金魚関連 * 誰かが質問に答える50 * 質問専用

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64pH7.74
>>63
アンモニアから亜硝酸を経て最終的には硝酸塩が蓄積していくので、
水換えしたくなければ硝酸塩を「効率的に」除去する方法を
考えなければなりません。

硝酸塩を除去するには、通性嫌気性細菌を遊離酸素欠乏状態に置くか、
又は亜酸化窒素還元酵素と炭素源を人工的に添加して活性化させ、
嫌気的呼吸を行わせて脱膣(亜硝酸を経て窒素と一酸化二窒素の
混合ガスとして空気中に放出)する方法があります。

また、硝酸塩以外にも色んな有害物質が溜まっていくわけですが、
(食用色素・燐酸塩・フェノール類・トリハロメタンなど)

それらは科学的な方法で沈殿濾過するか又は吸着濾過しなければなりません。
その様な水槽科学に詳しくない素人にとって最も簡単な方法が
毎日せっせと水換えするという無知で原始的かつ危険な方法なわけです。

ちなみにコトブキのDr.BIOは上記の通性嫌気性細菌の活性化による
硝酸塩の脱窒をフィルター用の濾材として実現している唯一の製品であり、
燐酸塩の吸着機能も持ち合わせた、無換水派にとっては正に胸熱の濾材ですw

コトブキのDr.BIOのマットタイプとキョーリンのブラックホールを
上部フィルターに入れておき、2〜3ヶ月毎に交換さえしていれば、
水換えしなくても大丈夫な環境は簡単に作れます。(ソースは俺の水槽)
65pH7.74:2011/04/10(日) 19:02:38.27 ID:Qv3tQoem
上で水換えを「危険な方法」と書きましたが、その理由について述べます。

水換えする時には水温を正確に合わせ、重金属や塩素を無害化しなければ
ならないのは誰もが知っていると思います。(ここで言う重金属とは
水道管の事ではなく、富士ミネラル水に含まれるバナジウム等の事です)

これは水換えする上で必要最低限の条件であり、それすら知らない素人は
お話になりません。金魚を虐待しているのと同じですw

また、金魚は他の魚類に比べると適応範囲が広い魚です。
pHの降下や硝酸塩濃度の上昇にもある程度までは適応出来ます。
問題は、水換えしたとき硝酸塩濃度が急激に下がるという事です。

下がるのだから、部屋の掃除をしたのと同じで金魚も幸せだろうと
思うかも知れませんが、急激な水質の変化はどちらの方向であっても
金魚にとっては体調を崩す原因となります。

pHの変動による硝化菌の大量死(水換えした直後に水が白く濁る)も
アンモニアや亜硝酸塩濃度の急上昇を招き、大変危険です。

つまり安全に水換えするには、カルキを抜き、重金属を無害化し、
水温を合わせ、pHを調整した水を、毎日何時間もかけて少量づつ入れ替える。

ここまで念入りに水換えしている人が何人居るでしょうか?
水換えは飼い主にとっては単純で簡単な解決方法ですが、
金魚にとってはとても負担のかかる水質維持法なのです。
66pH7.74:2011/04/10(日) 19:43:55.23 ID:Qv3tQoem
すみません本文中の記述に誤りがありました><

×亜酸化窒素還元酵素
○亜硝酸還元酵素

一酸化窒素発生剤を添加する事によって転写活性を誘導するというのが、
脱窒濾過を売りとする最近のバイオ系の濾材や添加剤の特徴です。