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pH7.74:
【森田】マスコミの世論調査をどうみていたのか。
【A】大多数の党員がそんなはずはないと思い込んでいた。なかには「マスコミはおかしい」「マスコミの世論調査はおわりだ」という人もいた。
麻生総理が遊説に行くと多くの人が集まる。このため、総理周辺は国民は麻生総理を支持していると思い込んでいた。
総理ご自身、そうだったのではないでしょうか。
【森田】いまはどうですか?
【A】まだ、あまり深刻には考えていないような気がします。
「なんとかなるさ」「なるようにしかならない」「じたばたしても仕方がない」という感じです。
とにかく危機感がないのです。政権を失ってしまったのにまだ与党気分です。
【森田】選挙戦に入ってから、自民党は民主党に対してネガティブキャンペーンを繰り返していたが、外から見ていると、自民党はここまで劣化したかと思いました。
自民党内では、批判はなかったのですか。
【A】自民党候補や党員のなかに、民主党へのネガティブキャンペーンに疑問をもった人は、いたと思いますが、批判を口にできるような状況ではなかったと思います。そんなことを言っても、相手にされません。
党内は、相手の悪口だけ言っていれば選挙に勝てるような気分でした。
【森田】大幹部はどうですか。
【A】自民党政権がなぜ倒れたのか、どうして自民党が負けたのか、わかっていないのではないかと思います。
マスコミが悪いとか、国民はマスコミに騙されたとか、まだそんなレベルで考えている人が多いと思います。
小泉政権以来、国民に向かっては「自己責任」を説きながら、自分たちは責任を他に転嫁しようとしているのです。
「自民党は劣化した」と言われますが、大幹部を含めて本当に劣化してしまっているのです。安倍さん以後、オールKY(空気が読めない)です。