ママに抱かれたいのに
16 :
◆Z9aQhYemIA :03/05/04 01:57 ID:XMU33t+0
書いてみるか
第1羽
その人形が大嫌いだった。
真っ白な肌で、
ぼさぼさの髪で、
和服を着ていた。
幽霊みたいだった。
夜になると動き出して、
家の中をずるずると動き回っているような気がしていた。
だから、何回も捨てようとした。
だけど、そのたびに妹が拾ってきた。
どんなに分かりにくい場所に捨てても、
必ず妹は見つけてきた。
そんなことを繰り返してたから、
人形はどんどん汚れていった。
そして、ますます怖くなった。
ますます嫌いになった。
妹が死んだ日、
僕は喜んだ。
これであの人形を捨てても、
もう誰も拾わない。
早速捨てに行った。
二度と姿を見ないで済むように、
町のはずれの森の中に投げ飛ばした。
その夜、外からコトリと音がした。
人形が歩いてここまで帰ってきたのかも知れない。
僕は怖くて、布団の中で震えた。
次の朝、外に出てみると、
人形はいなかった。
人形はいなかったが、
奇妙な形の蛹が落ちていた。
('A`)マンドクセ…
やーめた
割と文才はあると思う。
気が向いたらまた書いて。
教えてくれ
蛹の小説?
>>2の忌みもわかんねーよ!
なんか本スレからリンクされててここの存在を思い出したワケだが。
こんなクソスレをテンプレに載せんなっつーのw
>>20 ありがとう。
せっかくだからまた書いてみるヨ。
気まぐれだな俺。
第二羽
蛹からあの人形が生まれてくるような気がした。
べとべとの粘液を纏って、
ずるりと蛹から這い出してくる。
そんな気がした。
だから、何回も踏みつけようとした。
だけど、そのたびに思いとどまった。
生き物を殺すのは良くない。
僕は蛹を部屋の中に持ち込んだ。
虫かごに入れて、蓋を鎖で雁字搦めにした。
もし人形が生まれてきたら、蓋を閉じたまま焼き殺せばよい。
もしそれ以外の何かが生まれてきたら、外に放してやろう。
ものの数日で蛹は孵化した。
人形は生まれてこなかった。
綺麗な蝶だった。
すぐに窓の外へ放してやった。
綺麗な月明かりの夜だった。
妹が死んだ時のことで
今思い出せるのはこれらだけだ。
他の事。
例えば通夜は。
葬式は。
記憶に墨汁が流し込まれたようにみな忘れてしまった。
それからの僕は普通に普通の人生を歩んだ。
しかし、ある時――ちょうど1年と数ヶ月前――僕の人生は数奇なものとなった。
2002年2月28日。
蛹が再び僕の前に現れた。
25 :
20:03/05/06 02:34 ID:???
かなり(・∀・)イイ!!
個人的に好き。
続き書いてくれてありがとう。
ありがとう。
頑張って適当に書いた甲斐があったよ。
もうちょっと続くと思うので、期待せず楽しみに待っててほすぃ。
第3羽
ドラムマニア、というゲームがある。
曲のリズムに合わせて、ドラムを模したパッドを叩くゲームだ。
手軽にドラムの擬似演奏ができる爽快感に加え、
良質な楽曲が揃ったドラムマニアは、人気を博していた。
かくいう僕もドラムマニアを大いに気に入っていた。
高校生のもらう少ない小遣いの大部分を、このゲームに注いだ。
2002年2月28日、
シリーズ6作目となる「ドラムマニア6thMIX」が
全国のゲームセンターでリリースされた。
待ちかねた新作。
僕は学校が終わると、ゲーム仲間のミツルと共に
行きつけのゲームセンターへ急いだ。
ドラムマニアにはすでに長蛇の列ができていた。
僕と同じくらいの年齢の学生から
スーツを着たサラリーマンまで、
多くの人間が自分の順番が回ってくるのを今か今かと待ち侘びている。
ミツルは言った。
「今回のエクストラは難しいらしい」
僕は言った。
「余計なことは言うな。なるべく前情報を仕入れずに新作を楽しみたい」
僕はその言葉通り、
自分の順番になるまでヘッドホンをして目を閉じていた。
そして順番が来た。
新曲のタイトルとプレビューを1つ1つ咀嚼していった。
今回も楽しめそうだ。
そう思うや否や、新曲リストの最下層に、見慣れない漢字を見つけた。
ただ一文字、「蛹」とあった。
僕は言った。
「これは何て読むの」
ミツルは言った。
「さなぎ」
さなぎ。
僕の心の奥底で、何かが蠢くのを感じた。
一気にスレが傾いたな(・∀・)イイヨー
良スレ期待!
ありがとう。
今夜第4羽書こうと思う。
1日1羽ペースになる悪寒。
飽きるまでは飽きずに続けるよ。
32 :
↓:03/05/08 00:08 ID:???
>飽きるまでは飽きずに続けるよ。
(●・з・●)ムー
第4羽
不気味なスケールを刻むベースラインから始まり、
不安を煽るような暗いギターリフが繰り返され、
不明瞭な歌詞が乗ったヴォーカルメロディが流れた。
ありふれた陳腐な表現を用いて
「蛹」という曲を言い表すと
こんな感じになるのだろうか。
しかし、違う。
確かにこの曲はある種の不気味さを演出していた。
しかし、違うのだ。
僕が蛹を聞いて「ゾッ」としたのは、
もっと心の根深い場所に響いた不協和音のせいだ。
まるで蛹を構成する一音一音が、
僕に敵意?悪意?を持っているかのような印象を受けた。
なぜかは分からなかった。
ミツルは蛹を気に入ったらしい。
ミツルだけでない。
どうやら多くの人にとって蛹は良い曲に聞こえるらしく、
人々ががこの曲を選ぶたび、
僕は目を閉じて耳を塞いだ。
ミツルは問う。
「なぜこの曲が嫌いなのか」
僕は答える。
「分からない。でも、聞いてると、何か気持ち悪い」
1ヵ月後、
インターネットのドラムマニア公式ホームページで、
作曲者による蛹の曲紹介が行われた。
作曲者の名前は。
それを見た瞬間、
蛹に対して持っていた漠然とした嫌悪感が、
はっきりとした恐怖へと変わった。
「気持ち悪いんだよ」「どこかに捨ててやる」
「いやだいやだ」「やめてお兄ちゃん」
「亜咲をいじめるのはやめなさい」
死んだ僕の妹。
享年八歳。
その名を、亜咲――「あさき」と言った。
ageておこう
,.-、
/.n l /⌒ヽ
| l l | ,' /7 ,'
, '' ` ー ' '-' /
/ 、_, `ヽ
l , .-. 、`´ l
ヽ ヽ ̄フ /
丶、 ̄____,/
/ ,. - 、 )
(( ( n ([N],ハ_う
ゝ)ノ  ̄ ヽ
/ _ l ))
〈__ノ´ `(_ノ
やべぇ、まじで良いかも・・・
ちくしょう、ドラスレの前スレ950!
俺のネタを使ってんじゃねーよ!w
期待あげ
こえー
ノンフィクションでつか?
うわああぁぁぁ
続き書くか
第5羽
事実は、蛹の作曲者が「あさき」という名前だったこと、だ。
それだけだ。
それだけなのだ。
僕はミツルに相談した。
ミツルはいぶかしい顔をした。
「なぜ、お前はそんなに怯えている」
そうなのだ。
なぜ僕はこんなに怯えているのだろう。
10年前に死んだ妹の名前と、
蛹の作曲者が同じ名前だった。
それだけだ。
それだけなのだ。
ミツルは言う。
「お前、妹に
人間の「心」は実に不思議なものである。
昔からよく言われる。
私は誰?
私はなぜここにいる?
私はどうして生まれたの?
私は死んだらどうなるの?
私は誰?
当たり前のように繰り返される思考に次ぐ思考。
だが、考えれば考えるほど考えるとは不思議なものだと考えさせられる。
ここに、一つの説がある。
「心」は「精神場」という場に支配されている、というものだ。
簡単に説明しよう。
人間が「何かを考える」というのは、
精神場に新たな流れを形成するということだ。
例えば、誰かの機嫌が悪いと、
その場にいる他の人の機嫌も悪くなる。
反対に、誰かが嬉しい思いをすると、
その場にいる他の人も何とはなしに嬉しくなる。
こういう経験は誰にもあるだろう。
この説の面白いことは、
強い思念であればあるほど、その思念は「精神場」に残留しやすいという。
一般に「怨念」「自縛霊」などと言われる心霊現象は、
強い恨みの思念が精神場に残留した典型的なケースである。
思念にも「張り付きやすいモノ」と「張り付きにくいモノ」がある。
人々が関心を持ちやすいモノには思念が張り付きやすい。
逆に人目に触れにくい場所にあるモノには思念が張り付きにくい。
「愛着」という言葉がある。
何かを大事にするということは、
それだけその何かに関心を払うということだ。
つまり、その何かには持ち主の精神が注ぎ込まれる。
多くの精神を注ぎ込まれた物質は、
それ自体で意志を持つようになる場合がある。
「愛着」とは、
持ち主と物質の間で心が通じ合うようになった状態の初期段階である。
次の段階になると、持ち主と物質は意志のやり取りを行う。
ただ、この段階に進むことは非常に稀である。
だが、可能性が無いわけではない。
物質が生き物をかたどったものの場合、思念は流入されやすい。
生き物――とりわけ、人の形をかたどったものは、
より顕著にそのような傾向が出る。
すなわち、人形だ。
実際の人間の姿に酷似しているほど可能性は高いだろう。
人形が意志を持つ、という怪談話は昔からよくあるが、
この説の立場に従うとそれはごく自然なことなのだろう。
お前の妹は、捨てたはずの人形を拾ってきたらしいじゃないか。
どんなわかりにくい場所に捨てても拾ってきたのは、
妹と人形が通じ合っていたからだろう。
妹が死んでも、あの人形はまだ生きているさ。
10年経った今でもな。
ほら、今もお前の後ろに
何だ、何なんだよ…
お前は誰なんだ?
どうして俺のトリップを知っているんだ?
ミツルか?
冗談はよせよ?
ちょっとゴメン、いろいろと用事ができた。
今日はここまでにする。
続きは必ず書くからな。
.......オカ板居る気分になってきた.....。
ほしゅ
ほしゅ
>>51 もう保守しなくていいです。
事情があってこれ以上書けなくなりました。
それと、このまえはなんだかよくわからないことになっちゃってすみません。
(・∀・)・・・マジデ?
なんだか怖いよママン
エー
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
もう蛹とツミナガラが怖くて出来ないYOママン
57 :
山崎渉:03/05/22 05:05 ID:???
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
深く、深く、深く、深く、深く、深く、心の中に閉ざされた忌まわしい記憶。
そして真実。
妹が大嫌いだった。
真っ白な肌で、
ぼさぼさの髪で、
和服を着ていた。
幽霊みたいだった。
夜になると動き出して、
家の中をずるずると動き回っているような気がしていた。
だから、何回も捨てようとした。
だけど、そのたびに妹は帰ってきた。
どんなに分かりにくい場所に捨てても、
必ず妹は帰ってきた。
そんなことを繰り返してたから、
妹はどんどん汚れていった。
そして、ますます怖くなった。
ますます嫌いになった。
妹を殺した日、
僕は喜んだ。
これでもう妹は帰ってこない。
早速捨てに行った。
二度と姿を見ないで済むように、
町のはずれの森の中に投げ飛ばした。
そう、思い出した。
断片的に。
死体の無い葬式。
泣いている母親の顔。
その後、
犯人は見つからなかった。
死体も見つからなかった。
僕だけが知っている。
犯人は誰か。
死体はどこか。
ガクガクガクガクガク
すげぇ…
二次創作総合スレでやってください
ホッシュ
66で止まるのも気分悪いなw
蛹の唐揚げ
つーか何なんだよマジでさー
あーもうワケわかんねぇ。
勘弁してよ…
すいません、一応説明します。
俺が書いたのは
>>43までだけなんだわ。
見ればわかると思うけど、変なトコロで切れてるでしょ。
あれは間違って途中で投稿しちゃったから
なんかもうどうでも良くなって、そのままホッタラカシにしてたんだけど
どうして勝手に俺のトリップで続きが書いてあるんだよ?
まぁ、このトリップパスはドラマニの曲から適当に選んだだけだから、
ちょっと試行錯誤すりゃ誰にでもすぐ見つかるから
それ自体は別に驚きはしねーんだけど、アンタも相当な暇人だなw
じゃぁ俺はあとは知らんから、勝手に続き書いてね。
結構面白いよw
70 :
山崎渉:03/05/28 11:22 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
71 :
山崎渉:03/05/28 11:59 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
なんか怖いな、やっぱり。
といいつつも期待sage
>>69 これはもう。マジ心霊現象といってみるてst
んじゃテストンw
アホでスミマセン
すげぇな…糞スレがこんな展開になるとは
>>1も予想し得なかっただろう…。
とりあえず漏れは自演だろうがなんだろうが話が完結するのを待つ。
がんがってください。
偽物の中の人も大変だな。逃げてたら地面に全身擦りつけて首千切るよ?→偽物さん
じゃあ漏れが第二の偽者に
なろうかと思ったが実力もトリップもない
やはり違うか・・・
こっちか?
もういいや、ごめんよ皆。ワタクシには無理でした
がんばれよ
よし、この漏れ様が第二の偽者に!
(;゚Д゚)フォォォォォォ!!!!
当たってしまった…どうしよう
何やってんだよw
ちょっとテスツ
こっちか?
書きたい
この後の展開を考えるのもまたアレだな
違うかー・・・・
??
(´A`)
やーめた
ムムム。もうちょっと探す
これでどうだ
こっちか!?
じゃあこれだっ
このやろー
もういいよバーヤ!うわぁあん
あの・・・・マジで続き書きたいのですが・・・・
俺の文才じゃ無理だなきっと・・・・
さっきからトリップキー好きな曲ばかり
↑は一番好きな曲
厨房氏ね
厨房氏ねpart.2
こうなったら片っ端から・・・
さっきからやってるのに見つからん
本当にキー音ゲーの曲からとってるのか?
これでライdとかデイドリとかデスラバとかそんな感じだったらヌッコロスよ
112 :
84:03/05/29 22:51 ID:???
じゃぁ晒す?
スレがかなり進んでるからてっきり続編が出たのかと……
全然違うじゃねぇかコノヤロウ
>>111 実は意外な曲だったりして。知らないけど。
漏れもそう思った・・・。
不意に思い出す。
あの死体。あの人形。
そして気分が悪くなる。大量の血でも飲まされたように、
喉のあたりにドロドロしたものが絡み付いて消える。
血の味がする。
誰の血?
あれ以来、俺の人生は幸せな方向へ向かっていた。
何も邪魔なものはない。
何も怖いものはない。
なのになぜ毎晩震えが止まらないのか、判らなかった
夢に亜咲が何度か出てきた。
そのたびに、自分とよく似たあの人形を大切そうに抱えて俺に訴えてくる。
「お兄ちゃん、あさきはね」
亜咲が言いかけて、いつもそこで途切れる。
俺は気にしないようにした。
ある日、ミツルから電話がかかる。
「おう、ドラマニの新しいの出たぜ」
俺はミツルとゲーセンに行く事になった。
あれ、一人称「俺」だっけ?
まぁ別にいいけど
何度かプレイした後、ミツルが振り返って僕に言う。
「今回のボトラ、あさき曲でいい感じみたいだぜ」
あさき。
「・・・やめてくれ」
「まぁ、とりあえず聞いてみよう。」
ミツルはボーナストラックモードを選択し、「Sweet Illusion」という曲をプレイした。
その曲はとても穏やかで映像も可愛らしく、僕はどこかそれに癒されていた。
次の曲が始まるまでは。
スコアが表示され、場面が映る。
その画面を見た途端、僕はすくみ上がった。
「ツミナガラ・・・と彼女は謂ふ」と書かれたそのバナーには、
真っ白な肌で長い黒髪の和服を着た少女が描かれていた。
・・・・・違う、そんなはずはない、違う
少しのドラムが刻まれ、笛のような音が響く。
途中でぱっと音が重くなり、何かを呟いているような低い声が耳に入る。
後のギターソロで僕は完全に意識を失っていたらしい。
その時の記憶が、無い。
なぜだ。
なぜ、あの人形が、なぜ亜咲が
すまん、調子に乗りすぎた。
>>118、指摘ありがとう。
無視するもよし繋げるもよし、好きに扱ってやって下さい。
やっぱり◆Z9aQhYemIAのようなすごいのは書けんかった・・・すまん
あ、あと、ギター人間なもんでドラムの方はよくわからんので
システム面とか所々間違ってる可能性がある。
なんか本当中途半端ですまんかった・・・。
結構期待。
気が付くと森の中にいた。
見覚えがあるような気がしたが、思い出せない。
辺りを見回すと、一人の少女が立っていた。
真っ白な肌で、
ぼさぼさの髪で、
和服を着ていた。
幽霊みたいだった。
亜咲だ。
例の人形を抱いて、クスクスと笑っている。
「お兄ちゃん、あさきはね・・・」と、夢の中と同じ事を呟いている。
恐怖を感じた。近づくと、自分を保てないような気がした。
しかし、僕は続きを知りたいが為に亜咲に近づいた。
いや、続きを思い出す為に。
亜咲が僕の方を向き、今度こそ伝えられる、というような表情で謂った。
「お兄ちゃん、あさきはね、摘子ちゃんが」
気が付くと、亜咲はいなかった。
蝶がひらひらと飛んでいる。
何故途切れる。
何故全てを思い出そうとしない。
摘子って、誰だ。
「気持ち悪いんだよ」「どこかに捨ててやる」
「いやだいやだ」「やめてお兄ちゃん」「摘子ちゃんを返して」
摘子・・・・そうだ、亜咲はあの人形を摘子と呼んでいた。
亜咲が面白がって付けた名前。
夜になると動き出して「摘みながら・・・」と呟いていたから、付けた名前。
ふと、「ツミナガラ・・・と彼女は謂ふ」のフレーズが頭の中で流れた。
ほとんど聴いていない筈なのに。
それはまるで昔から知っていたように鮮明と記憶の中に残っていた。
瞼開いて・・・・・・泣いた。
「おい、大丈夫か?しっかりしろ。」
ミツル?
あ、間違えた・・・・・ま、いいや
やっぱり辞めときゃよかったかな・・・・・
126 :
ゲームセンター名無し:03/05/31 07:52 ID:qCY5kSRK
(・∀・)イイヨー
期待age
激しく良スレだな。
秘密。誰にも言えない。言う必要もない。
だから、自分の胸の中に封印して、そのまま忘れてしまえばいい。
そう思っていた。
なのに。
不気味なスケールを刻むベースラインが、
不安を煽るような暗いギターリフが、
不明瞭な歌詞が乗ったヴォーカルメロディが、封印をじわりじわりと解かしていく。
その隙間からからまた一つ、記憶の断片がこぼれ落ちた。
母親は留守だった。
「お父さんのお墓に寄った後、親戚の家に行ってくるから。お留守番よろしくね」
あの男の家に泊まりに行く時に使う、お決まりの嘘だ。
家には、亜咲と僕だけ。最悪だった。
人形を捨てた日から、亜咲の身なりと動作が、徐々にあの人形に似てきた。
その夜も、あの人形みたいに「摘みながら・・・」と呟いていた。
「気持ち悪いんだよ」
「摘子ちゃんを返して」
「お前もあの人形みたいにどこかに捨ててやろうか」
「お兄ちゃん、いつもママに怒られてるから、ママがお留守の日はうれしそう」
「母さんの話はするな、嫌いなんだ」
「ほんとは、ママにやさしくされたいんでしょう?」
キレた。
何も言わずに、亜咲の顔を一発殴った。
亜咲は驚いて逃げ出した。
亜咲の後を、ゆっくりと追う。
押入れの隅から、泣きじゃくる声が聞こえる。
「かくれんぼのつもりか? どこに隠れたって、泣き声でわかるぞ」
「やめて…」
「お前の大好きな人形のところに行っちまえ!」
「うぅっ!苦しい…息が…」
そのうち、亜咲の声が聞こえなくなった。
壊れた扇風機のハネが、風に揺られてカラカラと回る。
満月の、静かな夜だった。
そごいなぁ....
普通に見守るよ。。
132 :
ゲームセンター名無し:03/05/31 16:07 ID:R01WvntW
でも何個か矛盾が出てきている気が
個人的に114タソの文好きです。偽者1と本家は言わずもがなだが。
もう書いてはくれないのだろうか…。
133 :
132:03/05/31 16:08 ID:???
ageてしまったスマソ!
ちゃんとあさき曲の歌詞とリンクしているのがスゴイな!
やっほー。みんなのアイドルあさきだよ。疑っても無駄だよ。
ん?誰かと思ったら君じゃないか。久し鰤〜。
え、覚えてない?んまあ無理も無いよね。あ、そんなに怖がらなくてもいいよ。
まずあの人形は僕から君の妹への送りm
ヤバイ コノスレ ナンカ ノロワレテ マセンカ?
薄らボンヤリと意識が戻ってくる。
瞼を開けたとき、頬に何か伝った気がした。
だんだんハッキリとしてきたミツルの姿。
「おい、大丈夫か?具合悪いんだったら帰るぞ」
「あ、あぁ・・・」
そこはもうゲーセンではなく、どこかの公園のベンチだった。
家に帰っても何もする気が無く、ぼんやりと窓を眺めていた。
すると、一筋の光が流れているのに気付く。
・・・ほうき星
いつだったか、必死になって祈った。
どこかからかの犬の遠吠えが響く中で、ただ手を組んで祈った。
何を望んだんだっけ?
叶うはずが無い事ぐらい、わかってたのにね。
月に影が映る。
そこには、いつだったかに見た蝶がいた。
そう。あの蛹から出てきた、あの蝶。
全体的に黒い色をしていて、綺麗な青のラインがある蝶。
「戻ってきたのか」
独り言のようにぼやく。
「また、戻ってきたのか」
蝶はただただ、僕の目の前を舞っている。
「もう嫌なんだよ」
「何がいやなの?」
気付けば、目の前に少女が立っていた。
真っ白な肌で、
ぼさぼさの髪で、
和服を着ていた。
幽霊みたいだった。
・・・亜咲。
βακα..._〆(゚▽゚*)
僕は驚いて、思わず後ずさった。
「何がいやなの?全部望み通りになっているのに」
その時、何故か季節外れの桜が舞い始めた。
「いやなもの、全部、どこかへやってしまったんでしょう?」
そうだ。
邪魔なものは全て捨ててきた。
「ねえ、お兄ちゃん」
僕の目に、月と亜咲と桜だけが映る。
奇怪でしかないその光景が、なぜか美しく見えた。
「そうだよ・・・邪魔なものは何一つ無い」
何も考えずにただ口の動くままに喋った。
「でも、本当に欲しい物は何一つ手に入らなかったんだ!!」
僕は泣いていた。
「何度だって祈った。残月にさえ、僕は・・・」
言いかけた時、亜咲が唄を歌い始めた。
ラララ、と、楽しそうに月に向かって歌っていた。
その唄はどこか懐かしくて、僕は流れていくままの涙を拭う事も無く
間抜けな顔をしながら亜咲を見つめていた。
βακα..._〆(゚▽゚*)
βακα..._〆(゚▽゚*)
なんかリレー小説みたいになってきたなぁ。書いてよかったのかな・・・
144 :
ゲームセンター名無し:03/05/31 22:18 ID:leAo2qs5
( ̄ー ̄)ノage
そんなところで目が覚めた。
「夢か・・・」
すんません、冗談です(;´Д`)
夢オチかよ!w
激しくワラタ
ホッシュ
149 :
145:03/06/04 17:24 ID:???
いや、私のは冗談ですよ・・・
保守かねてやってましたがかかれても困ります・・・
>>149 Σ(;´Д`)判りました。
早速消しときます。
とりあえずそのコテはヤ メ ロ
続き期待sage
不意に唄が止む。
亜咲は、月を見つめて言った。
「友だちだった」
「摘子ちゃんはいつもあさきを呼んでいたの」
「…もう会うことはできないけれど」
そう呟いて亜咲は消えた。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
| |
/  ̄ ̄ ̄ ̄ /_____
/ /ヽ__//
/さがさないでください / / /
/ / / /
/ ____ / / /
/ / / /
/ / / / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / / /
 ̄ ̄ ̄ ̄
>>154 いや、書き始めた以上最後まで書こうよ。
結末が見たいぞ、マジで。
つか本家組には、別口にでも通して最後まで書いてもらいたいと思ってる漏れは非道な人間ですか?
ホカノミンナノブンモイインダケドサ
本家が良すぎて思い出に縋ってしまう。
Z9aQhYemIAはちょっとワガママだな。投稿ミスしただけでやる気なくしてどうするのよ。
書き始めた以上最後まで責任とって書かないと。偽者に任せるな。
俺の心の中で「蛹の小説」は
>>43で止まったままだ。それ以下のは知らん。
打ち切りっぽい終わらせ方でもいい、早く
>>43の続きを書いてくれ、本物のZ9aQhYemIAよ。
実はこれらニセモノ・80・114の全てはZ9aQhYemIAのシナリオ通り。
とか言ってみる
159 :
158:03/06/08 07:21 ID:???
もっと言うと、Z9aQhYemIA=ニセモノ=80=114。
さらに、名無しの中でも何人かZ9aQhYemIAが発言していて、
それとなく他の読者の意識を誘導させているような気がする…
いろいろな思惑が爪かじり飛び回っているスレですね
もんもん
あげ
村上龍が書いたらすごいことになりそう
続編期待age
166 :
145:03/06/11 19:32 ID:???
「待ってくれ、摘子!」
・・・呼び間違えた。
またも冗談です(;´Д`)
ワロタ
166にわらいつつage
鰤の小説かと思った俺は末期
殻を破るために汝は何をする?
例え其れが人之道に外れることだろうとも汝は途惑わぬだろうか。
いい答えが言える自信がない、自分には。
だからこそ今、幸せだし、不幸せなんだろう。
何かを掴むため何かを失わなければいけないとしたら俺はどう出るだろう。
捨てるのか、守るのか。
絵美、分からないよ・・・俺はどうしたらいいんだ?
こんな事を考えながらまたも俺は絵美と交わる。
所詮快感だけを求める行為。
俺のために必死で動く絵美の姿が艶かしくも哀しかった。
171 :
170:03/06/12 19:09 ID:???
禿しく誤爆った、スマソ!
>>170 続きキボンヌと言いたくなった俺はアフォでしょうか?
一体どこと間違って誤爆したんだよw
173 :
145:03/06/12 21:34 ID:???
>>170 絵美は動きを止めてこういった。
「やさしくされたいんでしょう?」
174 :
ゲームセンター名無し:03/06/14 17:32 ID:tUQIAdI/
ハイーキョ
漏れも続きが気になるんだが...
>>1先生が急病のため「川田君の大冒険」が始まります
イラネ
残業続きの川田君はとうとう倒れて
美人看護婦の多い病院に入院することになりました
話の主軸を「蛹」に限定するんじゃなくて、他のあさき曲も使ったらどうですか?
まだ4曲しか出てないけどねー。
んじゃあこんなのでコネタでも。
あの子が亡くなってから、もう何年経つだろう。
同い年のいとこだった。あの子が亡くなった時、涙は出てこなかった。
自分よりもずっとずっと頭が良くて、格好良くて、綺麗で。まるで花と友達かのように。
それなのに、19で列車にはねられて。
頭部は奇跡的に綺麗に残ってて、葬式でも死んでるようには見えなかった。
だから、墓参りには一度も行っていない。
いつか再び会えるような、そんな気がしたから。
でも、それは幻想だ。そんな日なんてもう来ない。
だから、君の好きだった白い花を持って挨拶をしに行くよ。
ギターを持って、君の前で歌うよ。
花の唄を。
181 :
180:03/06/14 21:15 ID:???
>179
ぎゃあリロードし忘れていかれた文章送信しちまったー。
回線切って吊ってくる!
BEAMSとかロマンスとかも微妙なエッセンスとしてお願いしますw
私的には版権は勘弁して欲しい。
あくまでもあさきの歌でやりたい
というかあさきでなければ
意味がない。
186 :
_:03/06/16 19:01 ID:???
そう、それが桃色片想いだった・・・
気が付いたら
僕は森の中に立っていた。
ここは何処だ?
何故僕はこんな場所にいる?
さっきまでの出来事は?
現実なのか、あるいは幻なのか
…わからない
「…亜咲…。」
ふいに呟いた。
僕の妹の名前、
僕が殺した妹の。
…
「あ…。」
思い出した。
此処は…
「亜咲を捨てた森…。」
なんかわけわからん文になった。
スマソ
書いても大丈夫だったら
続き書きたい
GO
イイヨイイヨー
192 :
188:03/06/17 22:01 ID:???
有難う、頑張ってみるよ。
とは言ってもラストなんて考えられないけどナー(´∀`);;
亜咲を捨てたのはもう十年以上も前のことだ
捨てた場所なんて覚えているはずが無い。
しかし、僕は何かに促されるように
その森を進んだ。
「そこ」に向かって歩いていた、
亜咲を捨てた場所に。
やがて桜が見えてきた
綺麗で、それでいて怖いくらいに真っ赤な桜。
―――ソウダ、ボクハアソコニアサキヲステタンダ・・・
少しずつ思い出してゆく
この長い間、思い出せなかったことを
否、
思い出したく、なかったことを・・・
今日はもう無理っぽいので
また明日
書けたらいいな
今日はもう無理っぽいので
また明日
書けたらいいな
二重投稿スマソ(´Д`);;
期待sage、(;´Д`)ハァハァ
なんか、ここまで否定されちゃうと出るにも出られないですね
他に書いてた方々も姿を見せなくなりましたし、
どうにも あまり良く思われていないようだし
あとは
>>188氏と皆さんにまかせます。
今まで駄文を撒き散らしていた事を許してやって欲しい。これが言いたかった
あと、Z9aQhYemIA氏に伝えたい。
あなたを超える事は到底無理だ。そしてあなたの一ファンとしてあなたの「蛹」を読みたいです。
また帰ってきてくれるのを待ってます。迷惑かもしれないが。
足が勝手に桜へと向かう
自分の足ではないように感じた
―――コワイ
本当はこの場を逃げ出したかった
今すぐにでも
―――イヤダ
桜との距離は徐々に無くなってゆく
―――オモイダシタク、ナイ
…違う
思い出さなければならない。
十年前の過去を、
亜咲を殺した過去を。
「…思い出すんだ…」
僕は桜に向かって足を進めた。
自分の足を、自分の意思で。
ここまで話を書いてといてなんだが
私も
>>199と同じ思いです。
Z9aQhYemIA氏、あなたの「蛹」が読みたい
所詮自分が書いたのはZ9aQhYemIA氏達の話をベースに上手い具合に話を考えただけ、
最後なんて考えられない、考えてはならない。
悪く言えば私がかいたのは「偽物」だから。
Z9aQhYemIA氏、もしここを読んでくれたのであれば
もう一度「蛹」書くことを考えてはくれないでしょうか。
迷惑なのは承知です、すみません。
私の「蛹」は
>>200で終わらせようと思います。
これ以上私がZ9aQhYemIA氏の世界を崩してはならないから。
>>188>>193>>200を読んでくれた皆様、有難うございました。
Z9aQhYemIAを買いかぶりすぎ
ぶっちゃけ奴より良い文章書いてるし
集合的無意識という言葉がある。
簡単に説明すると、
全ての人間の意識は繋がっていて
一つの大きな無意識を形成しているという説だ。
もしこれが本当なら、
不特定多数の人間に適当なインスピレーションを与えてやることで
真実を垣間見ることが可能なのではないか。
そう考えた。
そこで、僕は僕の知っている真実を書いた。
この「物語」はどんな結末を迎えるのか、それを知るために。
この一ヶ月間で貴重なデータを取ることができた。
もうすぐだ。
もうすぐ、謎が解ける。
では一つ一つ解析をしてみるとしよう。
まず最初にヒントを与えてくれたのは
「80 ◆v0Gi8rFtLM 」を名乗る人だった。
彼が示してくれた真実によると、
あの後アイツは、
…「アイツ」じゃ不便だ。
ここでは分かりやすく「兄」と呼ぶことにしよう。
80氏が示してくれた真実によると、
兄は亜咲のことを思い出したことで
毎晩悪夢に苛まされる。
そしてドラムマニアの次ヴァージョンに収録された
「ツミナガラ…と彼女は謂ふ」のクリップの中に
亜咲の姿?人形の姿?を見つけた。
次にヒントをくれたのは「104 ◆v0Gi8rFtLM」を名乗る人物だった。
104が示してくれたことを要約すると、
亜咲が人形を「摘子」と呼んでいた事実。
そしてここが興味深い――
兄は昔から「ツミナガラ…と彼女は謂ふ」のフレーズを知っていたことがほのめかされている。
次に現れたのが「114 ◆s2Kl75YMv6」を名乗る人物。
彼が伝えてくれた内容は重要だ。
亜咲が殺された時の情景が忠実に描写されている。
114のおかげでこの実験は大きな躍進を遂げた。
ここまでは順調だったのだが、
どうしても解釈が不可能な要素が数点あるようだ。
もう少し考える時間が欲しい。
もしかしたら、この物語の結末――すなわち真実は、
僕の想像など決して及ばない場所にあるのかも知れない。
ウホッ、ほんとに出てきた
あなたにそう言われるととても嬉しいのだが、あなたの考えた結末を読みたいのも事実だ。
しかし物語の結末が一つであるとは限らないだろう。
時間ならある。この蛹はけして単純に考えていいものではないさ・・・
・・・なんかいい展開になってきたな。
間違えました。
>>80氏
僕はある理由からこの物語の続きを知らなければならないんです。
その辺のことはおいおい説明していきます。
とにかく、協力してくれてありがとうございました。
あなたには感謝しています。
もう一歩です。
もう一歩で私を殺した人間が明らかになります。
このスレも物語の一つってことか....
いいね。
期待保守
>>209◆Z9aQhYemIA氏
・・・そうですか。
こちらこそあなたには久々の衝撃を受けました。
本当にありがとうございました。
でも良かった。
確実に近付いてきてはいるようですね。少しでもお役に立てたなら光栄です。
自分にも出来る事はさせて欲しい。
そのためだけに今までの話を微かながらも解いたつもりなので。
まぁ、このスレの皆の許可さえ下りればの話だけども。
しかし、一人でこのまま進んでいけばどうなることやら。
覚悟はしたつもりだが。もう少しなのに
鮮明にかと煌々と浮かび上がる月光が僕を桜へと導く。
そこらへんを不気味に飛び回る烏の羽が僕の頭に擦れて落ちた。
亜咲を殺した日の記憶が、遠い彼方から浮かび上がってきた。
今までなぜ思い出せなかったんだろう。
思い出したくなかったんだろう。
結局は心のどこかで怯えていた。
思い出さなければならない。
どこかで崩れ落ちた断片を、それが例えどんなにばらばらになっていても、
どれだけ時間がかかったとしても、満ち欠けを繰り返したとしても。
辿っていかなければ、ならない。
また一歩、と足を進めると、何かが足先に当たった。
僕は何かと思い視線を地面に向けた。
奇妙な形をした、黒々しい物体。
一瞬何かと思ったが、僕はすぐに理解した。
蛹だ。
恐る恐る、僕はそれに触れる。
けれどいくら手を伸ばしてもそれに触れることが出来ない。
地にあるはずのそれが、まるで空の星のように遠く感じた。
けれど、少しずつ近付いている。
空に昇っていっているのだろうか?地よりも低く遠い空に。
やがて、すぐそこに蛹が見えるようになる。
そして、触れた
途端に、景色が一変した。
・・・だめだ。しばらく行ったり来たりして悩んだがこの先はどうにも開けない。
鮮明にかと→鮮明にかつ
このスレ・・・まだ生きてたのか
ってか凄いな。もっとがんがれ超がんがれ
荒らしじゃなく一意見として聞いてくれ。
正直おもしろくないと思う。
途中までは楽しめたが実際のゲームと繋げた辺りからつまらなくなっていった。
ゲーム抜きで書いてみたらいかがですか?
文才能力はズバ抜けて良いと思うのですが・・・。
>219
ソレわかる!
歌とリンクさせてるのより、オリジナルと考えて創られてるヤツの方がズキンと来る
>>219 じゃあ別宗派でも組んで書き直してみては?人に言うからには出来るんでしょう?
人の作品はそれ。自分の好みの展開を求めるなら、自分で書くのが一番早いよ。
そういう漏れもなんか書いてみたいんだけどなぁ…あさきだけじゃなく、コナミ曲全般で。
>>221 それとこれとは話は別だ。人に言うなら自分は出来るのかというのはおかしい。
>219はこのスレの皆になら良くできる可能性があると思ったから、
もっとこうすれば良くなるのではないかと意見を出しただけだろう。
読む側だからこそ書き手に言える意見というのもある。そう突っかからず落ち着いて話してみればいい。
>>219 で、私的な意見で申し訳ないが、これらの小説はあくまでギタドラの蛹を柱として創造されている。
柱を壊して城を崩す訳には行かないんだ。
・・・と、考えている。今はちょっと難しいから、もうちょっと待ってね。がんばるから。ほんとに。
・・・と、また凄まじくでしゃばってしまった。すまない。
225 :
219:03/06/23 13:47 ID:???
なんだ、このスレ・・・
いい人しかいないじゃないか・。・(ノд`)・。・
一応自分で書こうと思えば書けるかもしれません。
以前、別スレですがそういった文章系を書いたこともあるので。
ただ皆さんの期待に答えられるかが不安でして・・・。
一ファンとしての意見として書いたまでです。
でしゃばってスマソ。
曲から外すと板違いって言われる可能性もいなめないからな。
今やってる蛹の小説が終わったら、ヘボンな蛹小説投下してもいいですか?
228 :
219:03/06/23 18:57 ID:???
>>226 いや、歌詞などの引用だったりそこから浮かばせたイメージなら問題ないわけですよ。
ただ「ドラマニをやった」とかそういう風なリンクの仕方じゃなくしてみたらという意見です。
>>225 >ただ皆さんの期待に答えられるかが不安でして・・・。
○| ̄ イタイトコロヲツカレタゼ、フッフフ・・・
んなこと言ったら私もそんな自信も実力もカケラもありませんが、
それでもなんとかこのスレに息を吹き返して欲しくてがんばってます。
ずっとこのスレ見てたけどほんと良スレだなぁ・・・。
自分もこんな小説書けたらいいのに、と思う(´д`)ムリダケド
投下される度に続きが楽しみです。
80 ◆v0Gi8rFtLM さんを始め他の職人さんもがんがってください。
だめだ
なんか だめだ 何がだめなんだ
どこで道を間違ってしまったんだ
◆Z9aQhYemIAさん、もう駄目かもしれない これ以上は
232 :
188:03/06/25 00:23 ID:???
頑張ってください、応援してます
いつの間にか自分の部屋の中にいた
「何、で…」
何が起こった?
僕は森にいた筈だ、
亜咲を捨てた森に。
そして其処で、蛹に触れた。
頭が混乱する、これは夢か?
だったら、何処からが夢なんだ?
「―――全部が、夢だったら…」
どんなに嬉しいだろうか。
もう、疲れた。
わけがわからない、考えたくない。
急に喉が渇いた。
―――水が欲しい
僕は台所に向かった。
台所へと足を進める
何かが違う。
自分の家なのに、僕は違和感を感じた。
何でだ?
嫌な予感がする。
声が、聞こえた。
―――気持ち悪いんだよ
―――摘子ちゃんを返して
「……ッ!!!!」
声の方へと顔を向けた僕は、絶句した。
なんで僕と亜咲がいるんだ?
亜咲は死んだはずだ、
あいつは一体…
―――お前もあの人形みたいにどこかに捨ててやろうか
何処かで聞いた会話。
ごめんなさい
読み直してもらえると分かりますが
私が書いた物は、まったく歌詞と繋がってません;;;
ヤバイ
80 ◆v0Gi8rFtLMさん、もし続きを考えるうえで邪魔でしたら
>>233>>234は無視して頂いて結構です。
スミマセン
とりあえず漏れは(・∀・)イイ!と思ったよ
>>235
いや、かなり助かりました。
これでやっと開いた。本当にありがとうございます。
しかしながら未だ孤独に扉と罠と戦うのは辛いものがある。
誰か・・・応援頼みます
これから文章投下してみます。不要なら無視してやって下さいな。
僕は駆け足で自室に戻った。恐い。どうしようもなく、恐ろしい。
先刻まで感じていた喉の乾きは、あの「声」の所為で既に無くなっていた。
―――気持ち悪いんだよ
―――摘子ちゃんを返して
耳をどう塞いでも、瞼をどれほど縛ろうとも、それは鮮明に感じ取れてしまう。
消し去ったつもりの記憶は、まだ、僕の中で生きている。まだ、僕と共に居る。
そう、それは何度も僕のなかを廻り、さらに深く記憶を掘り下げてゆく…。
気付かぬうちに、僕は、足元に涙で水溜まりが出来ている程、涙を流していた…。
ようやく恐怖から落ち着いた僕は、洗面所へ足を運んだ。
涙と共に、瞼にこべりついて離れない亜咲の姿を僕自身から流すために。
水を張り、顔をつける。両手で顔を撫でるように、嫌なものをゆっくりと落とした。
涙、亜咲、蛹、摘子、そして、あの日の森の光景…。
顔を洗い終わり、頭を上げた。次の瞬間、僕は自分の心臓が脈打つ音を聴いた。
「………亜咲…?」
洗面台の鏡に映る、とても大きな鏡を持った、亜咲。
彼女は笑っていた。けど、音は無かった。完全な静寂の中、彼女は、ただ、笑っていた。
笑いながら、亜咲は、手に持っている大きな鏡を僕の方に向けた。
その鏡の中には、真っ赤な涙を流してなきしゃくる僕が居た。
既に眼に光は無く、ただ虚ろな瞳から、ひたすらに涙を流し続けていた。
声が、聞こえた。聞き間違える事のない、亜咲の、幼い声が。
「ホラ…お兄ちゃんも、やさしく、されたいのでしょう?」
大きな鏡を、後ろから抱きしめるように手を回して抱きしめた。
次の瞬間、鏡は真紅に染まり、割れた。そして、僕の意識は暗闇へ落ちていった。
地に足が付いて、目を開くとまた景色は変わっていた。
亜咲が持っていた鏡に向かって化粧をしている女性が目に入る。
「母さん、また出かけるの?」
「ええ、また遅くなるから何か作って食べててね」
母は僕の眼を見ずに返事をした。
「いつもそうだ、母さんは僕よりもあの男の方が大事なんだろ」
「何言ってるの。」
「隠しても無駄だよ。僕知ってるんだよ」
「お父さんのお墓に寄った後、親戚の家に行ってくるから。お留守番よろしくね」
『いつもそうだ。』
頭に知らない声が響く。
気付けば、視点がいつもより低く、周りの景色も違った。
すぐに理解した。
あの日の僕だ。
ああそうだ、僕の記憶の中の母さんはいつもあの鏡と口紅の交渉をしていたんだ
明鏡止水もキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
(;´Д`).。o0(それはそうとこのまま保管し続けて良いのだろうか...)
「じゃあ、行ってくるからね。亜咲をいじめたりしたらだめよ、お兄ちゃん」
「行ってらっしゃい、ママ」
家には、亜咲と僕だけ。
「いらっしゃいませ、今日は何をお探しですか?お花はいかが?摘子さん」
いつもいつも白昼夢に囚われて不気味な人形に話し掛ける妹が、とても不快で仕方が無かった。
結局その日も母さんは帰って来ず、亜咲はもう眠りについた。
無意識に、亜咲の持つ「摘子」を取り上げる。
『これがなければ、きっと亜咲だって普通になる』
僕は救いを求めていたんだ。
朝、亜咲のすすり泣く声で目が覚めた。
「お兄ちゃん、また摘子ちゃんをどこかにやってしまったのね」
「あんなものいらないだろ、もう二度と探しに行くなよ」
「いやだいやだ」
「気持ち悪いんだよ」
「摘子ちゃんを返して」
「お前もあの人形みたいにどこかに捨ててやろうか」
「お兄ちゃん、いつもママに怒られてるから、ママがお留守の日はうれしそう」
「母さんの話はするな、嫌いなんだ」
「ほんとは、ママにやさしくされたいんでしょう?」
声がノイズに変わる。
先ほどのように目を開けると、またあの蛹が落ちていた。
「なあ、お前はいつまで僕を振り回すんだ」
そう言ってまた触れる。
心の棘に一つ触れる度に、僕の心の何かが消えていく。
ただこれだけは判る。
今僕がやらなければいけない事は、これを一つも零さずに触れていかなければならないんだ。
『お兄ちゃん、あさきはね、摘子ちゃんが大好きなの
それなのになんで摘子ちゃんをどこかにやってしまうの』
幼い声が、頭を占める。
『摘子ちゃんはあさきの友達なのに
どうしていつも摘子ちゃんをどこかにやってしまうの』
『ねえお兄ちゃん知らないでしょう、摘子ちゃんはあさきに言ったのよ』
『また会いましょうって言ったのよ』
亜咲の思いだ。
僕が一切知ることのなかった、亜咲の思いだ。
「知りたくなかったよ、こんな事」
蛹に語りかける。
バカみたいだ。
「お前は僕に全てを教えて何をさせるつもりなんだ?」
蛹は勿論返事など返さない。
「どうせもう、今更何の償いもできないんだ」
そう、僕のやった事は何も変わらない。
何か思い出した所で、絶望と虚無に飲まれるだけなんだ。
なのに・・・何でだろうな、僕はきっとまたお前に教えを乞うんだ
なあ、そうだろ?
「ミツル。」
応援してくれている皆さん、他の職人さん、本当にありがとうございます。
あなた方と◆Z9aQhYemIAさんがいるからがんばれます。
自分ばかり出張り杉で申し訳ないが、やっぱりこのスレが好きだ・・・。
ところで、104氏と114氏はいずこへ?
星の無い夜でした。ただ、まあるいお月様だけがふわりと浮いている夜空でした。
煌々と降り注がれる月明かりは、私の黒髪を艶やかに跳ね返っております。
どうやら私は上を向いているようです。視界の隅には、沢山の葦が生えております。
―――摘子、チャン?
嗚呼。
何処からか、私を呼ぶ彼女の声が聞こえる。私と共に居てくれる彼女の声が聞こえる。
行かなければ。あの少女の元へ。今すぐに。
あの時。あの、最後の時。私は、彼女と、たった1つだけの約束を契ったのだから。
また、会いましょう。と。
白昼夢に摘んだ「お花などいかが?」
真ッ赤ナ鏡ト唇交渉
「虚飾は最上級」
36.7度の波打ち際 嗚呼、マタ帰ッテキタ。
「おかえりなさい」
みなさま あれ ごらんあれ
〔アノ子何処ノ子〕
「アラマア、お帰りなさい。」
頭が痛い。
複数の声が重なって僕の頭の中をクルクルと廻る。
風車は止め処なく同じ景色ばかりを映し出す。
「どういう・・・つもり・・・だ・・・」
嗚呼、マタ帰ッテキタ。
母さん。
亜咲。
・・・「摘子」。
全てが孵って来た。
あの蛹から。
「こんな・・・中途半端に思い出したって、何もできやしないのに」
俺はお前にお前が自分で辿るための術を伝えただけだ。
「でたらめな事を・・・無理だよ、もう何もない」
一つ問う。お前は本当に全てを思い出したいと想っているのか?
「・・・・・そんなわけ、ないだろ」
怖くて仕方ない。
全てを思い出したとして僕になにが出来る。
今更気付いてももう何も残ってなんかいない。
僕は孤独になるしかない。
全てを失ってしまったんだ。
・・・いや。
あの人形なら、まだ・・・どこかに
「・・・なぁ、摘子って、何者なんだ?お前なら知ってるだろう、教えてくれないか」
あれはただの人形さ。
「・・・亜咲はあいつを友達だと言っていた」
なら友達なんだろう
「人形相手に友達だなんて・・・ばかばかしいと思わないか」
わからないよ。もしかしたら二人は会話をしたりしていたかもしれない
「・・・気味の悪いことを言うな」
『また会いましょう』
「・・・結局、またお前に頼るんだな」
ぼんやりとした光と黒々しい蛹。
ゆっくりと触れた。