【KOI】いとし恋いし【ニシキゴイ】【錦鯉】

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◆KHV発生に関してのご報告とお詫び

 この度、弊社の販売池にて発生しましたKHVにつきましてご報告させていただくとともに、ご心配ならびにご迷惑をおかけいたしました皆様に深くお詫びもうしあげます。
 
 KHVの感染魚の発見および処分までの経過についてご説明させていただきます。
 1月23日に、今まで自分の経験の中では判断ができないような症状の鯉が、当社の販売メイン池に数匹現れ、翌日には2匹の死亡が確認されました。また隔離昇温中の池でも4匹の死亡魚が出ました。

 その翌日に、納入されたばかりのランプ法の検査機器で検査したところ、死亡魚すべてで陽性の結果が出てしまいました。
 当社の錦鯉の安全性を証明するつもりで購入しました、ランプ法の機器による初めての検査で陽性の結果が出て、たいへん皮肉な結果でしたが、現実を受け止める以外はありませんでした。

 直ちに東京都にKHV検査の依頼をいたしました。また、当社の自主検査では、石和養魚場の鯉は陰性でしたが、念のために山形県にも検査を依頼いたしました。
 幸いなことに、山梨県の検査結果は陰性でしたが、さらに用心のために20℃に昇温し、1ヵ月後に県の検査をもう一度行なっていただく予定です。
 
 東京都の結果が届いたのが27日です。残念ながら当社の検査結果と同じ陽性の報告があり、国の確定診断を俟つとのことでした。
 当然の結果として、国の診断も陽性であり、2月2日に弊社販売池の鯉を、東京都知事の蔓延防止措置命令書により東京都、八王子市、日本水産資源保護協会の立会いの下で、すべて処分いたしました。
 処分しました鯉にはお客様の愛鯉が多く含まれており、また私自身も愛着を持っている鯉ばかりでたいへん辛い作業でした。
19pH7.74:2006/03/16(木) 09:05:04 ID:tFaYCPv+
 また、この度の出来事では弊社のお客様だけでなく、全日本錦鯉振興会の魚病対策委員長としての責任も痛感しております。
 弊社でKHVが発生したことで振興会の魚病対策への信頼を失うことになってしまったのではないかと、たいへん申し訳なく思っております。
 魚病対策委員長として、錦鯉の生産者にはKHVの感染には、より注意するよう指導してきました。
 弊社も検査を済ませた生産者の鯉のみを信頼して仕入れをし、そして一定期間の隔離をしてから販売をしてきました。
 しかし、この度のケースでは今年の厳冬の影響もあり、昇温が不十分で感染魚を見逃す結果になってしまったと考えられます。私自身に油断があったことも事実です。

 今回失った信頼と信用を回復することは、たいへん困難な道ではありますが、KHVの発生でご迷惑をおかけしましたお客様や錦鯉関係者の皆様に償いをさせていただくためにも、錦鯉の事業を再建しなければと思っています。

 最後になりますが、この度のKHV発生でご迷惑をおかけしましたことについて、重ね重ね心よりのお詫びを申しあげます。

吉田観賞魚販売梶@代表取締役・吉田俊一
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(『月刊錦鯉』2006年3月号 No.226 155ページから引用。)
ttp://www.kinsai.jp/main.html
(吉田観賞魚販売梶@錦鯉部門)
ttp://yoshida-fish-farms.com/nishiki.html