限定情報公開

このエントリーをはてなブックマークに追加
733408(おはようございます)
壱、宗教

  誰か僕に巧いお菓子を 
  毒で本望 嘘で元々さ
  可成なら甘いものが善い
  湯呑勘定 蟲歯も厭はない


「立て」「撃て」「切り裂いても敬ひ去れ」「@(や)むな」「惡(にく)むな」
「吐け」「出せ「引き摺つても歩き行け」「振り向くべからず」

   色彩

丁度好い洋盃(コツプ)が何処に行つても見つからないのだ 如何して
こんなにビルも道路も増えて居るのに
飲むでも飲みきれぬ@(ボツトル)で不条理を凝視せよ

(続く)
734408(続き):03/02/16 10:19 ID:???
  
  季節は廻つて急ぎ足 
  花は咲いた 蜂を呼寄せた
  幾度も繰り還しをする 
  實る様で 枯れるのが常と

「待て」「伏せ」「不可解でも崇め逝け」「病むな」「憎むな」
「見ろ」「嗅げ」「不愉快でも味わひ識(し)れ」「覚悟を極(き)めろ」

   芳醇

長壽の勝訴が何時になつても見@(みあ)たらないのだ 如何して
品位が麗しいのは事實なのに
泣いて負けを認むる獣の条理を調刺せよ

 あ、通り雨 憂ひ菩薩 雲 行きて また 晴れて
 配置されし 僕の記号 期待すれば氣付いてしまふ
 模範だらけ 模倣だらけ 続いて 往く 此の 營み
735408:03/02/16 10:32 ID:???
貮、ドツペルゲンガー

 今日は  然様なら
 愛してゐる 大嫌ひ
 夕暮れ    泪雨
 懇(ねんごろ) 赤の他人

  見えてしまつたよ  慾を掌つた過去形
  まう罷めるよ  ほらすぐ此処に示して
             樂にしてあげる

 今日は  御休み
 前のめり   淑(しとやか)
 夕暮  波久礼雲
 苗床  赤の他人

  消えてしまつたよ 己を能(よ)く模した騒靈
  まう決めたよ   ほら災ひを起こして
            取り憑いてあげる

  見えてしまつたよ 美意識を孕(はら)むだ愛増
  まう辞めたよ     ほら須く示して
               其処は天國
736408:03/02/16 10:37 ID:???
肆、おだいじに

 氣持ちは晴れ 身体も未だ自由が利く
 
 眼に映る良さ 映らぬ良さ

 隣の芝 青く見えたら出来るだけ睡(ねむ)るのさ
 
 肌を包むガーゼは白い嘘 甘い羂(わな)

 自ら裏切るなら樂をするに限るさ
 
 大人だから小さく唄ふ位 笑ふ位許してね

 息が出来る頃迄

(つづく)
737408(つづき):03/02/16 10:40 ID:???

 氣の果てまで同じ風が馨つたら善い

 手にする貴さ 出来ぬ尊さ

 覚えた儘 内緒の地圖で雨の中を出掛けやう

 背中を濕(しめ)らすのは赤い疑念 辛い罰

 憂き世に居(い)た堪(たま)れない悲劇が溢れたとしやう

 大人だから今日はまう唄ふ位 笑ふ位許してね

 守るものは護るさ
738408(やっつけとばします):03/02/16 10:50 ID:???
陸、茎

     此の扉(ドアー)なら破れない
     其の塔なら崩れない
     彼(あ)の天なら潰れない
     何(ど)れも嘘らしく馨つてゐます

  喩え蒔いても育つても仙人草(クレマチス)
    咲いても強く色付かうとも
         瞬時に黙つて堕ちて逝きます

    如何して?   何故 哀しくなつたの
                  現實の夢

     此の肺なら破れない
     其の顔なら崩れない
     彼(あ)の天なら限りない
     何(ど)れも赤色に匂つてゐます

  斯くて哭(な)いては惑つては生(な)りませぬ
    立つたら強く進まなくては
        やつとで呼吸に成つて来ました

    如何して? 何故 魘(うな)されてゐるの
                  現実が夢

今日からは生えても芽吹いても仙人草(クレマチス) 咲いても悦び過ぎないから
大事な生命(いのち) 壱ツだけ だうか持つて行かれませぬ樣に
哭(な)いたり惑つたり致しませぬ 立つたら弐度と倒れないから
何も要らない 壱ツだけ だうか 誰か 嗚呼
                  エントリー番号壱(ナンバーワン)
 
739408:03/02/16 10:58 ID:???
漆、とりこし苦労

え丶い儘よ 恥ぢも棄て去らむ
あんた程の    男(をとこ)等居らぬ
燃盛る様  爪  熔けにけり
あんただけは 奪はれたくない

   お願ひ 何処にも行かないでよ
   ねえ 後生だから傍に置いてよ

え丶い儘よ  髮 伸びにけり
あんた故の     乙女心(をとめごころ)さ
如何でも宜し   詰まる心は
あんたの眼で  奪はれたのさ

    お願ひ  誰にも云はないでよ
    ねえ 後生だから秘密にしてよ

   どんな科白の効力に參つたつもりも無いわ
   女の私を信じたきや默つて「ついて」来い

え丶い儘よ 廻り諄(くど)いぞなもし
こんなことにまう 口は使わぬ
740408:03/02/16 11:07 ID:???
捌、おこのみで

指と謂ふ指を貴方に委ね疎通
夢を見てゐる金色エナメルが伍本揃ふ
          其処で 鳥渡(ちよつと)だけ 休憩を お口に合ひますか
          さあだうぞ 唯濃密な接吻を お口に合ひますか

生命さへ怪しき瞬きに過呼吸
貴方に塗つて戴いた金色エナメルが壱拾本揃ふ
          此処で やつとこさ   完成品 お眼鏡は如何
          さあだうぞ   唯従服の快感を お眼鏡は如何

「愛したひとは貴方だけ」善くも平氣で濡れし此の色目よ
             似合ふのは さう 興味本位な 金色の爪(ネイル)
そして燃ゆる頬今宵は果實色に   無言(しじま)の意圖か熟れゆく鎖骨のお皿
                注いで 銘酒の内の取つて置きなら

(つづく)
741408(つづき):03/02/16 11:15 ID:???
処變はればお相手も變はつて往きます
虚構みたいに真赤のエナメル弐拾本揃ふ
          此処でも   矢張り 同様に 御顔色を窺ひつ
          さあだうぞ  唯恍惚と心中を 御顔色を窺ひつ

「愛と謂ふ言葉が嫌ひです」善くも平氣で抜かす此の色目よ
             似合ふのは さう 鋭利で気丈な真赤の爪(ネイル)
そして燃ゆる頬血液に似た色に  日向の意圖か熟れゆく羞恥心のお庭
                注いで 銘酒の内の取つて置きなら

だつて明日は如何生る身露知れず 果てはたつた一時先の未来
         其れすら確かぢや無いもの たしかぢやないでせう

「愛するひとは貴方だけ」是がたつた一時の真事(まこと)で痛くもない
                    剥いではまた塗つて戴く爪(ネイル)
「愛と謂ふ言葉は不要です」いとも容易に濡れし此の色目を
                  新しく演出して さあ何方でも
                       ・・・お好きな様に
742408:03/02/16 11:45 ID:???
拾、ポルターガイスト

 もつと澤山(たくさん)逢ひにゐらして下さい・・・さう口走つた君。
 
 僕は愛ほしく思ひ、大層動じたので、前髪の成す造形に神経を奪

はれて、鍵(キイ)も持たず家を出たのです。
 
 斯くて、麗(うるは)しき君の許(もと)へ超えていく想ひ、抑えました。「今日は

電車で!」壱度乗り換へた頃、高まつていく時めきに負けさうにな

つてゐる事に氣付き始めました。
 
 真實は最初で最後なのです・・・さう口走つた君。
 
 僕は思ひ出しつつ、聡明な生き方を鳥渡(ちょっと)真似たいと感じ颯爽と歩

いては、キツと厳しい表情(かほ)をしたのです。

 君を笑はす為に、微笑むでゐやうと思ひ、鍛へました。「扉(ドーア)の前

にて!」若しも、此の部屋も無く、連なつてゐる輝きがまやかしで

あらうとも僕に恐れなどはないです。

 君はひと足先に微笑むで、幻視を@(あた)へました。「こんな僕に!」

徐(やを)ら、見境も無く慾しくなるまぼろしは孰(いづ)れ衰へても僕には美しく

見えます。君だけに是を唄ひます。
743名無しにして頂戴:03/02/16 11:53 ID:???
ガンバレ〜。
744408:03/02/16 12:03 ID:???
拾壱、葬列

 今朝は妙なメイルを拝受しました。
 
 其処に「出生の意志」が載つて居り、現在(いま)は、酸素を押し返さうと必

死です。まう亡骸は消去完了……何処にも桃源郷は無いと云ひます。

 
 僕は、兩(りやう)の肢から認知しました。
 
 此処に「半分の意味」を見い出して、現在(いま)は、酸素を吸ひ切つてしまふ

準備中です。亡骸に弁護は不要……何処にも桃源郷が無いのなら、お造

り致しませう。

(つづく)
745408(つづき):03/02/16 12:04 ID:???

・生むで廃棄する勇氣

・空を斬つてゆく庖丁(ナイフ)

・今日、胎盤、明日

 僕を食しても植わらない理由は、「渾(すべ)て独りぼつちだから」。


 偖(さて)は、こんな輪廻と交際をする業が、お嫌ひなのでせう、当然です。

未だ何の「建設も着工」もしてゐない、白紙に還す予定です。


 お顔を。

 さあ、拝見させてください。