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見ろ!名無しがゴミのようだ!:
Q:で、結局、『アナ雪』は盗作・剽窃作品なの?
A:借用、インスパイア、インスピレーション、オマージュ、リスペクト等々、言い方はいろいろですが、
先行作品からアイデアを借りることじたいは、よくあることで、むしろ全ての発想がオリジナルであることなど、これだけ先行作品が沢山あるなかではありえない、というのが概ねのネットの皆さんの意見でした。
私もそう思います。
法的には著作権料をどうするとか綺麗事ではない問題があるのでしょうが、そこは当事者(権利者)どうしの問題*1であって、作品を享受する側が訴えろとかどうとか言える立場ではないと考えます。
よくないのは、そういう借用をやっているのに「やってない」ということです。私的には、ここに至ってはじめて「盗作・剽窃」と呼ぶに値する行為となります。*2
なぜそれがよくなくて、かつ作品享受者(鑑賞者)の立場で文句をいっているのかといえば、作品(商品)に関して嘘をつかれているからです。
『アナ雪』を観て感動した人が(多くは子供かもしれない)、この問題を知ったとき
(繰り返しますが、公式に借用を表明されているなら、鑑賞者的には興味や関心が他作品に広がりこそすれ、何の問題もありません。そうでない場合)、
『アナ雪』製作者の創作者・クリエイターとしての不誠実さにショックを受けることでしょう。
このページの作者は、『アナと雪の女王』は、『星矢アスガルド編』から世界設計はじめ、プロット、キャラクターデザインまで多くを借用している、と考えているわけですが、
2014年5月現在、『アナ雪』製作陣が『聖闘士星矢 北欧アスガルド編』について、関係や影響を認めたり言及したことはありません。
2人の監督、クリス・パックとジェニファー・リーは、アナとエルサの王女姉妹のキャラクターに「モデルはいない」と明言しています。*2
そういうわけで、このページの作者の結論は、『アナと雪の女王』は、盗作・剽窃をやらかしている作品です。
作品単体としては、アンデルセン『雪の女王』は跡形もないものの、違う良さのある楽しいアメリカ産娯楽作品だと思うだけに、こういう風に断定するのは、とても残念です。
注*1 著作権の切れたアンデルセン『雪の女王』とは違って、『聖闘士星矢』は今現在も新作が作られている生きたコンテンツなので、正式にアイデアの借用等といった話を持っていった場合、権利者がどういう反応をするのかはわかりませんが、
少なくとも車田正美氏は純粋に喜んだのではという気がします。上で例示した『タイタンの戦い』でもそうでしたし。
「やってしまった」後では、ifでしかありませんが。
注*2 定義は人によっていろいろでしょうけど。権利者が文句を言わない(言えない)ならば、どれだけ似ていようが盗作ではない、と開き直る人(会社)もいるかもしれませんね。
『ライオンキング』『アトランティス』のときのディズニー社がまさにそうでしたが。
注*3 『アナと雪の女王ビジュアルガイド』掲載の両監督へのインタビューより。なお同インタビューの中で、アンデルセン『雪の女王』のことをジェニファー・リーは「オリジナル」と呼んでいます。
また姉女王エルサのキャラクター設計に関して「オリジナルのストーリーでは、『雪の女王』は象徴的なキャラクターです。彼女については何もわからない。だから、白紙状態からのスタートでした」と語っています。