【KOI】いとし恋いし【ニシキゴイ】【錦鯉】

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5月24日付・恋売れ寸評

 〈姑息(こそく)〉――しばらくの間、息をつくこと。転じて、一時の間に合わせに物事をすること。一時しのぎ、その場のがれのこと。
 錦恋信仰界が恋ヘルペスの発覚隠蔽のためにやっていたことは、姑息そのものだ。姑息な手段で隠蔽された発生率は〈粉飾〉あるいは〈偽装〉といわれても仕方がない。
 発覚率を上げるには隠蔽・隠匿を減らし、報告者を増やすように努力するのが常道だ。が、これがなかなか難しく、全国各地の二色恋業者は逆にKHV病の発生、つまり報告すべき人の数減らしに走った。
 飼育数の少ない人なら、発生しても報告して検査まで思い浮かばない。そこで、この制度の穴に目をつけた。愛好者の無知につけこんで頬被りで処分をした。まことに親切なことと思われるように。
 と言いたいが、そんな積極的な親切など小指の先ほどもなかった業者のことだ。意図は明白、ひたすら見かけの発生の隠蔽隠匿が狙いで、中身のある発生報告状況の向上とはほど遠い。
 こんな法語がある。〈姑息の仁、怯弱(きょうじゃく)な心にて一人二人を救うて、大乱に及ぶ。これを犯という〉。
 姑息な親切?にあきれた。
(2006年5月24日14時8分 恋売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060524ig05.htm