73 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
>72
う〜ん、基本的にエンドリなどくねくねできるものは水槽の大きさに準じて
自分で体長を調整しないから(水槽をあまり狭く感じないから)
、体の長さを短く(つまり小さく)するのは難しいよ。
体の長さが伸びるので、餌の量で小さくしようとすると、
栄養不足になりやすい。それを注意かな。エネルギーは控えめに、
栄養はバラエティに富んだものを腹7分くらいで。
5匹っていうのは一つの水槽で飼ってる?
そうすると、餌の食べ方に差が出てくるから、コンスタントに
行き渡るように注意してやらないと。あと、過密飼育すると
ストレスから性悪が荒れるし、共食いなどの危険にも注意だね。
まあ、元々エンドリは飼育下では40〜60cmくらいだから、
40cmくらいに抑えることは可能だと思う。
うちのレッドテールを盆栽できたのは、レッドテールは基本的に
栄養が過多でなければ水槽の長さの半分くらい(奥行きと同程度)
で自分で体長を調節するからという、レッドテールの調整能力に
依存するところが多きいんだよ。急成長期をやりすごせば、この
調整能力によって、水槽に適度なサイズで成長をほぼ止め始める
から。難しいのは、この調整能力がでてくるまでの間の急成長期
をエネルギー控えめ、栄養は十分に、健康で維持することだね。
で、体の硬い古代魚系(ガーパイクやアロワナ系)は、この調整能力
があるにはるけど、極端な盆栽飼育には耐えられないらしい。まず、
栄養障害が出やすい。栄養が十分じゃなかったり、水槽が狭い(遊泳空間が十分じゃない)と、
ほとんどの場合背曲がりを起こしたり、顎がずれたり、やせ衰える。
それに急成長期がほとんどない代わり、10年超えても少しずつ成長
し続ける。
だから、水槽の大きさは十分とって(最低体長の2倍)、
餌も極端に小さいときから制限するのではなく、20cm超えてから
少しずつ様子を見て制限する。20cmまでは生き餌数種類、人工飼料
も数種類、バランスよく毎日一回腹8分くらい与え、健康な骨格と体調を作っておく。
30cmまでは極端に減らさず、2日に一度くらいはバラエティに富んだ
生き餌と人工飼料を腹8分くらいあたえ、成長スピードを見る。
40超えたら、同じような餌を週に2回程度にしても大体からだができているので
上で挙げたような栄養障害を起こす可能性は低くなる。
それ以後も、大体週に2度を腹8分くらい与えることで、ある程度健康的に
成長を抑制気味にできると思う。ただ、これでも成長が止まるということは
なく、10年くらいたっても年に数センチずつ伸びるらしい。
水槽は、20cmまでは45cm、それ以上は60cm水槽で。40超えたら
90cmに移すことになると思うけど、その後の成長を計算に入れても、
上のやり方だと大体40〜60cmくらいでほぼ終生飼育できると思うよ。
エンドリもノーザンも理由は違うけど、盆栽飼育しにくい魚かもしれない。
でも、無理のない範囲で盆栽飼育 がんばってみて。
観察日記を必ずつけて、体調や様子がおかしかったらちゃんと水質を測って
餌の量を増やすんだよ。
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/21(水) 00:38:54 ID:aSPOLz5k
ごめん、かなりうざいと思うけど、ちょっと続きな
当たり前のことだけど、小さいまま成長を止めただけではほとんど虐待だと
思う。健康的で、きれいで、長生きできる状態で小さめに成長を抑制できて
始めて盆栽飼育という。
それから、盆栽飼育の目的は、小さい個体を作ることじゃない。盆栽飼育
の期間をすぎて成長がほぼ止まった後に、その飼い主がキープできるサイズの
水槽で悠々と泳いでもらうために盆栽飼育をするんだよ。
だから、密放流を止めよう系のサイトで盆栽飼育が勧められているんだよ。
つまり、まず最初の前提として、どのくらいで成長を止められるか、
ではなく、自分がキープできるMAXサイズの水槽で広々泳いでもらう
ためにはどの程度で止まってもらうのがよいのか、から計算し始める
といい。
レッドテールの場合で計算すると、キープできるMAX水槽が
90×45cmだったとするね。すると、一般的に推奨される水槽サイズ
が長さが生体の2〜3倍、奥行きが1倍以上だから、この水槽で
レッドテールがある程度快適に生きるためには、45cmで止まって
もらうのがよいと考えられる。
で、レッドテールの成長は最初の一年が急成長期、3年目までが成長期、
3年目以降はほぼ成長が止まるから、3年目以降の成長を余裕を持って
10cmとして、3年目までを35cmで抑えられればいいことになる。
そうすると、1年目までが大体その3分の2の20c〜25cm、
2・3年目までを残りの10〜15cmになることを目安に成長をコントロールするんだよ。
このとき大事なのが、必ず成長記録をつけて、毎月の餌の量と体長、
先月比の成長率をつけておくこと。これをすると、大体どのくらい餌を
やればどの程度成長するか分かって魚に無理なくコントロールできるようになる。
確かに盆栽飼育は邪道なやり方だよ。本当はその魚のMAXサイズを
キープできる水槽を買って置けるやつじゃないとその魚を飼う資格はないのかも
しれない。でも、現に多くの大型魚が買われて、大きくなってしまったばかりに
手放されたり、引き取り個体になったり、密放流されて問題になっている
以上、自分がキープできる水槽から逆算して魚の成長を抑制することで
(ただし、健康的で綺麗で長生きできるやりかたであることが大前提)
一般の飼い主に終生飼育される魚が増えることは一つの解決策で、しかも
アクアリスト自身が責任を持ってやれる方法だと思う。
それに、盆栽飼育された魚も、体が小さいゆえに普通サイズの水槽でも
悠々と泳げるし、盆栽飼育の年数より、そうやって広々泳げる年数の方が
長いんだよ。
あと、飼い主もね、盆栽飼育は手間暇がかかるやり方であるが故に、
魚とのコミットメント(接触)増えるから、その個体への愛着がより
強くなって終生飼育する傾向が増えると思うよ。
長くなってすまん。とりあえず、以上。