Q1、どうして「時をかける少女」をアニメーションにしようと思ったのですか? そこにどんなメッセージを込めましたか?
A1、「時をかける少女」は、日本の著名な作家、筒井康隆さんによる日本の伝統的な古典と言ってもいい作品です。
例えばシェークスピアのような。原作ではヒロインはセンシティブでナイーブな古典的な少女ですが、
アニメでは現代的な解釈で元気な少女にしました。
そういうバイタリティを持った等身大のヒロインが今の時代には必要だと思ったので。
考えすぎて何も出来なくなってしまうような悩みを、今の10代の人たちは抱えているように感じています。
そういう人たちに、臆病にならず、まず行動することの大切さを伝えようと思いました。
Q2、アニメーションの監督になりたい人へのアドバイスをお願いします。
A2、今はコンピューターでひとりでもアニメーション作品が作れる時代です。
でも僕は、映画はみんなで作ってみんなで楽しむ方がいいと感じています。
映画はたくさんの人に見てもらうために作るものですから、
たくさんの人とコミュニケーションをとれる能力が必要なのです。
僕の例で言えば、アニメーションを作るのにおそらく300人ぐらいのスタッフとの作業になります。
映画作りにはその作業においても、映画そのものにおいても
他者とのコミュニケーションが、大変重要と思います。
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