【白点】病気の情報交換スレpart6【尾腐】

このエントリーをはてなブックマークに追加
681pH7.74
>>679
唐辛子(鷹の爪)に関しての考察はまだ確定的な事はありません。


が、成分の1つであるカプサイシンに「痒みを抑える効果」があるとされています。
ただし、カプサイシンは脂溶性でアルコールや油、または約60℃以上の水にしか溶出しません。
極々わずながらバクテリアの分解作用により、35℃以下の水に溶出します。
たしかにカプサイシンには細菌や真菌、一部の微生物にダメージを与えますし、
カプサイシンの匂いを嫌う生物も少なくありません。

ただ、通常飼育水に溶出される程度の量では白点虫に直接ダメージを与えたりする事は出来ません。
刺激物質による僅かな刺激が、痒みに対して緩和する効果が期待できます。
足の指先が霜焼けになった時に、靴に唐辛子を一本いれて痒みを緩和するのと同じ理屈ですね。
※ちなみに、繊毛虫にダメージを与える濃度であれば生体の鰓の表皮細胞にも多大なダメージを与えます。

白点病の死因のほとんどが、体力の衰弱です。
治療が長引けば長引くほど死亡率は高まります(鰓に寄生されたら致命的ですが)
なぜ、体力を消耗するか?
最初は痒みのため体をこすり付けたりしますが、これは体表に傷を付けます。
その傷を保護するために魚膜を多量に分泌します。この魚膜こそが白点虫の主食です。
痒みをとる為に、通常より多くの運動をし、被害を拡大します。
さらに酷くなると、生体は吸水口や排水口の近くで常に泳ぐようになります。
こうなると餌も食べず、夜も休まず、常に泳ぎ続け衰弱して最後には死亡します。

カプサイシンの微量の刺激で痒みを抑える事により、異常行動を抑制し、引いては体力を温存させます。
これで治療時間を稼ぎ、加温によって白点虫のライフサイクルを活発化させ、休眠卵へ追い込みます。