え〜ん…よりによって、こんな時におならがしたくなっちゃうなんて…
う〜…晩ごはんのおいもの天ぷらを、ついつい食べ過ぎちゃったのがまずかったのかな…
「*、**…ちょっと待ってくれないかな…」
わたしは下腹部の圧迫感が徐々に高まるのを感じながら、作り笑顔で**に声をかける。
「今さら何だ、ブリジット。お前もノリノリだったじゃないか」
「う〜っ、えっちするのが嫌なわけじゃないんだけど…でも、ちょっとだけ待って欲しいよ…」
「まったくしょうがないなあ…で、いったいどういう理由だ?」
えっ、どうしよう…理由なんて言える訳無いよ〜
「…ひょっとして、また変なところに毛でも生えてきたか?」
「…**のばか。そんなことあるわけないよ〜」
う〜…トイレに行きたくなったって言おうかな?
でも、こんな状況でトイレに行くなんて、ムード台無しで**に嫌われちゃうよ…
まだ、しばらくなら我慢できそうだし…
でも、もしえっちの最中に漏らしちゃったら…
わたしの葛藤をよそに、なにやら考え込んでいた**。
そして、何らかの結論に辿り着いたのか、ぽんと手を打つ。
ううっ、なんだか嫌な予感がするよ…
「そうか、ブリジット。もっと丁寧に前戯をして欲しいんだな。俺としたことが気付かずに済まん」
えっ…わたしは思わず凍りついた。
**のばか〜…何をどう考えたらそういう結論に達するんだよ〜
「*、**、それは誤解だよ〜」
「はっはっはっ、相変わらずブリジットは恥ずかしがり屋さんだなあ。今更遠慮しなくてもいいんだぞ」
わたしが必死で違うって言ってるのに、全然とりあってくれない**。
**の妄想が暴走するのには慣れてるけど、今回ばっかりは困るよ〜
「う〜、だから違うって言ってるのに…ひゃん!!」
**の指が、わたしの一番敏感な部分を這いまわる。
その間も、もう一方の手がわたしの胸を揉みしだくのは止まらない。
気持ちいいよ…何か、頭がぼーっとして、身体の力が抜けて…
体の力が抜けて…?
「だ、だめだよ、**…はぁん!!」
わっ、今のはちょっと危なかったよっ!!
つい気持ちが緩んでおならが漏れそうになり、わたしは慌てておしりの穴を引き締める。
「おっ、ブリジット。今、身体がピクピクってしたぞ。ひょっとして、軽くイっちゃったか?」
ふぇ〜ん、なんで**はこんなにお気楽なんだよ〜
つぷっ
あんっ…**の人差し指があそこに入ってきちゃったよ…
「おっ、きゅっって締め付けてくるぞ。流石にやるな、ブリジット」
**の指が、小刻みにわたしの中を動くのを感じる。ときに強く、ときに優しく。
その動きに合わせて、身体中に痺れるような甘い感覚が広がってくる。
「あっ、**…そんなことされたら、わたし…」
「さっきからうるさい口だなあ…そんな口は…こうだ!!」
後ろからわたしの身体を愛撫していた**は、わたしを振り向かせると強引に唇を奪う。
「むうっ…、む〜、む〜!!」
何とか抗議しようとするわたし。でも、口が塞がれてるから、上手く声が出ない。
「むむむぅ、むー、むむ〜!!」
しばらくして、わたしが息が出来なくなってきたころ、ようやく**は唇を離す。
「言いたいことはよくわかった。もっと激しくして欲しいんだな。よし、了承だ」
わたしが息切れして反論できないのをいいことに、勝手に話を進める**。
う〜…わたし、そんなこと言ってないよ〜
それに、これ以上激しくされたら…わたし…
「ブリジットはここが一番感じるんだよな」
わたしのあそこにあてがわれた**の手の親指が、わたしの一番敏感な突起の部分に触れる。
くりくりっ
「**、やめて……ひゃぅぅぅぅん!!」
身体全体に電流が走ったかのような刺激。一瞬、全てを快楽に委ねてしまいたくなる。
だ、だめだよ…ここで気を抜いたら、とんでもないことになっちゃうよ…
…ううっ、なんとか耐え切ったけど、今のはかなり危なかったよ…
「おっ、またピクピクってしたぞ。本当にブリジットの身体は敏感で羨ましいなあ」
何も知らずにのんきなことを言う**。
え〜ん、こっちはそれどころじゃないのに〜
でも、何だか頭がぼーっとして、なんだか全てがどうでもよくなってきちゃったよ…
このままじゃだめだよ…でも、どうしよう…
「感じまくってるブリジットって、すっごく可愛いぞ。もっと感じさせてやるからな」
そう言うと**は、親指と人差し指の動きは止めずに、中指をつうっと伸ばして…
気持ちよさに酔いしれていたわたしの感覚に、危険信号が走る。
これって、もしかして…
ううん、頑張って我慢しているわたしに対するそんな酷い仕打ち、神様が許すわけないよね。
でも、これってやっぱり…
「ブリジットはお尻を弄られるのも大好きだったよな。さっきからヒクヒクいってるし」
わたしのおしりの穴に触れる**の指。
一瞬、軽い絶望を感じるわたし。
**の指はおしりの穴の周囲を軽くなぞったあと、つんつんと揉みほぐすようにつっついてくる。
熱く火照ったわたしの身体を、二種類の強い感覚が駆け抜ける。
甘く、じんじんと痺れるような快感と、突き上げるかのような生理的欲求の解放への渇望。
わたしは遠のきかける意識を、必死に引き止めながら思った。
**…わたし、もうだめかもしれないよ…
「*、**…そこはだめだよ…」
必死に**にお願いする。もうわたし、これ以上の刺激には耐えられそうにないよ…
「なんだブリジット、お前だってお尻を攻められるの好きだろ」
「…わたし、おしりで感じたりなんかしてないもん」
「こないだなんかお尻だけでイキまくってたくせに、今更何を言う」
う〜、それは本当だけど、でもっ、でもっ…
「そんな嘘つきなブリジットには、おしおきが必要だな」
「わたし、うそつきなんかじゃない…はぁん!!」
**の指の動きが激しさを増す。わたしは懸命におしりの穴を引き締め、**の指の侵入を防ぐ。
このままじゃ、遅かれ早かれ漏れちゃうよ…
せめて、直接おしりをいじられるのだけでも、なんとかしないと…
でも、どうすればいいんだろう…
何か別に、もっと**の興味を惹くことがあれば…
ともすれば薄れがちな意識の中、わたしはあることを思い出した。
何度も**に頼まれたけど、恥ずかしいから絶対イヤだって断ってきたあの行為。
でも、やっぱり恥ずかしいし…
悩むわたしを、今日一番の生理的欲求の波が襲う。
「はうっ!!」
全身の神経を総動員して、その波を乗り越えるわたし。
ううっ、今のは本当に危なかったよ…
「なんだブリジット、やっぱり感じてるんじゃないか。我慢するな。素直に感じちゃっていいんだぞ」
**のばか…わたしが我慢しなかったら、一体どうなると思ってるんだよ…
わたしは来るべき絶望的な状況を想像し、思わず身震いする。
やっぱり、あの手でいくしかないよ〜
本当は恥ずかしいけど、このままおならを漏らしちゃうよりはずっとましだよね…
わたしは**に言った。
「**、今度はわたしが口でしてあげるよ…」
「…ブリジットさん、今、何とおっしゃいました?」
…**、言葉遣いが変になってるよ…
「だから、わたしが口で、**の…その…アレを気持ちよくしてあげたいなって」
「でも、あれだけイヤだって言ってたのに、どういう風の吹き回しだ?」
「だって、いつもわたしだけが気持ちよくしてもらって申し訳ないし…**も気持ちよくしてあげたいなって思ったんだけど…だめかな…」
わたしの言葉を聞いて押し黙る**。わっ、どうしちゃったんだろう…
「ブリジット…」
「何、**…」
妙にシリアスになった**に、思わず身構えるわたし。
こういうときの**って、ろくなこと考えてないんだよね…
「ようやく積極的にエッチを楽しむってことを理解してくれたんだな…」
わっ、**ったら、本気で感動してるみたいだよ…ちょっとびっくり。
「ブリジット、その姿勢が大切なんだ。いつまでも受け身のままじゃ成長しないからな」
だから、えっちな成長なんかしたくないのに…でも、よかった。これで何とかなるかもしれないよ。
「それじゃ、さっそくやってもらおうか」
**はベッドの上に寝そべり、わたしを手招きする。
「うん…」
…なりゆきでこういうことになっちゃったけど、一体どうやればいいんだろう…
わたしは戸惑いながらも、**の股間に顔を近づける。
そういえば、**のおちんちんをちゃんと見るのって初めてかも…
う〜…こんな時だけど、やっぱり緊張するよ〜
「わっ、思ったよりも小さいんだね」
改めて**のおちんちんを目の当たりにし、正直な感想を口にするわたし。
わたしの中に入ってるときは、あんなに大きく感じるのに。
「ブリジット…お前って、可愛い顔して残酷だな…」
あれっ、**が傷ついたような顔をしてるよ。変なの。
でも、可愛いって言われたのはうれしいよ〜…はううっ!!
ちょっと浮かれ気分になったわたしに、再び生理的欲求の波が襲いかかる。
ううっ、頑張って、急いで済まさないと…
「えっと、どうすればいいのかな…」
とりあえず軽く手で握ってみる。わっ、ぴくぴく脈打ってるよっ!!
「それだけか、ブリジット?」
「えっと…それから…」
ぺろっ
先端の部分を軽く舐めてみる。わーっ、すごく熱くなってるよ…
「うーん、どうもまどろっこしいな…」
**がぼやく。でも、そんなこと言われたって、初めてなんだからよくわからないよ〜
「よし、じゃあ俺の言う通りにやってみろ」
「うん…でも、変なこと教えちゃいやだよ」
最近の**ってどんどん変態さんっぽくなってるから、ちょっと不安だよ…
「…ブリジット、今まで俺が変なことなんて教えたことがあるか?」
だから、自覚がないのが問題なんだよ〜
「じゃあまず、先端の部分を口に含んでみろ」
わたしは**に言われた通りに、先端の盛り上がった部分を口に含む。
「ほう、…?」(どう、**…?)
「じゃあ次に、先っちょの部分に舌を這わせるんだ」
一番先っちょの部分を舐めまわす。なんか変な感じだよ…
「ほうはな…」(こうかな…)
「竿の部分を手で刺激するのも忘れないようにな」
「ふん…」(うん…)
一生懸命言われた通りにするわたし。**、感じてくれてるかな?
「、ひもひいい?」(**、気持ちいい?)
**のおちんちんを一生懸命舐めながら、邪魔な髪を手でかきあげ、上目遣いで聞いてみるわたし。
わっ、今、**のおちんちん、ぴくっってしたよっ…
「…ブリジット…その上目遣いは反則だから止めろ…」
**が妙に押し殺したような声を出す。相変わらず**の言うことは意味不明だよ…
「しかし、一生懸命なのはわかるんだが、どうも激しさに欠けるというか…」
**がぼやく。ひどいよ、**…わたしだって必死なのに〜
「どうも恥じらいが残ってるみたいだな。よし、なにも考えられなくしてやろう」
わたしにおちんちんを咥えさせたまま、身体の位置をくるっと回転させる**。
とっさのことに事態を理解できないわたし。
えっ、この体勢って…しっくすないん?
「俺ばっかりが気持ち良くなるんじゃあ不公平だからな。ブリジットも気持ち良くしてやるぞ」
そう言って、わたしのあそこに舌を這わせる**。
ぞわぞわっ
全身を電流のように駆け抜ける快感。一瞬、おしりの穴が緩んでおならが漏れそうになる。
渾身の力を振り絞って、かろうじて破局を回避するわたし。
今おならを漏らしたら、**の顔に直接…
考え得る限りの最悪の状況に、一瞬、悪魔がほくそ笑んでるのが見えたような気がした…
「、…ひやはよ…ほんなほほひひゃ…」(*、**…いやだよ…そんなことしちゃ…」
「そうか、ブリジットも気持ちいいか。俺も頑張るから、ブリジットも頑張るんだぞ」
わたしのあそこに、丹念に舌を這わせる**。
すっかりひしょびしょのそこから、ぴちゃぴちゃっという湿った音が聞こえてくる。
とろけるように甘い快感が、身体中にじんわりと染み込んでくるみたい。
でも今は、気持ちよさに浸っていられる状況じゃないんだよ…
「おねはい…はへへ、ふういひ…」(お願い…止めて、**…)
懸命に腰を揺すり、下半身を**から逃れさせようとする。
でも、わたしの腰は**の手でしっかり固定されちゃっているし、力を入れると漏れちゃいそうだよ…
快感と切迫感の狭間で薄れゆく意識の中、私は決意した。
こうなったら、なんとしても**を先にいかせちゃうしかないよ…
わたしは**のおちんちんを、思い切って深々と咥える。
「ごほごほっ!!」
う〜っ、のどに当たっちゃったよ…
「おっ、ブリジット。いきなりディープスロートか? どうやらやる気になったようだな」
**の軽口を無視し、やみくもに頭を上下運動させる。
じゅぽっ、じゅぽっという卑猥な音が辺りに響く。
「くっ…やるな…ブリジット…でも、俺も負けてないぞ…」
ぴちゅっ、ぴちゅっ
**の舌がわたしのあそこを這い回る。
丁寧に柔らかい突起を舐め上げ、ときどき舌先でおしりの穴を突っついてくる。
その度に荒れ狂う快感。嵐となって襲い掛かる切迫感。
もうなにも考えられない。
わたしも無我夢中で、一心不乱に**のおちんちんをしゃぶり続ける。
ただひたすら、本能の命ずるままに激しく。
蛍光灯に照らし出された部屋中に、わたしたちの発する淫らな水音が響き渡る。
そして、もはやわたしの我慢も限界かと思えた瞬間…
「ダメだ…ブリジットっ、出るぞっ!!」
わたしの口の中で、熱いものが弾けた。
どくどくと口の中に放出される生臭い粘液を、何も考えずにただひたすら飲み込んでいく。
お母さん…わたし、頑張ったよ…
「今日のブリジット、すごくエッチだったぞ」
「えっ、そんなことないよ〜」
わたしたちはベッドの上で寄り添って、まだ冷めやらぬ余韻を楽しんでいた。
こうしていると、身体に残る気だるささえも、心地よく感じられるよ。
「いや、今日のブリジットはどこに出しても恥ずかしくない淫乱っぷりだったぞ」
「わっ、そんなこと言うなんて、ひどい〜、ひどい〜」
幾度となく繰り返されてきた、他愛ない言葉のやり取り。
でも、こうしているだけで、とっても心が落着くのを感じるよ。
「しかし、実はブリジットはこんなに積極的だったなんてな。少し驚いたぞ」
「…うん、わたし、本当はすっごくエッチな子かもしれないよ…幻滅した?」
「馬鹿言え、それくらいで幻滅なんかするか。さっきも言った通り、俺はブリジットを宇宙一愛しているんだからな」
そう言って、わたしの髪をくしゃくしゃっと掻き混ぜる**。えへっ、相変わらず優しいね。
「**…大好きだよ…」
「ブリジット…」
そして、**は優しくわたしを抱き寄せる。逆らわず、**に身体を委ねるわたし。
自然にその距離を近づけるわたしたちの唇。互いの吐息が熱く感じられる。
緊張しきっていたわたしの身体から、余分な力が抜けていくのが判る。
…でも、何だか重大なことを忘れているような気がするよ…
そして、二人の唇が重なり合った瞬間…
ぷぅ〜〜〜っ
静寂に満たされた部屋の中に、わたしのおならの音が鳴り響いた…
「……」
「……」
静まり返った部屋を、何とも言いがたい空気が支配する。
わたしの頭の中は完全に真っ白。
重苦しい沈黙を破ったのは、**のほうからだった。
「ブリジット…お前、もうちょっと雰囲気ってものを考えてだな…」
放心状態のわたしの心に、呆れたような**の言葉が突き刺さる。
「そりゃあ、生理現象は仕方ないとはいえ、少しは我慢ってものをしてもいいんじゃないか…」
…ひどいよ…**…わたし、ずっと一生懸命我慢してたんだよ…
「しかもブリジット…お前の屁、結構臭いぞ…」
…そんな言い方ってないよ…わたしだって頑張ったのに…
「まあ、今後はもうちょっと恥じらいとか慎みってものを持ったほうがいいぞ…」
…**なんて結局、わたしのこと何もわかってくれてないよ…
「…どうした、ブリジット? やっぱりちょっとは恥ずかしいのか?」
やり場のない感情に支配されるわたしの心。
全てをぶち壊してしまいたくなる衝動に駆られる。
もう何も考えられない。
「**の…」
「えっ?」
「**のばかあああああああああああっ!!」
枕、時計、ぬいぐるみ、筆記用具。
わたしは感情の赴くままに、目についた物を手当たり次第に**に投げつける。
**は何か言ってるみたいだけど、何も聞こえない。聞きたくない。
それからのことはよく覚えてない。
気がつくとわたしは、めちゃくちゃに散らかった部屋の中に一人、呆然とへたりこんでいた。
「うっ…ううっ…」
電気を消した暗い部屋の中で、どれくらい泣いたんだろう。
今のわたしの心は、後悔と自己嫌悪の念でいっぱい。
冷静になって考えてみると、**は全然悪くない。悪いのは全部わたしのほう。
好きな人の前でおならなんか漏らして、しかも八つ当たりまでしちゃって。
**も、今度ばっかりはわたしに幻滅したよね。
こんな嫌な女の子、嫌いになるのが当たり前だもんね。
わたしは部屋の惨状を眺める。わたしが投げつけた物が散乱して、ひどいありさま。
きっと、今のわたしも、この部屋みたいにひどい顔をしてるに違いないよ。
ぼんやりと部屋に散らかったものを眺めていると、ひとつの時計が目に入る。
あの時、**がくれた目覚し時計。わたしの一番大事な宝物。
こんな大切なものまで投げつけちゃうなんて、わたしって本当に最低だよね。
やっぱり、わたしに**の恋人になる資格なんてないよ…ごめんね…**
わたしはのろのろと、無残に放り出された目覚し時計を拾い上げる。
かちっ
拾い上げた弾みにスイッチが入り、目覚ましから聞き慣れたメッセージが流れ出した。
**の真剣な声。毎朝わたしを起こしてくれる、優しい声。
『ブリジット…』
『俺には、奇跡は起こせないけど…』
『でも、ブリジットの側にいることだけはできる』
『約束する』
『ブリジットが悲しい時には、俺がなぐさめてやる』
『楽しいときには、一緒に笑ってやる』
『白い雪に覆われる冬も…』
『街中に桜が舞う春も…』
『静かな夏も…』
『目の覚めるような紅葉に囲まれた秋も…』
『そして、また、雪が降り始めても…』
『俺は、ずっとここにいる』
『もう、どこにも行かない』
『俺は…』
ぷつっ
わたしは目覚ましのスイッチを切る。だめだよ。これ以上は聞いていられないよ。
苦しくて、悲しくて、そして、切なすぎて。
「ブリジットのことが、本当に好きみたいだから」
…あれっ、目覚ましは切ったはずなのに、**の声が聞こえてくるよ…
なんでだろう。
声は…扉の向こうから聞こえてくるみたいだよ。
わたしは部屋の扉を開ける。
そこには…
「よう」
少し照れた表情を浮かべた**が、寒そうな様子で立っていた。
「どうだブリジット、ムード満点の演出だろう」
何事もなかったかのように、いつもと変らない口調で言う**。
その淡々とした調子に、ついついわたしも引きずり込まれてしまう。
「…とりあえず、びっくりしたよ…」
「少しはびっくりしてもらわないと困るぞ。この恥ずかしい台詞を延々と言わされたんだからな」
そっぽを向いて答える**。
「でも、すごいタイミングの良さだね」
「ああ、廊下でずっと登場の機会を待ってたからな。しかし、さすがに寒かったぞ」
本当に寒そうに答える**。変なところにこだわるのは、相変わらずだね。
「…もしかして、最初から目覚ましと一緒に喋ってたの?」
「うーん、最初からと言いたいところだが、本当は『約束する』のあたりからかな? しかし、最後までブリジットに気付いてもらえなかったらどうしようかと、ヒヤヒヤしたぞ」
じゃあ、ずっと目覚ましに合わせて喋ってたんだ。わたし、全然気付かなかったよ…
「でも、こんなに長いメッセージ、よくちゃんと覚えていたね」
「あのなあ…俺がこのメッセージを吹き込むのに、何時間かかったと思ってるんだ。今でも一言一句違わず憶えてるぞ」
ちょっと胸を張る**。わたし、何だかとってもうれしいよ…
じーんとしているわたしをよそに、さっきからどことなく落着かない雰囲気の**。
なんか、しきりに周りを気にしてるみたいだけど…
「**、何をそんなにそわそわしてるの?」
「ブリジット…その格好、少し刺激的すぎるんだが…」
えっ? わたしは改めて自分の身体を見てみる。
わーっ!! わたし、何にも着てないよ!!
わたしたちは改めて、ベッドに並んで座っていた。
あ、もちろんパジャマは着直したよ。
いつの間にか最悪の気分はどこかに飛んでっちゃったけど、まだわたしの心は重く沈んだまま。
「どうだブリジット、少しは落着いたか?」
相変わらず優しい**の声。でも、その優しさが今のわたしには辛いよ…
「うん…ごめんね…**…わたしのこと、嫌いになっちゃったよね…」
「**の前で、おならなんか漏らすし…その上、八つ当たりはするし…」
心にわだかまっていたものを、少しづつ吐き出していく。そんなわたしの話を、**は黙って聞いてくれてる。
「こんな嫌な女の子って、最低だよね…」
「まったくだ。ブリジットは最低だな」
**の冷たい言葉が、他人事のように聞こえる。だって、そう言われて当然だから。
「でもな…」
わたしを抱き寄せる**。優しく、そして力強く。
「俺は、嫌なところも最低なところも含めた、ブリジットの全てが大好きなんだ」
「**…わたし…」
また涙があふれてきた。**…わたし、本当にうれしいよ…
「ごめんな、ブリジット。こんな無神経な最低男で。いつもブリジットを傷つけてばっかりで、恋人失格だよな…」
「ううん、そんなことないよ…**はいつでも優しいよ…わたしがいけないんだよ…」
ぐすっ…嬉しいはずなのに、涙が止まらないよ…どうしちゃったんだろ、わたし…
「言っただろ。俺は、いつでもブリジットの側にいるって」
「**…やっぱりわたし、**が大好きみたいだよ…」
指でわたしの涙を拭う**。不器用だけど、優しい**。わたしの本当に好きな人。
「俺も、ブリジットのことが大好きだよ。たとえ何が起きようともな」
「**…」
「ブリジット…」
そして、再び重なり合うお互いの唇。その瞬間…
ぷぅっ
ロマンティックな雰囲気に挑戦するかのような、おならの音
が鳴り響いた…
えっ、今のはわたしじゃないよ…
「悪い、屁が出ちまった」
しれっとした顔で言い放つ**。あまりのことに言葉が出ないわたし。
「ま、これでお互い様ってところだな」
**…きっと、わたしに気を使ってくれたんだね…それは素直に嬉しいよ…でも…
「…**、臭いよ…」
「馬鹿、さっきのブリジットの屁はもっと臭かったぞ」
わっ、**ったら、何てことを言い出すんだよ〜
「え〜っ、わたしのはこんなに臭くなかったよ〜」
「そんなことないぞ。そもそもこの匂いからして、お前の屁の残り香だし」
うそっ、そんなことあるわけないよっ。やっぱり**は意地悪だよ〜
「う〜、**ってば、本っ当にデリカシーってものに欠けてるよ〜」
「…その点に関しては、ブリジットに言われる筋合いはないぞ」
いつの間にか、いつものばかな言い合いが始まってるのに気付き、顔を見合わせるわたしたち。
そして、どちらからともなく笑い出す。
まったく、わたしたちってお似合いのカップルだよね。
ばかで、不器用で、でも、お互いのことが大好きで。
「でも**、よくそんなに自由自在におならが出せるね…わたし、驚いたよ…」
「ま、これもブリジットへの愛の為せる技って奴かな」
さらっとした口調で受け流す**。う〜…言ってる台詞自体は格好いいんだけど…
「…そんな下品な愛、いらないもん…」
「何を言ってるんだ。ブリジットブリジットみたいな屁こき女には、このくらいの愛がお似合いだぞ」
「わっ、そんなこと言うなんて、ひどい〜、ひどい〜」
相変わらずの他愛ないやりとり。沈んでいた心がどんどん晴れていくのがわかる。
やっぱり、**は優しいね。でも、それって当然だよね。わたしが大好きになった人なんだもんね。
「しかし、屁を我慢してる時のブリジットが、あんなにエッチだとはな…」
「…そんな言い方されると、まるでわたしが本当の変態さんみたいだよ〜」
当然、不満を口にするわたし。そんな言い方ってないよね。
「今度からエッチをするときには、ブリジットには常におならを我慢してもらうことにするか」
「う〜…だから、それは**の誤解だよ〜」
でも、やっぱりわたしも変態さんなのかな…いつもより感じちゃったのは事実だし…
「じゃあ、今日のエッチの感想を聞かせてもらおうかな」
**がにやにや笑いながら聞いてくる。それは…その…
「…いつもより気持ち良かったよ…」
つい正直に答えてしまうわたし。だって、気持ちよかったのは本当だもん。
「でも、結局ブリジットはイッてないんだろ?」
「うん…だって、いっちゃったらおならが漏れちゃうと思って、一生懸命我慢してたんだよ…」
そうだよ、**。わたしだって大変だったんだから。
「じゃあ、今からきっちりブリジットをイカせてやるからな。覚悟しとけよ」
「…へっ?」
そう言うと**は、いきなりわたしの身体にのしかかってきた。
…わ〜っ、ちょっと待ってよ〜
「ゆ、**、本当にするの…?」
「あたりまえだ。それとも、ブリジットは嫌か?」
もう、**ってば、本当にえっちなんだから…でも、わたしはそんな**が大好きなんだけどね。
それに、実を言うとわたしも、ちょっと物足りない気分だし…
「…**、ちゃんと気持ちよくしてくれる?」
「ああ、大船に乗った気持ちでいていいぞ」
頼もしげに、胸を張る**。…何だかわたしもわくわくしてきちゃったよっ。
「**…わたし、期待しちゃうからね…」
「おう、任しとけ。それでは…今夜は朝まで寝かせないからなあああ!!」
「きゃ〜♪ **のえっちぃ♪」
糸冬
長くなってしまいました。
すみません、逝ってきます。
kanon?
高野山だよもん。
970 :
517:02/03/05 17:54 ID:xkTONmjS
ssヨカタヨ。長いが。
971 :
517:02/03/05 17:59 ID:xkTONmjS
てか、ss鰤たん女の子扱い?
972 :
517:02/03/05 21:29 ID:2JIodg4A
連カキコで悪いがさっきまでアケ板ダウンしてた?
してた。
ていうか新スレどうしよ〜か?
私的にはアケ板のままがいい。
ここでなければこんなスレにはならなかった訳だし、
アケ板の空気でなければこのスレはこのスレで無くなってしまう。
sage進行でいけば文句も出ないかと思うし、
仮に文句が出たら、鰤攻略スレにするなり半角に立てるなりいくらでも対処できる。
意見キヴォンヌ
975 :
973:02/03/05 22:16 ID:2tzBHfAt
投票数は鰤たんと俺たちで創る理想郷とブリジットと進む茨の道(スーパーマンロード)
が多いようだな〜(微妙、票少ない)。
>>950のSS作家はどこいった〜!
あ
>>974さん同意です。イグゼクス本スレの別館という形で…w
俺もsage進行でここがいいな
300番代にあるのに活発なスレ、ってのが理想
書きこみさえあれば落ちる事はないらしいしね
977 :
517:02/03/05 23:50 ID:2JIodg4A
よーしパパ次スレのタイトル決めちゃうぞ〜とか言ってるの。
もう見てらんない。
けっきょくどうするよー。
誰が立てるのー?
次スレの名前はー?
980 :
517:02/03/06 00:35 ID:XD6XFSl1
あーもう折れが仕切る!!
次スレ名「鰤たんと俺たちで創る理想郷」で!!
立てるのは誰かおながい。
折れはもう寝るのでな。
見てしまったのも何かの縁か。
1:00まで誰も異論ないなら漏れが
>>980の内容で次スレ立てるが。
えー、茨の道のほうがーとかもめてみても仕方ないので御意。
ただ、ブリジットって言葉は残して欲しい。
983 :
517:02/03/06 00:43 ID:XD6XFSl1
>>982 漏れ漏れも
じゃ任せた〜
1000は漏れがゲットするがな〜
今から1000用のAAでも用意しとくか
誘導終わってからだよー!
986 :
517:02/03/06 00:49 ID:XD6XFSl1
Λ_Λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)< ブリジッ・・・
( ) | ブリジ・・・
| | | | ブリ・・・何言おうとしてたんだっけ?
(__)_) \_______
Λ_Λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(; ´∀`)< あ、あれ?体が消えてくよ…
( ) \_________
| | |
:::::::::::::::::
Λ_..::. / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`:< …なにを考えていたんだっけ
::::::::::::::::: \_________
:::::::::::::::::
.::..........::.
::::::::::::::::: なにもオモイダセナイ
::::::::::::::::: ボクはなんだった?
:: ::: ::: ::: 記号?なんだっけ…ソレ
マジで寝るよ。
987 :
981:02/03/06 00:53 ID:clJKr2nc
つか950たんが立てるのか(死
今までのスレ名と統一するなら
「ブリジットが男確定、で鰤たんと俺たちで創る理想郷」
になるけど。
まぁ950たんにお任せします。
988 :
981:02/03/06 01:01 ID:clJKr2nc
でも950たんの反応がない・・
んじゃ漏れが立てるよー。よろしいか?
1000取りたいかも…鰤タンのために…
990ゲトー
任せた
ああ、誘導終わる前に1000イテシマウヨ
992 :
981:02/03/06 01:11 ID:clJKr2nc
さあ…1000取り合戦だ!
じりじり逝くぜ。
誰かまだいる?
いるよ
1000鰤!
998
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| ・ ・ | < 1000ゲトーだおめーら
オマエモナー| )●( |ダッコ♪\________⊂_ヽ、
マターリ ∧_∧\ ー ノ ∧ ∧ ∧ ∧ \\ Λ_Λ
∧_∧ ( ´∀`) \_ _/ (*゚ー゚) (゚Д゚ ) 逝ッテヨシ \ ( ´Д`) 鰤ターン!
( ・∀・) ._(/ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄∪^∪ ̄).|∪∪| > ⌒ヽ
と つ 〃 .// ̄ ̄ ̄/ / ̄ ̄ ̄/ /  ̄ ̄〃⌒i / へ \
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(__)___| .しU /⌒\./ / / | ____|;;;;;;;;;;;i⌒彡 レ ノ ヽ_つ
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|(____ノ /_.| | _________ | || |/ | |、 \ (´Д`; ) キモイヨ〜
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鰤た〜ん. l..::{::::/i::::ハ::/ i::∧:::ハ:::::::/ /〜:丶_ `ム-=ッ l (´⌒(´
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1000ゲトー  ̄ ''ー''´
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