【三発目アルバム】加爾基 精液 栗ノ花 〜其ノ參〜

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124ポポイ ◆chPu02LuEM
ねえ一層遠く知らない街に隠居して沈黙しませぬこと?
こんな日々には飽きたのさ
ねえどうぞ浚って行って
逃げ延びて水密桃に未練
砂みたいな意識と云ふ次元で
逃げ延びた暑さよ何拠へ
揺れが生じ 其の儘 怠惰に 委ねた
最後の青さ

もう帰らないと知った温度も
超えられぬ夜の恐怖色
境界に澱んでいた決心の甘さ
とうに失った岸壁打つは
引いてくれぬ後悔と波の色
待ち詫びて凍る香はコンクリート
砂みたいな意識という器官で
待ち詫びた寒さよ何拠へ
揺れに動じ 此の儘 愛情に模した
修正ペンの白さ

現状を必死に繕っては
剥いだ素肌に恐怖色
傍観に徹していた感慨の淡さ
とうに失った雷雨仰ぐは
泣いてくれぬ残忍な雲の色
最後の青さ