先月、4年ぶりのアルバム「ULTRA BLUE」を発売した宇多田ヒカル(23)の周辺がざわついている。
所属レコード会社「東芝EMI」の社内がリストラなどで慌ただしく動いているのだ。
音楽業界に激震が走った東芝EMIの4割近い社員のリストラで、不幸にも自殺者が出てしまった。
同社の関連会社「東芝EMIデザインオフィス」の社長(51)が今月16日に自宅で命を絶ったと報じられた。
この会社は元は東芝EMIのデザイン部で、5年ほど前に分社化され、宇多田ら所属歌手の
CDジャケットの製作を担当していた。
社長は最近になって会社の身売り先を探すように命じられ、悩んでいる様子だったという。
それだけではない。宇多田のプロモーションに関わっていた幹部が退社して芸能プロ関連の会社社長に就任。
宇多田とは完全に縁が切れてしまった。
「この人物は東芝EMIの中で昨年まで直接、宇多田を担当していた役員で、彼女の信頼も厚かった。
宇多田が彼の“移籍先”に動くことも考えられないし……」(音楽関係者)
社内はいまだに混乱しているようだ。
「リストラで消滅した部署もあるし、40代以上の社員がいなくなった部署もある。
立て直しにはまだ時間がかかりそうです」(事情通)
「ULTRA――」も周囲の期待を裏切った。売上枚数は80万枚で、前作「DEEP RIVER」の4分の1程度だ。
同社にとって全国ツアー中の宇多田の元気な姿だけが救いか。【ゲンダイネット】