スタジオジブリ:新作「借りぐらしのアリエッティ」 宮崎駿脚本、36歳、麻呂こと米林監督を抜てき
2010年夏公開の「借りぐらしのアリエッティ」(C)2010GNDHDDTW
(C)2010 GNDHDDTW
宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」などを手掛けた「スタジオジブリ」が、宮崎監督の企画で新人の米林宏昌監督が手がける新作劇場版アニメ
「借りぐらしのアリエッティ」を製作することが16日、明らかになった。10年夏に全国公開予定。
原作は、英作家のメアリー・ノートンさんのファンタジー「床下の小人たち」で、英国の古い家の床下に体の小さな小さな体のアリエッティが家族と
「借りぐらし」していたが、その家に一人の男の子が越してきて、アリエッティは姿を見られてしまい……というファンタジー。1953年に出版され、
カーネギー賞やルイス・キャロル・シェルフ賞、アメリカ図書館協会賞などを受賞した名作。
脚本は宮崎監督が手がけるといい、アニメでは1950年代の英国から2010年の東京都小金井市に舞台を移し、
身長10センチほどの小人の家族が、ねずみと戦い、殺虫剤やゴキブリ捕りなどの“わな”から逃れながら、全身を使って力強く生きていく姿が描かれるという。
米林監督は96年にスタジオジブリに入社、「もののけ姫」(97年)や「千と千尋の神隠し」(01年)、
「崖の上のポニョ」(08年)など歴代の宮崎アニメにアニメーターとして参加している。
鈴木敏夫プロデューサーは「企画は宮崎さんが40年前に読んだ本から始まった」といい、
36歳の米林監督について、米林監督は入社の歓迎会で「麻呂」とあだなを付けられたおっとりとした人物といい、
「アニメーターとしてはジブリで一番、監督としての実力は未知数だった。
彼を監督にすると発表してスタジオ中が騒然としたが、製作に入って、彼ならやれると確信した」と話した。
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