ヤマカンこと山本寛とOrdet Part48

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945NT2009年2月号の対談その1
○話題作を生み出す発想の源とその手法(山本寛(かんなぎ)×あおきえい(喰霊―零―))司会:白石稔
■話題の2監督に白石はどう迫るのか?
08年のアニメを大きく盛り上げた2作品の監督対談が実現!同世代で初対面という2人がついに出会う。
司会を担当したのは、なんと両監督の作品に参加経験のある、声優・白石稔!!2人にどう迫る?

白石:いやー、今回はありがとうございます、シリーズの監督を終えられた感想をおねがいします。

山本:僕から?TVシリーズの監督は大変なんだなと痛感しました。
最初はA-1Picturesさんをはじめ初めて組むスタッフばかりだったので「かんなぎ班」という
ひとつのチームを組むのに手探りな部分がありましたね。ただ結果として第1話から腕利きのスタッフに
窮地を救ってもらいまして本当に助かりました。

白石:あおきさんはどうでしたか?

あおき:監督としては、劇場版で一度、TVシリーズは二度目なんですが、いちばんつくっていて楽しい作品でした。
アフレコもチームワークがよくて一丸となっている感じがうれしかったですね

白石:声優としてそういってもらえてうれしいです!じゃあ大変だったこと、楽しかったことは何ですか。

山本:週の半分は大阪、半分は東京にいるんですけど……全部大変だった。週1の整体が週2に変わりました(笑)
ただ、後半はキャストが主体になってチームワークを発揮してくれてすごくうれしかったです。

あおき:僕も立ち上がりがつらかったですね。設定もシナリオもそろわないころがいちばんつらかった。
ただ、シナリオ打ち合わせが、楽しかったんです。シリーズ構成の段階で手ごたえがあって、
高山さんの書くシナリオがすごく面白くて、そのうえさらにアイデアを乗せていく充実感がありました。

山本:漫画の「喰霊」の前の話をつくっているんですよね?オリジナルは大変だったんじゃないですか?

あおき:設定(スタート)とゴールだけがあって、道筋はどんな道を行ってもいいという状態ですから。
ただそれがおもしろかったんですね。高山さんのアイデアが刺激的で。

山本:こちらにも倉田英之というオタクの中のオタクがいて(笑)。この濃さはすごかったですね。