#2/22 昨日の「NEWS 23」での椎名林檎ゲスト出演放送は、
放映されたところとされないところがあったみたいですね。
僕はてっきり全国に流れるものだと思ってました。見られな
かった方はお気の毒としか言いようがありません。そんな方
々には申し訳ないのですが、自身での感想などを。。。
あぁいう場所で演奏をし、ちゃんとマイクを立てて生楽器を
ライブ録音し、映像も含め収録中継するというテレビライブ
にしては、相当いい音で録音されてました。音に携わる人間
の一人として光栄極まりないことです。某音楽番組等の音響
の質などに比べれば格段にいい音してました。さすがという
他ありません。林檎ちゃんの声が隅々まで聞きとれることは
もちろん、バックのクインテットやアップライトピアノ、
ガットギターに至るまで一部始終ちゃんと聞こえておりまし
た。放映されたのは、本番3テイクやったうちの最後のテイ
クだったのですが、演奏も歌も大変素晴らしかったように思
います。例によって林檎ちゃんのこと、僕は花付きの帽子を
かぶらされました(笑)、ギターのオグちゃん(小倉氏)は
着物姿でした。(笑)ヴァイオリン2本(1st, 2nd)、ヴィ
オラ、チェロ、コントラバスという小編成の室内5重奏にピ
アノとギターを添えたシンプルなアレンジは、もちろん僕が
書かせて頂きました。シングルCDで聞けるフルオーケストラ
とは全く違うアレンジを施さないと、こういう小編成のもの
は「鳴りません」。なのでスコアも全部書きかえました。ギ
ターで始まりたいというアイデアは彼女からのオファー。テ
ンポを少し落としたのもそうです。僕は指揮をしてテンポを
コントロールしないといけないので、ピアノを弾くことより
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つづき:03/02/24 00:07 ID:???
もそっちにプレッシャーがかかりました。コンサートマス
ターの後藤さんは、今僕が日本で一番信頼するヴァイオリニ
ストの一人であり、素晴らしい音色とピッチそして躍動感あ
ふれるリズムを奏でることができる音楽家でいらっしゃいま
す。ヴィオラの細川さんはスガシカオのライブでも演奏した
ことのある、これまた素晴らしいミュージシャンスピリット
を持つヴィオラニストでいらっしゃいます。ギターの小倉さ
んは大貫さんでもお馴染みの「山弦」の方で、アコースティッ
クギター界のトップに君臨するギタリストです。そんな素晴
らしいミュージシャンの方と「アンサンブル=合奏」できる
喜びは、この上ないものであります。何も大袈裟になんて言っ
てません。しかも素晴らしいスタッフの方々のおかげで、あ
んなにいい音で録音され大満足なのであります。自身ビデオ
録画しましたが、これは永久保存版ですね。林檎ちゃんは凄
いオーラを発していて、常人ではないところを見せつけてい
ましたし、その声は全てを凌駕する凄まじいものでありまし
た。生であれだけ歌えるということは、バックをやる僕達に
も凄い刺激をもたらします。俄然頑張れるわけです。後ろで
演奏していて「こない歌」が多い中、彼女は確実に懐に飛び
込んでくる歌を歌える唄い手さんです。音楽のみならず映像
面でのプロデュース、コンセプトの発案、全ての面で素晴ら
しいパフォーマンスをしてました。本当に尊敬します。彼女
はそのカリスマ性や音楽以外のことを語られることが多いよ
うですが、その音楽性の高さにはほんと舌を巻きます。音楽
性の好み云々じゃなく、音楽をする人としてトップクラスの
才能を持ち合わせていると僕は思います。爆音のオルタナギ
ターの中であろうが、キーボードサウンドの上であろうが、
オーケストラものであろうが、打ち込みものであろう
が、彼女は目指すところはそんな事を遥かに飛び越えてしまっ
てます。生で一緒にライブ演奏をするのは今回これが3度目
なのですが、今回が一番打ちのめされました。ほんと凄いや
つです、参りました。
次回のキーボードマガジンやサウンドレコーディングマガジン
等で、今回のアルバムやシングルの音楽的側面が彼女自身やウ
ニさん、僕なんかの手によって明かされます。興味のある方は
是非御覧になってください。
次にレコーディングに参加させていただいた事により、
TV出演もご一緒させていただいたというお話。これはま
だ実名掲載の許可が取れていないので、イニシャル&伏
せ字でお届けします。昨年の話に遡りますが、僕が良く
お世話になるとてもお人柄の良い、僕と同じサッカー好
きで、そして才能溢れる作編曲家Mさんのご依頼で、こ
れまた個性溢れる素晴らしい歌姫○○さんの、今月発売
のシングルとアルバムのレコーディングに参加させてい
ただきました。そのアルバムには多くの楽曲に参加させ
ていただいたので、僕の名前もふんだんにクレジットし
ていただいているのですが、今回そのシングル曲をひっ
さげてTV出演されるという事で、CDヴァージョンとはち
ょっと違った、音楽監督兼ピアニストMさん率いる、
Oさんの暖かな音色によるギター&僕が集めた弦楽五重
奏という小編成のユニットでご一緒させていただきました。
今回このお話を紹介させていただいたのは、まずこの歌姫
が個性的でとても素晴らしいという事、そしてその人柄が
気さくでとても良い印象の方であり、そして今回の映像が
とても素晴らしかったのであえて紹介させていただきまし
た。収録場所は都内某所、純和風の建物の中で撮影され、
Mさんの美しいアレンジと共に楽曲もとても良く、きっと
楽しめる事請け合いです!