1 :
Shiro:
前スレ見事に消されましたが…
PINK板に移りましょうか?
移れ。
〜終了〜
もし2げっとできたら、明日女子高に潜入します
4 :
Shiro:02/11/12 03:11 ID:XAViI8El
とりあえず、前スレのみなさん、生存確認お願いします。
みなさんの希望があれば、別板で再稼動します。
今後に関してはお任せ致します。
といいますか、このスレはどうするのでしょうか?
只の生存確認だけではアレな気がするので…。
以前のようなヘタレSSで良ければ非エロ、考えてみますが…。
( `ω´)y-~
見事に消されとるねぇ。
いっそゲリラ的に続けるって手もあるし。
(`ω´)y-~
こう言う時に削除厨の傲慢を感じるね。
( `ω´)y-~
ただ、削除人曰く「エロ漫画小説板」行けとも言うが。
ちょっと違う気が…いや、良いのかアソコで?
(`ω´)y-~
あそこって既存のエロ漫画、小説に限らなくて良いのなら、むしろ確かに良い場所かと思われ。
ここは非エロ小説を書くスレにして、向こうにエロ用をたてるのも手ですね
そんなことよりまず誰か前スレのログ置場作りましょう
生きてます。仕事中にハァハァするか、と思ったら消えててビクーリ
いらないかもしれないけど、一応トリップつけてみたり。
建て直しverの方にも書きましたが、消されるちょっと前までのログなら
持ってます。(保存の理由は察してくれ)
11 :
Shiro:02/11/12 10:06 ID:JC5Optp8
>>9 そうそう。立てたのですよ。これからはそちらでお願いします。
まあ、このスレは放棄しても良いんですが…普通の書ける方はどうぞ書いて下さい。
あと、一応目立たないと次スレ何処か解らないようなのでageておきます。
放棄してもって…いくら仮設でも放棄してもいいようなスレ立てんなよ
生暖かい目で見られてんのわかってんのかどうか知らないけどさ。
13 :
Shiro:02/11/12 10:18 ID:JC5Optp8
>>12 スンマソン。以後発言に気を付けます。
それで、
>>7で言われている削除人の発言って何処で分かるんですか?
削除依頼板のアケ削除依頼スレ
エロ無しのほうが書きやすいけどエロより需要がなさそうだなぁ
( `ω´)y-~
とりあえず基本的には「スレタイがエロい」と、それだけで削除厨に
目をつけられます。ご注意を。
また、どこかで「神」に嫉妬した人間の仕業ともとれます。
(理由としては、エロスレだけなら他にももっと削除するべきスレがある)
(`ω´)y-~
つまり、目立ちすぎたって事です。出る杭は打たれる。
俺的にはむしろゲリラ的にもっとやってみたい気もありますが(w
( `ω´)y-~
ただ、ノーマル小説となると、需要の問題も生まれ、なおかつ「漫才スレ」なる
モノもありますので、共存が難しい、と。
後、相変わらずスレタイ限定しすぎ(w
音ゲー全体としてとるなら、ポプならエロ抜きの萌え系でも勝負できる神も存
在すると思います故。
( `ω´)y-~
参考にすらならない参考スレ。
【コテハン禁止】アーケード板自治スレ2.1【常時age】
http://game.2ch.net/test/read.cgi/arc/1036594761/ (`ω´)y-~
結局は、「むかつくから理由をでっち上げて削除依頼」な訳です。
言い換えるなら、その削除基準に引っかからないぎりぎりラインで
スレタイを立てていくのが良いか、と。
( `ω´)y-~
汎用性に優れ、目立たない、そしてアーケードらしさを残す。
そうすれば目はくらませる事が出来ます。
18 :
Shiro:02/11/12 11:19 ID:kyz9A9Ae
確かに自分で立てておきながら「犯しまくり」は酷すぎましたね。
新スレタイ…とはいえ2DX以外を含めるとそれこそポップンだらけになりません?
個人的に今まで通りの展開を作るのは難しいかと。リクだらけで供給が追いつかなくなりそう…
ポップンで立てるなら立てるも良し。2DXは2DXでマターリやっていきたいものです。と勝手なこと言ってみるテスト
19 :
ゲーセンななし♪:02/11/12 11:31 ID:eKi+Kx8X
ええ?!?!正直ビックリしました!!削除されてる!!って・・・(泣)
せっかく、漏れが小説書き始めたのに、削除されるなんて〜(><)。
とりあえず「ゲーセンななし♪」は生きてますよ、shiroさん♪
えっと、ということは、結局、今後H小説かくためには、どこに書けば
いいんですか〜??
20 :
Shiro:02/11/12 11:34 ID:2zG1uL2K
>>9 にリンクが。今度はPINK板に移転でっさ。
( `ω´)y-~
多くのスレで「sage推奨」と言われるのは「目立たなく」する為です。
ポップンだらけだと思うなら、その時に「需要」が生まれた訳ですから、
改めてポプ専用のそう言うスレを立てればよいかと。
(`ω´)y-~
むやみな細分化よりは、まずは大きく腰を据えて。
動きを見てから考えるのも良いか、と。
削除ガイドラインに引っかかっただけでしょ
む〜たしかに槍さんの言う通りかもしれませんね(^0^)。別に、急ぐ必要は
ないですもんね。スレが削除されたからといっても、またスレ立てれる訳だし。
まあ、スレ立てれるからといって、むやみに立てても消されるだけですもんね。
まあ、マターリいきましょう♪
24 :
Shiro:02/11/12 11:57 ID:2zG1uL2K
う〜ん、そうですな。何も急ぐことは無かった。
次スレ立てるにしても、ここで議論してからの方が良かった…反省。
あ…上げてもうた……スミマセン。
でもエロ小説書くならピンク板のがいいと思う。
俺も前スレは楽しみに見てたけど、
ガイドライン
>7.エロ・下品
>2ちゃんねる内での過度なエロ・性的煽り・性的妄想・下品ネタは禁止されています。
>画像へのリンクも同様です。これらは例外なく削除対象になります。
にモロ引っかかってるんだから削除もしゃーないと言えばしゃーない。
こういうネタをこの板で続けるんだったらそれくらいの覚悟は必要。
いくらなんでも槍の
>結局は、「むかつくから理由をでっち上げて削除依頼」な訳です。
は自意識過剰すぎやしねーか?
槍チソの言うことに一々目くじら立ててたら終わらんよ。
名無しやん同様生温い目で放置推奨。
( `ω´)y-~
>>27 いや、俺一人に対してではなく。
前スレから薄々気づいている所として「自分にとって都合が悪くなっている」
スレの流れって言うのはある訳だ。
この場合、「エロ」を求めているのに「ホモ」ばっかりやってきたりとか。
それは「ノーマルエロ」だけを求めている人間にしては、やはり気分の
良いものではない、と。
(`ω´)y-~
大体そんなニュアンス。
>>30 だからって「それに当てはまる人間」と「削除依頼を出した人間」を
イコールで結ぶのは短絡的すぎ。それこそ自分の都合のいい解釈だろ。
っていうかすまんね
>>28。これで終わり。
む〜、まあ、世の中そうそう普通の人(こう言うと、語弊があるけど・・・)ばかり
じゃないしね。世の中や既成事実に反発している人もたくさん居るわけだし(そう
言う漏れも、結構現実世界に反発してたりもしたり、あはは、苦笑)。
でも、ここで「×××な人=変な人」だとか「○○○=普通の人」とか議論してて
も、しょうがないしね〜(^0^;)。
なんか、とりとめも無いこと書いてスマソ。
せっかく、「PINK版」にスレできたんだから、そっちのほうで続けましょ♪
早速、漏れも書いたから、みんな見てちょうらい(笑)。
( `ω´)y-~
>>31 俺も最後にするが、コレに関しては俺もおかしいと思って、過去に統計とか取っているのよ。
一応ある程度の裏付けもあるって事だけは解って欲しい。
(`ω´)y-~
んで、こっちは結局ノーマル限定ですか。
槍タン兄妹小説って前スレ消える前に書き込んでた?
見れなかったよ…
( `ω´)y-~
>>34 いや、書いている途中。
俺は全部仕上がるまではアプしないことにしていますので。
(`ω´)y-~
PINK移転は良いけど、あそこって年齢制(以下略
タルタヒ楽しみにしてたのに...
まぁいいや...PINK逝こ...
>>37 前スレで完結したのかと思ってました。
ごちそうさまでしたw
( `ω´)y-~
ところでさ。
スレタイですが。「仮説」って何よ?(w
(`ω´)y-~
「仮設」が正しいのでは…それとも小説の「説」とかけたのか!?
槍タンありがとう!
槍たんおつー
>槍氏
お疲れ様です。
…一応ヘタレSS、非エロで構想していますが、一旦名無しに戻ります。
独り言的へボレスでスマソ。
>槍
お菓子まくりだぜスレは、あぼーんされたんだから
どんなに待ってもHTML化はされないと思われ。
かちゅのログでもうpっとく?
( `ω´)y-~
そうか…HTML化は一切無しか…んじゃあある意味レアやね。
(`ω´)y-~
当方のホットゾヌには
>>582までのログが残っております。
587まであった。
とりあえずノーマル限定でってことで…
「お先に失礼しまーす。」
ナイアは仕事仲間に元気な声で挨拶をして外へ出て行った。
そして、いつもの場所…いつものゲーセンへ…
夜も9時を過ぎると2DXの周りは、いつもの2DX仲間で賑やかになる。
昔は2DXが好きでこの場所にいたけど、今はみんなと会う事の嬉しさの方が強い。特に最近、仕事が忙しい
事も多く、疲れてしまう日も多いが、ここでみんなと会えば癒される気分になる。
とりあえず、壁に寄りかかり、2DXが開くのを待つ。
今、丁度セリカとエリカが2DXをプレイ中。二人はメンバーの中では特別上手いほうではないが、
二人は2DXの良いライバル関係で腕を磨きあっている為か、ここ最近の腕の上がり具合は相当なものである。
「このままだと、今回も私の勝ちみたいね。」
「まだ2曲目じゃない。それに、私が本気出したらエリカが可愛そうだから、手加減してあげているだけよ。」
「じゃあ本気出したら? もっともこの点差じゃ、逆転も無理だと思うけど…」
「う〜、言ったな。後で後悔するわ。」
二人の間に激しい火花が散ってきた。
…がそれに水を差すような一言が筐体の横から飛び込んできた。
「んー。やっぱりお姉さん方の演奏は素敵だなぁー。」
二人が声がした方を見ると、そこにはいつの間にやらダルマがうれしそうに筐体の横でほおづえをついている。
ダルマはセリカが手を乗せているスクラッチの方に手をやった。意図を察したセリカは素早く手を引っ込め、
逆にダルマの手をひっぱたいた。
「もう。真剣勝負しているんだから邪魔しないでよ。」
「邪魔なんか、してないじゃん。」
と、言うと今度は二人の後ろへ移動した。セリカとエリカはお互い軽く頷くと、二人同時に振り向き様に
ダルマの足にキックを入れた。正に息はぴったりだ。不意打ちを食らったダルマは、
「痛いなー。女のくせに暴力振るなよ。」
「大体、何でダルマはこんな時間にいるのよ。」
「塾の帰りだもん。」
「そうじゃなくて、もう9時過ぎているのよ。風営法に引っかかっているんじゃないの?」
「残念でした。俺16歳だもん。」
ダルマは嘘を付いた。でもそれが本当に嘘かどうかは二人には分からない、いや正確には全員には分からない。
それ以前に、『2DXのメンバー内では必要以上にプライベートな事を聞かない』という暗黙の了解があるので、
殆どのメンバーの年齢は不明である。
「16歳がそんな背が低い訳無いじゃないの。」
「うるさいな、男は外見だけじゃないんだよ!!!」
…どこで知ったのか、生意気な台詞をダルマは言った。
「とにかく、邪魔しないで早く帰りなさいよ。」
「フンだ。…あっセリカの後ろに猫が居る!!!」
ませた台詞を知っていても、やることは子供の様だ。もちろん当のセリカもお構いなしに2DXをプレイ。
流石にそんな事では見向きもされない。それでもダルマは二人を脅かそうと必死に考えていると
「ダルマ、お前の負けだ。だから二人の邪魔をするなって。」
「今日も送って行くからもう帰りな。」
見かねた士朗がダルマの肩をポンと叩く。側にいたYUZと二人でダルマを外へ連れ出す。
ダルマは二人に連行されながらも必死で叫ぶ。
「わー、おぼえてろ!! いつかギャフンといわせてやる!!」
…ダルマが二人にちょっかいを出し、逆にからかわれて、士朗達につまみ出される。毎日のことだがみんなは
大笑い。逆に「今日のお笑い時間」とまで言われているくらいだ。
でも、そんな光景でも笑っていない…むしろ寂しそうに見ている人が一人いる。
ナイアの隣に立っているツガルだ。
一月くらい前に夜の町を一人で歩いているところをナイアが見つけ、心配して声を掛けたことで知り合い、
それ以来、たまにここに来ている。家は厳しいらしく、普段は門限の都合でこんなに遅くまで居られないが、
今日は別。彼女は塾の帰り道。
塾の日は『ナイアに送ってもらう為、ここで待合わせる』という名目で、30分位だけ遊びに来ている。
ナイアは、ツガルがあんまり寂しそうなので、ちょっと心配になり声を掛けてみる。
「ツガルちゃん…。どうしたの? つまんなそうにしているけど…。」
ツガルは聞こえている様だがこっちを向こうともしない。暫く二人の間に間が出来てしまった。
「ねぇ…ナイアお姉ちゃん…。」
「何? どうしたの、ツガルちゃん?」
ツガルはナイアの顔を見つめるとナイアにしか聞こえないくらいの小声で尋ねた。
「ねぇ? …私って、魅力無いかな」
「えっ!?」
ナイアはビックリした。まさか、ツガルがそんなことを言うとは思ってもいなかった。
ナイアは暫く戸惑ったが、
(ツガルちゃんは確か中学生…背伸びしたがるのかなぁ…)
と思い、ちょっと間を置いてツガルに言った。
「そんなことないよ、ツガルちゃん。私はツガルちゃんはとっても可愛いと思うし、みんなも
そう思っているみたいだし…」
無難な答えをしたつもりだったが、ツガルはちょっと残念そうな顔をしてしまった。
そして、チラリとセリカとエリカの方を向く。
ナイアは、ツガルの本当に聞きたいことを理解したのか、こう聞いた。
「ツガルちゃんはエリカやセリカのことを羨ましいと思ってるのね?」
「うん。エリカさんやセリカさんみたいになりたい…。」
ナイアは一呼吸を入れてツガルに言った。
「ツガルちゃん。『人の魅力』ってその人の見た目とか、年齢や性格とかで決まってしまう所があると
思うわ。ツガルちゃんは二人に憧れているみたいだけど、年も体の大きさも違うからすぐに真似を
しようとしても無理だと思う。」
「でも、ツガルちゃん。二人の様な魅力は出せなくても、今のあなたにはあなたしか出せない魅力が
あると思う。今はそれを大切しなさい。そうすれば、二人くらいの年になったときにきっと二人の様に
なれると思うわ。」
〜 せいいっぱいの答え…のつもり…わたしの…せいいっぱいの 〜
ツガルは答えに納得してくれたがどうか分からない…でも「うん。」と頷いてくれた。
ナイアはそんなツガルの姿を見て安心し、
「そろそろ、帰った方が良いみたいね。ツガルちゃん、一緒に帰ろう。」
「うん。」
二人は、いつもの様に皆に挨拶をし、手を繋いで外へ出た。
帰り道の途中、ナイアは昨日一緒に帰ったときと少し変わったツガルを見て、小声で
「あの子も…中学生位になっていたら、きっと大人へ背伸びしたがっていたんだろうなぁ…」
小声だったが、ツガルにも聞こえていたらしく…
「何? ナイアお姉ちゃん?」
「ううん。何でも無い。(ずっと、みんなと一緒にいられる日が続きます様に…)って、
星にお願いしていたの。」
「いつも」が続くのは変化が無いことじゃない。幸せが続くことなのだ。
---------------終わり---------------
↑勝手にうpして済みませんでした。
…正直非エロなんて需要があるのか疑わしいのですが。
(しかも漏れが書いたヘタレSS…)
とりあえず、両スレの繁栄を願って、愚作ですが…。
連カキコでスマソ。
上はアルカ○ィアにあった、ダルとツガの設定の個人的解釈がモチーフです。
かわうい(゚∀゚*)
>前スレ(?)461氏
VERY GOOD JOB!!!!!!!!!!!!!
非エロでも充分すぎるくらい良いじゃないですか…
>48-52
ノーマルでもイイですYO!
次回作を期待しておきますね。
>>48-52 スゴク(・∀・)イイ!
キャラ萌スレPt.1に載ってた士朗のSSうpきぼんぬ。
59 :
ゲームセンター名無し:02/11/14 23:49 ID:gAySKX5m
age
>>58 -`).。oO(それ漏れが書いたヤツだ...)
-`).。oO(もうちょっと待っててね)
ピンク板の方落ちた?
>61
>62
コピペだがな。
www2.bbspink他、いくつかの鯖では現在read.cgiを停止中です。
そのため、InternetExplorerなどの通常のWebブラウザでは
スレを表示することができません(トップ10の閲覧&書き込みは可)。
各種2ch専用ブラウザ(無料)を使うとスレの読み書きが可能になります。
詳しくは
http://www.monazilla.org/ お使いのOSに対応した2ch専用ブラウザをお探し下さい。
ここ数日はこんな状態が続くぞ。
向こう見れないわけだし
ノーマルSSキボンヌ
( `ω´)y-~
エロSSキボンヌ
自分で書けるじゃんw
( `ω´)y-~
そんな事言うとここで書いてスレスト食らうぞ(w
「最近エリカ、どうも悩んでいるみたいでさ」
飲み終えたドリンクの氷をグラスの中で転がしながら、背の高い青年、士朗が何の前触れもなく切り出す。
隣の席に座っていたスレンダーな女性、ナイアは、また始まったとばかりに上目遣いで彼を見る。
いつものことなのだ。
どうせ、嫌いな虫が出たとか、気に入ったマザーボードとCPUの相性があわないだとか、そういうことだろう。
士朗も士朗で、彼女の事が気になって仕方ないからだ、ということは分かっている。
微笑ましい。
彼女の周りにいる男性の中には、彼のようなタイプの人間はいなかったから、それがまた興味深かった。
真面目で一途。それでいて内面は熱い。
こんな男性に好かれる女性は幸せ者だろう。
「何があったの?話してみなさい。貴方には、そして私には何が出来るの?」
年上の青年をあたかも年下のように彼女は扱った。
いや、誰に対してもそうなのだ。
彼女には、年相応の女性として振る舞うことは出来なかった。
否、知らなかったのかもしれない。
それが彼女が彼女で有る為の、自分を守るために作り出した、精一杯の背伸びだったかもしれない。
「悪い、口外できるような事じゃないんだ。ただ俺は彼女が心配でさ」
真剣な目。まるで心の内まで見透かすような士朗の目に、ナイアはなぜか心が痛んだ。
「そう。それじゃ、あとは彼女次第ね」
彼を安心させるかのようにナイアはそっと肩にふれると、そのまま立ち上がる。
「しっかりなさい。彼女が悩みを貴方に相談したのなら、頼りにされているって事でしょう」
そんな女々しい事言っているようなら、一生バトルにも勝てないわよ」
軽くウインクして、ナイアは士朗に、店を出るよう促した。
「根性が足りないわよ。これから私がつき合ってあげる。勝負しなさい」
そのまま彼女は彼に背を向ける。まだ軽い痛みは治まっていなかった。
支払いを終え、そのままいつものゲーセンに向かう。
強引な行為に何か士朗が愚痴を言うが、聞かなかったことにする。
振り返ることなく歩いていくナイアを見て、士朗は苦笑混じりに呟いた。
「お前…、本当にうちのお袋そっくりだな」
「いきなり何よ。貴方の母親って…。いったい私をいくつだと思ってるの!」
思ってもいなかった台詞に、ついムキになり振り返る。
「ん?大人っぽい事は言ってるけど、やっぱり年下だって事は分かってるって」
「馬鹿にしてるの?」
「いや、そんな事ないけど。」
やっと振り向いた彼女に、彼は笑顔で答えた。
「うちのお袋も、あれでいて結構可愛いところあるんだよ。
たとえ高飛車だとか世間の人間に言われようとも、俺は好きだぜ」
なんの恥じらいもなく彼は言う。家を飛び出してからも、母親とは連絡をとっているらしい。
「何よいきなり…。さっきはエリカに惚気たと思ったら、今度は母親に?」
…なんでこの男はこんなにも行動が突然なのだ。
怒る気も失せた彼女は足を止めた。
「そう言うわけじゃなくて…。なんかさ、お前みてたら、どうも似た人間だって思ってさ」
「やっぱり喧嘩売ってるわね…。手加減なんて元からするつもりはないけど、コース選択は私にまかせてもらえるかしら」
冗談交じりに彼女がこれからの勝負のメニューを述べていく。
青くなっていく士朗の顔を満足げに眺める。
「そうねぇ…私が勝ったら、ううん、負ける事なんて無いんだし、今日は小籠包でも…」
彼女の台詞を遮るように士朗が呟く。
「お袋もお前も、素直じゃないからさ。でも、たまに見せる素直なところが、可愛いと思う。
お前もそんなつっぱってないで、たまには素直になってみたらいいんじゃないか?
折角可愛いんだし、もったいないぜ」
ツキリ、と胸が痛む。
「…士朗、貴方は何も分かってないわね」
笑顔で答える。大丈夫。彼には知られてはいない。
いや、知られてはいけない。彼は、決して振り向いてはくれない。
「私に勝てる人間じゃない限り、それは言わせないわ。
そこまで私を素直にさせる人間にも会いたいところだけど」
止まってしまった時間を戻すかのように、彼女はまた歩き出す。
聞き慣れた騒音が近くなるにつれて、彼女の歩みが遅くなる。
もう少し…もう少しだけこのままで…
自動ドアが開き、外とは違った空気が彼らの前に流れ込む。
「でもね…せめて… いいえ、なんでもないの」
彼女の呟きは、士朗の耳には届くことは無かった。
崩してはいけない。これが、自分を守る唯一の手だてだから。
決して振り向いてくれない人…。だから、他の人の前と違って素直になれるの?
でも、素直にこの気持ちを形にしたら、今の関係は崩れてしまう。
彼を、そして、エリカを傷つけることになる事だけは、彼女にはどうしても許せなかったのだ。
抱きしめられたなら 泣いてしまうでしょう
声には出せない 素直な気持ちのまま
爪の先から 髪の先まで
すべてあなたにあげてもかまわない
ねぇ、あたしに気付いて せめてこっちを向いてよ
Afterwordsというか言い訳。
すんまそ。アルカディアみてたらつい…。
士朗には素直なナイアに萌えたんで書いてみた。
そのうち柚子とセリカのも描いてみたいとか思いつつ。
駄文失礼。では。
>>68-70 (TдT)
ううっ…感動しますた。「こっちをむいてよ」にはまりそうでっさ。
にでらのサントラのRISLIM聞きながら読んでたんですが、
物凄く切なくなりますた。
※この物語はフィクションです。実在する団体・個人等とは一切関係有りません。
…あと先に書いておきますが、阪神ファンの方、申し訳御座いません。
…YUZ好きの方、申し訳御座いません。
ここは、2DX仲間が集まるゲーセン。
いつもの場所にいつもの2DXがあり、いつものメンバーがプレイしている。
只今、セリカが一人で2DXをプレイ中。選んだのは、やや高難易度の曲だが、毎日の練習の賜物か
曲の途中でゲージはMAXだった…と思いきや、後半で一気にミスってゲージを減らしてしまい、
結局クリアできず…。セリカが、がっかりしていると後ろから、
「やっぱり、その最後のフレーズ難しいね。」と、近くで見ていたエリカが声をかける。
「うん…譜面を覚えたから途中までは行けるけど、最後…指がついて行かないの。」
「私もセリカと同じでそこで失敗するのよ。指が追い付かなくって…一緒に考えてみようか?」
二人は2DXの近くにあるコミュニケーションノート置き場へ行くとノートの切れ端に譜面を書いた。
暫く二人の勉強会が始まったが、なかなか良い対策が出てこない。
…とそこにジルチがやってきた。3人が軽く挨拶を済ませると、エリカがメモを見せながら
ジルチに尋ねた。
「ジルチは、この曲安定してクリアできるわよね。最後のこの辺は、どの指でどのボタンを
押してるの?」
「ん? ああその曲か…。簡単じゃん。来た順に押せばいいじゃん。」
ジルチの答えを聞いた二人は呆れ果てた顔をしてしまった。ジルチの答えは間違ってはいない。
だが二人の期待する答えでもない。ジルチはそんなこともお構いなしに言い続けた。
「まぁ、俺の動体視力と瞬発力にかかればこんなもん屁でもないわ。手本見せてやろうか。」
と、言ってスタスタと2DXの方へ行ってしまった。「聞いた相手が悪かった」二人は見つめ合って
ため息をついた。二人の勉強会は暗礁に乗り上げてしまった。…とそのときゲーセンの入り口の方から
「『六甲〜おろぉ…ιぃ…にぃ…』」
YUZの「六甲おろし」が聞こえてきた。それを聞いたエリカは
「あれ? YUZ君が来たみたいね。セリカ、彼に聞いてみようよ…」
「待って、エリカ。今日の『六甲おろし』は元気無いわ。きっと『タイガース』負けたのよ。」
「あっ、確かに…。それに…あの歌い方は多分『9回逆転負け』ね。」
「そうね。今日で3連敗だし、機嫌悪そうだから、今日は避けた方が…。」
YUZはこのゲーセンに来る時、必ず「六甲おろし」を歌いながら来る。
しかも、その歌い方も「その日のタイガースの試合の結果」に応じて微妙に異なっている。
YUZと付き合いの長いエリカとセリカは、既にその微妙な違いを聞き分けられる程になっていた。
『タイガースの負けた日のYUZは危険』と知っているエリカとセリカはYUZに気付かれない様に
そっと席を立とうとした…がYUZはそれより早く二人に気付き、小走りで近づき、二人の肩を
掴んで叫んだ。
「おい、エリカァ〜セリカァ〜聞いてくれよ。タイガースどうしちまったんだよ〜。
今日も9回まで勝ってたんだぜ…。それが、逆転負けだぜ〜。これで3連敗…俺は泣きたいよ。
…開幕のときは今年こそ絶対に優勝すると信じていたのに……」
YUZのタイガース話が始まってしまった。
エリカとセリカはお互い向き合って『遅かったか。』という表情をした。こういう日のYUZは
なかなか釈放させてもらえない。二人は仕方なく席に戻り、YUZの話を聞いているフリをしながら
小声で会話する。
「マズイことになったわね。エリカ」
「そうね…、でもどうしようもないから嵐が過ぎるまで耐えるしかないわね。」
「でも、野球くらいでこの変わり様は…。11連勝した時はみんなに焼肉ご馳走してくれたのに…」
「…とりあえず、野球は分からないけど、タイガースには頑張ってもらわないと、身が持たないわ。」
話が長くなると覚悟していた二人に助け舟が来た。さっきまで2DXをやっていたジルチが戻って
きたのだ…何も気付かないジルチはYUZに挨拶した。
「よう、YUZ。またタイガース話か? 相変わらずだな…」
「おぉ、ジルチか…丁度良かったお前も一緒に聞いてくれ。偉大なるタイガースの話を…」
「悪いな、YUZ。俺タイガースファンじゃないんだよ。」
「えっ、ジルチって何処のファンだっけ?」
「俺は…ジャイアンツだけど…」
それを聞いたYUZは顔を真っ赤にさせ、親の仇の様な形相で肩を震わせながらジルチに言った。
「ジャ…、ジャイアンツだとぉ〜。この○○○がぁ!! お前んとこのマツイがホームラン打たなきゃ、
今日はタイガースが勝ってたんだぞ!!」
「知るかよそんなこと。…俺に言うなよ。」
「く〜、ジルチ!! お前にこれやるから、お前も今日からタイガースファンになれ!!」
というと、YUZは鞄から未開封のビーマニポケットタイガース版を出し、ジルチに渡す。
ちなみにエリカとセリカは5個ずつ(仕方無しに)貰っている。
しかし、ジルチは「いらねぇよ、そんなもん。」と言って机に置く。
「『いらねぇ』だと…!? 何てことを…」YUZはそれを拾い上げると大事そうに鞄にしまい、
振るえながらジルチに言った。顔は更に真っ赤だ。
「もういい、ジルチも座れ!! お前らにタイガースの魅力を閉店まで教えやる。」
ジルチは「やれやれ、またかよ。」と小声で言うと、エリカとセリカの側に座った。
YUZのタイガース話が再開された。すると、ジルチはYUZに気付かれない様に小声で二人に言った。
「おい、エリセリ…逃げるぞ…」
「『逃げる』って言っても、どうやって…?」
「『1986年タイガース日本一の話』を始めた時、奴は一人の世界に入りこむ。その隙に音を立てずに
逃げるんだ。」
「…それは知らなかったわ。流石ジルチね。」二人が今度はジルチに感心する。
「俺は、この話を何十回も聞いたからな。攻略法くらい考えてる。」
やがて、YUZの口から『1986年の…』という言葉が出た。3人が頷くと、「気付かれない様に…」と
祈りながらそっと席を立った。
YUZはそんな3人の作戦にも気付かずに話を続けていた。
「…って言う訳でな、大阪が…いや、日本全国が望む「タイガースの優勝」を…って、あれ!?」
YUZが気付くと3人は居なかった。その代わりその椅子にはエレキが座っていた。
勿論、話など全く聞かずにコミュニケーションノートに何かを書いていた。
「あれ? エレキ。…エリセリとジルチは?」YUZが辺りを見まわしながら尋ねた。
「知らん。俺が来た時は居なかったぜ。」エレキはノートを書きながら答えた。
YUZはキツネにつままれたような顔をしたが、やがて元の表情に戻してエレキに向かって言った。
「まぁいいや。折角だからエレキ、お前にタイガースの魅力を小一時間…」
「悪いな、YUZ。俺タイガースファンじゃないんだよ。」
「えっ、エレキって何処のファンだっけ?」
エレキはノートを閉じるとYUZに向かって言った。
「俺は…ジャイアンツだけど…」
それを聞いたYUZは再び顔を真っ赤にさせ……。
---------------終わり---------------
(
>>68の素敵な名作の直後にこんなものをうpして申し訳御座いませんでした)
おもろい!
終始ワラタ(w
いやマジで…。
隣でTV見てる親が不審がっている…。
>461氏
面白すぎです(w
お腹がよじれるほど笑えますた。
どうも、いきなりですがこれは僕の妄想壁です。
俺の家庭教師の先生は美人であり優秀であり、そしてかなり優れたDDRプレーヤーでもある、
ダブルプレイで鬼道99.6%鬼道仁99.2%。俺が知ってる中で唯一鬼道をクリア出来る人、そして憧れの的。
先先はある日丘の上で1人座って町を見下ろしていた・・・・
その横に忙しげにアンテナの売り屋
先生が頼む仕事の為に商品の組み立て
先生「結構イイ人だったから恋してあげてもよかった」
先生「イイ人だったから好きになっても良かった」
続
>>84 なんか気になる。
釈迦の歌詞すごい好きなんだよね〜(w
DATしそうなので上げ
スレ一番下でも書き込みがあったら落ちない
88 :
ゲームセンター名無し:02/11/19 00:17 ID:fplx5q2k
一応書き直し・・・・(最初っから)
俺の家庭教師の先生は美人であり優秀であり、そしてかなり優れたDDRプレーヤーでもある、
ダブルプレイで鬼道99.6%鬼道仁99.2%。俺が知ってる中で唯一鬼道をクリア出来る人、そして憧れの的。
ある日俺はダブルプレイの練習の為先生とゲーセンに行った。
先生「ダブルの基本はまずパネルの位置を覚える事から。
パネルの位置も分からないでダブルに挑もうなんて無謀のまた無謀よ。」
先生の言葉を頭の中に完全にインプットして200円をDDR台に入れる・・・
そして選曲。まず最初にECSTASY踊を選択・・・・
不安な気持ちの中矢印が流れてくる。
やはりダブルは初めてな性か全くうまくいかない。そしてフェールド。
やはり俺にはダブルなんか無理なのか・・・そんな鬱な気持ちの中
先生が俺の肩を叩く。
89 :
ゲームセンター名無し:02/11/19 00:41 ID:fplx5q2k
>>88 の続き
やはり俺にはダブルなんか無理なのか・・・そんな鬱な気持ちの中
先生が俺の肩を叩く。
「大丈夫よ。初心者なんてみんなそんな物。
気にすることなんて何もないわ・・・・
あなたの心の中にダブルをやりたいって気持ちがあれば
DDRはあなたを見捨てない・・・」
その言葉に俺は先生のやさしさと自分の情けなさを感じた。
このままダブルが出来なくていいのか?一生シングルか?
なんて思う気持ちがブラクラのように増え続け
先生が言う
「このまま引き下がってて良いの?」
俺は決心した。ダブルプレイを極めると。
そして二回目の200円を台に投入する。
続き。
このスレ住人が居なくなったなぁ・・・
今度俺が一番最初に選んだ曲はI feel(激
なぜいきなり激なんかを選んでしまったのか・・・
そんな事はどうでもよかった。
ただ今言える事はこの曲をクリアすること・・・・
曲が始まり俺は自分の体をやみ雲に動かす。
DENGER表示が出てたが以外と安定して出来た。
二曲目のECSTASY(激)も安定してクリア・・・
そして最後に俺が選曲しようとすると
「待って、私が選曲するわ・・・」
一応最後前。なんか青春物になっちゃったな・・・
「待って、私が選曲するわ・・・」
えっ?先生が選曲?最終テストのつもりか?
何を選曲するのかは関係無かった、ひたすら俺は出された曲をクリアするだけ・・・・
そして
「これが最終テストの曲よ・・・・・」
(これが最終テストの曲だって!?)俺は目を疑った。
なんと先生が選曲した曲はMAXX UNLIMITED(激)
いくらなんでもこれは早すぎる・・・だが俺は出された曲をクリアするだけ・・・・
手が震えてる・・・しかしこれをクリアしないことにはッ・・・・・!
俺はボタンを押した。
そして最後の試験にして最大の試練が始まった・・・・
始めはかなり安定。そのあとの止まる場所・・・・ズーンと重い空気が流れる・・・
そしていきなりシーケンスが高速で動き始める!
必死に足を動かす俺の態度に激しく攻撃するように容赦なくシーケンスが通り過ぎていく
もうゲージも底を尽きそうでDENGER表示とともにゲームの中のギャラリーから
容赦なく聞こえるブーイング。俺は死ぬ気で足を動かす。
いつの間にか俺はラストのフリーズアローを踏んでいた。
勝った。俺は最後にして最大の試練に勝ったのだった。
「やりましたよ先生!」
俺は笑いながら後ろを向く。しかし笑いはすぐに止まった・・・・・
先生の透けている体・・・・・
「もうあなたに教える事は無いわ・・・・」
>>89の
「このままダブルが出来なくていいのか?一生シングルか?
なんて思う気持ちがブラクラのように増え続け・・・」
あと一歩が踏み出せない自分の胸に刺さりますた。
一応最後。青春物でした。
「もうあなたに教える事は無いわ・・・」
「えっ?どうしたんですか先生。いきなり永遠の別れみたいな事言って。」
俺はもうわけが分からなかった・・・MAXXクリアしたら教える事が無い?一体何がどうなってるんだ・・・
「私が父の仕事の都合で一回あなたの先生やめた事あったわよね?おぼえている?」
「はい。覚えています。あの時先生はすぐ帰って来てダブルを教えてくれると・・・そしてずっといっしょにいると・・・」
「・・・・・確かに言ったけど(ずっといっしょにいる)は、守れそうにもないわ・・・」
えっ?一体どういう事?先生はここにちゃんと存在してるのに・・・・なんで
「私、実は実家に帰った後、交通事故で死んだの・・・タクシーで自分の家に向かっている時
横から突然車が飛び出して来て・・・」
「何言ってるんですか先生?からかうのもいい加減にしてくださいよ。だって先生はここに・・・・」
「私はあなたにダブルを教えるまでは死にたくなかった・・・・そしてずっといっしょに居たかった。
そう思うと体の傷がだんだん消えて無くなって、」
「そんな・・・嘘でしょう?ねぇ・・・嘘ですよね?」
俺の目からいつの間にか涙がたくさんこぼれていた・・・
「嘘なんかじゃないわ。私だって信じたくなんかない・・・」
先生は目に涙を浮かべていた・・・
「本当の事を言うと、私あなたの事好きだったの。親も友達も信用できない私にとってあなただけが私の頼りだった・・・」
「先生、俺も先生の事が好きでした。だからずっといっしょに居ましょうよ!」
「もう時間が無いわ・・・ごめんね、あなたとの約束を果たせなくって・・・」
先生が泣き泣き言う。そして先生は消えて行く・・・
もう二度と会えないなんて、思いたくはない。思わずにいられない。
いつかまた、笑顔で、会える日まで・・・・
終
なんか青春物だなぁ・・・エロじゃなくてごめんなさい。
>>93 >エロじゃなくてごめんなさい
ここってノーマル限定じゃなかったか
>>94 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
正解!!!!!!!!!!!!!
>>95はモンタ・ミノ
それはともかく、
>>88-93はネタが奇抜(DDRの先生って!)なのがいいんだが、詰めがちと甘い印象があるな。
先生が一度辞めてる事とか、親も友達も信用できなくなった経緯とかは最初に書いて伏線にしとけば良かったと思うし、
DENGERとかの誤字も気になる。その辺りから考えて、このSSって(失礼ながら)戯れに書いた物かなと思うんだが、
次は一度書いた作品を二、三日かけて校正して、それから貼ってみればもっと面白い物になるんじゃなかろうか?
また妄想が浮かんだら、頑張ってみてくれ。
ここは、いつもの2DX仲間が集まるゲーセンの近くのファミレス。
2DXのメンバーが良く食事に来る場所でもある。今は丁度4人が食事が一段落つき、食後の会話を
楽しんでいた。
暫くすると突然…
「アレ!? もうこんな時間!? まずい、明日学校なのに…」
セリカが自分の時計を見て驚いた。時間は既に終電まであと僅かになっていた。
会話が盛り上がっていたため、誰も時間を気にしていなかったのだ。セリカの向かいに座っていた
士朗とジルチも今の時間に気付き、驚く。
「…えっ、もうそんな時間なんですか?」セリカの隣に座っていたリリスが尋ねた。
セリカは時計をリリスに見せながら聞いた。
「ええ、リリスもやばいんじゃない?」
「はい…でも私は…まだ大丈夫ですね。」
リリスも今、時間を確認しながらセリカに答えた。
とりあえず、4人は慌てて外へ出た。外はすっかり冬で、駅までの道の街路樹は葉を落とし、
震えるような寒さの風に晒されていた。
「でも、この時間じゃあ、セリカとリリスの一人歩きは心配だな。」士朗が3人に向かって言った。
「そうだな士朗、どちらかがどちらかを送っていくか…」と、ジルチが言うと、士朗は即座に…
「じゃあジルチ。お前ん家セリカの所からそう遠く無いから、送って行ってやれよ。
俺はリリスを送って行くから。」
流石は仕切りの上手い士朗。簡単に纏め上げてしまう。
ジルチは「OK!!」とだけ言うとセリカと一緒に駅へ走って行った。
残った士朗はリリスの方を連れてゆっくりと駅へ向かう。途中でポケットから携帯を取り出し…
「セムの奴に電話しとくか…。」
「兄にですか?」
「あぁ、こんな時間じゃ、心配しているだろうし…」
士朗はセムに電話を掛けたが、どういう訳か誰も出てこない。
「セムの奴、出ないぞ。」
「兄は寝てるのかもしれませんね。」
「おいおい、寝るには早過ぎねぇか?」
「…ここ最近、急な仕事が入ったとかで、徹夜ばかりなんです…」
「ふーん、じゃあセムの奴、寝てるのかもな…。」
というや否や、リリスの着メロが鳴り出す。リリスは鞄から携帯を出し、電話に出ると電話の向こうから
セムの声が聞こえてきた。
「おぉぉ、リ、リリスゥ〜…ぶっ無事だったのか。兄さんは心配で心配で…」
「…お兄ちゃん、ごめんなさい、みんなと話をしていたらこんな時間に…」
「おっ、おいリリス。もしかして今、一人なのか?」
「いいえ、士朗さんが家まで送ってくれると…」
「えっ!! 何!? 士朗と一緒なのか!? 待て、奴と代われ。」
リリスは士朗に携帯を手渡した。士朗は電話を代わると、セムに向かい言った。
「セム!! 起きてるなら電話出ろよ。」
「お前の着信で起きたんだよ。それより士朗!! お前まで妹に手を出すとは見損なったぞ!!」
「何だよセム。リリスを家まで送ってるだけじゃねぇかよ。…あと1時間くらいで着くから、
家で安心して待ってろよ。」
「おい!士朗! よ〜〜く聞けリリスに怪我一つさせてみろ、そのときはなぁ〜お前…(プツッ)」
士朗はこのままではキリが無いと思い、無理矢理電話を切ってリリスに返した。
リリスは電話のセムの声が聞こえていたらしく、恥ずかしそうに、
「兄が失礼を…」
と、頭を下げた。するとまたリリスの携帯の着メロが鳴り出した。リリスは兄からの着信と分かると
そのまま放っておき、出ようともしない。
「いいのか? リリス?」
「どうせ、同じ話ですから…」
士朗は「確かに」と思い、それ以上は言わなかったが、着メロはなかなか止まらない。
士朗が気になって、リリスに言った。
「セムの奴、心配してるんじゃないの。出たら?」
「…心配してくれるのは嬉しいのですが、なんだか最近…大袈裟過ぎて、…兄に子供扱いされている
みたいで嫌なんです。」
リリスの着メロはまだ止まらない…。士朗はセムが必死になって電話を掛けている姿を想像し、
リリスに向かって言った。
「リリスは愛されているんだよ。兄貴に。」
「えっ…。」
士朗の言葉を聞いたリリスは『ドキッ』っとした。…と、同時に着メロが止まる。リリスはちょっと
顔を赤らめながら答えた。
「そんな事は…ないですよ…。」
「そうか? 俺はそう思うぜ。羨ましいくらいだよ。」
「……」
リリスは黙り込んでしまった。会話が止まってしまい、二人は暫く無言で駅に向かって歩いたが、
士朗は突然何かを思い出した様に…
「…俺に…弟がいるんだ。」
「士朗さんに弟さん…が? 初めて知りました。」
「あぁ、仲が悪くてな、会う度に喧嘩していたよ。喧嘩する度に親父に怒鳴られ、とうとう部屋を
別々にされた。もうそれ以来…ニ年以上は顔を合わせていないよ。さらに今、俺は実家じゃなくて
一人暮しだし…」
「…そうなのですか…。」
「でも、どんなに仲が悪くてもときどき思うんだ。『時には、弟に対して兄貴らしくしてやるべき
だったかも』…って。リリスは『セムは過保護なくらいだ』って、思っているかもしれないけど、
ある意味それも『兄貴の姿』なのかもしれないな…」
そのとき、突然リリスは「くしゅん」と、くしゃみをした。
士朗は何も言わずにコートを脱ぎ、リリスに着せた。
「あっ、士朗さん…お気使いは…」リリスはブカブカのコートを羽織らされたまま言った。
「な〜に、セムの大切な妹に風邪を引かせるわけにはいかないから…」
リリスはそこまで言われると返すのは失礼と思い、お辞儀をしてコートに袖を通した。
自分の手が袖から出てこない程大きかったが逆にこっちの方が暖かい。
フードも被ったが大き過ぎて顔が隠れてしまい前が見えなかったので、被るのはやめた。
「リリス。変な話をしてゴメンな。」
「えっ、いえ…別に…」
そのまま二人から会話が消えた。無言のまま駅につき、切符を買い、電車に乗った。
二人がリリスの家の最寄駅に着いて改札口を出たとき、リリスは突然走り出した。走って行く先には
セムがいた。心配して駅まで迎えにきていたのだ。セムはリリスを見つけると、こちらも走りだし、
「おぉ、リリスゥ〜無事だったのか!? けっ怪我とか無いか? 風邪ひいてないか…」
「お兄ちゃん、大声出さないで下さい…みっともないですから…。しかもその格好…恥ずかしくないの
ですか。」
セムはいかにも『今、起きました』といわんばかりのTシャツにズボン姿の上にコートを
着ていただけだった。でも、何故かネクタイは忘れず着用していた。とても洋服のデザイナーには
見えない身なりだった。士朗も二人の所へ行くとセムに向かい、
「セム、『安心して待ってろ』って言ったのに、まったく心配性だな…」
セムは士朗に気付くと突然士朗の胸倉を掴み士朗を睨み付けた。リリスは驚いて兄を止めようと
したが、セムはそれより先に士朗に向かって言った。
「士朗、礼は言わねぇぞ。…だがご苦労だったな。」
セムはそれだけ言うと、手を放し背を向けて家のほうに向かって歩いて行った。リリスは兄の
不可解な行動に呆然としていたが、やがて借りていたコートを脱ぎ、士朗に渡しながら言った。
「し、士朗さん…兄が重ね重ね失礼を…申し訳御座いませんでした。」
「あぁ、別に気にしてないよ、リリス。あれが、あいつなりの『礼』だろうし…」
「今日は、わざわざ有り難う御座いました。それでは、おやすみなさい…」
リリスはそう言うと丁寧にお辞儀をしてセムを走って追いかけていった。セムに追い付くと
セムの手を掴み、何か言っているようだ。だが、セムはそれを無視して歩き続ける。
士朗は、そんな二人の遣り取りを見て、
「『兄貴』…か。」
と、漏らすように言い、二人に背を向けて改札口の方へ歩いて行った。
---------------終わり---------------
ヘタレSSで100ゲトー
スレの流れを勝手に変えてしまってスマソ…。
とりあえずセムとリリスを書きたかったので…。
最後まで読んでくださった皆様ありがとうございますた。
>>97-102 ふとまじめに読んでる自分に気がついてみるテスト。
(・∀・)イイ!
>97-102
いいSSじゃあないですか。
中々読み応えがありましたよ。
>>97-102 イイですねぇ。こういうの好きですよ。
こっち向けに一作書いてるので2,3日中に上げます。多分。
>>97-102のはリリスと士郎っていう、余り思い付かない(?)組み合せが面白いな。
共に兄弟(兄妹)関係を持ってる(目の付け所がいい!)って所から話が組み立てられてるんで、
展開もスムースで無理がないし。兄のイメージが自分の持つイメージと違うんだけど、だからこそのギャップも楽しい。
Shiro氏も一作書くとの事、マターリ進行で静かに盛りあがっていくといいな。このスレ。
亀レスですが、
>78
ビートマニアポケット阪神ばーじょん…
知る人ぞ知るマニアックなネタに笑いました。
低いのでage
>>97-102 ほのぼのしてていいですなぁ・・・
敬語口調のリリスたんに萌え。
誰かデュエルの話は書かんのか!!
ウワァァァンヽ(`д´)ノ
そうか!漏れが書けばいいのか!(゚∀゚)アヒャ
110 :
95:02/11/22 20:05 ID:???
>>109 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
正解!!!!!!!!!!!!!
お待ちしてますよ。
>109
漏れもキボンヌだ(・∀・)アヒャ
保守カキコ
保守っとくわ。しかし勢いが無くなったなこのスレも。
ノーマルは需要少ないってことかねえ…。
槍さえ復帰すれば…槍さえ…
>>SS
ネタ非常に詰まってます(爆
しっかし、ノーマルの方が書きづらい俺って…
ネタ出し自体は、細かく練られたキャラ設定を注視すれば自然と出てくるんじゃないかと思う。
反面、キャラの性格付けとかを固定する要素(格ゲーなら勝ちセリフ等)が弐寺には少ないんで、
そういう所の方が、IIDXキャラでのSS(というか、弐寺での創作)の壁になってるんじゃなかろうか。
つうか、キャラが多すぎてワケワカランのも壁の一つ?
誰かキャラ相関図キヴォンヌ
保守。あっちの方は盛り上がって来てるみたいだね。
保守
>>116 確かにニデラのキャラって名前と年齢とちょっとしたプロフィールだけで、
セリフは1個もないな。
でも逆にある程度は作り手が好き勝手に書けることが出来る分、固定されたキャラより
書きやすい部分もあると思う。
ここのSS見てるとそんな気もする。
(´-`)o0(何でDDRキャラのSSは少ないんだろう…)
>>120 スレタイ2DXだし、DDRのキャラはSSには向かないかと・・・
セリフと言えば、何で小説とか創作ものの女の子は「〜だわ」とか言うんだろう。
こんな言い方する人ほとんどいないわ。
>>112 うちのほうはそう言ったりするんだわ。まあ、方言なんやけどね(w
アクセントちがってたりする。
だめなんだわ、とか、これがそうなんだわ、とか。語尾が下がる。
関係ない話題スマソ。
>119
「ほわっつあっぷ!」は…あ、セリフじゃないか。
126 :
109:02/11/27 16:51 ID:???
即興。短いですが、繋ぎにでもして下さい。
「デュエル君」
街中で彼を呼ぶ声がした。彼は「んっ?」といった顔できょろきょろする。
いつもは赤いバンダナでエメラルド色の髪を隠しているのだが、今日は私服にバンダナ無しだったため、
気づく者はいないだろうとタカを括っていたのだが。
「デューエール君っ!」
肩を叩かれて、彼は振り向いた。
そこに立っていたのは緑色の髪をした少女だった。
いつもは髪の毛をひとつにまとめているのだが今日はおろしていた。
自分も人のことは言えないが、髪型一つで印象も変わるものだな、と彼は意味も無く思った。
「あぁ、エリカ……さん、どうしたんだ?」
何度かゲームセンターでは出逢っているので、知り合いでないわけではないが、
それでもあまり喋った事の無い人とは話しにくい。
彼は言葉少なくエリカに返すと、彼女はそれを気にしないで笑いかけた。
「デュエル君、急ぎの用事なの?」
「いや、別に……ただ、何となくぶらぶらしてただけだが…」
「そうなの?じゃあ……ちょっと、付き合ってくれないかな?」
彼は断る理由もなかったので軽く頷いた。
その途端にエリカは輝くような笑顔を浮かべた。
「ありがとう!デュエル君!」
127 :
109:02/11/27 16:52 ID:???
エリカが連れて行ったところは、大体予想はしていたのだが「ROOTS26」だった。
同じく時たまゲーセンで逢うリリスの兄貴が作っている店である。
何を隠そう、デュエルもこの店の常連だったりするのだが。
「あたし最近ここ来てなかったから新作がいっぱいある!」
セムの作品は一言で言ってしまえば“奇抜”であり、
エリカやセリカのような女の子がこの店を御用達にしているのは
いささか不自然な感じをデュエル自身は持っていた。
しかし目の前でエリカが嬉々としながら服をあれこれ探しているのを見て、
“これも悪くないかな”と思ってしまう自分が居るのを感じて愕然とした。
(……何を考えているんだ俺は)
手持ち無沙汰で壁にもたれながら腕組をしているとやがてエリカが戻ってきた。
「ごめんねー、今買物済ませてきたから。行こっ!」
両手に荷物を持っているのを見てデュエルは声を掛けた。
「おい、持つよ」
「えっ…そんな、悪いよ…」
エリカが言い終わるのを待たずに彼はひょいと荷物を持つ。
「ご、ごめんね…」
「まぁ、そんなに恐縮しなくていいって」
どうせ全然重くないし、と笑顔でつけたす。
128 :
109:02/11/27 16:53 ID:???
やっと、エリカも微笑んだ。それにしても、と彼は思う。
自分は“笑った顔が怖い”と昔から言われていた。
それに比べてエリカはなんて自然に笑うんだろう、と。
「………?」
ふと、彼が腕時計に眼をやる。
もう少しで十一時を射すところであった。
「十一時、か……」
その独り言を聞いてエリカが訝しげな顔でデュエルを見た。
そして暫く考えていたようだったが、気付いたように言った。
「デュエル君、ちょっとこっち来て!」
彼女は彼の手をちょっと強いぐらいにぐいっと引っ張った。
「お、おいちょっと!エリカさん!」
思わず彼女に引き摺られるように行ってしまった。
129 :
109:02/11/27 16:54 ID:???
数分も経たぬ間に大きな店の前でエリカは立ち止まった。
豪華な看板には「星龍華」と書いてある。
「ここ、ナイアさんが働いてる場所なんだ。入ろ?」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。なんだってこんなところに?」
中華街をすぐ入ったところにあったこの店は“いかにも”高そうである。
それに、昼食にはまだ早いような気もする。
「だってデュエル君、十一時って言えば“ティータイム”でしょ?」
彼は思いがけないエリカの言葉に一瞬固まった。
“じゃあ、決まりね”と言いながら扉を開けようとするエリカに慌てて話し掛ける。
「お、おいエリカさん……知ってたのか?」
「何を?」
その顔はまさに一点の曇りも無いような、明るい笑顔。
どうしてこのような笑顔を浮かべる事ができるのだろうと問いたいくらいだった。
その顔に一旦圧倒されたかのように彼は言葉を飲み込んだが、言いなおす。
「いや、なんで……ティータイム知ってるかと思って」
「ああ、それ?」
開けた扉を閉めてデュエルの方へ完全に向き直った。
130 :
109:02/11/27 16:54 ID:???
「デュエル君、いつもゲームセンターに来ると紅茶飲んでるでしょ?
それから、あたしこれでも学校では地理大好きだったんだよ?」
エリカはそこで言葉を切った。
一回息を大きく吸った、その後の言葉を続けた。
「特にイギリスは、ね♪」
人差し指を立てながら言うそのセリフは偉そうな女教師のようであったが、
決して悪い感情は持たなかった。
「イギリスの紅茶を飲む習慣は、起きたてと午前十一時。それから午後四時に夜ね」
矢つぎ早に言うエリカに彼はただぽかんと呆然とするだけであった。
ずっと喋り続けるエリカの言葉を遮って、彼はどうでもいいことを言ってしまう。
「それよりエリカさん、ここ、紅茶なんかあるのか?」
確かに中華飯店と英国では大違いであるし、ここはファミリーレストランのように気楽なところでもない。
彼の満足させるようなものがあるかどうかは分からなかった。
「だいじょーぶ。ナイアさんならきっと何とかしてくれるよ!」
よく分からない根拠である。
しかし、デュエルは“それでもいいや”という気持ちになってしまったのも否定できなかった。
「さ、改めて入ろ!」
エリカは「星龍華」の扉を開いた。
131 :
109:02/11/27 16:56 ID:???
終わりです。
bemani長編スレのは書いたことあるんですが、キャラモノは初です…。
表現など微妙なところ多々だと思いますがあんまり気にしないでくださると
とてもいいニュアンスです(笑)
>109氏
いいじゃないですか…。
特に紅茶のくだりは勉強になりますた。
デュエルとエリカという組み合わせも新鮮でグーです。
>>126-130 「いつもとちょっと違う」同士の二人が段々息が合っていく辺りが面白かったです。
(◎∀◎)イイ!!
↑素敵過ぎて目がでかくなりました。
…へボレスでスマソ
どーも。えち店舗(と言って解るでしょうか)でレズネタ練ってた者です。
レズネタではありますものの、如何せんエティメインではないので、
年齢制限かからない部分はこっちにうpさせていただきます。
ライトかつほのぼのですが、あくまで「女同士」のネタを扱っております
のでお嫌いな方はきっちりお逃げくださいませ。
2,3回うpしに来るかと思います…
さびしいよるのすごしかた
「あ、ごめーん。あたし達ここで抜けまーす」
ひらひらと手を振って、エリカが声を上げた。
もう片手はしっかりと士朗君の腕を掴んでいて、いかにも幸せそうだった。
今日はクリスマス。「恋人が居る人にとっては」一年で一番楽しい日…
みんなの公認カップルたる二人が、いつもよりも早くゲーセンを去るのも
ある意味当然とも言える日だった。
あたし以外のみんなは、むくれたりため息をつきながらも二人を笑顔で
見送っている。
ああ、世の中ってなんて不公平なんだろう。
見た目も中身もそっくりって言われるエリカには士朗君がいて―――
あたしの側に今日いっしょにいてくれる人はいない。
冷めたミルクティを手に、あたしは一人になれる場所を探した。
出入り口の程近く、街の喧騒が聞こえる辺り。
イルミネーションと浮かれた声を聞いていると、何も考えないでいられるから。
暫くぼおっとしていると、「がしゃん」という自販機の音がした。
ふと音のほうを見てみれば、缶コーヒーを手に取るツガルの姿があった。
思わず、目が合った。
ツガルはとてとてと寄ってくると、首を傾げながらあたしの顔を覗き込んだ。
「セリカお姉ちゃん、疲れたの?」
あどけないツガルの声は、嫌な気分のときに聞くとすごく心休まる。
妹のように可愛いこの子の前では、逆に強がりを言う気にはなれなかった。
「ん、いやさぁ…今日はクリスマスなのに幸せ君なのってエリカ達
だけだよなぁと思ってた訳」
「寂しい?」
缶コーヒーの柔らかな匂いが鼻をかすめた。
ツガルは隣でじっとあたしの話に耳を傾けている。
「ちょっと寂しいかな。でも別にみんないるし、ツガルもいるしさ。
気にしないでいいよ。」
アレンジの効いたクリスマスソングが、沈黙の間を埋めるように流れていた。
ツガルはふと携帯を手にとると、「ちょっと親に連絡いれてくる。どっちみち
仕事が忙しくて二人とも泊り込みだろうけど」と漏らして、どこかへと消えた。
ふう、結局一人か。
そう独りごちて、少し空いてきたUDXの台に向かおうとしたとき、手を振りながら
ツガルが戻ってきた。
「わたし今日も家の中からっぽみたい。慣れてるけどやっぱりやだな。」
この子も、一人きり。
あたしはふと思いついて、ぽんぽんとツガルを撫でながら聞いた。
「あたしの家来る?何も出せないけどさ、中学生一人で夜過ごすよりはいいって。
ゲームでもやろっか?」
瞬時に、ツガルの目が見開かれた。
やっぱり、まだ一人は寂しい歳のはずだもんね。強がってても、内心寂しいんだよね。
「行く……」
照れたような申し訳ないような顔をするツガルに、あたしはとびきりの笑顔を向けた。
「よっし、じゃあ晩御飯食べた後ゲーセン戻らないで帰ることにしよっか。
みんなはカラオケとか行くみたいだけど、ツガルはもうつかまっちゃう時間だしね」
「つかまっちゃう」、のところでツガルはぺろっと舌を出して、照れ笑いを浮かべた。
やっぱり笑ってるほうが可愛いよ。
いっつも澄ましたような顔してるけど、さ。
ツガルの笑顔を見ながら、あたしはいつしか憂鬱さを忘れていた。
続く感じで。
中途半端スマソ。
百合ネタスマソ。
でもむこうエロ専なんで。
暫しの間見逃してやってくだしい。
…期待保守
期待sage
保守+期待
激しく期待…(・∀・)ワクワク
今日うpしようと思っていた分に校正を入れようと思っていたんですが、
ちょと無理スケジュールで一週間頑張ってたのが祟ったか、
ものすんごい眠くてもう駄目ぽです。
明日早起きして午前中にはうpしますね。
(普段絵描きなんですよ。んで頼まれイラ引き受けすぎたという
かっこ悪い事実が実はあるw)
>>本店の人
そういう事書くと挿絵キポンヌと言いたくなるヨカン
取り敢えず早起き期待ホシュ
今日の分投下に来ました。
相変わらずてれてれとスローな罠。
といいますか、私スレ占領してません?
まあ、閑古鳥よりいいかなーなんて。
いつもどおりに晩御飯を食べた後、寒い夜道を二人寄りそって歩いた。
誰かと一緒の帰り道というのがツガルには珍しいらしく、時折あたしの方を見上げては
また視線を前に戻していた。
そういえば、ツガルはいつも一人だ。
やっぱり親が放任だったりとか、そういうことなのかなあ。
ふと気になって、失礼だとは思いながらも訊ねた。
「ツガルの親ってさ、どういう人なの?」
慌てて「嫌なら言わないでいいよ」と言ったものの、どこか気まずかった。
ツガルは暫くあたしの方をじっと見て、それからぽつりと言った。
「色んな人がわたしのこと心配するんだよね。学校の先生とか、友達とか。
でも普通と少し違うだけで、我が家はそれは幸せなんだから別にいいじゃんって思うの」
ツガルの切符を買って、駅の構内に入った。
ホームに着いてから、ツガルはまたぽつり、ぽつりと話し出した。
「二人とも同じ会社で働いてるの。いつもすごい忙しそうにしてて、家に帰らない
ことも良くある。でも休みのときは何日かまとめて休みだから、
そういうときに「いわゆる普通の親子」みたいなこともするんだけど…
それでわたし、充分幸せなのに。
幸せのかたちは色々だ、なんて言うけど、みんなわかってない」
あたしは何も言えなかった。
同じ気持ちを知っていたから、尚更何も言えなかった。
ただ、頷いて、「そうだね」とだけ―――
その後その話が出ることはなかった。
あれで充分お互い「解った」わけで、それ以上その話題を続けている
必要はなかったから。
話は何時の間にかいつもどおりのことに移っていて、あたしたちは
UDXのことだとか、プレゼントに欲しいもののことだとかの話をした。
ただ、その後、急に眠くなってしまった。
電車に乗ったあたりまでは覚えているのだけれど、その後の記憶がない。
気が付いたらもう降りる駅のホームが見えていて、あたしは慌ててツガルの肩を
揺すった。
「降りる駅だよ〜〜〜!!ツガルー、起きて〜〜」
たいした時間乗るわけでもない電車で、あたしとツガルは見事に熟睡
してしまったらしい。
寝ぼけ眼をこすりこすりしているツガルを引きずるようにして電車を降りて、
やっとそこであたしは安堵のため息をついた。
「ん…え、寝ちゃった?」
やっと目がさめたらしいツガルが、知らない駅に目をきょろきょろさせていた。
「そう。……ってあたしも寝てたんだけどさ。着いたよぉ、こっからは歩きね。」
「途中にコンビニある?」
「あ、買う物?コンビニならぞろぞろあるから平気だけど。」
ツガルはお財布の中身を確認しながら、あたしにそっと耳打ちした。
「セリカお姉ちゃん、クリスマスケーキ買おう!!」
にまっといたずらっぽく笑うツガルに、あたしも笑いながら答えた。
「どうせだったらケーキ屋さんの奴買おうよ。ていうか、あたしがおごる!」
ちゃんとしたクリスマスケーキは少しお財布に痛いけど、小さいのだったら
そこまで高くもない筈。
駅の近くの小さな洋菓子店に寄って、あたし達はショーウィンドウを覗いた。
カラフルなケーキと甘い匂いの中で、あれでもないこれでもないと
言っていたときのこと。
あたし達の視界に、小さなチーズケーキがとまった。
最初普通のショートケーキかと思ったら、てっぺんに乗っているのがイチゴ
ではなくてラズベリーなのを見て気がついた。
手前に置かれた値札に書かれた「レアチーズケーキ」の文字。
「普通とちょっと違うってのが、うちらにぴったりじゃん?」
二人でそう言いあって、結局それを買って帰った。
帰り道に、ケーキを抱えながらツガルが言った。
「ケーキ持って歩いてる二人っていうと、恋人みたいだよね。」
冗談だとしても、普通はツッコミを入れるところだったと思う。
でもそのときあたしは、「ツガルが恋人だったら、ものすごい幸せ者
だよなあ」と、何故か納得していた。
そんなことを、考えていたせいかもしれない。
で、やっぱり続く訳ですが。
オネガイデス、ダレカ場繋ナギ手伝ッテ…
自分のばっかりって正直はずいんですが。見てて。
この上挿絵なんてうpしたら最早一人のビッグショー(泣笑)w
( `ω´)y-~
>>150 ソレはソレで良し(w
>>えち店舗から出張の人氏
終わりかと思ったら、続くのですね。
>>149まで読みましたが、充分楽しませていただきました。
>>151氏
SSへの引用集、お疲れ様です。
でも手前味噌で済みませんが、
>>48-52 …が抜けています。
時代劇「桃士朗侍」キボンヌ
>>前スレ(?)461氏
えーと、えーと…好意的な感想をどうもです。かなりビクビクで書いてたので。
というか…
…(;゚д゚)
……((;゚д゚))
……… (((((((;゚д゚)))))))ナルベク早ク終ワラセテ去リマスノデ!!
156 :
151:02/11/30 22:40 ID:???
157 :
151:02/11/30 22:49 ID:???
∧_∧
( ・∀・) ホシュ
( ∪ ∪
と__)__)
えち店舗から出張の人氏のSSの途中に割り込んで申し訳ございませんが、私もうp。
というか、アルカデを読んでうpする気が失せて来たSSなので気が変わる前に…
ここはいつもの2DX仲間たちが集まるゲーセン。
只今、士朗が2DXをプレイ中。丁度4曲目終了し、リザルトを見ていたところだった。
「ふぅ、今日は何だか調子良いな。」
今日はいつも以上にリザルトが良い。普段失敗しやすいフレーズも、今日は珍しく
上手く行った。今日は何もかも上手くいく…士朗はそんな気がしてきた。
士朗は上機嫌で2DXから立ち去ろうとすると、突然横から声を掛けられた。
声の方を見るとナイアが居た。彼女は今、仕事を終えてここに来たところだったのだ。
「よう、ナイア。相変わらず綺麗だね。」
「えっ、ええ。ありがとう士朗。」
いつもの様に軽い挨拶を済ませると、そのとき士朗はあることを思いついた。
「そうだ、ナイア、俺とビーマニで勝負してくれ。」
「えっ、士朗が!? 珍しいわね。どうしたの今日は?」
「まぁ…な。とりあえず、いつもの『ナイアのルール』でいいから。」
「えっ、『私のルール』!?」士朗の言葉にナイアが疑問を投げかける。
「いつも、俺やジルチ達とやってるじゃん。『勝ったらデートか飯奢り・負けたら
こっちが飯奢り』…って」
「……。」それを聞いたナイアの顔が曇る。
確かにナイアはよくジルチ達とデートか食事を賭けて2DXで勝負している。だがそれはナイアが
勝手に決めたものではない。ある日、ジルチがしつこくデートを迫る為、仕方なくジルチに
「2DXで勝ったら、デートを考えても良い」と提案したことが始まりだった。
いつの間にか、それが皆に「ナイアとデートを賭けるときのルール」として定着しているが、
ナイア自身は、まるで自分が2DXが得意なのを良いことにジルチ達を弄んでいる様に
皆に思われている様な気がしてならないのだ。
士朗はナイアがその言葉をそんな風に思っているとは全く知らずに口にしてしまったのだ。
「あれ? ナイア、どうした。やらないのか?」
「そりゃ…やるけど。」
「よーし、決まりだ。ナイアは確か明日の夜は仕事無かったよな。明日の夕食を賭けるか?」
「えっ、明日!? ちょっと待って。」
というと、ナイアはバッグから手帳を取りだし、明日の予定を調べる。
「えーっと、ゴメン。明日の夜はジルチに奢ってもらうんだ。で、明後日もジルチで、
で明々後日がYUZだから…4日後ね。」
「おいおい、そんなに先約があるのかよ。」士朗が苦笑いをする。
(…あっ、馬鹿!! そんなことを士朗に言ったら益々『皆を弄んでいる』って思われるじゃない)
ナイアはちょっと後悔する。士朗は1P側に立ってコインを入れて意気揚揚だったが、2P側の
ナイアが考え事をしている様に見えたので、声を掛けた。
「どうした、ナイア? 1曲目はお前が選ぶんじゃないのか?」
「えっ、ううん何でも…。じゃあ1曲目はコレにするからね。」
…それから5分後、2DXの筐体の前でがっくりと項垂れる士朗がいた。どんなに調子が良くても、
流石にナイアには敵わなかった。
「…ってことで、4日後の夕飯よろしくね。」と言ってナイアは士朗にウィンクをする。
「はぁ…、今度こそデートできると思ったんだけどなぁ…」
そう言って、溜息をつく士朗を見たナイアの表情は再び曇り、こちらは心の中で溜息をつく。
(はぁ…なんで普通に『デートしたい』って誘えないのかしら。素直じゃないなぁ…。)
と、その時、ナイアに良いアイデアが浮かんだ。雲が消え晴々とした表情で士朗に言った。
「士朗、夕飯はいいや。」
「へっ!? な、何で!? いいのか?」
「士朗…その代わりにね、…次の土曜日、買い物に付き合って欲しいの。」
「えっ…、ちょ、ちょっとそれは…。俺の自腹で…!?」
「そう。それで決まりね。」
士朗は困ったような顔をしてナイア頼む。
「ナ、ナイア…勘弁してくれよ。今月は本当にヤバイんだよ〜。」
「それでいいわね、士朗。」
「…はぁ…はいはい、分かったよナイア。」士朗は溜息混じりで仕方無しに答えた。
(…ふぅ、デートに誘ったつもりだったんだけど、どうして素直に喜んでくれないのかしら)
そんな士朗の様子を見たナイアは心まで曇りだした。
「遅くなるから、今日は帰るわ。じゃあね、士朗。土曜日楽しみにしてるから。」
ナイアの言葉に士朗は軽く手を振っただけだった。ナイアは、結局士朗が素直に喜んで
くれなかったので、残念がった。
外に出るとすぐにナイアは士朗との約束を忘れないように手帳にメモをした。
”〜土曜日 士朗と勝負に勝ったので買い物に付き合ってもらう。〜”
手帳にメモした内容を見直したとき、ナイアは思った。
「…『土曜日は士朗とデート』って書かなかった自分が一番素直じゃないのかもね…。」
---------------終わり---------------
>>154 おもしろそう。やってみたいけど……
漫才っぽくなるのは駄目ですかい?
とりあえず「桃士郎侍」書いてみます。
ギャグ路線ですが…。明日くらいにうpできそうです
取り敢えず保守しとくわ。この板ってスレ数幾つで圧縮来るの?
600だったはず。
でも630とか超えてても圧縮こないこと多い気がする。
あ、今日投下するにはちょっと量が足りなげ。
明日きっちり投下するのでお許しをー。
あと「桃士朗侍」期待してますよー。
おもろいのがうpされるのを待ってます。
取り敢えず、新作期待保守。
桃士朗侍 第一幕(時代劇と呼べるのか…?)
昔々、あるところに識とナイアという仲の良い夫婦が住んでいました。
『ばあさん、山に芝刈りに…』
識がそう言いかけると、ナイアの鉄拳が識の顔面に炸裂しました。
[誰がばあさんですって?]
『じょ…冗談です…いつも綺麗なナイアさん。あ…ほら、もう行くから。』
ナイアの鬼気迫る表情に、識は鼻血を出しながら逃げるように山に行ってしまいました。
…仲の良い夫婦?
そしてナイアも、川へ洗濯に行きました。
[まったく、少しはあのへらず口を直せっての…]
そうして愚痴りながら洗濯をしていると、川上から何かが流れてきました。
[ん…?なにかしら、あれ…]
川から流れてきたのは、なんとも巨大な桃でした。そしてだんだんとナイアの所まで流れてきます。
[……すごい…こんなに大きい桃、見たことない…]
ナイアはそのまま大きな桃を家まで持ち帰りました。
『…これはすごい桃だな。俺もこんなに大きいのは初めてだ…』
大きな桃を見た識は、思わず目が点になってしまいました。
[…とりあえず今日の夕食にするから、割ってみて。]
ナイアは識に牛刀を手渡しました。そして識が真っ二つに割ろうと振りかぶった時、
[あ!ちょっと待って!!」
と、ナイアは識を停めました。
『ん…?どうした?』
[やっぱりどう見ても変よ。なにかとんでもないものが入ってるんじゃ…]
『…最近は物騒だからな。それじゃあ少しづつ…』
識はそう言うと、桃の上のほうに切れ目を入れ、少しづつ綺麗に切っていきました。
そうして上半分を切り終えたとき、二人は中に何かを見つけました。それは…
「オギャー。オギャー。」
桃の中には、なんと赤ちゃんが入っていたのです。
二人は顔を見合わせて呆然としていました。
[ほ…ほら、やっぱり入ってたでしょ…」
『あ…ああ。』
あのまま牛刀でスッパリと斬っていたら、この子は即死だった。識は危うく赤子を殺めるところでした。
――続く。…ってか桃太郎侍ってこう言う話だってよね…?
>Shiroタン
それ桃太郎侍じゃなくて桃太郎(;・∀・)
「ひと〜つ、人の世の生き血をすすり、
ふた〜つ、不埒な悪行三昧、
みっつ、醜い浮世の鬼を、退治てくれよう、桃太郎〜っ!!」
ってキメゼリフの時代劇でつよ。
やっぱり(爆)
それ思ったんだよ。で、侍のほうは知りません。
……マジでゴメソ。とりあえず最後まで書きますので…
桃士朗侍 第二幕 〜童話だか時代劇だが…どうでもいいや!( つд`)編〜
突然のごとく桃から識とナイアが授かった一人の男の子。
元々子宝に恵まれなかった識とナイアは、この子を育てることにしました。
その子は自分が入っていた桃を少し食べました。すると、次の日には7歳くらいの子供まで成長していました。
というわけで、二人は慌ててその子の名前を考えました。しかし、なかなか良い名前が思いつきません。
『どうしたものか…名前というものは急に決められるものじゃないな。』
[…そうね。でも早く決めないと、……あの子また桃食べてるし…]
二人「う〜ん……」
二人は仕事を忘れて、日が暮れるまで考えていました。
『……なあ、士朗っていうのはどうだ?』
[…士朗…いい響きね!]
と、話がまとまりかけた頃、近所に住むツガルがやってきました。
{こんばんわ〜}
[あらいらっしゃい。今日はどうしたの?]
{母にこの山芋を届けるように言われまして…それにしても、今日は凄かったようですね。}
[すごかったって…何が?]
{その様子じゃ、やっぱり見てないんですか?城下町の瓦版。}
『う…うちは世俗に興味は無いからなぁ(棒読み)』
実は、識もナイアも田舎暮らしがたたってか、文字が読めなかったのです。
{あの桃太郎侍が、この近くで悪い侍を12人も斬ったそうで…}
桃太郎侍。今やその名を知らないものはいません。もちろん、二人もその名を知っていました。
ツガルが帰った後、桃太郎侍の話を聞いた識がひとつ閃きました。
『この子の名前…桃士朗にしないか?』
[え…桃士朗!?カコワルイ…]
『いやなに、この子にも正義の侍になってほしいからな。桃から生まれたし…どうだろうか?』
ナイアはしばらく考え込みましたが、識が名前に込めた意思を理解してか、
[あなたがそこまで言うのなら…]
識は喜んだ様子で、我が子に駆け寄り、こう言いました。
『いいか、お前の名前は桃士朗だ。桃太郎侍のようなすばらしい男になってくれよ。』
「解りました。父上。」
こうして、後にその名を轟かすことになる侍、桃士朗がここに誕生しました。
…こんなんじゃ駄目でしょうか?やっぱり無理矢理ですか?
なんか桃太郎侍有名人だけど、話の流れでこうなりました。
士朗「ひと〜つ 人よりハゲがある〜」
ダルマ「いや、フードはハゲを隠してるワケじゃ……(´д`)」
慧靂「ふた〜つ 不思議にハゲがある〜」
ジルチ「これはハゲてんじゃなくて、こういう髪型!(゚Д゚)ゴルァ」
リリス「……みっつ 右にもハゲがある……」
セム「兄さんがハゲたとしたら、それはあのヒゲのせいだよ……゚・(ノД`)・゚」
替え歌が全国共通であることを祈る
>Shiro氏
オモロイ!
淡々とした最後の>識は危うく赤子を殺めるところでした。に激しくワロタ
>>Shiroタソ
序盤の
>『ばあさん、山に芝刈りに…』
>識がそう言いかけると、ナイアの鉄拳が識の顔面に炸裂しました
メチャワロタ
桃士朗:士朗
おじいさん:識
おばあさん:ナイア
犬:デュエル
猿:ユーズ
キジ:ニクス又はしろろ
鬼:セム
>>178 ナイスだが激烈役に立たなさそう(w
ニクスの方が無難では
>179
肉も役に立たなさそうなイメージがあるのは自分だけか…?
低すぎなのであげ
>鬼:セム
妥当すぎてワロタ
僕たち純真無垢な保守Bros!
人目につかないように保守してあげるよ!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ sage
(・∀・ ) ( ・∀・) sage
/ \ / \ sage
⊂( ヽノ つ ⊂ヽ/ ) つ sage
し(_) (_)J
保全書き。ロムってる香具師ってどのくらいいるんだ?
>>185 書きたいんだけど、今年が終わるまで本腰入れて書けないのでROMっとります。
(゚д゚)ノ ロムー
ノ ノ/'⌒⌒\
/ / ミ/ノノ偽))〉 / ̄ ̄ ̄
ヽヽ 6| (┃┃| < ROMです。
W | ̄Ζ∀ノz \_____
|二 | ◎| .|
偽…(w
ROMでつー
巧い文書けないんでROMっとります
漏れもROM
ロム〜
つーかやっぱり前スレの人たちはほとんどアッチ行っちゃったのかな?
僕も一時期誘導スレだけだと思ってたから来なかったのですヨ。
ロムでつ。うまい文が書ける人が羨ますぃ…。
ごめん、風邪引いててPCの前に居るのもちと辛いのです。
冷えてきちゃうから短時間しかやってられないんだよう…
くしゃみが物凄い勢いで止まりませんよコルァ…
書き進めたいよー、出来てる分だけでもうpしたいよー、
でも正直今も冷えてきてたまらんのですわこれが。
うう、布団に戻ります。鼻が悪いときは目も腫れるんだよ…
誰かいいお薬教えて下さい。早めの復帰のためにも。
>186
こ こ で 偽 た ん が 出 没 す る と は (w
風邪は医者処方の薬と滋養強壮剤だろう。
そして偽はキャラ萌え系はたいてい覗いてるだろう。
そしてROMってる上に書き込まない奴も結構いるだろう。
…御見舞となるほどの物でもありませんが…。
懲りずに愚作を
ここは小さなショップ「ROOTS26」。知る人ぞ知るセムが経営する店。
丁度、この店の看板娘ことリリスが一人で店じまい。
…変わって、ここは「ROOTS26」の店の奥のセムの部屋。セムが机で何やら作業中。
暫くすると、誰かが部屋のドアをノックする。セムが返事をするとリリスが入ってきた。
「あっ、お兄ちゃん。お茶が入りましたが…。」
「おぉ、リリスか。すまんな、今日も一人で店番させてしまって。」
「いえ、今日はエリカさんが居ましたので…。大変では無かったです。」
「エリカが!? …そうか、今日はエリカのバイト日だったっけ?」
リリスはセムの机に紅茶を置いた。リリスがよくよく見れば、セムは顔色が余り良くない上、
目にハッキリとクマを作っていた。そんなセムを見て、リリスが心配して、
「お兄ちゃん…。また昨日も徹夜だったのですか? 寝てくださいってあれほど…」
「あぁ、いや、ちょっとは寝たぞ。」
「お兄ちゃんの『ちょっと』は30分くらいですから…そんなの寝た内には入りません。3日も徹夜で
一体何を…。」
リリスがセムの机を覗き込むと、何やらデザイン中…。
「女性物で、身長が…。私くらいのサイズですね…。何か、お手伝いできませんか?」
「あっ、あぁ、今は大丈夫だ。」といってセムはデザインを慌てて隠す。そしてよろけながら
立ち上がってリリスに言った。
「と、とにかくリリス。明日は俺が店にでるから…安心…し…て……」
バタリ……セムがそのまま床に倒れてしまった。
「あっ!! お、お兄ちゃん!! お兄ちゃん!! し…しっかり。」
リリスが慌ててセムに駆け寄り、セムを抱き起こす。
…暫く後、セムは部屋のベッドで寝ていた。頭には「氷水入りのビニール袋」、口には
「体温計」…と誰がどう見ても病人の姿。
やがて、リリスがセムの口から体温計を取り出した。
「…んーと、8度5分…か…。お兄ちゃん。今日こそ寝てくださいね。」
「す、すまん…リリス…お前に心配させちまって…。」
「だから徹夜は止めてくださいって、あれほど言ったのに…。」
「…あぁ、すまん。俺は一人で…大丈夫だから、とりあえず明日も…店…頼む。」
「いえ、大丈夫です。既に店に『本日都合により臨時休暇』って張り紙しておきましたから…」
それを聞くと、セムは突然起きあがり、リリスを叱る様に言った。
「なに、リリス!! 何故勝手に…店を閉め!! …痛たたた…頭痛が…。」
リリスは慌ててセムを寝かせると、諭す様に言った。
「お兄ちゃんがそんな調子じゃ、私はお店どころじゃないです。明日はエリカさんも休みですから。」
「はいはい…分かったよ…リリス。じゃあ少し寝させてもらう…。」
セムはそういうと、そのまま暫く眠ってしまった。
…セムが目覚めた時は、翌日の明け方だった。暫く眠ったおかげか、心なしか熱が下がって
きている様だった。
体を起こし薄暗い部屋を見ると、リリスが机に突っ伏して寝息を立てながら眠っていた。
リリスが寝ている机を見ると大量の折り紙と折り鶴五羽があった。
それを見たセムは思った。
(…リリスの奴、一人で千羽鶴でも作るつもりだったのか…。可愛い奴…。まあ、それより、
あのままだとリリスが風邪をひいてしまう…。)
セムは近くのハンガーに引っ掛けてあったコートを取ろうとベッドから立ち上がった。すると
足に紙くずが当るような感覚がした。良く見ると六羽目の鶴が床に落ちていた。
「おや、こんなところ1個落ちてる……ん? ……あっ!!」
セムが拾い上げようとすると、その近くに七羽目が…さらに近くに八…九…十。
いや、十羽どころではない。折り鶴が部屋の床一面にあった。その数は五十・・いや、百は
あろうかと言うほどだった。
「リ…リリス…。お前…。」セムはその光景に思わず声を漏らした。セムの目頭が熱くなる。
セムはコートを取り、リリスの背にそっと掛けるとそのままベッドに入り眠った。
…涙を流しながら…。
それから一月が経った…「ROOTS26」の店内にバイトのエリカの声が響きわたる。
「え〜。それでここ最近オーナーが店に出て来ないんだ。」
「そうなんです…ここ1週間は『絶対に部屋に入るな』と言って部屋に閉じこもるし…朝早く
出かけては、夜遅くに重そうな荷物を抱えて帰ってくるし…私は兄がどうなるのかと心配で…」
リリスが心配そうな顔をしていると、店の奥からドタドタとセムが駆け込んできた。
「おぉ、リリス居るか?」
「あっ、お兄ちゃん。どうされたのですか…。」
「馬鹿!! 店に居るときは『オーナー』と呼べと言っただろ。」セムが一瞬オーナーとしての
厳しい顔になる。
「すみません…オーナー。で、何の用でしょうか?」
「あっそうだ、リリス。ちょっと来い。」セムは兄の顔に戻してリリスを呼ぶ。
二人が店の奥に入っていった。暫くするとセムだけが出てきた。エリカは不思議に思い、
「オーナー。どうしたんですか?」
「まぁ、見てなって。」
更に暫くするとリリスが出てきた。さっきと服装が違う。
…ドレス姿。いや形容するならゴスロリの方が近い。まさに一人だけ中世の貴族のお嬢様に
なったような…そんな可愛らしいリリスがそこに居た。
淡い灰色の衣装がリリスの黒い髪と白い肌を一層引き立たせる。
「うっわ〜。リリス可愛い〜。凄い素敵だよその格好。」エリカは思わず声をあげる。
「俺の久々の自身作ってやつだ。」セムが得意げに言う。
「でも、オーナー…何故、徹夜してまでこの衣装を作られたのですか…? 何に使うのですか?」
リリスの質問にセムは答えに困ったような顔をして言った。
「あ、あぁ…その…な…あれだ、店のショーウィンドゥのディスプレイ用にでも…と。」
「えっ…」
それを聞いたリリスの眉がキュッと吊りあがる。
「オーナー。ディスプレイ用の衣装を作る為だけに、あんなに徹夜したのですか!?
いい加減にして下さい。私はどれほど心配したか…。」
セムはリリスの突然の憤慨に焦ったが、宥める様に言った。
「まっ、まぁリリス…。心配させてすまなかった…。悪かった。…そうだ、明日は俺一人で
店やるから、リリスはエリカと何処か遊びに行きな。お、俺は眠いから今日はもう寝る。
じゃあな。あと頼んだよ。」
セムは部屋に逃げ込む様に去って行った。部屋に入るとベッドに座って、さっきの自分の
作った衣装とそれを着たリリスのこの上ない程の素敵な姿を思い出し、満足感に浸りながら呟いた。
「まったく、相変わらず鈍い奴だ…。来週のお前の誕生日に合わせて作ったと言うのに…」
セムはベッドの近くある本棚からアルバムを取り出し、暫く眺めた。彼の目の前には
「生まれたばかりのリリスを優しく抱きかかえる小さな自分と両親が写っている」写真がある。
「…あいつも…もう18か…。」
セムは、アルバムを仕舞うとベッドに横になり、再び呟いた。
「リリス…ずっと幸せで居続けてくれ。それが俺の…兄としての唯一の願いだ…」
そして、セムは目を閉じ、深い眠りについた。
---------------終わり---------------
…セムをカッコ良く扱いたかったのですが、漏れの表現力ではマズー
>>前スレ(?)461氏
とっても(゚д゚)ウマーです。
204 :
185:02/12/06 06:55 ID:???
お、おまえら…こんなに沢山ロムいたのかYO!(w
このスレに人がいるってのが判ったんで安心したぞ!コンチクショー
セム(゚д゚)ウマー
>>前スレ(?)461氏
セム兄ちゃんがかなりGood!
俺たち極悪非道のageブラザーズ!
人目につくように保守してやるからな!
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ .∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
208 :
ゲームセンター名無し:02/12/07 03:50 ID:HcvAff69
おまえらキモい
>>207 だから下がってても落ちねえってのに・・・
>>前スレ(?)461氏
(・∀・)イイ!!
晒したいのでしょうか?
単に知らないだけなのか
>>210の書いた通り晒したいのか・・・
それはともかくこれまでの続き&新作が楽しみですよ。
212 :
207:02/12/08 01:53 ID:???
ヘ∧
( ノ )
| イ \
| キ
と と__)
〃⌒ ヽフ
/ rノ ドスッ
と と__)ヽ
ヽヽヽ
_/⌒ ヽフ
ιι~_)rノ ドタッ
まさか上げた直後に208みたいなレスつけられるなんて思ってなかったよ…
保守以外の他意はなかった。ホントゴメンナサイ…
>>207 まぁあんまり深く考えんな。
下がってても書きこみあればdat落ちしない&これ系のスレは目立つとこにあると
>>208みたいのが出てくる
ってことを学習すれば無問題でしょ。
つーわけで次からは
>>183のsage保守でよろ。
快癒したと思って半徹したら素敵に風邪が悪化〜〜。
でも今度は薬飲んで(こないだは飲まなかったw)楽にもなったし
単発で何か書こう、とか思ったら、PC見てるのって
結構グロッキーな気分になるんでつね。
せっかくえち店舗の方に一発書きリリ髭投下出来そうだったのに!
えちシーン書くのには気力が足りません。マジスマソ。
頭の中で展開が見えてるのに書ききる体力が無いよママン。
コンナ奴放ッテオイテクダサイ…
お見舞いセムリリ楽しく読ませてもらいました。
セムの果報者ー!果報者ー!
そして鶴を折りつづけるリリスたん萌。
素直になれない兄さんにも萌。
保全班
閑古鳥が・・・
保全します。
ナイア→識なまったりした物を書いてみたいがあいにく漏れは文才がないので‥‥。
とんでもない物になるががんがってみようかなぁ‥‥?
うぬぬ‥‥。なんてね。
桃太郎の続きキボン
>>217 その気持ちわかるぞ。漏れだってUDXのエロ小説のネタならいくつか思いつくけど君同様文才がない。(学校の先生にも言われた事有り。)
でも書かないで散るより書いて散った方がいいかもしれんぞ?
ってか読ませてください。ナイア→識結構スキな組み合わせなんで(藁
( `ω´)y-~
今月のアルカの2DX記事で妄想した香具師→(俺)
むしろチャイナ服にm(ry
>>217 大した文才の欠片もない漏れが言うのもなんですが、
漏れは前スレのセリカのやつが初めて書いたSSだったりします。
興味があるのでしたら、後込みされることも無いと思いますよ。
・・・というか漏れも「ナイア&識」見たいです。
漏れも初めて筆とった(つまり初めて小説書いた)の前スレでつよ。
今思えば、頭抱えて書いていた日々が思い出されます。しみじみ。
で…エリセリのリクに応える形で書いたんだけど実はそのリクが自作自演だったり(おい
まあ、前スレ立て当初の漏れはそりゃあもうとんでもない奴だったのでここで懺悔しておきます。
>>217さん、ささやかながら応援させてもらいます。やりたいことはやってしまえ、一度きりの人生なんだから(クサ
以上、どこかのへタレによるのマジレスでした。あーこっちの書く時間無いな・・・
224 :
217:02/12/11 09:09 ID:???
みなさんありがとうございます‥‥(ノД`)・゜・
がんがって書いてみようかな‥‥?ネタは一応あるんだよね。マターリ。
でも漏れ土人女なのでもしかしたらフォモっぽいのが出てくるかもしれないけどいいのでしょうか?
そもそも字書きじゃないので偉そうなこと何もいえないのでつが‥‥。
できても叩かないでね。 (ノД`)
なんか書こうかとおもったので...
murmurの二人の名前どうしようか考え中。
なんかよさそうなのありますかねぇ...?
じゅんとゆう
>>226 それは実在する人物からヒントを得たんだよな?
ソ⌒∞ゝ ソ^⌒∞ゝ
〃wWヾ ) 〃wWヾ )
从´ー`人人´ー`从 同じ双子ならタルタヒものきぼん。
⊂||~~|⊃⊂|~~||⊃ ムビにでてくるような非現実的な世界が見たいでつ。
ノ_ゝ ノ_ゝ
| | | | | |
(_~} ~) (~ {~_)
ゆずせりをマタ-リ書きたい今日この頃。
ユズナイは邪道かなあ。
この二人は滑稽だと思う
ユズセリってなんかオフィシャルの後押しがあるのに見ないな。
ちと見てみたいかもしれん。HWは反対派だが(藁
ここでSSに萌えて、最近ドジンサイトをSSで検索かけてるんだが…
シロセリとかニクエリ、ユズナイが多いな。
でもどうしてこの組み合わせなのかと小一時間(ry
ユズナイはno.1勝負とかの接点があるから分からないでもないが。
>>233の探してるようなのは結構あるかもしれんぞ。
言うまでも無いがあとはみんな801だったので無視(藁
ていうか、801とか、設定を無視してるような常識的に考えてありえない組み合わせじゃいいかと。
あと識を誰かとくっつけたがる香具師もけっこういたな。
家族を不幸せにするような男はもう識じゃないと思うんだが。
ドジンってそういうものなのかとオモタ。
ていうか、ドジン女だからか?(藁
ここではドジンの書いたようなのじゃないのが読みたいと言ったら我侭ですか。そうですか。
( `ω´)y-~
>>234 同じ考えを持つ御仁がいたか。ちょっと感激。
設定も「無視」でなく「面白い曲解」であるべきだと思ってます故に。
いわゆる暗中模索の末に、輝く自分だけの原石を見つける感覚。
(`ω´)y-~
エロだろうとホモだろうと、越えちゃいけない一線ってあるよなぁ。
>>234 極論ではあるけど、漏れも「801って行為やお約束的展開さえ書けば、それだけで
成り立ってしまうと作者は考えているのでは?」と思ってしまう作品も良く見かけますね。
非同人(つーか市販物)でも多いし。
でも、エロく無ければ801とは言えないから、見る以上はその時だけは
キャラの性格云々を忘れるしかないでしょうね。
かなり板違いでゴメソ
237 :
233:02/12/12 22:55 ID:???
>234
悪い、既にほとんどのユズナイサイトまわってると思う…
同人は設定を無視して自由に創作するのが目的の一つにあるかもしれない。
オフィシャルが○○だから××は変だとか言うと、
「このオフィシャル厨が!」と反対に怒られてしまう世界だし。
その上デラは誰と誰が付き合ってるとかまでの男女の関係無いから、
みんな接点のあるキャラ同志をどんどんくっつけてしまう。
接点無いのもあるけど。
エリカにしても、士朗は信頼してるけどその気は無くて、
ホントは気の合うニクスのほうが好きかもしれないし、
趣味の合うケイナがいいのかもしれない。
シロセリとユズナイは昔からあるから、今更好み変えれないってのもあるだろ。
まあなんじゃ、わからん。
( `ω´)y-~
そーすると俺は定義的にはオフィシャル厨になるのかのぉ。
つーか、折角あそこまで「お膳立て」された以上、使わなければ損だしなぁ。
(`ω´)y-~
顔と雰囲気さえ良ければ、何でもええのかね。
男と女じゃ脳とかも違うし、理解できないところもあるかもしれんな。
特に恋愛ネタとかは。
知り合いは、「○○と○○しか認めない。今更そんな設定出すな。GOLI氏ね」とか言ってたし(w
でも、上に出てきていたようなデュエルとエリカの話のようなものは面白かったぞ。
>「このオフィシャル厨が!」と反対に怒られてしまう世界だし。
同人界って恐ろしいんだな(笑
( `ω´)y-~
色んな設定が出てきたら、出てきたで無理矢理つじつまを合わせるのも
面白いと思うけどね。
(`ω´)y-~
絵も小説も。二次創作は楽しんで描けないと辛いだけなのにね。
価値観の違いを認められないのは…寂しいなぁ。オレモナー。
自分の好きなものを好きなようにかけばいいんじゃない?
オフィシャルで無い自分たちが何を描(書)いたところで偽物。
設定がどうとかいうこだわりを論じたってしゃーない。
もしくはオフィシャルが気にならなくなるほどの説得力のある面白い作品作ればいい。
良い物ならなんでもいい。エロでもホモでも。簡単なことじゃないだろうけど。
でもそれが二次創作の面白味でもある。
とりあえず二次創作如何は板違いだしこの辺で糸冬にせんかね。
ドジン界でもオフィシャル前提で書いてる人はいるけどね
ノンオフィシャルを否定せずに見てみれば、
色んなカップリングがあって面白いと思うよ。
最初は気にもとめてなかったキャラの組み合わせでも、
グイグイ惹かれる文を書く人につられて、その組み合わせが好きになった経験アリ(w
ありえないカップリングってのも楽しそうだなあとは思う。
カップリングっていうより、コンビというか…普段はあんまりつるんでなさそうな人たちの掛け合いとか。
>>233 ユズナイを書くと18禁になr(省略されました。続きを読むにはナイアをIIDX勝負で泣かせてください)
247 :
246:02/12/13 17:25 ID:???
あとラッキーアイテムにガ○○ムのフィギュアを持ってくと効果倍増です。
私はオフィシャル設定を何とか色々ひっつけて、
上手いことパズルみたいに組み合わせて自分の好きな組み合わせが
書けると、苦労の分すごい達成感を感じる。
といっても、萌え萌えの上見事につじつまがあってるなんてのは
まだまだ書けないけど。
だからオフィシャルにこだわって書いてる人
(それで上手く書けてる人)ってのは尊敬の対象なんだよなぁ。
逆に理由もなくフォモってる小説とかは軽い読み物としては
気にしないけど、気にしだすともう何と言うか見てられないです。
フォモい気持ちを抱くまでの過程というのは801女性は
無視してるのかそれとも全然考えてないのかどうか。
同じ女だけど私にはわからんです。ていうか聞いてみたい…
>>248 801かぁ…
801女性にもいろんな人がいるみたいだからよくわからんけど
一応私が知ってるのは
他の女にやるくらいなら男にやったほうがマシ!とか
カップリングのキャラ二人が好きだから。とか
女はいらん!男マンセー。とか
なんとなくおもしろいから。とか。
他にも違うタイプの人がいるだろうけどこれが私の知ってるのはこんな感じ。
でもひとそれぞれだからなんともいえないけど。
ちなみに当方ノーマル派。でも周りは801スキーでいっぱい。(泣)
設定を生かした上での意外な組み合わせとかなら大歓迎です。
たとえば、ナイアが妹に似ているツガルを可愛がるのが、いままでそうだったリリスにはちょっと複雑だとか(笑
セムがナイアと結婚してくれれば本当にお姉ちゃんになるのにとか思ってたりしたら面白いなと。
そうやって展開していったりするのはすごく魅力的だと思います。
無視してるのははっきり言って名前を借りただけな…ゲフゲフ
それでも需要があるのはそういうのがいいと言う人間もいるからなんでしょうね。
…なんかセム+リリス+ナイア+ツガルの話が書きたくなった(w
セムとナイアをくっつけようと画策するリリスたん…
>>246 すんません、女なのでモヒはちょっと・・・
801ねぇ・・・見るのは平気だけど
どうして男同士にしたがるのかはわからない
ギャグになるとそっちの方が笑えたりはするんだが・・・
どうでもいいけど、フォモとかじゃなくてニクスは両刀のような気がするのは気のせいですか?
気のせいですね、回線切って首吊ってきm・・・・・・
同人さんが801好き多いのは
イベント行き始める歳が中学生くらいが多くて、
すごく回りに感化されやすい年頃で、
好きになった絵描きさんとかが801な場合が多くて、
刷り込まれてしまうからじゃないかなと個人的に分析しております。
まあそんなこたぁどーでも良いのすよ。
そしてココ孔雀とカニいませんね。
ここはいつから同人(おもに801)について語るスレになったんですか
でもまぁ創作事の為にはなるし、閑古鳥が鳴くよりは面白いから良いんでは。
一番良いのはSS投下なんだけどね(w
刷り込み分かる気がする…
>253 ネタ(SS)が無いので仕方なかろう
( `ω´)y-~
すまん。最近マジ時間無くて。
某アルカ読んでかなりムラムラしているだけに。
(`ω´)y-~
こう言う論議読むのもかなり好きなんでねぇ、スマソ。
論点がずれていますが、二次創作って『自分の思い入れのあるキャラクターを
自分の好きな様に作り変える事の楽しみ』を持っている物だと思っています。
(只、「自分が好き=万人受け」かどうかは別ですが。)
得ろや801辺りもそういう個人的楽しみなのかなと考えています。只でさえ
身の回りにそういう表現が溢れる環境なんだし…。
>>前スレ(?)461 タン
結構ドウーイ。
あと全然話違うけど小説がんばってくださーい。
保全してみる。閑古鳥?
まあ師も走る12月だから仕方あるまい
専用ブラウザ書きこみ規制?がかかってるせいかもしれない
アケ板での利用率知らんけど
>>258 励ましのお言葉ありがとう御座います。頑張らせていただきます。
正直、非エロへタレSSのストックがいくつかあるのですが、
漏れが3連発になるので…。
リリスネタを書こうと思ったのに
ROOTS26に来る髭とやらの設定が浮かばないよヽ(`д´)ノウワァァン
保全sage
誰かさんまのからくりテレビのセインとボビーをみたいなのを
士朗とサイレン、孔雀あたりにして書いてくれないかなぁ。
ここクールなサイレン多いけど、髭はボビーくらいマジウザいイメージあるのよ。
Qと二人で二倍ウザイ。士朗マジ切れ。
>266
>Qと二人で二倍ウザイ。士朗マジ切れ。
ワラタw
からくりビデオレター
今回は北海道札幌市○○×条×丁目から、ERIKAさんのビデオレターです。
- どこかで生きている妹へ -
エリカ「わっつあーっぷ、双子の妹へ。元気にしてますか?
あなたと離れてから十何年、あなたの存在を知ってから、
ずっとあなたに会いたいと思っているよ。
いつかきっと、絶対に探し出してみせるからね。待っててね。
…それはそうと、お姉ちゃん、あなたと会ったら是非一緒にやりたいことがあるの。」
さんま「さーてここで問題です!エリカさんが妹と会ったら
まずしたい事とは
一体なんでしょー!」
ス、スマソ。途中で送信してしまった。
改めて。
からくりビデオレター
今回は北海道札幌市○○×条×丁目から、ERIKAさんのビデオレターです。
- どこかで生きている妹へ -
エリカ「わっつあーっぷ、双子の妹へ。元気にしてますか?
あなたと離れてから十何年、あなたの存在を知ってから、
ずっとあなたに会いたいと思っているよ。
いつかきっと、絶対に探し出してみせるからね。待っててね。
…それはそうと、お姉ちゃん、あなたと会ったら是非一緒にやりたいことがあるの。」
さんま「さーてここで問題です!エリカさんが妹と会ったら
まずしたい事とは一体なんでしょー!答えはコレ!」
客席「おおおおお…(どよめき)」
ゲスト「これは…わからないぞ…」
しょうもないネタで申し訳なし。面白くもなんともないし。
んふーふー
rururururu
すげぇ、最下層だ。しかも一番下。
サイカ・ソウっていなくなったん?
私の名はサイカ・ソウ。最下層へようこそ。ゆっくりしていってくれ。
保守っといてやるよ
hosyu
最下層といってもスレ番号が573だったら言う事無しだが。
>>269 ピンポーン
「ラジオ体操をアカペラで歌う」
・・・とボケるスレでは無いですね。
しょうもないネタで申し訳なし。面白くもなんともないし。
(↑コピペでスマソ)
とりあえずマジで正解キボン。
最下層記念sage
ぶっちゃけ、ケイナで何か書いてみたいんだが、
ネタが…思い浮かばない…
げふ。
おい
>>269 ピンポーン
「二人揃って『キャイ〜ン』!」
>279
今月はケイナとジルチの設定が出る(はず)。
っつーかマジでケイナキボンヌですおながいします。
>>284 ということは、あと半月近く待つ事になるよ
YUZネタでGYOかGOLIあたりをちょっと使いたいんだけど、いいかな?
突然でスマソ。SSうpさせて下さい。
「連発を避けたい」とか「うpしたい」とかコテハンのくせに我侭ばかりで
申し訳御座いませんが、ちょっと思う事がありうpさせて頂きます。
-------------------------------------
「え〜、なんでなのよ〜!!」
今は、12月のとある日、エリカとセリカが一緒に家に帰る途中、エリカの声が道路いっぱいに
響き渡る。
「ごめん、エリカ…折角なんだけど、その日は予定が…」
それに続いて、セリカの申し訳なさそうな声が出てくる。
「ったく、クリスマスに皆でパーティーでもしようと思って誘ったのに…なんでセリカ
来れないのよ〜。」
「ごめんね、エリカ。本当に予定が…」
「『予定』って何なの? クリスマスなのに…。あっ、もしかして、…誰かとデート!?」
エリカの言葉にセリカが一瞬固まる。それを見逃さなかったエリカはさらに続けた。
「やっぱりデートなのね。クリスマスにデートだなんて…やるわねセリカ。で、お相手は?」
「ち…ちがうって。」
セリカは両手を振って否定するが頬は既に赤かった。
「いいじゃない。言っちゃいなさいよ。誰なのよ。」とエリカはセリカを肘で小突く。
「……。」
「みんなには内緒にしておくからさぁ。」
セリカは、『こうなったら仕方ない』という表情をして、エリカに小声で言った。
「……あのね、エリカ。……何でもないよ!!」
と言ってセリカは走り出す。それに気付いたエリカが追いかける。二人は暫くおいかけっこをしたが
少し先でエリカはセリカを捕まえる。エリカはセリカの背中からしがみ付きながら言った。
「ほ〜ら、捕まえた。さあ白状しなさい。誰? 誰なの?」
「分かったよ、言うから放してよ〜。」
場所は変わって、ここは駅前のファミレス。端のテーブルに一組の男女が向かい合って座っていた。
二人は丁度、食事が終わり食後のお茶を味わっている時であったが、ふと男性が女性にあることを尋ねた。
「なぁ…。女の子が急に貰って嬉しいって思うもの…無いかな?」
質問を受けた女性 〜ナイア〜 のティーカップを持つ手が止まる。
「なっ、何よ…急に。」ナイアは自分の向かいに座る男性 〜YUZ〜 の妙な質問に驚いたように答えた。
「…あっ、いや、ちょっと聞きたくなって…。」
「私はおろか、誰にもプレゼントの一つもあげたことの無い貴方がそんなことを聞くとは思わなかったわ。」
「いや、折角の二人きりだし…。なかなか聞けないことを聞いておこうかと…」
YUZの最後の台詞を聞いたナイアは紅茶を少し飲み、カップをソーサに戻すと、淡々とした表情で
YUZに言った。
「『二人きり』って…まるで、デート気取りね。今は貴方が私にビーマニ勝負で負けたから
貴方の奢りでここに来ているだけでしょう。そんなことじゃあ当分私に追い付けそうも無いわよ。」
「それはそうかもしれないけど……まぁ、参考までに聞いてみたいかなぁ…ってだけですよ。」
ナイアはそんなYUZにちょっと呆れた顔をしたが、やがて少し笑みを浮かべながら言った。
「まぁ、いいわ。相談に乗りましょう。…で、誰へのプレゼント? 確か、みんなの誕生日は
暫く無いはずだし…。」
「えっ…言わなきゃ駄目かよ?」YUZはそこまで聞かれるとは思わなかったらしい…
「だって、みんなそれぞれ好みが違うんだし…。とりあえずそのくらいは教えてもらわないとね。」
YUZは暫く考え込んでしまったが、やがて大きく呼吸をしてナイアに言った。
「…悪いけど、他の奴らには内緒にしてくれる?」
「ええ、勿論。」
「実はな……。」
…そしてクリスマスの夜、いつもの2DXの仲間が集まるゲーセン。
周りが薄暗くなった頃、誰かが嬉しそうな顔でゲーセンの入り口にやって来た。入り口の近くに
来ると嬉しそうな顔のまま独り言を言う。
「クリスマスってどうして、こんなに幸せな気持ちになれるのかしら…。」
セリカである。流石はクリスマスだけあって、いつも以上にお洒落をしている。
「まだ…来てないかな…。」
セリカは回りをキョロキョロ見まわすとそのまま入り口の側で立ち止まった。
ここで誰かと待ち合わせの様だ。
それから、40分が過ぎた。冷たい風の中、セリカはまだゲーセンの入り口でずっと待っている。
待ちくたびれて退屈になり、ふと空を見上げると月がいつも以上に素敵に光輝いていた。
それを眺めたセリカは月の光の素敵さに思わず…
「『ふたり出会う、月の光の中……』」
と、お気に入りの歌を口ずさむ。しかし、よくよく見れば今夜は満月ではなく半月といった位の
大きさだった。
「はぁ、月が半分じゃあ、まるで『今夜は私達は会えない』って事みたい…。」
セリカは、それから何も言わずに暫く待ったが、まだお目当ての人は現れない。今は12月の終り
流石に何十分も外で立ちっぱなしではコートを着込んでいても、我慢するには辛い。セリカは体を
寒さで小さく震わせ続けていた。
「う〜、寒っ。中に入って待ってよう。…意外と、中に居たりして…。」
セリカは毎日触っているドアを開けてゲーセンの中に入る。いつもの2DXの所に来たが、
誰も居なかった。セリカは寒さを吐き出すような溜息をしながら、
「やっぱり、エリカのところに行けば良かったのかな…。今頃みんなでクリスマスパーティーを
してるんだろうなぁ…。」
セリカはそう言いながら、2DXにコインを入れる。今日はいつもくらいの調子だった。
そして、最後の曲の最後のスクラッチを回そうとしたとき、セリカは驚いた。スクラッチが自分の
回そうとした方向と逆に回ったのだ…いや、セリカが触るよりも早く回り出したのだ。
そして、画面には『JUST GREAT』の判定が出ていた…。
よく見ると、スクラッチに自分以外の手が添えられていた。セリカはそれに気付いた時、
その人がセリカに言った。
「セリカ、『曲の最後のスクラッチが必ずワンテンポ遅れる癖』が治ってないな。俺があれだけ
言ったのに…。」
その声を聞いた時、セリカは自分の待っていた人がやっと来た事を確信した。
「YUZ…。」
「お待たせ。じゃあ、行こうかセリカ。」
と、YUZが言い終わったとほぼ同時にセリカはYUZの頬を軽く引っ叩いた。YUZは突然の
予期せぬ事態に驚いた。
「なっ、何すんだよ…セリカ。」
「言っとくけどね。私1時間待ったんだからね。」 セリカはちょっと拗ねたような顔でYUZに言った。
セリカの言葉を聞いたYUZは更に驚く。
「…!! セリカ、『1時間待った』って、俺は時間通りに来たじゃん。まさかお前、待合わせの
1時間前にここに来たのかよ。」
「そうよ。」セリカは、『自分は全然悪くない』という表情で言い、YUZに背を向ける。
YUZはそんな可愛げのあるセリカの様子に苦笑いをする。そして、ちょっと真面目な顔で
セリカに言った。
「待たせてゴメンな、セリカ。だから、機嫌を直してくれよ。」
セリカはそんなYUZの様子にクスクスと笑い、YUZの方へ振りかえり、いつもの笑顔で答える。
「ふふっ、怒ってないよ、YUZ。でも1時間待ったのは本当だからね。待った分だけ楽しませて
くれないと許さないからね。」
「はいはい、分かったよ。じゃあ、行こうか。」
二人は腕を組みながらゲーセンから出て、クリスマスの夜の雑踏の中へ消えて行った。
---------------終わり--------------
ちょっとありがちな話でスマソ
時期的にもうちょっと後にうpしようかと思ったけど…(以下略)。
関西弁じゃないYUZがやたら新鮮に感じますたw
うp乙カレーです。職人さんに対してわがままなんて思ってないYO!
>>287-292 他の作品と比べると、キャラクターの個性が薄いと思う
YUZを士朗にセリカをエリカに名前を変えてもこのSSが成立ちそうだし
もうちょっとYUZらしさとセリカらしさが欲しかった
圧縮の悪寒を感じたので保守
来年の始めにmurmur twinsの二人のSSをうp出来たらいいなぁ
ホッシュ
>>287-292読了。461氏、創作乙です。
>>294 これは461氏が、カップリングの極端な描き方(例えば「会えば喧嘩ばかり」とか、「会えば何故か二人共
押し黙ってしまったり」とか)での面白さがユズセリには合わない(=普遍的なカプの描き方がベスト)とした可能性もあるかと。
461氏がシロエリ話を書く事があて、その時にユズセリの関係との違いを表現出来れば、294氏の評価も変わってくるのでは。
自分はその普遍的、「普通」な描き方の中でも、『一時間先に来て凍えてたのは自分の勝手なのに、
それで怒ってYUZを叩くセリカ』とか、『その様を可愛いと思って怒らないYUZ』とかに、461氏なりのセリカ&YUZ像を
感じられたので、その辺りは評価というか、面白みに当たる部分だと思います。
それはそれで別として、小さな伏線の消化不良の方は気になる所。
ナイアとYUZの会話の要であった筈の、『女の子が急に貰って嬉しいって思うもの』を作中でセリカは貰ってないし、
セリカの「月が半分じゃあ…」の呟きに対しての(作品的な)答えが無いのは、読む側には不足感を感じさせる物。
特に後者はYUZが会話を聞いていれば「でもこうして会えただろ?」、聞いていなくても、例えばプレゼントを貰ったセリカが
自身で「月が半分でも関係無いよね」とか言ってくれれば、それが読み手には解り易い答えになったのではないでしょうか。
少し深く、その分きつめの感想になってしまいましたが、壁越えの参考になればこれ幸いです。
些か長文になってしまって失礼(汗
誤字修正(汗
あて → あって
YUZが会話を → YUZが呟きを
グースカピー
__,,,,,,___
(⌒ヽ:::::::::::'''''-,,
<´ \ ::::::::::::::::::ヽ
l ハ::::::::::::::::::::::ヽ,
.<、 _ ( )
旦 (⌒ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⌒)
300…
300ゲト…
ムニャムニャ
>>287-292 自分もYUZが関西弁じゃなくてしかもNYAHに敬語使ってるのが新鮮だった(笑)
でも、こういうのもありかな、と思えました
全体的な雰囲気が「普通」って感じで、それもよかったんではないかと思います
YUZとセリカは喧嘩友達っぽいイメージがあったんだけどラブラブな話もわりといけますね
ホッシュ
fwdb
本スレ書き込めない・・・
遅いレスですみませんが、作品への叱咤激励ご意見ありがとうございました。
今後の作品の参考にさせて頂きます。
本当は全作品にレスを下さった方全員にレスをすべきなのかもしれませんが、
事情により、割愛させて頂きます。
ちょっと本スレの職人の気合いに触発されたのか、早速次に取りかかっています。
相変わらず素人の作品ですが、よろしければ御付き合いください。
朝のホッシュ
以前キャラ萌えスレで、”「髭とセム」って小説は本当にありそう”という意見を見て以来、
初老の紳士「髭」と、ネクタイを締めた猫「セム」(トゲ好き)、といった感じで何となく作ってたりします。
でもこれは『UDXをイメージさせる小説』であり、『UDXキャラを用いた小説』ではないので、
投下するのには些か難があり過ぎるなぁと。
しかし閑古鳥がしばしば鳴くスレ、”保守カキコ時限定の1レス投下”なら、本命である職人の方々の
SSまでの暇潰し読み物として使えるのではないかと思うのですが、如何でしょう?
本当は髭リリ考え中なのですが、こちらは文すら作っていない空想状態なのでなかなか…。
>>307 いいんじゃないかな?
SS自体「IIDXキャラをイメージさせている物」とも考えられるし
>>308 レスありがとです。それじゃ次の保守カキコの時に、試しに投下してみますね。
朝のホッシュ
聖夜に一人きり記念。murmur小説いきなり投下。
(今ポプスレに誤爆しかけた……書き込み確認画面ありがとう)
-----------------------------------------------------
背中に当たる芝生。耳元で虫が行き来する音。ずっと遠くを走る電車の揺れ。
夜露で湿った風と、全身を以てしても受けとめられそうにない丸い月と、深い藍色の空。
まりが呟いた言葉は、彼女が思ったよりも小さな声だったらしい。隣で、まりと同じように
大の字で寝転がっているちひろは、相変わらず空を見上げている。
まりはもう一度、今度は聞こえるように繰り返した。
「私たちは一つなのかしら、二つなのかしら」
*****************************
数分の差で兄になったちひろは、自分の横をトコトコついてくる妹を、両親が期待する
以上に可愛がり、大事にした。
両親が買い与えるお揃いの服やおもちゃにはさすがに辟易していたが、ちひろがまり
を怒鳴りつけたり殴ったりすることはなかったし、まりもちひろを怒らせるようなことをした
ことがなかった。
『本当に双子は仲がいいわね』
近所の人だけでなく、両親までもがことあるごとに二人に言った台詞だった。そのたびに
二人は一瞬だけ顔を見合わせて、それから笑う。まるっきり同じタイミングの二人を見て、
また『さすが双子ね』と感心されるのがパターンだった。
双子は早いうちから両親ではなくお互いの手を繋いで出かけるようになり、そんな二人に、
両親は一つの部屋を与えて、半分ずつ分けて使わせた。
机もベッドも本棚も何もかも左右対称に配置された部屋を、二人は模様替えしてしまったが、
それも両親は口を出さなかった。
ベランダに通じる大きな窓を、並んだ二つのベッドが塞いでも、ちひろの机がピンク色の
カーテンのある窓の横に置かれても、まりの本棚の上にちひろのグローブが置かれていても、
両親は二人が二人で考えたことだからと、何も言わなかった。むしろ、二人で協力して重い
家具を頑張って運んだことを誉めて、順番に頭を撫でた。
年齢が進むにつれ、そういう風に誉められることは少なくなっていったが、二人は相変わらず
お互いの手を繋いで遊びに出かけ、手を繋いで家に帰ってきた。男女の違いが出始める頃に
なっても二人は変わらず二人で出かけたり、両親には分からない内緒話に笑いあったりしていた。
「今夜は仕事で帰れないから、ご飯はレンジで温めて食べてちょうだいね。寝る時は一階の電気と
テレビは点けっぱなしにしておきなさい」
二人が中学に上がる前の冬休み、両親は些か不安の残る声で双子にこう告げた。子供だけで
留守番させることが不本意でならない両親と、初めて親の目のない一日を過ごせることに喜びを
隠せない双子の態度は、実に対照的だった。
仕事の途中で食事を作るために抜け出してきたのであろう、母親の完璧な化粧とシワひとつない
スーツの上にいつもの少し汚れたエプロンがアンバランスだったが、それすらも「両親の目がない」
という、いつもと違う夜を促進しているようだった。
母親はすぐに仕事に戻り、室内には母親の作った夕食のいい匂いで溢れていたが、二人には
いつもと違う夜の匂いの方が新鮮で、魅力的なものに感じていた。食事もそこそこに、自分たちの
部屋に戻って一番お気に入りの服に着替え、庭に飛び出した。
少し高いところに建つ彼らの自宅は、庭に出ると街を展望できる。足もとに広がる夜景はゼリー
ビーンズのようでもあり、テレビでしか知らないクラブハウスのようでもあった。ちかちかと点滅する
光も、揺れる橋のイルミネーションも、細長いビルの照明も、両手を広げたらすっぽりと収まって
しまいそうだった。
普段は、両親が庭とはいえ夜間の外出を許してくれないので滅多に見ることのできない光景。
それを、二人は胸一杯に吸い込んで見入っていた。
知らない間に繋いでいた手に、ふいに強い力がかかる。まりは夜景から目を離さずに、きつく
ちひろの手を握りしめていた。
ちひろが「どうしたの」と訊くのとほぼ同時に、まりが「わかんなくなってきた」と呟いた。
一瞬の沈黙の後、続ける。
「私たちは一つだったものが二つになったんだって。本当なら一人で生まれるはずだったのが、
どうしてだか私とちひろで生まれて来たんだって。全部半分ずつにして生まれてきたのに、どうして
私たちは一人ずつなのかしら」
暫く、お互い無言だった。まりにしても、ちひろが答えることは期待していなかったのだろう。握った
手に力を込めたまま、やはり夜景から目を離さなかった。
まりがちひろの手を強く握っていることすらも忘れかけた頃、ちひろが沈みそうに問いかけた。
「双子に生まれたくなかった……?」
「そうゆうのじゃないけど。でも、どうして私たちは一人ずつで生まれてきたの? どうして半分ずつ
分けっこして生まれたの? 考えても考えても、やっぱりわかんないのよ」
ふてくされたように芝生に寝転がったまりについて、ちひろも体を投げ出した。
背中に当たる芝生。耳元で虫が行き来する音。ずっと遠くを走る電車の揺れ。夜露で湿った風と、
全身を以てしても受けとめられそうにない丸い月と、深い藍色の空。
まりが呟いた言葉は、彼女が思ったよりも小さな声だったらしい。隣で、まりと同じように大の字で
寝転がっているちひろは、相変わらず空を見上げている。
まりはもう一度、今度は聞こえるように繰り返した。
「私たちは一つなのかしら、二つなのかしら」
まりの言ったことを、ちひろは何度も頭の中で反芻し、頷いた。
衣服を通してじんわりと伝わってくる冷気が、しかし何故か不快ではない。耳元でかさかさと芝生が
揺らぐ音と、遠くの方で街が動いている音が重なって、かえって静けさを際だたせていた。
まりが動いたのが、気配で知れた。それを裏付けるように、まりがちひろの腕に額をすり寄せてくる。
「本当に、よくわかんないの」
「……僕もよくわかんないけど。でも」
ちひろはまりの方へ体を反転させ、丸くなっているまりの背中を軽く撫でた。それから、まりの右手に
自分の右手を重ねる。
「一人で生まれていたら、僕は僕じゃなかったし、まりはまりじゃなかったと思う……一人じゃ右手で
右手を触れないけど、二人ならできるんだよ。一つのものを半分こしたんじゃなくて、きっと同じものを
一つずつ貰ったんじゃないのかな」
今度は、まりが何も言わなかった。
「僕たちの名前、漢字で書ける? 万里と千尋、どっちもものすごく遠いとか広いとか、そういう意味
なんだってさ。同じだけどまったく一緒じゃないんだって、きっと僕たちもそういう気がする」
俯いたまりの頭に、ちひろは頬を寄せた。冷たい冬の空気にさらされていてもなお、寄り添った体温
はとても温かい。
重ねられたちひろの右手を、まりが優しく握りしめ、ちひろも同じ強さと優しさで握り返す。まりは、
今までと同じ声で、しかしはっきりと囁いた。
「私、ちひろと双子に生まれてよかった思うよ」
顔をつき合わせて同時にはにかんだ双子は、やはり同時に吹き出し、同時に大きく笑った。
end
|ω・`) <実はエロ予定で書いていたんだけど、流れがどんどん違う方向に
しかもムービーの寝転がってる二人から連想したのに、小説じゃ季節は真冬。
いくら頑丈な子供でもノースリーブ&ショートパンツ、ワンピースじゃ
風邪をひくだろって話だションボリック
>>KLYGQJyG8E氏
なんだかマターリできてよかったです(*´∀`)
話も可愛くて
個人的にエロじゃなくてよかったですw
>>417氏
変な感想になって申し訳御座いませんが、漏れでは感想の言葉が思いつかない…。
「面白かった」とか「素敵だった」とかだけで感想を終わらたくないのですが、
今の漏れの語彙ではその程度の言葉しか思いつかない…。
読んでいるうちに物語の光景が恐ろしいくらいに違和感無く、
頭に思い描けてしまうし、最後のお互いの言葉が印象的な上、
違和感無く物語がフェードアウトして行く…。
ヘタレ感想でスマソ。でも、こんな風に感じました。
いつか、こんな作品書いてみたいなぁ。
まぁ「感想が下手=作文も下手」と言う気もしますが…。
漏れの中ではヤツらは外国人なイメージがあるのでなんともはや。
しかしあまりにも双子がカワ(・∀・)イイ!ので問題ナシ!
>>311-315 二人の名前を「まり」と「ちひろ」と設定した理由をあえてすぐに書かないで
しかもひらがなで書き、最後に漢字で出す。しかも切っ掛けが「漢字で書ける?」
という言葉だったのが面白かった。難しい疑問を自分なりの答えで自分なりに
納得してしまう子供らしさも良かった。
|・ω・*) <ありがとう
|・ω・`) <名前とか小学生とか手前勝手な設定にハァ?(゚д゚)と言われるかと思ってビクビクしてた
|ノД`)・゚ <でも最後の台詞にミスハケーン
…名作の後に漏れの駄作ってのは恐縮な限り。
アルカデのエリカのストーリーから作ってみました。
よろしければ、御付き合いください。
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エリカがある日街を歩いているときに突然後ろから自分を呼ぶ声が聞こえてきた。
「エリカお姉ちゃ〜ん!!」
「えっ!?」エリカはビックリして後ろを振り返ると遠くの方から、見た目は3、4歳
くらいだろうか…。一人の少女がこちらに向かって走って来る。
(私を『お姉ちゃん』って呼んでくれるということは…あの子が、私の…妹!?)
エリカは「妹」の方へ手を伸ばした…。手が届きそうになった瞬間、突然「妹」の姿が
煙の様に消え去ってしまった。
「あれぇ? 今、確かに目の前に…。」
不思議そうに見まわすエリカの耳にどこからか悲痛な叫び声が響き渡る。
「お姉ちゃ〜ん、行っちゃいやだ〜。ず〜と一緒にいてくれるって言ったじゃないか〜。」
その声を聞いたエリカの全身が石になったように固まる。胸が息も出来なくらいに苦しくなり、
涙が止めど無く溢れ出てくる。
エリカは必死に辺りを見まわした。まだ近くに「妹」がいるはずだと…。しかし周りには
誰一人として人が見当たらない…。何が起きたのか訳がわからないエリカは、突然倒れ込む様に
その場にしゃがみんだ。
そして、止められない涙を流しながら、
「ごめん…ごめんね…。」
…とその声に答えるように言い続けた。
「はっ!!」エリカが気がついたときは自分の部屋のベッドの中だった。…時計は朝の8時。
朝の光がカーテンの隙間から部屋にこぼれてきている。
「…また、『妹の夢』を見ちゃったんだ。」
エリカはまだ眠い目を手で擦する。エリカの手が夢の中で流した涙で濡れる。
そして、エリカはため息を付いた。あの真実を知ってから…一体何回この夢を見ただろうか…
と思いながら…。
つい先日、エリカは18歳の誕生日を迎えた。誕生日はいつもの様に家で過ごすつもりだったが、
珍しく両親から「実家でお祝いしたいから帰って来い」と手紙がきた。普段は実家の札幌までは
旅費もかかるので、いつも何かしら口実を付けて帰っていなかったが、今回は珍しく飛行機の
チケットまで一緒に送られてきた。
ここまでされて断るわけには行かないと、エリカは久方ぶりに誕生日に実家へ帰ることにした。
・・・・・・・・私は、誕生日を実家で過ごすことにした。
実家に帰ると、少し白髪を増やした両親が少し大袈裟じゃないかと思うくらい喜んでくれた。
私は東京で一人暮しを始めてから、まだ、たった2年なのに何十年も置いてきぼりにしてしまった
ような…そんな申し訳無い気持ちで一杯になった。
家では既に私の誕生日のお祝いが用意されていた。
父が誕生日の為にと特別大きなケーキを用意してくれた。18本のロウソクが立てられ、真中には
チョコレートで書かれた「エリカ おたんじょうびおめでとう」の文字。
私はちょっと呆れたような顔をして「私はもう子供じゃないんだから…」と父に言いながら、
心の中で父に感謝した。
母もご馳走で私を持て成してくれた。いつかこんなに美味しい料理が作りたい…と小さい頃から
ずっと思っていた、そんな懐かさと暖かさが溢れるご馳走だった。
私にとって、何もかもが嬉しい時だった。
今日は生まれてから一番幸せな日になるとその時は思った。
食事が終わると自分がここに居たときの同じように家族の団欒の時間…のはずだった。
しかし、突然父が「エリカ。ここに座りなさい。」と自分の前に座る様に言ってきた。
私は「もしかして、お説教なの?」と冗談混じりで父の前に座り父の方を見った。
そのときの父の表情は「お説教をするような」顔ではなかった。が、その顔はいつもの
「お説教の顔」よりも厳しかった。
いや今思えば、何処と無く悲しさも混じっていたような気がした。
それから父の話が始まった。その内容は私には衝撃的過ぎて…信じられな過ぎて…
父の一語一語はもう憶えていない。ただ…こんな感じの内容だった。
…私は、丁度15年前の今日に北海道の孤児院から今の両親の元へ引き取られたらしい…。
幼くして両親と離れ離れになっていた自分を哀れんでの事らしい。
そのとき、その孤児院にいつも私と一緒に居た、私とよく似た妹が居たらしい…。
でも、その「妹」は既に別のところに引き取られる事が決まっていたらしく、私の両親は
悩んだ挙句、私だけを引き取ることにしたらしい…。
父は今までずっと内緒にしていたが、いつまでもこの事を隠すわけにはいかないと、
15年経った今、何も知らないであろう私に全ての事を教えてくれた。
私は勿論、始めは強烈な冗談だと思った…。でも幾ら聞いても父は「嘘」だと言ってくれなし、
母も父の後ろで涙を流し続けるだけだった。
信じられる筈がなかった。自分がこの家で生まれ、両親の手で育てられてきたとずっと思って
いたし、疑う気持ちの欠片もなかったのに、実は自分が孤児で、両親だと思っていた二人が
本当の両親じゃなかったなんて、例え真実でも信じられる筈がなかった。
…でも、真実は認めて受け入れざるを得ないもの…。私は強がるのを止めた…。
その部屋にまるで時が止まったかのように暫く沈黙が続いた。私も言葉が出ない…出せない。
普段は厳しい父もこの時は長い嘘を私に懺悔するかのように、涙を流し続けただけだった。
どのくらいの時間が経っただろうか…私がその沈黙を破って口を開いた。
それから私は、必死に聞いた。本当の両親の名前を、「妹」の名前を、その「妹」は何処に、
誰に引き取られたのかを…でも、私の両親は全く知らないらしい。
全てを知った私はショックの余り倒れそうになったくらいだった。
私はそのとき両親に何か怒鳴った気がするが、何と言ったか今は憶えていない。
私は居間を飛び出て自分の部屋だった部屋に駆込むとそこにまだ残っていた布団にもぐりこんで、
一人でずっと泣き出した。部屋中に声を響かせながら…。
それから暫くして、私は段々と気持ちが落ち着いてくると、鞄に荷物を纏めて実家に
来たときと同じ格好をして、両親の居る居間に戻った。
そこでは父も母も…辛そうな顔をしていた。今思うと、何故あのとき両親の気持ちを察して
気遣うことができなかったのかと、後悔している。
でも、このとき私はそんな両親を気遣うどころか…
「お父さん、お母さん…ごめん、東京に…帰るね。」
とだけ言って、両親が止めるのも聞かずにそのまま家を出て飛行機に乗り、東京に戻った。
その日以来…わたしは頻繁に『妹の夢』を見る…。頻繁というよりは毎日の様に見る。
でも、皮肉なことに夢に出てくる「妹」の顔や姿は何故か覚えられない。
でも、「妹」のあの叫び声
『お姉ちゃ〜ん、行っちゃいやだ〜。ず〜と一緒にいてくれるって言ったじゃないか〜。』
だけは覚えている。
「妹」が私と離れ離れになる日に「妹」が、ずっと叫び続けた言葉…らしい。確か、父が
そんな事を言っていた。
「私も…一緒にいたかったよ。」エリカはそう言いながらベッドから起きあがる。
エリカは鬱々とした気持ちでキッチンへ行き、買い置きのパンと牛乳で朝食を済ませた。
しかし、何もやる気が起きずにそのままベッドに戻り、布団にもぐり込んだ。
携帯が鳴っていたような気がしたが、出る気も起きずにそのまま放って置いた。
エリカが再び目覚めたときは既に翌日の早朝だった。
幸い「妹」の夢は見なかったが、今日も体がだるく、何もする気力が沸かない。また、
昨日と同じ様に軽く食事を摂ると、再びベッドに戻る。
その戻る途中にエリカは机においてあった携帯を拾い上げた。ベッドの中で何気なく
見ていると、昨日の昼過ぎにセリカからの着信の履歴が残っていた。しかも5分おきに
1時間近くも掛け続けていたらしい。それを見たエリカは首を傾げる。
「昨日…セリカと何か約束してたっけ?」
エリカは懸命に思い出そうと暫く考え込んだが、気分が優れないので頭が真っ白のまま何も
思い出せない。携帯を元の場所に戻すと、そのまま布団に潜りこんだ。
布団の中で眠ろうとも起きようともせずに何時間もぼーっとしていると、突然玄関を
ノックする音が聞こえてきた。
エリカがその音に気付き、布団から顔だけ出して玄関の方を見ると、玄関の向こうから
声が聞こえてきた。
「エリカァ〜、居ないのぉ〜。」
エリカの耳にセリカの声が飛び込んできた。
普段はセリカと会う事を何よりも楽しみにしているエリカだが、今はドアを開けてセリカに
会う気すら起きなかった。
「エリカァ〜、居るんでしょう? ねぇ、返事してよ〜。」
セリカはドアを叩きながら近所迷惑なくらいの大声を上げている。エリカはベッドから
起き上がり、セリカがいるだろうドアの方を向いて、
「ゴメン、セリカ…今出たくない、誰にも会いたくないの。」
と、どう見てもセリカに聞こえないような声で返事をし、そのままベッドに戻った。
それから一週間が経った。その日、エリカが目覚めると枕がぐしょぐしょに濡れていた。
エリカはまた「妹の夢」を見たのだ。
エリカは何も言わずに枕を床に放り投げるとベッドの上で丸くなって布団をかぶった。そのまま
今日も寝ようとも起きようともせず、暗い布団の中でただ涙を流し続けていた。
エリカはこの一週間、相変わらず鬱々としていて部屋に閉じこもり、誰とも会っていない、
いやそれどころか一歩も外へ出ていない。
(このままだと、私は…どうにかなっちゃいそう…)
エリカが涙を流しながらそんな事を考えていると、突然、玄関のベルの音が聞こえてくる。
「エリカさーん。ご実家からお届物です。」
その声を聞いてエリカが反応して起きあがる。エリカの脳裏に両親の顔が浮かび上がる。
あの時の自分の両親への冷たい行動を後悔しながら。
(…そういえば、急いで帰ったから、実家に忘れ物していたのかもしれない。きっと気を遣って
送ってきてくれたのかも…)
エリカは立ち上がって、玄関のほうへ行き、そっとドアを開ける。
だが、エリカの目の前に現れたのは荷物ではなかった。ドアを開けたと同時に誰かが
エリカに抱き着いて泣き叫んだ。
「あぁ、エリカァ〜。やっぱり居るじゃないか〜。居留守使うなんて酷いや。心配したんだよ。」
そう言って抱き着いてきたのは他ならぬセリカだった。エリカは目を丸くして驚いた。
「セ、セリカ!?」
エリカは周りを見回す。するとセリカの傍には士朗が居た。二人後ろには2DXのメンバーが全員
揃ってエリカを心配そうな顔で見つめていた。
「あっ、士朗君…皆まで…。えっ、それじゃあ、今のは…」
「そう。エリカ、騙してゴメンな。でも、無事で良かった…、『エリカが急にいなくなった』って
皆が心配していたんだぞ。」士朗が安堵の表情でエリカに言う。
「エリカ〜、何かあったの? 悩みがあるなら言ってくれればいいのに…。」セリカは目を
真っ赤にさせながらエリカに向かって言う。『何で私に相談してくれないの』という表情で…。
そのときエリカは、自分は何故もっと早く皆に会おうとしなかったのだろうと後悔した。
いつの間にか目頭からさっきと違う涙が溢れてくる。
エリカは手でその涙を拭いながら皆に言う。
「ごめんね…みんな…。…でも、私はもう大丈夫だから。」
そうだ…私は「妹」の事ばかり考えていて、一つ大切なことを忘れそうになっていた。
『私には友達がいる…私を支えてくれるみんながいる…。』
---------------終わり---------------
「気合い入れた」と言いつつこの体たらくです。
多分、今年ラストのうpと思います。
来年も気が向いたらよろしくお願い致します。
・・・御付き合いくださいまして有り難う御座います。
よろしくおねがいします
>>前スレ(?)461氏
エリカ主人公ながら、セリカがなんか面白かったです。
>ず〜と一緒にいてくれるって言ったじゃないか〜
これワラタ。なんかマターリな感じのセリカなんですね。
『セムと髭』 第一話「ネクタイを締めた猫」 1/3
カチ、カッチン、コチ、カチ、カチン、コチッ…………
複数の時計の音が、複雑だが”単調”な多重装を奏でる部屋の中。
窓から射し込む秋の陽光を受けながら、一人の男が机の上に広げた機械時計の部品の数々を点検している。
右目に備えた拡大鏡で各部品の洗浄状況を確認し終えると、最初に留めた複雑な内部構造の記憶に従って、
それらをピンセットで摘んではケースの中へ収めて組み立てていく。
その途中、天府(テンプ)と呼ばれるパーツまで組み立てた所で、男はピンセットを特殊な物と交換した。
それは天府中に仕込まれた天輪(テンワ)を往復させる重要な部品、「ヒゲ(ヒゲゼンマイ)」を直す為の
ヒゲ専用ピンセットで、これを用いた修正作業は、本来なら一生をかけて習得する技術の一つである。
それをそつなくこなし、「ヒゲ」の外側の開きを修正していくこの男は、間違い無く匠の時計技術士だった。
その修正作業を終え、続いて部品の組み立て作業も終えた男は、形を取り戻した時計の頭頂部にある
龍頭(リュウズ)を回し、ネジを巻いてみる―――
―――カチリ
カチ、カチ、カチ、カチ………
それまで息を止めていた懐中時計が、男の手の中で生き返った。
美しい機械時計の鼓動が戻るこの瞬間は、男にとって至福の刻でもある。
後は歩度や機能のチェックを行ない、最後に拭き上げ作業を終えれば、この修理依頼は終了となる。
田舎町の外れに小さな時計店を構えるその男は、白ワイシャツにチョッキを着込み、紳士然とした風貌を持つ中年である。
本来なら青年の面影を残している筈の顔は、顎に蓄えた”それ”の所為でもう少し年を取っている様にも見える。
彼を知る者が困ったのは誰も彼の名前を知らない事で、彼も自分から名乗る事をしない物だから、
呼び名に困った人々は直ぐに目に着く”それ”から取って、彼を「髭」と呼んでいた。
307さんはいらしゃらないのでしょうか…?
もし割り込みになっちゃってたらゴメンナサイ。
---------------
いもうと。
私の、妹。
ずっと会いたくて、探しつづけて、もうどれくらい起つだろう?
この世界にたった一人の、私の双子の妹。
今は離れ離れになってしまったけれど、記憶さえ鮮明には残っていないけれど、
それでも半身を分けた私たちだもの……いつか必ず、出会えるはず。
そんな切ない願いにも似た想いを、私はいつも胸の奥に抱えていた。
……けれど。
「うわ……寒いと思ったら」
カーテンを開け、窓の外を覗き見ながら少々ウンザリ気味にエリカが呟いた。
吹き荒れる風がいかにも冷たそうで、よくよく見ると何か白いものが空を舞っている。
雪だ。
エリカはため息をつきながら勢い良くカーテンを閉めると、コンポの音量を少し上げた。
それから、ベッドに丸くなって、頭まで一気に毛布を被った。
エリカは雪が苦手だった。
北国育ちとは言え寒さもそれほど得意ではないし、生来のおっちょこちょいさ故か、
雪道を歩く時は必ずといっていいほど怪我をする。
それに、雪を見るとなんとなく生まれ育った故郷を思い出してしまう。エリカはそれが嫌だった。
半ば自分の"妹を探したい"という我が侭一心で飛び出してきたようなものなのに、
都合の良い時だけそうして甘えようとしてしまう自分の心がどうも許せないのだ。
そして、とても弱くてちっぽけな存在な自分が、情けなくなってしまう。
「……早く止まないかな」
東京の雪なんて雨みたいでちっとも綺麗じゃない、などと愚痴をこぼしながら、
エリカは退屈そうに寝返りを打つ。
どうして一人の時間というのはなかなか進まないのだろう?こんな事を思うようになったのもつい最近のことだ。
……今までならきっと思わなかっただろう、そんなこと。
頭まで毛布に包まったまま、エリカが眠りに落ちようとしていたちょうどその時、
部屋中にけたたましい音が鳴り響いた。一気に夢見心地から現実に引き戻され、
何の音かと一瞬戸惑ってから、ふと思い出す。
……確か、携帯電話の着メロの音。ちなみに現在の設定音はBlameだ。
エリカはベッドから転げ落ちそうになりながら、急いで携帯を掴む。電話の主はセリカだった。
「も、もしもしぃ!」
「あ、エリカ!もう、出るの遅いよ!番号間違えたのかと思っちゃったじゃん」
「ゴメ〜ン、ちょっと横になってたらうっかり眠りかけてたみたいで……。あ、なに?どしたの?」
エリカの言葉に、セリカは少し苦笑する。
「……エリカらしいね……。あ、そう。今から遊びに行ってもいい?なんか買ってくよ〜」
「いいけど、確か外、雪降ってなかった……れ?止んでる……」
カーテンをめくって見ると、窓の外はいつのまにか日が沈みかけていた。雪は止んでいる。
「雪?降ってたねー。ちょっと積もってるけど……ねえ、エリカは何欲しい〜?」
「へぇ〜……って待って。セリカ、もう外?」
「え、そうだよー?ほら早くー!会計済ましちゃうよ!」
「あ、あ、えーと、えーと、じゃあティラミス!」
「おっけー。じゃあ、また後でね〜」
突然の事で狼狽しているエリカとは裏腹に、限りなく上機嫌といった感じでセリカは電話を切った。
しばらく呆然としてから、ふと我に返る。それから慌てて立ち上がると、手早くベッドを整えた。
「……ヤバっ、片付けなきゃー!!」
数十分後。
あらかた部屋も片付いてきた頃、タイミング良く部屋のチャイムが鳴り響いた。
「はいはーい」
大きな声で返事をしながら、戸を開ける。玄関には、見慣れたツインテールの少女がにこにこと立っていた。
「へへ、お邪魔しまーっす」
「いらーっしゃい。外寒かったでしょ〜?……うわ、うわ、寒ッ。」
大げさに震えながら、エリカは慌てて扉を閉める。
「冬なんだから寒いのは当たり前でしょ。はい、お土産!」
そう言って渡された袋にはリクエストしたものも含め、どっさりと甘いものが詰まっていた。
しかも、とても二人では食べきれ無さそうな量が。
エリカが何か言いたそうな顔でセリカを見ると、悪びれた様子も無くセリカが笑う。
「食べたいもの一杯あってひとつに決められなかったんだよねー。甘いものの誘惑には勝てないなあ」
「……はいはい……。私、お茶淹れてくるからその辺でくつろいでてくださーい」
「言われなくともー!」
そう言って、セリカはエリカのベッドに遠慮もなくダイブした。
エリカもさして気に留める様子も無く、お湯を沸かしてお茶の準備をしている。
それもそのはず、エリカのおっちょこちょいさも、セリカの突然の来訪も、
彼女たちにとっては日常のごくありふれた出来事なのだ。
「セリカ、砂糖いくつだっけ?」
「ひとつー。あ、でも入れなくてもいいよ、ダイエット中だもん!」
「……何回目?」
「う、うるさいなぁ。今度こそー。目標3キロ減!」
「いつまで持つのかなー?そうそう、砂糖って太るのとはあんまり関係ないらしいよ」
「マジ!?じゃあお砂糖ふたつ入れちゃえ」
「……。……そーいやセリカ、ダイエット中なのにこのお菓子の数はなーに?」
エリカの鋭い一言に、セリカは一瞬固まる。
「…………。……食べた分だけ運動すれば、平気。きっと。」
「…………………。」
「………何よその目はー。」
「べーつにー?」
二人はお互いを無言で見詰め合うと、どちらともなく吹き出した。
そしてこんな他愛も無い会話を交わしながら、セリカの買ってきたお土産を平らげる。
外はいつしかすっかり日が落ちて、真っ暗になってしまっていた。
「はー、ごちそうさま……。」
「おそまつさまでしたー。……あれ、もうこんな時間……」
手元の時計をふと見て、セリカが呟く。時計の針は、もうすぐ8時を回ろうとしていた。
「あ、ホントだ。気付かなかった。どうする?明日休みだし、泊まってく?」
「どうしようかな〜……あ。」
セリカはおもむろに窓の外を見てそう一言漏らすと、無言になった。
「……セリカ?どうしたの……」
セリカの後ろから覗き込むようにして外を見た途端、エリカも言葉を失ってしまった。
窓の外は、いつのまにか一面の銀世界になってしまっていたのだ。
雪はまだとめどなく空を舞い落ちているし、積もった雪は当分溶けそうも無い。
この大雪の中を帰るのはさすがに辛いと思ったのか、セリカは無言のままカーテンを閉めると、
困ったように笑ってエリカの方を向いた。
「うーんと、やっぱり泊めてくださーい……」
つられるようにエリカも笑って、それから頷く。
こんなことも、やっぱり二人にとっては日常茶飯事なのだった。
しばらくして、二人は部屋を少し片付けてから、エリカのベッドに二人で横になった。
毛布をいつもより多めに出して、寒くないようにしっかりと被せる。
「じゃあ、電気消すね」
「あ、豆電球お願い……」
「はいはい」
セリカのリクエストどおり部屋の照明を豆電球にしてから、エリカも布団に潜り込む。
一人用のベッドは二人で寝るには少し窮屈だったけれど、エリカはそれが嫌いではなかった。
ふいにセリカの方を見ると、目を閉じて一足先に眠りに落ちようとしていた。
「……寒……」
誰にともなくひとりごちる。雪が降っているせいだろうか。今夜は妙に冷える。
冷たく張り詰めた空気が重くのしかかってくるようで、こういう日はなんとなく寝心地が悪い。
それに不気味なくらいに静かで、雪の降り積もる音さえ聴こえてきそうなほどだった。
……これだから、雪の日は嫌いなんだ。エリカがそう思ったとき、
「……二人で寝てれば、すぐ暖かくなるよ……」
そう囁いて、セリカがエリカの手をぎゅっと握り締めた。どうやら、まだ眠っていなかったらしい。
……触れる体温が暖かい。エリカは目を閉じて、それから小さく頷いて、セリカの手を握り返した。
そうだった。こんな寒い夜だけれど、大嫌いな雪の降る夜だけれど、
今夜は一人きりではなかったのだった。
エリカはセリカの小さな手に感謝しながら、いつしか深い眠りに落ちた。
……最近、思うことがある。こんな雪の降る日には、特に。
私が会いたくてたまらない、捜し求めている、たった一人の双子の妹。
離れ離れになってしまったけど、いつかは必ず合えると信じてる。
そんな、私の妹。
――それがセリカだったらいいのに、なんて。
そんな淡い願いにも似た想いを、私はいつしか胸の奥に抱えていた。
……けれど……それは、ここだけの内緒の話。
**おしまい。**
少し前から暖めてたネタなのですが、前スレ(?)461 ◆b2MnYKQbG6さんのお話を読んで
いてもたってもいられず、ついつい勢いで書いてしまいました。
双子ネタが続いてて申し訳ないです…。連続投稿規制に改行規制に引っかかりまくりだし…。
>
>>333-339 うおー!なんというかイメージどおりの2人って感じです!
マターリしてていいなぁ(*´∀`)
「言われなくともー!」とエリカのベッドにダイブするセリカが可愛かったです。
ここで俺も姉妹ネタがあるんだけど…。
一回で完結しないどころか4話くらいありそうだし…前のSSかなりウマーだし…。
まあ向こうで書いてる以上見送ってもいいけど見てもらいたい感はあるなあ。
・・・ションボリック。
それから以前少し書いてた「桃士朗侍」なんですが……
急に続き書きたくなったんだけど需要あります?挙手よろ
>>Shiroタン
ノ
345 :
344:02/12/27 19:29 ID:???
「343…オレ…オレ、ずっと前からお前の事…だから…け、けっこ(ry」
>Shiroタン
(゚Д゚)ノシ ハイハイハーイ!モレモモレモ!!
>>345 (´∀` )ケコーン シヨウ カ・・・
(*´∀`*)ポッ
>>307氏
「暇潰し読み物」とか「保守」だなんてご謙遜を…堂々と「メイン」と言ってください。
漏れの方が暇潰しレベルですよ…。
正直、漏れは懐中時計の構造は知らないですが、「髭」が非常に緻密な作業をしている様子が
伝わってきました。
今後に「ネコ」がどう絡んでくるのか楽しみです。
>>333-339氏
(◎∀◎)イイ!! トテモタノシカッタデス!!
エリセリの2人の付き合いの長さ・仲の良さが存分に感じられる作品だと思いました。
お二方とも情景描写が素敵でした。
みんな作文上手いなぁ…漏れはSS作成までには、まだ学ぶ事が多そうですね。
>>Shiro氏
漏れもキョシュ!!
\(゚∀゚)/ 両手で2票(←小学生レベル)
でも、ピンクと平行になると大変かもしれないので無理しないで下さい。
桃士朗侍 第3幕 −桃士朗の旅立ち編−
さて、桃士朗が生を授かってから一ヶ月が経ちました。
「…いい朝だ。朝稽古にはもってこいだな。」
彼は生まれて一日で7歳、二日で15歳、三日で20歳程の体型に成長し、その都度言語能力、知力、社交性が備わっていきました。
そして識に言われたように侍としての修行を始めました。今日も竹林で竹を斬っていましたが・・・。
「…っと!これで15本か…竹斬るのももう飽きたな。」
すぐに飽きてしまい、近くの草原で寝転んでしまいました。
彼は常人で数年かかると言われる武者修行をたった3週間でこなし、一流の侍としての力を身につけました。
それ故か、彼は毎日退屈にしていました。何故なら、こんな片田舎には悪人など100年に一人くらいしか現れないのです。
「暇だなぁ。…帰ろう。」
朝稽古、20分で終了。
(場面変わって自宅。)
「只今帰りましたー。って父上、母上…どうしました?」
そこには、識とナイアが何やらションボリックな面持ちで座っていました。
『おお、桃士朗。帰ったか…』
[ああ、お帰りなさい。]
いつもならもっと元気良く迎えてくれるはずなのにこの体落。士朗は何だか不安になりました。
「ど…どうしたんです?何かあったんですか?」
『まあ、座れ…。』
そう言われて桃士朗が識と対面するように座ると、識は一つため息をついて重い口を開きました。
『いまさっきな…ツガルちゃんが家に来てな…。大変な事を教えてくれたんだ。』
「…いい加減字の読み方くらい覚えてくださいよ。何で俺が読めて父上が読めないんですか…」
『まあ聞け。…最近、3つ鬼が出没しているのは知っているだろう?』
「ええ、勿論…。あの美女を連れ去るという三人の鬼ですね…」
世間で3つ鬼と恐れられている3人の鬼…それらの外見を見ただけで人々を戦慄させてしまうと言われています。
一人は剣のように尖った白髪の大男…。二人目は黄金の髪の毛の大男、そして三人目は…誰もが恐怖する程の恐ろしい男だそうです。
すると識は突然桃士朗の方に身を乗り出し、士朗に耳打ちしました。
『…因みにナイアみたいな暴力女がいる限り家は安泰なんだけどな。』
識がそう言って笑っていると、識の背中にナイアのこれまた強烈な踵落としが炸裂しました。
[こんな大馬鹿は放っておいて…で、その鬼がね、この辺の地主様の双子の娘をさらっていっちゃったの。]
「(母上怖い…)地主様の双子の…。」
『ぐお…くそ、地獄耳なんだから参るよな…。』
識は背中を抑えながらなんとか起き上がりました。
[で、これがその双子の娘さんの肖像なんだけど…]
ナイアは一枚の肖像画を差し出しました。そこにはとても美しい二人の娘が描かれていました。
「ほう、これが…その…」
桃士朗はそのあまりの美しさに思わず見入ってしまいました。
[この紫の髪のコがセリカ様、こっちの緑のコがエリカ様…。二人とも若くして大名の息子からお声がかかってるそうよ。]
・・・少しの間の沈黙を経て、識が士朗に問いました。
『ときに桃士朗、お前はどちらの娘が好みだ?』
「好みですか?…そうですね…こっちのエリカ様の方が好みです……。」
桃士朗は肖像画を見た時からこのどこか優しい目をしたエリカの方が気に入ってました。
『そうか…。なあ桃士朗、彼女等を鬼の手から救い出してくれないか?』
「ええ!?俺が…ですか?」
いくら何でも、桃士朗は一介の侍。たった一人で鬼に挑むなど、無茶な話でした。
[日頃私達がお世話になってる地主様の娘なら、救ってあげるのが道理でしょう?だから…助けてあげて…]
ナイアが普段桃士朗の前では出さない真剣な口調で頼みますが、桃士朗はそれでもその気になれませんでした。
すると、識が何やら話し始めました。
『なあ桃士朗…エリカ様を鬼の手から救う事が出来たらお前の名は全国に轟くだろうし、きっと彼女と婚姻を結ぶ事が出来る…。
これはお前にとって大きな機会なんだぞ?』
「婚姻…ですか。」
こんなに綺麗な人と婚姻が…。桃士朗の心が大きく揺れました。
『それに、だ。考えてみろ…あの屈強な鬼のだ、今頃二人に(自主規制)を(自主規制)して(自主規制)な事を…』
識のとんでもない発言の連続に思わずナイアの鉄拳が飛び出しました。
「鬼がそ…そんな事を…」
『痛ってぇ!歯が…』
[何変な事吹き込んでるのよ!大体桃士朗はそんな事でねぇ…]
「行きます!!行かせて下さい!そんなゲテモノなど、この刀のサビにしてやります!」
[…嘘!?]『ほれ見ろ。』
(…次の日)
桃士朗が旅支度を整え、そろそろ出発しようとしていました。
『桃士朗…絶対生きて帰って来るんだぞ。』
「はい…父上。」
[道中で、お腹空いたらこれを食べなさい。]
と、ナイアが肉まん(三個)を桃士朗に差し出しました。
しかし肉まんとは…保存が最悪に利きません。数時間外気にさらすときっと固くなってしまいます。
「え!?肉まん…ですか?普通きび団子が何かじゃ…」
[仕方無いでしょ!?これしか作れないんだから…」
識はこの時、「何でこんなのと一緒になったんだろ…」と思いましたが、口に出すときっと殺されるので心の中にしまい込みました。
「それじゃあ、行ってきます!」
こうして桃士朗は旅立ちました。全ては一人の女性のため…志こそ私欲丸出しですが、実力とやる気は十分です。
―続く― 次回、桃士朗第四幕―桃士朗と犬、猿、雉― お楽しみに。
正直ロマンチックな作品が続く中でコレうpするのってスリルありますな…。
こんなに長くてヘタレ駄文になっちゃた上につまらないです…ゴメソ。
でも次こそは…童話「桃太郎」として、時代劇「桃太郎侍」として面白い話にしてあげたいものです。
まあ、向こうと並行なのでぶっ倒れたらそれこそ馬鹿げてますけどねw
いや、充分おもしろいですよ
犬猿雉が誰なのか気になるところw
ところで尖った白髪の大男って誰だ?
>>352 一応ケイナの事なんですけど彼はやっぱり銀髪かなぁ。…やっぱそうだよね。
354 :
307:02/12/28 08:59 ID:???
>>348 / 前スレ(?)461氏
お褒めのお言葉ありがとうです。
作品の途中ながら感想もらえたのがとても嬉しいので、一気に残り二つも投下したくなってしまいました…。
だけど最初に保守専用と言った手前、一つずつで留めておきますね。といっても、残り二つしかないんですけど(汗
いつから髭の時計店が其処に存在したのかも、やはり誰も知らない事だった。
ただ伝聞としてその事を皆知っているので、大通りの時計店が休業している時などには
遠方となるこの店まで足を運び、修理を依頼していくのである。
その依頼を一つ片付けて鑑定書を書いていた髭は、お気に入りの仕掛け時計に目をやった。
それは時計の針が12時を指す瞬間の事で、上部にある扉から猫と太陽の人形を飛び出させた仕掛け時計が、
『声に聞こえるような単調な音』で12時12時!12時12時!と口うるさく騒ぎ立てる。
髭「うむ」
髭は昼の休憩を取る事にした。
鑑定書を書き終えたペンを置き、代わりにホットドッグの入った袋と小さな灰皿、紅茶の入ったカップを手にして店の外へ出る。
其処は商店街の一角で、髭の店もまた、正面にある噴水をぐるりと囲む様に並ぶ店の一つだった。
だが、もう此所には誰もいない。
この田舎街の東に列車が通る様になってから、皆も其方に居を構えてしまったのがその原因と髭は聞いている。
昼時なのに誰も表に出て来る事のない商店街の中央、噴水の縁に腰掛けて、秋空の温かさに包まれながら髭は食事を始めた。
その髭の正面に位置した彼の店の看板には、『Il negozio di orologio』(時計店)と表記があるのだが、
やはり彼が何者かを示すヒントは明示されていない。
ただ、昼食のホットドッグが複数ある事から、彼の好物がそれである事は伺える。
彼は毎日朝早くに古風な自転車を走らせて、街の中央にあるパン屋に一番に駆け込む。
そして焼き上がったばかりのふわふわのパンに、新鮮な豚の挽肉にハーブを混ぜ込んだウインナー、
手製のケチャップを挟み込んだホットドッグを三個購入し、それを日々の昼食としているのである。
余りの美味しさからか、その店のホットドッグは髭の一番の好物になっていた。
その好物を平らげ、紅茶を口にしてから、髭は念願の紙巻煙草を取り出した。
店内では決して煙草を吸わない髭にとって、それは休憩時の楽しみとなっていた。
髭はいつもの様に煙草を口にして、マッチで火をつけようとする―――と、その矢先。
一匹の猫が髭の前に姿を見せた。
>>307氏
上部にある扉から猫と太陽の人形を飛び出させた仕掛け時計が、
『声に聞こえるような単調な音』で12時12時!12時12時!と口うるさく騒ぎ立てる。
もしかして、「さいたま、さいたま」!?
シリアスな中で密かに笑い所を作っていません? 違っていましたらすみません。
でも、ちょっとワラタ。
むしろその仕掛け時計ホスィんだが。
「12時12時!12時12時12時!12時〜〜〜〜〜!!」
イイな。それが髭の店内にあるってのがさらにイイ。
>307
すごく文章上手だな…。
漏れも少しだけ文書いてるからなんとなく解るが、
説明的なのにくどくならず、どこか哲学的っぽい感じの文体がイイ。
続き早くキボン。
髭「むう」
彼を唸らせたのは、猫が首輪の代わりにネクタイを締めている奇異にあった。
それは髭に、猫に対しての興味を抱かせる事に直結する。
髭「…ふむ」
マッチを擦らずにポケットに仕舞い、口にした煙草もそのままに、髭は自分の数メートル前で前足を揃えて鎮座している猫に近づいた。
黒ながら美しい毛並み、しなやかで細い肉体。そして何処か高貴さを感じさせる目付きと赤い瞳を持つその猫は、
ちょこんと座ったままで姿勢を変える事も無く、髭の接近を正面から見つめている。
猫との距離を数センチ程まで縮めて身を屈めた髭は、凛とした猫の威風にますます興味を駆り立てられた。
そっと手を伸ばし、咽元に触れようとする。と、その時―――
猫「フニャ――――――ッッッッッ!!!フニャ!フニャニャニャニャッッ!!!!」
髭「お、おおっ?!あつっ、あてっ、あいててててて!!!」
猛然と猫は髭に飛び掛かり、激しく爪を立てた。彼の顎にある”髭”を狙って…。
暫しの間の後。髭は不愉快そうな顔をしたままで、紙巻煙草を燻らせていた。
猫が自分の居場所であった噴水の縁に座して占拠し、自分はといえば店先に避難している今の状況に、その理由があった。
この猫、ネクタイが首輪の代わりだとすれば、街の中心地の方に住む者の飼い猫に相違無い筈である。
だが、何故か猫は一向に引き揚げる様子も見せない。髭を目でじっと捉えたまま、動かないのである。
. . ..
髭「最初から、からかうつもりで近づいたという訳か…やれやれ、困った関心を持たれてしまった様だな」
いつもの安らぐ昼休みを過ごせないままでいると、1時1時!1時1時!と仕掛け時計が店の中から髭を催促して来た。
存分に味わえなかった紙巻煙草を左手の小さな灰皿に押し付け、火種を潰すと、髭は次の仕事をする為に店の中へ戻った。
変わらずに店を見つめる”髭嫌いの猫”が噴水から離れたのは、その数時間後、日が翳(かげ)り始めた頃の事である。
第一話 / 終
361 :
307:02/12/29 01:17 ID:???
後書きも兼ねたかったので、先に本編を投下させて頂きました。悪しからず。
>>356 / 前スレ(?)461氏
仕掛け時計→仕掛け時計と言えば「耳をすませば」→「耳をすませば」と言えば猫の人形→猫の人形と言えば”さいたま”
…という訳で、連想ゲームの末のネタでした。大当たりという事で(w
>>357-359各氏にも好印象だったみたいなので、翌日の早朝投下を早めてしまったのですが…
ほ、本当にこれで良いんでしょうか?普通に投下しても構わない、大丈夫というのなら、
次の話は一纏めで投下しようと思うのですが…他キャラ登場で、レス消費を早める会話・台詞回しも多くなりますし。
兎にも角にも、感想ありがとうございました。形式はどうあれ、今後もお話を投下しようと思いますので宜しくです。
乙です。
ヘタレの漏れがいうのも何ですが、「猫」の形容が印象的でした。(「黒ながら〜」辺り)
この物語の主役的な存在とは言え、もし自分が同じような物語を書いていたら
そこまで表現できたかな…、と思いました。
…漏れは今まで面白半分でSSやってきましたが、やはり「本当にSSを書ける方」の作品を
見ると、漏れの力不足さ等を色々と考えさせられますね。
保守
_∧ ∧__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|( - д -)| < もう寝るけどホシュ
|\⌒~\ \________
U、 |⌒⌒| アルキマワッテ ツカレチャッタノ…
~U ̄U
皆様良いお年を。(w
保守
リロードし忘れちゃったよ
>>365 そちらも良いお年を…w
368 :
307:03/01/01 01:21 ID:???
明けましておめでとう御座います〜。
今年もSS職人さんの御活躍をお祈りしております。
自分も『セムと髭』とは別に、ちゃんとしたUDXのSSを早く書きたい所。
設定というか、キャラ相関がイマイチ把握出来てないので、少しずつ公式設定調べてたり…。
2DX小説スレの皆様、本年も宜しくお願い致します。
↓とりあえず、大掃除もせずに作ってみた奴。新年早々ヘタレで済みません。
今年こそ職人様方の足元に追いつけるくらいにはなりたいです・・・。
-----------------------------------------------
ここは、2DX仲間が集まるいつものゲーセン。
丁度今は、午前10時過ぎの開店直後の時間なので、ゲーセン自体に人が少ない時間帯。
そんな時間なのに、何故かエレキがいる。彼は2DX筐体の側の壁に寄りかかっている。
どういう訳かソワソワして、やや落ち着かない様子。ポケットから煙草を取り出して
火を付けたがそれでも落ち着かないらしく、3分の1くらい吸ったところで火を消してしまった。
すると、エレキは目を閉じて一度深呼吸をして、こう呟いた。
「…とうとう士朗と勝負する時が来たんだ。…俺もここまで来れたんだ。」
実はエレキは昨日の夜、士朗に『明日の朝一番に2DXの勝負』を挑んだのだ。今はその士朗が
ゲーセンに来るのを待っているところ。
エレキは兄 〜士朗〜 の突然の家出により、自分が家を継ぐ羽目になるを嫌がり、士朗を
探していたところ、1年ほど前にゲーセンで2DXをやっている士朗を偶然にも発見した。
それを見たエレキは『自分が2DXで兄を負かせば、兄は2DXを辞めて家に戻るかもしれない』
と考え、士朗に弟だと気付かれないように外見を変えて士朗達に近づいた。
しかし、すぐに士朗の2DXのレベルは自分では全く追い付けないくらい遥かに高いことを知り、
エレキは自分の計画は不可能だと挫折しかかった。
諦めようと思ったが、あの日から…エレキは変わった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…それは、俺が皆と知り合ってから間も無い頃だ。
士朗に俺の正体がばれないまま、俺は2DXのメンバー達と打ち溶け合い始めた頃。些細なことで
ジルチと喧嘩をした。
本当に些細な事だ、『ジルチが俺の鞄を蹴ったか蹴らなかったか』で揉めた。今、冷静に
考えれば、鞄は誰かの脚に当りやすいところに置いていたんだし、第一そんなことで腹を立てる
必要なんて全く無かった。
だが、あの時の俺はそんな些細な事ですら腹を立てずには居られない程イライラしていた。
…士朗には2DXでは敵わないと知っただけなのに…
ジルチと激しい口論になった。そして、俺がジルチに掴みかかろうとした瞬間、二人の動きを
止めるほどの大声が二人の耳に入った。
「お前ら、ガキみたいな喧嘩は止めろ!!」
そう叫んだのは、他でも無い士朗だった。
近くに居たサイレンがジルチを押さえ、デュエルが俺を羽交い締めにし、二人の間に士朗が
素早く割って入る。
そのとき俺自身は余り問題を複雑にさせて皆を巻込みたくないという気持ちが多少あった。
だが、兄貴に 〜士朗に〜 仕切られるのだけは我慢できなかった。士朗の姿を見たとき、
段々とその気持ちが薄れて行った。
「邪魔だ、士朗! そこをどけ!!」
俺はデュエルの手を無理矢理振り解き、士朗を突き飛ばしてジルチの方へ突っ込んだ。
…が、次の瞬間、士朗が放った右の拳が俺の頬を捉えた。気が付いた時には、俺は床に
倒れ込んでいた。何が起きたのか一瞬分からなかったが、脳裏にある言葉が出て来た。
…俺の頬に『兄貴に殴られた痛み』が…
俺は何とも表現しがたい感情に包まれた……何なのかは分からない、だが我慢できない何かが
全身に広がって行った。
俺はすぐに起き上がるとそのままゲーセンのドアを蹴り開け、外へ出た。
「し、士朗君。何も殴ること無かったのに…。」側にいたエリカが士朗に声を掛ける。
士朗自身も何故殴ってしまったのか、分からない様な顔をしていたが、暫くして
士朗は俺を殴ったときから握り締めたままの右手を見つめながら、
「俺も…まだガキだな。」と、呟いた。
俺はゲーセンから出て走った。どこへ行こうかと考えている訳ではなく、とにかくあの場所から
離れたかった。
少し離れた場所で走るのを止め、壁に凭れ掛った。大して走っていなかったのに息が荒い。
頬が激しく痛む。『痛み』自体は大した事ではない。だが、『兄貴に殴られた痛み』が
いつまでも頬と心に残る。それと、兄貴に他人の目の前で殴られたという耐えがたい屈辱を受けた…。
そんな気持ちが俺に残り続けた。俺は掌全体でまだ痛みが残る頬を強く押えつけた。
荒い呼吸が全く止まろうともしない。
それからどのくらいの時間が経ったか分からない…段々と呼吸が落ち着いてきた。
『もう、今日のことはどうでもいいや』とそのまま帰ろうとしたとき、誰かが俺に近づいてきた。
そいつは俺に近づくと心配そうに話し掛けてきた。
「ここに居たんだ。探したわよ。」
その声は顔を見るまでも無くナイアのものと分かった。俺のことを気遣って探していたらしい。
「どうしたの? エレキ。」
「……。」俺はそっぽを向き、何も答えなかった。
「エレキ、最近なんだか変よね? まるで、落ち着きが無くなったみたいに…。」
「……。」
「エレキと初めて会ったときは、そんな人には見えなかったんだけどなぁ…。」
「……。」俺は、ナイアが何を言っても答える気にはなれなかった。ずっと黙り込んでいる俺を
見たナイアは俺に1歩近づいて言った。
「ねぇ、どうしたの? 私で良ければ相談に乗るけど? 話してくれない。」
俺は、相変わらず何も言わなかったが、心配そうなナイアの言葉を聞いているうちに、心の底で
『もしかしたら、ナイアが自分のイラついている原因である悩みの答えを教えてくれるかもしれない』
という感情が出てきた。そして、やっとの思いで口を開く。
「なぁ、ナイアさん…。」
「何? エレキ?」
俺はようやくナイアの方を振り向いて言った。
「…俺は、あいつに…士朗にビーマニで勝てるかな?」
思えば、みっともない質問だ。『俺がそんな幼稚なことを悩んでいた』と笑われるかと思った。
でも、ナイアは笑うどころか真剣に答えてくれた。
「…そうね。エレキはビーマニを最近始めたんでしょ? だから、2年以上も続けている士朗には
敵わないと思う。」
「そうか…そうだよな。」
愚問だった。『Light7をまともにこなせない』自分と『7Keysの殆どの曲をクリアできる』士朗。
…考えるまでも無いと、この話を自己完結させようとしたところにナイアが続けた。
「でも、正直言って士朗も始めは『全然』だった。だけど、士朗は2年間必死に努力して練習して
今の実力になれたのよ。エレキだってビーマニの練習を続ければ、きっと士朗に追い付ける
と思うけど…。」
「俺が…あいつに…追い付ける?」
「そう、誰だって始めは下手なのよ。私だって初めてビーマニやった時は、『5.1.1』が
クリアできなかったし…」
(『5.1.1』をクリアできなかった…)ナイアの意外な一言に正直俺は驚いた。ナイアの
今の実力を知っている俺からは到底想像もつかない事だ。7Keysの『5.1.1』くらいは俺でも
初見でクリアできる程なのに…。
驚いた表情をした俺にナイアは更に言い続けた。
「誰だって、下手だから…上手くなりたいから練習する。本当に士朗に勝ちたいのなら、
一人で悩み込んだりイライラしないで、上手くなれるように練習するべきじゃないのかな。」
言われてみれば当たり前の事だが、俺はナイアの答えに何かを見つけたような気がした。
自分の中に突っかかっていた物が消え失せた感じがした。
「…そうだな…。ありがとう、ナイアさん。」
ナイアは俺の落ち着いた表情を見て、少し安心したような顔をした。そして、俺にこう言った。
「じゃあ、エレキ。今度は私の悩みを聞いてくれないかな。」
「えっ、ナイアさんの悩み!? …いいけど、俺で大丈夫なの?」
俺は…ナイアの悩みを俺が解決できるのかどうか…と不安な表情をした。でも、ナイアは
そんな俺に対して軽く頷き、こう言った。
「勿論よ。私は今『エレキが皆とこのまま仲直りしないかもしれない』って悩んでいるのよ。
だから、私を助けて欲しいな。」
ナイアは俺にそう言うと、いきなり俺の腕を引っ張りながらゲーセンに戻った。正直皆に
会わせる顔も無いと思っていた俺は、ナイアの手を振り解いて逃げたいくらいだったが、
どういうわけか一緒にそのままゲーセンに入ってしまった。
2DXの周りはまだ騒然としていたが、皆は俺を見つけると、俺に冷たい視線を送るどころか
逆に心配そうに声を掛けてくれた。俺の不安は杞憂だったらしい…。
ナイアの執り成しのおかげで、俺がジルチと皆に謝って事が済んだ。士朗も『突然殴って
済まなかった』と謝ってくれた。皆も笑って許してくれた…。
…この事は『昔起きた小さな事件』として皆はおそらく憶えていないだろう、でも俺にとっては
皆の暖かさと自分の器の小ささを思い知らされた日であり、2DXを真剣に練習し始める切っ掛けと
なった忘れられない一日だった。
俺はその日から再び練習を始めた。自分にとっての第一歩『5.1.1』から…
そして、毎日必死に練習した…自分では士朗に負けないくらいの腕前になったと思っている…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「よう、エレキ。早いな。」
突然声を掛けられたエレキは我に返る。すると目の前に士朗が立っている。いつもの様な服装だが、
今の士朗は皆から好かれるいつもの士朗とは違っていた。『何者も寄せ付けない様な気合い』を
全身から感じさせている。
エレキもそれに触発されたのか、一呼吸を入れて気合いを入れなおす。
準備万端の二人が2DX筐体の前に立ったその時、二人に声が掛かる。
「面白くなりそうね。お二人さん。」
エレキが声の方を見てると、ナイアがそこに居た。ナイアは何だか楽しみにしているような
顔をしている。
「あれ? ナイアさん、なんでここに?」予期せぬ登場にエレキはこれからのイベントを
一瞬忘れるくらいに驚く。すると、ナイアは
「士朗から今日の事を聞いたの。折角だからエレキがどの位上手くなったのか見たくなってね…。」
ナイアはそういいながら2DXの画面が良く見える場所の壁に寄りかかる。
エレキと士朗が2DX筐体の1Pと2P側に並び、コインを入れてボタンを押した。毎日見ている筈の
選曲画面を目の当たりにしたとき、エレキの全身に今までに無い緊張感が走り出した。
…もし、この勝負で勝てば、士朗に2DXを諦めさせて実家に帰すことが出来るかもしれない、でも
もし、負けたら士朗を説得する機会は永久に無くなるだろうな…
士朗の提案で1曲目はエレキが選ぶ事になった。そのエレキは迷わずにこの曲を選んだ…
〜5.1.1〜
後ろでエレキの意図を察したのかナイアが含み笑いをしている様だ。
隣の士朗は笑いながらエレキに言う。
「おいおい、マジかよエレキ。」
「俺にとっての1曲目は…これ以外にはないね。」
エレキの真剣な口調を聞いた士朗の表情が変わる。
やがて、『5.1.1』のイントロが始まり、二人の手が動き出す…。
---------------終わり---------------
某実在する香具師の心情をモチーフに・・・とだけ書いてみるテスト。
度々ヘタレSSでスレ浪費して申し訳御座いません。
取り敢えず、本年も宜しくお願い致します。
スレ違いだがエロ表現が全く書けなくなった…。暫くこちらでマターリするしかないのかな。
377 :
ゲームセンター名無し:03/01/01 22:32 ID:7rH+/1bx
あげておく
>俺にとっての1曲目は…これ以外にはないね。
カッコエエ・・・
5.1.1.をカッコ良くクリアするスレに捧げたい・・・
>461氏
全体的にくどくて読みにくいと思う、
前みたいに短めの方が良かった。
作品のテーマ自体は面白かっただけにそのへんが残念。
終了のヨカソ
セムと髭の続き早くキボン。
続き期待保守
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
Λ_Λ | 君さぁ こんなスレッド立てるから |
( ´∀`)< 厨房って言われちゃうんだよ |
( ΛΛ つ >―――――――――――――――――――‐<
( ゚Д゚) < おまえのことを必要としてる奴なんて |
/つつ | いないんだからさっさと回線切って首吊れ |
\____________________/
(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
誰も居ないの非常に悲しいんですが。
見てるだけじゃなく猛烈に書き込んでくだつぁい。
385 :
307:03/01/04 23:57 ID:???
元日早々から私事にて鬱な目に会わされてしまい、茫然自失としてて2chさえロクに見れませんでした。
383に言われるまでも無く、首吊りたい気分だったりして(w
とはいっても、この場には未だ自分の様な人間にも価値は残っている様ですし、
感想を書きたくなるSSが上がっているので遅れ馳せながら一筆。
>>461氏
369-375読了、創作乙です。
今回のお話は「初心忘れるべからず」といった意味と併せて、
>>373での明確な”答え”が作品のテーマとして
提示されている(+投げっ放しの伏線も無い)ので、作品の纏まり自体が格段に向上している様に感じました。
しかも、あの「5.1.1.」を軸に持って来ているのが面白い(w
最近の461氏の書き込みを思うに、エレキの心情その物に含みを持たせているのが感じられるのも興味深い所です。
テーマの他、文章が長くなっている事もあって、気軽に読める部分も少なくなっているのが難だとは思うのですが、
個人的にはそれを差し置いても、かなり質の高い物に仕上がっている様に感じましたよ。
そんな中で敢えてツッコミを入れておくと、
>>375の「5.1.1.」プレイの場面は冒頭に持って来て、
『インパクトのある起点』にしても良かったかもと思ってみたり。読み手に「5.1.1.の話なのかよ!」と興味を持たせて、引き込む感じで(w
以上、お粗末&乱筆乱文ながら感想書かせて頂きました…お許しを。
461氏、正月早々に読み応えのあるSSありがとう御座いました。次も期待しております。
はて、こっちもめげてないで創作頑張らないと…!
朝のホッシュ
∧_∧ 人がいなくて悲しいぽ
〃,(;∩ Д `) ヨヨヨ
/(_ノ ィ \
⊂こ_)_)`ヽつ
保守を兼ねて…。
>>384,387
漏れは物の数に入っていなかったのか(藁)、と思ってみるテスト。
(まぁ漏れのレベルは半人前以下ですから無理もない)
それと、エレキネタに感想を下さった皆様ありがとう御座いました。
何作も作っているうちに「アレもコレも一緒に書きたい」と欲が出てしまう
ようで、初期の頃は150行前後だったのに、今では180行前後…。
「無駄に長い+表現力下手」なので、流石にくどくなりますよね。
今日、作った作品が200行オーバー。 回線切って、吊ってきます。
無駄にレス消費して済みませんでした。
>前スレ(?)461氏
384と387は、ロムしてる人にも書きこんでホスィと言ってるんではないかと。
書きこみ時間も空き過ぎだし・・・このまま何となくdat落ちは寂しい
つーことで早朝保全
390 :
384:03/01/06 23:56 ID:???
>前スレ(?)461氏
ごめん。>389の通り書き込んで欲しいなと思ってただけでつ。
あなたの作品をスルーしたわけじゃなく。卑屈になんないでね。
ナイアのお姉さんさとエレキの男前度が素敵な作品をありがd。
友情にほんわかしますた。
漏れの
>>388は保守のついでに、悪ふざけて書いただけだったのですが、
コテハンで書くには少々軽はずみ過ぎました。申し訳御座いませんでした。以後気を付けます。
(別に漏れの作品がシカトされても、簡単に嘆いたり、挫折したりはしないつもりです)
しかも
>>384氏には感想まで強要してしまったみたいで済みませんでした。
漏れもこのままDAT落ちは勘弁です。確かに現状このスレは寂しい物を感じる時もあります。
(漏れ自身の力不足っていうのもありますが…)
でも、正直言ってこのスレを「仮説店舗」で終わらせるつもりはないです。
マジでちょっと興味を持たれた方、SSを作って見ませんか。
漏れ自身もSSには全然自信有りません。理系で(ここに来るまで)作文未経験なのです。
只、「2DXキャラがこうなったら面白そう」という気持ちだけで遊びで作っています。
スレ的にそれでいいのか疑問ですが、個人的にはそれでも良いのではないかと思っています。
〜「保守」って言葉だけでも充分SSだと思う。そこからもう1歩進む事も出きると思う〜
…偉そうな(+かなりクサイ文章)発言で申し訳御座いませんでした。
時間があったら投下してみたいな、とはじめは思っていたんですよね。
でも、こことかむこう、コテハンがよーけおりすぎて書き込みにくいんよ。
なんとなく馴れ合いすぎてるんやないかなーと。てか、馴れ合いスレやと。
投下するときにだけコテハン、ちゅうのは分かる。
それがちょっとなー。
あと、こっちはまだいいが向こうはキャラの設定無視してエロかいてるような感じで自分は気に入らんなぁ。
ちゅうかSSやなくてドリーム小説やん?名前入れたら変換してくれるとかいう奴。痛いサイトにようある(藁
そんなん読みたないて。うまく設定生かしてかけっちゅうねん。
そこがドジンとそうでないのの違いやないのかなと思っとるんやけどさ、どうなん?
あと、なんで途中で投下するんや、と。おわらへん中途ハンパなやつでスレ汚すな、と。
というのが私的な意見。
一番下のほうだけ同意
>392
馴れ合いは職人さんがいっぱい居るんだししょうがないよ。
そうしてみんな馴れ合って、まったりと伸びてたスレだったし。
あとさ、向こうの文句は向こうで言ってほしいな。
こっちとあっちは別物。
“こっちはまだいい”ならここで言わなくても良いんじゃない?
馴れ合いスレが嫌なら書き込まなければいいだけ。
そんなん読みたないなら読まなければいいだけ。
>392-394
⊂(゚V゚=)⊃
さあ、職人方が帰って来るのを待とう。
>>392 ってか正体バレバレ。こいつデラのキャラコテだよ。
キャラになりきるあまりこういうスレに腹立ててるだけじゃん。
とりあえず漏れは392氏の小説うぷに期待しつつ保全してみる。
書き手さんが増えるのはいい事だと思いますがいかがなものか。
>392
言いたくないけど…キャラネタ板からおこしでしょうか……?
誰かさんがキャラネタの方のスレに8禁スレのリンク貼ったから
目に触れちゃったんですよね…?
(あなたがキャラネタからおこしだと考えて書いてます、すみません)
正直それさえなければお互い存在を知らずにいれたんでしょうけど、
なんでわざわざリンクを貼った人がいたんでしょう。
それとは全然別に、書き手さんが増えるのは嬉しいです。
ここへの作品の投下は、読み手として期待したいですが、
やはり雰囲気が好かないとおっしゃる以上可能性は低いのでしょうか。
残念です。
自分は投下したこともないくせに文句ばかりつける方には期待しない。
キャラコテか何か知らないけど良い気分はしなかった。
とにかく気に入らないなら(・∀・)カエレ!!と。
あとキャラネタ、他板ではすごい引くんですが。
槍は帰ってこない…
御剣:キャラコテ(以降Y氏)はキャラネタスレでの発言を見ても分かるように
このスレッド及びエロ小説スレに対し明らかに好意的ではない点、
>392が設定無視の件など既に議論された事柄を含むスレッド全体の事について
意見している事から>392がこのスレッドを比較的最近知ったことがみられる点、
Y氏がキャラネタスレに最後に書き込みをした時間とこのスレに書き込んだ
時間が比較的近い点、そしてなによりY氏も>392も傲慢かつヘボい関西弁を
用いる点…この4点から>392がYUZのなりきりをやっているアイツである事は明白です!
成歩堂:意義あり!
キャラネタ板に張られたのはあくまでエロ小説スレの方であり
このスレでは無い!何故Y氏がこのスレがアーケード板にある事を知り、
ここに書き込む事が出来たのか?この時点で被告(>392)が
なんちゃってYUZだと断定するには証拠不十分であります!
御剣:意義あり!
エロ小説スレッドにもこのスレッドの存在を知らせる発言はいくらでもある!
このスレッドが2DXネタである以上Y氏がエロ小説スレからこのスレッドの
場所をアーケード板だと睨む事は十分ありえる!
成歩堂:(ぐっ…くそ…)
いや、うちキャラコテちゃうよ(w
ただドジンっぽいのが嫌いなだけだし。
向こうもそういう理由で見てない。
SSはどこかで投下したことあるけどな。
ちょいと最近ここの馴れ合い具合に引いていたりする。
なんでコテである必要あるんやねん。と。
たしかになれ合い多いかなとは思う。初めの頃に比べて。
漏れも作品投下以外は名無しでも問題無いんじゃないかと思う。
近況報告などは書かない方がいいような…(ニガワラ
今は職人待ち。くだらん論争でスレ消費もな…モレモナ-
関西弁ってだけで向こうのYUZと同一扱いに笑った。
つうか、つまり長編漫才スレみたいに名無しでも思い出したらネタ投下、
見たいな雰囲気がいいみたいな感じかいな。
>392=402
とにかく気に入らないなら(・∀・)カエレ!!と。
つーか論争でスレ消費は止めとくか。
とりあえず関西弁の某氏には帰って欲しいけどな。
>406
思わず全部読んでしまったじゃないか時間泥棒め
(>392が人違いなら…後始末しておく)
意義あり!
成歩堂:先程の検察側の発言…両者がこのスレッドに好意的でない点
及び書き込み時間の点ですが、これは2chが匿名掲示板である以上
同一人物でなくとも十分有り得えます!それに書き込み時間が
2時間も離れてるではないですか!そして何より…関西弁だと言う点…
大体、日本に関西人がどれほどいると思ってるのですか!
これは関西弁=ユーズである検察側の偏見に過ぎません!
御剣:む…むぅ…
成歩堂:大体、何故Y氏がわざわざ自分の正体を晒すような口調で発言する必要が
ありますか?>392の発言はこのスレッドの住人の反感を買うのは明確です!
Y氏は結局自分が叩かれるのを見据えた上で発言たというのですか!?
いえ…それだけではありません!なりきりスレッドにまで被害が及ぶ可能性も
考えられます!Y氏は自分のスレッドを叩かれる事を予測できたはずです!
検察側はY氏はそこまでして書き込んだと言うのですか?
弁護側はY氏の無罪を主張します!
裁判長:なるほど…確かにこの時点でY氏と>392が同一人物だと断定する事は
出来ませんね。検察側に反論が無ければ判決を…
御剣:…意義なし。
済みません、また長文です。というかコテハン論争を蒸し返して済みません。
もともと原因は私にあるので…。
392=402氏でいいのかな? 折角のご意見なのでコテハン使っている身としてマジレス。
私見ですが、漏れはこのスレの最初の方は下手に馴れ合いを避けるため、SSうp以外では、
自分のSSの感想はROM、他の方の作品には名無しで感想を書いていましたが、それでは
「自分は作品のうpするだけで、他人の作品や意見は放置している失礼な香具師」と思われてしまう不安が
出てきたので、他の職人様の作品感想や自分への意見の感謝をコテハンで書くようにしました。
確かに、馴れ合いは特定の人だけしか参加できないため、不特定多数の人が来る2CHでは
できれば避けるべきかもしれません。
只、意見交換的なレベル程度での馴れ合い的意見が欲しかったりします。
もっとも、スレの空気は皆で作るものですから、マターリ協力して少しずつ理想に近づけたいです。
そうすれば、コテハンがどこまで必要か見えてくるかもしれません。
…毎度毎度、長文でスレ浪費スマソ、言いたいことは言ったので暫くマターリします。
話しは逸れますが、
>>406 と
>>401,408 スゲ−ワラタ。漏れの作品より遥かにオモロイ。
変装も大変ですよね。
このスレを読んだ感想。
馴れ合いに関しては、他のスレではともかく。このスレ内でコテ使う分には作品を作った当人の考え方を伝える意味もあるし、
発言の責任も持つ事になるんで、目立ちたがり・仲良しなりたがりという理由からというのは少ないんではないかと。
それにここの馴れ合い行為を見てるとSSを作る論議みたいになってて、作る人同志で貯めにしてる所も多いように見える。
上にもあったけどそれで伸びたスレにも思えるんで、ここは作らない側になる住人が許容してあげるとこなんじゃないかと。
絵にしてもSSにしてもそうだけど、創作系スレでは住人が好意を持って一歩引いてあげると、大抵は上手く行くもんだよ。
馴れ合いは作る側へのちょっとしたごほうび、と考えるのはどうだろう?。
つうかここは普段ROMの人が多いんで、実は馴れ合い行為も楽しんで、それか気にしないでROMしてる人のが
多いと思うんだけど。平穏無事にやってきたのに今騒いでるのって、>392=402と、それに釣られた人にも見えたりして。
自分は最近前に比べて随分つまんなくなったと思ってたけど、
んなこと言ったって仕方ないから黙ってた。
出てきて欲しいのに出る杭は叩く。
ほら、お隣さんでもあったじゃんか。同人インディーズアーティスト叩き。
やっぱ目立っちゃいけねえってことかねぇ。
かといってクレクレ言いながら死ぬスレになるのは勘弁だが。
AMTと2C-T-2去年の夏頃買って、一回使用して冷蔵庫で保管してあるんだけど
成分dじゃったりすることってある?
効きが長いから、どーにも暇な時じゃないと入れられないんだよねぇ・・・
漏れは一回SS貼ったけどなんかあんま反響来なかったので
そう言うスレなんかなーと思って放置する事にしますた。
やっぱりみんな女キャラより男キャラなんですね。
AA板みたいなもんをお望みですか>392
感想やら意見でROMや職人が長々と喋りだすと
一気にスレの雰囲気悪くなるよね。
ま、あんなんだとちょっと殺伐すぎるかもしれないけど。
あたしもちょっとココ馴れ合いすぎだとは感じた。
412が言う「作品を作った当人の考え方を伝える」ってのは分かるけど
近況報告はイラナイよ…
ROMラーが今まで黙ってたのは、そういうのを我慢してたんじゃないかと思ったんだけどなー。
面白い作品が読めるかもと期待して来てるのに
嫌なら読むなで一蹴されるんじゃ、何もならないんじゃないの?
これを機に、雰囲気変えようとか度を越した馴れ合いすこし控えようとか、前向きに考えて欲しいな。
馴れ合いが嫌いな奴も居れば、馴れ合いが好きな奴も居る。
そして奇しくもこのスレや向こうには好きな職人が多い。
止めさせたいなら向こうにも「馴れ合い止めろ」と書き込めばいい。
多分そこで論争が始まって馴れ合い好きな職人達が居なくなってくれると思う。
クールでウマーな職人が来るか、誰も居なくなるかは知らないがな。
現に今、どの職人も投下しないだろ?
そういう雰囲気じゃないってのもあるが。
漏れは好きでも嫌いでもないし、まあ近況報告はいらないと思うが。
ただ嫌い派意見として、>417は良いこと言ってるとは思タ。
今馴れ合いなどでもめてるみたいな時にSSを思いついたのだが、
GFDMだったことに気付いてしまった。
IIDX小説スレなら書けないよなぁ…
と、話の腰をぶった切ってスマソ。
ところで>401と>408って何?
少なくとも音ゲーネタではないよなぁ…
>>420 カプコソの「逆転裁判」が元ネタ。
>>401,408のはキャラの喋り方をかなり忠実に再現してるんで、元ネタ知ってると結構オモロイw
422 :
山崎渉:03/01/09 08:31 ID:???
(^^)
近況ウザ言ってる人多いけど、作品を作った理由・投下が遅れてる理由を説明してる
のもあるから、全部まとめてウザ言うのもどうかと思うんだが・・もう遅いか。
極度に馴れ合わない事が望みだってのは分かるが、その職人も心のある人間だって
事は忘れずに。あまりウザ言い過ぎると、職人は機械的なSS投下しか出来なくなる。
>418
417のは嫌い派っつーか、わがまま派の代表意見だと思うんだが。
最後の一行を見てると、職人に一方的なお願いをして、ついでに今の状況の責任は
職人にあると言ってる様にしか思えないから。文書全体を見回しても、自分が何か
譲ろうというのも少ないし。「度を越した」馴れ合いってのも神経過敏過ぎな気がする。
「自分は楽なままで気持ち良くスレを読みたいから」、わがまま言ってるだけってトコ
があるんじゃないのかと。それなら392のがよっぽど建設的。煽りにしか見えないが、
「作品を投下しにくいから」馴れ合いがダメだと言ってるんだから。
まあ書き逃げのままなら煽りで終ってしまうのだが(w
住人に出来る事は、感想を述べる以外に、広々とした心を持つ事もあると思う。
我慢するんじゃなくて。神経過敏でなければ、ROMのままでいられるワケだから。
職人の馴れ合いはこれから控えめになるだろうけど、住人はどうだろうか?
こっち側にも意識改善するトコがないと、今後も同じ事を繰り返すだけだと思うんだが。
虹を見に行ったお隣りのスレの如く。
いいから槍帰ってこーい!
コテで作品投下するならサイト起こしてやっても変わらないんじゃないかと思う。
まあサイトよりこっちの方が人目にはつくだろうけど。
コスプレ云々とか冬コミ云々とかのは正直かなりUzeeeeeeだった
423も神経過敏過ぎに見えるYO
向こうのスレでVJ ARMY小説投下するとか言ってた香具師でつ。
しかしこっちも殺伐としてるので、路線変更してみますた。
職人様方には及ばないでつが、暇潰しにでも。
****************************
ここは駅前にあるコンビニのレジ横。
ゴシップ記事満載のスポーツ新聞を手に取り、男は堂々と立ち読み
を始めた。
レジの前でぼうっと立ち尽くしていた店員が彼に気付き、注意を促
そうと顔を上げ、視界に入った予想外の光景に喉まで出かかった悲
鳴を飲み込む。
通勤客で賑わう中、眩しい朝日に照らされた巨漢の外国人。それだ
けならばまだ日常有り得る光景だが、それを非現実たらしめている
のはその体躯を覆う鎧とも機械ともつかない奇妙な衣装。
本人にとってはただ撮影に遅刻しそうだったので、電車の中で衣装
に着替えてしまったという単純且つ明快な理由がある。
その割にはのんびりと、コンビニで時間を潰していたりするのだが。
「見てみろよサイレン、俺たちの扱いがこんなにちっぽけだぜ」
破いてしまいそうな勢いで新聞を叩きながら笑う孔雀に、サイレン
は大袈裟な動きで「嘆き」を表現した。
「オォウ、ジーザス!スキャンダルなんてもっと小さい記事でいい
デェース」
428 :
427:03/01/10 22:18 ID:???
スポーツ新聞の片隅の小さな記事、それの見出しはこうだった。
【特撮番組の悪役がテレビの外でも大暴れ】
この事件自体は少し前のことになる。
二人して撮影衣装のままで飲んでいたら、少しハメを外して警察に
しょっぴかれたという多少塩辛い思い出だ。
「どうして今ごろ取り沙汰されてるのデショーカ」
「そりゃあれだ、昨日がオンエアだったからだ」
サイレン扮する「お歯黒魔人」登場が放映されたのは昨日の朝。そ
れを見た人間が「ああそういえば」と思い出してしまったのだろう。
「今日はきっと生徒が口を揃えてワタシの名前を『クロンゾン』と
呼ぶに違いありまセーン」
想像するだけで憂鬱になるとばかりに、サイレンは両手で自分の肩
を抱いた。
そんな奇妙ではあるが和やかな月曜の朝を、大きなブレーキ音が引
き裂いた。
甲高い音を立てて飛び出して来たのは、側面にタヌキやウサギの描
かれた幼稚園の送迎バス。
429 :
427:03/01/10 22:36 ID:???
標識に半ばぶつかるようにして急停止したバスに、わらわらと遠巻
きながらも野次馬が集った。
「バスジャックだって!」
「嘘!幼稚園バスなんて今時戦隊モノの悪役だって襲ったりしない
わよ」
コンビニを出た二人の耳に、こんな会話が聞こえてきた。
バスの窓からは子供を人質に取っている犯人らしき男と、泣きじゃ
くる子供たちの姿が見える。
警察が到着するまでにはまだ少しかかるようだった。
ニヤリと孔雀の顔に質の悪い笑みが浮かぶ。
「見てろサイレン、俺のヴァイキング・スピリットを!」
駆け出した孔雀はそのまま後部にある緊急脱出用ドアをいとも簡単
に蹴破り、バスの中へと乗り込んだ。驚愕の表情で振り返った犯人
はもちろんのこと、子供たちも言葉をなくして孔雀を見上げる。
「うぅおおおぉぉをぉおおーっ!」
窓ガラスを震わせ、孔雀は雄叫びを上げた。
430 :
427:03/01/10 22:52 ID:???
「オイガキども!俺様の名前を言ってみろぉっ!」
突然現れたヘンな格好の外国人に、犯人は放心状態でその様子を見
守っていた。しかし子供たちは自分が泣いていたことさえ忘れ、お
互いぼそぼそと囁き合い始める。
「ピピルチネだ…」
「なんでピピルチネがここにいるのー?」
「もしかしてピピルチネがこんな悪いことしてるの?」
すっかり役に入りきった笑い声を立てながら、孔雀は大きく足を踏
み鳴らす。その音に身を竦ませながらも、子供たちは一斉に孔雀を
注目した。
「声が小さぁーい!お前ら俺様を知らないとは言わせないぞ!俺様
の名前を言ってみろぉ!」
「ぴ、ピピルチネー!」
拳を握り締め、声の限りに子供たちは名前を叫んだ。
「オッ、一番後ろの奴、『暗黒皇子』から言えるなんて凄いな!」
指を差された男の子が恥ずかしそうに微笑む。その足にはハイハッ
トマンの幼児用シューズが輝いていた。
431 :
427:03/01/10 23:45 ID:???
すっかりバス内のムードを異様なまでに盛り上げてしまった孔雀を、
バスジャック犯は口を半開きにさせて見ていた。
その肩をポンと誰かが叩く。
「ハァ〜イ!」
にこにこと引きつった笑みを浮かべ、またも現れた外国人に、犯人
は不意を突かれ思わずよたよたと後退した。突っぱねるようにして
差し出された両手に支えられたままの子供を、サイレンがしっかり
と受け取る。
「Security is the greatest enemy!」
早口で繰り出された言葉に気を取られ、首を傾げる犯人はまだ事態
に気付いていない。
「ワカリマセンカー?」
こくこくと、何度も頷き返す。
「いいデスカー、今時はEnglish!必要デスよー。駅前留学、知っ
てマスカー?」
「知ってるー!」
脇に座っていた女の子が手を上げる。
432 :
427:03/01/11 01:08 ID:???
「その子でさえ知ってマスネー。どうデスカー英会話教室。今なら
エート、アレデスよー…そうそう、キョーイククンレンキューフキ
ンセード、アレアレ、ありますカラネー」
ペラペラと一方的に捲し立てる外国人に、すっかり犯人は当初の目
的を見失いそうになっていた。
「あー!」
再度少女は声を上げた。今度はサイレンを指差して。
「わたしこの人知ってるー。クロンゾンだー!」
「ノォォ!そういうのは知ってなくていいデス!」
さり気なく子供たちを男から離れるよう誘導していた孔雀に気付き、
犯人は慌てて彼に向けて手にしていた出刃包丁を振り回した。
金属同士のぶつかる鈍く重い音が響く。
「さすが、見せ掛けだけのハリボテ衣装とは違うねぇ」
包丁を弾いてしまった孔雀の衣装に、犯人は顎が外れんばかりに叫
び声を上げた。
孔雀は肩を竦めて見せると、男が手の中の包丁を取り落とすと同時
にショルダータックルを食らわせる。転倒し、うつ伏せになった男
の足を折り畳んでクロスさせると両足でロックし、そのまま顔面を
締め上げた。完全に身動きが取れなくなった男に、屈み込んだサイ
レンが諭すように言う。
「『キレる前に五秒考えろ』、そもそも悪いことはしちゃダメデ
ェース」
そして、大きな拍手がバス内に響き渡った。
>427
キャラ感出ててカワ(・∀・)イイ!!
孔雀もサイレンも、ジャックされながらもこんな感じなのか…(w
434 :
427:03/01/11 01:18 ID:???
軽快な鼻歌を鼻ずさみながら、孔雀は飽かず手の中にある紙切れを
眺めていた。
たどたどしい字やのたくった絵で埋め尽くされた便箋やハガキは、
ここ数日で増えた「ピピルチネ」へのファンレターである。
子供たちの精一杯な言葉や絵に、感極まるあまり紙切れ相手に何度
も濃厚なキスをした。
もちろん、その後の新聞記事の見出しを飾った言葉は
【特撮番組のダークヒーロー、子供を救う!】
END
***********************
お粗末様でした〜
>427
テンポ良く読めました。
キャラが生き生きしてて良いですねー。
うんうん。キャラが生かせてるつーか。
何だろう、一気に読めちゃって後味もスキーリ。
そして作品の雰囲気が可愛い。絵本が作れそうだ(w
孔雀とサイレンがイメージ通りだったのですごくよみやすかったです
子供達の反応もなんだか微笑ましくてよかったな
最後に決める二人がさりげなくカッコよくて好印象でした
お疲れ様ー
朝のホッシュ
…なんか久しぶりだなあ
これでやっと平穏が戻ったって感じだ(w
職人の方々の復帰と新規参入、マターリお待ちしとります
>>427-434 密かにリーガルストレッチ(変形STF or ロイヤルストレッチ)を仕掛けている孔雀にハァハァ・・・
つか、面白かったでつ。サイレンの最後のセリフがカコ(・∀・)!!
朝ホシュ
zama
漏れもプロレスの技っぽいなーとは思ってたんだが、リーガルストレッチなんて知らなんだ。
次の作品は分かりやすい技の採用をピポンヌ(w
444 :
427:
みんな感想ありがd
プロレス技の正解、実はクロスSTFだったりする蝶野ファンな漏れ。
次は兄弟バトルなんていかがかと。
エレキタンにはドラゴンスクリューが似合いそうだといってみるテスト。