銀河鉄道999【The Galaxy Express 999】
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名無しさん@お腹いっぱい。:
【作品説明】
漫画版アンドロメダ編を、コンパクトな形で再構成した全編新作のアニメ映画作品。
1979年公開。監督のりんたろう、キャラクターデザインの小松原一男、美術の椋尾篁のトリオは
松本原作のテレビアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』のスタッフであり
これを気に入っていた東映動画の今田智憲社長による指名である。
大きな変更点として、青春映画にしたいという製作陣の意図により
主人公の鉄郎の年齢設定が10歳から15歳に引き上げられていることと
漫画版、TVアニメ版に比べ鉄郎の顔が男前になっていることである。
ストーリー構成は、これまでに漫画版で描かれてきた山場というべきエピソードを中心に再構成。
原作・テレビでは旅立ち前の出来事であった機械伯爵との決戦が中盤に移動しているなど
時系列の入れ替えが大胆に行われている。
また本作最大の特徴は、漫画版・テレビアニメ版共に未完結の時点での制作であったにも
関わらず「これからも鉄郎の旅は続く」といった尻切れにせず、漫画・テレビに先んじて
アンドロメダ編の結末を一番最初に披露したことである。
メーテルの正体や『機械の体をただでくれる星』の真実といった、序盤から挙げられていた
謎の回答を先に見せるという当時としては大胆な試みがなされていた。
(その後に描かれた漫画版・テレビ版の結末は、大筋の設定以外は展開が変更され
全く同じ轍を通る作りにはなっていない)
配給収入は16億5000万円。
1979年度の邦画の第一位で、これはアニメ映画史上初の快挙だった。
さらに1980年の第3回日本アカデミー賞特別賞(話題賞)を受賞。
映画雑誌『キネマ旬報』のキネマ旬報ベストテンでは17位と、映画としてアニメ映画が
評価されなかった時代に異例の評価を得る。
同じくキネマ旬報の読者選出ベストテンでは5位、ぴあテンでは8位を獲得している。