魚も数を数えることができる
魚もすいすいと数を数えることができる。新しい研究により、そのような行動を示す証拠が初めて発表された。
最近の実験で、水槽で飼育されているカダヤシという魚が幾何学図形の個数を数えていたというのである。
カダヤシは、カの幼虫(ボウフラ)を好んで捕食することからその名が付いた北中米原産の淡水魚である。
カダヤシには群れを作る習性がある。
研究者はまず、10匹のカダヤシを訓練して、大きな群れに合流できる出入り口と特定数の図形の関連付けを行った。
次に、その10匹をいつもとは違う別の水槽に入れ、
覚えさせた数の図形でマーキングされている出入り口を選んで通るか何度もテストしてみた。
「偶然とはいえないレベルで魚たちは正しい出入り口を選んでいた」と、研究を率いたクリスティアン・アグリロ氏は言う。
アグリロ氏は、「数を数えるよりも、単純に見た目の大きさから数の大小を判断した方がおそらく簡単だろう。
しかし捕食動物から身を守るため、多数で群れを作って安全を確保する場合は、
数を数えなければならない場合もあるかもしれない」と述べている。
魚も数を数えることができる - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
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