〜高嶺響萌えスレ その伍也〜

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195ゲームセンター名無し
「あなたを…斬る!」そう思っていると響の見ている目の前で、
禿はその巨躯からは想像もつかないスピードで前転を始めたのだ…!

「うかつだった、懐に!」
「タイガー…レイイイィィィエッドオッッツ!!」
無数に繰り出される蹴撃(下段始動)の前に、響に成す術はない。

帝王は決して女子供との戦いを好みはしないが、
それ以上に闘いと、自分に挑戦する者を侮辱することを嫌う。
常に全力で相手の勇気を迎える…
それが帝王がいまだ帝王たりうる理由だった。

「タイガーアッパーカァ!!」
脚力を奪い、直後に相手を宙に舞わす必殺技。
そのまま地面に叩きつけられる響。
(見切れない?…見切る…見切る!)
しかし彼女の眼から闘志が失われる事は無かった

帝王はその隻眼で、伏した彼女を見、不敵に笑う。
あざ笑いなどではない。
相手が自分の必殺技を受けても倒れることの無い強敵である……
そう知ったサガットの喜びである。

彼は闘いを汚すことなく、休まず攻めを続ける。
響もまた力強く意思を声に出す。
「見切る!」
196ゲームセンター名無し:03/04/07 08:40 ID:???
サガットはその誇り高い戦歴から一度の「見切り」が、
即ち相手の勝利へと繋がることを理解していた。

大阪の特設ステージは静まり返り、
観衆は戦士らの動きをただ見守った。

「死を視ること…」
…次の瞬間、響の視界からサガットが消えた。

「フウムッ!」
またしても前転!響は絶望の嗚咽を上げる。
即座に相手の背後に回りこんだ禿は、
響の頭を片手で軽々とつかみ、腹部へ次々と膝蹴りを叩き込む。

「デヨッ!デヨッ!デヨッ!……デヨッ!」
響の眼から光が消えた。
帝王は挑戦者をリングにたたきつけ、
「エイッ」
そして哄笑するのだった。
「トライアゲインキッド。ハアーッハッハッハッハッハッハッハッハア!!!」