★仝 ゲーセンで起きたちょっといい話スレ 第2章 仝★
大学に合格して、大阪に移り住む事になった。俺自身はあまり行かないのだが、知人Kが
「最後にゲーセンでも行くか」と聞かないので、仕方なくついていった。
Kは俺が居る時は、見てるほうも楽しい音ゲーをよくやる。その日もドラムを一度だけ叩き、
帰途に着こうとしたところに一枚のMDと手紙を渡された。
「明日電車の中ででも見てくれ」といわれたので俺はMDだけ聞く事にした。
何の変哲もない曲が、一つだけ入っていた。
翌日、新幹線の中で手紙を開けた。
「MDはもう聞いたか?俺が一番好きで、今のお前に送るのにぴったりの曲が入ってるだろ」
そんな書き出しだった。曲名は「DEPARTURE」。そういえば、昨日Kがドラムで叩いてた曲。
手紙には前文と訳が載っていた。その一文。
Dear my friend,stick to it.Hold fast to the end.Forever we are good,good friend.
友なるお前に捧ぐ。最後まで頑張れ。いつまでもずっとずっと友であるから。
ゲーセンと縁のなかった俺は、今必死でこの曲が叩けるように練習している。親友Kの門出に、
この曲を叩いてみせてやろうと思って。
Kよ、ありがとう。ゲーセンは楽しいです。新しい生活も楽しんでます。
もうちょっと早く気づいてれば、受験勉強に悩むお前に「Depend on me」でも叩いて
やったんだがなw
……今年こそはうかれよ。そのころまでにはDepartureを叩けるようになってみせるから。
という何だか良く解らん話でしたとさ。