【三発目アルバム】加爾基 精液 栗ノ花 〜其ノ參〜
●まずはお帰りなさいなんですけど、どうですか？ 自分
では「ただいま」って感じなのですか、それともずーっと、
「ただいまもへったくれも、どこにも行ってないわよ」って
感じだったんですか？
「そうですね(笑)。でも御無沙汰してしまって申し訳なか
ったです。お仕事の方、皆さんにご無沙汰してたので、申
し訳ございませんて思っているんですけども。あっという間
に時間が経ってしまったので、あんまりそういうふうには、
あたしは思っていなかったんですけど、久しぶりだねとい
うふうに言っていただいたりすると『あ、申し訳なかった！』
と思って、ハラハラするぐらい。今もハラハラしてます」
●で、新しい作品を全部聴かせてもらいました。
「あ、ありがとうございます」
では「ただいま」って感じなのですか、それともずーっと、
「ただいまもへったくれも、どこにも行ってないわよ」って
感じだったんですか？
「そうですね(笑)。でも御無沙汰してしまって申し訳なか
ったです。お仕事の方、皆さんにご無沙汰してたので、申
し訳ございませんて思っているんですけども。あっという間
に時間が経ってしまったので、あんまりそういうふうには、
あたしは思っていなかったんですけど、久しぶりだねとい
うふうに言っていただいたりすると『あ、申し訳なかった！』
と思って、ハラハラするぐらい。今もハラハラしてます」
●で、新しい作品を全部聴かせてもらいました。
「あ、ありがとうございます」
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●シングル、そしてアルバムまで、全部聴かせてもらいま
した。遂に、自分を出しましたね。
「そうですね。かもしれないですね、ええ。たぶん自分に
とって一番スタンダードの曲を歌わしていただいた、スタ
ンダード・アルバムっていう感じの居メードなので。自分
の中ではいつもそう思ってたはずなんだけども、一番、わ
たしのためのテーマソングというか。このアルバムこそわ
たしのだから、ちゃんと----わたしの思うように録らして
いただこう、みたいな。でもそれはあくまで、わたしがこ
うしたかったとずーっと思ってきたことを、ただ淡々とや
るだけでいいんだと思っていたというか」
●今回の作品はすごく内省的なアルバムであり、すごく個
人的な音楽をやった作品だと思うんですよね。だからはっ
きり言っちゃうと、「椎名林檎というシステムで作品を作っ
ていこう」ではなくて、「わたし」っていう(笑)。
「そうです。そういう意味だと思います。そういう意味で
スタンダード。なんで今までやらなかったんでしょうね？」
した。遂に、自分を出しましたね。
「そうですね。かもしれないですね、ええ。たぶん自分に
とって一番スタンダードの曲を歌わしていただいた、スタ
ンダード・アルバムっていう感じの居メードなので。自分
の中ではいつもそう思ってたはずなんだけども、一番、わ
たしのためのテーマソングというか。このアルバムこそわ
たしのだから、ちゃんと----わたしの思うように録らして
いただこう、みたいな。でもそれはあくまで、わたしがこ
うしたかったとずーっと思ってきたことを、ただ淡々とや
るだけでいいんだと思っていたというか」
●今回の作品はすごく内省的なアルバムであり、すごく個
人的な音楽をやった作品だと思うんですよね。だからはっ
きり言っちゃうと、「椎名林檎というシステムで作品を作っ
ていこう」ではなくて、「わたし」っていう(笑)。
「そうです。そういう意味だと思います。そういう意味で
スタンダード。なんで今までやらなかったんでしょうね？」
●ははははは。僕は今の新しい椎名林檎さんの音楽を、ち
ゃんとみんなに聴いてもらう状況を作るため、そしてこの
作品と向き合うための、ある意味今まではプロセスだと思
ってたんだなあと思いました。
「あ、でもまあそれはほんとにもう、お察しの通りそうだ
と思います。まあ・・・・こういうものを初めっから提示した
ところで、わたしがデビューさせていただけた98年ってい
うのはまだまだタイアップ全盛期だったんですね」
●そうですね
「まだそんな、イースタンユースがやっとヒットしたなん
だって言ったって、っていう感じの時代だったので。ほん
とに、誤解されるんだったら極端なほうがいいと思ってた
んです、とにかく。それで、あたしは東芝の方から直接、
噂話とかじゃなくて直接生の声として、アーティストとは
こうあるべき、っていうのを常にお聞きしてたので」
ゃんとみんなに聴いてもらう状況を作るため、そしてこの
作品と向き合うための、ある意味今まではプロセスだと思
ってたんだなあと思いました。
「あ、でもまあそれはほんとにもう、お察しの通りそうだ
と思います。まあ・・・・こういうものを初めっから提示した
ところで、わたしがデビューさせていただけた98年ってい
うのはまだまだタイアップ全盛期だったんですね」
●そうですね
「まだそんな、イースタンユースがやっとヒットしたなん
だって言ったって、っていう感じの時代だったので。ほん
とに、誤解されるんだったら極端なほうがいいと思ってた
んです、とにかく。それで、あたしは東芝の方から直接、
噂話とかじゃなくて直接生の声として、アーティストとは
こうあるべき、っていうのを常にお聞きしてたので」
●それはなに、新人研修のような感じですか(笑)。
「なんか、うん、スタジオで時間かからないこととか、ア
ーティスト本人のコンセプトが決まってることとか。てこ
とは言われたんですね。で、きちんとしたものがあっても
なくても、売れなかった場合はアーティスト・パワーとか
いう言葉があって。そういうのが足りないっていうお話に
なるぐらいだったら、まあ、どちらにしても、売れたにし
ても売れないにしても、超ハッタリがいいと思ってたので
----そういうふうにやらせていただいてきただけで。べつ
に、そんなにこう、世に何かを問うとか(笑)、そういうつ
もりがあったわけでもなく。まあ普通に、わたしが迷惑を
かけなくて、自分が満足できて、お金かからなくて、一番
いい方法をとにかくやるってなったら、最終的にああいう
ふうに、全部を100％まで満たすように、ずーっと考えたく
て。どれか欠けるのがヤだってなったら、自分がすぐでき
るもので。上手い人はたまたまいっぱい紹介していただけ
たので、バンドとか。パッとやって、せーのってやって、
終わって。直しもしなければ、それなりって言っていただ
けて、って状況だったらまあ-----っていうか。なんか
(笑)、そういう感じで。大事だったのはとにかくあたしが
好きなものは、どんな音質だろうが、どんな効果が入って
ようが、もう、歌がよけりゃ。詞と歌さえよくて、声さえ
よければ----ていうか、いいっていうのはあたしが好きか
どうかなんですけど。それだけで勝負できるって、なんか
自信持ってたので(笑)。もうあたしがそれだけ守れば大丈
夫だって。どうなっても大丈夫だって。めちゃくちゃ言っ
てましたからね、『絶対売れちゃいますよ。こんなことして
ちゃダメですよ』とか言って(笑)。」
「なんか、うん、スタジオで時間かからないこととか、ア
ーティスト本人のコンセプトが決まってることとか。てこ
とは言われたんですね。で、きちんとしたものがあっても
なくても、売れなかった場合はアーティスト・パワーとか
いう言葉があって。そういうのが足りないっていうお話に
なるぐらいだったら、まあ、どちらにしても、売れたにし
ても売れないにしても、超ハッタリがいいと思ってたので
----そういうふうにやらせていただいてきただけで。べつ
に、そんなにこう、世に何かを問うとか(笑)、そういうつ
もりがあったわけでもなく。まあ普通に、わたしが迷惑を
かけなくて、自分が満足できて、お金かからなくて、一番
いい方法をとにかくやるってなったら、最終的にああいう
ふうに、全部を100％まで満たすように、ずーっと考えたく
て。どれか欠けるのがヤだってなったら、自分がすぐでき
るもので。上手い人はたまたまいっぱい紹介していただけ
たので、バンドとか。パッとやって、せーのってやって、
終わって。直しもしなければ、それなりって言っていただ
けて、って状況だったらまあ-----っていうか。なんか
(笑)、そういう感じで。大事だったのはとにかくあたしが
好きなものは、どんな音質だろうが、どんな効果が入って
ようが、もう、歌がよけりゃ。詞と歌さえよくて、声さえ
よければ----ていうか、いいっていうのはあたしが好きか
どうかなんですけど。それだけで勝負できるって、なんか
自信持ってたので(笑)。もうあたしがそれだけ守れば大丈
夫だって。どうなっても大丈夫だって。めちゃくちゃ言っ
てましたからね、『絶対売れちゃいますよ。こんなことして
ちゃダメですよ』とか言って(笑)。」
●(笑)その通りになったじゃないですか。で、椎名さんが
想像した「売れる」ものより、遥かに巨大な状況が。
「ああそうですね。ええ、全然違いましたね」
●そこでちょっと戸惑いましたよね。
「そうですね、かなりですね」
想像した「売れる」ものより、遥かに巨大な状況が。
「ああそうですね。ええ、全然違いましたね」
●そこでちょっと戸惑いましたよね。
「そうですね、かなりですね」