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109名無しにして頂戴
―短夜半夏、嘘を眩むとぞ―
疑うなんて浅ましいです

陽のもと認めたあの腕の白さまで
忘れたら・・凍えずに温まるのか
一層この侭通わないとて構わない

―竹の雪の、自然が災いひや
 立
黒ばむ前科に労働きます

揺れて末とあの夏の期待を責め
仰いだら・・灰色に誘う沙良そうじゅ
一層この侭繁らないとて厭わない

何方かに会えば記憶を奪取まれよう
喉を使えば貴方が零れ出で溢れよう

・・是以上識りたくなどない
一層この侭眠って居られたら好いのに
アア!貴方の首筋が
きっと現在はもう真っ白く透き徹って居る